オープニング詳細|WTRPG11 グロリアスドライヴ
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バラ香るランテルナの丘へ 九里原十三里

形態
イベント
難易度
普通
価格
500
ジャンル
恋愛 日常 
参加人数
251~25人
予約人数
10010100
基本報酬
100000G
100SP
1000EXP
おまけ報酬
10000G
相談期間
3
締切
2019/11/02 20:00
完成予定
2019/11/12 20:00
機体使用
-
関連シナリオ
-

●バラ咲く丘に
 エオニア王国は、地中海に浮かぶ美しい島国である。
 王国は、5年前に一度ナイトメアの襲撃を受けて崩壊しており、その後はナイトメアとの大攻防を経て、全域が競合地帯となっている。
 しかし王国は今、再び国としての復興を目指し、新たに動き出そうとしていた。
 その活動の一環として行われているのが、島に観光客を呼び込むためのプロジェクトであった。

「到着しました。ここが『lanterna(ランテルナ)』です」

 若き女性実業家のオルハ・バートンがライセンサー達を案内したのは、エオニア王国の中央にある小高い丘の上であった。
 明るく開けたその場所には美しいローズガーデンがあり、同じ敷地内には白壁にドーム型の鮮やかな青い屋根が特徴の円柱形のコテージが点在していた。

「ここはかつて、エオニアのお金持ちが持っていた別荘の一部なんです。でも、5年前のナイトメアの襲撃で荒れ果ててしまって」

 管理する者のいなくなった別荘は放置され、ローズガーデンも枯れかけていた、とオルハは語る。
 しかし今、ここをたくさんの人が泊まれる「リゾート宿泊施設」とすべく、施設・設備が作り直されているのだという。

「今回はライセンサーの皆様に、宿泊モニターとして一晩、新しいコテージに泊まっていただきます」

 オルハはそう言った。

「営業は再来月……クリスマス前を予定していますが、もう十分にお楽しみいただけるように設備は整っています。まずは敷地内の施設をご案内しますね」
 
 どうぞ、とオルハはライセンサー達を促し、敷地に入っていった。
 コテージの並ぶエリアに足を踏み入れると、斜面を吹き上げる海風とともに、華やかなバラの香りがライセンサー達を包み込んだ。

●エオニアの復興のために
「ここが管理棟で、フロントや待ち合わせロビー、売店などもこの建物にあります」

 オルハはまず、敷地内の門を入ってすぐの建物をライセンサー達に案内した。
 建物の外壁や床はライムストーンで覆われ、古代ローマ時代の遺跡のような雰囲気を帯びていた。

「食事などは奥のセントラルキッチンからそれぞれのコテージに宿泊するお客様にお届けする形になります。お部屋は全部で40室、それぞれ1名様から4名様でお泊りいただけます」
「40室? けっこうこの施設って広いんだね。それに、何だか高級な感じ……。ねぇ、オルハさんはこれから、このホテルのオーナーさんになるの?」

 同行したライセンサーの1人がそう尋ねた。
 するとオルハは「そうですね」と頷いた。

「私はエオニア国民の1人として、人々の生活を立て直すため、この事業に出資し、施設をプロデュースすることを決めました。この国にはナイトメアの襲撃で仕事を失ってしまった人も大勢いますし、何か事業を起こさなければ若者の就職先も増やせません」

 この施設「lanterna(ランテルナ)」はエオニア国民の雇用先としての役割もあるのだ。
 さらに、オルハはこの施設のある重要な役目を口にした。

「エオニア王国にも将来、他の国の王族や首相、大統領……多くの国賓や大事なお客様をお迎えする機会があるでしょう。そういった際にも、国として恥ずかしくないおもてなしができる施設にしたいんです」
「たしかに、一般市民が泊まるホテルも大事だけど、そういう重要なことができる施設が1つはないといけないよな。ここ、綺麗だし静かだしいいかもな……」

 ライセンサー達はそんな事を話しながらコテージエリアを歩いた。
 個室のコテージには天蓋付きのベッドがあるゆったりとした寝室、そして天窓のあるタイル張りの大きな風呂が設置されていた。
 コテージのあるエリアとローズガーデンのエリアとの境は緩やかで、地中海風のコテージは美しいバラの生け垣や植え込みに囲まれている。
 バラの花に囲まれてゆったりとした時間を過ごす――オルハは宿泊者にそんな癒やしの空間を提供したいと考えているようだ。

「ねぇ、あれ何ですか?」

 1人のライセンサーがローズガーデンの奥にある建物を指差した。
 朽ち欠けた大理石の円柱が並び、奥にはドーム型の建物の遺構のようなものが見える。
 するとオルハはそれをこの「lanterna(ランテルナ)」の由来となったものだと言った。

「あれは『ランテルナ遺跡』の一部です。エオニア王国のここから北側のエリアには、古代の遺跡が多く残されているんです。この施設内にも、ああやって遺跡を見学して楽しめるように保全してあるんですよ」

 ランテルナ遺跡は古代の大浴場だといい、ローズガーデンの中を通って見学できるようになっていた。
 遺跡にはバラの蔓が絡み、花を咲かせている。
 ローズガーデンと遺跡が一体化し、中世のフレンチガーデンのような雰囲気である。

「この施設では、オープン後に様々なサービスやイベントを開始する予定です。もしライセンサーの皆様からのご意見・ご提案があればよろしくお願いしますね」

 オルハはそう言った。
 まずは一晩、それぞれのコテージに。
 ライセンサー達はそれぞれこの施設での宿泊をモニターすることになった。

 エオニア王国にオープンするリゾート施設「lanterna(ランテルナ)」でモニター宿泊です。
 施設内でのんびり過ごすほか、各種サービスも受けられます。
 バラの花香る癒やしの空間をお楽しみください♪

 また、「lanterna(ランテルナ)」は今後は国賓をおもてなしできるレベルの施設を目指しているようです。
 何か「こういうサービスがあったらいい」などの提案があればよろしくお願いいたします(次に来た時に採用されている可能性があります)

●お部屋
 ・ギリシャ風(?)な白壁に青いドーム屋根のコテージです
 ・一緒に泊まりたいお友達がいる場合は4人まで一緒に泊まれます(それ以上になりそうな場合は隣同士に分かれて、とかにしましょう)

●設備
 ・お風呂とベッドはそれぞれのコテージに
 ・お食事はセントラルキッチンから運ばれてきます
 ・ローズガーデン、遺跡は24時間見学可能です(夜は外灯が点きます)
 ・売店は中央の管理棟にあります(普通のコンビニ程度の品揃え)

●お食事
 ・メインは魚介系のパエリアやピッツァ、パスタ、ブイヤベースなど(地中海系です)
 ・お酒はワインがオススメ(他にもリクエストすればいろいろ出てきます)
 ・デザートは島の特産果実「ミーベル」(桃のような果物)や季節の果物を使ったケーキ、ゼリーなど

●サービス
 ・オイルマッサージ……ローズオイル、ミーベルの種のオイルを使用
 ・エオニア古式マッサージ……足つぼを中心に指圧(激痛注意)
 ・薔薇風呂……個室のお風呂にバラを浮かべてリラックス

●オルハ・バートン
 リゾート施設「lanterna(ランテルナ)」のオーナーで実業家。34歳。
 エオニア王国出身で、国がナイトメアの襲撃を受けた際はヨーロッパで仕事をしていた。
 故郷の惨状を見て復興のために力を尽くすことを誓い、帰国してリゾート施設のプロジェクトを立ち上げた。

 今回はおもてなしを受けるモニター宿泊がメインですがどうしてもやってみたい方は従業員として体験してもOKです。
 働く側になってみて分かることもあるかも? 

