オープニング詳細|WTRPG11 グロリアスドライヴ
  1. グロリアスドライヴ

  2. SALF本部

  3. 【LBC】壁・対・壁

連動 【LBC】壁・対・壁 佐嶋 ちよみ

形態
ショート
難易度
普通
価格
1000
ジャンル
LBC 冒険 バトル 
参加人数
84~8人
予約人数
10010100
基本報酬
220000G
220SP
2200EXP
おまけ報酬
20SP
相談期間
3
締切
2019/03/18 23:00
完成予定
2019/03/28 23:00
機体使用
-
関連シナリオ
-


 グロリアスベース。
 EXISを強化できるようになり、実践テストを含めた武闘大会が開催となった。
 あちらこちらで特設ステージが組まれ、お祭り騒ぎとなっている。


「力とはぁー!! 非常に純粋なものであります!!」

 こちら、ロシアはノヴァ社主催ステージの1つ。
 巨大なオーロラビジョンが設置され、これから戦いに臨むライセンサーたちが映し出されている。
 マイクを握るのは社員である男性、名はソコロフ。
 営業担当であり、ライセンサーでもある彼の肉体はスーツの上からでも筋骨隆々としている様が見て取れる。
 剃りこんだプラチナブロンドの髪と相まって、パッと見は一流格闘家だ。
「我が社の自慢は、アサルトコア『ギラガース』が体現するように『火力』と『耐久性』であります!」
 ソコロフはムンッと胸筋に力を込めた。
 パァン! とスーツやシャツのボタンがはじけ飛び、深紅のネクタイはちぎれて宙を舞う。
「このステージでは、『スチェンカ・ナ・スチェンク』……『壁対壁』と称されるロシアの伝統的競技を模した試合を行います!」
 自慢の筋肉をアピールするポーズを決めながらの説明に、会場は興奮に沸いた。
「『マースレニツァ』はロシアにとって大切な祭り。冬を送り、春を迎えるもの」
 スチェンカは、マースレニツァの祝い方の一つ。
 今頃、日本ではまさに雪が融け花が咲く時期であろう。
 そしてメガコーポたちにとっては新技術という名の花が一つ、咲いた。
 これほどふさわしい競技はあるまい。
「世界に武器は数あれど、今回は『射程0~1』限定での戦闘と致します!!」
 力は、直近でこそ最大の花を咲かせる。

 ソコロフは高らかに告げた。




 参加者たちは前日のうちに説明を受けるため、とある会議室へ集められていた。

「つまるところは、近接ガチンコ勝負ってことか」
 普段は大剣を愛用する三木 トオヤは、支給された新型トンファーを手にして具合を確認した。
 一般的には『棍』となる部分が、起伏を持つ刃になっている。 
 持ち手を起点に、長刀と短刀とに分かれているため攻撃に変化をつけやすい。
 シンプルゆえに使いまわしが良く、フットワークが軽くなる――回避行動も易くなる。
 近接・白兵戦を好む者には相性が良さそうだ。
「これなら私も怖くないかな……」
 トオヤの義妹である三木 ミコト(lz0056)が手にしているのは折り畳み式ナイフ。
 獣の爪の名を冠するように、湾曲した刃が特徴的だ。
 素早い動きを可能とし、非力なミコトでも確実なダメージを与えることができる。
「……妹、辞退するなら今のうちだぞ」
「何いってるの。稼げるときに稼がないと! それに新作武器を試す機会、そうそうないでしょ」
「だが……」
 義兄が口ごもる理由に、ミコトは気づかない。
 三木兄妹は今回、新作EXISである『ブレードトンファー』と『ビーストネイルナイフ』の試用者として参加していた。
「こちらの二者には、新作EXISの実践テスト並びにライセンサー向けのデモンストレーションを担って頂きます」
 ソコロフが参加者たちへ兄妹を紹介した。
「皆様には各々が強化した自慢の武器で戦いに挑んで頂きたいのです!」
 もちろん武器に限らず、防具類も可能だ。
「矛盾するようではありますが、『従来のEXISも、強化したなら新型にも劣らない』をアピールしてください!!」
 マイクの音が、ソコロフの声量によりハウリングを起こした。




