オープニング詳細|WTRPG11 グロリアスドライヴ
  1. グロリアスドライヴ

  2. SALF本部

  3. 【堕天】Self Contorol

連動 【堕天】Self Contorol 佐嶋 ちよみ

形態
ショート
難易度
難しい
価格
1000
ジャンル
堕天 バトル 防衛 
参加人数
84~8人
予約人数
10010100
基本報酬
210000G
210SP
2100EXP
おまけ報酬
20000G
相談期間
4
締切
2019/06/17 23:00
完成予定
2019/06/27 23:00
機体使用
-
関連シナリオ
-


 シベリア方面某所。
 交戦地域のバックアップを担う、人材や備蓄も豊富で規模も大きいSALF支部。
 そこへエルゴマンサー・ヘヴンが急襲したのは、少し前のこと。
 交戦地域から逃げ込んできた民間人を装っての急襲で、対応に当たった第一陣は瓦解。
 第二陣によってエルゴマンサーたちを撤退へ至らせたことは良かったが、支部の受けた傷は大きい。
 そして戦いを終え、各支部と連絡を繋いで判明したのは――ほぼ同時期に、同様にエルゴマンサーたちがロシア各地の支部を襲ったということ。
 多くのライセンサーが攫われたこと。

 そして、ロシアのインソムニア『ネザー』司令官・エヌイーによる『宣戦布告』。




「合間に、エルゴマンサーの情報を照合してもらった。使徒をばら撒いていた『露天商の女』こそ、ヘヴンであった」
『……これも縁だったのですかね』
 通話の向こう、フィッシャー社の若手社員であり同好の志であるカワスケは、ムーン・フィッシャー(lz0066)の報告へ暗い溜息を返した。
 ムーンがロシアまで来たのは、ロシア旅行帰りの青年が日本で『使徒』に寄生された一件が理由だ。
 趣味を同じくし、初対面ながら楽しく話した同志たちを惨たらしく死へ至らしめた存在を追って、ここまで来た。
『遺族の方たちには、事情を打ち明けています。ムーンさんがロシアへ向かったことも伝えました』
「ありがとう……。我はロシアに留まり、戦いを続行する。悲しみは、根本から絶たねばならぬ」
『根本ということは、最終的にはネザー攻略にも向かうのですか?』
「うぐっ そ、それはまだわからぬ。足手まといになるくらいならば、我の力で出来る限りを尽くす。場所は問わぬ」
『安心しました。フィッシャー社としてもノヴァ社とことを構えたくはありません』
「……。我がロシアにおるのは、両社にとって迷惑かのう」
 ヘタレでも、ムーンはフィッシャー社社長の娘だ。どうしたって周囲からは遠慮がある。
 ムーンが我儘を通しているようにしか見えないだろう。だいたい合ってはいるのだが。
「しかしだな、それでは我は一生このままだ。仲間から気を遣われるライセンサーなど戦場では不要であろう」
『攻撃の命中精度を上げる努力をするのは如何でしょう』
「ぐぐ」
『あの指輪の効果が恐ろしいなら外してみるとか』
「……むぐ」
 アイテム強化テストのテストで、攻撃力のみ爆上げされた指輪はフィッシャー社の努力の証でもあり、ムーンとしては大事にしたい。力の制御がままならないとはいえ。
『といっても、修羅場の現場でお稽古されても迷惑ですヨネー』
「うわぁあああああ!」
『なので、シューズを発送しましたよ。今日あたり着くはずです。盾による移動マイナスを打ち消す程度の効果はありますから、せめてドンと守りを担ってください』
「ドンと、か……」
『これも修行です、ムーンさん。成長して帰って来られるのを、コゲやヤコも楽しみにしています』
「!! わかった」
 共通の友人たち。悲劇の場に居合わせた彼らも不安を抱えているはずだ。
『では、この通信を終えたら課題の採点結果を送信します。現実から目を逸らすことなく、文武両道を貫いてください」
「うわぁああああ……!!!」
 学校へは長期休暇申請を出しているムーンは、落第阻止のため大量の課題を持ち込んでいた。
 お世辞にも学業には強くないため、定期連絡を取っているカワスケへ家庭教師よろしくサポートを頼んでいた。
 幸い学校で唸りながら授業を受けているより、理解度は増しているように思う。
 必要に迫られれば、それだけ能力は上がるということか。




