オープニング詳細|WTRPG11 グロリアスドライヴ
  1. グロリアスドライヴ

  2. SALF本部

  3. 【銀梅花】空を夢見る花たちへ

【銀梅花】空を夢見る花たちへ 九里原十三里

形態
イベント
難易度
易しい
価格
500
ジャンル
日常 
参加人数
151~25人
予約人数
10010100
基本報酬
90000G
90SP
900EXP
おまけ報酬
10000G
相談期間
4
締切
2020/06/16 08:00
完成予定
2020/06/26 08:00
機体使用
-
関連シナリオ
-

●ステラ国際空港リニューアルオープン
 6月のエオニアは「ジューンブライド」のシーズンを迎え、国内では様々な関連イベントが行われている。
 そんな中、エオニア王国東部の町「ステラ」にてとある式典が開催された。
 ナイトメアの襲撃で壊滅的な被害を受けていたエオニアの空の玄関口「ステラ国際空港」がリニューアルオープンされたのだ。

『それでは皆様! 記念のテープカットをお願いします!』
 早朝の空港にアナウンスが響き、エオニア王女パルテニア・ティス・エオニス(lz0111)らが並び、貼られたテープにハサミを入れる。
 集まった報道陣のカメラのフラッシュが嵐のように瞬く中、ファンファーレが鳴り響き、真新しい滑走路から大きな旅客機の機体が堂々と大空へ飛び立っていった。
 そして入れ替わるように、ヨーロッパからの第一便が到着した。

「ようこそいらっしゃいませ、エオニア王国へ! フライトお疲れ様でした!」
 空港の係員やイベントのスタッフ達がずらりと並び、来訪者たちを熱烈に歓迎する。
「いらっしゃいませお客様、どうぞ! 『ミーベルの100%ジュース』でございます! 大人の方はワインもございますので、こちらお飲みになりながら空港内を自由にご見学ください!」
「カップルでお越しの皆様、飛行機をバックに記念写真はいかがでしょうか? ただ今、こちらの『薔薇と銀梅花(マートル)のレイ』もプレゼントしております!」
 海外からの来訪者たちがやって来ると、空港内がにわかに活気づいた。
 エオニアへの観光に来た団体客や、新婚旅行や海外挙式に来たらしい幸せそうなカップルの姿もある。
 ジューンブライドシーズンのオープンという事もあり、施設内は薔薇や、花嫁に『愛』や『繁栄』をもたらすという銀梅花の花で飾り付けされている。
 その光景に、SALFエオニア支部司令ヨルゴス・アンドレースが「きれいになったものだな……」と口にした。

「あの惨憺(さんたん)たる光景が嘘のようだ。ここも本当に、一時はもう再起不能化かと思うほどに破壊しつくされたのだよ」
 5年前のナイトメアによるエオニア王国襲撃時、ステラ国際空港も壊滅的な被害を受けたのだ、とヨルゴスはライセンサー達に語る。
 そのため今までは一部の滑走路をどうにか使用できる程度だったのだが、EUや民間の大手航空会社の支援を受け、無事に全面リニューアルが完了したのである。
「先日のナイトメアの再来を受け、一時は今日のリニューアルオープンの延期も検討されていたようだ。しかし、無事にこうして空港の全エリアが使用できることになったのも、君たちの尽力があってこそだ」
 今日はゲストとしてゆっくり空港内の見学などを楽しむといい――ヨルゴスはそう言ってライセンサー達を労った。

●スカイウェディングはいかがですか?
 ステラ国際空港はエオニア王国唯一の国際空港であり、あまり規模は大きくない。
 だがそれでも多くの旅客を受け入れられるよう、施設をしっかりと備えていた。
 空港は移動手段であることはもちろんだが、人々がエオニアに降り立って最初に目にするのがこのステラ国際空港であり、エオニアの「顔」ともいうべき重要な場所である。
 そのため、運営に携わる人々はエオニアの魅力を前面に押し出せるよう、あらゆるアイデアを盛り込んでいた。

「ほう、これは素晴らしい……! エオニアではこんなに大きな真珠が採れるようになったのか!」
 ヨルゴスはとある店に立ち寄ると、ショーケースの中を覗き込む。
 そこには純白、青みがかった銀、黒、そして金色など、美しく輝く真珠のアクセサリーが並んでいた。
「こちらは我がエオニアで育ちました海水パールでございます。エオニアの新しい名物として、国を挙げて売り出そうとしているのがこの『エオニアパール』なのですよ」
 店員はそう口にし、白い手袋を嵌めた手で、金色の大きな真珠を大事そうに取り出した。
 どうやら相当にお値段の高い逸品のようである。
「ライセンサーの皆様に守っていただいたエオニアの海から、このように美しい真珠が採れたのです。ヨルゴス様もおひとついかがですか? どこに出しても恥ずかしくない品質だと、専門家の方からもお墨付きをいただいておりますよ」
「ふーむ……だが私にこんなに高価な真珠を贈る相手がいただろうか?」
「お値段もお手頃なものからトップクラスのものまで各種、真珠の等級により取り揃えております。こちらのダイヤのあしらわれたリングは婚約指輪となっておりまして――」
 ヨルゴスはやり手の店員にさっそく売り込みをかけられているが……買うかどうかは店員の「腕」次第かもしれない。
 
