オープニング詳細|WTRPG11 グロリアスドライヴ
  1. グロリアスドライヴ

  2. SALF本部

  3. ツツジだ!

ツツジだ! ガンマ

形態
イベント
難易度
易しい
価格
500
ジャンル
日常 
参加人数
251~25人
予約人数
10010100
基本報酬
80000G
80SP
800EXP
おまけ報酬
10000G
相談期間
4
締切
2019/05/20 20:00
完成予定
2019/05/30 20:00
機体使用
-
関連シナリオ
-

●五月だもの
 ここのところ、SALFは大忙しだ。
 ロシアの【堕天】事件、ニュージーランドの【OL】作戦。
 いずれもナイトメアの本拠地、インソムニアが絡んでいる重要な内容だ。

「ライセンサーってのは大変なんだなぁ……」
 ニュースでそのことを見ていた者は、そんな感想を呟いた。
 なんせロシアとニュージーランド。ただでさえハードな作戦で疲れるだろうに、そこへ追い打ちにように気温差とか時差とか。きっと大変なんだろう。
 それから彼らがロシアやニュージーランドに赴いている間に、日本のことを護ってくれているライセンサーの存在も忘れてはならない。日々のトラブルを解決してくれる頼れる存在がいるからこそ、遠征もできるというものだろう。
 なんにせよ、ライセンサーには感謝ばかりだ。しみじみと、秩序と平和の守り手達に、その者は感謝を抱いた。

「そうだ! ライセンサー達に労いのひと時を提供しよう!」

 そう、実はこの者、とある公園のオーナーなのである。
「ハッ! これはPRですって名目で依頼すれば彼らに資金援助もできるのでは……!?」
 戦う力がない者ができるせめての支援だ。皆に頑張って欲しい。そう思い、オーナーはSALFに電話をかけるのであった。


●花を愛でる余裕も大事

「というわけで、ツツジ見に行くぞ諸君!」

 SALF本部、グロリアスベース。
 ニキ・グレイツ(lz0062)が集まった一同にそう告げた。
「形式上は『ライセンサーにツツジの公園のRPをして欲しい』だが、まあその実はライセンサーへのありがとうだな。ありがてえな! こういうのは全力でありがとうすべきだぜ諸君!
 それに、こういう忙しい状況だからこそ、花を愛でる心の余裕を持っておかないとね。メリハリは大事だぜ。思いっきり羽を伸ばしに行くぞ!」
 ちなみに、【堕天】事件関係者であるソラリスも同行するとのことだ。前回のイチゴ狩りを始め、少しずつ彼女の状態は良くなっているとのことである。


●ツツジの公園
 ――色とりどりの花が並んでいた。それこそ、絨毯のように。
 白、桃、赤、花は葉の部分が見えないほどギッシリと咲き誇っていた。
 天気は快晴、青い空に花の色が良く映える。
 花に誘われ、ひらりひらりと蝶々が飛んでいた。

 さあ、君達の休暇だ。
 花を眺めて散策するもよし。ボーッと見るもよし、気になるあの子とテートしてよし、お昼寝もよし。
 今は騒乱を忘れて、花を愛でることに浸ろう。

●目標
ツツジを見に行こう。

●状況
日本某所、広い自然公園。貸し切りです。
時間帯は日中。快晴。
広い園内に色とりどりのツツジが咲き乱れている。
狭く入り組んだツツジの道はちょっとした迷路のよう。
花を摘んで蜜を吸ってもOKだが、やりすぎないように。
枝を折るなどツツジを傷付ける行為はNG。花には優しく。
広い芝生のエリアもある。そこでお弁当を食べたり、お昼寝するのもいいだろう。
バーベキュー等は禁止。火気厳禁。

▼NPC
ニキ・グレイツ
無秩序に皆の写真を撮る。

ソラリス
【堕天】特設ページ参照。
ニキに誘われた。のんびり歩いている。


※注意※
 「他の人と絡む」という一文のみ、名前だけを記載して「この人と絡む」という一文のみのプレイングは採用困難です。
『具体的』に『誰とどう絡むか』を『お互いに』描写して下さいますようお願い申し上げます。
 相互の描写に矛盾などがあった場合はマスタリング対象となります。(事前打ち合わせしておくことをオススメします)
 リプレイの文字数の都合上、やることや絡む人を増やして登場シーンを増やしても描写文字数は増えません。
 一つのシーン・特定の相手に行動を絞ったプレイングですと、描写の濃度が上がります。ショットガンよりもスナイパーライフル。

 こんにちはガンマです。
 お花を愛でましょう。メデリ・リ。
 よろしくお願い申し上げます。

  • 盾界のフロンティア
    星杜 望la0072
    人間12才|ゼルクナイト×セイント

アドリブ○

■心情
ツツジがいっぱいだ~!綺麗だな~!
妹たちが参加できなかったのは残念だけど、
公園のPR頑張るぞ!

■行動
ツツジが咲き乱れているさまを写真におさめSNSに公園の名前とツツジタグつけアップ
迷路みたいで楽しい!
一通り散策したら広い芝生エリアで休憩
お父さんが持たせてくれたお弁当を広げます
お弁当の写真もアップします
ツツジの花が咲き乱れている感じのかわいいキャラ弁みたいな感じです
お父さんめちゃくちゃ気合い入れてますね
二段重ねで下段には僕が作った(料理1使用)あずきサンドやフルーツサンド
教官が写真を撮りにいらっしゃった時には食べてみませんか?とおすすめしてみます

  • メシのメシア
    モーリーla0149
    放浪者18才|セイント×ネメシスフォース

■心情
ツツジのPRをすればいいんだね!
ノコノコ族は頼まれたらキッチリやるよ!
任せて!

■行動
ニキ・グレイツ(lz0062)に走り寄る
「ニキ教官!教官は顔出しOKでありますか!?」
OKなら、ツツジをバックに一緒に写真を撮りましょう!
そして、SNSに投稿して、この公園をPRするんだよ!
「はい!チーズだよ!!」(カシャッ)

「ツツジが綺麗な●●公園!」てSNSにアップすれば、きっと宣伝になるよ!