  • 王国の猛将
    ラルフla0044
    放浪者15才|ゼルクナイト×セイント

従業員参加。厨房で調理作業に
国として恥ずかしくないおもてなしをする、つまり質の良い食材なんかを見れる場所としては良い

作業しつつ味見や匂いから食材とかの良さを見たりするつもりで
皿洗いとかも状況見て回る

作業していて配膳の方法に不安があったり、ルートが長いとか狭いとか、水回りで何かあったりとスタッフ側から見て気になる部分が有れば終わりに伝えておく
実際にオープンした時に問題起きるくらいならまだライセンサーが客としている時に。
…要人にやらかす事あったら地獄なんだよ?

  • 竜殺し
    七瀬 葵la0069
    放浪者14才|ネメシスフォース×セイント

※アドリブ、セリフ作成、絡みご自由に
※タグ【慰労会】

■BBQ
「……ん、お肉、も美味しいけど、野菜も、大事」
「お肉は、脂が多い場所、より、赤身の方が、おいしい」
肉と野菜の比率は1:2
「……ん、焼きプリンはBBQ、じゃ難しい、かな?」

■エステ
「……ん、若さに、油断すると、大人になった時、死ぬって聞いた」
「機会は、逃さない」
美容意識はかなり高め
「……ん、あと、肩こり解消、も、大事」
胸に大きなお山が2つあるので

■大規模
「……ん、キャリアーに、パイルバンカー搭載して突撃は、レアなのかも?」

  • 斬首の鬼Lv4
    陸道 空la0077
    放浪者25才|スピリットウォーリア×グラップラー

【慰労会】
・趣旨
短期間での大規模作戦や日々の依頼などで溜まっている疲れをみんなで労おう
・行動
主催者として参加
隣接したコテージを借りてその中央の広場でBBQなどをして過ごす
「え~この度は、突然の開催になりましたが、よく集まってくださいました。長い話はせず少しでも日々の疲れを癒やしてください。それじゃ、日々お疲れ様ー!!」
と最初の乾杯の挨拶の音頭を取る
また、今回新加入でラムアタックで注目された七瀬に一言もらおうとする
基本的にBBQなどの食事の供給を行う
とはいっても中華風の鉄板焼になったりしているが
野菜よりも肉を勧める派
「ほら肉食え肉ー」「俺の焼いた肉が食えないのかー」

  • 人魚の揺り籠
    そよぎla0080
    人間15才|ネメシスフォース×セイント

「こーんにーちはー!」
よろしくおねがいしますのよっ(ぺこーり

ランテルナ探検するのー
あのね、何がどこにあるのかなーとかね、どんな感じなのかなーとかね
見て回るの
お泊まりするとこなら、分かりやすい方がいいものね
みっけやすいかな?とかもね、確認するの
ふふー探検楽しいなー(るん、らん

うろうろしたらお腹が空くものね
ごはんにするのっ!
ええっとねえ、エオニアだからね、エオニアっぽいのが食べたいな!
…は!あれはミーベル…!
そっか特産さんだものね
ミーベルのケーキ、食べたいのー

あとはね、ベースにいるみんなにお土産買ってくの
お土産、売店に売ってる?
いってこよ!(てってけ

  • 戦場のピアニスト
    化野 鳥太郎la0108
    人間39才|ネメシスフォース×スピリットウォーリア

◆同行
桜壱さん(la0205)と観光にきたら
手違いでケヴィンさん(la0192)と同コテージになった
「でも見てケヴィンさん景色めっちゃ綺麗だぜ!!!」
いい部屋だよ! 得したのでは?

◆行動
久しぶりの観光にはしゃぎ気味
特にご飯は結構楽しみに
「エオニア来るたび食べてるからミーベル好きになっちゃってさ」
「ケヴィンさんお酒飲めないんじゃなかったっけ?」
「薔薇風呂あるって! すごいよ桜壱さん!」

暫くはしゃぎ倒すと電子ピアノを引っ張り出して日課の練習弾きを始める
「こういうとこだと曲もエレガントになる気がする……」

サービスについての感想や気になるところはきちんと書いて提出

  • ぴっちりむっちり姫
    華倫la0118
    放浪者15才|スナイパー×セイント

【慰労会】
乾杯のあとは女性陣を中心に歓談
「この後エステに行きませんか?」と誘う
綺麗になったら真っ先に空la0077に見せにいくつもり
「ミーベルのオイルにはどんな効能があるのでしょう?」
漢方薬の見地からも興味があり、研究所へ持ち帰るつもり

好きな人の前で肉にがっつくのははしたない

好きな人の手料理は食べたい
の葛藤の末延々と野菜を食べてる
肉を盛られたら太っちゃいますわと言いながらも嬉しそうに大事に食べる

執事さん(實松la0323の給仕)に「とてもリッチな気分ですわ」とはしゃぐ

エステで仕上がったアキレイアla2618のお肌をもちもちさわさわする
「すべすべですわ〜♪

同室者:化野君/桜壱君
シングルの筈が、何故か3人部屋で同室だった。何が起こっているのかry(

モニター依頼らしく、ラテンルナ周囲の観光と施設を体験。
軽い散策や記念撮影くらいはしておく。

コテージでは目に見えてはしゃぐ二人がいるのでそこそこ冷静。
「いや見事だね。後でのんびり探検してもいいかもしれない。」
ソファ等の家具の使い心地を確認しつつ、本でも読みながらゆったり過ごす。
夕飯は折角なので名物料理を中心に。ワインの代わりにぶどうジュースのボトルを貰う。
折角だからご飯の前で記念写真とか撮ろうか(

薔薇風呂は同室者がピアノを弾いてる間に入浴。3時間45分だぞ。余裕過ぎるわ(
上がった後はワイングラスにぶどうジュースを入れてちょっと豪華な気分を満喫。
「‥‥モニターだから。この位いいんじゃないかな」
就寝前適当な理由をつけベランダへ。そのまま戻らず朝まで電子煙草をお供に過ごす。
「一服してくる。先寝ててくれ」

  • 人を助けるヴァルキュリア
    桜壱la0205
    ヴァルキュリア10才|セイント×ゼルクナイト

「凄いです!高級ホテルですよ!
▼同行者
先生:la0108と…ケヴィンさんも一緒ですか?!(喜びに跳ね回る
▼ホテル
ケヴィンさんにじゃれついたり、先生をベットでトランポリンに誘ってみたり
ご飯は食べないため、先生たちが美味しいといった物の材料とかをメモって帰ったら作ってみようと思ってる
先生がピアノを弾き始めたらケヴィンさんの隣を陣取ってご満悦で聞いている
とても贅沢!
▼観光
遺跡やら楽しそうな所を探検しに行く
途中で斬華お姉さんに会えたらご挨拶!
驚かせないように正面から飛びついて手を握りに行きます!(だっ
「もしよろしければ一緒に回りませんか!
「きっとその方がお花も綺麗に見えますよ

○方針
飯 風呂 観光
羽 根 を 伸 ば す ぞ

知り合いちょっかいかけるか、と思うんだが
化野/ケヴィンはいいとして、アウィンと神取は突っ込んでって良いんかな?
まあ、モニカ居るから良いだろ多分


○行動
飯かっくらって風呂ってバラ園
なんかフォーマルな施設な気がするからそれっぽい格好してくか
アフタヌーンドレスにヒールの短いパンプス、色は黒、七竈の造花を髪飾りに
主役じゃないので全体的に大人し目なものを

言葉遣いは友人外は礼節を持って
食事もテーブルマナーを遵守
酒は...止めとくか。煙草はコテージ(一人宿泊)に入ってからな

  • 信念を貫きし者
    實松 大樹la0323
    人間25才|スピリットウォーリア×グラップラー

今回はスタッフのバトラーとして働かせてもらう良いホテルだからこそ、こういった場所でバトラーとして吸収していきたい。
「訓練校でそれなりに学んではいるのですが、直ぐに今の主人の元で働く事になりましたので、他の現場経験がありませんので、コチラでスタッフとして体験し、是非学ばせて頂きたいのです。」


