オープニング詳細|WTRPG11 グロリアスドライヴ
  1. グロリアスドライヴ

  2. SALF本部

  3. あのさよならにさよならを

あのさよならにさよならを 秋月雅哉

形態
ショート
難易度
普通
価格
1000
ジャンル
冒険 恋愛 
参加人数
155~15人
予約人数
10010100
基本報酬
200000G
200SP
2000EXP
おまけ報酬
20000G
相談期間
4
締切
2019/05/05 16:00
完成予定
2019/05/15 16:00
機体使用
-
関連シナリオ
-

●回り続ける時の歯車
 さよならを言われて一週間。連休中どこに行こう、とか。いろいろ考えていたのが全部無駄になったことに気づいて、そのまま家に引きこもっていた。
 外はいい天気だ。呪いたくなるくらいいい天気だ。呪う力なんて、ありはしないのだけれど。
 家でじっとしているのにも飽きた。もともと俺はアウトドア派だし。初めてできた彼女はどちらかといえばインドア派で、放課後に窓際の席で夕日に照らされて読書をしているのを見て……青臭い話が、一目ぼれだった。
 今まで人を好きになったことってなくて、あれこれ空回ったと思う。ただ、大事にしたい気持ちは嘘じゃなかった。ずっと一緒にいたい気持ちも、嘘じゃなかった。一か月前は二人の気持ちが遠ざかっていくなんて思ってなかった。
 笑ってくれたんだ。俺のくだらない冗談や、ガキの頃にやらかした冒険譚という名の突飛な行動とか。楽しそうに、音男の子の行動力ってすごいね。って。
 連休中に、俺が釣りを教えるはずだった。彼女からは休み明けの実力テストの勉強を教えてもらうはずだった。それなのに、さよならといわれた。
 ……まだ傷は生々しい。でも、ふっきらないといけない。だから俺は釣りの道具を担いで出かけることにした。

●さよならを言う練習をする
 私にとって初めての恋人。……ううん、恋人「だった」人がいる。
 さよならは私から切り出した。嫌いになったわけじゃない。いい加減な気持ちで付き合ったわけでも、ない。
 若干異性恐怖症気味の私の手を引いて、彼はこの二か月間ゆっくり歩いてくれた。
 でも、とても難しい手術が必要な病気が、心臓にあるとわかって。夏休みまでに検査を終えて入院。
 復学できるのはどれくらい先になるかもわからないし、そもそも無事に生きられるかもわからない。
 傷が浅いうちに。彼が私を引きずらないうちに。そんな言い訳をして、逃げた。
 一緒に立ち向かって、というには私たちはあまりに若すぎて。
 そばにいて、というには、私はあまりに、臆病だった。

●切れたはずの糸を手繰る
 電車で一時間ほど揺られて、そこからバスで三十分、歩いて一時間。彼女を連れだすつもりだった初心者向けの釣り場じゃなく、釣り人以外誰も来ないような渓流で俺は糸を垂らしている。無心になればいつもなら自然と魚が寄ってくるのに、今日は魚が寄ってこない。つまり無心になれていないということだろう。
 不意に、水面がざわめいた。なんだ? と視線を凝らしていると……そこには、緑の体、緑の甲羅、黄色の瞳。手と足には水かきが付き頭には皿。
「……かっぱ……?」
 いや、きっと銛を持ったその妖怪に似た。
「ナイトメアか!」
 河童はまだ俺に気づいていない。できるだけ静かに木の陰へと隠れると俺はスマートフォンで救助を求めたのだった。

●まださよならじゃない
「連休中のところすみません。ライセンサーって本当に休みがないですよね。ナイトメアです」
 オペレーターはそう言って資料を広げる。街からだいぶ離れた場所にある山奥の穴場釣りスポットだという。
「実は襲われた男性が、とっさにかけたのが元恋人の電話番号だったとかで、元恋人さんから改めて救助の依頼が出されたんです。そのため、ちょっと不明瞭な点も多くて。わかっていることは三つ。敵は河童の姿のナイトメアで銛を持っています。そして、どうやら視覚と聴覚は少なくとも鈍いようだ、と」
 目の前にいた男性が逃げるところも足音にも気づいていなかったようだという話だ。
「そのため、現地に向かうには時間がかかりますが少年……あぁ、高校二年生なんですけど、彼が襲われるまでにはおそらく間に合うんじゃないか、という推測が立ちます。他に一般人はいないので、彼を護衛しながら戦闘してもらうことになりますね。
 元交際相手の女性も同行したい、と。二人だけでの話があるみたいです。言おうかどうか悩んでいたからいっそ今日この機会に、ということみたいですね。別れたことを後悔してるみたいでしたし、よりが戻るならそれはそれでいいことです。
 皆さんにはせっかく釣りの穴場スポットに行くことだし、釣りでもしてきてもらおうかな、と。渓流にまだ同じタイプのナイトメアが潜ってたら出動の二度手間ですから」
 そういってオペレーターは静かに笑って見せたのだった。

河童型ナイトメア
銛を使った近接攻撃と、水を操る遠距離攻撃を使ってきます。
五感が酷く鈍いため、姿を現している河童に突撃する形になりますが不意打ちなども十分可能でしょう。
戦闘3:釣り・NPC絡みが7のシナリオです。
純戦闘希望者には非常に不向きな依頼になっています。