あっ、ソラリス!
ソラリスも一緒に写真撮る?
今日、この公園に遊びにきた記念だよ
大丈夫、ソラリスの写真は公開しないよ?
「ソラリス、元気になってよかったよね!」

絡みアドリブ大歓迎

「OLとか堕天で色々大変だもんなあ。たまにはこういうのんびりした所で息抜きしたいよね。」

◆行動
今日だけは大変な事を忘れてゆっくりしよう
ツツジをのんびりと眺めつつ、蜜もちょっと味わう


前の依頼でエルゴマンサーによって大変な目に遭った仙火と話す
「心の中まで見通される体験なんてする事ないですもんね…。お疲れ様でした。」

ライセンサーとしての仕事も、バーのマスターとしての仕事も今日は休み。
いや、一応これは仕事だが、どうやらそういうことらしいし。ゆっくりさせて貰おう。


あれから30年経った今でも、まだこの世界は壊れていない。
それを確かめるように公園の中を散歩する。
ツツジの花畑を前にしたところで、昔所属していた小隊の花好きな同僚を思いだす。

ツツジか。花言葉は「節度」と「慎み」。赤いのは「恋の喜び」で、白が「初恋」か。
どれも俺には似合わないな。
っと、何でまた花言葉なんて調べているんだか。誰かさんの影響がまだ残っているようだな。
花畑の全体が入るように1枚だけ写真を撮り、散歩を続ける。

  • スターゲイザー
    エドウィナla0837
    放浪者12才|ネメシスフォース×セイント

連れ立つ相手も居ないのでソラリスを弄って遊ぶ
「やぁ。直に会うのは初めてだな」

「ふむ、噂よりは見れる顔をしているな。境遇というより、認識が落ち着いてきたか?」
「ま、疑う側の理屈もわかるしな。正直、私も全面的には信用しかねる。」
なんせエヌイー相手だからな、と肩を竦める
「だが結局、そんなものは軽いリスクでしかない。貴女の自由と引き替えにするには軽すぎる」
「存分に悩んで、好きに生きてくれ。我々が救ったのはそういう自由だ」
一輪摘んで蜜を吸う
「以前出来て、今すべき事が、今出来るとは限らない。そういう時こそ冷静にな」
花を口に押し込んでもしゃもしゃ
特に意味はない。そしてそのまま立ち去る

心情
闇鍋とは言え、ツツジも忘れてはいけません!
ということで各自の鍋に強制素材としてツツジの蜜(この場のではなく別売り品)をだばぁとしておきました!

行動
闇鍋ウノ参戦
ノーリさんに狙われそうな気がするので、隣り合わない位置でスタートする(

ドロー2、ドロー4を次の人が重ねて返せない公式ルール採用を予め確認
ただし自分の手札にあるときはまとめて出しても良いことを隠しつつ、タイミングを見てまとめてドロー爆撃する(

ウノ状態になると狙われる危険性があるため、あがりの際はできる限りまとめてカードをだせる状況を作っておく
闇鍋を食べる際は心を無にして、いかに不味かろうと顔に出さない

花は何度も見たこと、あるけど、花畑は初めてだから、楽しみ。きっととても綺麗
本とかネットで、ツツジについて少しだけ勉強、してから見に行こうと思う
蜜、吸えるみたいだから、吸ってみるつもり。人形だから平気、だと思うけど、毒がある種類かどうかは、気をつけないと
あと天気、いいなら……芝生の上で横になって、空、見たい
私のいた世界と違って、この世界は空も綺麗。だから、1度ゆっくり眺めていたい

  • 白の守護者
    音切 奏la2594
    放浪者17才|ゼルクナイト×セイント

「姫若様!今ツツジが綺麗に咲いているそうですの。もしよかったら一緒に見に行きませんか?」
姫若様(楓)を男性と勘違い片思い中
仙火様は姫若様を狙うライバル(一方的に

姫若様に髪に花を挿してもらい真っ赤になる
「あ、ありがとうございます…!」
さすが私の王子様…かっこよすぎです

仙火様に遭遇「くっさすが私のライバル仙火様…!デートの匂いを嗅ぎつけて妨害にきましたわね!」
お母様を理由に使うとはずるいです!私の愛の大きさは負けませんから!(威嚇
「あけび様はじめまして。仙火様のライバルの音切 奏と申します。今のところ私の全勝ですけども!」(どやぁ
今回もデートに誘えたのは私でしたもの!

◆心情
ツツジは目に焼き付きそうな真っ赤な花だな
蜜が吸えるって言ってたけど…ちっと試してみよう、こそっと
甘い?
仲間に弁当作って貰って、それ食ってのんびりだな
ニキ教官にも挨拶しとこう
◆行動
スマホの動画でツツジの花撮って、公園の様子を撮って、
ニキ教官が写真撮ってるみたいだから「こんちは」って挨拶して、
写真撮ってる様子も動画で撮っとこう
自分は落ち着きがない性格だからブレブレかもしれないけど
教官は放浪者なんて噂があるみたいだけど、どうなんだろ?
サングラスをちらっと覘き込んでみたり…失礼?だったら謝る
後はのんびり昼寝だ

目的:
ツツジの公園の中で休日をエンジョイ。
たまにはゆっくりしないとね。

行動:
ツツジの公園の中で楽しくランチ。
ランチといえば昔からサンドイッチと相場が決まっている。
なので予め作っておいたサンドイッチをカバンに詰めて、
さいきょーに相応しいすごく良い景色が見られる場所を探そう。
そして良い場所が発見出来たらレッツ昼食!
レジャーシートを広げてのんびりお昼を頂き、
食べ終わったらツツジの様にのんびりお昼寝としゃれこもう。

母の日は過ぎたが親孝行のつもりで母さんと来た
「楓と奏じゃねえか。偶然だな
奏は何だか楓を気に入ってんだよなー(男だと思ってる事は知らない
「妨害って一体何の話だよ?ただ躑躅見物に来ただけだっての
奏に母さん紹介。俺、奏と何か勝負してたか…?(

ニキとソラリスに会う
「あんたが生還した…体調の方はどうだ?
皆で花見
「白い躑躅の花言葉は“初恋”だったな」
(VDに楓に花を贈れと子供の頃母さんに花言葉仕込まれた(
ま、俺は花より飯と酒だが
ソラリスに「あんたは生きてる。これからもっと楽しい事が沢山ある。辛い事も…だけどな
それでも死んだ奴等の分まで全力で生きて欲しいと思う

奏に誘われ参加
「勿論良いよ。一緒に行こう」
親友同士でお花見に行こう(男だと思われてる事は知らない
偶然仙火とあけびさんに出会い「親孝行かい?ふふ、素敵だね」
奏の暴走には「奏と仙火は本当に仲が良いね」

ソラリスとニキを見つけ、皆で花見
白い躑躅の花を奏の髪に挿し「紫の髪に映えるね」と微笑む
初恋…か(何となく花言葉を口にした仙火を見る

ニキとあけびさんの酒盛りのお酌
撮影の時は奏の横に

<心情
ツツジという花も綺麗で‥いい匂い‥‥
<行動
小さく鼻歌歌いながらツツジを楽しみます。
「白から濃い赤になっていくのが、ちょっと好きだと思います」
花蜜を吸ってみたいけれど摘むのは花が可哀想なのでしません。
写真を撮られましたらちょっと恥ずかしそうにしますけれど、ニキさんに言われたら逆らわずにポーズとったりします。恥ずかしそうな顔ですけど‥。
そしてソラリスさんの後ろにちょっと隠れるようにしてしまいますかも。