バトラーとしてコンシェルジュの下に付き
出迎えから、荷解き荷造りやレストラン予約の代行の雑務を見習いつつ実践。

(管理の多い家付きとは違って現場内の実務が多いな。)


夜は【慰労会】の手伝いとして給仕の手伝い、ドリンク類などを作って出していく。

la1531/恋人のシオンさんと
お部屋に宿泊し、一緒にゆっくりと薔薇風呂を楽しみます
お花を湯船に浮かべるのはこれまで思いつきませんでした
とても良い香りですね、お部屋も素敵で癒されますし
旅先で貴方とこうして過ごせるのも嬉しいです

リラックス出来ていますか?私は、少々気恥ずかしいのですが…相変わらず余裕ですね?
シオンさんの余裕そうな表情に少々不満そうにしつつもワインのグラスを手に隣へ移動する

  • 幸せ探索者
    クゥla0875
    放浪者16才|ネメシスフォース×セイント

同行者:バハルヤムト(la1742)
関係:もふ友達…一緒だと楽しい!
呼び方:バルトさん

(ローズガーデン見つつ)
こんなにたくさんの薔薇、クゥは初めて見ました
とっても綺麗でいい匂いもするとクゥは思います♪
そういえば、ミーベルにはどんな花が咲くのでしょう?
クゥは見てみたいです

今日はご一緒していただいてありがとうございます
クゥの家が壊れてしまってからはずっとテントかキャリアーで
過ごしていたので、建物の中で寝るのは久しぶりです
やっぱり、雨や風の心配がないのはとっても安心できると
クゥは思います♪

※アドリブ可

薔薇風呂
「こんな贅沢をしても良いのでしょうか…
うっとりしつつ、花弁を湯と共に掬い上げては手の平から零す
麗しい見目
豊かな香り
優しい水音
柔らかな空気
…この世のモノとは思えない
「でも…
「この為だけに早摘みされたかと思うと…心が痛みますわ(目を伏せ
「いえ、だからこそ…心行くまで楽しませて頂きましょう

薔薇風呂を満喫した後、ローズガーデンへ

庭園
月明りにほんのりと浮かぶ薔薇
「やっぱり薔薇は咲いている様が一番美しいですわね(微笑
ふわりと舞うように薔薇を愛でながら進む
その様子はまるで白薔薇の精のようで…何処か掴み処が無い
「薔薇は…何を想って咲いているのでしょう
あたしは…何を想って生きているのでしょう
薔薇のように孤高に、気高く、凛として
でも佳麗に、鮮やかに、誰かの心に残って
そして…
残り香を漂わせて
そう、一途に何かを、誰かだけを想って咲いて…生きて…いたい
「そう在れたら…素敵、ですわね
心に浮かぶのは。彼の人の明るい笑顔の中にある切なさ

心情
「新しいリゾートか。品定めをしてやろう」
経済の活性は必要なことだ
人類の希望や欲望は絶えぬものよ

目的
恋人と穏やかな時間を過ごす
施設の感想を伝える

行動
恋人:来栖望【望】
二人で宿泊をして食事と入浴を愉しむ
食後に薔薇風呂へ行く

台詞
「ほお、中々に洒脱な部屋ではないか」
「薔薇の香り、か……」
雰囲気を愉しむとしよう
「こういう時間の過ごし方は心の余裕があってこそだな」
入浴しながらワインを飲む
「ああ、愉しく過ごしているぞ。羞恥の感情はないがな」
やや苦笑しつつ
「隣で飲むが良い。そうすれば酒のせいに出来るであろう」
「必要に応じた機能的なサービスも追加しておくがよい」

同行:クゥ(la0875)
気になるもふ友
呼称:クゥ

何だかお金持ちの人がいっぱいいそうな場所、だね
こういう時じゃないと入れないかもだし、色々探検しとこう!
きちんと手入れされた花は、整然とした綺麗さがあるよね…ふぇ(薔薇に鼻を寄せ、香気にくすぐられるようにくしゃみ)

薔薇を使ったお菓子とかあるとおしゃれでいいよね
お風呂に浮かべる花弁のお土産とか

え、クゥのお家壊れちゃったの?
俺の住処にしてる場所ならツリーハウス空いてるし、良かったら使う?
(って、女の子を住処に呼んで同じ敷地で住むの誘う、なんて、大胆な事言っちゃったかな…!?)
あ、新しい家見つかるまででも、いいし!(わたわた

  • 首があるなら刈ってみせる
    紅迅 斬華la2548
    人間25才|セイント×ネメシスフォース

わーい♪バカンス~♪

目的
モニター宿泊を満喫

行動
コテージは一人で宿泊
ゆっくり寛ぎ、お風呂も満喫
「はぁ…♪たまには一人でゆっくりも悪くありませんね♪」

本場のイタリア料理を楽しみつつ、自身の料理の糧とするべく研究
「もぐもぐ♪ふむふむ…!美味しいですね♪これは自分でも再現したい味です♪」

観光はローズガーデンと遺跡共に
桜壱と冬呼に会ったら挨拶
「桜壱くん!冬呼せんせ!ごきげんよう♪たくさん楽しんでねー♪」

日頃の疲れを癒やし満足

  • 夜桜佳人
    アキレイアla2618
    放浪者16才|グラップラー×スピリットウォーリア

ボクはサービスを色々と堪能させてもらう

まず薔薇風呂にのんびり浸かるか
入浴をするにもこういう楽しみ方があるのだな……知らないことはまだ多い

エオニア古式マッサージも体験しておこう
ん、なんだ……リラックスするための施設だと聞いていたが、こういうものもあるのか
これは戦いの最中、痛みに耐える為の修行か何かか……よし、望むところだ

オイルマッサージも折角だ、体験しよう
先程のものとは違って、これはとても心地良いものだな
この香りや感覚は、癖になるかもしれない

その後華倫(la0118)と出会った場合は、マッサージ後の綺麗な肌を少々弄らせてもらうか
もちもちとした良い感触だろうな、楽しみだ

  • 月下の姫騎士
    月鏡 由利菜la3027
    放浪者21才|ゼルクナイト×スピリットウォーリア

【心情】
ここがランテルナ…
モニターとして、これ程の待遇を受けられるなんて…緊張しますね
分かっていますよ、姫らしく…ですよね?(融合した蒼の女騎士へ応えるように)

【目的】
エオニアのおもてなしを受ける

【準備】
ティアラと青いドレス着用
エオニア側にとっても、国の今後の運営がかかったプロジェクトです。私もそれに相応しい容姿で臨むべきでしょう

【行動】
礼儀作法1を使い、上流階級のように振る舞う
ローズガーデンへ向かい、薔薇を観賞

食事はパスタ・魚・野菜中心に

薔薇風呂に入る
…今度姉様が参加されたら、是非とも誘いましょう

サービス提案
高級衣装や装飾品の貸し出し

【慰労会】さすがに普段の鎧姿はふさわしくないので兜は脱いで素顔で参加(服装は白が基調の中世欧州の一般装束のような服装)
「み、皆さんお疲れ様であります」恥ずかし気に顔を真っ赤にしながら

BBQ時に肉や野菜、魚などを切ったり、下味をつけるなどの下ごしらえを行う。
「騎士団時代の野外演習を思い出すであります」
ある程度作業したら自分もBBQに加わり食事を楽しむ
「元の世界と違ってお酒が飲めないのがつらいであります」(この世界だと未成年)