高校生(男子)
アウトドア派でスポーツマン。文学少女に一目ぼれし、二か月ほど付き合っていたが振られる。
気晴らしに穴場といわれる釣りスポットに来たがナイトメアに遭遇し、慌ててかけたのは元彼女の電話番号。
そこから彼女が気を回してライセンサーの出動依頼を要請し直したことにはまだ気づいていません。

高校生(女子)
間違い電話から元恋人が窮地に陥っていることに気づき、改めて救援要請を出し直した女性です。
別れたことには後に控えた手術という理由がありましたが、それをきちんと元恋人に伝えなかったことを悔やんでいて、引っ込み思案な自分に、「今伝えなかったら一生伝えられなくなることだってあるのが、人生だ。手術で自分が生きていても、彼がナイトメアに殺されることもある」と実感させられたこの事件を機に、恋人と向きなおろうと決意したようです。

この二人との会話は強制ではありません。釣りを楽しみながら護衛の形で残っていただくことになります。
もどかしいようでしたら口を出してもいいかもしれません。

大型連休は特に何をする予定もなく過ごしている秋月です。
折角咲いた桜も連日の雨で散ってしまい、多少体調不良でもあり。
折角の大型連休ですのにねぇ…皆様はお楽しみでしょうか。
二人の恋路を見守っていただけれ場と思います。

【心情】
「あたしも恋人いる立場だから…今回の依頼内容、色々複雑な気分だわ」

【目的】
元恋人達を護衛し、寄りを戻す協力

【準備】
釣り用具と餌用のイクラ

【同行者】
なし

【行動】
☆女子へアドバイス
※二人が合流する前に行う
「…まだ、迷ってる?」
「…失敗の可能性を悲観するより、希望に賭けて欲しい。手術が上手くいけば、これからも問題なく付き合えるんでしょ?」
「もしあたしが君の立場だったら…恋人には、ずっと一緒に居て欲しい。君はもっと、自分の気持ちに正直でいいと思うわ」
「君は彼とやり直したい思いで、SALFに電話をかけてくれたんでしょ?だったら、あたし達は全力でそれに応えるだけだわ」

☆釣り
下流で挑戦
「あたし、釣りって全然やったことないのよね…」

☆戦闘
高い反応値を活かして、敵の視界外から大剣のエクストラバッシュによる不意打ちを狙い、一気に畳みかける
「あたしは常に鮮やかに、美しくなければ…!シトラス・アーク!」

護衛の元恋人達が襲われた場合はアリーガードで盾防御
「トリテレイア!」

【依頼後】
☆寄りが戻った場合
「あたしは、また二人で写真を撮ってアルバムに収めることを薦めるわ」
「ずっと一緒に居たい相手なら…思い出をこれからも増やしていきたいと思うはずよ」

  • 空の守護者
    狭間 久志la0848
    放浪者25才|グラップラー×ネメシスフォース

○目的
ナイトメア討伐

○行動
現場に向かいつつ、依頼人の女子高生から、救助対象の男子高生の特徴聞き取り
現地に着き次第、索敵行動。発見次第、インカムで味方に情報共有
ポレの河童釣り完了まで、物陰から河童の動向を覗いつつ要救助者を捜索
釣りの結果、ないしは河童が川から上がってきた段階で川と河童の間に体を入れ退路を塞ぐ
「河童…水からは離しておくべきだよな」

刀で白兵戦闘
中段に構えた剣先を少しブレさせ、河童の目線がそれを捕えていない事に気付く
【無拍逆襲撃】と【明王練気】の手数で一気に攻略
「河童は力が強い…手早く片付けるか」

>依頼人へ
物言いたげだが躊躇っている様子の依頼人を見てお節介の風が吹く
「俺は放浪者だからよ。ある日、唐突にこの世界に来た事で、自分が親しかった全ての人と二度と会えなくなった。明日何が起こるかなんて誰にもわからんが、あんたが言葉を伝えたい相手は、今、此処に居るじゃねぇか。暗い顔になるのは、伝えた後の返事を聞いてからでもいいと思うぜ」

>救助した男子へ
「女の子が意を決して会いに来たんだ。ちゃんと受け止めてやれよ?」

「うわ、ほんとにカッパさんだ…」
取り敢えず皆と協力してやっつけちゃいましょう~♪

〇戦闘
「おーい、カッパさ~ん。ここで暴れちゃダメですよー!おーい…(怒」
話を聞いてくれる様子がない→暴力はいけませんあくまでお話し合い(肉体言語)で解決です♪(ニッコリ
崖の上からカッパさん達の中心に飛び降りて【審判の雨雫】皆には回復をカッパさん達には雹を!
それでも足らなきゃ【インパクトアタック】でお仕置きです!
「人様の話はキチンと聞くものです♪」

○釣り
「釣れるかなぁ」
もはや運次第です!

○女の子と男の子
二人がお話しするときはお邪魔しないようにします。
なるべく二人きりで話せるように。
「なんで彼女は危ないの知っててここまで来たのかな?」
なんな~く男の子に彼女が来た訳に感づいて貰える様に、自然な(?)会話の中に混ぜてみます♪

  • 半分は優しさでできている
    ポレla2419
    放浪者13才|セイント×ネメシスフォース

●目的
河童を釣る。

●準備
至急、きゅうりを調達。

●心情
カッパをつります!
とったどーー!!ってやりたい!(それは釣りでなくモリ突き
これ(メイン武器)モリっぽいから、できそうだよっ(ぺかーっ

いざー!カッパつり隊、出動ー!(ワクワク

●戦闘
役割→囮役、味方補助

1、敵発見次第、きゅうりを放り投げて誘引を図る。
→敵が少しでも触ったら「かかったー!」と大喜び。「やーい!」と挑発し、囮になる。
→失敗したら「たべものをそまつにするなー!」と憤り石を投げつける。囮になる。
※敵をなるべく水辺から離すようにしたい。わざときゃーっと逃げて陸にひきつける。