「油断したわ」
 黒いローブとフードから、緩く編んだ金色の三つ編みが零れる。
 エルゴマンサー・ヘヴンは、巨大なドラゴンの背に座り親指の爪を噛んだ。
「わたくしは失敗したけれど、成功した同胞もいるのなら十分ではないかしら。食べてしまってもいいのではないかしら?」
 ああ、あの時やはり、食べておけばよかった。
 敗北を乗り越えたライセンサーは、更に強くなるだろう。
 強きライセンサーならば、さぞかし大きな結果をもたらすだろう。
 しかし。
 それは、自分ではなくてもいいかもしれない。
 強きライセンサーを持ち帰るのは、同胞へ任せていいかもしれない。
 可愛いエンジェルや頼もしいドラゴンだって、生きている。お腹を空かせるのだ。
「今なら、あの場所は立ち直り切っていないと思うの」
 ヘヴンの独り言へ呼応するように、群青のドラゴンは咆哮した。
「お食事にしましょ?」
 蒼い瞳を愉悦に細め、ヘヴンは愛用の斧槍を手にした。




 ケガ人を多く擁するSALF支部館内に非常用アラームが響いた。
 エルゴマンサー・ヘヴンの急接近を伝える。
 新品のEXISシューズと、持ち込んでいた盾を装備してムーンが駆けつける。
「私が盾になります! 編成へ入れて下さい!」
「今回は、どうやら勝手が違うようです。敵から明らかな殺意を感じる」
「ですがっ……」
 出すわけにはいかない、と首を振る職員へムーンは食い下がる。
「ここは訓練場ではないのです。貴方を気にしながらでは十全には戦えない」
「気にならないよう戦えばいい、というわけですね」
「屁理屈を申されるな。無理やりにでも送還することだってできるのですよ」
「それこそ屁理屈です! 今、この支部に満足に戦えるライセンサーがどれだけ居ますか!?」
「……っ」
「私が何処の誰かなんて、向こうは知りません。むしろ、知られれば逆手に取られるでしょう。今なら私は戦える!!」
「それではせめて、エルゴマンサーを相手取ることはお控えいただきたい。周辺の迎撃班へ配属します」



PCは当支部に滞在していた設定、複数ある部隊のうちヘヴン戦を担当


●目的
ヘヴンの撤退
※PL情報:ヘヴンへ致命的大ダメージ付与or竜2体+天使9体撃破で撤退

●支給品
EXISインカム 貸与申請不要、参加メンバーと通信可能

●フィールド
□□A□□a □B□□
□□□□□□□□□□
b □□□□□c □□□
□□□□□□□□□d
□□□□★□□□□□
□□□□□□□□□□
西==PC最前線==東

□……1スクエア
AB…竜
abcd…天使グループ
★…ヘヴン

●敵情報
ハイドラゴン(略称:竜)2体
攻撃型 成態 体長3m 飛行はしない
【スキル】
ブレス 直線範囲4、知覚
火球  任意の位置で炸裂 射程5、周囲(1)、知覚

エンジェル(略称:天使)12体(4組)
万能型 成態 体長60cm ティラノサウルス型 3体1セット同一スクエア内で行動
【スキル】いずれも対象1
粘液 口から吐き出す 射程4 命中時、状態異常【移動不能】(2)付与
毒牙 噛みつく 命中時、状態異常【継続ダメージ】(3)付与
アタック 体当たり、射程3 命中時、BS【防御低下】(3)付与

ヘヴン
エルゴマンサー 今回は獲物を狩りに来ている
武器は斧槍(射程2) 豪快なスイングと脅威のスピード、高移動力 物理・近接戦が得手
基本能力:移動力の範囲内で、攻撃後もう一度移動のみ可能
【スキル】攻撃はいずれも物理
三連撃 3回攻撃 対象1
貫通  体当たりと刺突 直線範囲3。命中時、状態異常【回避低下】(3)付与
旋風  武器を旋回させる 自身を中心に範囲(2)
昇天  超回避上昇
カウンター 回避時、攻撃してきた相手が武器射程内であれば通常攻撃で反撃


●ムーン・フィッシャー
他部隊所属
会話希望の場合、戦闘終了後に可能です


※不足と感じる点がありましたら、OP・解説から推察ください
※当シナリオは場合によっては重体となる危険性があります、参加の際はご注意ください

こんにちは、佐嶋です。
ニュージーランドも大変ですが、ロシアもひっそりと戦いは続いています
今回ムーンは同行していないため、方針も立てやすいかな、と
ただし、相手は殺しに というか喰いに来てます、気を付けて!