基本的に隊長殿(陸道 空la0077)と行動し仲間と楽しむ。

同行:冬呼殿(la3621
呑み友で聴講に通う大学の担当教員
敬愛・親愛の情を抱く

■行動
宿泊は一人
食事は冬呼と共に
「お勧めだけあって美味いワインだ
勿論飲むに決まってる

夜のローズガーデンを散策
薔薇風呂を楽しんだと話す冬呼に、屈んで首元をすんと匂い「うん、良い香りだ
距離の近さは無自覚
「俺は古式マッサージを試してみたのだが…良い鍛錬になった(訳:痛かったが耐えた

外灯があるとは言え足元を心配し、手を差出してエスコート
育ちゆえの自然な行為
薔薇について熱心に説明してくれる冬呼を微笑ましく思いつつ、共に薔薇庭を楽しむ
「この国に、また一緒に来られて良かった
それは偽らざる気持ち

仙寿と行動。薔薇の香りに包まれて散歩なんてロマンチックだよね!
昨夜のご飯も美味しかったし、薔薇風呂にも癒されたし!
薔薇のお菓子やシャンパンの話には目を輝かせる。食べたくなってきた……!
仙寿の言葉には「大事な夕日が傍にいてくれてるからね」と柔らかく微笑む
手を繋いで散歩続行。気持ちは何時までも新婚です!
「皆にお土産買って行こうね!」

妻と夜明けのローズガーデンを散策
「良い香りだ。たまにはこういった趣向も悪くない」
薔薇も苺も朝摘みが一番か。こうも多いと菓子の材料にしたくなる
薔薇の砂糖漬けを紅茶やシャンパンに浮かべるのも良いだろう
はしゃぐあけびを微笑ましく見守る
「やはりお前には朝日が似合うな」
繋いだ手を握り返す。何時までも傍にいようと思いながら

  • 比翼の鳥・連理の枝
    神取 冬呼la3621
    人間16才|ネメシスフォース×グラップラー

同行
アウィンさん(la3388)呑友で教え子

行動
アウィンさんと食事
お酒があったら飲む
「謳うだけあるねぇ

夜はローズガーデン散策
「薔薇風呂入ってきたけど香りが良かったよ
楽しんだ旨を話した後の反応にびゃっと驚き

気を取り直しアウィンさんに手を預け薔薇の品種を説明しながら見て歩く
「結構好きなんだ。実家にも結構あってね
幼少期に臥せがちで自室から一人で眺めていたと振り返りながら
今は誰かと見れることを嬉しく思う

  • プロサバイバー
    モニカla3729
    人間20才|スナイパー×セイント

「おー、ミコノスとかサントリーニの雰囲気がすごいね!すごくエーゲ海って感じ!」

エオニア王国は久しぶり
夏の終り以来に来て、どんどん元気になってる様子に喜びつつ
こんな機会でもなきゃ泊まれないホテルを楽しむ

マッサージしてもらおうかなー
え?痛い?
シールドあるし…え?それじゃ意味ない?
あたし元気なつもりだしきっとだいじょうb…いだだだ!
無事死亡

酷い目に遭った…と涙目でミーベルのデザート
あれ、でも何か体軽い気がする!

提案
「エオニア案内の拠点にするのはどうかな」
遺跡やお店、観光地の情報を集めてPRに専念するスタッフと
簡単な資料室、パンフを並べる場所

  • 「美味い」を知る者
    藍田 紅子la3793
    放浪者27才|セイント×スナイパー

アドリブ絡み歓迎
【慰労会】
「何だかお金持ちのお嬢様になった気分だわぁ
ホテルの格に合わせておめかし
大輪のバラをあしらったロイヤルブルーの
深くスリットが入ったマーメイドラインのドレスを着ている
(何の後ろ盾もなく医者になろうとして貧乏学生をしていたころは想像もつかなかったわね…私がこんな優雅な時間を過ごすなんて

「みんなお疲れさま。先生はナディエージダを起動していただけだけど、みんなの活躍は聞き及んでいるわ。とってもカッコよかったそうね
美味しい料理に舌鼓をうちエステへ
「はぁ、快適~…これで先生の美しさにさらに磨きがかかっちゃうわね


(分かっていますよ、姫らしく……ですよね?)
 自分の中にいる蒼き騎士に応えるように背筋を正し、月鏡 由利菜(la3027)は身につけた青いドレスの裾を整える。
 陽の光がティアラの宝石を透かし、しずしずと歩く由利菜の足元にキラキラと反射していた。
(エオニア国にとって、これは国の今後の運営がかかったプロジェクトなのですよね)
 いずれ国賓としてやってくる上流階級の人々に相応しいおもてなしができるように。
ランテルナの人々のため、由利菜は礼儀正しい振る舞いを心がけた。
「きっと……この雰囲気に合った衣装や装飾品も貸し出していただけたら、より楽しめると思いますわ」
 ローズガーデンを散策し、その後はコテージでの食事へ。
 パスタや魚介の料理、野菜をたっぷり使ったスープやサラダをゆっくりと味わった後は、バラの花を浮かべた湯船でゆったりと寛ぐ。
「素晴らしかったですわ。今度は姉様も一緒にお誘いしたいと思います」
 由利菜はそう、おもてなし係に礼を言った。

「こんなにたくさんの薔薇、クゥは初めて見ました」
 大きなバラに近づき、クゥ(la0875)はその香りを吸い込んだ。
 甘酸っぱい香りが胸いっぱいに広がっていく。
「とっても綺麗でいい匂いもするとクゥは思います♪ バルトさんも嗅いでみてください」
「ああ、可愛いね。きちんと手入れされた花には、整然とした綺麗さがあるよね……ふぇ」
 くしゅんっ、と思わずくしゃみをしたバハルヤムト(la1742)を見て、クゥが笑い声を立てる。
 香気に鼻を刺激されてしまったようだ。
 ローズガーデンとランテルナ遺跡を一周りし、そのままコテージエリアへ。
 そのまま2人は管理棟の中に入った。
「そういえば、ミーベルにはどんな花が咲くのでしょう? クゥは見てみたいです」
「ねぇ、これじゃないかな? これがきっとミーベルの花なんだよ」
 バハルヤムトがソファに置かれていたクッションを手に取り、クゥに見せる。
 そこにはミーベルと一緒に、桃の花によく似た白い花が刺繍されていた。
「……やっぱりここ、お金持ちが来る場所なんだね」
 バハルヤムトはそう言いながら周囲を見回す。
 すると、売店が目に入った。
「あ……薔薇の紅茶とジャムが売ってる。薔薇を使ったお菓子もあるとおしゃれでいいよね。お風呂に浮かべる花弁もお土産にできたらいいな」
「クゥもそれは素敵だと思います♪ 今夜の薔薇のお風呂も、とても楽しみです♪」
 そう言って、クゥも頷いた。
「クゥの家が壊れてしまってからは、ずっとテントかキャリアーで過ごしていたので、建物の中で寝るのは久しぶりです」
「え、クゥのお家壊れちゃったの?」
「はい。雨や風の心配がないのはとっても安心できるとクゥは思います♪」
「ええ……そんな」
 クゥはにこにこしているが、女の子が家もなく過ごしているのは辛いだろう。
 そう思ったバハルヤムトはこう申し出た。
「俺の住処にしてる場所ならツリーハウス空いてるし、良かったら使う?」
「バルトさんのお家にクゥも一緒に住むのですか?」
「えっ、あっ! いいい、一緒のお家に住むんじゃなくて!! 敷地が一緒ってことなんだけど……! あ、新しい家見つかるまででも、いいし!」
 ちょっと大胆な事言い過ぎたかな、とわたわたと慌て始めるバハルヤムト。
 だが、クゥは大喜びだった。
「ありがとうございます♪ バルトさんの近くにお家があるの、とても嬉しいとクゥは思います♪」
 嬉しそうに笑うクゥと、真っ赤になっているバハルヤムト。
 近いうちに、もふもふな2人の新しい生活が始まりそうだ。