2、交戦中は、スキル「束ね連なる因果」を回数制限切るまでランダムにかけていく。
3、メイン武器の射程ぎりぎりから援護攻撃。

※生命15以上減少が2名以上(自分を含む)でスキル「福音の雨雫」を使用。

●戦闘後
ポレはつりするー♪
きゅうりを餌にしてっと。えへへ、ホンモノのカッパ来るかなあ。
……………。あ。あめんぼ!(飽きた

つりがすごいひとがいたら、思わず大拍手するよ~。
魚、さわりたい!(キラキラ
つかむのむずかしそーだなあ。

おにーちゃんとおねーちゃん、大丈夫かなあ?早く仲なおりすればいいのに!
ほら、ポレの変顔!(びろーんむにょーん
みんな笑顔がいちばん!

  • 首があるなら刈ってみせる
    紅迅 斬華la2548
    人間25才|セイント×ネメシスフォース

心情
高校生の恋か…羨ましいですね…。病気を気にして別れを切り出すなんていじらしい子じゃないですか…。本当にうまくいくといいなぁ。

目的
かっぱの首
高校生カップルの恋の成就

行動
物陰に隠れて待機し、ポレla2419ちゃんを囮にかっぱを誘き出し、そこを不意打ちで
鉈装備Gストライクで首を刈る
「もらいましたよ♪ちょりゃ!」
倒せなければ再度首にGストライク
生命5割以下で本審判、敵も巻き込み

戦闘終了後、高校生が二人きりになる前に、女の子の方に声をかける
「その…お節介かもしれませんが、男の子には勇気を出して言いたいことを言いましょう?後悔しないように…悲しまなくてもいいように…。こんなご時世です。人間なんていつ死ぬか分からないのですから…。でもこの場に関してはお姉さん達が近くに付いてます!安全に関しては保障します!どーんといっちゃいましょう♪」

そわそわしながら遠目で祈るような気持ちで二人を見守る
釣りどころではない
「あぁ…神様…どうか二人の仲を取り持って下さいまし…。」

  • 妄想Mっ娘メイド
    ステラla2685
    ヴァルキュリア18才|スピリットウォーリア×ネメシスフォース

明日、太陽が昇らないかもしれない…それは誰にも分からないので御座います。
ですからこそ、今日と言う日が最も重要だと。最も大切だと感じられれば、
それが一番嬉しい事だと…そう、わたくしは想うので御座います。
…二度と会えない悲しみも絶望も、皮肉に痕だけ残っていらっしゃっても、
その痕こそ、大切な方との沢山の想いと、そう想えるので御座います…。

必ずが来ないのは…良いも悪いも必然で御座います。
例え手術が失敗しても、敵に命を奪われたとしても、それを受止め、大切な方から戴いた糧にして、進めればと。
然し、明日も太陽が昇る。その景色を”二人で”迎えられる様、大切な方との未来を描く様に微笑み合えれば…。

貴女様の大切なお方は、貴女様を想い、きっと夜明けを信じていると想うので御座います。
そして貴女様も、大切なお方との夜明けを信じ、進む事が出来ると思うので御座います。

嗚呼!わたくしとした事が、自分勝手にわたくしめの想いをお話してしまい申し訳御座いませんっ!!
わたくしはお二人の未来を、お二人の微笑みに満ちる日々を、静かに想い続けさせて頂きたく思います。

◆心情
学生か、こないだのイースターを思い出すな
あたしらで言う騎士見習いみたいな立場だな
色々ありそうだから、ちょっとだけ手助けだ
カッパなんてヘンなナイトメアなんかとっとと叩き潰して
あと、手土産に魚を釣ってこう

◆知人
ヴォルカ・エルブロンテ(la3541:呼称はヴォル姐
ヴォル姐は騎士団の先輩だ

◆戦闘
カッパに対して不意討ちのキーンエッジ
迅速に敵を討伐する為に、初撃から大技を仕掛ける
残存敵は囮役が陸へ引っ張ってくれるので、そこで再度キーンエッジ
密集敵にはブラッディクロス
※視聴覚が鈍いとの事なので隠れたまま肉を放り、臭覚に働き掛ける形で他に河童がいないか探る

◆対話
※女子と対話
生きてりゃ色々ある
でも信じろ、何でもいいから、何かを
あたしは女だけど騎士だ
だから騎士道の心得を礎に生きてる
生きる事は闘争だ
だから、困難に陥った時には、騎士の心得を復唱する、あたしは
「及び腰になるな、背筋を伸ばせ、騎士たるもの、如何なる時でも心強くあれ
「挫けるな、そして進め、理不尽も、不可能も、無いと信じて
「騎士は一人で大義を成すものにあらず、仲間と共に軍靴を鳴らし突き進め
一人で悩む必要はないんだ、大切な奴と一緒に、がんばれ

◆釣り
ヴォル姐と釣り勝負
落ち着きがないので釣りに不向きな性格?
何度も竿を上げたり、かかっても思いっきり引き上げたりとボウズ上等な体たらく

  • 神仙開眼
    楊 嗣志la2717
    放浪者22才|グラップラー×セイント

◆戦闘
サポートに回る

ナイトメアとの直接戦闘よりも男子高校生の捜索と護衛に動く
[全力移動]で現場到着後、女子高校生に協力を仰ぎ、男子高校生の詳しい現在地点を聞き出す

無事会えたら、山中での遭難を防ぐため、逃がさず現地で護衛をする
男子高校生とナイトメアの間に立ち常時<射線の妨害>
自分が標的になったら[無拍逆襲撃]

