オープニング詳細|WTRPG11 グロリアスドライヴ
  1. グロリアスドライヴ

  2. SALF本部

  3. 【堕天】エルゴマンサーの脅威

連動 【堕天】エルゴマンサーの脅威 きりん

形態
ショート
難易度
危険
価格
1000
ジャンル
堕天 バトル 特務 
参加人数
158~15人
予約人数
10010100
基本報酬
230000G
230SP
2300EXP
おまけ報酬
20000G
相談期間
4
締切
2019/05/08 08:00
完成予定
2019/05/18 08:00
機体使用
-
関連シナリオ
-

●彼らが見た悪夢
 ロシア某所にて。
 歴戦ライセンサー集団である彼らにとって、油断はできないとはいっても決して遂行不可能な任務ではないはずだった。
 使徒の殲滅。
 任務内容を一言で纏めるなら、そう現すのが最も正しい。
 その使徒も、いわばインスタントに作られている雑兵であり、マンティスやレールワーム、アーマーバードといった、既存のナイトメアに比べると力は劣る。
 既存のナイトメアも、ライセンサーの実力水準が上がっていくにつれて撃破しやすくなってきている。
 しかし、それは現れたのが幼態や成態だった場合の話だ。
「こいつ、強いぞ!」
「囲め! 自由に動き回らすな!」
「くそっ、状態異常もBSも全く効かない!」
 四人のライセンサーたちは、たった一体のクーガーに翻弄されていた。
「この強さ……まさか、成熟態!?」
 リーダー格のライセンサーが思わず上げた声に、クーガーは目を細めた。
 たったそれだけだというのに、そのライセンサーはそのクーガーから確かな知性を感じ取ったような気がした。
 彼らの不幸はまだ始まったばかりだった。
「どうした、エルザナよ。まだ終わっていないのか」
 投げかけられた声に、クーガーが反応する。
「に、人間……?」
 それは、スーツ姿に身を包んだ偉丈夫だった。
 ライセンサーたちに向ける視線には色がない。
「ほう。俺が人間だと、そう見えるのかね」
 視線を向けられただけで、ライセンサーたちは反射的に一歩後退った。
 彼らが持つEXISが反応している。
 それが現す事実は、即ち。
「エ、エルゴマンサー……」
「いかにも」
 それだけではない。
「……いつまでその姿でいるつもりだ。別に人の姿を禁じられているわけでもあるまいに」
 男の言葉に、クーガーの姿が変わっていく。
 輪郭が歪み、伸びていき……最終的に、白いワンピースを着た金髪白い肌の美女となった。
「別に、あの姿も嫌いじゃないのだけれど」
「ま、まさか……お、お前も、エルゴマンサーなのか」
 女は答えなかったが、釣り上がった唇が、何よりもそれが事実だと肯定していた。
「少々目障りになってきた。今の内に、数を減らしておきたい。手伝え」
「やれやれ。呼びつけて早々こき使う気? まあいいわ。バルガス、勝手にやらせて貰うわよ」
 次の瞬間、女エルゴマンサーの姿が消える。
 リーダー格のライセンサーが認識できたのは、それなりに遠い距離にいたはずの女エルゴマンサーが、何故か至近距離から自分を見上げ艶やかに微笑み、手に生えた爪を振るっている事実だった。

●グロリアスベース
 ブリーフィングルームにライセンサーたちとSALF高官たちが集められていた。
「先週、ロシアで活動中だったライセンサーたちが四人、消息を絶ちました。それを皮切りに、現地で何人ものライセンサーと連絡が取れなくなっています」
 ライセンサーたちの間で少しざわめきが起きるものの、多くのライセンサーたちはまだ沈黙を保っている。
「通信途絶の瞬間、彼らはこう言い残しました『エルゴマンサーが出た』と」
 今度こそ、大きなどよめきが起きた。
「最後に遭遇したと思われるライセンサーから連絡があったのは、この場所です」
 ホログラムが起動し、ロシアの地図を拡大して映し出す。
 そこは、広々とした雪原だった。
 比較的都市部に近い場所だ。
「幸い、通信が途絶するまでの戦闘データが残っています。エルゴマンサーは男性型と女性型の二体。それぞれバルアス、エルザナという呼び名が確認されています。主に戦闘を行っているのはエルザナの方で、彼女はクーガーから進化したエルゴマンサーらしく、その能力を正統進化させているようです。現段階では、爪による通常攻撃の他、移動系の攻撃を二種類行うようです。そして、その視線は全てを見透かすようだったとか。あと、良く分からないのですが、通信がエルザナを無視しろという声を拾っていました。もしかしたら、彼らは戦闘中に何かを掴んでいたのかもしれませんね」
 表示されていたホログラムの内容が切り替わる。
「……先日の名古屋でも、エルゴマンサーの出現がありました。それと同様のクラスが二体。倒せるとは思えませんが、放置していれば被害はますます拡大するでしょう。こちらも態勢を立て直し、対策を練る必要があります。その時間を捻出するため、痛打を与えて何とか撤退に追い込んでください」
 オペレーターが深々と頭を下げると、静かに解散が告げられた。

●概要
 戦闘シナリオです。
 エルゴマンサーたちを撤退に追い込んでください。
 バルアスの生命力を一定値減らすと両方とも撤退します。

●達成条件
・敵の撤退

●フィールド
 縦10スクエア、横10スクエア。
 開けた雪原です。
 時刻昼間、天気曇り、戦闘に支障ありません。

●マップ
 12345678910


C    ★▲








●状況
 PCはJ列から選択して初期配置してください。
 敵は初手で左右に別れることが確定しており、その後エルザナのみが攻撃してきます。
 エルザナでフィールド全体を激しく動き回ります。
 逆にバルアスは最初の移動以外攻撃を含め何もしません。

●敵
★エルザナ……1
[基本情報]
成長度:エルゴマンサー 身長:170㎝ 体型:スレンダー 髪の色:金 肌の色:白
移動力:5 通常攻撃:爪/物理/射程0 スキル:アナライズ/疾走/襲来
[解説]
白いワンピースに身を包んだ女性の姿。釣り目が特徴的で、身のこなしには猫科猛獣を思わせるしなやかさがある。
[スキル解説]
・アナライズ……周囲3スクエア内から一人選び、全てのGSと状態異常を解除する。
・疾走……通常の移動に加え、追加で15スクエア移動後通常攻撃を行う。
・襲来……アナライズした対象1人の下へ移動し、通常攻撃を行う。命中した場合、5スクエア移動する。