 ライセンサー達は空港内を見学しながら、土産物やレストランを見学して回る。
「既に、ホテル内のチャペルを利用した『スカイウェディング』のプランにより、本日は3組のカップルが挙式されます。ジューンブライドシーズンですし、とてもいいお式になると我々も自信を持っております」
 空港内のホテルのコンシェルジュはそう口にする。
 飛行機好き、空港好きの中には「飛行機をバックに結婚式をしたい!」「空港での結婚式を挙げてみたい!」というカップルもいる。
 エオニアは島国であり、空気や空がきれいな土地だ。
 既に「ステラ国際空港での結婚式」に注目が集まり、空港にはリニューアルオープンの報道を行うTV、新聞、雑誌の記者たちのほか、「スカイウェディング」の取材のためだけに集まっている報道陣の姿もある。

「ライセンサーの皆様もぜひ、お式をご見学ください。あ、そうそう! 本日は昼と夜の2回、当ホテルのプライベート機を使用したエオニア上空への遊覧飛行を行いますので、参加されてはいかがでしょうか?」
 昼のフライトではエオニアの美しい海や「ステラ」の町のほか、王城のある首都「エオス」、イスラム文化の残る村「アルガミラ」、遺跡のある村「ノルトブローゼ」、リゾート施設「ランテルナ」などを見られるという。
 さらに、夜のフライトでは空港で上げる記念の花火を空から楽しむことができるようだ。
「航空会社主催の花火で、2000発ほどが打ち上がる予定です。また、ジューンブライドのお祝いとして、ステラの町の人々が沿道をキャンドルで飾るイベントを予定されています。地上から見るのもロマンチックで素敵ですが、空から見てもきっととてもきれいでしょうね」
 ホテルの所有するプライベート機は中が客席ではなく「パーティールーム」に改造されており、軽食を楽しみながら「空のクルージング」が楽しめるのだとホテルの担当者は太鼓判を押す。
 花火やキャンドルナイトを地上から楽しむか空から楽しむか……これもまた迷うところだ。

「今日はライセンサーの皆様にもTVや雑誌のインタビューがあるかもしれません。ぜひ、エオニアの『いいところ』を宣伝しておいてくださいね」
 パルテニアはそう、ライセンサー達に声をかけた。
 国主であるパルテニアはこれからヨーロッパの大手TV局のロングインタビューを受けるなどの予定が入っているようだ。
 ライセンサーが来ていると分かれば、インタビューしてみたいという報道関係者もとても多い事だろう。

 リニューアルオープンしたの空港はこれからどのように使われていくのだろうか。
 ライセンサー達はエオニア復興の「成果」の一つをその目で確かめることとなった。

 ジューンブライドシーズンにリニューアルオープンした「ステラ国際空港」にて過ごします。
 これもライセンサーの皆さんが守ったものの1つです。
 エオニアの復興・発展を感じつつお楽しみください。

●行動例
・空港内を見学する
 お土産見たり、レストランに入ってみたり。

・挙式を見学する
 空港内のホテルにて。チャペルがあったり、滑走路が一望できる眺めのいいレストランがあったりします

・インタビューに応じる
 聞かれる内容は「ライセンサーとしてどうエオニアに関わって来たか」「ライセンサーから見てエオニアはどんな国か」「もしエオニアで結婚式をするならどんな式にしたいか」「空港ではどんな施設を利用したいか」など。
(他にもいろいろ「こういうの聞かれた」としてプレイングに書いてください。また「エオニア王国」や「ライセンサーとしての自分」についてロングインタビュー風に長めに語っていただいたりしてもいいかも)

・遊覧飛行に参加する
 飛ぶのは昼間と花火の上がる夜の2回です。
 飛行機からエオニアの景色を見たいなら昼、花火やキャンドルのイルミネーションを見たいなら夜がお勧めです。

・キャンドルナイトを楽しむ
 沿道がキャンドルでウェディングっぽく飾りつけされています。町を歩いて楽しむのもロマンチックですよ!

・花火を楽しむ
 リニューアルオープンとジューンブライドを花火でお祝い、という感じになります。空港で花火が上るのも珍しいかもですね

 エオニアパールのアクセサリーは多分、1000円台くらいのチープなものからローン組まないと買えないようなものまであります。 
 いろいろ調べましたが「真珠」って一口に言ってもランクによって雲泥の差があるのですね(大きさとか、美しさとか、希少性とか)
 ヨルゴスさんは幾らだったら買うのだろうか……。

▼心情
エオニア、も、また発展してきたねぇ? 良いこと、だよ。

▼同行者
水無瀬 奏(la0244

▼行動
ワインを貰い飲みながら空港内を奏と共に見学
記念写真を撮ろうとはりきる奏に
「ふむ? まぁ、別に良いけど

レイは奏にのみ掛けて貰う(俺は遠慮する(
レストランでまずは昼食取りつつのんびり過ごす
「うむ! なかなか美味い!