◆戦闘後
[ヒール]で負傷者の回復

(昔を思い出しながら、太公望としゃれこむか
大きな石をひっくり返し、石の裏にいる川虫を採取し餌にする
リラックスしながら考え事をするのが目的なので、あまり釣れなくても気にしない
釣れれば晩のおかずが1品増える、ぐらいのスタンス

復縁がうまく行ったようなら、男子高校生にいつも持ち歩いている駄菓子をあげて応援の意を示す

心情
「恋か…俺には難しいな…。だが、若者の恋はうまくいけばいいな…。その為にはまず生きていてもらわねば!覚悟しておけ!ナイトメア!」

目的
ナイトメアの殲滅
若者の恋の成就を祈る

行動
ポレla2419が囮をし、ナイトメアを引き付けている間に背後から奇襲
「人の恋路を邪魔する奴は、馬に蹴られてなんとやら!ってな!おとなしく消えてろ!」
Hバッシュで頭から唐竹割にする

戦闘共通
生命5割以下で本装備審判・敵を巻き込む
銛と水の遠距離攻撃は回避失敗なら武器でガードし軽減
可能な限り、死角からの攻撃を心がける

釣り
二人の若者の恋のことは他の仲間に任せ、うまくいくことを祈りながらのんびり釣りをする
「ふむ…。なんとかうまくいってくれればいいが…。若者に幸あれ…。お?かかったか?」
護衛も兼ねているので、気は抜かず油断もしない。
「かっぱが釣れるんじゃねぇだろうな…。」
食べられる魚がたくさん釣れたら、火を起こし串に刺して焼き、高校生含め皆に振る舞う
「ははは!塩振って焼くくらいの調理法しかしらんが、釣れたてだしうまいはずだぜ!」


<心情
「こちらから青臭いラブ臭がするでござる」
真剣な声

<準備
釣り道具
ルアーから作ったキーホルダー
本の飾りがついたキーホルダー
手作りでござる

<行動
ヘルメットに目状の輝きを光らせ、穴場の釣りスポットに皆を案内先導。
「一般の女人はここで待つでござる」
「ここから先は少し静かに近付くでござる」
ナイトメア気配近くなってくればそう言って安全位置に。
他のライセンサーに「では行くでござる」

皆の作戦に合わせて、攻撃時は飛び掛かる様に忍者するのでござる
なんとなく忍者っぽく戦うのでござる
あと、ナイトメア河童の肛門が3つあるか倒した後に確認してみるのでござるな。

戦闘後は釣りをする・・と見せかけて、空蝉の術。
青春ラブの見学をひっそりこっそり隠密も使ってするのでござる。
いい雰囲気になって来た時に、石を川に投げてビクッとさせるのでござる。
そこで女子を守る様に抱きしめるでござるなっ。

その後はこっそり戻って釣りを楽しむのでござる。
帰りがけに、二人に折角だからとキーホルダーを差し上げるのでござる。

  • 少年おまわりさん
    高野 信実la3173
    人間11才|ゼルクナイト×スナイパー

☆アドリブ・絡み等歓迎

「若いなぁ。

個人目標】ナイトメア撃退&NPCの背中を押す
言動】
○戦闘前&中
・NPCに「ここは俺たちに任せてほしい」と目を見て話す
・他PCさんと連携をとる
・主武器使用、皿を優先的に狙いポイントショットで攻撃
敵がNPCや後衛に近付いたら足止め使用
・防御はスピラルバックラー使用
○戦闘後
・負傷者がいたらNPC>他PCに応急処置。
医療スキル&携行品使用
・少年の隣で釣りをする。
なかなか動かないようであれば、緊張を解す目的で学校での話等の雑談。
親身に聞く。
・自身が現在40代であると打ち明ける
・自らの高校時代の経験を踏まえ、「大事な人の手は、絶対離しちゃ駄目だよ」と真っ直ぐ目を見て話す
・話し終わったら「説教くさくなってごめんね」と謝る
・干渉しすぎないように注意

「おじさんの昔話に付き合ってもらえるかな?
「君たちぐらいの歳の時に、俺は今の妻に逢ったんだよ。俺は柔道やってて、妻は脚本を書いていて…本当に、真逆な事をしていたんだ。
「妻がナイトメアに遭って、でも俺は何も出来なかった。このまま目を覚まさなかったら、俺の想いは一生伝えられない…今まで何度も伝える機会があったのに、失いかけてから気付くなんて…おかしいかな?