「こーんにーちはー! よろしくおねがいしますのよっ」
 そよぎ(la0080)はおもてなし係にぺこーりと頭を下げ、てってけと敷地内に繰り出した。
「何がどこにあるのかな? どんな感じなのかなー? お泊まりするとこなら、みっけやすくて分かりやすい方がいいものね!」
 るん、らん、とローズガーデンの中を走り回り、そよぎはそのまま管理棟の中へ。
 セントラルキッチンでは、ラルフ(la0044)が集められた食材を見ていた。
「うーん、パルミットは要らないな……このメニューなら、無理せず手に入る食材で十分ですよ」
 ラルフはキッチン担当者と話をしながら生のミーベルに手を伸ばし、匂いを嗅ぐ。
「これだけは文句のつけようがないですね。生のミーベルは1年中手に入るのか……」
 そこへコンシェルジュと一緒に實松 大樹(la0323)がやって来た。
 出迎え、荷解き、荷造りやレストラン予約の代行の雑務を中心に「バトラー」として業務を体験しているらしい。
「お食事の好みやアレルギーの有無のほか、記念日や誕生日、ご旅行の目的などをお聞き取りします。そういうのもコンシェルジュやバトラーの仕事なんだそうです」
 さらに、料理や食材についての質問にも答えられなければならないのだと大樹は言った。
「訓練校ではそれなりに学んではきたのですが……やはり新しく学ぶことが多いですね。今の主人の元で働くうえでも、参考になります。俺には、他の現場経験がありませんし」
「実地訓練、ですね。そうだ、今夜のバーベキューの食材、大樹さんも見てください」
 ラルフはそう言って大樹をキッチンの中に促した。
 台の上には様々な野菜が並んでいる。
「日本式のバーベキューですよね? こんな感じでどうですか?」
「肉のボリュームがすごいですね。空さんたちが喜びそうです。あれ? ラルフさんこの赤いのは何ですか?」
「それ、ナスです。あとは……こっちは全部トマトです。味見してみますか? そよぎさんもよかったらどうぞ」
 大樹に食材を説明しながら、ラルフは外で覗いていたそよぎを手招きする。
 試食用のトマトなどを、味見をしつつ。
 そうしているうちにそよぎはお腹が空いてきたようだ。
「うろうろしたらお腹が空いたの! ごはんにするのっ!」
「えーと……受付の際にご案内したアラカルトでよろしいですか?」
 大樹がスケジュールを開いて尋ねると、そよぎは「うんっ!」と大きな声で返事した。
 エオニアっぽいものが食べたい、というのがリクエストだったようだ。
「は! あれはミーベル……! そっか、特産さんだものね!」
 調理台の上に置かれたミーベルを見つけ、そよぎは手をのばす。
 見ていたら食べたくなったようだ。
「ねぇっ、ケーキできる? ミーベルのケーキ、食べたいのー。あっ! ベースにいるみんなにお土産! 売店いってこよ!」
 そよぎがてってけと走り出ていき、大樹も持ち場に戻る。
 キッチンに残ったラルフは腕組みし、食材を見つめた。 
 皿洗いの状況、食事提供の導線、水回りの使い勝手など特に気になる点はなかった。
 だが、食材は少し考えたほうが良いかもしれない、とラルフはコンシェルジュに言った。
「海外のお客様が特別なパーティーを行う際などは念入りに要望の聞き取りをしたほうが良いかもしれません。当たり前にあると思っていたものがないと気分を害するような……要人のお客様には『難有り』の方もいますから」
 ラルフはそう言ってちょっと遠い目をした。
「……他所の要人に呼吸する様に喧嘩売る王子とかね。要人相手にやらかすと地獄を見るんですよ……?」

「え~この度は、突然の開催になりましたが、よく集まってくださいました。では! 長い話は抜きにして!少しでも日々の疲れを癒やしてください。それじゃ、日々お疲れ様ー!!」
 陸道 空(la0077)がグラスを掲げ、乾杯の音頭をとる。
 日々の依頼、大規模なナイトメア討伐作戦で疲れが溜まったライセンサー達を労おう――そんな趣旨で、今回は仲間とバーベキューなどをしつつゆっくり過ごすようだ。
「み、皆さんお疲れ様であります。……たっ、隊長! 下味はもうついてるでありますっ!」
 レーヴェレヒト(la3150)は中世風の白いローブを身に着け、ちょっと気恥ずかしそうにしながら食材を空に差し出した。
 普段身につけている甲冑がないので、素顔を晒すのが恥ずかしいのか、顔が真っ赤になっている。
「……ん、知らない野菜……発見。……よくわからないけど、これは、多分ナス」
 七瀬 葵(la0069)は山盛りの野菜をしげしげと眺めながらグリルに並べていく。
 大きな天幕の中でカクテルを味わう藍田 紅子(la3793)は、大輪のバラをあしらったロイヤルブルーの深くスリットが入ったマーメイドラインのドレスを身につけている。
 ランテルナのラグジュアリーな雰囲気に合わせ、おめかししてきたらしい。
「みんなお疲れさま。先生はナディエージダを起動していただけだけど、みんなの活躍は聞き及んでいるわ。とってもカッコよかったそうね?」
「あ、ありがとうございます、紅子殿」
 紅子にグラスを差し出され、レーヴェレヒトが照れくさそうにミーベルのジュースが入ったコップを合わせた。
「骨付きラムと……さ、サーロインも焼けてるでありますよ!」
 レーヴェレヒトはグリルのそばで、せっせと仲間に食材を勧めている。
「立派なラムでありますな……このボリューム、騎士団時代の野外演習を思い出すであります」
「ラムといえばそうだ! 今回ウチの小隊の新加入で、作戦ではラムアタックで注目された七瀬選手、今回の作戦について一言!」
 ヒーローインタビューよろしく、空がマイク代わりのラムチョップを葵に差し出す。
 葵は「んー」と首を傾げこう答えた。
「……ん、キャリアーに、パイルバンカー搭載して突撃は、レアなのかも?」
「なるほど! じゃあ七瀬、このままガブッといってくれ!」
「……ん、おいひい……」
 ラムチョップを咥え、葵は再び野菜を焼きに戻る。
 その隣で、空は中華炒めのようなものを作っていた。
「ほら、焼けたぞ! 華倫、肉食え肉―!」
 空はそう言いながら、華倫(la0118)の皿にせっせと肉を積み重ねる。
 肉を好きな人の前でがっつくのははしたない――と延々野菜を食べていた華倫だったのだが。
 好きな人は容赦のない男だった。
「ほらほら、美味そうだろ? 俺の焼いた肉が食えないのかー」
「もう、空様ったら。こんなに食べたら太っちゃいますわ」
 ……などと言いつつ、やはり好きな人の手料理が嬉しい。
 華倫が大事そうに肉を頬張っていると、そこへ大樹が追加の食材やドリンクを乗せたワゴンを押してやって来た。
「ランブルスコロッソでございます。エビとマッシュルームのアヒージョはグリルで温めてお召し上がりくださいませ」
「まぁ、素敵なグラスですわね執事さん! とてもリッチな気分ですわ」
 大樹からグラスを受け取り、華倫が思わずはしゃいだ声を立てる。
 その向こうでは、レーヴェレヒトが「うう……」と羨ましいそうにそれを見ていた。
 元の世界とは違い未成年なのでお酒が飲めないようだ。
「あー、最高ね! 何だかお金持ちのお嬢様になった気分だわぁ」
 グラスを飲み干し、紅子が気持ちよさそうに伸びをする。
 そして、楽しんでる? と葵のそばに寄った。
「あら? 葵、それ何? チーズフォンデュ?」
「焼きプリン。もう少ししたら、固まる。温かいまま、食べる」
 そう言って葵が紅子と華倫にスプーンを差し出す。
 アルミパウンドの上でくつくつと煮えるプリン液は、こんがり焼き目がついたら食べごろのようだ。
「お2人共、エステの準備はできているそうですわ。プリンを頂いたらお部屋に帰りましょう?」
 華倫が紅子と葵に声をかけ、女子3人は一度コテージへ。
 綺麗になって戻ってきます、とバーベキューの会場を後にした。