土産物も物色してみる
「ほむん? 色々とあって面白い、な? ペンギンのアクセサリーはあれば良いな?(奏の頭撫でつつ

夜の遊覧飛行に参加
花火を楽しみながら、夜のエオニアの景色を楽しむ
勿論ワインは必須←
「そうだな、また時間があれば、な

  • 人を助けるヴァルキュリア
    桜壱la0205
    ヴァルキュリア10才|セイント×ゼルクナイト

「くふふ、デートですねっ!
▼同行者
アルバさん:la0549
▼行動
移動する際はアルバさんの手を握ってゆっくり歩きつつ、お土産やさんも覗いていく
「んと、皆さんにお菓子と、えーと
優柔不断に迷ったら籠にいれつつ
比較的気軽に買えるお値段の真珠のアクセサリーがあれば、アルバさんにプレゼント
「んふふ!デートのお礼ですよ!

夜の遊覧船に乗り込み、夜の街と花火を堪能する
「凄い!アルバさん、上から見てもまん丸ですよ…!
「街にもたくさん灯りがついてますねぇ
と言いつつべたぁと硝子に張り付いている
「アルバさんは結婚式するなら昼か夜どっちが良いです?
「Iは、Iは~…んん、迷っちゃいますね!

  • 太陽の守護者
    吉良川 奏la0244
    人間17才|スピリットウォーリア×グラップラー

心情】「エオニアはパティちゃんをはじめ、国のみんなががんばってるんだから、これからもどんどんいい国になっていくよ、きっと!
目的】鳴くんと空港でデート!
同行】鳴くん(la0075
行動】「ねぇねぇ、カップル限定で飛行機をバックに記念写真をやってるんだって!
せっかくだし撮ってもらおうよ!
『薔薇と銀梅花(マートル)のレイ』は記念にもって、今日は首にかけておくよ!
レストランで
「やっぱりこの土地のお料理が食べたいね!
お土産も見る
「ペンギンさんのアクセサリーとかないかな~

夜の遊覧飛行に参加
花火や夜景を楽しむよ!
「わぁ、きれい! また、時間があれば来ようね!

〇同行
桜壱さんla0205

〇行動
「うふふ、デートね♪
足が遅い為離れないよう手を繋いでもらいお土産を見て回る
「どれも素敵で目移りしてしまうわね。全部入れてしまいましょうなの!
格好良く大人買い!今日は桜壱さんのぱとろん?なの(どやぁ
こっそり真珠のアクセサリー購入
先に渡されたプレゼントに嬉しく微笑み自分も渡す
「同じ事を考えてたの、仲良しで嬉しいのだわ
「私こそありがとう、大切にするのだわ♪

「とても綺麗なのだわ!
楽しそうな様子に嬉しく思い、髪を梳き撫でる
「私は花が綺麗に咲いた日なら昼でも夜でも雨でも♪桜壱さんは?

【心情】
ステラ国際空港にとうちゃーく!エオニアって、写真撮影のロケ地としても目をつけてたのよね
この季節だし、現地のジュンブラの風景も楽しんじゃうわよ!

【準備】
デジカメ、三脚
麦わら帽子、ワンピースドレス

【行動】
モデルとして写真3で自分や風景撮影
無断撮影禁止の場所では許可を貰い、貰えなかった場合は現地で遊ぶこと優先

遊覧飛行参加
エオニアの夜空に煌めくファイアーワークス(花火)がビューティフルね…
この光景も、あたし達ライセンサーの手で守ったものって考えると感慨深いわ

空港内見学し真珠の店に
予定が合わず今回は一人、だが恋人の為に真珠を買求めたい
店員に相手を説明
似合いそうな品を数点紹介して貰う
「小柄で紫の髪の、陽射しに透ける若葉のような瞳で…とても可愛らしい女性で(延々続く
選んだ品は青銀のエオニアパールのイヤリング
プレゼント用包装を頼む

クールながらも嬉しそうな表情で散策中、捕まりインタビューに応じる
「ライセンサーから見て…というより個人的にだが特別な国だ。将来の伴侶となる女性と思い出を重ね、想いを告げたのもこの国なので
「思い出深いランテルナでも式を挙げたい…とは思う
手元の真珠を幸せそうに見つめ

夜、大量のワインと沿道のキャンドルを楽しむ

  • 気付いてないでしょう?
    天野 一羽la3440
    人間20才|ネメシスフォース×セイント

Q.エオニアで何してた?
何だろ、結婚式ってわけじゃないけど、写真撮って……。
いや、すみれちゃんもあんな顔するんだなって。
えっ!? いや、その、言ったけどさ……。(真っ赤)

Q.彼女とは長い?
覚えてないくらい小さい頃からの仲なんだよね。

Q.こちらには彼女の希望で?
うん。すみれちゃんがどうしてもエオニアがいいな、って言うんで、頑張って来たよ。
※エオニアでの結婚式は彼女の希望で?
※お嫁さんの希望を叶えたいから頑張った、というやり取りに見える。

行動:花火を楽しむ

空は「好き」だと想う。どんな空も。

今日は花火が彩ってあの静けさとは違うけど、其の上に在るのは何時もと変わらない空。
空港は街から離れているから星空が綺麗だろう。故郷は田舎の漁村だから灯りも少なく、其処でもよく星が見れた。
でも、今日は人の作った星。大輪の綺麗な花火。これも悪くは無いと想う。どちらか良いかとか比べるのは可笑しな話。