【心情】
「どれ、ワシも手伝ってやろうかのぉ」
【目的】
少女を無事に少年のいる所まで届ける。
戦いの間、少女が戦いを見ないように守りながら一緒に少年を探す。
釣りを楽しむ。
【準備】
使い込んだ゙テンカラ竿と毛針。
【行動】
「ちと奥側のようじゃな。その靴じゃと、ちと厳しいな。どぉれ」
嬢ちゃんを抱えてやろう
「孫ん時より軽いわい。ひ孫も嬢ちゃんの様になってくれると嬉しいのじゃがな」
好々爺然とした表情でにかりっ。

「戦うのはあやつらに任せりゃよいじゃろう」
「して、嬢ちゃんの想い人はどこかのぉ?」
攻撃が万が一にもこない距離・位置のうえ、アリーガードも用意しながら少年を探し、見つければそっちに巻き込まれぬように近付いていくかの。

「わしゃぁ、お節介な爺じゃが連絡を受けて来たライセンサーじゃよ」
嬢ちゃん降ろしてやり、戦いの方がどうなったか、他にいないか見張りながら二人から少し離れるのじゃな。15m、アリーガードが使える位置に居ながら、竿を取り出してフィッシング。
こっちの川で釣りは初めてじゃが、はて、何が獲れるのかのぉ?
2人の逢瀬が済んだら、少年にも教えてもらいながら釣りを楽しませてもらうかの。

帰りも、嬢ちゃんが疲れてきたら抱えて少年と一緒に変えるとしよう。
ワシも50年以上前を思い出すわい……。

戦闘時は遠距離からの弓での援護攻撃。
武器を持った手に向けポイントショット。
武器を手から落とせないか試みる。

生命力5割以下の味方へロングヒール。
前衛を務める方を優先で回復。

NPCの二人には背中を押す形で。
2人の話そのものには介入しない。
そっとしておいてあげたい。
俺も元いた世界に大事な仲間がいる。
元へ戻れるかもわからない今、別れの言葉さえ言えなかった。
自分が感じた後悔は、周りにはして欲しくないな…。

2人が話をしている間、話には介入せず釣りの方へ。
釣りってあんまりした事がないんだよな…。
不器用な方だけど、大丈夫だろうか?
特に魚を釣り針から外す時が難航しそう。
釣り針に引っかかった魚が痛そうに見えて…、うぅ…。
おっかなびっくりしつつも釣りを堪能する。

無論会話には介入しないが、周囲に敵影がないかは十分確認する。
(あ、釣れたものは今日の晩御飯に出来るかな?)
無事に釣れたら、一緒に住んでいる仲間達へ連絡を取らないといけないな…。
晩御飯の食材確保したよ!って。

アドリブ、絡み大歓迎。

アドリブ歓迎
【心情】
「元恋人同士って言っていたけど、何話すのかしら、気になるわぁ…出刃ガメはダメよ頑張れあたし!」
【目的】
依頼人救出+釣りを満喫
【準備】
(男子)の負傷有無不明のため包帯
ナイフ、塩、串、ライター
【行動】
<戦闘>
基本は高校生2人の肉盾しつつメンバーの回復を担当
余裕があればフォースアロー
戦闘後は負傷者に治療して周囲を警戒
「ミンナ怪我はない?大丈夫?」
<釣り>
・依頼人の(女子)に、下記3点を伝えて川の方へ移動
近くにいるから何かあったら大声で呼ぶ事、2人で話す内容は聞かない事、終わったら皆と合流する事
「じゃあ、後は頑張ってねぇ」
・高校生2人を見失わない位置を維持し、ナイトメアの狩り残しも警戒しつつ釣りを開始
なお、依頼人が何を話してるか気になってもやもやしており、覗きと誠実さの間で揺れてる
・川辺や川底の石から「キャー、キモーイ☆」とか口では言いながら普通に素手で虫を剥し釣りの餌にする
「水着があったら噂のガチンコ漁っていうの試してみたかったわ」
・依頼人達の話が終わり、自分達と合流したら男子に釣りのコツを聞く。それで女子が焼餅妬いたらテンション爆上げして女子を構い倒してから自分が男と暴露
「カ~ワ~イ~!」
・ある程度釣りを楽しんだら焚火で塩焼きに挑戦
「魚なんだし腸抜いて火にかければイケるわよね」
「…河童って食べれるのかしら(ゴクリ」

◆心情
初依頼で悩ましい部分は多いけど
妹分(エヴァ・サラマンドラ:la2692)がいるから気楽に行くわ
モンスターはカッパ?ヘンな名前
水辺のゴブリンってとこ?

◆戦闘
不意討ち戦闘/配置は前衛
得物はウィングドスピア/竜騎兵の得物は槍とマスケットよ
ライトバッシュ・フォールバッシュで初動から畳み掛け、水辺から陸へと押しやる
「で、メンバーが言ってたんだけどシリコダマって何?カーバンクルの宝石みたいなもん?
「カーバンクルって“輝く鏡を乗せたもの”だっけ?ああ、頭の上のあれ(皿)がそう?

◆青年と会話/女の子と会う前に
人生の中で重要な選択を迫られる場面ってのは、まだまだ山程ある
若い内に選択を誤ったなんて事になると、その尾はずっと引き続ける
数十年、くたばるまで
中途半端で終わらせても同じ、結局後で後悔しかできない
だから精一杯、後悔のないようにやんなよ
人の恋路を邪魔する者は馬に蹴られてあの世へ行くんだろ、この世界じゃ
アタシは馬に跨る竜騎兵だからね、蹴られたらたまんない
だからこれ以上余計な事は言わないでおくわ
まぁ今はもう、馬はいないんだけど
余計な事は、無しってヤツよ

◆釣り
後は妹分のエヴァと釣り勝負でもしようか
負けた方が帰りの飯代オゴリって事で
あ、でも煙草禁止っぽいから長時間黙って耐えんの無理だわ
イラついちゃ魚も掛かる筈ナシよね
負けを甘受か、まぁいいわ

