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【銀梅花】若き幸せのための祝宴 九里原十三里

形態
イベント
難易度
易しい
価格
500
ジャンル
日常 
参加人数
251~25人
予約人数
10010100
基本報酬
90000G
90SP
900EXP
おまけ報酬
10000G
相談期間
4
締切
2020/06/13 20:00
完成予定
2020/06/24 20:00
機体使用
-
関連シナリオ
-

●薔薇の花嫁を夢見て 
 エオニアの首都「エオス」のパーティー会場は、たくさんの花々で飾り付けられていた。
 真昼の明るい芝生の上にはたくさんの丸テーブルが置かれ、大規模な「ガーデンパーティー」の雰囲気だ。
 王国主催で開かれるジューンブライドの「合同結婚式」――そこにはエオニア中から花嫁・花婿が集まり、これから一生に一度の幸せな時を迎えようとしている。

「母上、とても素敵な結婚式になりそうです。会場が花のいい香でいっぱいで……我も始まるのがとても待ち遠しいです」
 王女パルテニア・ティス・エオニス(lz0111)はそう言って声を弾ませた。
 ベッドに伏した母はパルテニアから贈られた銀梅花(マートル)の花束を手に、「ええ本当に」と微笑んでいる。
「皆がとてもウキウキとしているのが私にも伝わってきます。私もこんな体でなければ、貴女と一緒に花嫁や花婿を祝福してあげたいのだけれど……」
 パルテニアの弟・王子アガピオスを産んでから寝たきりのままのパルテニアの母は、もどかしそうに言った。

 かつてパルテニアの母が王妃となった日、エオニア国民は彼女を祝福し、誰もがその美しさに驚嘆した。
 衣装や披露宴会場はたくさんの薔薇で飾られ、王と腕を組み人々の前に現れた王妃の優雅で上品な姿はまさに「薔薇の花嫁」――エオニアの花嫁はそんな王妃に今も憧れを抱いている。
「母上、安心してください。母上もパーティーに参加できるようにお部屋をご用意したのですよ」
 パルテニアはそう言った。
 医師や侍女たちが王妃を負担のないよう会場に近い建物に移動させ、ベッドの中から窓越しに屋外で行われる合同結婚式を見られるようにするのだという。

「ありがとうパティ。ああ……! 皆と一緒にエオニアの若い人たちをお祝いできるなんて、こんなに嬉しいことはないわ」
 王妃はパルテニアを抱き寄せ、その額にそっとキスをした。
「花嫁や花婿たちが幸せの日を迎えられるのは、貴女やエオニアの民が今までずっと頑張って来た結果でもあるわ。私もきっと、幸せな人たちの姿を見れば元気をもらえるでしょう」
「はい、もちろんです。それに母上、結婚式にはライセンサーの皆様にも来ていただけるんですよ」
 パルテニアはそう言って笑顔を浮かべる。
 一緒にパーティーを楽しみ、祝福してもらえるよう、パルテニアが声をかけたのだ。

「ははうえ、あねうえ、はやくライセンサーのおにいさんおねえさんにあいたいの!」
 パルテニアの弟・王子アガピオスがそう言ってはしゃいだ声を上げる。
 アガピオスはまだ4歳の子供だ。
 ウキウキとした雰囲気に、なんだか我慢ができなくなっているようである。
 式が始まったら会場の中を元気に走り回ってしまいそうな……そんな雰囲気だ。

●ジューンブライドの合同結婚式
 もうすぐ式が始まる――そんな雰囲気の中、会場に集う花嫁・花婿たちの支度も完了した。
 銀梅花や薔薇、エオニアの花々と「青」のアイテムとを織り交ぜて作られた、幸せを呼ぶ「サムシング・フォー」のアイテムはライセンサー達がランテルナで制作したものだ。
 
 復興途中のエオニアには経済的に貧しく、結婚式を挙げるのが難しい若いカップルも多い。
 王国はそんな花嫁・花婿も6月の結婚式の夢を叶えられるよう、国全体で彼らの幸せを祝うため、今回の合同結婚式を企画した。
 料理を準備する厨房でも準備が進み、美味しいごちそうが次々に作られている。
「ほうら、エオニアのお祝いの日にはこれがなくちゃ始まらない! かの大旅行家イブン・バットゥータも食したという『空と海と大地の交わるところ』さ!」
 料理人達がこっそり覗いていたライセンサーに気づき、手招きした。
「他にも美味しい料理がたくさんあるんだ! ひとくちに『エオニア』って言っても地域によっては全然料理が違うんだぜ。これはノルトブローゼのジビエ『キジ肉のオリーブ煮』だよ」
「こっちは『イノシシ肉のハーブグリル』さ。ソースにはミーベルのピューレを使ってる。あっちじゃアルガミラ出身の料理人が『シシカバブ』を焼いてるよ。楽しみにしててくれ!」

 今日は花嫁・花婿を祝う宴であると同時にエオニアの「食の祭典」でもあるのだとコック長は話す。
 エオニアの様々な地域の料理が集まり、その中にはライセンサーも食べた事がないものがたくさんあるはずだ。
「コック長! ヨーロッパから届いたホロホロ鳥はもう焼いていいでしょうか? えーと、1000、2000……ひょええ! 3000羽も来てたのか! これは急がないとパーティーまでに焼き終わらないぞ!」
「ケーキカット用の『ミーベルの特大ケーキ』はオーケストラが演奏を始めたら会場に運べ。ゼリーやジェラートは12曲目が終わったらだ。手順を間違えるなよ!」
 厨房はまさに「戦場」の様相だが、料理人たちの表情は楽しげで、祭りの準備を進めるような活き活きとした雰囲気がある。 
 そして、今日のごちそうのためにはエオニアで用意された食材だけでなく、EUやヨーロッパ諸国を中心に、エオニアの友好国の有志からお祝い用にたくさんの食材が送られて来たのだ、とエオニアの農林水産大臣ドニス・アンセルは口にした。

「花嫁・花婿にぜひ食べて欲しい、とエオニアでは手に入りにくい食材を送ってくださったのだ! エオニアは皆に応援されている……! なんとありがたいことか! 後でお返しにミーベルを山ほど送らねば!!」
 そう話すドニスは友好国の人々の好意に感動しているらしく、思わず目を潤ませていた。
「ライセンサー諸君! エオニアが今日の日を迎えられたのはSALFやライセンサー諸君が我が国を守ってくれたからだ! 今日は我らと共に存分に楽しみ、新郎新婦を祝福して欲し……ってコラぁ!! 誰だ私のズボンに氷を入れたのは!?」
 ドニスが振り返ると、そこには薔薇の花冠を身に着け、「きゃーっ♪」と声を上げて逃げていく晴れ着姿の子供たちの姿があった。
 大人たちが忙しく準備を進める中、幼い子供たちは広い会場の中で大はしゃぎだ。