虹色の大きな花が咲いてやがて消え、少しの静寂の後又咲く。
又咲く迄の一瞬の静寂も花火の楽しみ方1つと思って良いだろうか。
勿論、大きな花の間に小さな花が幾つも咲き、大きな花をより輝かせる。

綺麗なのは花かその後ろの空かは分らないけれど。

【心情】
活気が有って凄いね。お仕事が終わったら、遊びにも行きたいな。
【目的】
Vtuaerユニット『Grimm★reaper』の『ヘンゼル』担当として、国際空港観光動画撮影をする事
【同行者】
木蓮(動画内は『グレーテル』呼び)
【行動】
今回はカメラ担当兼の為、『ヘンゼル』の出演は音声のみ。『グレーテル』にツッコミを入れたり相槌を打ったり。
「ここ、スカイウェディングっていうのがウリで、空港内のホテルで結婚式もあるんだってさ」
「今日は遊覧飛行もあるから、特に賑わってる感じだよ」

「お仕事終了。木蓮、帰宅部の皆にお土産買いに行こ!お手頃価格の真珠とかがいいかな?」

アドリブ・絡み歓迎

  • 閃烈の狩人
    木蓮la3816
    ヴァルキュリア18才|スピリットウォーリア×セイント

心情
 「ここがエオニアですか~全面リニューアルしたという話でしたが中々の物です…さてエリン遊びに行きたいのは山々でしょうがお仕事としましょう」
目的
Vtuberユニット『Grimm★reaper』『グレーテル』担当役としてステラ国際空港の観光動画撮影の為に来訪。ある意味報道関係者
同行者
エリン<呼エリン>
行動
各地を指示棒に取り付けたグレーテル人形でアテレコしつつ案内内容を言ったり感想を言ったり
「ここが○○今日はイベントが沢山あるからかなり華々しい感じになってまーす」(あざとい感)

「エリン、撮影はこんな感じでいいでしょう後はお仕事を忘れて普通に観光としましょう」
アドリブ絡み歓迎

  • Homme Fatale
    柞原 典la3876
    人間29才|セイント×ネメシスフォース

結婚に興味は無いんやけど、ゲストとして羽伸ばせるんはいいなぁ
一人ぶらっとのんびりしよ

▼インタビュー
余所行きのとっときの微笑で答えとこな
「ありきたりな返答で悪いんやけど、歴史と自然の美しさ、国民の人柄もええとこやと思うよ」
「結婚式? 残念やけど相手が居てへんからなぁ、俺には縁が無いなぁ」
インタビュアーが女性なら、嬢さんみたいな人がおったらええのにね、と笑って

▼遊覧飛行
折角やし夜のに参加
この国の夜景は見たことあらへんしね
軽食…ワインとかあるやろか、飲み過ぎへんよ(
飲食しながら、窓の外の花火やキャンドルの灯をぼんやり見物
ジューンブライドもやけど、復興の灯とも言えるんかなぁ

  • 薔薇花園のツンデレラ
    矢花 すみれla3882
    ヴァルキュリア20才|セイント×グラップラー

同行:
天野一羽。一緒にインタビューされる

・エオニアでどう過ごした?
ウェディングドレス姿、写真に撮ったのよ。
TALAN LAPINのドレス、可愛かったなー。(←前撮りですね、わかります)

あっ、何よ!! あんただって、その、綺麗だって言ったじゃん……!!

・パールのアクセサリーとかどう?指輪とか
一羽に買ってもらったのよー♪(←結婚するなら大事ですね!!)
ホテルに置いてあるから見せてあげられないけどね。
傷とかつくともったいないかなーって、つけてこなかったのよね。

●夜の遊覧飛行
エオニアは本当に、異国情緒が素敵だわ
穏やかな空気も
復興の為に、色んな人達が頑張ってるのだもの
きっと平和の象徴になるような、良い国になるわね…♪

ミーベルのジュースや美味しい食事を楽しんだ後は、甲板へ
優しいキャンドルの灯り…地上に煌く星のようね
この地に生きる人達の、魂の輝きのような温かい光…
全天全地を星に囲まれて空を行くなんて…本当に、素敵
ママと一緒にこの景色を見る事ができたら、どんなに楽しかったでしょう
…ママに教わった、星に願いを託す歌を口ずさみ、天国のママにもこの国の美しい光景が届くようにと願いながら、夜風を抱き締めるように、祈るように指を重ねて

・キャンドルナイトを楽しむ

「綺麗じゃのう…
揺らめく灯りの中を歩くのは何だか神秘的じゃな。
ウェディングの様な沿道…我もいつかは結婚するのじゃろう。
その時、父上や母上、執事…我の大切な家族が集まっているじゃろうか…。
否、必ず家族がそこに居り、こんな沿道を、我の相手となる、新しく加わる家族と共に歩き、歩んで行くのじゃ。
ずっと先の事ではあろうが、そんな日が来るのがとても楽しみじゃ。
「…今夜は独りじゃが、次に歩く時は“家族”と一緒になのじゃ
何処かで我の家族も揺らめく灯りを観て居るやも知れぬ。
「我のゆく道は、このキャンドルの沿道の様に、優しく灯されておるのじゃろう