(いい香りだな……)
 アキレイア(la2618)は1人、バラを浮かべた風呂でくつろいでいた。
(入浴をするにもこういう楽しみ方があるのだな……知らないことはまだ多い)
 風呂から上がると、マサージ師が待っていた。
 いざ「エオニア古式マッサージ」の体験を受けるのだ。
(激痛に注意……? リラックスするための施設だと聞いていたが……)
 マサージ師に説明を受けつつ、アキレイアはいざ施術へ。
 思い切り「海老反り」の姿勢をとらされたアキレイアは思わず「うっ?!」と声を漏らした。
「……っ! 何なんだこれは……! さては、戦いの最中、痛みに耐える為の修行か何かか……! よし、望むところだ!」
 若干涙目になりながら、溜まっていたコリや緊張は徹底的にほぐされ――仕上げはミーベルとバラのオイルを使ったオイルマッサージである。
(ああ……先程の激痛マッサージとは違って……これはとても心地良い……。この香りや感覚は、癖になるかもしれない……)
 心地よさに、アキレイアはついウトウトし始める。
 そのすぐ隣のコテージでは、華倫や紅子が同じようにオイルマッサージに夢心地になっていた。
「紅子様、わたくしが寝てしまったら起こしてくださいまし……」
「はぁ、快適~……これで先生の美しさにさらに磨きがかかっちゃうわね」
 何の後ろ盾もなく医者になろうとして貧乏学生をしていたころには、想像もつかなかった世界だ。
そう紅子は思った。
「わたくし、漢方薬に興味がありますの」
 華倫が顔を上げ、エステティシャンの方を見る。
「ミーベルのオイルにはどんな効能があるのでしょう?」
「皮膚柔軟によるエモリエント作用のあるオイルとして使わせて頂いております」
「なるほど……他にも効能はありそうですわ」
 研究所に持ち帰るためにと、販売元などを教えてもらいつつ、華倫は夢の中へ。
 一方の葵は――やはり、胸の大きなお山のせいだろうか。
 肩まわりの凝りっぷりで「エオニア古式マッサージ」の施術師を苦戦させていた。
「……っ、耐える……肩こり解消……大事……」
「ああ、やっと顔色が良くなってきましたね。ここ、お顔周りの血流に効くリンパのツボです。痛いですか?」
「……ん、大丈夫……耐えれば、小顔……機会は、逃さない」
 施術師と格闘すること30分。
 葵は戦い抜いた。
「……ん、気合で、耐えた。若さに、油断すると、大人になった時、死ぬ……」
 無事に生還した葵は続いてオイルマッサージへ。
 そこへ、アキレイアが顔を出した。
「さて華倫、マッサージ後の綺麗な肌を少々弄らせてもらおうか」
「ふっふっふ、アキレイアこそすべすべですわ~♪」
 お互いもちもちさわさわしながら、2人はバーベキューエリアへ。
 華倫が綺麗になった肌を空に報告したかったようだ。
「おお……華倫、なんかすごくいい匂いするな。ところで、レーヴェレヒトどこいった?」
 空がふと見上げると、コテージの屋根の上から「隊長~!」と呼ぶレーヴェレヒトの声がした。
 そろそろ暗くなってきたため、星を見ようとしているようだ。
「また皆でこうやって、騒ぎたいでありますな」
 ふとそう呟いたレーヴェレヒトの頭上を、流れ星が1つ過ぎていった。
 

「え? 何? ケヴィン、なんかあったのか?」
 ロビーで受付していた向野・A・黒子(la0227)がソファーから身を乗り出し、隣の席を覗き込む。
「くろぴょん、あのねー。なんかお部屋間違えちゃったらしいんですよー」
 後ろのソファーから紅迅 斬華(la2548)が背腰にひょいと顔を出す。
 その膝には、桜壱(la0205)が乗っていた。
「先生と、ケヴィンさんと一緒の部屋にお泊りになりました! Iはとても嬉しいです!」
 桜壱は斬華にじゃれつきながらぴょんぴょんしているが、向かいのソファーにいるケヴィン(la0192)は「どうしてこうなった」という顔をしている。
 1人でシングルの部屋に泊まる気だったが、勘違いした新人従業員が桜壱や化野 鳥太郎(la0108)と一緒の部屋にしてしまったらしい。
「いいじゃんケヴィンさん、俺達のコテージすごく眺めよさそうだし」
 鳥太郎はそう言って笑う。
「一緒の部屋で得したんじゃない?」
「……化野君達がそう言うならまぁいいか。桜壱君、行くよ」
 ケヴィンは桜壱の手を取り、ロビーを出る。
 コテージが近い黒子や斬華も途中まで一緒に行くようだ。
「今日さぁ、アウィンと神取来てんじゃん?」
 黒子はこそこそと斬華に話しかけた。
「あそこ、突っ込んでって大丈夫だよな? モニカいるし」
「冬呼せんせ? 私もいたら声はかけますけど、どうでしょう……?」
 奥のコテージにはアウィン・ノルデン(la3388)と神取 冬呼(la3621)の姿が見えた。
 黒子はすすすす、と冬呼のそばに寄りコソッと何か話しかける。
 すると、冬呼は真っ赤になり、何かを否定したようだった。
戻ってきた黒子は「別だってよ」と斬華に言った。
 どうやら、「ちょっかい」はかけても大丈夫なようだ。
「ふふ、じゃあ後で私も遊びに♪ 冬呼せんせー! また後でー♪」
「教授と遊ぶのですか? 斬華お姉さん、Iもご一緒したいです」
 斬華の袖を引っ張り、桜壱が坂の下に見えるローズガーデンを指さす。
「Iは斬華お姉さんとバラを見たいです。きっとその方がお花も綺麗に見えます」
「じゃあ、一緒に回りましょうか! 楽しみですね!」
 2人はそう約束し、荷物を置きに一旦コテージへ。
 部屋に案内された桜壱と鳥太郎は「うおおおお!」とベッドに突撃した。
「先生! すごいです! このベッド、トランポリンみたいです!」
「ひゃはー! すごいな桜壱さん! 厚さが普通の倍はあるよ!」
 全力ではしゃぐ2人。
 ケヴィンは「壊すなよー」と言いながら楽しそうにカメラを向けている。
「見てケヴィンさん、これだよこれ! 景色めっちゃ綺麗だぜ!!!」
 窓を大きく開け放ち、鳥太郎が声を上げる。
 ケヴィンは「いいねぇ」と言いながら、大はしゃぎの鳥太郎と一緒にその景色も写真に収める。
 そして、3人はランテルナの敷地に繰り出した。
 桜壱は合流した斬華と手を繋いでローズガーデンの中を散歩し、ケヴィンと鳥太郎は写真を撮りながらのんびり散策。
 そこへ、黒子も顔を出した。
「主役じゃねえし、大人しめにな。ちょっと着替えてみたんだ」
「おお、くろぴょん……! ドレスかっこいいです!」
 斬華がそう言って手を叩く。
 黒子は黒のアフタヌーンドレスに黒のローヒールパンプスを合わせ、結い上げた髪に七竈の飾りを挿している。
 ランテルナのフォーマルな雰囲気に合わせてみたようだ。
 陽が落ちて夕暮れ時になり、斬華は羽根を伸ばすべく、まずはコテージの薔薇風呂に入った。
「はぁ……♪ たまには一人でゆっくりも悪くありませんね♪ これぞバカンス……」
 そうして体をほぐした後は、本場の地中海料理を堪能。
「もぐもぐ♪ ふむふむ……これが受付でお聞きした、ランテルナ沖のお魚! 美味しいですね♪ これは自分でも再現したい味です♪」
 客室係にレシピなどを聞き、斬華が優雅なひとときを楽しんでいた頃、黒子もフルコースを満喫していた。
 昼間、斬華やケヴィンらと話していた時とは違い、言葉遣いやテーブルマナーもふさわしくしている。
「すぐにお風呂に入りますし、お酒は結構です。お茶をいただけますか?」
 食事の後は、薔薇を浮かべた大きな風呂に思い切り体を伸ばし、長めのバスタイムを堪能。
 そして星を見ながら、煙草に火をつけた。
 するとどこかのコテージから微かに「い゛だだだだだだ!」という悲鳴が聞こえてきた。
「……モニカだな。あいつ、あの激痛マッサージ受けてたのか……」