「この悪ガキどもが! とっ捕まえて食ってしまうぞ!!」
「きゃー! ゴリラだ! ゴリラが来るぞ、みんな逃げろー!」
「わー! ゴリラに食われる―!」
「ゴリラではない! ドニス大臣様と呼べ! ああっ?! お前ら、アガピオス王子まで巻き込みおったな!」
 きゃーきゃーと笑いながら芝生の上を駆けていく子供の群れの中には、王子アガピオスの姿もあった。
 エオニアは小さい国のため、ほかの国よりも「偉い人」と子供たちの距離が近いのだろうか……いや、恐らくドニスの人柄ゆえなのだろう。
 パルテニアはライセンサー達に向かって「すみません」と口にした。
「我もエレクトラも大人しくしておくようにピオスに言い聞かせているのですが、いう事を聞かずにああやって走り回っているのです。これではドニス大臣に捕まってお尻を叩かれてしまうかもしれません」
 国主であるパルテニアはこれから花嫁・花婿に祝福を与えたり、外国からの来賓に対応したりしなければならず、秘書兼家庭教師のエレクトラも忙しそうだ。
 子どもたちの世話はライセンサーも手伝ってあげたほうがいいかもしれない。

 会場に多くの人々が集まり、いよいよ式が始まる。
 ライセンサー達は花嫁や花婿を祝福し、共にパーティーを楽しむため、それぞれの席へとついた。

 エオニアの合同結婚式にお呼ばれしました。
 乾杯に参加するなどして花嫁や花婿を祝福したり、ごちそうを楽しんだり、パルテニアやアガピオスと交流したりして楽しい雰囲気を味わっていただければと思います。
 会場にはステージが組まれ、オーケストラがいたり、エオニアの伝統音楽を演奏する人も来てたりします。
 何か余興(歌とかダンスとか)をやってくださったり、子どもたちを捕獲……もとい、一緒に遊んでくださったりという方も歓迎です!

●お料理
 花嫁・花婿以外はビュッフェスタイルです。エオニア各地域の名物が集まっていたり、他にも大人も子供も楽しめる美味しいものいろいろ!
 エオニア特産果物「ミーベル」はケーキになったりジュースになったりアイスになったり生のをそのまま丸ごと山積みにされてたり……デザート以外にもお肉料理のソースやワインにもなって登場。

●NPCの状況
・パルテニア
 花嫁・花婿1人1人に祝福を与えなければいけないのでとっても忙しいですが、ライセンサーの皆さんとお話したりする余裕はあります

・王妃(パルテニアの母)
 会場を見られる建物の中でベッドに寝たまま花嫁・花婿を見守っています。
 体調を悪化させてしまう可能性があるため外には出られませんが、調子が良ければ建物のバルコニーくらいまでは顔を出せるはず(お話はできます)

・アガピオス
 会場をやんちゃな子供たち(新郎新婦の弟妹や列席者の子供)と一緒に走り回っています。捕まえて「ライセンサーのおにいさんおねえさん」として遊んであげましょう。
 4歳の子どもなので疲れたらそのうち寝ちゃうかもしれませんね。

・ドニス
 エオニア王国の農林水産大臣。外国から来たお客様に挨拶したりしなければいけない立場ですが、子供たちに遊ばれていますので助けてあげてください(声や態度はデカいですがいい人です)

 野外のおっきなイベント大好きMS、九里原十三里です。
 こういう規模の大きいガーデンパーティーに私もいつか参加してみたいなぁ、なんて。
 晴れ着姿の子供たちがきゃーきゃー走り回っちゃってもいい感じの広い芝生の上ででわいわいやりたいですね。

  • 未来をその瞳に
    霜月 愁la0034
    人間16才|ゼルクナイト×ネメシスフォース

★同行
ラック(la3613)気心知れた友人

★行動
正装で参加
ラックと一緒に子供達の相手
話す時は目線を合わせ、見下ろさないように注意
「大臣様は忙しいみたいだからさ、僕たちと遊ぼうよ」
「こっちのお兄ちゃんも、大きいけど優しいよ」
さりげなく大臣を助けつつ遊びに誘う
遊びの内容は子供たちに任せるが、周囲に迷惑がかからないように悪戯などは避ける

遊びながら、ふと周囲を見渡して、皆幸せそうで良い光景だな、と思う
「……いつか、こんな光景が当たり前になれば良いよね」
傍らのラックにしみじみと話しかけつつ、そういう世界にできるように頑張ろう、と心の中で決意を新たにする

アド絡み歓迎

▼心情
……合同結婚式とか大変そう、だなぁ

▼同行者
水無瀬 奏(la0244

▼行動
王女パルテニアの仕事で力関係の仕事があれば手伝い、王妃との時間を出来るだけ作ってやる
なければ、奏や他の人たちを遠くから煙草咥えて眺めながらぼんやりしてる

王女へ
「……時間ができたら奏とたくさん話してやって、な?

王妃へ
「……可能なだけで良い、王女と沢山触れ合って王女との時間を大切にしてやってくれ

  • 人魚の揺り籠
    そよぎla0080
    人間15才|ネメシスフォース×セイント

任せてっ
僕ね、お兄ちゃんなのよ!

あのねぇ、僕ねぇ、孤児院いたからね
ちびっ子ちゃんたちといっぱい一緒だったの!お兄ちゃんよ!(むふー

アガピオスくんと、他の子たちと一緒に遊ぶのー
手品したげる!みんなこのゆびとーまれ!
みんなにこにこだったら素敵ね!
せっかくの結婚式だもの、危ないことない様に、オニーチャンパゥワーでそっと誘導するのよー
疲れたなら、子守唄っ

  • 新たなる道
    黄昏 空la0099
    放浪者18才|スピリットウォーリア×ゼルクナイト

同行者:アルセリアさん(la3911)

〇個人目標:王女、王妃との交流を経てエオニア復興の為に助力する事を再決意
・王妃と会談
「先日エオニアの各地での合同撮影に参加させていただきましたが、素敵な国ですねエオニアって」
復興の為に頑張っている王女さんの力にもなりたいと思っている旨を伝える
自分に何が出来るのか、まだわからないけれど…

・王女と会話
忙しそうにしている王女さん
10歳の頃のオレといえば同胞の血に塗れた日々を送っていた頃
それに比べて王女さん凄く立派だ。でも、ちょっと心配
時には自分を労ってあげて欲しいな、と思う
アルセリアさんの話に耳を傾けた後、同席した皆とその場をお手伝い

桜壱君(la0205)と行動

二人でスーツ姿でタップダンスを披露。
桜壱君と舞踊1で足並み揃え、二人向かい合い格好良くタップをキメる。
「なあに、戦場と同じだ。お互い合わせりゃいいのさ」

余興やステージを観たそうならだっこか肩車。
「肩は丈夫だよ、鉄だけに。お揃いだ」
鑑賞中はミーベル料理も食す。アルコールはNG。決して飲まない。
あーんは甘んじて受けます。

  • 人を助けるヴァルキュリア
    桜壱la0205
    ヴァルキュリア10才|セイント×ゼルクナイト

「凄い!凄ーい!賑やかですね…!楽しい奴です!
▼同行
ケヴィンさん:la0192
▼行動
余興にてケヴィンさんと一緒にタップダンスを踊る
「んふふ、Iも少々ど、鈍くさい所は無きにしもありなんですが!
「楽しんでもらえると良いですね!(義手を握る
半ズボンタキシードで、少し上半身の動きは大振りながらも楽しげに音を鳴らしステップを踏む
盛り上がる所は『花』とガーデンで色とりどりの花を、手拍子をする度に華やかに
「んふふ、…末永くお幸せに、というのですよねっ!