「ミーベルのワインは美味いな。いくらでも飲める。」

【行動】
空港は昼に見学しておいて、夜に遊覧飛行で楽しむ。
こういうムードのあるところをひとりで過ごすのは
ちょっと寂しいけど、綺麗なものは綺麗だしな。
「花火も夜景も凄く綺麗だ。」
彼女と一緒に見れたらいいんだけど、俺の彼女は
もう亡くなってしまった。
上から眺めているだけじゃ物足りないから、
写真を撮っておこう。綺麗に撮れたら彼女の墓前に供えよう。

●晴れの日、晴天のステラ
「ステラ国際空港にとうちゃーく! 天気良いわねー♪」
 ユリア・スメラギ(la0717)は明るい空港のロビーに立ち、天窓にカメラを向けた。
 デジカメと三脚を手にしたユリアに気づき、イベントのスタッフが「どうぞ」と窓側に促す。
「もうすぐヨーロッパからの便が到着しますので、よろしければ飛行機との2ショットを狙ってみてください」
「あらいいの? 撮影許可が出ないかも、って思ってたんだけど」
 そうユリアが言うと、関係者以外立ち入り禁止のエリアでなければどこを撮ってもらっても構わないという。
 逆に、SNSなどでどんどん拡散して欲しいようだ。
「じゃ、遠慮なく撮っちゃうわよ。エオニアって、写真撮影のロケ地にピッタリだと思うのよね」
 麦わら帽子にワンピースドレスを合わせたユリアは明るいロビーに立ち、まずは自分をモデルに1枚。
 その出来栄えに「我ながら素敵ね」と頷く。
(この完璧なプロポーション……ふふ、自分に自信を持てないと、モデル業界では生き残れないのよ)
 にぎやかな空港内には現代風にリミックスされたエオニアの伝統音楽が流され、銀梅花や薔薇、ユリなどが飾られ華やかに香っている。
 そんなお祝いムードの空間を、アルバ・フィオーレ(la0549)は桜壱(la0205)と手を繋いで楽しげに散策している。
「うふふ、素敵なデートね♪ 桜壱さん、次はどこを見たい?」
「どこへ行きましょうか? くふふ、楽しいですね♪ 夜の遊覧飛行まで時間がありますから、ゆっくり遊べますね!」
 人の多い空港内で離れてしまわないように、桜壱はアルバの手を引いてゆく。
 その向こうで、お土産物を売る店員たちが試食を勧め、お客を呼びこんでいた。
「見て、桜壱さん! ミーベルのチーズケーキなの!」
「ここはお菓子のお店ですね。アルバさん、Iは皆さんにお土産を買いたいです!」
「だったら、これ素敵なの! ゼリーのお菓子の『パート・ド・フリュイ』! ミーベルのお花の形なの!」
「とっても可愛いです! どれにしましょうか……んと、えーと。あ、こっちにはミーベルのジャム入りのマシュマロが……」
「ふふ、目移りしてしまうわね。だったらもう、全部籠に入れてしまいましょうなの!」
「ええっ、全部ですか?」
「ふふん! 今日は桜壱さんのぱとろん? なの! 大人買いなの!」
 たくさんのお菓子を買い込み、2人は次の店へ。
 その向こうで、水無瀬 奏(la0244)の楽しそうな声が響く。
「ねぇねぇ鳴くん! カップル限定で飛行機をバックに記念写真をやってるんだって! せっかくだし撮ってもらおうよ!」
「ふむ? まぁ、別に良いけど」
 吉良川 鳴(la0075)はミーベルのワインを飲み干し、奏と共に撮影ブースに向かう。
 するとそれに気づいたスタッフが薔薇と銀梅花のレイを手に、にこやかに2人を出迎えた。
「ようこそエオニアへ! お2人は新婚旅行ですか?」
「えっと、今日は鳴くんと空港デートです!」
「どうぞ、楽しんでくださいね。ではそちらのラインの上に立ってください」
 飛行機がかっこよく写るアングルで記念に一枚。
 そして2人はレストラン街に繰り出した。
「鳴くんどうする? 向こうがフレンチで、隣はイタリアンだって。だけどやっぱり、この土地のお料理が食べたいね! あれ、鳴くんレイは?」
「……俺はいいんだ。エオニア料理はさっきのとこだな」
 ゆっくり食事を楽しもう、と地元の新鮮素材を使った料理の店へ。
 大きな窓から飛行機が行き交うのを眺めつつ、のんびりと過ごすことにした。
「うむ! なかなか美味い! 奏、そっちエビ入ってたか?」
「さっき大きいの1つ入ってたよ。うん、美味しい! ねぇ鳴くん、食べ終わったらお土産見ようよ」
 たっぷり時間をかけて食事を楽しんだ後は、お土産物のエリアへ。
 その光景を見て、奏は「すごいね」と声を上げた。
「パティちゃんと、国のみんなががんばったから、これだけ立派な空港ができたんだね。これからもエオニアはどんどんいい国になっていくよね、きっと!」
「ほむん? 色々とあって面白い、な?」 
「エオニア真珠のお店の他にもアクセサリーのお店とか洋服屋さんもあるんだね。ペンギンさんのアクセサリーとかないかな~」
「ああ。あれば良いな?」
 鳴は奏の髪を撫で、行こう、と促す。
 エオニア真珠の店では、アウィン・ノルデン(la3388)が店員を相手に何やら説明をしていた。
「恋人へのプレゼントとして考えているんだ。何か、似合いそうなものを選んでもらいたい」
「かしこまりました。どのようなものを好まれるかなど、お分かりになりますか?」
「そうだな……彼女は小柄で紫の髪の、陽射しに透ける若葉のような瞳で……とても可愛らしい女性で」
 恋人について延々と語るアウィン。
 店員はにこにこと相槌を打ちながら、様々な色や大きさの真珠を並べて見せた。
 アウィンがその中から青銀に輝くエオニアパールのイヤリングを選び、プレゼント用包装を終えて店を出ると、「すみませーん」と1人のインタビュアーが近づいて来た。
「ライセンサーから見て……というより個人的にだが特別な国だ」
 そう、アウィンはカメラの前で語った。
「将来の伴侶となる女性と思い出を重ね、想いを告げたのもこの国なので」
「それは素敵ですね。将来のご予定などはいかがでしょう?」
「思い出深いランテルナでも式を挙げたい……とは思う」
 手元の真珠を幸せそうに見つめ、アウィンは微笑んだ。
 