他の人とのアドリブとかはご自由にしてください。

○散策
花を眺めながら散策する。
たまには一人でゆっくりするのもいいかな、とおひとり様でぶらぶら中。
「ツツジですか。ウラジオストクの植物園なんかに植えられていましたね。」
「日本とは、咲く季節がずれるんですよね。何しろ、寒いので。」

「そういえば万葉集にも、少しですが白ツツジが出てきましたね。」
「白ツツジ、で5文字だから使いやすかったのでしょうか。」
「あら、こちらはサツキツツジ。」
「こちらも万葉集で岩ツツジとして出てきていますけど。」
「うーん、平家物語の方がメジャーでしょうか。」
「万葉集の丹ツツジ……ヤマツツジは植えられているのでしょうか?」
気になって探し始めた模様。

  • 鰹の中のかつおみ
    加倉 一臣la2985
    人間50才|スナイパー×グラップラー

アドリブを貪りながら生きてます(アドリブ歓迎の意

【すしや】

ツツジかぁ、風流だな~やっぱり今の時期はツツジだよね季節を感じるよ俺たちがそれに応えられないだけで…!
え、ツツジの蜜?したした…って、み…雅ぃ! 俺たちにそんな典雅な闇鍋が許されてたの…
ダメだよそんな安易な裏切り、もっと凝らないと!褌の名に賭けて。SALFの上の人、褌好きだよね絶対
ところで俺のカードさっぱり減らない
やっとドロー!何この具材カードって…何この「ツツジの蜜を吸ってる蜜蜂」って?具…え?
ハァイ、ニキ兄!甘いものいかがですかハニー的な!鍋みたいな!!
あの子がソラリスちゃんなんだね(九十七ちゃんたちにも手を振る

  • 鮮やかな花の中で
    白拍子紅楼la3003
    放浪者17才|セイント×ゼルクナイト

「羊この葉を食せば躑躅として斃る。ゆえに名づく。・・やなぁ」
「あれぇ?。【OL】やなくて【堕天】やけど、羊なんやろか?」
躑躅の艶やかな振袖に唐傘と雅で嫋やかな雰囲気、のんびり京言葉。
「つつじ花 にほえ 娘子(をとめ) さくら花 栄え 娘子」
そんな人麻呂の和歌が似合う美人さん
「水伝う 磯の浦みの 岩つつじ 茂く 咲く道を またも見むかも」
小さく和歌を歌いながら、亡くなった方に追悼歌を捧げながらツツジの花咲く様子をほのほの楽し気に見て歩きます。

  • 鮮やかな花の中で
    Immaculatela3048
    ヴァルキュリア19才|セイント×ゼルクナイト

【心情】
「イマ、こういう花好きだなぁ♪」
【目的】
つつじ楽しんでお菓子食べてお昼寝!
【行動】
ツツジの花を摘んで、後ろをちゅっと吸います。ちょっとだけ甘いんだよねっ!
でもあまり吸ったらダメなんだって!
花にお顔を近付けて色で匂い違ったりしないかなぁとかとても呑気。
あ、おやつは3000円相当のお菓子ね!
あっ、でも今日は食べさせる人いないなぁ。
ニ三口ずつだけ食べたら十分なので、余ったの食べさせる人・・いたっ!。ニキ君のお口にずぼっ!
このお菓子あげるねっ!
お花とお菓子を楽しんだらあとはお昼寝!
芝生の上ですやすやするね!

  • この名を誇る
    黒帳 子夜la3066
    放浪者21才|ネメシスフォース×スピリットウォーリア

「見事に咲いておりますねぇ。大変よろしい

○行動
お茶が入った水筒を持ち公園の散策
散策はツツジの道メイン
綺麗なものは好きだ。例えこの後ツツジが枯れるとしても、美しいと感じられる心は悪ではない
ツツジも、桜も朝顔も彼岸花も椿も、花は綺麗だと
ふと、前の世界での戦友である少女と青年を思い出す
「(あの子の笑みはどちらかと言えば可憐、だったか。大輪の花はあの男だが、あの子はもっと小さな花のようで…。ああ、駄目だ。終わった話だろう?

ツツジの道を抜けたら芝生のエリアでお茶を飲んで休憩
「たまには、よく晴れた日に外で飲む茶も悪くはないですね

アドリブが俺たちの生きる道(好きにしてねの意

【すしや】
おれたちはすしや。そうお前もすしや。みんな参加しろよ闇鍋ウノだ
俺が用意した具材のメインはつつじの蜜だ。なんか昔チューチューしただろう?
あとはあれだなんか闇鍋的なやつだ()とりあえずしね(安易
だっておみさんと俺がいる鍋だぜ?まともになるわけないじゃない
あ、ニキさんもつまみ食いっすね写真だけとか無理ですよ?(捻じ込み
あ、ソラリスじゃんつくちーと仲いいんだよね食え(

【すしや】タグ内容
闇鍋ウノを行う
闇鍋ウノ:通常のウノを行う。しかしカードをドローする度に『具材カード』を引かなければならない。ゲーム終了後各自その鍋を食する。

「出撃した人たちの無事を祈るのも大事なお仕事なのですが、それでもたまにはこういう時間も良い者なのですよ」

普段から行っている交流会イベントと武運長久の祈りを脇に置いてのんびりとした時間をツツジの根元に座り他のツツジを眺めながら過ごす。

しばらく眺めてからウトウトし出し、寝入ってからそのまま夜中まで誰かに起こされるまで寝続ける
「ふにゃむにゃ…ひゅうがはおねむなのですよ~」

最終的に寝相の悪さからツツジの木の枝から下がったロープに片足で逆さ吊られた体勢で眠っている。

「ふみぃ?なんで逆立ちしてるです?」(起こした相手に疑問形で尋ねながら)

折角の休日、のんびり、楽しむ
【同行者】
九十七(la3323)
【行動】
偶然、会った、九十七と、散策。体調悪い、みたい、だから、ゆっくりと。
ツツジの蜜、気になるから、何本か、吸ってみる。
ソラリスと、会ったのなら、挨拶、する。
ある程度、散策したら、ソラリスや九十七、誘って、芝生でお弁当、食べる。
その後はのんびりと、過ごす。