「…、お、重くないです?大丈夫です?(肩車した状態から顔を覗き込む
「はい、ケヴィンさん!あーんですよあーん!(ミーベルを差し出しつつ

  • 太陽の守護者
    吉良川 奏la0244
    人間17才|スピリットウォーリア×グラップラー

心情】「国のためにがんばるパティちゃんを助けてあげたい!
目的】パティちゃん(王女様)を手伝い、その分短い時間でもパティちゃんと王妃様が話せる時間をつくる
同行】鳴くん(la0075
行動】鳴くんと可能な限りパティのお手伝い
パティちゃんへ「みんなの想い出に残るような素敵な結婚式にしようね!
王妃様へ「娘さん、もう立派な王女さまですね!でも、ちょっとがんばりすぎちゃう所があるみたいだから…。私、あの子には頼ってもいい「お姉さん」として接してあげたいって思うんです。私があの子のお姉さんでいてもよいでしょうか…?
「今日は少しでもこの子と一緒の時間を過ごしてあげて下さいね

  • 寡兵よく大群を破る
    神上・桜la0412
    人間10才|ネメシスフォース×セイント

おーこれが結婚式でありますか。初めて参加しました。
なんだか神聖な感じが致しますね。

【行動】
ふむ、自分もバイタリティ溢れる子供達のお相手致しましょう。
鬼ごっこしますか?肩車でも良いでありますよ!

遊んで疲れた子供達の面倒を見ながら、この結婚式の風景を見てしみじみしているであります。

いやーこの景色は平和でありますね!
自分が命を掛けてきた事が間違っていなかったと実感出来ます。
願わくば、この子達が武器を持つ必要の無い世界にしたいでありますね。
っと、明るい未来が約束されている結婚式に相応しくない話題でありました。

これからも末長くお幸せにであります!

・絡み、アドリブ歓迎します

【心情】
今日ばかりはどんなライセンサーも脇役ね。
主役の新郎新婦を心から、お祝いしましょう。

【目的】
エオニアの合同結婚式に参列する。

【行動】
「はい捕まえた。元気が良いわね」
「あっちのテーブルに、大きなミーベルのケーキがあるわよ」
「綺麗なお婿さんやお嫁さんがたくさんよ。見に行きましょう」
「ほら王妃様が見ているわ。手を振ってあげましょうね」
走り回っている子供を捕まえ、ケーキやデザートを餌にしたり、
着飾った新郎新婦を見に行ったり、相手をして時間を過ごす。
抑え込むのでなく、怪我をしたり迷惑をかける前に誘導して
大人も子供もそれぞれ楽しく過ごせるよう、お手伝いする。

  • アイスの女神
    桃簾la0911
    放浪者22才|グラップラー×スピリットウォーリア

同行:瑛士(la2663)近所の友人

アガピオス王子を礼儀正しく捕獲
「御機嫌よう、王子。わたくし達と遊びませんか?(微笑
「わたくしにも12歳下の弟がいます。最後に会った時は6歳…元気でしょうか
王子に弟を重ね少し懐かしむ

ライセンサーのガチ本気で鬼ごっこ
「わたくしが鬼になりますので、50数える間に逃げて下さい
「さて…
1T軽功+2T全力移動の計24でハイヒール激走
「見つけましたよ瑛士!
小細工に「え?アイス?
一時釣られるも捕獲
パルクールばりの障害越えで王子も捕獲
「ふふ、遊び疲れたようですね

王子を送り届けた後、瑛士と料理を楽しむ
「アイスを主食にジェラートを添えます(真顔

余興兼子供たちへの対応
子供たちを集めて簡単なダンスを教え、自らも一緒になって踊る
「ふふ、元気が有り余ってますわね…(微笑
「では…こんなのは如何でしょう?

「折角のお祝いの席ですもの
「皆さんもご一緒に花婿さんや花嫁さんをお祝いしましょう?
「きっと皆さんがお祝いして下されば、嬉しいに違いありませんわ!
「…それに
「きっと吃驚されますわよ…っ!(にこにこ

伝統音楽を演奏される方に相談
一曲を教えて貰い、それに簡単な振付け
子供たちも踊り易いように分かり易い言葉と振りで教える

最後は皆で手を取り合ってお辞儀しながら一斉に一言
「「おめでとう!沢山の幸せがありますように…!!

  • 宇宙系マスコット
    てくたんla1065
    放浪者10才|セイント×グラップラー

【行動】
パルテニアに会いにいく。

お久しぶりやねー。
うちの事覚えてるやろか?
ほんま大きくなってからに。
最後に会った時はこーんなやったのになあ(耳で昔の背を示す様に)
立派になって…子供の成長は早いねんなあ。

人間さんは久しぶりに会った時、こーゆー挨拶するって
教えてもらったんよー。
あれからうちもなかなか成長したと思わへん?
色んな事教えてもらったんやでー。
このままやと立派な宇宙になる日もそう遠くないかもやねー…
(心なしか目の中が期待と希望で輝いているような気がする)

※アドリブ可

同行:桃簾(la0911)近所の友達

アガピオス王子は初見
ドニスさんは前見た気がするので助けるために子供たちの相手をする
この時、桃ちゃんに弟がいることを始めて知る
帰る事が彼女にとって絶対、その理由のひとつなのだと

ガチの鬼ごっことか言ってそんないやまさか
「やべぇ、あの人マジだ」
長い付き合いなのでなんとなくわかる、ヤバめな雰囲気
王子と一緒に兎に角逃げる、隠れる
追い詰められたところで王子を逃がして自分が囮になる
「いいかい。男には…戦わなきゃいけない時が必ず来る
君はその時まで、生きろ」
背中で語れ漢の生き様

相対した後は
「あ!あんなところにアイス!」と小細工

  • 転生のタンザナイト
    都築 聖史la2730
    人間22才|セイント×グラップラー

子供にまとわりつかれる大臣を助けつつ、子供達の相手も手分けしてできる範囲で受け持つ
(王女と大臣が公務優先で行動できるように
(怪我しないように見守り(いざという時の上級救命完備

自分も弟はいるが、一緒に遊んだ記憶はあまりない
私と違って弟は両親と同じ色で生まれてきた
出身地と髪や目の色で、自身の幼少期は内向的で、家で祖父の仕事を見て過ごしてた
次第にそれぞれ趣味や夢を見つけ、話す数もより減って…

一生懸命公務を行う姉を、弟はどんな気持ちで見ているのだろう?

王子は私の弟じゃない
でも、どんな気持ちか知れば、自分の弟の気持ちも少しは理解できるかも…?
「王子様、王女様の事はお好きですか?

【心情】
エオニアに着きましたわね…
それではユウト様、行ってらっしゃいませ

【目的】
合同結婚式を見届ける

【準備】
水晶玉

【同行者】
希望:同じNPCと絡む方

【行動】
礼儀作法3使い、パルテニア様の邪魔にならない範囲で手伝いと労いの言葉
パルテニア様の負担を減らす為に、できることはありませんか?

王妃様へ王女様の心身の成長を話し、占い3で簡易的なゾディアックサインでの星座占い。国の未来の可能性を示す
占いはあくまでも未来の可能性のひとつ。
エオニアの実現する為に…わたくしも、これからも力を貸しますわ

「ふふー!これは言霊使いのひまりちゃんの出番やな!
ねねね、ユーくんユーくん!一緒に唄お!」

【同行】
ユーくん
(la3983)

【行動】
新郎新婦さんを祝福し、ささやかな言霊を込めた唄を響かせて。
願わくば、叶うならばと。拙いおまじないをうつす。

祝福を奏でましょう。唄いましょう。
唄うは月夜に微睡むきみを、奏でるは朝朗けを抱くあなたを。
結んだ糸を解けぬよう、愛しき日々を思い浮かべるのです。
歌いましょう歌いましょう歌いましょう。
ああ、きっと素敵な日々に巡り合えるわ。

こっそりお願いしていた子供達と共に色鮮やかな花をばら撒く。
今日がみんなにとって良き日になりますよーに、やで!