 スチェンカ・ナ・スチェンク。ロシアの伝統行事でおこなわれる競技……というべきかなんというべきか。

 シンプルに説明すると、2チームに分かれ、一列に並んで向かい合い、殴り合う。
 
「これは戦士流の『祝い』であります。力を通して友情を確認し、兄弟愛を感じるものであります!」
 兄弟、いわゆるソウルブラザー。血縁を越えた魂の繋がりである。
「シミュレーターを使用しますから、実際にケガをすることはありません。思い切り魂をぶつけあってください!!」
 生命値と攻撃力・防御力を入力し、参加者のモーションから命中・防御行動を算出していく。
 生命値が0になった者はアラームが鳴り、試合終了だ。
「試合はチーム戦として同時に開始しますが、対戦はあくまで1対1です。集団で1人を攻撃する、地面へ倒れ込んだ相手へ蹴りなど追討ちをかけることは禁止です」
 禁止行為が確認された場合、システムで生命値がマイナスされる旨をソコロフは説明した。
「そのような非紳士的な振る舞いを、観客たちが喜ぶとも思えませんからね」
 観客――そう。
 これは新型EXISのお披露目であり、アイテム強化のアピールであり、ノヴァ社の面子もかかっている。
 ライセンサーたちの、シミュレーター越しの戦いはリアルな画として大画面に映し出されるのだ。
「しかし、八百長の試合ほど興ざめするものもありません。くれぐれも、本気でよろしくお願いいたします」
 ソコロフの、色素の薄いブルーの瞳がギラリと光った。

「それでは皆様、楽しんで」


●はじめに
ビジョン向こうの観客へ向けて『あなたにとってEXISとは?』という問いへキメ顔で一言お願いします


●ルール説明
2チームに分かれて頂きます
1列に向かい合って頂きます
ゴングと同時に、向き合った相手と戦ってください

―詳細―
武器の種類は問いません
武器の切り替えも可能です
戦いは1スクエア内で行なわれます、長射程武器であっても1スクエア内での発射であり距離を置くことは不可です

―スキルについて―
使用可能、回復スキルも作用します
ただし
・無差別範囲攻撃→隣接する他参加者も巻き込むためペナルティ対象
・対戦相手以外への補助・防御・回復行動→他の対戦へ手出しということからペナルティ対象
上記2点を、ご留意ください

―ペナルティについて―
・集団で1人を攻撃する
・地面へ倒れ込んだ相手へ追討ちをかける
・他の対戦へ手出しする
・対戦相手へ礼を失する行為をとる
上記の行動が確認された場合『生命値から-10』のペナルティが課せられます
★1スクエア外へ出る →失格となります

―勝敗について―
通常の戦闘判定と同様に行ない、生命値が0になったら負けです

特別な賞品はありませんが、1対1でありながらチーム戦という熱き戦いを堪能ください!


●配置
兄1234
|||||
5678妹

兄…三木トオヤ
妹…三木ミコト
プレイングに希望配置を明記ください
確認できない場合、ダイス判定で配置いたします


●NPCスペック
・三木 ミコト
ネメシス×グラップ Lv.4
ビーストネイルナイフ装備、無強化
高命中・低火力、高回避・低防御

・三木 トオヤ
ゼルク×スピリット Lv.9
ブレードトンファー装備、無強化
オールラウンダー、能力は物理寄り、やや低めの回避は今回の新作武器により補正

・ソコロフ
グラップ×ゼルク Lv.15
トラブル発生時に緊急参戦
スピラルバックラー装備、無強化
物理火力特化


質問卓可、出発24時間前までの質問に対して可能な範囲で返答いたします

こんにちは、佐嶋です。
スチェンカですが、バーニャはありませんし全裸になる必要もありません。
至ってシンプルな仮想試合ですが、スキルの使い処も相まって、ともするとナイトメア相手より苦戦するやも!?
連作シナリオから時間軸を無視して三木兄妹も祭りに参戦です。
ナイスファイト、期待しています!!

  • メシのメシア
    モーリーla0149
    放浪者18才|セイント×ネメシスフォース

希望配置7

■心情
スチェンカ・ナ・スチェンク!
こんな競技がこの世界にもあったんだね!
これはボクもがんばらないといけないな
ノコノコ族の誇りにかけてね!

■目的
ノコノコ族の誇りを守る

■準備
EXISの強化って、まだよくわからなくてボクはやってないんだ
でも!
これまでずっと一緒の相棒だもの
未強化だってきっとボクに応えてくれるさ!