  • 慧眼
    暁 大和la3248
    放浪者29才|グラップラー×ゼルクナイト

【心情】
俺は花に縁があるようで…。

【目的】
ツツジを見る

【行動】
一緒に来るはずの弟分が急用で来られなくなったので一人で参加。
「梅、アーモンドの花、桜を見た時は知人、友人と一緒だったな…」

ボーッとしているのも何なので、ツツジの道を歩くか。
途中でソラリスと会うようだったら、彼女と会話を。
「イチゴ狩りの時にもいたな。自己紹介がまだだったな。俺は暁 大和という」
彼女も、ツツジを見るのは初めてなのだろうか。

ソラリスと会話をした後、ツツジの道を歩くが…
ちょっとした迷路のような道なので迷ってしまう。

ツツジを一輪、土産として持ち帰る。

お天気も良いですし花を愛でるには最適ですね
いえ、雨の中の花も美しいものではありますが…雨の日は部屋に引籠りたいとも

様々な色のツツジがありますので、写真を撮りましょう
友への土産話に、我の先の永い時間の思い出に
カメラはインスタントを準備し持参します

ツツジの道…(てくてく歩き)…少々花木が高くありませんか?(汗
身長が低いので視線が隠され、余計に迷路に嵌りあちこちうろうろ
「あ、れ…さっき通りました?」
「行き止まり…orz」
迷いながらも花の写真を撮り、迷い疲れ回復()に蜜を吸いつつ

ニキ教官とソラリスに会ったら、撮影した写真をプレゼント
「宜しければ、今日の思い出にどうぞ(微笑」

ああ、アンタ。
無事……ではないですが、無事でしたかですの。

【同行者】
●ふぇーやちゃん(la3240)

【行動】
●ロシア(銀世界)とNZ(熱帯)の往復で疲れ果て九十七ちゃん
●現地で偶然居合わせたふぇーやちゃん(la3240)と公園をフラフラ回る事に
●何かする気力が失せてる為、非常にゆっくりとツツジ畑で銀と緑に疲れた目を養う
●公園にソラリスが来ると知り、顔だけでも見ておこうと
●ソラリスちゃんはそれなりに心配してた

●他、諸々アドリブOKですの

初めて来たのにそんな気がしないなぁ…フラワーウォールに囲まれ…ん?←
仙火は何でも無さそうに振る舞ってるけど重体中
心配だけど何があったかは話してくれるまで聞かない
この世界の戦いは未来ある子供達に委ねて、信じて見守るって決めたからね

楓の言葉に「流石我が息子だよね!」と自慢げ
奏とは初対面だけど噂は聞いてたよ!
「楓と奏、二人が並ぶと本当に王子様とお姫様だね!」
「ライバル?仙火、何だかライバルが多くない?」
どんな勝負をしたのか興味津々

ソラリスには「無事に帰ってきてくれて良かったよー!」と笑顔
「ニキ、お酒飲もう!花見にはお酒だよ!」
日本酒で乾杯

●ツツジだ! 01

 五月の快晴、太陽に照らされているのは鮮やかなツツジの花だ。

「見事に咲いておりますねぇ。大変よろしい」
 色彩の風景に黒帳 子夜(la3066)は隻眼を細める。
「ツツジという花も綺麗で……いいにおい……」
 シスター・ジャンヌ(la2827)も穏やかに微笑んだ。
「イマ、こういう花好きだなぁ♪」
 Immaculate(la3048)は天真爛漫に瞳を輝かせる。
「ツツジですか。ウラジオストクの植物園なんかに植えられていましたね」
 ヤロスラーヴァ・ベルスカヤ(la2922)は故郷の想い出に風景を重ねる。
「日本とは、咲く季節がずれるんですよね。何しろ、寒いので」
 それは【堕天】任務に赴いた者ならば「ああ~……」と頷いたことだろう。
 とまあ、今は温かい日本の初夏だ。天気も良く、活動すれば暑いぐらいかもしれない。
「お天気も良いですし花を愛でるには最適ですね」
 ユエディ(la3295)の言葉通りだ。尤も、雨の中の花も美しいけれど、雨の日は部屋に引きこもりたいのがユエディである。
「ツツジがいっぱいだ~! 綺麗だな~!」
 星杜 望(la0072)は見事な風景に目を丸くする。参加希望者が多く、妹は来られなかったけど、ともあれ今日は名目上はこの公園のPRである。「がんばるぞ」と少年は意気込んだ。
「ツツジのPRをすればいいんだね! ノコノコ族は頼まれたらキッチリやるよ!」
 任せて! とモーリー(la0149)は胸を張る。
「羊この葉を食せば躑躅として斃る。ゆえに名づく。……やなぁ」
 白拍子紅楼(la3003)はツツジの漢名の由来について口にする。
「あれぇ? 【OL】やなくて【堕天】やけど、羊なんやろか?」
 そんなことを呟くも……
 今は仕事を忘れることが仕事だ。
「【OL】とか【堕天】で色々大変だもんなあ。たまにはこういうのんびりした所で息抜きしたいよね」
 伏見 葵(la0466)はグッと伸びをする。
「うんうん、たまにはゆっくりしないとね」
 雪室 チルル(la2769)も今日はEXISを置いて、休日をエンジョシする日だ。
 それはマサト・ハシバ(la0581)も同様。ライセンサーの仕事も、バーのマスターの仕事も今日はお休みである。
「いや、一応これは仕事だが、どうやらそういうことらしいし。ゆっくりさせて貰おうか……」
 ふわ、とアクビをした。
 それはいせ ひゅうが(la3229)にもうつって、少女も「ふわぁ」とアクビをする。
「出撃した人たちの無事を祈るのも大事なお仕事なのですが、それでもたまにはこういう時間も良いものなのですよ」
 ひゅうがは『本職』である交流会イベントと、武運長久の祈りを脇に置いて、今日はのんびりする心算だ。

 ツツジの花をお供に、ライセンサーの休日が始まる……。



●ツツジだ! 02
「ツツジかぁ、風流だな~やっぱり今の時期はツツジだよね季節を感じるよ俺たちがそれに応えられないだけで……!」
 そう言った加倉 一臣(la2985)を始め、フィノシュトラ(la0927)とノーリ=シュバイツァー(la3070)は闇鍋をする心算だった。
 だがニキが「ピピー」と笛を吹いて、しおりを無言で見せる。
 そこにはこう書かれていた。メタ的に言うと『●状況』のところだ。

『バーベキュー等は禁止。火気厳禁』

「ええ! 闇鍋できないんですか!? ヤッター!」
「待て、火気厳禁ってことは火を使わなければいいってことや」
「生闇鍋ですか? ヤダー!」
 一臣とノーリがそんなやりとりをしている間に、フィノシュトラが鍋にツツジの蜜(この場のではなく別売り品)をダバァした。
「闇鍋とは言え、ツツジも忘れてはいけません! そうですよね?」
「み……雅ぃ! 俺たちにそんな典雅な闇鍋が許されてたの……」
 一臣はそう言うが、果たして今から自分達がやるのは本当に闇鍋なのだろうか、と一瞬冷静になった。

 とまあ、そういうわけで三人は闇鍋ウノを始める。
 ルールは簡単、カードをドローする度に『具材カード』を引かなければならず、ゲーム終了後に各自その鍋を食するというアレだ。

 はいここで突然ですが闇鍋三銃士を連れて来たよ!
 闇鍋三銃士?