  • 寡黙な翡翠
    LUCKla3613
    放浪者29才|グラップラー×ゼルクナイト

同行者
愁(la0034)
とても親しい友人

正装、普段のバイザーではなく眼鏡。
大臣に軽く一礼。子供達を捕まえて一緒に遊ぶ
子供の相手は妙に慣れている
「ほら、あまり悪戯をしてはいけない。此方で遊ばないか?」
膝を折って目線を合わせる等威圧感を与えないよう注意
王子に関しても他の子と同様に扱う
抱えたり背負ったり、自らの体格も活かして相手をする

子供は好き。普段より幾分か穏やか
「ん。…この子らが何の気兼ねも、脅かされる事もなく育つ事ができるようになれば良いな」
愁に答えつつ
「子供達は、未来そのものだ。そうだろう」
故郷を失わせないよう守らねばと思う

  • 凪の果てへと歩むもの
    御剣 沙織la3776
    人間23才|スピリットウォーリア×グラップラー

【心情】
新たな花嫁衣装のインスピレーションを求め、エオニアへとやって参りました~
他のライセンサーの方々もいらっしゃいますね~

【目的】
合同結婚式の絵を描く

【準備】
画材一式
絵を描く許可を貰う
…流石に王家のイベントで、無断で絵を描くのはよろしくありませんよね

【行動】
結婚式会場の様子を見ながら、絵画3で結婚式会場と、新郎新婦、彼らへ祝福を授けるパルテニア王女の絵を描く
パルテニア様が祝福を与える様子は…これでよいでしょうか~
新郎新婦は一組を暗記しそのイメージから描きましょうか~

  • 友情は我が力
    文室 優人la3778
    人間22才|グラップラー×スピリットウォーリア

同行エリーヌ・ペルグラン(la3172)さん

独りで見るのは浮くかな…と思って遠慮していた合同結婚式だったがエリーヌさんが同行してくれるということで行くことに
自分はエオニアの状況に深く踏み込める立場では無いと思うので純粋に観光と催事としてこの場を、花婿花嫁を祝福
エリーヌさんは失礼にならない程度にエスコートし、折角だし楽しい時間や食事を共有出来たら
「皆さん幸せそうで……とても素敵ですね」
「これ、話題のミーベルですか?美味しいですね」
その後別行動するエリーヌさんは労いの言葉をかけて見送る

友人の黄昏さんと共に、王妃様と王女様に謁見を。
他の方々は初見や依頼上で面識がある程度ですが。
依頼が調査や戦闘系であればのんびり仲良くしている余裕も無いでしょうから、これを機に理解を深めたいですわ。

ワタクシからはライセンサーになるまでの、そしてなってからの道のりを冒険譚的に。
子供達が笑顔で……といいますかやんちゃ過ぎる程に元気というのも平和な証拠。
そしてワタクシ達の尽力が報われている証。
何より彼らが今日も明日も生きられるのは王族の皆様の尽力があってこそ。
だからこそワタクシ達は力と思いを秘めて戦える……その意味では王妃様達のお陰でもありますのよ?
お互い、前へと進んでいきましょう。

折角の目出度い日なんだ。盛り上がろうぜ!

○同行
桜小路 ひまり(la3290)
ひまりちゃん先輩、ひまりんセンパイ、パイセン
最近婚約者になった恋人。バカップル

○行動
ひまりと謡う前に子供達にお願いごと
多分珍しいだろう日本のお菓子をあげることを条件に、唄が終わったあとに沢山の花を撒く手伝いを頼む
必要なら一緒にその花を集めにひとっ走り

言霊の力はないけど、それに通ずるくらい心を込めて歌う
愛しい人を想い、幸福を願い、それを共に分かち合いたい
その気持ちは俺にも分かる。だから、その願いを叶えて欲しくて、高らかに

最後に子供達に合図して、一斉に花を舞わせる
「おめでとう、幸せにな!」

  • 敏腕執事
    ウーズィla4028
    ヴァルキュリア26才|ネメシスフォース×セイント

此方の国母で有らせられる王妃様は病に伏せられていらっしゃるとか
謁見にはご体力を使われるかもしれませんが、もし可能ならばお目通しを

御目通り叶いまして光栄に御座います…ウーズィ、と申します
この美しい国、エオニアの『薔薇の花嫁』にも今日この日の幸せを…
王妃様は音楽はお嫌いではありませんか?
もし宜しければ1曲、贈らせて頂いても?
(バイオリンを取り出し、姿勢正しく構える
(紡がれるのは有名な結婚と薔薇をモチーフにしたバレエ音楽
(演奏後は静かに余韻を残して

いつか…今度は王女様が『薔薇の花嫁』となられるのでしょうね
その慶事にはまた…王妃様にお目通り叶えたら幸いに御座います

ミーベルのワインを飲みながら会場回り。
「このワイン美味いな。」

アガピオス王子たち子供達と遊ぶよ。

「あまり走り回ると危ないぞ。」
子供達にスキル手品1で手品を見せて気を引くよ。
「お兄さんはライセンサーだからこんな事も出来るんだ。」
幾つかの手品を見せてみる。