●突撃、ライセンサー!
「ここがエオニアのステラ国際空港ですか~! あ、飛行機!」
 木蓮(la3816)は空港の入り口に立ち、降り立とうとする機影を見上げた。
 その手には指示棒に着けた人形がある。
「活気が有って凄いね。お仕事が終わったら、遊びに行きたいな」
 桜居 エリン(la3791)はバスターミナルから出ていくバスを目で追った。
 ロータリーも整備され、各地へ向かうバスが行き交っている。
「破壊しつくされて、全面リニューアルしたという話でしたが中々の物ですね……」
 木蓮はそう言って、指示棒をぐい、と延ばした。
「さてエリン、このまま遊びに行きたいのは山々でしょうが、まずはお仕事としましょう」
「そうね。じゃあ、空港の中に入るところから撮る?」
 エリンも木蓮の持っている人形と対になっている人形を取り出し、さっそくカメラを準備する。
 そして人形を構える木蓮に向かって合図を送り、動画配信を開始した。
「皆さんこんにちは! 『Grimm★reaper』のヘンゼルだよ! 今日はグレーテルと一緒にエオニア王国の、ステラ国際空港にやってきました!」
 人形を動かす木蓮の動きに合わせ、エリンがアテレコする。
 木蓮も「グレーテル」人形を動かしながら、「はーい」と声を上げる。
「ここがメインエントランスでーす! ステラの街では今日は空港のリニューアルオープンと……ヘンゼルあと、なんだっけ?」
「夜から花火と、キャンドルナイトだよー」
 動画を撮りながら、「ヘンゼル」はツッコミを忘れない。
「それとここ、スカイウェディングっていうのがウリで、空港内のホテルで結婚式もあるんだってさ」
「スカイウェディング! そういえば……じゃーん! でっかいポスター貼ってあります!」
「今日は遊覧飛行もあるから、特に賑わってる感じだよね。大人気みたいだよー」 
「はーい、そんな感じでイベントがいっぱいあるから、空港は華々しい感じになってまーす」
 2人は生配信を続けながら、空港内に入っていく。
 すると、イベントスタッフが「ようこそー!」と「Grimm★reaper」を出迎えた。
「じゃーん! ヘンゼルとグレーテルにも記念のレイを着けてもらいましたー♪ あれ……? でもこれ、カップル限定ですよね?」
「細かい事気にしちゃだめだよグレーテル!」
 そうして一通り施設内を撮り終え、配信は終了。
 2人は観光へと繰り出すことにした。
「エリン、こんな感じでいいでしょう。後はお仕事を忘れて普通に楽しみましょう」
「帰宅部の皆にお土産買いに行こ! お手頃価格の真珠とかがいいかな?」
 一仕事終えたエリンと木蓮の向こうでは、天野 一羽(la3440)がTVカメラの前に立っていた。
「……いえ、あの、新婚旅行じゃなくて……エオニアでは、何だろ、結婚式ってわけじゃないけど、写真撮って……」
「ウェディングドレス姿、写真に撮ったのよ。『TALAN LAPIN』のドレス、可愛かったなー」
 返答に窮する一羽に代わり、矢花 すみれ(la3882)がそう答えた。
 すると、インタビュアーが「ああ!」と声を上げた。
「ライセンサーの方ですね。動画、公開されてましたよ」
「ああ、そう……そうなんだ。ていうか、すみれちゃん、自分で可愛いって……いう?」
「あっ、何よ!! あんただって、その、綺麗だって言ったじゃん……!!
「えっ!? いや、その、言ったけどさ……いや、すみれちゃんもあんな顔するんだなって」
 真っ赤になる2人。
 それを見て、インタビュアーが「初々しいお2人ですね」と笑う。
「素敵な『前撮り』になりましたねー。ところでお2人はお付き合いされて長いんですか?」
「ま、前撮……? すみれちゃんとは、覚えてないくらい小さい頃からの仲なんだよね」
「素敵! もしかして、こちらには『奥様』のご希望で来られたのですか?」
「えっ、奥……!? う、うん。すみれちゃんがどうしてもエオニアがいいな、って言うんで、頑張って来たよ」
「まぁ! 憧れの海外ウェディングを叶えたんですね!」
「う、うーん……確かに、結婚式……だったの、かな?」
 にこにこしているインタビュアーに流されるまま、一羽がそう答える。
 何だか最後までこんなノリで終わりそうだ。
「いかがでしょう、旦那様。今、空港内で販売されている『エオニアパール』に注目が集まっていますが、奥様に指輪などプレゼントされては!」
「だ、旦那さ……え、とそれはもう」
「一羽にもうリングは買ってもらったのよー♪ ホテルに置いてあるから見せてあげられないけどね」
 すかさずそう、すみれが割って入った。
「傷とかつくともったいないかなーって、つけてこなかったのよね」
 インタビューはそんな感じで終了した。
 一羽は一息つくと、「ボク達みたいな夫婦もいるのかもね」と言った。
「お金は儲けたけど、危ないし後悔しないためにも結婚しよう、って若いライセンサーカップル……とか」
「いるかもしれないわね。ところでさっきの、どこまで放送されるのかしらね?」
 そんな事を話す2人。
 後日、日本在住の知り合いから「TV出てたね」の知らせが来る事になるなどこの時はまだ知る由もなかった。
「ありきたりな返答で悪いんやけど、歴史と自然の美しさ、国民の人柄もええとこやと思うよ」
 柞原 典(la3876)はエオニアの魅力について、インタビュアーにそう答えた。
 旅行番組の取材らしく、海外からの来訪者に対し、インタビューが行われているらしい。
「日本から海外挙式に来られている方もいるみたいですよ。柞原さんも将来エオニアで、いかがでしょう?」
「結婚式? 残念やけど相手が居てへんからなぁ、俺には縁が無いなぁ」
「うふふふ、そんなことないでしょう、男前なのにー」
「ないないー。嬢さんみたいな人がおったらええのにね」
 典は「余所行きのとっときの微笑」でそう返す。
 そうしている間に外は暗くなり、いよいよ夜のイベントの時刻になった。