なんだか朋友たちがお世話になってるみたいだから、お礼をさせてもらおうじゃない。

東班は東寄りに、西班は西寄りに進行して天使や竜の撃破を目指すし、ヘヴン対応がヘヴンを引き付ける。
私は西班で行動。
距離を取って、射程を生かして後方から射撃していく。

最初のターンは天使bにドロレス装備でオーバーストライクを撃ち込む。
次のターンは竜Aに対してミネルヴァに持ち替え心射撃。
竜Aが行動不能になるまで繰り返す。上手く行ったら次は竜Bにも心射撃。

心射撃を使い切るか、竜A・Bを首尾よく行動不能にできた場合…
敵を複数を巻き込めるなら、ミネルヴァでオーバーストライク。
それが無理ならドロレスで高速装填を使い竜を攻撃。

もし心射撃の使用回数が残っていてヘヴン対応が危なそうなら…
ヘヴンの背後からA&H装備で心射撃を使って、ヘヴン対応を援護。

(竜2体天使9体撃破の条件を満たしたとき)
敵が撤退する様子を見せて、もし天使も残っていたらバスターライフル装備でオーバーストライクを使用し残ってる天使も逃さないように撃破を狙う。

戦闘後フィッシャーさんと話す。
浮かない顔ね。
エルゴマンサーと直接戦わなくても、周辺の迎撃班も重要な役割よ。
…なんて、ありきたりな言葉じゃ納得できないわよね?

強くなりましょう、誰にも文句を言わせないぐらいに。
全力でサポートするわ、朋友だものね。

目標
敵方撤退
(竜2天使9討伐)


基本方針に従い、
ヘヴンの抑え>天使残党を担当。

初手のみ射程3以上、ロードリーオーラに合わせてオートマチック。
以降射程~2を着かず離れず。稀に射程3まで離れて苛立たせ。
不知火さんとずらして位置取り、旋風誘発させる。
ロードリーオーラによる一瞬の間、或いはカウンターのタイミングを狙います。
武器は射程により切替。刀>拳銃2種。
これが討伐であれば、その次の手も要りましょうけれど。
飛雀幻舞はカウンター時を優先に。>スキル使用。
豪快なスイング、と。攻撃が斧槍を使っている以上、相応の動作がありましょう。
振るう動き見た上で回避行動を。
他の方々が、竜と天使の討伐中ゆえ。其方に向かわれては困ります。
向かう際は移動攻撃。武器の射程も加味すれば、フィールドの大半は射程内かと。
銃器なら射線注意(味方へ当たる可能性
移動攻撃の命中はさておき、抑え組、『振り払えないならば』と思わせる事が目的。

天使
生き残り有かつ狙撃銃の射程内である場合のみ。
手番ヘヴンより後に。狙撃銃にポイントショット。

「明らかな殺意か。誘拐目的じゃねえってことか。
アツい視線……堪らないねェ」



優先順位:天使>竜>ヘヴン

天使を最優先で屠る
竜の攻撃を放置したら危険な場合は竜を
ヘヴン対応が足りない場合はヘヴンを
味方の行動や状況により


東側に位置する


反応(行動順位)に寄らず、敵の行動後に動く
敵の狙いや動きを確認し、スキルで複数巻き込めそうな位置や、味方が囲まれたり集中攻撃を受けそうな場合など、状況を確認してターゲットを決める


自身・味方共、識別不可攻撃の巻き込み・巻き込まれ注意


大嵐屠で突っ込み、移動不能等で囲まれたらパワーツイスト、生命が足りなくなってきたら勇猛なる行軍

攻撃は何れの個体にも、まずは移動力を削ぐべく足を
次に命中を下げるべく目を狙っていく
(竜の目に届かなかったり、天使のサイズ的に狙いづらければ、まずは当てることを優先させる)

対ヘヴンの場合は回避が高いようなので
フェイントを用いたり(視線、攻撃速度緩急)、会話で気を逸らしたり(会話の最中に隙を突いてたり、「ん、あれは何だ?」みたいなベタな方法でも)

  • 雛鳥の紅緒
    ツギハギla0529
    ヴァルキュリア18才|セイント×ゼルクナイト

皆に回復を行う為にどの班にも属さない
東、西、対ヘヴン班の中間地点に位置するよう心掛ける

回復時は武器を杖に持ち替え対象に近づき範囲に収める
生命力半分以下の味方にヒール
「死なせないわよ、戦友
半分以下が班内に複数いる際は福音の雨雫
「全員回復するわよ、近寄って!
スキルの優先順は雨雫>ヒール
対象は生命力が低い者を優先

回復の必要がない時はロードリーオーラ使用
なるべく竜を範囲に入れるよう移動
ヘヴンは範囲内でも対象外に
「私を狙いなさい、化け物!