▲バルアス……1
[基本情報]
成長度:エルゴマンサー 身長:2m 体型:筋肉質 髪の色:白 肌の色:黒
移動力:3 通常攻撃:鎌/物理/射程2 スキル:???/???
[解説]
スーツに身を包んだ男の姿。右手が鎌状の刃になっており、色の無い視線がどこか不気味な雰囲気を発している。

初めまして、こんにちは。
マスターのきりんです。
今回のシナリオは【堕天】連動シナリオとなっております。
勝利の鍵は、ずばり『奇襲効果』や『包囲効果』など、有利に働く補正を利用することです。
それを軸にプレイングを組み立てるといいでしょう。
エルゴマンサーたちはライセンサーの数を減らすという目的を既に達成しており、また本気を出すつもりがないので、会話を試みれば戯れに応じます。
それでは楽しんでくださいね。

▼心情
……エルゴマンサー、ねぇ。何をしに出てきたのやら?

▼行動
初期位置J9付近

1T目
エルゴマンサー達が行動した後
エルゴマンサーの特にエルザナと会話しつつ情報を会話で得れるだけ得てバルアスの大体東に位置取る(スナイパーライフルの射程内にバルアスを位置取る
「……お前達の目的は何、かな?
「ライセンサーの数を減らすのと何か関係ある、の?

バルアスに水無瀬さんが攻撃した後にバルアスの瞳を狙い(位置上、難しそうなら頭狙いに切り替え)
ワンポイントで偏差射撃を仕掛ける
「行く、よ!

2T目~
監視役等の仲間や俺自身が把握したり得た情報が有ればその情報を優先して行動
差し支えなければエリアスナイプ発動
エリアスナイプ発動したら問題がなければそのままワンポイントで射撃
ワンポイント残量0で通常射撃に切り替える

仲間とは連携重視で行動
水無瀬さんとは特に連携して行動

自身と近くの届く仲間が生命力半減でハイヒール

エルザナの動向にも要注意
こちらに突っ込んで来たら回避する
可能なら応戦


  • 88la0088
    人間33才|セイント×ネメシスフォース

目的
敵能力調査
敵撤退
目標
両敵の攻撃動作、クセ、能力、スキルの把握
倒れない
死人ゼロ

「少しは愉しめるとよいのだがな」(煙草吸いながら)
インカム装備
主武装ラウンド盾
靴に輪ゴム数束を巻き耐雪加工
J5開始
サングラスで視線隠し
主狙いはエルザナ(以後L)
コチラからは動かず相手の出方を見る
移動時の姿勢、利き足、攻撃時のクセ、標的選出条件、機動力、跳躍力、膂力等を観察、共有
体の向き、視線等で敵移動先も推測可能ならば味方に伝達、警戒呼びかけ

攻撃及び防御
カウンターに徹底
パワー勝負はしない
盾で防御
人型で爪を用いる以上可動域限界があると予測
観察結果も含めて威力が乗る前に武具を突き出し流す
回り込み、背面取りも警戒
雪の舞い方を軌道を予測しつつ姿勢を低くし体面積を抑えつつ盾で流す
受け止めた後体を密着させ体術を妨害しつつ攻撃
生命5割以上→銀
生命5割未満→審判
スキル切れ後はスピラル切り替えて打撃
「手の内を明かすほど今後そちらが不利だぞ、エルゴマンサー?」

自身が否ターゲット時はミネルヴァで牽制射撃
観察結果による偏差射撃で足元の雪を狙い、姿勢制御悪化狙う
生命力5割未満でヒール自己使用
可能な限り生命力確保
いると厄介と思わせ敵の注意を一か所に集中させない
戦場が北に動くなら一回だけ前進

戦闘不能者9名で撤退指示
行動可能者に負傷者回収依頼し殿実施

  • 星々を結ぶ絆
    水樹 蒼la0097
    人間20才|スピリットウォーリア×グラップラー

心情
エルゴマンサー……話には聞いてましたけれど、今の私たちがどれだけ通用するでしょうか……?

目的
敵の能力調査、敵の撤退

行動
J10配置
バルアス対応
靴に滑り止め
エルザナに急に狙われることを前提に注意
初手、エルザナ及びバルアスの行動を待ち、全力移動でバルアス背後へ移動
回避されること前提ではあるが、隙を作るため横薙ぎで大きく回避が必要な形で攻撃

バルアスが受けるか、避けるか、動きの機敏さや防御の高さ、また物理知覚の効きやすさ、パッシブスキルの有無、効果について探り、次ターンの攻撃へ活かす

2T目、バルアスを包囲する形で味方と連携攻撃
この際、常に別方向からの攻撃が畳みかけられるように順番を意識しバルアスの注意を前後左右振り回し、攻撃を当てやすくする
また、連携攻撃により、攻撃後半の回避が下がるであろうことを想定し、ダメージを与えやすい攻撃を後半にもっていくよう味方と連携
自身は早い段階で崩撃使用による防御低下をバルアスに与えることを狙う

3T目以降は力尽きるまで、バルアスへ連携攻撃を繰り出し、旋空連牙・技をどんどん使用して1撃でも数打てば当たる戦法で挑む
また、エルザナが自由な際、味方が倒れても、エルザナ対応立て直しは不可と判断し、攻撃優先
また、バルアスの状態異常をエルザナのアナライズで回復させる事で味方へのアナライズ防止を図るため、崩撃使用

  • 太陽の守護者
    吉良川 奏la0244
    人間17才|スピリットウォーリア×グラップラー

心情】
相手は危険なエルゴマンサー…油断なくいこうっ

目的】
敵を撤退させる!