はしゃぐ子供達をおとなしくさせるのは、興味のありそうな事を見せるに限る。
途中で持ってきたお菓子をついでにあげよう。
これで大人しくなってくれるといいんだが。


「任せてっ! 僕ね、お兄ちゃんなのよ!」
 そよぎ(la0080)はそう、王女パルテニア・ティス・エオニス(lz0111)に声をかけた。
「あのねぇ、僕ねぇ、孤児院いたからね。ちびっ子ちゃんたちといっぱい一緒だったの! お兄ちゃんよ!」
「ピオスと、遊んでくださるのですか?」
 パルテニアがそう言うと、そよぎは大きく頷いた。
「アガピオスくんと、他の子たちもみんな一緒ね! せっかくの結婚式だもの、危ないことない様に、僕のオニーチャンパゥワーを見せるのよー! 手品したげる! みんなこのゆびとーまれ!」
 みんなおいでー! と声をかけ、そよぎは芝生の上に駆け出していった。
 そして駆け寄ってきた小さい子を1人捕まえて抱きかかえ、さっそく手品を披露する。
 すると、そよぎの周りには小さい子供たちの輪ができた。
「あっちのお鍋ね、お料理の人がぐつぐつ煮ー煮ーしたばっかりだから、とーってもあっちっちなのよ」
 はしゃいだ子供たちがうっかり料理に突っ込んだりしないように声をかけ、そよぎは上手く手品で気を引く。 
 そうする間に、オーケストラが演奏を始めた。
 列席者たちに着席を促しているようだ。
「お兄ちゃん、お姉ちゃんたちもうすぐ来るね♪ ねんねする子、こっちおいで」
 早くも眠そうな子供を見つけ、そよぎは子守唄代わりに演奏曲をハミングする。
 LUCK(la3613)は子供達の方に気を配りながら、ドニスに小さく会釈をした。
「そろそろ始まるのだろう? 此方は我々に任せて欲しい」
「すまんっ! では、私も壇上で挨拶などせねばならんので、少しの間、子守を頼むぞ!」
 ドニスはそう言って、早足でステージの方へ向かった。
 それを見て、霜月 愁(la0034)が「本当に忙しかったんだね」と笑った。
「大臣様、また戻ってくるって。だからそれまで僕たちと遊ぼうね」
 愁はそう言って、子供たちと視線を合わせる。
 すると、好奇心旺盛な子供たちが「ねぇねぇ!」と愁のほうに乗り出してきた。
「お兄ちゃんたち、らいせんさーなの?」
「そうだよ。もしかして、王子様に聞いたのかな?」
「うんっ! ピオス様がね、らいせんさーのお兄さんとお姉さんが来るって言ってたの!」
「そっかそっか。じゃあ、もう少し向こうに行こうか。みんなでおっきい声出すと、ステージに聞こえちゃうからね」
 式典の邪魔をしないように、愁は子供たちを芝生の奥の方へと促す。
 LUCKも子供を1人捕まえ、肩の上に担ぎあげた。
「ほらほら、あまり悪戯をしてはいけないぞ。愁、あっちの広い方へ連れていこう」
「そうだね。ふふ、よかったね。こっちのお兄ちゃんも、おっきいけど優しいでしょ?」 
 愁はLUCKの肩の上にいる子供を見上げ、微笑む。
 肩に担がれた子がきゃっきゃと笑うと、他の子供たちも羨ましがってLUCKに纏わりついた。
 どうやらみんな、体力が有り余っているようだ。
「元気だね、みんな。ラック、ほらこうやって抱えてさ……」
「なるほど。こうか!」
 LUCKは広い場所に出ると、子供たちを抱えてぐるぐると回り始めた。
 きゃーっ! と楽しそうな声が上がる。
 遠くではマイク越しに司会者の声が微かに聞こえ、無事に式典が始まった雰囲気だ。
「みんな、乾杯しよう。おっと、これはワインだからだめだ。子供はジュースで我慢だ。アガピオス王子も、グラスは持ったな? パルテニア王女が呼んでる、ほら行ってこい」
 日下部 槐(la4252)はそう言いながら、アガピオスをステージへと促した。
 アガピオスはパルテニアとドニスに促され、マイクに向かって「祝福を!」と声を上げる。
 するとファンファーレが響き渡り、会場が乾杯の声に包まれた。
「このワイン美味いな……お、アガピオス王子が戻ってきたな。みんな、いい子にしてるんだぞ。これから料理も山ほど出てくるんだ。走り回ると危ないからな」
 槐はミーベルワインを片手に、子供たちを呼び寄せる。
 そして会場の片隅で気を引くように手品を披露した。
「すごいだろう。お兄さんはライセンサーだからこんな事も出来るんだ」
「らいせんさーすごいね! ねぇ、もう1回やって!」
「じゃあ今度はこのお菓子をよく見ろ。これがどこから出てくるか分かったらご褒美にあげよう」
 途中で手に入れてきたお菓子も小道具に。
 ステージでは来賓が花嫁・花婿に対して子供には分からない何か難しそうな訓示を始める中、槐はワインを飲みながら、子供たちの興味を引き付けた。
「ああ、大臣。もう挨拶は終わりですか?」
 都築 聖史(la2730)はステージから戻ってきたドニスを見つけ、声をかけた。
 ドニスは聖史を見て「おお!」と声を上げた。
「聖史くんではないか! 『デーメテール神殿』発掘の時以来だな!」
「大臣っ! シーッ! 声が大きいです!」
 聖史は慌ててドニスを制した。
 以前の発掘の際、聖史はエイロース家の印章【雄鶏とミーベル】の入ったインタリオリングを発見するという偉業を成し遂げたのだが……。
「機会があれば発掘にはまた参加したいですが、有名になりたいわけじゃないですし……」
「はっはっは! 謙虚な事だ!」
 ドニスはそう、声を立てて笑う。
 その向こうではジュリア・ガッティ(la0883)が元気な子供たちを捕まえ、運ばれてくる料理の方へ誘導している。
「はい捕まえた。みんな元気が良いわね」
 ジュリアは子供たちの手を引き、ビュッフェカウンターの方へ。
 忙しく準備するギャルソンたちを指さし、「ほら見て!」と声を上げた。
「あっちのテーブルに、大きなミーベルのケーキが出てくるわよ。これからみんなでケーキカットするんですって」
 青いリボンと銀梅花で飾り付けられた大きなケーキナイフを手に、新郎新婦が一斉に長い長いウェディングケーキの前に並ぶ。
 カメラのフラッシュがたかれ、子供たちも歓声を上げた。
「綺麗なお婿さんやお嫁さんがたくさんねー。みんなのお兄さんお姉さんもいるかしら?」
 今日ばかりは自分達ライセンサー達は脇役だ、と思いながらジュリアは子供たちと一緒にその幸せな瞬間を見守る。
 するとステージから少し離れたバルコニーに、ベッドから起き上がった王妃の姿が見えた。
「ほら王妃様が見ているわ。手を振ってあげましょうね」
 子供たちがジュリアと一緒に手を振ると、それに気づいた新郎新婦も一斉に王妃にカテーシーの礼をする。
 すると、王妃は大きく頷き、心から幸せそうな笑顔を浮かべた。