竜にロードリーがかかっているなら行動を遅らせる
最終行動で回復もロードリーも不要なら攻撃
中間地点の位置取り優先で斧が使えるなら斧、無理ならライフル
優先順位は竜>天使>ヘヴン

ヘヴンが後衛を狙いに行った際は足止め
「ここは通さないわよ、化け物!

〇戦闘終了後
救急治療セットとスキルで皆を回復後支部館の怪我人の治療を手伝う
「お疲れ様。怪我を治すわね

ムーンへ
「あ、靴もいいのを着けたのね。解ってるじゃない、戦友。私達は皆を守る為に戦場を走り回らないといけないからね
「攻撃が当たらないなら相手に密着して撃ってみたら?盾で敵の攻撃を受け止めたって事は敵が近くにいるわけでしょ。ならもう一歩踏み込んで敵に接触してから攻撃すれば外さなくない?
「敵の攻撃を盾で受け止め攻撃後の一瞬の隙を突き零距離攻撃とか萌え、じゃない燃えない?

  • YAMINABE SURVIVOR
    シセ・カジュla2517
    ヴァルキュリア17才|スピリットウォーリア×ネメシスフォース

絶体絶命こそサムライ魂の見せ所ですね

初期位置
dの天使前

狙い
仲間と連携して天使と竜を倒す
後衛高火力の仲間へ天使の攻撃を届かせない
仲間から識別不可攻撃の合図を貰えは盾に持ち替え可能な限り下がる

行動
初手は盾を構えて前に出て束ね連なる因果を花咲殿へ付与
余裕があれば名乗り口上を上げて盾を打ち鳴らし、天使の気を引けるか試みる
「知性無くば魂に刻みこめ、自分こそが貴様を安らかに眠らせるカタナなり!」

次の手順ではdの天使を狙うが、cが花咲殿を狙うようであれば花咲殿の行動を待って戻り、デモリッシュクロス
「サムライとは危機の中でこそ輝く者!自分の燃え盛る血と魂に貴殿は耐えられようか!」

その後は、仁王立ちを信じて精根尽き果てるまで暴れる

竜の射程範囲に捉えられたら、盾を構えて全力移動で周囲をぐるぐる走り回り、狙いを定められないようにしてひきつける
「どうした、自分のケンジュツの前に尻尾もブレスも出まい!

ヘヴンに襲われた場合は犬に噛まれたと思い耐える
「ハッ!所詮はゲーム気分の弱腰、その程度ではサムライの心を折る事など出来はしまい!」

仲間が竜と天使を片付けるまでの時間稼ぎ…とはいえ全力で行かねえと死ぬな
攻め抜く事で護り抜く

ヘヴン対応・盾役。初期位置中央西寄り
初手でヘヴン西隣に接敵し即ロードリーオーラ(指定ヘヴン
「どーも、初めまして。随分といやらしい事やってくれたみたいじゃねえか
「あんたの相手は俺達だ。狩れるもんなら狩ってみろよ?
西班側から注視+挑発し接近戦
同班のマクガフィンとはヘヴン挟むように動き分散した位置取りに
次手でキーンエッジで手首>腕斬り落とし試みる。貫通・旋回の威力低下狙い
「回避は許さねえ。あんたを殴りたがってた幼馴染の分なんでな
早めにキーン見せる事で厄介な相手だと俺に意識向けさせる

三連撃防止の為マクガフィンと共に射程内に入り旋風誘発
ヘヴンが俺達から目を離す・背を向けたら再度ロードリー
それでも別班へ向かう→全力移動で追跡し次Tキーン
「怖気づいたのか?
ヒット&ウェイで俺を狙うなら意識集中は成功。後衛や回復役守る
同班と挟撃し追い詰め、一瞬でも注視で引きつけその隙狙って貰う
間髪入れぬ連携攻撃。射程届かないなら弓
万が一HP三割切ったら使える内にキーン(手首>心臓
「ここで止めねえと死ぬより後悔しそうだからな
竜・天使が向かってくる、又は弓でもヘヴンに届かない→西班に連絡し到着まで対応

終了後ムーンに
「俺の幼馴染があんたを気にしてた。頑張ってるみたいじゃねえか」と笑う

  • 牙持つ闇
    花咲 ポチla2813
    放浪者14才|ネメシスフォース×スナイパー

◆基本方針
竜2体+天使9体撃破による敵撤退を目指す

◆行動
初期位置は東から2マス目
最初に天使cdに咲き乱れる赤を発動
理想は竜Bも同時に巻き込む位置
敵の行動の方が早く位置を移動してたら
天使>竜>ヘヴンの優先順で追いかけて撃つ
基本的に敵2体以上(天使は2グループ以上)巻き込む事
天使が9体以上倒れた時点で竜が残っていれば竜を最優先に