● 今、歩み続ける灯
(ああ、いい夜だ)
 バーのテラスでワインを何本も空けながら、アウィンはステラの夜を楽しむ。
 その頭上を、一機の飛行機が横切っていった。
「なるほど、そうかぁ、この国は普段はあんまりこういう『夜の明かり』ってないねんなぁ」
 典はワイングラスを片手に、飛行機の窓から外を見下ろす。
 未だ復興途中のエオニアの夜は、他所の国の都会のようにはいかない。
 ステラの夜景の明かりは、今夜だけのものだ。
「キャンドルの灯りか……ジューンブライドもやけど、復興の灯とも言えるんかなぁ」
 そう呟く典の視線の先に、一筋の光が現れる。
 光はドーンという音を響かせ、夜空に大輪の花を咲かせた。
(空は「好き」だと想う……どんな空も)
 ユキヤ・ディールス(la3442)は1人、空に咲いた灯りの中に浮かぶ飛行機のシルエットを見上げていた。
(今日は花火が彩ってあの静けさとは違うけど、其の上に在るのは何時もと変わらない空……この空港は街から離れているから、フライトが終われば星空が綺麗だろう)
 滑走路を照らす照明があって、今はまだ空港は明るいけれど。
 故郷は田舎の漁村だから灯りも少なく、其処でもよく星が見れた――ユキヤはそんな事を思い出す。
(でも、今日は人の作った星。大輪の綺麗な花火。これも悪くは無いと想う。どちらか良いかとか比べるのは可笑しな話)
 周囲の建物を揺らす轟音が響き、歓声と共に夜空を彩る煙火。
 その彩が、人の心を動かすのだ。
(虹色の大きな花が咲いてやがて消え……少しの静寂の後又咲く。又咲く迄の一瞬の静寂も、花火の楽しみ方1つと思って良いだろうか)
 夜風がユキヤの髪を揺らす。
(勿論、大きな花の間に小さな花が幾つも咲き、大きな花をより輝かせる。綺麗なのは花か、その後ろの空かは分らないけれど)
 消えては開き、また開き。
 夜空を彩る花火の下には、キャンドルの優しい灯が揺れている。
「綺麗じゃのう……」
 キャンドルの灯りに浮かび上がる街並みを、アヴニール(la4248)はゆっくりと歩いていく。
 揺らめく灯りは神秘的な光景をつくり出し、それはどこかヴァージンロードのようにも見えた。
(我もいつかは結婚するのじゃろう……その時、父上や母上、執事……我の大切な家族が集まっているじゃろうか……)
 アヴニールはそんな、優しい光景を想像する。
 いつか、そんな日が来るのだろうか、と。
(否、必ず家族がそこに居り、こんな沿道を、我の相手となる、新しく加わる家族と共に歩き、歩んで行くのじゃ)
 元の世界に戻ったら。
 ずっと先の事だとしても、そんな日が来るのがとても楽しみだとアヴニールは思う。
「……今夜は独りじゃが、次に歩く時は“家族”と一緒になのじゃ」
 光の道を歩きながら、アヴニールは微笑みを浮かべた。
 何処かで自分の家族も、揺らめく灯りを観て居るかも知れない――そんな事を思いながら。
「我のゆく道は、このキャンドルの沿道の様に、優しく灯されておるのじゃろう」
 アヴニールはしゃがみこみ、1つの小さな灯りを見つめる。
 その頭上を、飛行機が高度を落としながらゆっくりと旋回する。
「ミーベルのワインは美味いな。いくらでも飲める」
 日下部 槐(la4252)はそう言いながら、もう何杯目かのワインを飲み干した。
 昼間、空港内で見学している間もずっと飲んでいたようだ。
 それを聞き、ツィー・プラニスフェル(la3995)が「お強いのですわね」と微笑んだ。
「お料理もとても美味しくて、私もこのミーベルのジュースは気に入りましたわ」
 ごちそうさまでした、とナプキンで口元を拭い、ツィーは窓の方へ寄った。
 機体はキャンドルがよく見えるように、ギリギリの低い場所を飛んでいるようだ。