行動】
基本バルアス対応
初期はJ10
基本は鉈装備
「貴方がバルアスさんですね…?わざと動かないなんて何か仕掛けがあるんです?
2、3ターン目目処に仲間とバルアスさん囲み一斉攻撃(攻撃反射ないなら私は鉈でキーンE
攻撃後バルアスの行動や体の変化、表情や仕草等よく観察
→攻撃効いてないなら攻撃方法や手段、部位等変更し攻撃
・対抗スキル持ちならキーンE攻撃
・命中しないなら爪翼に変更
・攻撃反射なら盾でのみ攻撃
・全力移動で別位置に移動し即攻撃
・仲間と連携しフェイント等交ぜ連続攻撃(一斉や波状等
・攻撃回数重要なら旋空連牙
・視線や視界の妨害
・周囲にBSなら離れて銃攻撃
・「視線」気になるので目を狙う
「どこに「視線」を向けているんです?
バルアスの鎌の形確認→マンティス等既存の敵と似てる部位?→似てればその形態になる可能性警戒

エルザナさんの攻撃も注意し来た時は爪翼装備で側面や背面からの攻撃に注意しつつ敵攻撃を捌きエルザナ対応班来る時間稼ぐ

  • 胸に抱いた覚悟
    白神 凪la0559
    放浪者18才|スナイパー×ネメシスフォース

ポジション:バルアス対応班として、バルアスの早期撃退を狙う。

事前準備:可能であれば雪原でも問題なく行動できる雪中装備を装備していく

初期位置:J9

作戦開始後:
1ターン目はF9方向に北上しつつ、近くの仲間に
束ね連ねる因果で火力支援を行う。
対象はバルアスに対応する仲間を優先。
水樹 蒼(la0097)吉良川 鳴(la0075)らを優先

2ターン目は行動を遅らせてバルアスを射程に収めるように
位置取りつつ、仲間とタイミングを合わせての
バルアスへの包囲一斉攻撃を行う。
使用スキルはワンポイント

その後は周囲の仲間への束ね連ねる因果をかけつつ
ワンポイントでバルアスを狙う。可能であれば射撃のタイミングを仲間の攻撃に合わせ
注意を分散させる。

また、射撃時は味方への流れ弾に注意し、上半身を中心に狙う。

2ターン目一斉攻撃以降、エルザナが味方の包囲を抜けた場合、
そのタイミングでエルザナに攻撃。以後、エルザ名が射程に入った場合、
牽制と情報収集を兼ねてそちらにも攻撃を行う。

「……」
・バルアスへの痛打および、全員の生還が目的。
・雪中移動用の装備を申請、着用。
・イネス(la2824)、千羽矢(la1885)に同行。

0.J8よりスタート。1T目は行動順を入れ替えて後攻。
1a.エルザナが他のPCを攻撃した場合【アーリーガード】。あるいは攻撃後に、移動か【全力移動】で0sqに移動し、同行者と同時にエルザナにジャイアントシールドを押しつけ、視界および移動を阻害。
1b.1T目にエルザナが他のPCを攻撃しなかった場合はバルアスの南3sqに【全力移動】し、終了。1aの方針に戻る。

■横から見た図

 盾→/エ\←盾

※エルザを盾のテントに閉じ込めるつもりで、三方の斜め上から押しつけつづける。

2.盾包囲中は、エルザナの攻撃を受けた仲間or自身へ【アーリーガード】、累積ダメージ50以上なら【ハイヒール】。
3.盾包囲でエルザナの移動を妨害できなかったか2T目終了までに盾包囲自体が成立しなかった時点で同行を中断、次案に移行。
4.セイクリッドスピアに持ち替えてバルアスから南1東1のsqへ向けて毎ターン通常移動、エルザナの攻撃を受けた味方or自身へ上述「2.」と同じ指針で防衛、回復スキル。
5.回復スキルが尽きたor対象がいない場合、バルアスへの同時攻撃に参加。姿勢を低く保って誤射を避け、バルアスの下半身中心(発見されていれば弱点)に攻撃。

●心情
自分の限度いっぱい、やれることを、精一杯
●目的&目標
敵の撤退&情報収集、死者0人
●準備
初期位置J6、インカム装備
●行動
初手行動遅延、エルザナ(以下猫)の動向を要確認、味方接敵時盾で包囲を狙う(移動力不足時全力移動使用)
この際盾で自分をバルアス(以下鎌)の視線から遮る位置へ
猫の動き注視、動き、特に移動時や攻撃時の視線で攻撃方向の癖を探し、情報共有
包囲失敗時槍装備、体制を崩すよう足元を狙う

以下包囲失敗後の行動
鎌と一定の距離を開けつつ猫の迎撃に専念、周囲仲間の防御及び反撃に回る
鎌の視線には常に注意、なるべく近づかないようにしこちらに視線が向いている時全力移動で周囲を周回、視線を散らす
全力移動切れ後槍で雪を巻き上げて目暗ましを行う
常に動き回り一定の位置に留まらない、交戦時インパクトシェル、アナライズの誘発
猫に狙われた際トンファー装備、爪の他、腕や足、肩等の各関節に留意し攻撃の軌道を読み受け流す、背後等への回り込みには細心の注意を払いトンファーを振る、出来る限り多くの時間引き付ける
この時鎌を視界に入れるよう立ち位置に気を配る、鎌がこちらに意識を向けている場合猫を遮蔽物にする
「まだ、まだ動く」
生命5割以下でヒール

撤退時殿補助


  • VMP∴Sla2374
    ヴァルキュリア62才|スナイパー×グラップラー

任務、対象「バルアス(甲)」撃退、甲に対し南側G、H7~9、攻撃、全体の掌握を意識す
主行動「対象甲への攻撃、強打」
副行動「戦場を一望に収め」
警戒対象「エルザナ(乙)」「甲」対応友軍との距離、位置関係の乙の動きを掌握周知、通信機器使用、その際手短に危機警告を勧告、可能ならば援護射撃

乙の動き、行動の予測を取り、必要に応じサブ3でガードし割込み接近を妨害、ただし主行動を優先する為、移動距離が少ない場合のみ行動に移る
甲に対し主兵装でのAスキル3>Aスキル2>Aスキル1を仕掛け、乙の行動を確認、スキル使用が標的化で在れば通知
Aスキル使用の際、既にアナライズの可能性があれば盾を"設置"
基本、甲への攻撃集中、状況を見つつ行動
甲、対視線「周回」動きでの回避、視線が合う間際手鏡を取出し小細工程度の視線防止行動を取る
コレに対して一定の効果が期待できる場合は継続使用
甲の背中を取りAスキル3、2を使用するのが理想、友軍と同時掃射間を見て単騎でも仕掛ける
友軍の甲への仕掛けに対し、フォロー 援護射撃 スキルの利用を伴い支援する