ただし味方範囲攻撃の邪魔になる可能性があるので
南側2列より北には行かない
敵を狙う時は基本的に東西の移動

味方を巻き込まない
撃つ時にはインカムで通話して味方に注意喚起
乱戦状態になって味方を巻き込みかねない時は
レールガンか凍り閉ざす銀を使う
ロングフォースは3つが切れた時の予備

移動時は可能な限りヘヴンから2マス以内に入らない
また、竜の範囲攻撃でいっぺんに味方が大勢被弾するのを防ぐため
基本的に味方と同じマスには入らないし火球対策で少し離れたい
ただし攻撃優先なので位置取り的に無理なら隣り合っても良い

味方のロードリーオーラが抵抗されて
火力が高いわりに紙装甲としてヘヴンに狙われた場合
一撃で戦闘不能にならなかった場合は
自分が倒れる事は覚悟して味方がヘヴンを背後から狙える位置に移動

「直接齧るなどという、はしたないマネに少々思う処はありますが……。
 残念ながら、ここは料理屋ではありませんので、お引き取り願えませんか?」

「2回目の依頼。たくさん戦って、経験をつんで、強いスキルを覚えたり、お金を稼いで装備を強化したり、強い装備を買い揃えたいから、がんばるよ」

西から出撃するよ

まずはbの天使を優先的に狙って
その次は敵の動き次第で、Aの竜かacの天使狙いかな

今回は前衛とか後衛とか言ってられなそうだから、射程に入るように移動しないとかな

みんなを巻き込まないタイミングでは、咲き乱れる赤を使って
乱戦の場合はレールガンを使うよ

継続ダメージのディープフォースは竜用に

スキルが足りなくなっちゃったら、和弓「鳴弦」で知覚攻撃をすることになるね


天使のBS【移動不能】になっちゃうと、囲まれちゃいそうだから
個人行動はしないようにして、他の人と一緒に攻撃して、なるべくそのターンで殺せるようにしたいね
もしどっちかがBS受けたら、片方がカバーしたり
数的にはこっちが不利だから、各個撃破されないように注意だね


あとは天使の数を減らせたら、東側と挟撃したりできるかな


 ドラゴンが火球を放ち地表を荒らす間に、エンジェルが接近しライセンサーへ食らいつく。あるいは粘液で動きを止める。
 その中。
 風のように戦場を駆け巡る、黒いローブに金髪の女が斧槍を振るう。
 エルゴマンサー・ヘヴンだ。
「本日は手加減なしよ。お腹を空かせてきたの」




(エルゴマンサー、ですか。……興味がありませんね)
 先日はSALF支部へ甚大な被害をもたらしたというが、マクガフィン(la0428)の感情を揺らすことはない。
 エルゴマンサーであろうが下級ナイトメアであろうが。マクガフィンの為すべき仕事は、変わらないのだから。


「絶体絶命こそサムライ魂の見せ所ですね」
 最前線へ向かってくるヘヴンを視界に入れつつ、東端のエンジェルの群れと相対するシセ・カジュ(la2517)は、円盾を掲げ自身と花咲 ポチ(la2813)を因果で結ぶ。
「我が名はシセ・カジュ!! 知性無くば魂に刻みこめ、自分こそが貴様を安らかに眠らせるカタナなり!」
 名乗りを高らかに、盾を打ち鳴らし口上を。
 派手な音に、前線のエンジェルたちの意識はシセへ向けられる。
「エルゴマンサーからは明らかな殺意か。誘拐目的じゃねえってことだな。アツい視線……堪らないねェ」
 どこか茶化すような口調で、ケネス・スタンリー・オティエノ(la0430)。それが彼のスタイル。
 ケネスはシセたちと同様、東側に向かう。


 スナイパーライフルを手に、ソレイユ・フラム(la0139)は西側を駆けた。
 ソレイユの朋友の一人、イマジナリー☆ムーンは同じ戦場の違う場所で、彼女なりの戦いを繰り広げているはず。
 自分たちがエルゴマンサーを撤退させれば、全ての戦域の負担が軽くなるだろう。
「2回目の依頼。たくさん戦って、経験をつんで、強いスキルを覚えたり、お金を稼いで装備を強化したり、強い装備を買い揃えたいから、がんばるよ」
 ソレイユと共に西を進むスカーレット・フォーサイス(la3308)は、清々しいまでに己に正直。
 強くなりたい。そう願うヴァルキュリアの少女の心は真っ直ぐだ。