■行動
あなたにとってEXISとは?
「う~ん、改めて訊かれると何だろうな。相棒、かなぁ」
なに?キメ顔するの?
「ボクの相棒だよっ」(きりっ)

ソコロフに負けじとムキムキッポーズを取ってアピールする
ノコノコ族はアピールでも負けられない
「ふんっ!むんっ!」

正々堂々、壁対壁だっけ?
試合に臨むよ
チーム戦?
同じ列の人が、同じチーム?


●戦闘
思いっきり叩いても平気なの?
相手のひともライセンサーだから、頑丈なんだね
じゃあ、がんばって叩くよ!
競技の主旨からすると、きっと打撃戦が好まれるんだよね
じゃあ投げ技や関節技はなしで、とにかく叩くよ
「おりゃあっ!」
「でやぁ!」

相手から殴られたときも仁王立ちで受け切る
壁対壁ってこういうことでしょ?
「あいたっ!」
「ぐぼぁっ!」

生命力半分で【ヒール】【ハイヒール】を使おうかな
でも観客の反応を見て、受けがよくなさそうなら回復は使うのやめるよ

目的
魅せる戦いを心掛け、みんなで観客を楽しませる事

配置
8、相手はヴァルヴォサさんねっ

一言
「人の想像力は無限大、それを力に変えてくれるのがこのEXIS!
開発してくれた技術者や企業の人達に、この場を借りて感謝するわ!」
これのおかげでナイトメアと戦えるようになったんだからね

行動
エキシビジョンマッチという事で、勝敗に拘らず場を盛り上げるように戦うわ
ライセンサーのクラスがどういった物かを見せてあげたいわね!
当然反則行為は一切やらないわよ、あたし達で最高のショーを見せてあげましょう!
「派手に行くわよー!力こそパワー!」

相手はヴァルヴォサさん、あたしとは真逆の前衛職よ
素早いからあたしが攻撃を当てるのはかなり苦労しそうね
逆にあたしは防御力が高いから、攻撃は一切避けずにタフネスさをアピールするわ
攻撃を受ける時は【ウォールスキン】で障壁展開
「まだまだ、あたしの守りは抜けないわよ!」

攻撃の際は一撃一撃が重そうに見えるよう、腰を入れて思いっきり振り切る
【フォールバッシュ】を積極的に使い、【ヘヴィバッシュ】は必殺技って感じで繰り出すわっ
もし当たったら追撃せずに立ち上がるのを待ちましょう
「せっ!はぁ!でぇりゃあああ!」

スチェンカ終了後
みんなをお風呂とご飯に誘うわ、こういうイベントの後は定番よねっ
みんなで一杯…あっ、勿論未成年はジュースね!

  • サイドテールは正義       
    桐江 梓la0229
    放浪者18才|セイント×ゼルクナイト

「私にとってEXISは、守る為の相棒です!

○行動
配置2番
礼節は大事に。勝っても負けてもいい。失礼のないよう全力で
「緊張するけど、頑張らなきゃ…!よろしくお願いしますっ

ラウンドシールドで防御して殴ってが基本
防御時は受け流せれば受け流して可能な限り衝撃を抑える
避けられる時は回避を選択
あと2撃で倒れそうな時はテンプルムシールドに持ち替え自身へヒール、回数切れでハイヒール使用
回復回数が尽きたら獅子王に変更、インパクトシェルで攻める

たまーに性能が良くないとか言われるラウンドシールドだが、ジャイアントシールドやテンプルムシールドに比べたら身軽に動けるから重宝している
(今回は庇うとペナルティがあるのでやらないが)庇う時に動けないければ守れない

終了後
勝っても負けても対戦相手のモーリーさんに挨拶を
「お相手、ありがとうございました…!!

アドリブ歓迎
配置:5

心情
「せっかくやから宣伝も兼ねますかね。強化資金高すぎるやろ…(遠い目

行動
『ジャンク屋よろしく』の旗を振りながら入場
「EXIS?そんなもん決まっとるやろ。生きてく為の手段の一つや。使えるもんはなんでも使う…生きるためには当然のことやろ?」

「さてさて…基本的に俺はこういう戦闘は得意ではないんやけどなぁ(楽しそうな笑み

戦闘開始のタイミング周りの様子を見て三木と話しながら決める
「どないする?観客もいっぺんに全部見るんは困るやろし妹も気になるんちゃうか?
スタートはコイントス
普段なら落ちる前に仕掛けるが今回は普通落ちてからスタート