 ツツジの蜜を入れたフィノシュトラ。
「申し訳程度のツツジ感」

 具材カードに記されていた「ツツジの蜜を吸ってる蜂」を捕獲しようとして刺された一臣。
「生命が1減った」

 具材はアドリブ的ふいんきあったからロングボウ「レクセル」を入れたノーリ。
「星5レアやぞ」

 なお闇だけど思いっきり晴天の下だし、鍋だけど火気厳禁だからただの鍋に蜜とボウガン。蜂さんは捕獲できなかった。つまりただの蜜でベタベタなボウガン。ちなみにレクセルはなんと「全長2m」って書いてあるので最早鍋にも収まっていない。
「あのさあ」
 ノーリが優しい顔で言う。
「俺、これ明日からも使うんやけど」
「これ食べれるんですか? でもまあ闇鍋なので心を無にしてでも食べますけど」
「やめろ食うな星5ロストは流石に」
 フィノシュトラが伸ばした手を、全力でガッと掴むノーリ。
 一臣は可哀想なレクセルを見つめながら仲間達に尋ねた。
「これどうすんの」
「どないしよ……」
「とりあえず蜜だけスプーンですくって舐めますか……」
 フィノシュトラが皆にスプーンを渡す。

 怪奇! レクセルにべたべたについたツツジを蜜をスプーンでペロペロしてるヤベー奴ら!

「ハァイ、ニキ兄! 甘いものいかがですかハニー的な! 鍋みたいな!!」
 一臣は通りかかったニキにそう呼びかけた。ノーリも「食え」と凝視した。
 ……他人のふりをされた。ソラリスが「アレは一体」と戦慄した顔でニキに問う。「シッ目を合わせちゃいけません」と教官は答えた。
「誰だってそーする、俺だってそーする」
 ノーリは死んだ目をしている。ツツジの蜜は甘い。昔チューチューした記憶が蘇る。こんな状況で思い出したくなかった。
「もっと凝らないと(笑) とか当初思っていたことをここに懺悔します」
 一臣も死んだ目でスプーンで蜜をペロペロしている。フンドシ入れてやろうかと思ったけど冷静になったのでやめた。
「SALFの上の人、フンドシ好きだよね絶対」
 ソラリスの「何だこの人たちは」という恐怖を帯びた眼差しを思い出して、涙がジワッとしちゃうオミ。話題を逸らす為にそんなことを口にする。
「なぜ生まれ、なぜ生きるのでしょうか」
 フィノシュトラは思う。なぜ五月のド晴天の下、鍋を芝生に置いて、その上にデカいボウガンを置いて、そこについた蜜をスプーンですくって舐めているのか。それもたった三人で。罰ゲームか???
「【OL】も【堕天】も頑張らないとなっ☆」
 ノーリが無理矢理イイ話風に締めた。完。



●ツツジだ! 03
「やぁ。直に会うのは初めてだな」
 エドウィナ(la0837)はソラリスへと声をかけた。
「エドウィナさん、ですよね。あの時はありがとうございました」
 報告書で把握していたようだ、ソラリスは『命の恩人』に頭を下げる。「ふむ」と放浪者はヴァルキュリアを眺めた。
「噂よりは見れる顔をしているな。境遇というより、認識が落ち着いてきたか?」
「お陰様で。まだいろいろと大変ですが……」
「そうか。ま、疑う側の理屈もわかるしな。正直、私も全面的には信用しかねる」
 なんせエヌイー相手だからな、とエドウィナは肩を竦めた。ソラリスも目を伏せる。
「だが結局、そんなものは軽いリスクでしかない。貴女の自由と引き替えにするには軽すぎる。存分に悩んで、好きに生きてくれ。我々が救ったのはそういう自由だ」
 言いながら、エドウィナはツツジを一輪、蜜を吸った。
「以前できて、今すべきことが、今できるとは限らない。そういう時こそ冷静にな」
「……ありがとうございます、エドウィナさん」
「ん」
 エドウィナは蜜を吸い終えた花をポイと口に放って、モシャモシャしながら踵を返した。

 ツツジの花は食べられるのだろうか、と花をしげしげと眺めているソラリスに、暁 大和(la3248)が声をかけた。
「イチゴ狩りの時にもいたな。自己紹介がまだだったな。俺は暁 大和という」
「大和さん、ですね。ソラリスです。……あの時のご友人は?」
「あー……弟分のことか? 急用で来れなくなったからって、今日は一人だ。……ソラリスは、ツツジを見るのは初めてか?」
「道端で見かけはしていましたが。こういう、花見の形式で……というのは初めてです」
 そんなやりとりをしながら、二人は花の道をなんとはなしに歩く。
「梅、アーモンドの花、桜を見た時は知人、友人と一緒だったな……」
 大和は独り言ちた。「俺は花に縁があるようで……」とぐるりと花々を見渡す。友人ができるまでは、独りで花を愛でていたっけ。そんなことを思いながらツツジを一輪。これはお土産用だ。
「ところで……迷ったな。迷路みたいだし、ここ」
 まあ、それも一興か、なんて。


「これが……『花畑』……」
 エイリアス(la2583)は初めて見る光景に目を輝かせた。
 花は何度も見たことがあるが、ここまで一度に見るのは初めてだ。事前にツツジのことを本やネットで調べていたほど楽しみにしていた分、より鮮やかに見える。
「綺麗……」
 白、桃、赤……葉が見えないほどたわわに咲いた花々。
 小さな手で、そっと白い花を摘んだ。まじまじと顔の目の前で観察した後、調べた内容そのままに、ガクを取って口に含んで、ちゅっと吸ってみる。ほんのり、一瞬だけだけれど、甘い風味がした。
「……!」
 なんだか蝶になったような気分だ。機械人形の少女は、そのまま上機嫌に芝生の上に寝そべった。
「……綺麗な、空……」
 雲一つない快晴、真っ青な空が少女の青い瞳に移り込む。
 彼女のいた世界と違って、澄み渡った空だ。一度ゆっくり眺めていたかった。
 細めるエイリアスの瞳の上を、白い蝶がひらりひらりと飛んで行った。