 グン、と不知火 仙火(la2785)は走る速度を上げる。
 中央からやや西側寄り、ヘヴンの側面へ向かう彼の役割は敵将の足止め。
「あんたの相手は俺達だ。狩れるもんなら狩ってみろよ?」
 ロードリーオーラの範囲へ届かないまでも挑発を浴びせる、ヘヴンは微かに視線を流すだけで、逆方向へと地を蹴った。

「とても柔らかそうね」

 パッと見た布陣で、最大数を巻き込める位置。
 大きく旋回させた斧槍は、東側に布陣していたシセ・ポチ・ケネスを巻き込んだ!
「ハッ! 所詮はゲーム気分の弱腰、その程度ではサムライの心を折る事など出来はしまい!」
 耐えきったシセの隣で、ポチの身体が大きく後方へ倒れかける。
「花咲殿!!」
 シセとは基本生命値が違う。シールドを割られたポチに、愉悦の表情でヘヴンが手を伸ばす。喰らいつかんと口を開く。
 奪われてなるかとシセが引き寄せる、
「全員回復するわよ、近寄って!」
 後方から、ツギハギ(la0529)の声が飛ぶ。間一髪で福音の雨雫が降り注いだ。
 修復されたポチのシールドが、ヘヴンの白い手を阻む。
「直接齧るなどという、はしたないマネに少々思う処はありますが……」
 ポチは育ちの良い吸血鬼。血を頂くにも作法がある。
「残念ながら、ここは料理屋ではありませんので、お引き取り願えませんか?」
 側面から襲われたことも、吹き飛びかけた意識も気に留めず、ポチはポチの流儀を通す。
 つい、と彼女が指を伸ばした時には、ヘヴンは間合いを取って後退していた。

 そして駆けだしたのはシセ。
 ヘヴンを深追いせず、真正面のエンジェルの群れへ飛び込む!
 事前に攻撃力を上昇させた一閃は、敵の硬い表皮を袈裟懸けに裂く。
「無論、わたくしとて簡単に食べられるつもりはありません」
 ポチは挑発的にヘヴンへと寄り、しかし枯れた大地に咲かせた花は――遥か後方。
 シセを巻き込まないギリギリの位置へ狙いを定め、周辺のエンジェル部隊を1つ、最奥のハイドラゴン1体を爆炎に巻き込む。
 超火力の一撃で、エンジェルたちはまたたくまに消し炭と化した。
「……あら」
 これは予想外だった。ヘヴンも目を見開く。
「どーも、初めまして。随分といやらしい事やってくれたみたいじゃねえか」
 追いついた仙火は、ポチと逆方向からロードリーオーラを仕掛ける。
 言葉だけでは意識を引けないのなら、強引にでも振り向かせる!
 仙火が発する強力な気配にヘヴンが意識を向ける、

 その一瞬があれば、マクガフィンには充分だった。

 誰もが意識しない、ポチの待機位置とは別角度、暗いところより彼女の弾丸は発射される。
 命中率を最優先した自動拳銃の一撃は、ヘヴンの肩口を撃ち抜いた。
「此方は食い易いやも、しれませんよ。食い出があるかは分かりませんが」
「……っ」
 わかりやすく、ヘヴンの表情が変わる。
 ポチの捨て身とも取れる移動、仙火の強引にも見えるスキル発動、その全ての隙を淡々と狙い続けていたマクガフィン。
 エルゴマンサーの過剰な自信を傷つけるには充分な一撃。
 なぜなら今日は、前回とは違い、彼女は『狩りに』来ているのだから。
 手加減なんてしていないのだから。




 仙火たちがヘヴンを引き付けている間に、西側も同時進行している。
「こちらも花を咲かせていくね!」
 ソレイユの放つ真っ直ぐな弾丸がエンジェルの群れへ炸裂する!
(今回は前衛とか後衛とか言ってられなそう)
 縦横無尽に動くエルゴマンサーに、長射程攻撃を持つハイドラゴン。
 スカーレットは敵の全ての射程内に居るくらいの緊張感を持ち、自身の射程を強く意識する。無駄に踏み込まず、しかし恐れず。
 ソレイユに続くべくスキルを発動しようとし――足を止めた。
 ハイドラゴンの行動が早かった。
 戦場の二か所で、派手に火球が炸裂する。
「私は大丈夫!」
 衝撃で細かな傷を多く負うも、ソレイユはギリギリのところで耐えきる。案じる様子を見せたスカーレットへ、攻撃を続けるよう言葉を飛ばした。
「わたしも早くナイトメアを蹂躙したいなあ」
 ライセンサーを翻弄するヘヴン。火球で焼き尽くすハイドラゴン。その強さへ、自分も追いつけたなら。
 ハイドラゴンが火球を吐き出し動きが止まったところへ、継続ダメージを与えるディープフォースを撃ちこむ。
 敵を蹂躙したい夢はあるが、今は堅実に戦うことが大事。そこは見失わない。