●さよならをいわせない何かがこの胸にある
 お互いにとっての初めての彼氏と彼女。ずっと一緒にいたいと内心では思いながら、少女は難病の手術が控えていることを隠して少年に別れを告げた。
 少年は突然の別れに戸惑いつつ、受け入れようとあがきつつ、それでも少女が諦められなくて、いっそ少女と付き合う前の自分に戻ろうと釣りに行った先でナイトメアと遭遇。
 SALFにかけたつもりの救援を求める電話は、けれどかけ慣れない番号だったからか、無意識によくかけていた、元恋人の電話番号を呼び出していた。
「あたしも恋人いる立場だから……いろいろ複雑な気分だわ」
 ユリア・スメラギ(la0717)が自分も連れて行ってほしい、自分のせいで少年は人気のないところで危険な目にあっているのかもしれない、と自分たちの事情を少年の特徴と一緒にある程度まとめて伝える。
 山の入り口で待ち合わせた少女とライセンサーはこれから向かう場所の道を最終確認していた。
「高校生の恋か……羨ましいですね……。病気を気にして別れを切り出すなんていじらしいじゃないですか……」
「学生か、この間のイースターを思い出すな。あたしらでいう騎士見習いみたいな立場だな」
 紅迅 斬華(la2548)は過去に任務で若いカップルを救えなかったことがあり、この二人にはよりを戻してほしい、うまくいってほしい、と思い入れを持ってこの場に望んでいた。
 斬華の学生、という言葉を聞いて、エヴァ・サラマンドラ(la2692)はナイトメアに襲われたところを助けられた小説家志望の少女が招いてくれたイースターのお祭りを思い出す。
「いろいろありそうだから、ちょっとだけ手助けだ。カッパなんてヘンなナイトメアなんかとっとと叩き潰そう。あと、手土産に魚を釣っていこう」
「モンスターはカッパ? ヘンな名前。水辺のゴブリンってとこ?」
 妹分と共に救出依頼にやってきたヴォルカ・エルブロンテ(la3541)は河童がわからず首をかしげる。
「どれ、ワシも手伝ってやろうかのぉ。山の奥のほうか。その靴じゃと、ちと厳しいな。どぉれ。急ぐしの、嬢ちゃんは落ちないようにつかまっておいとくれ」
「お、重くないですか……?」
「孫ん時より軽いわい。ひ孫も嬢ちゃんのようになってくれると嬉しいのじゃがな」
 ジャスティーン クロフォード(la3408)が好々爺とした顔で少女を抱きかかえて、ライセンサーたちは走り出す。
 穴場の釣りスポットということもあり道は悪かったがライセンサーは迷うことなく釣りスポットへ到着。
「河童……水からは離しておくべきだよな。ポレ、よろしく頼む」
 そこにいたのは一体の河童と、茂みに隠れて救出を待つ少年。
 そんな一人と一体を見た狭間 久志(la0848)は河童は水に引きずり込む、という伝承に基づき水辺に河童がいることを警戒。
 久志に頼まれて河童に向かってキュウリを放り投げたのはポレ(la2419)で、囮になる心づもり。
 ナイトメアはキュウリに興味を示さず、あるいは見つけることができなかったのかもしれない。うろうろと少年が釣りをしていたらしい辺りをうろついている。
「たべものをそまつにするなー!」
 憤り石を投げつけたポレを探すようにギョロ目であたりを見渡す河童を、水辺から離すように石を投げつけながら引き付けるポレ。
「おーい、カッパさ~ん。ここで暴れちゃダメですよー! おーい……」
 陽乃本 華子(la2094)が投げつけられる石を払おうとするように銛を振り回すナイトメアに声をかけるが聴力が低いのか知能が低いのか河童は聞く耳持たず。
 華子はナイトメアが十分に水辺から離れたことを確認するとイマジナリードライブの力を武器に強く伝えた、威力をかさ上げした一撃を河童に見舞う。
「で、道中聞いたけどシリコダマって何? カーバンクルの宝石みたいなもん?。カーバンクルって輝く鏡を乗せたものだっけ? あぁ、頭のあれがそう?」
 尻子玉は河童が人間から相撲で勝った時に奪うもので頭のあれは皿なのだが、カッパを知らないヴォルカはどうやら混同気味。
「大丈夫よ、ミンナ強いんだから」
 少年と少女の護衛を請け負ったトレニア=ルサールカ(la3539)と楊 嗣志(la2717)が少年と少女が安心できるように戦いの光景が目に入らないように立ちはだかる。
 戦いを見せないだけでなく、射線の妨害にもなっているのだと気づいた少年は何か言いたげだったが、少女の存在が気になってそれどころではなかった。
「人の恋路を邪魔するやつは、馬に蹴られてなんとやら! ってな! おとなしく消えてろ!」
 ヴォルフガング・ブレイズ(la2784)がポレに引き付けられているナイトメアに背後から頭を唐竹割にするような一撃を見舞う。
 強襲隠密機動忍者・無明新月(la2845)は強い衝撃を受けてよろめく河童に物陰から奇襲。忍者っぽい戦い方は隠密を自称するだけあって見事だ。
 青龍 宏行(la3455)は弓で援護射撃を行いながら少年と少女が数人のライセンサーに守られていることを残心の呼吸をする合間に確認する。
(俺も、元いた世界に大事な仲間がいる。元に戻れるかもわからないし、別れの言葉さえ言えなかった。自分が感じた後悔は、周りにはしてほしくないな……)
 仲間と、恋愛とでは違うだろうけれど。大きく考えれば後悔の残る別離になる。
 エヴァは肉を放ることで臭覚に訴え、少し戸惑ったようにも見えるカッパに不意打ちの一撃。脳天への一撃もあわさり大きなダメージを受けたナイトメアに短期決戦とばかりにライセンサーたちは猛攻を仕掛ける。
「これがとどめだよ!」
 高野 信実(la3173)の放ったポイントショットが皿を割ると、カッパはタールのように黒くねばついた液体に変じながら大きさを減らしていき、最終的には土に紛れて見えなくなった。