「んん、甘いな」
 エヴァ・サラマンドラ(la2692)は赤いツツジを口に含んだまま、スマホで景色の動画を撮っていた。カメラ越しに見えるのは、目に焼き付きそうな真っ赤な色彩。蜜が吸えると聞いてこそっと試してみたが、本当に甘かった。
 と、フレームインしたのは皆の様子を撮影しているニキ教官の姿だ。
「あ、ども。こんちは」
「オッス。いいの撮れてる?」
「まーボチボチ?」
 そんなやりとりをしつつ、エヴァはニキを眺める。放浪者という噂があるが、どうなのだろう?
「サングラス、イケてるっすね」
 なんて言いながら、彼のサングラスをちらっと覗き込んでみた。
「ああこれ? イカすだろ」
 すると存外にニキは平然そのもので、サングラスをひょいと外して見せてくれる。桃色の目だ、左目に傷がある程度の。
 へえ、とエヴァが思っていると、彼女のお腹がぐうと鳴る。
「……お弁当にするっす」
「おうそうしろー」
 ニキに見送られ、エヴァは芝生の方へ向かう。仲間にお弁当を作ってもらったのだ。それを食べたら、お昼寝でもしようかな。


 ツツジの花々は五月の光に鮮やかだが、紅楼のツツジ模様の振袖もまた艶やかだ。開いた唐傘をくるりと回しながら、のんびりと花々の間の小径を行く。
「つつじ花 にほえ 娘子(をとめ) さくら花 栄え 娘子……」
 万葉集にて柿本人麻呂が詠った和歌を口ずさむ。目に入るのは色美しいツツジの花々、その花のように価値があるのは――きっと、今この場の泡沫のような平穏だ。
 ひらり、と視界を蝶が横切る。紅楼が想いを馳せるのは、この光景を二度と見ることの能わぬ人々――魂が蝶に乗って、この平穏を謳歌しているような、そんな空想にしばし浸る。
「水伝う 磯の浦みの 岩つつじ 茂く 咲く道を またも見むかも――」
 小さく詠うのは、追悼歌。乙女は煌びやかな銀の髪を揺らしながら、花の小径をゆったりと歩いて行く。

 その歌は、ヤロスラーヴァの耳に届いた。
「ツツジの歌……そういえば万葉集にも、少しですが白ツツジが出てきましたね。白ツツジ、で五文字だから使いやすかったのでしょうか」
 ちょうど近くに真っ白なツツジが咲いている。大ぶりな花に、行き届いた手入れを感じる。見事なものだと感想を抱きながら視線を巡らせれば、
「あら、こちらはサツキツツジ」
 ツツジよりも小ぶりな花だ。ヤロスラーヴァはしゃがんで、その紅色の花を覗き込む。
「こちらも万葉集で岩ツツジとして出てきていますけど……うーん、平家物語の方がメジャーでしょうか」
 まじまじと観察しながら、ふと。
「万葉集の丹ツツジ……ヤマツツジは植えられているのでしょうか?」
 つい知的好奇心がウズウズしてしまう。ヤロスラーヴァはいそいそと公園の探索を続けるのであった。


「ニキ教官! 教官は顔出しOKでありますか!?」
 モーリーはスマホ片手にニキへと駆け寄った。
「いいぜ! カモン!」
「よし! じゃあツツジを背景に……レッツ自撮り! はい! チーズだよ!!」
 モーリーは教官と肩を組み、ツツジを背景に写真を撮る。
「これをSNSにバンバン投稿するよ! ふふん、これできっと宣伝になるねっ。ネット社会でも柔軟に対応していくのがノコノコ族だよ!」
 ツツジが綺麗な公園です! と投稿していく。
 と、モーリーの手元をソラリスが覗き込んでいるのに彼女は気付く。
「あっ、ソラリス! ソラリスも一緒に写真撮る?」
「……いいのですか? でもなんだか、恥ずかしいです」
「今日、この公園に遊びにきた記念だよ! 大丈夫、ソラリスの写真は公開しないよ?」
 だったら、とソラリスはちょっと恥ずかしそうにしながらも、先程のニキの時のようにモーリーと写真を撮った。いい写真が撮れた。
「ソラリス、元気になってよかったよね!」
「はい! ……ありがとうございます」


(あれから三十年か……)
 マサトは花の道をぶらぶらと歩きながら、過去に思いを馳せる。
 まだこの世界は壊れていない。彼の一歩は、その実感を確かめるようだった。
(ツツジ、か――)
 思い出すのは、昔所属していた小隊の花好きな同僚。ふと、スマホで花言葉を調べてみる。花言葉は『節度』と『慎み』。赤は『恋の喜び』、白は『初恋』、だそうだ。
(どれも俺には似合わないな)
 苦笑して、スマホをしまって――なんでまた花言葉なんて調べているんだか、と肩を竦めた。
(誰かさんの影響がまだ残っているようだな)
 そんなことを思いながら。視線を巡らせれば、数多の色彩が目に映る。それから、ちょっと小高い場所も見つけた。あそこに行けば、この景色を一望できるような写真が撮れそうだ。そう思ったマサトは、またのんびりと歩き始める。


 ジャンヌは小さく鼻歌を口ずさみながら、花の道を歩いていた。
「白から濃い赤になっていくのが、ちょっと好きだと思います」
 ツツジが織り成す色のグラデーションは実に神秘的だ。太陽を浴びて、キラキラ輝いているようにも見える。花の蜜も気になるけれど、花を摘むのは可哀想だと気が引けた。その代わり、咲いている花に顔を寄せて、じっと鮮やかな色彩を観察している――と。
「お、いいね!」
 ニキにパシャッと撮影される。
「はわっ!?」
「次ピースしてみよっか! はいピース!」
「ひゃい!?」
 思わずダブルピース。それから、反射的に取ってしまったポーズと、それを撮影されたという恥ずかしさに、ジャンヌはツツジよりも顔が真っ赤になった。
「さ、撮影終了です、しゅうりょう!」
 そのまま、ジャンヌはソラリスの後ろにぴゃっと隠れてしまったのであった。
「……大丈夫ですか?」
「大丈夫じゃないです……」



●ツツジだ! 04

「姫若様! 今ツツジが綺麗に咲いているそうですの。もしよかったら一緒に見に行きませんか?」
「もちろん良いよ。一緒に行こう」

 そういう経緯で、音切 奏(la2594)は不知火 楓(la2790)と共にこのツツジの公園に訪れていた。
 五月の爽やかさも相まって、花に囲まれた小径は風流なものだ。
「ほら、白色の綺麗なツツジ。紫の髪に映えるね。きみに良く似合うよ」
 楓が奏の髪に、そっと真っ白なツツジを一輪挿した。言葉通り、奏の紫色の髪によく映えている。
「あ、ありがとうございます……!」
 はにかむ笑みを浮かべる奏の顔は真っ赤になった。
(さすが私の王子様……かっこよすぎです)