基本は回避からのカウンター
自分が回避をメインに動くことを相手に徹底的に印象づけるように動く
立ち位置は受け流し使用しつつ超接近戦三木を中心に不規則に円の動き
戦闘範囲が狭い上下手に距離を取ると得物の差もあるのでそれならば張り付いて相手の動きを見つつ対応した方がやりやすい
飛雀幻舞は相手の技に合わせて使用

勝ちを決めに行く際は回避と見せかけてさらに踏み込みあえて受けそのままパワークラッシュ
射程0武器なので他に影響はないので全力で放つ
「できる仕込みはせいぜいこの程度や!肉をきらせるベタなやつやけどな

試合終了後は三木と考察を行い今後に生かす
「つーか強化費用が高すぎるわ…とりあえず現状でやるしかないわな

ワタシにとってのEXISは?『ワタシのダンディズムを構成する一要素、さ』なに?意味が分からない?頭じゃない、心で理解するのさ。ふぉっふぉっふぉ。
【戦闘】
ワタシは6番で、敦殿と対戦予定さ。
敦殿がコインを弾いて、それが地面に落ちた瞬間から撃ち合うよ。
戦略としては、避けたり守ったりという芸当が出来ない以上、一気に畳み掛けての短期決戦しかないね。
『スナイピング』によって移動を捨て、頭部を中心とした急所を狙って射撃するよ。
スナイピングを使い終わっちゃったら『ポイントショット』に移行だね。
万が一狙撃銃の内側に入られたら、隠し玉であるハンドスピナーに持ち替えての『旋空連牙』をドヤ顔で使うさ。
勝てたときは銃を高らかに掲げて、観客の声援に応える。負けるときは「素晴らしい。ワタシもまだまだんでぃだったか……」とか言いながら崩れ落ちる。

■心情
見世物になるのは慣れちゃいないが、戦うのは嫌いじゃないし、やってみようか
■目的
大鷲の爪翼で放つ多彩な攻撃で、観客を魅了してやるさ
ついでに、あたしのような人間じゃない放浪者に対する偏見が減るといいね
■行動
『あなたにとってEXISとは?』→「ナイトメアに対抗できる手段だ。つまり希望だね」

配置:3
ユウがあたしの対戦相手だ
大鷲の爪翼は元々射程0だから、インファイトを挑むよ
あたしの持ち味は行動の素早さだ。アクロバティックな動きで観客を楽しませる
「さ、かかっておいで、ユウ。楽しもうじゃないか」

ユウの攻撃は「飛雀幻舞」も使って避ける
当たったら一撃でノックアウトだろうからね
「さすが、重い一撃だねえ」

ユウが大技を繰り出すときは、「幻影幻舞」の方を使おうか
あたしの想像力の残像、つまり赤い影になるかね
ユウも観客も惑わし、目を引き付けてやるさ
「当たったと思ったかい?」

攻撃は、観客が盛り上がりそうなタイミングで「旋空連牙・心」使用
あたしの素早さ、スローで再生しないと観客は捉えられないかね?

こうやって戦うことで、あたしも一人の「人」であることが観客に伝わるといい
見た目はだいぶ違うし、他にもいくらか異なるところはあるが、共通点だっていっぱいあるんだよ

戦闘が終わったらお互いを讃えよう

  • 聖ママ
    la2593
    放浪者20才|ゼルクナイト×スピリットウォーリア

「私にとってのEXISは、未来(子)を共に守る戦友ですね」
嫋やかに笑う。
体を包む和の意匠が施されたSALFスーツ(全身図参照)でファッション性もアピールしつつ、腰に剣を3本、背中に大剣を一振りの刀剣淑女。

「ミコトさん。よろしくお願いしますね」
4に付き、深々とお辞儀。

器用貧乏タイプで武器によって立ち回りを変える戦闘スタイル。
最初はソード。
「初期配備の量産品ですが、拡張と強化で威力だけなら3ランクの小太刀に届いております」
旧型と新型の構図でミコトさんと打ち合う。
「足りない命中補正も」
ライトスラッシュ。
「この新スキルなら補えますね」