✠動機
さて、エルゴマンサー。色々と話して貰おうか

✠略称
エルザナ:E
バルアス:B

✠準備
事前打合必須
初期は独りにならない事、右側(8~9)での行動、常に行動順を最後に一斉同時行動する様に
私はE(餌になるので独りになる事
他の案も聞いてどんどん次手として連続できる様にしておこう

✠行動
初期、8列から
E囲む班の移動力考慮し、行動順最後に次Tに襲われたら同TにE囲める位置(G~H?)に移動し<精密射撃>、VF-XライフルでBに狙撃する態勢見せつつEに殺気飛ばす

2T目にE食いついたら精密射撃解除、Eから4距離以上離れる位置に移動し再度精密射撃
或いは囲めないなら回復
食いつかないならスナイピング、餌役継続

3T目、精密射撃再度或いはスナイピングで針穴隙間でE太腿撃つ、範囲に居なければBの目を狙い撃つ

4T目以降ライフルリロードせず、別ライフル持ち替えスナイピング→B攻撃、或いはEが味方包囲抜けたタイミングで太腿射撃。以後Eが射程入った場合そちらにも攻撃。ライフル尽きたら愛銃XR7で撃つ(短銃はリロード

同時に煙草咥えながら質問も
「名前は?」「彼女の3サイズは?」「エルザナ解放の代償に何か秘密を話してくれんかね?」「今回の戦いからは君達だけは引いてくれないか?

無駄には戦わない
後に味方動き方や攻撃効果と共に今回のエルゴマンサーで判った事纏めSALFに提出

●心情
「やー、エスカルゴマンさー?‥」小さな声で言った後で赤面
エルゴマンサーって中々覚えられなくて沖縄出身怪人エスカルゴマンって覚えまして‥

●準備
お互いの為に行動を再確認しておきます
1T目
初期位置は一部の方除きJ9かJ10で固まり1T目移動は集団の最低移動値に合わせ
行動順は最後にする事により同時攻撃、独りにならない
エルザナ様が何もしてこなければ出来る人でバルアス様同時攻撃
エルザナ様対応は餌に食いついたら0sqで囲み動き阻害、逃げられても追いかけず次策を

●行動
J9からエルザナ様対応(撫子様・雨埼様)と合わせ移動し(撫子様に武器を変えて頂いて、グレイロウ様の陰の位置に)、グレイロウ様にエルザナ様襲って足を止めたらで撫子様と雨埼様のジャイアントシールドを鋭角に縁合わせる様にし1方向のみ(イネスが妨害方向)とした囲み作ります。只管攻撃せず盾壁にぐいぐい体ごと押しつける近接行動妨害、後ろ逃がさなければOK。
アナライズされた感じがありましたらされた人にホーリーライト、何等か解除ができないかやってみます。何もなければ、次の機会にはエルザナ様にホーリーライトですわ。
怪我あったら回復スキルで回復をさせます。

逃してしまいましたら近くの攻撃力がある方を出来るだけ防衛と治療して、バルアス様への攻撃を出来るだけして貰う行動をとります。体力半分にして頂くために‥

事前準備として靴はかんじき、目立つ髪は白の水泳キャップで隠し雪色迷彩の外套を纏っておく

「司令官級とはいえ同じエルゴマンサーのエヌイーには一撃でシールドを粉砕されたのですが…この人数でやれますかね?つか二体ともでけぇのですよ」
開始地点J10
全力移動でB10まで移動(移動時は味方の移動に合わせて陰に隠れるようにして動く)
B10に付いたらダイブするようにして雪に身を埋めて隠密2を発動ST-1を構える
一拍置いてからバルアスの位置を確認しポイントショットでバルアスに攻撃
様子見しつつ、エルザナにも気を配り、エルザナがバルアス攻撃班へ近づいてきたら牽制射撃で迎撃、班員に警戒通達、攻撃したら急いで上下どちらかのsqに移動し再度隠密を使う
エルザナが来なければC10に移動してバルアスを観察しつつエルザナの行動と何かしらリンクする発言や動きが無いか警戒しバルアスの能力を探る
バルアスがこっちを見たら、直後に何かしらの違和感がないかを確認する
「エヌイーの配下ならおとなしくネザーの底に引き籠って陰険極まる研究にでも勤しんでやがれなのです!地上に出てくんななのです!」(小声)

  • 戦うお雛様
    荒山 直己la3313
    人間19才|ネメシスフォース×セイント

【心情】
「絶対に生きて帰らなきゃな。まだしたいことが沢山あるし。」
【目的】
エルゴマンサーの撃退、自分達の生存
【行動】
J8開始、行動順はエルザナ、バルアスの後で固定
初手はバルアスにディープフォース。知覚攻撃の効きと、状態異常の付与を試す。
その後はバルアスに皆とほぼ同タイミングで積極的に攻撃を仕掛けていく。

自分がエルザナに狙われていると感じた場合、フォートレスシールドに持ち替え。
出来る限り倒れないように立ち回る。近くにいればインパクトアタックで物理防御を高める等も行う。
この際はエルザナより先に行動を狙う。ただし、一撃目を貰うまではバルアス攻撃に専念。
頭数を出来るだけ減らさないための立ち回りを心がける。
連続で攻撃が来なさそうであれば、バルアスの攻撃に即時戻る

バルアスに視界に関連するスキルがあることが判明した際、周囲の地面を攻撃、雪を巻き上げ視界の制限を狙う

他のメンバーと積極的にインカムで通信を行い、気付いたこと等の共有を行いつつ
SALFへ情報を流すことも同時に行う

  • 安酒場のヌシ
    有枝 優樹la3349
    人間54才|ネメシスフォース×スピリットウォーリア

◆心情・台詞
「まいったね、こりゃどーも。(生きて──帰れるかねぇ)」
 入る依頼を間違えたという後悔と、やるだけのことはやるかという開き直り

◆目標
 可能な限り長期間、エルゴマンサーの玩具として踊り、情報を持ち帰る

◆準備
「とりあえず──だ。見たもの、聞いたこと全てを記録して転送する。それぐらいはできるだろ?
 通信機能を機能強化して、見聞きした情報をSALFへ常時転送できるように依頼
 全滅時の保険として最低限の情報が残るように