 ……実は楓は女であり、男ではないのだが、奏は楓を『素敵な殿方』と勘違いして片思いまでしているようで。
 楓も楓で、奏が自分のことを男と勘違いしていることに気付いていないという……。

「楓と奏じゃねえか。偶然だな」
 そこに現れたのは不知火 仙火(la2785)だ。隣には不知火 あけび(la3449)もいて、「こんにちはー」と二人に声をかける。
 仙火にとってあけびは母親。今日はちょっと遅くなってしまったけれど『母の日』なのだ。
「親孝行かい? ふふ、素敵だね」
「流石、我が息子だよね!」
 楓の言葉に、あけびは自慢げだ。
 一方で、奏は「くッ」と唇を噛み締め、仙火をキッと睨む。
「さすが私のライバル仙火様……! デートの匂いを嗅ぎつけて妨害にきましたわね!」
 奏の脳内では、仙火は姫若様こと楓を狙うライバルなのだ。一方的に。なのでシャッと威嚇する。
「お母様を理由に使うとはずるいです! 私の愛の大きさは負けませんから!」
「妨害って一体何の話だよ? ただツツジ見物に来ただけだっての」
「騙されませんわ! なんたる巧妙なッ……」
「ええー?」
 首を傾げる仙火。「奏はなんだか楓を気に入ってんだよなー」と脳内で呟いたように、『奏が楓を男だと勘違いしていること』を仙火は知らない。
 一方で元凶(?)である楓は「奏と仙火は本当に仲が良いね~」とハーレムモノの主人公めいた勘違いを続行させている。これきっと「好きです」って言っても「え、なんて?」って難聴発揮する奴や。罪深い。
「楓と奏、二人が並ぶと本当に王子様とお姫様だね! ……ところでライバルって? 仙火、何だかライバルが多くない? どんな勝負してるの?」
 あけびは首を傾げる。奏と会うのは初対面だが、噂は聴いていた。母の問いに「俺、奏と何か勝負してたか……?」と仙火の方が知りたそうにしている。
 そんなあけびに、奏は姫君然とスカートを摘まんで上品に一礼をしてみせた。
「あけび様、はじめまして。仙火様のライバルの音切 奏と申します。今のところ私の全勝ですけども!」
 胸を張る。すごいドヤみ。「今回もデートに誘えたのは私でしたもの!」と胸を張りすぎている。「デート?」と鈍感一族は一斉に首を傾げたし、真相に辿り着く者は誰もいなかった。

 さてそんなこんなもありながらも、一同はツツジを楽しむ。

「初めて来たのにそんな気がしないなぁ……」
 あけびはツツジの光景を見やりながら呟いた。こうして花の壁に囲まれるのは、かつて経験したような気がする。
 そう浸りながらも、あけびは傍らの仙火に常に気を配っていた。気丈にしているが、仙火は先日の任務で大きな怪我を負ったのだ。何があったのか聞きたい気持ちがあるが、黙っている子の想いを尊重している。
(この世界の戦いは未来ある子供達に委ねて、信じて見守るって決めたからね)
 と、そこで遭遇するのはニキとソラリスだ。
「あんたが生還した……体調の方はどうだ?」
「無事に帰ってきてくれて良かったよー!」
 仙火とあけびがソラリスに言う。ソラリスはちょっとはにかむ笑顔で「おかげさまで」と答えてくれた。もちろんニキにも挨拶をする。あけびは笑顔でこう提案した。
「ニキ、お酒飲もう! 花見にはお酒だよ!」
「おっ、じゃああっちの芝生ンとこ行くか!」

 太陽を浴びた芝生はポカポカあったかい。
 日本酒で乾杯し、花を肴に穏やかな時間を。奏は未成年扱いとしてジュースで我慢。仕方ない。
「白いツツジの花言葉は“初恋”だったな」
 仙火が呟く。母親に教わった花言葉だ。「ま、俺は花より飯と酒だが」と澄んだ酒をあおる。
(初恋……か)
 楓は何とはなしに、仙火の横顔を見た。彼は視線に気付かぬまま、ソラリスに話しかけている。
「あんたは生きてる。これからもっと楽しいことがたくさんある。辛いことも……だけどな。それでも死んだ奴らの分まで、全力で生きて欲しいと思う」
「……ありがとうございます。精一杯、努めます」

 ソラリスと会話をしていた仙火を見かけ、葵は先日の任務についてを含めて挨拶をした。
「心の中まで見通される体験なんてすることないですもんね……。お疲れ様でした」
 彼らはお酒を飲んでいるようだ……自分は未成年なので、残念ながら参加できない。ニキに缶ジュースを貰ったので、それを飲みながら引き続き、葵は花の道の散策をのんびりと続けることにした。
 スッキリしたサイダーは、ツツジの蜜を味わった甘い喉にひんやりと染みていった。ジュースを飲むために上を向けば、どこまでも青い空だ。
 今日だけは、大変なことを忘れてゆっくりしよう――「ぷは」と葵は息継ぎをした。



●ツツジだ! 05
「ああ、アンタ。無事……ではないですが、無事でしたかですの」
 十八 九十七(la3323)は花の道で出会ったソラリスに片手を上げた。ツツジを咥えているが、その顔は明らかに疲労していて、鼻水をズビッとすすっていて、ソラリスの方が「九十七さんこそ……」と心配したほどだ。
「銀世界ロシアと熱帯NZの往復は……流石にキッツイですの……」
 HPもMPもゴッソリ持っていかれているというか。銀と緑に疲れた目を、ツツジの花畑で養おうという心算だ。
 九十七の「北と南の往復しんどい」は、隣で同様にツツジを咥えているフェーヤ・ニクス(la3240)も同感と同情をしている。風邪気味で鼻をズビズビさせている九十七に、そっとポケットティッシュを渡した。
「お二人はご友人ですか?」
「ふぇーやちゃんとは偶然居合わせたっていうか」
 ソラリスの問いに九十七が答える。フェーヤは頷いた後、携帯端末の機械音声でこう言った。
『こんにちは、ソラリス。ご飯、ちゃんと、食べてる?』
「先日ぶりですね、フェーヤさん。……私はヴァルキュリアゆえに食事は必須ではないので、食事を定期的にとっているかというと……」
 とはいえ元気そうだ。その点については、フェーヤは安堵する。
『一緒に、お弁当、食べよう』