「桃ちゃんあれ、ドニスさんだよね? 子供たちにすっごい登られてるけど……」
 磐堂 瑛士(la2663)は子供たちに再び捕まり、背中に登られているドニスを発見し、近づく。
 桃簾(la0911)はドニスの首にぶら下がっていたアガピオスを捕まえると、「ご機嫌よう」と微笑みかけた。
「先ほどのご挨拶素敵でしたよ、王子。わたくし達と遊びませんか?」
「すまん! 桃簾さん助かった……! アガピオス王子も最近はどんどん力が強くなられていてな!」
 ドニスはやれやれと礼服を整える。
 きゃっきゃと笑うアガピオスをあやしながら、桃簾は「そうでしょうね」と頷いた。
「わたくしにも12歳下の弟がいます。最後に会った時は6歳……元気でしょうか。こうしていると懐かしくなります」
「えー、そうなの? 俺、桃ちゃんに弟いるって知らなかったな」
 瑛士は「そっかぁ」と小さく呟く。
(桃ちゃん、元の世界に帰るのが絶対だもんね。小さい弟もその理由の1つか……)
 和やかに会食が始まると、子供たちは一旦おとなしくなった。
 だが、お腹がいっぱいになるとまた周りのものに好奇心が疼きだす。
 そこで桃簾はアガピオスや周りの子供たちを広い方へ連れ出した。
「さぁ王子……わたくしが鬼になりますので、50数える間に逃げて下さい」
「おにごっこー? わーい!」
「いや待て王子! やべぇ、あの人マジだ」
 無邪気に応じてはまずい、と瑛士は察したがアガピオスや子供たちはたったかと走りだしてしまった。
 その向こうで桃簾がアイドリングを始める。
 仕方なく瑛士も慌てて子供達の方へ走った。
「さて……覚悟はよろしいですね、王子?」
 にやり、と笑いドレスの裾を持ち上げ、ハイヒールで駆け出す桃簾。
 瑛士は植え込みに隠れ、アガピオスに「声を出すなよ」と真顔で言った。
「いいかい。男には……戦わなきゃいけない時が必ず来る。君はその時まで、生き……」
「見つけましたよ瑛士!」
「ああああ! ほら、俺の事はいいから行け!」
 背中で語れ漢の生き様――アガピオスを逃がし、代わりに爆速で植え込みを跳び越えてきた桃簾に迫られる瑛士。
 とっさに「あっ!」と声を上げた。
「あんなところにアイス!」
「え? アイス? ……って。通じると思います?」
「あああ! 王子っ!」
「ふふ、新しいお料理が出てきたようですから戻りましょう」
「おねえちゃんもたべるー?」
「ええ、もちろんです王子。アイスを主食にジェラートを添えます」
 アガピオスを会食の席へと促し、桃簾も瑛士と共にビュッフェへ。
 ビュッフェの席では、てくたん(la1065)がパルテニアと話をしていた。
「お久しぶりやねー。うちの事覚えてるやろか?」
「ええ、もちろん。またお会いできてうれしいです」
「ほんま大きくなってからに。最後に会った時はこーんなやったのになあ」
 耳で昔の背を示すようにするてくたん。
 すると、パルテニアは「本当ですか?」と笑った。
「我はそんなに背が伸びましたか?」
「なったなったー。立派になって……子供の成長は早いねんなあ」
「だったら我は、1年で倍になってしまったのですね。花嫁になるころには、あの木よりも大きくなってしまいます」
 冗談だと分かったらしく、パルテニアは笑って傍らのモミの木を指さす。
 てくたんは「そら大変やー」と声を上げた。
「人間さんは久しぶりに会った時、こーゆー挨拶するって教えてもらったんよー。なぁ、あれからうちもなかなか成長したと思わへん?」
「あら? そういえばお耳が少し長くなりました?」
「そやないよー。色んな事教えてもらったんやでー。このままやと立派な宇宙になる日もそう遠くないかもやねー……ほら、目ぇ見て? 期待と希望できらっきらやー」
「あら本当ですね。あ、我も映ってます」
「近い近い。それは寄りすぎやー」
 てくたんとパルテニアがふざけ合っていると、水無瀬 奏(la0244)が「パティちゃーん!」とパルテニアを呼んだ。
 パルテニアに頼まれていたものの準備ができたようだ。
「この後みんなでダンスをするでしょう? その後、みんなに渡したらどうかって。それでいいかな?」
「ありがとうございます。なんだか今日は、ライセンサーの姉さまや兄さま達に甘えっぱなしですね」
「いや……それでいいんだ、王女。奏は、王女とたくさん話せて嬉しいんだから」
 吉良川 鳴(la0075)はパルテニアにそう言うと、大きく息をついた。
 どこかで一仕事終えて来た顔だ。
「……時間がある間に、少しお母さんの所へ行ってきたらどうだ? 今日は顔色がいいみたいだぞ」
 そうパルテニアに声をかけ、鳴はパルテニアを王妃の元へ促す。
 バルコニーのソファーに腰かけた王妃は、パルテニアが鳴や奏と一緒にやって来たのを見ると、笑顔を浮かべた。
「王妃様、暫くパティちゃんと一緒にいてあげてください」
 奏はそう、王妃に声をかけた。
「例の『サプライズ』も、成功しそうです! パティちゃん、みんなの想い出に残るような素敵な結婚式にしようね!」
「……沢山触れ合って、2人の時間を大切にしてくれ。王女の出番になったら呼びに来る」
 鳴もそう2人に声をかけ、持ち場に戻る。
 会場では、新郎新婦や列席者たちを交えたチークダンスが始まった。
「賑やかですわね、ユウト様。わたくし達も、チークに参加していいみたいですわ」
 エリーヌ・ペルグラン(la3172)はそう言って微笑む。
 にぎやかなエオニア音楽が流れ、新郎新婦が手を取り合って踊り、そこに周囲の者たちも加わっていく。
「ダンスがあるんですね……よかった、エリーヌさんと一緒に来てなかったら、男1人で浮いてたかもしれません」
 文室 優人(la3778)がそう言って頭を掻いた。
 くるくると相手を変えながら、和やかにダンスが盛り上がっていく。
「皆さん幸せそうで……とても素敵ですね。じゃあまた後で、エスコートさせてください」
「ええ、ユウト様。行ってらっしゃいませ」
 大勢が入り乱れる会場の中で、今日見知った顔が互いに手を取り合い、踊る。
 エオニア若者たちは、結婚によって新たな門出を迎え、やがて様々な役割を担い、社会(コミュニティ)を動かす主力となっていく。
 どうかこれからよろしく――そう交流を深める雰囲気を、優人は会場の人々から感じ取った。
(俺はエオニアの状況に深く踏み込める立場では無いけど……純粋に、こうやって楽しむだけでもいいみたいだな。みんなで花婿花嫁を祝福して……いい国だな)
 遠くに住んでいた他人同士がいつしか隣で語り合い、笑い合い。
 ライセンサー達も、次第にその雰囲気に溶け込んでいく。
 そしてダンスが終わると、パルテニアがステージに立った。
「これは、我から皆への贈り物だ。どうか、受け取って欲しい」
 パルテニアがそう新郎新婦に声をかけ、奏と鳴が包みを解くと、会場に歓声が上がった。
 思わぬそのプレゼントに、花嫁の中には思わず泣きだす者もいた。
「これ、話題のミーベルですか? 美味しいですね。デザートの種類も多いし、すごいなぁ……」
 優人は列席者らと話し、友好を深める。
 その向こうで、エリーヌはパルテニアと王妃に声をかけていた。
 パーティーで疲れてはいないか、とパルテニアを気遣っているらしい。
「王女様は素敵なレディにおなりですわ。お客様への受け答えもとても大人びていらっしゃって……さすが、エオニアの国主様です」
 エリーヌはそう言いながら、水晶玉をそっと取り出した。
「今日はパーティーでずっと気を張って頑張っていらっしゃいますから、少しわたくしの占いで気分転換いたしましょう。黄道十二星座(ゾディアックサイン)で占わせていただきますわ」
 そう言って準備を始めるエリーヌ。
 結果が出る間、黄昏 空(la0099)は王妃と話を続けた。
「先日エオニアの各地での合同撮影に参加させていただきましたが、素敵な国ですねエオニアって」
 復興の為に頑張っているパルテニアの力になりたい。
 空はそんな決意を王妃に伝えた。
「正直……自分に何ができるかは分からないのですが」
「あの子の事を、思っていてくださるだけでもいいのですよ。それにライセンサーの皆様には、十分すぎるくらいのものをもういただいています」
 王妃はそう言って目を細めた。
「私もこんな体で何もできませんし、パティの傍にいられないもどかしさを感じていました。でも……皆さんがいつもそうやって気遣ってくださって、本当に心強く思っています」
 そう話す2人の向こうで、子供達の元気な声が響く。
 アガピオスが「ははうえー!」と叫んでバルコニーに飛び込んでくるのが見えた。
「あら王子様、またいらっしゃいましたのね。子供がやんちゃをしていられるのも、平和の証拠ですわ」
 いささか元気すぎるくらいに、とアルセリア・イスキェルド(la3911)が笑う。
「ワタクシはスペイン・バレンシアに生まれましたの。そしてライセンサーになって……皆様の楽しそうな姿を見ていると、なんだか報われる気持ちになりますわ」
 ライセンサーになるまで、そしてそれから後の事を冒険譚的に語りながら、アルセリアは王妃やパルテニアと歓談する。
 空は楽しそうにアルセリアの話を聞くパルテニアとアガピオスの横顔をじっと見つめていた。
(10歳の頃のオレといえば……同胞の血に塗れる日々を送っていた頃だな。それに比べて王女さんは凄く立派だ。でも、いつも忙しそうにしてて、ちょっと心配だな)
 自分を労る余裕は持てているだろうか、と空は思う。
 だが忙しいパーティーの合間に、暫し母親との穏やかな時間を――それが今は何よりなようだ。
「御目通り叶いまして光栄に御座います……ウーズィ、と申します。王妃様は先ほどからずっとお部屋の外でお過ごしのご様子。お疲れではありませんか?」
 ウーズィ(la4028)はそう、王妃に声をかける。
 自分を気遣うウーズィに、王妃は大丈夫だと笑顔を返した。
「医師からは夜風に当たる前に部屋に戻るようにと注意されています。ですからせめて、陽の出ている間はこうして皆様の傍にいたいのです」
「では、この美しい国、エオニアの『薔薇の花嫁』にも今日この日の幸せを……」
 そう言うと、ウーズィはバイオリンを取り出し、姿勢正しく構えた。
「王妃様は、音楽はお嫌いではありませんか? もし宜しければ1曲、贈らせて頂いても?」
 かつての薔薇の花嫁のために紡がれるのは、結婚と薔薇をモチーフにしたバレエ音楽。
 2人の子供を膝に抱き寄せ、王妃はそれを心穏やかに聴いていた。
「いつか……今度は王女様が『薔薇の花嫁』となられるのでしょうね」
 静かな余韻を残してウーズィは演奏を終え、そう口にした。
「その慶事にはまた……王妃様にお目通り叶えたら幸いに御座います」
「ええ、ぜひ。その頃には私も、パティのお祝いを仕切れるくらい元気にならなければ」
 そう言って王妃は目を細めた。
「王妃様は何もできないとおっしゃいましたが、国の皆様が今日も明日も生きられるのは王族の皆様の尽力があってこそですわ」
 アルセリアはそう、王妃に声をかけた。
「だからこそワタクシ達は力と思いを秘めて戦える……その意味では王妃様達のお陰でもありますのよ? お互い、前へと進んでいきましょう」
「ええ。そうでなければなりませんね」
 王妃がそう声を漏らす。
 するとエリーヌが「大丈夫ですわ」と声を上げた。
「これからエオニアはますますいい国になります。見てください、素晴らしい結果が出ましたわ」
 エリーヌはそう言って微笑む。
「ですが占いは、あくまでも未来の可能性のひとつ。エオニアの幸せな未来を実現する為に……わたくしも、これからも力をお貸ししますわ」
 明日を作るために。
 ライセンサー達はそう、改めて決意したのだった。