「ポチ、それ以上は焼かせはしねェよ」
 東側では、ポチがもう一体のハイドラゴンの火球を受けていた。
 ヘヴンを守ろうとした行動だったのだろう、距離の近いシセを無視しての選択は、射程ギリギリで仙火やマクガフィンまでは巻き込めなかった。
 が、そこまで接近したことでケネスにとっては捕えやすくなる。
 エンジェルが残っていれば大嵐屠による突撃も考えにあったが、そちらは全滅させた今、純粋な1対1へ持ち込める。
 片刃の斧を無駄な動作なく振るい、ハイドラゴンの足元を斬りつける!
「多少は動き難くなるはずだ」
 ヘヴンを引き付けるメンバーへ、余計な攻撃を与えないよう。
 その、ケネスの横を3体のエンジェルが駆け抜けていった。最奥に居たグループだ。
「随分と視界が良くなったもんだよ、なっ」
 集中攻撃の的となったのは、ヘヴンへ食らいつく仙火。
 戦闘開始時はフィールド内に4組あったエンジェルのグループは、シセとポチ・ソレイユによって散々に崩され、残るはこの1組だけだ。
 ヘヴンから気を逸らせない仙火の側面へと次々に暗緑色の粘液が飛ばされる。
「来るとわかってる、軌道も見え見えだ。そんな簡単に喰らいは――」
 1、2……回避を重ねるごとに動く先が縛られる。最後の1発を避けそこね、仙火は移動を封じられた。
「――ちっ」
「どうぞ、そのままで」
 小太刀へ持ち替えたマクガフィンは、仙火へ声を滑らせる。大丈夫。そのままで。動く必要は、無い。
 女は、影のように動く。その反応速度はヘヴンを上回った。
「あなたたちは『仲よし』なのね。でも、それだけでわたくしは止められないわ?」
 太刀を抜く勢いで切り付けるも易々と避けられる、カウンターの斧槍がマクガフィンを襲う。
 そこまでが、
(読み通りです)
 斧槍を使った攻撃方法は、刺突か旋回か斬りつけ。得物が長いだけに動作を『読み』やすい。
 マクガフィンはわずかな後退で斬撃を回避、そのまま移動攻撃の流れで間合いを取る。
「いいわ。仲よく刻んであげる!」
 次いでヘヴンが再びド派手な旋回で仙火とマクガフィンを打ち倒す。
「死なせないわよ、戦友」
 しかし、ここでもすかさずツギハギが福音を発動する。
(簡単に死なせてはもらえなさそうですわね)
 ハイドラゴンによる被弾も回復されたポチは、ツギハギのフットワークに微笑した。
 班内で回復手段を持つのはツギハギひとり。彼女の存在が、ライセンサーたちの命運を握っているにも等しい。
「……そう。あなたね」
 そして、ヘヴンがツギハギの役割に気付く。
 後方で走り回る彼女を次の獲物をすべく、更に奥へ踏み込む!
「回避は許さねえ。あんたを殴りたがってた幼馴染の分なんでな」
 その背を。
 移動不能の状態異常を振り払った仙火が襲った。

 彼が思うは、大切な幼馴染の姿。
 己が果たすべきこと。
 成功のビジョンを強く強く描き、クリティカル上乗せで回避不可能のキーンエッジ!!
 
 それまで、ライセンサーの攻撃を往なすかのようにたなびいていた黒いローブが裂かれる。
 その下の白い皮膚まで刃は届き、そして、爬虫類のようなウロコがあらわになった。

(もう一度、奥へ撃ちますわ。まだ踏み込まないようお願いいたしますわね)
 EXISインカムを通し、ポチは北上しているメンバーへ告げる。
 今なら東西の竜と残るエンジェル、全てを範囲に含めた一撃を放てる。
 ヘヴンは、ライセンサーサイドへ深入りしすぎた。
 自分なら相手を倒せる自負があっただろう。ゆえに手勢を置き去りにしてしまった。
 空いた隙は、あまりにも大きい。
 ふたたびの赤い花。
 エンジェルを焼き尽くし、ハイドラゴンへ大ダメージを与える。
「なるほど……龍の総大将でしたか」
 シセは身震いし、戦場奥へと踏み出す。
「サムライとは危機の中でこそ輝く者! 自分の燃え盛る血と魂に貴殿は耐えられようか!」
 シセはハイドラゴンの側面へ飛び込んだ。
 身を焼くような熱を、そのまま周囲へ開放する。背負う十字架の如く薙ぎ払う、
「秘技! デモリッシュクロースッッ!!」
 東側の竜を撃破、それに安堵するでなく直線上に居るもう1体の竜を睨む。
 ここで襲われたら――しかし――、シセは己に宿る仁王立ちの精神を信じる。