次は知覚のルーンソードと物理のラヴィーネソードを交互に切り替えながら切り結びます。
武器のお陰で幅広く戦術を取れることをアピール。

あまり積極的には攻めずに受動的で、攻撃は武器で受けます。
ミコトさんを激励し、他の皆さんの戦術もリスペクトします。

シールドが4割を切った時点で。

「私は何と無礼だったのでしょうか。貴女の姿を見ていたいばかりに、攻め手に回らずにおりました」
切り札の獅子王を抜く。
「私のすべてで、貴女に挑みます」

威圧を彼女のみに発動。
此処から回避をし始めます。
捌ききれない攻撃は防御力で耐え、勇猛なる行軍により自己回復。
攻勢に出ます。

勝敗に関わらず。彼女の頭を撫でて。
「貴女と戦えて、光栄でした」

  • Magic Caster
    茅野 敦la2650
    人間14才|ネメシスフォース×スナイパー

アドリブ/絡み/歓迎

◆『あなたにとってEXISとは?』
一言で言えば「相棒」だなっ!
ライセンサーになって、初依頼(β依頼)から一緒に戦ってる…当時はそのまんま殴って使ったりもしてたけどなw今はIMDにも当時に比べりゃ慣れたし、学んでつけた力を増幅してくれる心強ぇ相棒だ。こいつが居てくれっから勇気が湧く、敵に向かって何とかしてやるって思えんだ!……そして多くの人の笑顔を護っていきてーって思ってんぜ♪

◆配置
1番※対戦相手はベル ダンディ(la0809)

◆心情
近接戦って普段とは土俵が違ぇかも知れねーけど、俺の出来る限りを見せねーとな。
俺の持ちうる全てをゴエティアに籠めて打ち込むぜ!!

◆行動
試合開始の合図を演出※西部のガンマン風にコイントスで地面に落ちたらスタート。
両足を確り地面に踏ん張り、小細工なし、全力のIMDを【光り眩む白】としてぶっ放す!!
「これが、俺の全力!!最強の一撃だっ!!いっっっっけぇぇぇ~~~~!!」

「へへっ楽しかったな♪」

●battle-1

 あなたにとって、EXISとは?

 茅野 敦(la2650)は人懐っこい笑顔を向けた。
「一言で言えば『相棒』だなっ!」
 敦がライセンサーになり、初めて受けた依頼からずっと使い続けている魔導書『ゴエティア』。強化を重ね、今やLv7。
「こいつが居てくれっから勇気が湧く、敵に向かって何とかしてやるって思えんだ! そして多くの人の笑顔を護っていきてーって思ってんぜ♪」

 ベル ダンディ(la0809)は語る。
「――ワタシのダンディズムを構成する一要素、さ」
『意味が分かりません』
 インタビュアーへ、オリジナルのギリースーツに身を包んだ男はスナイパーライフルを抱いて答える。
「頭じゃない、心で理解するのさ。ふぉっふぉっふぉ」
 ダンディズムとは語らず姿で示すもの。考えず、感じるもの。
 謎めいた言葉を残し、男は戦場へと向かう。


 魔導書と狙撃銃。長射程攻撃を得意とする武器による対決は、5m四方の領域では見劣りがするだろうか? ――否。
 二者は背を向け合う。ゴングが鳴る。
 敦がコインを空高く弾く。それぞれが対角線へ進む。
(近接戦って普段とは土俵が違ぇかも知れねーけど、俺の出来る限りを見せねーとな)
 敦は集中力を研ぎ澄ませる。力のイメージを、強く強く思い描く。
 ベルはスナイピングを発動。
 ――キン、
 コインがコンクリートの床に落ちた、同時に2人は振り返り武器を向ける!
「スポットライトを浴びるのは、性分ではないのだけどね」
 反応はわずか、ベルが上回った。
 外しようのない距離で、弾丸が敦の頭部を狙う。
 が、局所狙いは難度が跳ね上がる。ましてや頭部、ほんの少し体勢を崩されれば掠り傷になるかどうか。
 しっかりと足を踏ん張っていた敦は直撃を避ける。しかし自身の攻撃の軸もずれる。
「一撃で仕留められずとも、一気に畳み掛ける短期決戦に違いはないね」
 次いでベルが照準を合わせた時には、視界が真白に染まっていた。
「これが、俺の全力!! 最強の一撃だっ!! いっっっっけぇぇぇ~~~~!!」
 小細工無しの真っ向勝負。体勢を崩しても狙いをとらえ、敦が魔力弾を放っていた。
「素晴らしい。ワタシもまだまだんでぃだったか……」
 ばさり。ベル ダンディはその場に倒れ伏した。
「……ベル」
 歩み寄る敦も、力を出し尽くしてボロボロだ。
 短い時間に、互いの熱い思いは凝縮されていた。
「へへっ楽しかったな♪」
 敦はベルへ手を差し伸べ、ベルがそれをとる。
 交わされた握手に、観客たちから惜しみない拍手が送られた。



●battle-2

 あなたにとって、EXISとは?