●それでも明日を夢見る二人は
 ステラ(la2685)はお互いにどんな顔を向けたらいいかわからない様子の少年少女にそっと嫋やかに一礼する。
「明日、太陽が昇らないかもしれない……それは誰にもわからないことであり、誰にもどうしようもないことなのでございます。ですからこそ、今日という日が一番大切だと感じられれば、とわたくしは思うのでございます。……たとえ傷跡が残ったとしても、大切な方との思い出として、いつかその痕が消えなければいい、と思えるようになる日もあるやもしれません」
 明日も太陽が昇る、その景色を二人で迎えられるように。大切な人との未来を描くように微笑みあれば、とステラは言葉を紡ぎ。
「貴女様の大切なお方は、貴女様を思い、きっと夜明けを信じていると思うのでございます。そして貴女様も、大切なお方との夜明けを信じ、進むことができると思うのでございます」
 自分勝手に想いを語ったことをすこし慌てて謝罪し、二人の未来の日々を静かに思っている、と語るステラ。
(わたくしめが仕えさせて頂いたお方。最後も看取れ、今際の言葉も鮮明に覚えているからこそ……その言葉を糧に、わたくしは生きていける……)
 ユリアはステラの言葉に困惑する少年にどう切り出そうか、と悩む少女を手招く。
「……まだ、迷ってる? ……失敗の可能性を悲観するより、希望にかけてほしい。手術がうまくいけば、これからも問題なく付き合えるんでしょ?」
 もし自分が少女の立場だったら、恋人にはずっと一緒にいてほしいと思う、とユリアは告げて。
「君はもっと、自分の気持ちに正直でいいと思うわ」
 しばらく警戒を兼ねて釣りをしてるから、次は貴方たちの番よ、とユリアはウィンクして少女を解放する。ここまでこられた君なら、もうちょっと頑張れるはずだ、と励ますように。
 久志ももの言いたげだが躊躇っている様子を見て、おせっかいの風が吹いたのか近づいてみた。
「俺は放浪者だからよ。ある日、唐突にこの世界に来たことで、自分が親しかったすべての人と二度と会えなくなった。明日何が起こるなんて誰にもわからんが、あんたが言葉を伝えたい相手は、今、ここにいるじゃねぇか。暗い顔になるのは、伝えた後の返事を聞いてからでもいいと思うぜ」
 少年に向けては、女の子が意を決して会いに来たんだからちゃんと受け止めてやれよ、と逃げ場をなくしてやって。
 そして思うのは妻の姿。
(物欲しそうな顔してたって、あいつが空から降ってくるわけでもねぇ)
 今日のさよならは明日の出会いにつながっている。時間は螺旋階段のようなものだ、と納得したはずなのに。それでも、妻がいとおしいと思う気持ちもまた、人として当たり前のことだ。
「なんで彼女は危ないの知っててここまで来たのかな?」
 悩む様子の少女を少し離れた場所で見守る少年に、なんとなくでも彼女がここに来た理由に気づいてほしいと華子は独り言のようにつぶやいて。
「わからないなら、聞けばいいんですよ。ナイトメアと違って私達には言葉も、感情もあるんですから。すれ違ったら生き別れるわけじゃ、ないでしょう?」
 そう言い聞かせるとふわりと笑って釣れるかなぁ、と持ち込んだ釣り用品を担いで華子は渓流へ。
「その……おせっかいかもしれませんが、男の子には勇気を出して言いたいことを言いましょう? 後悔しないように……悲しまなくてもいいように……こんなご時世です。人間なんていつ死ぬかわからないのですから……。でも、この場に関してはお姉さんたちが近くについてます! 安全に関しては保証します! どーんといっちゃいましょう!」
「生きてりゃいろいろある。でも信じろ、なんでもいいから、何かを信じろ。あたしは女だけど騎士だ。だから、騎士道の心得を礎に生きてる。生きることは闘争だ。及び腰になるな、背筋を伸ばせ、騎士たるもの、いかなる時でも心強くあれ。
 挫けるな、そして進め、理不尽も、不可能もないと信じて。騎士は一人で大義を成すものにあらず。仲間とともに軍靴を鳴らして突き進め。
 まぁ、なんだ。独りで悩む必要はないんだ。大切な奴と一緒に、がんばれ」
 エヴァの言葉をヴォルカも聞いていて、彼女の語りが終わった後に口を開く。
「人生の中で重要な選択を迫られる場面ってのは、まだまだ山ほどある。若いうちに選択を誤ったなんてことになると、その尾はずっと引き続ける。数十年先までずっと、くたばるまで。
 中途半端で終わらせてもおなじで、結局後悔しか残らない。だから精いっぱい、後悔のないようにやんなよ。人の恋路をする奴は馬に蹴られてあの世に行くんだろ? この世界じゃ。アタシは馬に跨る竜騎兵だからね、蹴られたらたまらないからこれ以上はいわないでおくわ」
 今はもう、愛馬はいないんだけどね、と軽く肩をすくめ。
 こくり、と頷く少女に、よし、とエヴァとヴォルカは笑顔を向けて。
「エヴァ、釣り勝負でもしようか」
「うし、負けねぇぞヴォル姐!」
 張り切って釣り勝負を始める二人だが、じっとしているのが苦手なエヴァと、周りに気を遣ってタバコを吸わずにいらいらとしてしまうヴォルカは二人そろって坊主気味。