「これで、手下は全部倒しちゃったのかな」

 ポチ&シセの派手な攻撃に気を取られていた西側のハイドラゴン。
 その隙を突いて、スカーレットもまた赤い爆炎でトドメを刺した。

 

 気が付けばヘヴン以外は掃討していた。
 エルゴマンサーは形勢不利と見れば退却するかもしれない、逆上するかもしれない。
 その一瞬の見極めさえ惨状へ逆転させかねない。

「なんだか朋友たちがお世話になってるみたいだから、お礼をさせてもらおうじゃない」

 あくまで危惧である。それゆえの攻撃である。撤退を促せればよいのである。
 ソレイユは西へ駆け、命中率の高いサブマシンガンで、ヘヴンの側面へと強烈な毒の弾丸を放った。
 何のいたずらか、それはクリティカルヒットした。

「情熱的なのは嫌いじゃないぜ。俺と踊ってみるかい」
 心射撃の命中を確認したケネスが、ダメ押しでパワーツイストの一撃を浴びせた。
 ローブのフードが裂かれ、金の三つ編みで隠されていた首にもやはり硬いウロコが確認される。
 逆鱗に触れる、という言葉がある。
 ヘヴンの形相は美しい女性から悪鬼羅刹の類へと変化していた。――が。

「……わたくしは」

 攻撃目的ではない、軽く斧槍を振るい冷静さを取り戻す。
「認めましょう、あなたたちの強さを。わたくしの奢りを謝罪しますわ」
「逃げようってか! ここで止めねえと、死ぬより後悔しそうだ」
「ええ、逃げますわ。死ぬほど後悔なさい。わたくしも死ぬほど反省いたします」
 仙火の啖呵を受け流し、ヘヴンは気を緩めることなく後退を重ねる。
 それぞれに武器を向けつつも、メンバー内にエルゴマンサーを深追いする者は流石にいなかった。




 駆け寄ってくる小さな影。ムーン・フィッシャーだ、とスカーレットが気付く。
(お金があるから、いろんな装備を持てていいなあ)
 しかし、近づくほどに表情が鮮明になる。決して誇らしげなものではない。
(でも、お金があるから、自由に行動できなそう。それはつまらなそうだなあ)
 それでも良い装備は羨ましい。
(わたしは、楽しみながら強くなって自由に暴れたいな)


「皆、無事であったか……!!」
 ムーンへ、ツギハギが『大丈夫』と手を挙げて応じる。
「あ、靴もいいのを着けたのね。解ってるじゃない、戦友。私達は皆を守る為に戦場を走り回らないといけないからね」
「戦友!」
 言葉通り、戦場を走り回り味方を守り続けたツギハギへ、勢い余ってムーンが飛びつく。
「エルゴマンサーと直接戦わなくても、周辺の迎撃班も重要な役割よ。……なんて、ありきたりな言葉じゃ納得できないわよね?」
「我が朋友……」
 どことなく悔いの残る表情をソレイユが読みとる。
「攻撃が当たらないなら相手に密着して撃ってみたら?」
「うむ?」
「盾で敵の攻撃を受け止めたって事は敵が近くにいるわけでしょ。なら、もう一歩踏み込んで敵に接触してから攻撃すれば外さなくない?」
「……おお」
「強くなりましょう、誰にも文句を言わせないぐらいに。全力でサポートするわ、朋友だものね」
 言葉に詰まったまま、ムーンは何度も頷いた。
「よ、俺の幼馴染があんたを気にしてた。頑張ってるみたいじゃねえか」
 少女たちの会話が落ちついたのを見計らい、仙火が声を。
 ムーンは、彼の顔をじっと見上げる。『幼馴染』の名を教えられ、表情が晴れた。
「『天使と人間のハーフ』の!」




「結果は上々の上ってとこか」
 ケネスが口笛を鳴らす。
 手勢を出来得る限り撃破できれば良い、そう考えていたのだが。
 奏した功は、エルゴマンサーへ深手を負わせるに至った。致命傷といかないまでも、その本質を覗くことができた。


 自制を得たエルゴマンサーの次の手は、早くとも負わせた傷が癒えてからになるだろう。



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