◆行動
「まったくスカしたニイちゃんだねぇ。アンタも……人類の敵、かい?
 演技は得意でないが、意図を悟られぬよう分かりやすくバルアスに怒気を当ててみる

「動かない、ってか。余裕だな、オイ
 ナイフを取り出し、駆け寄って斬りつける風を装う
 通常移動し、ナイフの射程外からスキルにて攻撃

「その鎌──マンティス、かい?
 カマキリなら複眼だろう。視野は広いのか?
 どの程度の範囲を認識するか、移動しつつアローの色・速さ・動きを変化させて探る
 味方の背後からの曲射、味方との同時攻撃を試行する
 相手の攻撃後も隙ではあるが、積極的には動いてこないらしいし、難しいか

「ニャンニャンと煩い嬢ちゃんだねぇ
 エルザナは位置を確認し、急襲に備える
 意識を払うのは最低限にし、追い払う、牽制するに留める
 あの素早さはマトモに追ってもムダか?
 

「……私の故郷の地でこんな酷い事ばかり……私、許せません!!絶対に貴方達を斃します!!」

行動
エルザナを討伐
みんなと行動を合わせつつも残虐をしたエルザナに対して静かに怒りを覚える
基本的な立ち回りはイネスla2824を盾に後ろからスキルの援護射撃

事前の打ち合わせで合図を送り、【因果】をイネスに付与
アナライズ→襲来を使ったあと再度またイネスに【因果】を付与し、連続使用・クールタイムのようなものがないか調べる(今後の情報に
【因果】使用後はアナライズ不使用の線も考えすぐさまエルザナの攻撃に耐えれるようガードの構え(【Wスキン使用】

「私だって、動物を狩ったり、命をいただいたりしています。けど……けどそれは私達も生きるためにやっています!一つの命も無駄にしたことはありません!……けど、貴方達のしてることは私には理解できません!何故私達を襲わなければいけないのですか!!」
「貴方達のやっていることと一緒にしないでください!!」

近接戦になったら引くことを考えつつも隙を作らないように【Rバッシュ】多用し足元を狙い隙を見て距離を

また盾二人が近くにいるなら自身に【因果】付与し囮となり、襲来してきたタイミングで挟み込んでもらいコースを遮り【銀】を撃ち込む

敵撤退時
「……深追いは禁物…、…私はソフィア!このロシアを荒らすのなら、私が許さない!!」
エルザナ、絶対に忘れない!!

【心情】
「あら?。バルアスちゃんって結構いいオトコよねぇ💗」
愛の天使、がんばっちゃうわ!
【目的】
バルアスちゃんの色の無い視線を隠しちゃうわ。
もう、そんな冷たい目。ぞくぞくしちゃうじゃない。
【準備】
戦闘突入前に再度打合せして、きちんと確認するわ。
そうしないとちょっと不安あるものね。
【行動】
J10から。1T目の移動は最後の瞬間にするわ。
(水樹)蒼ちゃん(la0097)を一人っきりで行かないように一緒に移動よ。
そしてバルアスちゃんの頭に胸のブラから出した(生暖かく汗臭い)褌で包んじゃうの。流石に避けたりするのかしら?、でもあたしは諦めないわ!。触覚があったら、触覚ごと褌で巻き付けたら、次はまたブラから出したブリーフを被せて補強よ!。これで見えないでしょう?。
最後はちょっと奥に入っちゃった香水こ丸まる振りかけて完成よ!
視角や触覚、嗅覚を物理的に隠しちゃうの💗
それが済んだら、あとはエルザナちゃんの動向よねぇ?。でもあたし、女の子には趣味範囲外、お友達とかお仕事だけなのよ?。
ちょっと離れて行動最後のタイミングに合わせてみんなで攻撃するわ。フォースアローで局部を撃つの・・鉄でできてるのかしら?

帰る時は、バルアスちゃんに投げキッス飛ばすわ。
また愛しあいましょう、バルアスちゃん💗

●戦闘開始
 遠くで左右に分かれたはずのエルザナが何故か目の前にいて、雨崎 千羽矢(la1885)は思わず目を疑う。
「……え?」
「こんにちは、可愛いライセンサーさん」
 一瞬の忘我から、千羽矢は振るわれる爪を認識した瞬間、強制的に立ち直らされた。
 耳鳴りを伴う、涼やかな金属音が響く。
 見れば、滑り込んだ撫子つなみ(la1615)がジャイアントシールドで、必死の形相でエルザナの爪を弾いていた。
「打ち合わせ……通りに、早く……!」
 重い衝撃に顔を歪めたつなみが呻く。
 ジャイアントシールドに持ち替え、千羽矢はその巨大な盾をぶつける勢いで押し付ける。
 同時にバルアスからの視線を切った。
 イネス・F・マリアージュ(la2824)が動き、エルザナを囲もうとする。
 煙草の火を消した88(la0088)はエルザナの観察に入った。
 些細な情報を見逃すまいとその一挙手一投足に目を光らせる。
(近寄られるまでろくに見えんか……。移動時の姿勢、利き足、攻撃時のクセ……それらが一切分からないほどの速さとは。機動力はかなりのものがある。ならば跳躍力や膂力はどうだ?)
「……次は私」
 つなみはエルザナに盾を押し付けた。
 VF-X「アレクサンドル」を手にNoli me Tanger(la2823)が狙撃の態勢を取り、狙いを定めることだけに集中する。
 同時に殺気を飛ばした。
 ソフィア・ビィエーラヤヴィッチ(la3511)がイネスと自分のイマジナリードライブを活性化させた。
 じりじりと移動しながら、吉良川 鳴(la0075)がエルザナと会話を試みる。
「……お前達の目的は何、かな? ライセンサーの数を減らすのと何か関係ある、の?」
「それはあっちに聞いた方が早いんじゃない?」
 エルザナは視線でバルアスを指し示した。