 少年の隣には信実がいた。
「若く見えるけど、俺は今四十代でね。失ったものもそれなりにあるから、放っておけなくて。大事な人の手は、離しちゃ駄目だよ。絶対にね、あとで後悔するから。後悔先に立たず……本当、その通りなんだ。君たちくらいの年のころにね、俺は今の妻に逢ったんだよ。俺は柔道やってて、妻は脚本かいてて……真逆だけど、惹かれた。
 妻がナイトメアにあって、でも俺は何もできなかった。このまま妻が目を覚まさまなかったら、俺の想いは一生伝えられない……今まで何度も機会があったのに、失いかけてから気付くなんて……おかしいかな」
「おかしくない……と思います」
「説教臭くなってごめんね。でも、後悔してほしくなかったから」
 信実は君たちには未来があるってこと、忘れないで、と伝えると釣りに戻る。
 勇気を出した少女が少年に歩み寄り、別れた理由をぽつりぽつりと話す。
 少年は驚いたように目を見張り、自分の至らなさを悔やむように顔を歪め、そっと彼女を抱きしめた。
 そこからは楽しい釣りの時間。
「きゅうりを餌にしてっと。えへへ、ホンモノのカッパ来るかなぁ」
 囮として一番長くナイトメアの姿を見ていたポレはせっかくなら珍しいものを釣りたい、と水面を見つめるが、数分後にはアメンボに目をやっていた。
 嗣志は大きな石をひっくり返し、裏にいる川虫を採取して餌にするとぼんやりと釣り糸を垂れる。
 昔のことを思い出しながらの釣りは、リラックスしながら考え事をするのが目的なので釣れなくても構わない。釣れれば夕餉のおかずが一品増える、くらいの心づもり。
(俺もこの世界に来た当初はあの人を残してやってきたと、無常さを呪ったんだったかな……そういう意味では、俺もさよならにさよならできたことになるのか)
 家に帰れば待っていてくれるであろう人の面影を思い出し、跳ねた魚をそっと魚籠にいれる。
 無欲の勝利かなかなかの釣果を見せる嗣志にポレが拍手。
「魚、触りたい! でもつかむの難しそーだなあ」
「触るなら手を冷やしてからな。水に住む魚に取って人の体温は火傷するほど熱いんだ」
「ナイトメア河童の肛門が三つあるか確かめられなかったのが残念でござるな……」
 恋人に戻るまでの過程を隠れて見守っていた無明新月はキーホルダーを仲直りの記念に、と二人に渡して。
 釣りをするふりをしながら少年が釣りの仕方を教えるのに夢中になっている隙を突いて、大きめの石を川に投げる。
 水音に驚いた少女を護るように少年が少女を抱きしめるのを見て見つからないように親指をぐっと立てた。
 ジャスティーンは少女に釣りを教える少年から何が釣れるか、や釣り場の癖を聞くとのんびりと釣りを。
「嬢ちゃん、帰りも疲れるようなら抱えてやるからの。安心するといいわい。ワシは年だがまだまだ力があるからな」
「はい、ありがとうございます。来るときはお世話になりました」
 宏行は釣りをあまりしたことがないのと不器用だから大丈夫だろうか、と不安に思いながら釣り糸を垂らしていた。
「魚を釣り針から外すのが大変そうだ……針が引っ掛かった魚が痛そうだし……うぅ……」
 釣る前から魚の痛みを想像してしまっておっかなびっくりになる様子を見て何人かがかわるがわるアドバイスに来る。
(針を飲み込んで釣られる魚は痛そうだけど……釣れたものは今日の晩御飯にできるかな?)
 無事に釣れたら忘れずに連絡しないと、と少し面持ちが改まる。
「水着があったら噂のガチンコ漁っていうのをしてみたかったわ。最近暑いしね。ね、あたしにも教えてよ、釣り」
 すこし距離を詰め気味にトレニアが少年に頼むと、少年の服の袖を少女が引っ張る。わずかにむくれた顔に朗らかに笑うトレニア。
「カ~ワ~イ~!」
 女子を構い倒した後で自分が男だと暴露すると自分以外の男に彼女が構い倒されたと知った少年が今度は憮然として。
「ふふふ、なんだかんだで二人、ラブラブじゃない!」
 二人まとめてからかわれて、その後は真っ赤になったり開き直ったり。
「なんとかうまくいったようだな……若者に幸あれ……お、かかったか?」
 ヴォルフガングはうまくいったことに胸をなでおろしながら元のさやに納まった二人が安心して釣りができるように護衛。をしながらたくさん釣れた魚の内臓を抜いて火を起こすと塩を振って皆にふるまった。
「ははは! 塩振って焼くくらいの調理法しか知らんが、連れたてだし美味いはずだぜ!」
 持ち帰らずにこの場で食べると決めた他のライセンサーや、釣りが得意というだけあって大量に釣った少年。ビギナーズラックで数匹釣れた少女の釣果も混ざって火の傍は賑やかだ。
 あまり釣りすぎるのもよくないし、と釣りはそこで切り上げて渓流の近くで水遊びを始めるライセンサーも出て、暖かくなってきたとはいえまだ山奥の水は冷たいとはしゃぎ声が響く。
 さよならにさよならをつげ、支え合って一歩ずつ歩くことを決意した少年と少女を、ライセンサーは笑顔で祝福したのだった。

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