 桐江 梓(la0229)は毅然と答えた。
「私にとってEXISは、守る為の相棒です!」
 放浪者である梓は、この世界へくるまで戦いなんて知らなかった。
 しかしここでは、それでは生きていけない。出会った人々を助けることができない。
 だから梓は、セイントとしての道を選ぶ。守る術を磨く。

 モーリー(la0149)は、少しばかり考え込む。
「う~ん、改めて訊かれると何だろうな。相棒、かなぁ」
 この大会の主旨に『アイテム強化のアピール』とあるが、モーリーはアイテム強化をしていない。
「でも! これまでずっと一緒の相棒だもの。未強化だってきっとボクに応えてくれるさ!」
 プリンセスロッドを構え、モーリーは戦士然とした表情を見せた。


 文字通りの盾対矛。
 ロッドはモーリーの言う通り未強化。
 梓の装備するラウンドシールドはLv5まで鍛えている上に増強もされている。
「これはボクもがんばらないといけないな。ノコノコ族の誇りにかけてね!」
 ノコノコ族の戦士たるモーリーは、一族の誇りをかけて負けるわけにはいかない!!
「ふんっ! むんっ!」
 マッチョな司会者・ソコロフにさえ負けられぬと、ムキムキポーズのアピールも忘れない。
「緊張するけど、頑張らなきゃ……! よろしくお願いしますっ」
 戦いを知らなかった梓。戦士の誇りを背負ったモーリー。
 運命の戦い、いざ!!

「おりゃあっ!」
 仕掛けたのはモーリー。渾身の一撃を振り下ろす。
 しかし、強力な矛は鍛え上げた盾を貫くことは出来なかった。ロッドを弾き返す動作の流れで、梓が反撃を打ち込む。
「あいたっ!」
「……ッ!?」
「遠慮はいらないよっ。壁対壁って、こういうことでしょ?」
 戦士たる少女は顔色一つ変えない。
「試合だもの、正々堂々! だよっ」
「はい!」
 そう、これは試合。観客がいる。EXISを知りたいひとたちが、いる。
「たまーに性能が良くないとか言われるラウンドシールドですけど」
 気持ちを今度こそ切り替え、観客へ聞こえるように梓は声を発した。
「ジャイアントシールドやテンプルムシールドに比べたら身軽に動けるから重宝しているんです」
 大きすぎず重すぎず、移動に制限がかからない。
「庇う時に動けなければ守れないでしょう?」
 物理・知覚と種類を変えて攻撃するモーリーに合わせ、知覚が来るタイミングで梓はテンプルムシールドへ切り替える。
 守りの硬い者同士の戦いは膠着していた。梓も盾で遮断しているとはいえ、使用するたびに生命力は減少する。
 ヒールで回復も可能だが、互いのカードにある以上、無駄に長引かせるだけ。
「最後は、やはり通常の武器になりますが」
 ゆえに、大太刀・獅子王へ。
 セイントとして持ちうる力を攻撃に変え、防御の技を繰り出す!!


「お相手、ありがとうございました……!!」
「やられた……。桐江さんは良い戦士だね!」



●battle-3

 あなたにとって、EXISとは?

「未来……子供を共に守る戦友ですね」
 珠(la2593)は嫋やかに笑う。
 しかし腰に剣を3本・背中に大剣を一振り装備した姿があらゆる感想を持って行く。
 戦友たくさん。そのいずれも強化されている。
「ミコトさん。よろしくお願いしますね」
「珠さんと手あわせできるだなんて光栄です! よろしくお願いします!」
 私にとってのEXISは、挑戦。自分に、何がどこまでできるかをいつだって問いかけている。
 そう応じたミコトは、ノヴァ社より貸与された新作EXIS・ビーストネイルナイフを装備している。
 珠とは過去の依頼で助けられた縁があり、彼女の包容力に甘えさせてもらうことも多い。慕う相手との真剣勝負だ。