「まずは私たちから……!」
「行く、よ!」
 水無瀬 奏(la0244)はエルザナに注意を払いつつ、足にイマジナリードライブを籠めて瞬く間にバルアスへ間合いを詰めると、首刈り大鉈を振り下ろした。
 直後に鳴がバルアスの瞳を狙い、スナイパーライフルCT-3のストックを肩と頬で支え瞬間的に集中力増大させて偏差射撃を仕掛ける。
「続きます!」
 走力を強化した水樹 蒼(la0097)も、全速力でバルアスの背後へ移動し、隙を作ろうとデザイアアックスを横薙ぎに大きく振るう。
 いせ ひゅうが(la3229)は速度を上げて後を追いかけながら、先行する奏や蒼の陰に隠れて雪の中に隠れ、気配を消す。
「エルゴマンサーと聞いて飛び出してきたですが……二体相手にたった十五人? ……あと十倍、いや二十倍人員寄越せなのです……」
 小さな声で口から呪詛が漏れていた。
「うーん……まずは攻撃かしらねぇ」
 蒼を一人にしないよう追走する大天使プリティQ(la3589)は、バルアスにアイアンクローをかましその場に放り捨てると、再度飛び掛かるタイミングを窺った。
 演技は得意ではないものの、有枝 優樹(la3349)は意図を悟られないよう分かりやすくバルアスに怒気を当ててみた。
「まったくスカしたニイちゃんだねぇ。アンタも……人類の敵、かい?」
「まあ、そういうところだ」
 優樹の内心を知ってか知らずか、バルアスは無機質な返事を返した。
(生きて──帰れるかねぇ。だがまぁ、やれるだけのことはやるか)
 強大な敵を前に、後悔をするだけした優樹は開き直った。
 白神 凪(la0559)は自分と蒼のイマジナリードライブを活性化させる。
「エルゴマンサー、俺らの壁、か。どこまでやれるかね」
『これより攻撃を開始する』
 スナイパーライフルCT-3のストックを頬と肩で支え、スコープを覗き込むVMP∴S(la2374)は、瞬間的に高められた集中力で鳴が撃ち込んだのと同じ場所に銃弾を当てた。
 使用済みの薬莢を排出すると、次弾を装填する準備に入る。
 同時にその時間を利用し、エルザナの動向を窺う。
 念のためウォールシールドを設置しておいた。
「絶対に生きて帰ってやる! したいことがまだ沢山あるんだ!」
 荒山 直己(la3313)の手に生まれた光の矢が、深い輝きを宿しながらバルアスへと飛翔する。
 光の矢はバルアスに当たるかに見えたが、鎌によって斬り払われた。
 鎌に纏わりつく光がたちまち消え失せる。
「目の付け所は悪くないが、これでは俺の抵抗力を貫けんぞ」
 変わらずバルアスは佇んでいた。

●エルゴマンサーの実力
 イマジナリードライブの力を盾に強く伝え、千羽矢はシールドを強化しながら押し付け続ける。
「さあ、貴女の全てを私に見せて──」
 エルザナの瞳が妖しい輝きを放つ。
 瞬間千羽矢の背筋に怖気が走った。
 見られている。
 よく分からない感覚だが、盾を貫いて、見られてはいけない何かを、見られている。
 ジャイアントシールドに持ち替えたイネスが押し付け、包囲は完成を見せた。
「び、びくともしませんわ……!」
 少しは抵抗する力を感じてもよさそうなのだが、イネスは全くそれを感じられなかった。
 そのくせ、盾越しに感じる手応えは異常に硬い。
「……何故、攻撃して、こない?」
「あら、して欲しいの? もうちょっとお話しましょうよ」
 つなみの詰問に、押し付けた盾の隙間からエルザナがにこりと微笑んで返してくる。
 エルザナの余裕さが、不気味だった。
(……何を、考えている?)
 つなみが忙しなく思考を働かせる。
 同じく88も思考を働かせていた。
「余裕だな?」
「私たちの力関係を考えたら当然だと思うわ」
 静かにエルザナは微笑んでいた。