 ――黒子さん、アレはヤバかったよ。
 モニカ(la3729)は後に、そう語ったという。
「おー、ミコノスとかサントリーニの雰囲気がすごいね! すごくエーゲ海って感じ!」
 久しぶりにやってきたエオニア王国がどんどん元気になっている様子に喜びつつ、モニカは観光を満喫していた。
 そして、「マッサージしてもらおうかなー?」と気軽に申し込んでしまったのが運命の始まりだった(?)。
「えっ、待って待って、あたしシールド……って効いてないし~!!」
 ライセンサーだろうがなんだろうが、痛い時は痛いのである。
「くっ……もう叫ばないぞ。今回は教授に心配かけないって決め……ぎゃぁあ!」
 必死に堪えるも無事死亡。
 悲鳴はバッチリ冬呼(きょうじゅ)のいるコテージまで届いていた。
「うううう……酷い目にあった」
 半泣きのモニカの前に、客室係が「お疲れさまです」と差し出したのはミーベルのミニパルフェ。
 それでモニカのご機嫌は直ったようだ。
「あ、今になって身体も軽くなってきた気がする! ねぇねぇ、ところでさ、ここをエオニア案内の拠点にするのはどうかな?」
 エオニア王国の遺跡や店舗、観光地の情報を集めてPRに専念するスタッフと、簡単な資料室、パンフレットなどを並べる場所などを設置して、ここから情報を発信してはどうか――。
 モニカがそんな提案をしていた頃、鳥太郎やケヴィンも食事を楽しんでいた。
「この料理は先生たちが気に入ったみたいなので、帰ったらIが作ってあげます」
 飲食できない桜壱は鳥太郎やケヴィンの反応を見ながら、客室係に聞いてレシピをメモしている。
 その向かい側で、ケヴィンはワイングラスの中の赤い飲み物をくるくると回していた。
「あれ? ケヴィンさんお酒飲めないんじゃなかったっけ?」
 鳥太郎がそう聞くと、ケヴィンが「ジュースだよ」とボトルを振った。
 そして、大きなカニの入ったパスタを食べようとしている鳥太郎とその向こうの桜壱にカメラを向けた。
「よし、記念写真撮ろう。化野君そのままカニ、キープね」
「じゃあさ、ケヴィンさんミーベル持ってよ」
「何これどこで買ったの?」
「売店で売ってたんだ。エオニア来るたび食べてるからミーベル好きになっちゃってさ」
 食後はほろ酔いの鳥太郎が気分良さそうに電子ピアノを弾き、桜壱とケヴィンにその腕前を披露した。
 こういうとこだと曲もエレガントになる気がする――そう言いつつ、鳥太郎は夜風の中で鍵盤を弾く。
「先生とケヴィンさんと一緒で、Iはとっても贅沢な気分です」
 そう言って幸せそうな顔をしている桜壱に「そうかい」と微笑みかけ、ケヴィンがその桃色の髪を撫でる。
 暫しそうして楽しみ、頃合いを見計らってケヴィンは先に風呂に立った。
(……モニターだから。この位いいんじゃないかな)
 薔薇風呂を楽しんだ後は、食後の一杯をジュースで。
 すると、ピアノを弾き終えた鳥太郎が「あれ」と顔を上げた。
「もう入ってきたの?」
「3時間45分だぞ。余裕過ぎるわ。さて……一服してくるか。電話したいところがあるから、2人は先寝ててくれ」
 ケヴィンは1人、コテージを出て星を見上げた。
 そして朝まで電子煙草をお供に1人過ごしたのだった。

 乾杯に、赤ワインのグラス2つ。
 アウィンと冬呼はランテルナお勧めの‘16年の赤を口に含み、「なるほど」と頷きあった。
「お勧めだけあって美味いワインだ。料理に合うな」
「謳うだけあるねぇ。どんどん飲めちゃいそう」
 食事を楽しみ、その後は2人で誰もいない夜のローズガーデンへ。
「いろんなバラが入っててね。すごく香りがよかったよ」
 薔薇風呂を堪能してきたのだと楽しそうに話す冬呼。
 するとアウィンがそっと腰を屈め、冬呼の首筋に鼻を寄せた。
「うん、良い香りだ」
「ひゃっ……?!」
 唐突なその行動に、冬呼は思わず真っ赤になった。
 だがアウィンは無意識だったらしく――。
「? 冬呼殿、どうかしたか?」
「え、あ、あの……! アウィンさんは何してたの?」
「昼間か? 俺は古式マッサージを試してみたのだが……良い鍛錬になった」
 激痛だったらしく、顔をしかめるアウィン。
 やっぱり分かってない――この人。
 冬呼はホッとするような、残念なような気持ちになった。
(彼は呑み友……だけど、一緒にいるこの心地良さは……もしかしたら「恋」なのかなぁ)
 自分が他人にそれを抱くと思ってもいなかった。
 それにきっと、相手からはそんなものは無い――冬呼の中で、それは確信に近い。
(だから今はまだ……私の中に)
 足元が危ないから、とアウィンは冬呼の手を引いて歩く。
 レディをエスコートするのは育ちゆえの自然な行為――恋愛感情や何かではないのだ。
(この、天然紳士め)
 まぁいいや、と気を取り直し。
 冬呼はオレンジのバラを指差した。
「ビブ・レ・バカンス! 今日に相応しいバラじゃない?」
「休暇万歳……か。冬呼殿は詳しいな」
「結構好きなんだ。実家にも結構あってね」
 伏せがちだった幼少期には、自室から一人でバラを眺めていた。
 だからこうしてアウィンと一緒なのを嬉しく思う。
「……今は、それで十分」
「冬呼殿?」
「一緒に来てくれて、ありがとうって言ったの!」
「ああ……俺も、冬呼殿とこの国に、また一緒に来られて良かった」
 それはこの胸にある、偽らざる気持ち――。
 冬呼の手を引きながら、アウィンは柔らかく微笑んだのだった。