 最新武器vs強化された基本武器。
 楚々として珠が抜いたのはソード。
「初期配備の量産品ですが、拡張と強化で威力だけなら3ランクの小太刀に届いております」
 新人向け・使いやすさ重視のそれへ、強化による威力を乗せた。
「ビーストネイルナイフは知覚向きのナイフなんです。回避・物理防御の補正があるので、私みたいに非力なネメシスでも!」
 先手はミコト。しかし剣で軽く受け止められてしまう。蒼い瞳で、珠は微笑した。
「足りない命中補正も、この新スキルなら補えますね」
 ――フォールバッシュ。
 ここで新スキルまで見せてくるとは。内心で舌を巻きながら、ミコトは縮まった距離をそのままに刃を振るう。
 旋空連牙・力。サブクラスがグラップラーであるミコトの、近接戦の頼み綱。
 今までは活かしにくかった技も、新武器が助けになる。
 珠は知覚・物理と次の剣を使い分けていく。攻撃力はもちろん、守備や回避に影響をもたらす二振りだ。
「武器のお陰で幅広く戦術を取れるでしょう?」
 回避、あるいは防御。ミコトの対応も分かれてくる。
 攻めのミコトへ、受け流し反撃の珠。スキルを交え、多彩な展開が繰り返されてゆく。
「……ミコトさん」
「はいっ」
「私は何と無礼だったのでしょうか」
 ほんの少し、間合いが開いた。それを見て、珠が口を開いた。
「貴女の姿を見ていたいばかりに、攻め手に回らずにおりました」
「え」
 受け手が多かったのは、そういう。
「私のすべてで、貴女に挑みます」
 ――ついに抜かれたるは獅子王。来た。
(こ、こわくない。こわくないったら)
 これは珠が発動したスキルによるものか、ミコトの生存本能か。いずれわかりやすく委縮している。

 最後は体力が明暗を分けた。
「貴女と戦えて、光栄でした」
「珠さぁあああん」
 珠は、地に附したミコトの頭を優しくなでた。



●battle-4

 あなたにとって、EXISとは?

 ゼロ=シックチップ(la0672)は不敵な笑みを浮かべる。
「そんなもん決まっとるやろ。生きてく為の手段の一つや。使えるもんはなんでも使う……生きるためには当然のことやろ?」
「それな」
 インタビューは別撮りのはずだが、トオヤの声が入り込む。
 互いに放浪者という身の上から、通じる何かがあるのだろうか。
「あ。わかる? 強化資金高すぎるやろ……」
「だから借りてみた」
「借りたら返さなあかんやん。パチるのもアリやろうけど――あ、ここオフレコで」
※放送されています


 『ジャンク屋よろしく』の旗を振りながら現れたゼロの装備は、ビーストレガース。
 対するトオヤは、新作EXISブレードトンファー。
 腕vs足技である。
「さてさて……基本的に俺はこういう戦闘は得意ではないんやけどなぁ」
 そう言いながらも、ゼロの表情は楽し気だ。
「どないする? 観客もいっぺんに全部見るんは困るやろし妹も気になるんちゃうか?」
 開始のゴングは一斉だが、各組の戦いはタイミングを少しずらしても問題ないだろう。
 『妹』の言葉に、トオヤの表情が揺れる。
「対戦相手のお姉ちゃゴッツイ装備してんなー。ナイフ一丁で妹大丈夫かいな」
「……」
「ほな、コイントスでいこか。無言は肯定ととらえるで」
 肯定の無言が返って来たところで試合開始。

 金貨が落ちると同時に視界へ飛び込んできた刃を、ゼロは上半身で躱す。
「秒で沈める」
「ガッツあるやん」
 回避も攻撃へ転じる予備動作、無駄のない動きで蹴りへと移行する。
「こっちも簡単に喰らうつもりはないで」
 唸るブレードトンファーは直撃したら危険だ。フットワークを駆使してゼロは不規則な円の動きでトオヤとの間合いを測る。
 同じスクエア内に居る以上、あとはリーチの問題。自慢じゃないが脚の長さには自信がある。
 回避、防御、攻撃、息を吐く間も与えない攻防は観衆を魅了した。
 完全に回避へ振り切るゼロに対し、受け止めるトオヤの消耗はどうしても重なってゆく。
 トンファーの補正で回避が上昇しているとはいえ、ゼロの的確な攻撃を前にどちらを選ぶかは自明。
「ええ武器持っとっても、絶対に勝てるとは限らんで」
 戦闘スタイル、技量、スキルの組み合わせ。それらで如何様にでも、力量は変化していく。
 変則的な動きを見せるトンファーにも、目が慣れてきた。対人戦だから感じることで、知性の低いナイトメアには充分に脅威な武器であることは確かだろう。
 ヒュンっと回転速度が上がる、トオヤの踏み込むテンポを読む。――ゼロは回避、と見せかけて
「できる仕込みはせいぜいこの程度や! ベタなやつやけどな」
 肩口に刃が食いこむのを厭わず、パワークラッシュを込めた蹴りで相手を吹き飛ばした!
 範囲攻撃だが、射程0の武器ゆえ周囲に影響はない。ルールもしっかり守ったフィニッシュだ。