(優しいキャンドルの灯り……地上に煌く星のようね。エオニアは本当に、異国情緒が素敵だわ。この穏やかな空気も……こうやって、復興の為に、色んな人達が頑張ってるのだもの。きっと平和の象徴になるような、良い国になるわね…♪)
 次の花火が上がるのを待ちながら、ツィーは地上に揺らぐ灯りを見つめる。
(この地に生きる人達の、魂の輝きのような温かい光……全天全地を星に囲まれて空を行くなんて……本当に、素敵)
 そんな事を思いながら、夜風を抱き締めるように祈るように指を重ね、ツィーは母に習った歌を口ずさむ。
 天国にいる母に、この美しい光景が届くように――と。
(ママと一緒にこの景色を見る事ができたら、どんなに楽しかったでしょう)
 祈りを捧げるツィーの向こうで、槐も1人、亡き人を想う。
 そして墓前に捧げようと、花火が上がる瞬間を狙ってカメラを構えた。
(花火も夜景も凄く綺麗だ……この光景を、彼女と一緒に、見れたらよかったんだけどな……綺麗なものは綺麗だ)
 キャンドルのイルミネーションの上に咲く花火を見下ろし、今は独り。
 少し寂しく思いながらも、優しい思い出を胸に抱き、目の前の光景を心に焼き付けて。
 そしてまた、槐はワインを傾けた。
「ふむん。ミーベルのワインはやっぱりよく冷えてる方が美味い、な?」
 眼下の花火とキャンドルの夜景を楽しみながら、鳴はワインのお代わりを頼む。
 奏はそれを見て、「そうだね」と笑った。
「わぁ、きれい! また大きい花火上がった! ねぇ鳴くん、遊覧飛行ってこれからも続けるのかな? また、時間があれば来ようね!」
「そうだな、また時間があれば、な」
 いつかまたこの景色を見に。
 鳴と奏ではそう言って微笑み合う。
「これも、今回のジュンブラのイベントの1つなのよね? エオニアの夜空に煌めくファイアーワークス……ビューティフルね」
 眼下のこの光景も、ライセンサーの手で守ったものなのだ、とユリアは感慨深く思う。
 ライセンサー達が、そしてエオニアの人々が勝ち取った平和の火なのだ、と。
「凄い! アルバさん、上から見てもまん丸ですよ……!」
 べったりとガラスに張り付き、桜壱は夢中になって花火を見ている。
 飛行機は花火を見逃さぬよう、空港の周囲をゆっくりと旋回していた。
「街にもたくさん灯りがついてますねぇ。ゆらゆらしてて、とってもきれいです」
「ステラの街のキャンドルナイトね。とても綺麗なのだわ!」
 アルバは楽しげな桜壱を嬉しそうに見ながら、その髪を優しく指で梳く。
 すると、桜壱は小さな箱を1つ、アルバに差し出した。
「エオニアの真珠のアクセサリーです。受け取ってください」
「私に?」
「んふふ! デートのお礼ですよ!」
「実は私も、同じ事を考えてたの。仲良しで嬉しいのだわ」
 そう言って、アルバも桜壱に箱を差し出す。
 お互いこっそりプレゼントを用意していたようだ。
「Iも嬉しいです! ありがとうございます!」
「私こそありがとう、大切にするのだわ♪」
「そういえば、空港で結婚式がありましたね。アルバさんは結婚式するなら昼か夜どっちが良いです?」
「私は花が綺麗に咲いた日なら昼でも夜でも雨でも♪ 桜壱さんは?」
「Iは、Iは~……んん、迷っちゃいますね!」
 楽しい思い出と、未来への希望を胸に、ライセンサー達はステラでの1日を終えた。
 これからもエオニアは、復興の道を歩き続ける。
 そしてライセンサー達はこの国のより進化した姿と、更なる魅力を発見する事になるだろう。

成功度
成功
拍手数
6

現在の拍手ポイント:0

あなたの拍手がマスターの活力につながります。
このリプレイが面白かったと感じた人は拍手してみましょう!
拍手1回につき拍手ポイントを1消費します。

MVP一覧

MVPはいませんでした。

重体者一覧

重体者はいませんでした。

参加者一覧


スレッド一覧

スレッドタイトル(レス数)最新投稿日時