 一斉攻撃を仕掛けられながらも、バルアスは不動で立っている。
「貴方がバルアスさんですね……? わざと動かないなんて何か仕掛けがあるんです?」
 首刈り大鉈に膨大な想像力を注ぎ込んで精神を研ぎ澄ませ、反応を許さないつもりで一撃を叩き込んだ奏は、バルアスをよく観察する。
「動く必要が感じられないだけだ」
 帰ってくる返事に温度は感じられず、素っ気ない。
 鎌部、人間の部分、どこに当たっても攻撃が弾かれている。
 いや違う。よく見ると、バルアスは攻撃が当たる瞬間微妙に身体をずらして受け止める位置を変えている。
 視線や視界を塞ごうと位置を変えても、バルアスは同じ方向を向いて微動だにしない。
 その視線の行先を追おうとした時、初めて視線を向けられる。
 バルアスの腕は、マンティスの鎌に似ているようにも思えた。
 マンティスのような形態になるかもしれないと、奏は警戒を強める。
「お前たちの関係性は、何だ……? 何かを共有し合ってる、のか?」
 興味深そうな視線を、バルアスが鳴に向ける。
「ほう、どうしてそう思う」
「お前たちの視線が気になるん、だよ」
「俺は特に目に関する能力は持たんし奴とも関係はないが……いい線を行っている。奴の眼は曲者だぞ。俺も全てを把握しているわけではない」
 微かにバルアスは笑みのような形に表情を歪める。
「攻撃を避けないなんて……余裕ですか?」
 蒼は自身の想像力を斧に注ぎ込み、バルアスに叩きつける。
 やはりバルアスは僅かに身じろぎすると、それを鎌で斬り払った。
 直撃しなかったため、不発で終わる。
 依然バルアスの装甲は頑強さを纏ったままだ。
 エルザナの行動を誘うことも考えていたのだが、失敗した。
 雪の中で伏せ撃ちの姿勢を取りつつ、ひゅうがはバルアスの位置を確認する。
 最初に移動した箇所から全く動いていない。
 ST-1エクスプローラーのストックを肩と頬で支え、両肘を立てて照準を安定させると、瞬間的に集中力を増大させ引き金を引いた。
 銃声が鳴り響き、バルアスの身体が跳ねた。
 僅かだが、初めて明確な傷が刻まれる。
 完全な不意討ちだが、だからこそ効果的な手段といえる。
「エヌイーの配下ならおとなしくネザーの底に引き籠って陰険極まる研究にでも勤しんでやがれなのです! 地上に出てくんななのです!」
「陰険極まるとは中々の言い草だな」
「こっち見んななのです! 警戒するのです」
 ひゅうがは再び雪の中に隠れた。
 長距離から瞬間的に集中力を増大させて放たれた凪の銃弾がバルアスの胸部に突き刺さり、ひゅうがが隠れるのを手助けした。
 同時にひゅうがはバルアスに見られたことで、何か違和感が出ていないか探す。
 特に何も発見できなかった。
 気になる様子でひゅうがを探すバルアスの頭に、プリティQが胸のブラから出したふんどしを被せる。
 さらに出したブリーフで補強し、プリティQは胸を張った。
「どう? これで見えないでしょう?」
「……だからどうした」
 左手でブリーフとふんどしを引き千切ったバルアスが、プリティQに色の無い視線を向ける。
 香水を引っ掛けようとするプリティQだったが、さすがに鬱陶しそうに払い除けられた。
「それでナイトメアがどうにかできるわけないだろう」
 臭いとか、プリティQの見た目のインパクトとか、他に突っ込む点は色々あるはずなのだが、バルアスにとってはどうでもいいようだ。
 ナイフを取り出し、駆け寄って斬りつけようとした優樹は、途中で立ち止まり深い輝きを宿す光の矢を形成する。
「動かない、ってか。余裕だな、オイ」
「ならば俺をその気にさせてみろ」
「こっちもいるぞ!」
 直己の手にも、矢の輝きが宿っていた。
 バルアスが飛来する二本の光の矢を右手の鎌で斬り払う。
 光の矢が液体のように性質を変えて鎌に纏わりつき、火花を散らした。
「む?」
 鎌を一振りし、バルアスは帯電する光を振り払う。
「小癪な真似をしてくれる」
 僅かにバルアスは怒気を見せた。
 A&H FD5Aで銃撃を続けつつ、凪はバルアスを注視する。
「戦場に出てきて、本当に何もしてないなんて流石に楽観視できねぇだろう……」
 少なくとも凪には水面下で何かをしているようには見えなかった。
 再び瞬間的に集中力を増大させ、一射目よりも遠距離から狙撃を行ったVMP∴Sは、味方の隙間を縫ってバルアスを狙う。
 弾丸は右手の鎌で受け止められた。
『攻撃を継続する』
 VMP∴Sから機械の駆動音が響く。
 支配空間が展開された。
 直己はエルザナがジャイアントシールドに押し付けられているのを確認しながらも、包囲を脱出して自分たちを狙ってくる可能性を忘れてなどいない。
 そのため、エルザナには一定の注意を払っていた。
 ふとバルアスの動きに違和感を覚える。
 斬り払った攻撃と、そうでなかった攻撃、その違いは何なのか。
「もう一度、防御を低下させられるか試してみないか?」
 蒼を呼び、話を持ち掛けた。
 
●突破口を開け!
「じゃあ、そろそろ、貴女のことも知ろうかしら」
 つなみは反射的に盾で完全にエルザナの視線を遮る。
 盾を押し付ける前に一度見た、金色の瞳がつなみの脳裏に浮かぶ。
「遮蔽が効かない……!?」
 驚愕するつなみに、エルザナが嫣然と笑った。
 イネスは千羽矢やつなみへ聖なる光のイメージを付与する。
「無駄よ。それでは私の眼からは逃れられない」
 エルザナが唇を笑みの形に歪めた。
「なら、あなた自身ではどうですか!」
 今度はイネスがエルザナ自身を対象に行うが、それも効果がなかった。
「私の眼は全てを見通し、丸裸にするの。別に異常を齎すようなものじゃないから、それも意味がないわ」
 エルザナはイネスの盾にもたれかかり押し返しながら、千羽矢とつなみの盾を器用に片足で支え腕を組み講釈を垂れている。
 その状態で、三者と拮抗していた。
「貴女のことも知りたいわ」
 イネスは押し付けている盾の向こうでエルザナが振り向いたのを感じ取る。
(……これは)
 盾越しでも、はっきりと視線の圧力を感じる。
 むしろ盾を介して、視線がイネス自身にまで伝わってきているような。
「……やっぱり、人間は興味深いわ。貴女みたいなものも、作ってしまうんだもの」
「いきなり何を……」
 呟きを銃声がかき消した。
 ジャイアントシールドの隙間から、弾丸が飛来しエルザナの太腿に命中する。
 Noli me Tangerの狙撃だ。
 エルザナの太腿から血が流れた。
 弾幕を表情のない眼差しで自分の太腿を見たエルザナは、二つの盾を親指に引っ掛けた中指で弾いた。
 それだけで、盾を構えた千羽矢とつなみの姿勢が崩れ、イネスも物凄い力で押されて数歩たたらを踏む。
 隙間ができた瞬間エルザナの姿が消える。
 現れたのは、Noli me Tangerの懐だった。
 狙撃手にとっては致命的ともいえる間合いだ。
「おじさま。良い腕ね」
「そこはダンディなおじさまと言って欲しいね」
 慌てず、Noli me Tangerは煙草に火を点け冷静に返した。
 スナイパーライフルCT-3ですかさずもう一度太腿に銃弾を当てる。
 しかし一撃目と違い、僅かに肌に弾痕を残しただけだった。
「名前は?」
「エルザナよ」
「どうすれば戦いから引いてくれる?」
「あいつ次第ね」
 Noli me Tangerは自分を見つめるエルザナの金色の瞳を見つめ返す。
「……今、何かしたね?」
「ふふ、どうかしら」
 嫣然とエルザナは笑った。
 その後ろから狙いを定め、淡く発光するエスペランサをソフィアが足元へ薙ぎ払う。
 振り向きもせずにエルザナが爪で攻撃を弾いた。
「……酷い事ばかり……私、許せません!! 絶対に貴方達を斃します!!」
 ヒートアップしがちなソフィアに対し、振り向いたエルザナは落ち着いている。
「弱肉強食は摂理でしょう」
「貴方達のやっていることと一緒にしないでください!! 確かに私だって、動物を狩ったり、命をいただいたりしています。けど……けどそれは私達も生きるためにやっていること! 一つの命も無駄にしたことはありません!」
「良いことね。やっぱり食材となった命には、敬意を払わないと」
 ソフィアが過熱すればするほど、それを見つめるエルザナの笑みは深まっていく。
「……貴方達のしてることは私には理解できません! 何故私達を襲わなければいけないのですか!!」
「それはどちらの意味でかしら? ナイトメアとして? それとも戦略的な意味で?」
「両方です!」
「なら前者は本能だからとしか言いようがないけれど……そうね。あいつ、ライセンサーに自分の邪魔をされたのが気にくわなかったらしいわよ。だから今のうちに数を減らしておこうと思ったみたい」
 そしてソフィアにもエルザナの眼が向けられる。
 金色に輝く瞳がソフィアを見通す。
「ああ、此処は貴女の故郷なのね」
 どうも使用に制限はないようだ。
 ミネルヴァP8000で銃撃していると、エルザナが走り込んできて88を見上げる。
「さあ、全てを見せてちょうだい」
 まるで口付けをするかのような至近距離から、エルザナの瞳が88を捉えた。
「ちっ……」
 幻視する金色の瞳に言い知れぬ不快感を覚えて88は反射的にエルザナを突き飛ばした。
「手の内を明かすほど今後そちらが不利だぞ、エルゴマンサー?」
「殆ど明かしてないから大丈夫よ」
 すかさず言葉を投げかけ、振るわれるエルザナの爪を88が盾で受け止めると、カウンターで冷気を周囲に広げる。
 冷気が周囲に広がり氷の槍を形成する。
 しかし氷の槍が降り注いだ時、エルザナは姿を消して大きく後退していた。