「このライトがいいですわ。バラの生育の妨げにはならないでしょう」
 ロジー・ビィ(la1006)はオルハのタブレットで園芸用具のページを覗き込んでいた。
 話を聞き、オルハは「なるほど」と頷いた。
「どうしても常夜灯は必要なので、大変参考になります」
「では、今夜は楽しませていただきますわね」
 ごきげんよう、と微笑み、ロジーはコテージへ。
 ほの明るく照らされたタイル張りのバスタブに色とりどりの薔薇が浮かんでいた。
「ああ、こんな贅沢をしても良いのでしょうか……」
 花弁を手ですくい上げながら、ロジーは1人、空間に浸った。
 麗しい見目、豊かな香り、優しい水音、柔らかな空気――この世のモノとは思えない。
「でも……」
 ロジーはそっと目を伏せた。
「この為だけに早摘みされたかと思うと……心が痛みますわ」
 結婚式の花束も、愛を告げる一輪も――バラはいつも、早摘みされてやってくる。
「いえ、だからこそ……心行くまで楽しませて頂きましょう」
 薔薇風呂を満喫し、薄化粧をしたロジーはローズガーデンへ向かった。
「やっぱり薔薇は咲いている様が一番美しいですわね」
 そっと微笑みかけ、ふわりと舞うように薔薇を愛でながら進む。
 白薔薇の精のように――何処か掴み処が無いロジーの姿がバラの中に浮かび上がる。
(薔薇は……何を想って咲いているのでしょう。あたしは……何を想って生きているのでしょう。薔薇のように孤高に、気高く、凛として……)
 でも佳麗に、鮮やかに、誰かの心に残って。
(そして……残り香を漂わせて)
 そう、一途に何かを。
(誰かだけを想って咲いて……生きて……いたい。そう在れたら…素敵、ですわね)
 ロジーは彼の人を思い、そっと目を閉じた。
(明るい笑顔の中にいつも……あの人の笑顔には切なさがある)
 
「お花を湯船に……こういう楽しみ方もあるのですね」
 来栖・望(la0468)は湯船に浮かぶ花弁をすくい上げ、少し気恥ずかしそうに微笑んだ。
 理由は、傍らでワイングラスを片手にくつろいでいる恋人のシオン・エルロード(la1531)の存在だ。
「薔薇の香り、か……ここも中々に洒脱な空間ではないか」
 湯に浮かぶ蕾をつまみ上げ、シオンはしげしげと眺めた。
 そしてバラの花色を摸したようなその紅の液体をくるくると明かりにかざす。
 経済の活性は、国の発展に必要なこと。
 そして、人類の希望や欲望は絶えぬもの――ならばそれを満たすのが早道だとシオンは思った。
「こういう時間の過ごし方は心の余裕があってこそだ。そういう者ばかりとは限らぬだろうが、ここならばサービスや設備次第で……あるいは」
 オルハには明日、そんな話でもしてみようか――シオンはワインを口にしながら考える。
 その様子を見て、望は「リラックスしていますね」と微笑んだ。
「……旅先で貴方とこうして過ごせるのは嬉しいのですが、私は少々気恥ずかしくて。貴方は……相変わらず余裕ですね?」
「ああ、愉しく過ごしているぞ。羞恥の感情はないがな」
 まだ恥ずかしがっているのかと、シオンは苦笑した。
 そして、望を手招きし、ボトルを傾ける。
「隣で飲むが良い。そうすれば酒のせいに出来るであろう」
「いつもそうです。ドギマギしているのは私ばかり」
 少々不満そうにしつつも、望はシオンの隣でワインのグラスを差し出す。
 その肌は、ほのかな薄紅に染まっていた。

 日の出の刻限に、夫婦はローズガーデンにいた。
「眠いか?」
 不知火 仙寿之介(la3450)は傍らの妻にそっと微笑みかける。
 平気だよー、と不知火 あけび(la3449)は微笑んだ。
「昨日のお風呂とお食事、すごく良かったなぁ。ねぇ、ランテルナの朝日は、夕日とはまた違った感じなのかな?」
 あけびは西の空を見ながら、昨日の光景を思い出す。
 赤く燃える夕日を背に、逆光でシルエットとなったその姿は、まるでテレビの時代劇から抜け出して来たようで――。
 ああ、あの日と同じだと、あけびは甘やかな感動を覚えたのだ。
「良い香りだ。薔薇も苺も朝摘みが一番か」
 仙寿之介はそう言って、あけびを振り返った。
「薔薇の砂糖漬けを紅茶やシャンパンに……好きだろう?」
「ああ、食べたくなってきた! みんなへのお土産にも売店で買えるかな~」
 そう言ってはしゃぐあけびを見つめ、仙寿之介が「そうだな」と優しげに微笑んだ。
 するとその時、ローズガーデンに明かりが差し、周囲が一気に明るくなった。
「やはりお前には朝日が似合うな」
 薄紅に染まり始める曙の空――周囲に咲くバラが、少しずつ香り立つ。
 凍てつく闇からあわいの紫を経て燃える赤に移り変わり、仙寿之介はあけびの手をそっと握る。
 その手を握り返し、あけびは微笑んだ。
「大事な夕日が、傍にいてくれてるからね」

 名残惜しんで、そして、また来られる日を楽しみに――。
 ライセンサーたちはランテルナを後にしたのだった。

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MVP一覧

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重体者一覧

重体者はいませんでした。

参加者一覧

  • 王国の猛将
    ラルフla0044
    放浪者15才|
    ゼルクナイト×セイント
  • 竜殺し
    七瀬 葵la0069
    放浪者14才|
    ネメシスフォース×セイント
  • 斬首の鬼Lv4
    陸道 空la0077
    放浪者25才|
    スピリットウォーリア×グラップラー
  • 人魚の揺り籠
    そよぎla0080
    人間15才|
    ネメシスフォース×セイント
  • 戦場のピアニスト
    化野 鳥太郎la0108
    人間39才|
    ネメシスフォース×スピリットウォーリア
  • ぴっちりむっちり姫
    華倫la0118
    放浪者15才|
    スナイパー×セイント
  • 金の炯眼
    ケヴィンla0192
    放浪者37才|
    セイント×スナイパー
  • 人を助けるヴァルキュリア
    桜壱la0205
    ヴァルキュリア10才|
    セイント×ゼルクナイト
  • 眼鏡の奥の狼眼
    向野・A・黒子la0227
    人間25才|
    セイント×ゼルクナイト
  • 信念を貫きし者
    實松 大樹la0323
    人間25才|
    スピリットウォーリア×グラップラー
  • 未来へ導く聖女
    ノゾミ・エルロードla0468
    放浪者22才|
    セイント×グラップラー
  • 幸せ探索者
    クゥla0875
    放浪者16才|
    ネメシスフォース×セイント
  • Flower Dancer
    ロジー・ビィla1006
    放浪者24才|
    ゼルクナイト×スピリットウォーリア
  • noblesse oblige
    シオン・エルロードla1531
    放浪者23才|
    ゼルクナイト×セイント
  • 前を向いて見つけた道
    バハルヤムトla1742
    放浪者18才|
    グラップラー×セイント
  • 首があるなら刈ってみせる
    紅迅 斬華la2548
    人間25才|
    セイント×ネメシスフォース
  • 夜桜佳人
    アキレイアla2618
    放浪者16才|
    グラップラー×スピリットウォーリア
  • 月下の姫騎士
    月鏡 由利菜la3027
    放浪者21才|
    ゼルクナイト×スピリットウォーリア
  • 煉獄を征く者
    レーヴェレヒトla3150
    放浪者10才|
    ゼルクナイト×ネメシスフォース
  • 比翼の鳥・連理の枝
    神取 アウィンla3388
    放浪者24才|
    ネメシスフォース×スナイパー
  • 夫婦の絆
    不知火 あけびla3449
    放浪者25才|
    グラップラー×ネメシスフォース
  • 夫婦の絆
    不知火 仙寿之介la3450
    放浪者27才|
    グラップラー×ゼルクナイト
  • 比翼の鳥・連理の枝
    神取 冬呼la3621
    人間16才|
    ネメシスフォース×グラップラー
  • プロサバイバー
    モニカla3729
    人間20才|
    スナイパー×セイント
  • 「美味い」を知る者
    藍田 紅子la3793
    放浪者27才|
    セイント×スナイパー

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