「凄い! 凄ーい! 賑やかですね……! 楽しいです!」
 桜壱(la0205)はそう言いながら、ケヴィン(la0192)の義手の手を引いてステージを目指す。
 そろそろ余興の順番が回ってくる。
 場はますます盛り上がっていた。
「んふふ、頑張りましょうケヴィンさん。Iも少々ど、鈍くさい所は無きにしもありなんですが!」
「おや、桜壱君は緊張してるのかい? なあに、戦場と同じだ。お互い合わせりゃいいのさ」
 行こう、とケヴィンが桜壱を促す。
 桜壱はその手を握り、固く握手をする。
「楽しんでもらえると良いですね!」
 オーケストラが演奏を始めると、半ズボンタキシード姿の桜壱がステージへと飛び出す。
 そしてケヴィンと共に、軽やかなタップダンスを披露した。
「んふふ、……末永くお幸せに、というのですよねっ!」
 ダンスのクライマックスで、桜壱は手拍子に合せて色とりどりの花をステージに降らせた。
 華やかに降り注ぐイマジナリードライブの花吹雪に、観客は盛り上がり、声を上げた。
「いい感じだ。よくがんばったね。お客さんみんな、喜んでたよ」
 ステージを降りると、ケヴィンがそう言って桜壱を労った。
 少し上半身の動きが大振りだったのはご愛敬。
 楽しげに音を鳴らしステップを踏むのがよかった、と桜壱の可愛らしい姿を写真に撮りながらべた褒めする。
「ありがとうございます! じゃあ、ケヴィンさんお疲れ様でした。ケーキ食べましょう!」
 桜壱はスイーツの台からミーベルの皿を手に取る。
 そして大きめの一口をケヴィンに差し出した。
「はい、ケヴィンさん! あーんですよあーん!」
「おいおい、こりゃ随分でかいミーベルが入ってるな」
「さっき、みんなで切ったウェディングケーキみたいです。あのおっきいの」
「ああ、そうかい……ん、良いね。甘さと酸っぱさが絶妙だ。じゃあ、あのジュースも貰おうか」
 ケーキカットのご相伴に預かりつつ、出番を終えた2人も舞台の鑑賞へ。
 大勢がステージに集まっているのを見て、ケヴィンは桜壱を肩に担ぎ上げた。
「どうだい? これで良く見えるかい?」
「……、お、重くないです? 大丈夫です?」
「肩は丈夫だよ、鉄だけに。お揃いだ」
「じゃあ、ケヴィンさん次はマカロンです。Iが食べさせてあげます!」
 ケヴィンの頭の上から身を乗り出し、桜壱がマカロンを差し出す。
 その向こうで、ロジー・ビィ(la1006)はエオニアの演奏家たちと一緒に子供たちにダンスを教えていた。
「皆さん、分かりましたか? 太鼓の『ドーン』に合わせて全員で手を繋いでジャンプ、ですわ」
「「はーいっ!」」
「ふふ、元気が有り余ってますわね……では、こんなのは如何でしょう? 次はちょっと難しいですわ」
 子供たちを集め、即興でエオニアの伝統音楽に簡単な振り付けを。
 元気に花嫁・花婿をお祝いしようということのようだ。
「皆さん、振り付けは覚えましたか? では、折角のお祝いの席ですもの。一緒に花婿さんや花嫁さんをお祝いしましょう!」
 花冠を付けた子供たちを連れ、ロジーはステージ袖へ。
 そして、みんなで順番を待った。
「きっと皆さんがお祝いして下されば、花嫁・花婿も嬉しいに違いありませんわ!」
 ロジーは「それに」と微笑む。
「きっと吃驚されますわよ……っ!」
 ステージに立ったロジーと子供たちは、楽団と共にダンスを披露する。
 子供たちは覚えたての振り付けを元気よく踊った。
「「おめでとう! 沢山の幸せがありますように……!!」」
 最後は皆で手を取り合ってお辞儀しながら一斉に一礼。
 可愛らしい姿に、会場からは歓声が上がった。
「お疲れ様であります! とっても可愛らしかったでありますよ!」
 ラムダ・ランバート・ラシュレー(la0557)はステージから戻ってきたロジー達にそう声をかけた。
 中には何だか眠そうな子供の姿もある。
 きっと、そろそろ元気を使い切る頃なのだろう。
「今日はみんなで遊んで楽しかったでありますか? ここで、みんなでお昼寝するであります」
 ラムダは自分の傍らに子供たちを呼び、ステージの音楽に耳を傾けながら午睡を促した。
 ちょうど、祝い事の時に演奏されるという曲が演奏されている。
(おーこれが結婚式でありますか……初めて参加しましたが、なんだか神聖な感じが致しますね)
 和気あいあいと騒がしくしながらも、そこにはどこか厳粛な雰囲気がある。
 これが若者たちの門出の祝宴なのか――とラムダはしみじみ思った。
(ふふ、結局みーんな寝ちゃったでありますね。大きい子も小さい子も、いやーこの景色は平和でありますね!)
 芝生の上に寝転ぶ子供たちの表情を見て、ラムダは思わず噴き出した。
(自分が命を掛けてきた事が間違っていなかったと実感出来ます。願わくば、この子達が武器を持つ必要の無い世界に……)
 これからも末長くお幸せに。
 ラムダはそう、微笑みを浮かべた。
「ふふー! これは言霊使いのひまりちゃんの出番やな! ねねね、ユーくんユーくん! 一緒に唄お!」
 桜小路 ひまり(la3290)は盛り上がるステージを見て、そう声を弾ませた。
 そこでユウジ・ラクレット(la3983)は「よしきた!」と事前の仕込みを買って出た。
「向こうの子達寝ちゃったけど、みんなはまだまだ元気そうだなー。じゃあ、ひまりん先輩の唄が終わった後に……大丈夫か?」
ユウジがそう声をかけると、子供達から「分かったー」という声が上がった。
「ねぇ、おにいちゃんとおねえちゃんは、はなよめさんと、はなむこさんじゃないの?」
「あー……えっと、パイセンと婚約者になったばっかでな……」
「こんやくしゃ?」
「結婚の約束をした、って事だよ」
「それってなに? ばかっぷる?」
「ばかっぷ……! いや、あー……とにかく! 折角の目出度い日なんだ。盛り上がろうぜ!終わったらみんなで日本のお菓子食おうな!」
 うまくいったらご褒美だ――と、ユウジはそう、子供達に言い聞かせる。
 そして、いよいよ出番が来ると、ひまりと2人でステージに上がった。
(今日はうちの唄で、新郎新婦さんを祝福させてもらいます。ささやかな言霊を込めて、願わくば、叶うならば……)
 聴く人が、幸せになれるように。
 ひまりはその唄声に思いを込める。