 試行は成功した。
 装甲が脆くなったバルアスに、攻撃が通るようになる。
 巡ってきた機会を、奏は最大限に生かす。
「仕掛けますよ! 皆さん繋いでください!」
 一気に懐に潜り込み、踊るような足取りで味方とテンポを合わせて波状攻撃を仕掛けた。
 円を描く大鉈の刃が連続でバルアスに襲い掛かる。
「この程度──!」
 反応しようとしたバルアスだったが、それは叶わない。
 続けざまに飛来した弾丸が追撃した。
 鳴が瞬間的に集中力を増大させて銃撃したのだ。
「繋げる、よ」
 その一撃には支配空間の効果は乗らず、解除もされていないが、確かな破壊力が秘められている。
 隠れている状態のひゅうがが瞬間的に集中力を増大させ狙撃を命中させる。
「人類を舐めるななのです!」
「思い上がるな──!」
 バルアスが鎌を振り被ろうとする。
「愛し合いましょう、バルアスちゃん!」
 バチンとウインクしたプリティQから光でできたウインクのような何かが飛び出し、バルアスの局部を直撃した。
「ぐおおおお!?」
 何だか一際効いているような気がしないでもない悲鳴をバルアスが上げた。
「油断しちまったなぁ!?」
 優樹が色取り取りの光の矢を次から次へと作成し、途切れなく放つ。
 飛翔した矢が次々バルアスに突き刺さり、それぞれの色に明滅する。
 弾けた光が花火のように周囲に散った。
「調子に……乗るな!」
『誤差修正。命中予測』
 飛来した弾丸は、VMP∴Sが放ったものだ。
 それはバルアスに突き刺さり、明確な穴を穿った。
「なにぃ……っ!?」
 バルアスが驚愕の声を上げる。
 凄まじい勢いでエルザナが迫ってきているのを感じながら、直己は吠えた。
「これが最後のチャンスだ……! 俺の全力を見せてやる!」
 空に、巨大な氷の塊が現れた。
 それは雪原に影を作りながら、ゆっくりとバルアスへ向けて落下を始める。
「こ、この程度の攻撃など……!」
 四肢を踏んばり受け止めたバルアスだったが、ゆっくりとその身体が雪原に沈んでいく。
 その氷の上に、蒼が立っていた。
 蒼は斧ごと身体を回転させると、跳躍して風車のように高速回転しながら落下する。
 同時に氷が消え、蒼は身体から想像の光を放出し、加速して一直線に急降下していった。
 それはまさしく、星の落下の如く。
「これで、どうですか!?」
 遠心力と重力、筋力を全て乗せた渾身の一撃がバルアスに叩きつけられる。
「ぐっ──」
 巨斧が勢いよくバルアスを弾き飛ばし、雪原を滑って後退したバルアスが小さく呻き声を上げた。
「まだです!」
「なにっ!?」
 雪原を斬り裂きながら、蒼は追撃をかけている。
 旋空連牙の系列スキルは全て二回攻撃を行う。
 つまり、蒼の攻撃はまだ終わらない──!
「いっけええええええええええ!」
 蒼の口から気合が迸る。
 更なる一閃が、バルアスの胴体を深く斬り裂いていた。

 大量のイマジナリードライブの高まりに、初めてエルザナが驚いたように視線を外した。
「これは──」
「させるか!」
 これ以上ないタイミングで凪がエルザナに銃撃し、駆け出そうとした出鼻を挫く。
 今まで全く狙われていなかった相手からの狙撃だったので、エルザナは反応が遅れ吹き飛び、雪原を滑りながら着地する。
 目を細めたエルザナがその姿を消す。
「今の牽制は悪くなかったわよ。お陰で助けるのが遅れそう。代償は大きいけれど、ね」
 声は凪の背後からした。
「そりゃどうも」
 酷薄な笑みとともに凪の背中へ振るわれた爪は、割り込んだつなみによって防がれる。
 エルザナはつなみを冷静に見下ろしていた。
「……好きにはさせない」
 気迫を見せるつなみに、エルザナは笑った。
「そうしなさい。やれるものなら」
 爪と盾が火花を散らす。
 凪やひゅうが、優樹の銃撃が次々に飛んでくる中、エルザナはつなみを弾き飛ばすと一気に加速してそれら全てを置き去りにした。

●戦闘終了
 エルザナがバルアスと合流する。
「ちっ……思ったより強い」
「仕方ないわねぇ。それじゃあ、ちょっとだけ本気を出すとするわね」
 次の瞬間、エルザナは千羽矢、つなみ、イネス、88、Noli me Tanger、ソフィアの傍へ次々に現れると、爪による一撃を叩き込みシールドを大きく削り取るか砕いていった。
 倒れ伏し、あるいは膝をつくライセンサーたちを見下ろし、エルザナが髪をかき上げ冷酷に笑った。
「また会いましょう」
 瞬き一つした後には、エルザナとバルアスの姿は消えていた。

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