 試合終了後。
「つーか強化費用が高すぎるわ……とりあえず現状でやるしかないわな」
「研究所員相手に値切るわけにもいかんしな」
「ウチの商品と交換で安うしてもらえんなら別やけど。お。妹の試合、終わったみたいやd ……兄さん早いわー」



●battle-5

 あなたにとって、EXISとは?

 ユウ・オルグレン(la0150)は溌剌と答えた。
「人の想像力は無限大、それを力に変えてくれるのがこのEXIS! 開発してくれた技術者や企業の人達に、この場を借りて感謝するわ!」
 適合者と判る前から傭兵として戦い続けてきたユウ。
 ナイトメアへ有効な攻撃を繰り出せる武器の開発・技術の確立がどれほど大変なことか。素晴らしいことか。文字通り身をもって知っている。

 ヴァルヴォサ(la2322)は、悠然と。
「ナイトメアに対抗できる手段だ。つまり希望だね」
 彼女の暮らしていた世界は、ナイトメアによって滅ぼされた。
 この世界は現在進行形でナイトメアに苦しめられ、しかし抗う力を生み出し、希望にあふれている。


 ユウはハンマー、ヴァルヴォサは大鷲の爪翼を。互いに強化済みだ。
「ライセンサーのクラスがどういった物かを見せてあげたいわね!」
 対照的なのはゼルクナイトとグラップラーというジョブ。前衛で戦うことが多い2人だが、戦闘スタイルが全く違う。
 試合前、握手を交わしながらユウは想いを伝えた。

「さ、かかっておいで、ユウ。楽しもうじゃないか」
「ええ。派手に行くわよー! 力こそパワー!」
 フォールバッシュを乗せて、ユウが重々しくザンクツィオンハンマーを振り抜く。
 2mもある大槌が、うなりを上げてヴァルヴォサを襲った。
「さすがだ、当たったら一撃でノックアウトだろうねえ」
 軌道を読んで、流れるように回避するヴァルヴォサ。体勢を立て直しながらユウへ斬りかかる。
「まだまだ、あたしの守りは抜けないわよ!」
 攻撃後のフォローも忘れない、ヴァルヴォサが来ると読んでいたユウは防御力を上げて応戦。
「せっ! はぁ! でぇりゃあああ!」
「……当たったと思ったかい?」
 果敢に攻撃を繰り出すユウ。惑わすように避けては一撃を当ててゆくヴァルヴォサ。
 もちろん、ユウも全て攻撃を外しているわけではない。彼女の強力な攻撃は、わずかに掠めるだけでもヴァルヴォサには大打撃だ。
「あたしの素早さ、スローで再生しないと観客は捉えられないかね?」
「ふふっ。どうかしら!」
 生命を賭け、ヴァルヴォサは赤き風となる。
 ユウへ重ね続けた爪の跡。的確に狙い、決定打を浴びせる!


「あー! 全力って気持ちいい!」
「同感さ。ユウが相手だったからアタシは思い切り戦えた。感謝するよ」
 試合終了後、抱擁をかわす2人へ惜しみない拍手が送られる。どちらが勝ってもおかしくない内容だった。
 表情のわかりにくいヴァルヴォサだが、試合中には見られなかった尾の動きで、気持ちが何となく皆に伝わる。
(見た目はだいぶ違うし、他にもいくらか異なるところはあるが、共通点だっていっぱいあるんだよ)
 振り返り、ヴァルヴォサはカメラへ手を振る。
 彼女が一人の『人』であることは、観客へ間違いなく伝わっただろう。彼女のような勇敢な戦士が、味方である心強さも。




「お見事! お見事でした!!」
 既にマイク無しだが、ソコロフの声はでかい。
 ステージが大盛況に終えたことへの賛辞が終わらない。
「ねえ、これから皆でお風呂へ行かない? シミュレーターと言ったって汗はかいたでしょ。それからご飯を食べて」
 ユウの提案へ、異論は上がらない。
 全力でぶつかり合った壁と壁の熱き戦い。
 爽やかさを胸に、賑々しく一行は会場を後にした。


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