 祝福を奏でましょう 唄いましょう
 唄うは月夜に微睡むきみを、奏でるは朝朗けを抱くあなたを
 結んだ糸を解けぬよう、愛しき日々を思い浮かべるのです
 歌いましょう歌いましょう歌いましょう
 ああ、きっと素敵な日々に巡り合えるわ

 ユウジもひまりの傍らで、心を込めて唄を綴る。
 愛しい人を想い、幸福を願い、それを共に分かち合いたい。
 その気持ちを唄に乗せた。
(俺にはひまりちゃん先輩みたいな言霊の力はない。だけど、その願いを叶えて欲しいのは一緒だ)
 唄が終わりに差し掛かると、ユウジはステージ袖に向かって手を振った。
 すると、花籠を手にした子供たちが大勢飛び出してきた。
(ありがとう! みんな、打ち合わせ通りだな!)
 ユウジがこっそり仕込んでいた花を、子供達が一斉にステージに舞わせる。
 列席者の上に、そして花嫁・花婿の上に。
 銀梅花や、色とりどりの花が舞い散る。
「今日がみんなにとって良き日になりますよーに、やで!」
「おめでとう、幸せにな!」
 歓声の中、ひまりとユウジは花嫁・花婿や観客のほうに向かって手を振った。
 その楽しそうな様子に、パルテニアやアガピオスも笑顔を浮かべ、手を振り返す。
「王子様、王女様の事はお好きですか?」
 聖史はアガピオスの傍らにしゃがみこみ、声をかけた。
 自分と違い、両親と同じ色で生まれてきた弟。
 聖史は、家で働く祖父の仕事を見ながら内向的な幼少期を送った自分とは対照的だった弟の姿をアガピオスに重ねていた。
(次第に趣味や夢を見つけ、話す数も減って……)
 公務に勤しむ姉を見る幼い王子の気持ちは、一緒に遊ぶ機会もなかった聖史の弟ともなにか通じるところがあるのではないか。
 そう思っていると、幼い王子はこう口にした。
「あねうえ、だいすきだよ!」
 だって、ぼくのあねうえだから
 そう屈託なく笑い、王子は駆け出していった。
「今日はパティもピオス楽しそう。ライセンサーの皆さんとこうして過ごせるようになって、よかったわ」
 王妃はそう言って目を細めた。
「特にパティは長女だから、たくさんお兄さんやお姉さんができたみたいで、嬉しいのね」
「本当ですか? 私、あの子には頼ってもいい『お姉さん』として接してあげたいんです」
 奏はそう、王妃に言った。
「娘さんは立派な王女さまですが、ちょっとがんばりすぎちゃう所があるみたいだから。私があの子のお姉さんでいてもよいでしょうか……?」
「ええ、もちろん。あの子はいつも、皆さんにお会いできるのを楽しみにしていますから」
 これからもずっと、パルテニアの心の支えでいて欲しい。
 王妃はそう、ライセンサー達に願っているようだった。
「なんだかみんなが和気あいあいと、のんびりしてるね……いつか、こんな光景が当たり前になれば良いよね」
 愁が子供たちを相手しながら、そんな事を呟いた。
 それに対し、優人だ「そうだな」と頷く。
「またおいで、って今日だけで何十人に言われたか分からない。俺達も、もうエオニアの仲間だって」
 子供たちも、大人たちも幸せに笑いあい、共に祝福する。
 それは、象徴的な平和な光景だった。
「ん。……この子らが何の気兼ねも、脅かされる事もなく育つ事ができるようになれば良いな」
 LUCKも子供を抱えて笑わせながら、そう言って頷く。
「子供達は、未来そのものだ。そうだろう」
 この子達のために、故郷を失う事など恐れなくてもいい未来を――LUCKはそう口にする。
 きっとそれが子供たちのいう「らいせんさーのお兄さんお姉さん」の役目なのだろう、と。
「パルテニア様、王妃様、ご覧ください。今日の合同結婚式、描き上がりました~」
 御剣 沙織(la3776)はそう言うと、バルコニーにいる2人の前にボードを差し出した。
 すると、王妃が「まぁ」と顔を輝かせた。
「もう完成したのですね。これは、パティと新郎新婦ですね」
「そうです~。パルテニア様が祝福を与える様子を描かせてもらいました~」
 結婚式の様子を見ながら、会場と場面を選んで仕上げたのだと沙織はいう。
 無断で描くのはよくない、と沙織が許可を伺うと、「後で見せてくださいね」とパルテニアは気軽に応じたのだ。
「こちらは新郎新婦を単体で。一組、印象的なカップルがいましたので、イメージで仕上げました~」
「素敵! この青い色が綺麗ですね!」
 パルテニアがそう声を上げる。
 花嫁・花婿のブーケやコサージュは、ライセンサーの手で作られた「青いもの」を1点含ませた幸せのアイテムだ。
 沙織の絵にも、ブルースターやデルフィニウム、青い薔薇や青いリボンを銀梅花や季節の花々と合わせたそれらの作品たちが鮮やかに描かれていた。
「今日は私にとっても、新しい花嫁衣裳のインスピレーションを得られるいい機会になりました~」
 そう、沙織は口にした。
 今日の日を、絵に、そして心に刻んで。
 ライセンサー達は幸せな空気をお裾分けに貰い、合同結婚式の1日を終えたのだった。

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