 麗らかな原っぱ。
 フェーヤの手作り弁当が広げられる。デザートとして甘いものが多めだ。
 せっかくの休日である。おいしいごはんと綺麗な花と過ごすひとときは、平和な気持ちを彼女らにもたらしてくれた。
 九十七は疲労から原っぱに寝そべっていた。視界の端にニキが見える――強烈な既視感を感じるも、温かさから近付いて来る眠気には勝てず、うつらうつらと目を閉じてしまった。
「九十七さん、大分とお疲れのようですね」
『今日で、いくらか疲れが取れるといいけれど』
 ソラリスとフェーヤは、オニギリを頬張りながら九十七を見守っていた。
 この後、九十七の帽子のつばにちょうちょが止まって、ソラリスとフェーヤが無言のまま内心で物凄い盛り上がったのはまた別のお話。


「~♪」
 望はスマホ片手に、ツツジの景色を写真に収めてはSNSにアップしていた。もちろん宣伝のためのタグ付けも忘れない。
「迷路みたいで楽しいなぁ」
 ただ花を見るだけじゃない、そんな楽しみ方に望は上機嫌だ。
 とはいえ歩き続けたので、そろそろ一休みしたいところ。彼は芝生のエリアに向かい、父親が持たせてくれた大きなお弁当をいそいそと広げた。料理人が作っただけあって、なんとも豪勢である。かわいらしいキャラ遍だ。
(お父さんめちゃくちゃ気合入れたな……)
 ちなみにお弁当は二段重ねで、下段は望が作ったあずきサンドにフルーツサンド。それらをツツジを背景に撮影――していると、その姿を更にニキに撮影されていた。
「あ、どうも教官。よかったら食べてみませんか?」
「いいの? ヤッター食べる~」

 ――楽しいお弁当タイムだ。

「ここはいい感じかな? じゃあお昼にしよう!」
 美しい花々に囲まれ、上機嫌に散策していたチルルは、芝生の上にいそいそとレジャーシートを広げた。ここからならばツツジの光景を一望できる絶景ポイントだ。
「ランチといえば……古来よりサンドイッチと相場は決まっているのよっ」
 じゃじゃーん! と人力SEと共に広げるのは、言葉通りのサンドイッチだ。いただきまーす、と手を合わせて、両手に大きなサンドイッチを持って、ほっぺいっぱいに頬張り始める。
「んん~~~よっし! 朝早く準備してきた甲斐があったわね!」
 天気よし、景色よし、ランチよし。さいきょーにグッドな環境だ。
 おいしいランチでお腹が膨れたら、チルルはそのまま横になった。のんびり咲くツツジのように、優雅なお昼寝としゃれこもうじゃないか。これも休日の特権だ。


「ちょっとだけ甘い!」
 イマキュレイトはツツジを咥えたまま、花の小径を歩いていた。花を摘み過ぎちゃダメらしいので、このツツジを大事に吸っている。
「におい違ったりしないかなぁ~」
 花を咥えたまま、イマキュレイトはツツジの花に顔を寄せて、呑気に陽気に楽しんでいた。
 と、見やればちょうどご飯時で、芝生にはお弁当を広げた仲間達がいる。
「イマも食べ物持ってきたもんね~」
 じゃん、と取り出したるは買い込んだお菓子だ。鞄にパンパンである。
 彼女はお行儀よく芝生で座って、それをニ、三口。
「ふう」
 なんとそれで満足しちゃうのである。今日は食べさせる人いないなぁ――そう思って見渡していると。
「……いたっ! ニキ君! あげるねっ!」
 ぴょいーっと教官に飛びついて、その口にお菓子ドーン。
「むごおビックリした。ありがとありがと」
「いっぱいあるからね!」
「ほんとにいっぱいあるな!? ありがとな!」
 ニキにそう言われ、満足したイマキュレイトは、心置きなくお昼寝に没頭するのであった。


(見事な景色だな……)
 子夜はモダンな日傘を差し、ツツジの小径をのんびり歩いていた。
 綺麗なものは好きだ。たとえこの後、ツツジの花が枯れるとしても――美しいと感じる心は悪ではない。
 花は綺麗だ。ツツジも、桜も朝顔も彼岸花も椿も。その美しさに貴賤はない。花は人の心など知らず、この刹那を精一杯に咲き誇っているだけなのだから。
 そんなことを思いながら、ふと、思い出すのは『前の世界』での戦友、ある少女と青年のことだ。
(あの子の笑みはどちらかと言えば可憐、だったか。大輪の花はあの男だが、あの子はもっと小さな花のようで……。ああ、駄目だ。終わった話だろう?)
 自嘲のような、苦笑のような、そんな笑みをひとつ。
 顔を上げれば、ツツジの迷路の出口があった。そろそろ休憩でもしようか。子夜は緑の芝生の上にのんびりと腰を下ろした。
 水筒に入れて持ってきた、冷たいお茶を飲む。冷たい心地に、ほっと息を吐いた。
「たまには、よく晴れた日に外で飲む茶も悪くはないですね」



●ツツジだ! 06
 ひゅうがは小さい。ツツジの根元にしゃがみ込めば、まるでコロボックルのようにスッポリ収まってしまう。
 彼女はそのまま、ツツジの日陰から、溢れんばかりの花を眺めてのんびりしていた……のだが。
「ふにゃむにゃ……ひゅうがはおねむなのですよ~」
 平和な光景、温かな温度。ウトウトしてきたひゅうがは、「ちょっとだけ……」と横になり、そのまま眠ってしまった。

 そのまま夕方になって――

「あの、大丈夫ですか?」
 ソラリスの声でひゅうがは目覚めた。そして自分が、ツツジの茂みに上半身が突っ込んで逆立ち状態になっていることに気付いた。
「ふみぃ? なんで逆立ちしてるです?」
「さあ……?」
 とかく、ソラリスにズボッと救出して貰うのであった。


「ツツジの道、見事なものですね……少々、花木が高くありませんか?」
 ユエディはインスタントカメラを手に、花の小径を歩いていたが――その小さな体ゆえに視線が遮られ、迷路にハマってあちらこちらを彷徨っていた。
「あ、れ……さっき通りました? って、こっちは行き止まり……?」
 そんな風にどっぷり迷い、脱出できたのはなんと夕方。
「で、出られましたっ……」
 回復薬がわりに吸っていた花をくわえたまま、ユエディは達成感に肩を落とした。とまあ、ヘトヘトになったがこれも思い出だ。迷った時間だけ撮った数多の写真と共に、友への土産話、自己への思い出話になるだろう。
 それにしてもたくさん撮ったものだ。鮮やかな写真を、微笑と共にニキとソラリスへ差し出した。
「よろしければ、今日の思い出にどうぞ」
「いいねぇ、ありがとな!」
「どうも、ありがとうございます。……お疲れ様です」
 そう労われ、ユエディはへらりと笑った。


 ――この穏やかで鮮やかなひとときが、戦士らの心の糧になりますように。



『了』

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