オープニング詳細|WTRPG11 グロリアスドライヴ
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  2. SALF本部

  3. 【銀梅花】幸せまであと何歩?

【銀梅花】幸せまであと何歩? 秋雨

形態
イベント
難易度
易しい
価格
500
ジャンル
恋愛 日常 
参加人数
251~25人
予約人数
10010100
基本報酬
80000G
80SP
800EXP
おまけ報酬
10000G
相談期間
3
締切
2020/06/10 12:00
完成予定
2020/06/25 12:00
機体使用
-
関連シナリオ
-



 6月。日本に住まう者であればしとしとと降り続く雨季に、べたつくような湿気に顔を顰める季節であろう。しかしこの時期のエオニア王国はどこかそわそわとして落ち着かない。
 その原因は──咲き始めた銀梅花(マートル)の花。真っ白な花弁に『愛のささやき』の花言葉を載せたその姿は、どこかウェディングドレスにも似たものを感じさせるだろう。

 そう、ウェディング。結婚式だ。これこそがエオニア王国を──特に若者を──浮つかせるのである。

 復興の進むエオニア王国としても、吉事があるのは良いことだ。国民の気分が上向き、未来へとその想いを向かせてくれる。そのようなワケで王国としても、未来を担う若者たちの幸せを全力でバックアップする予定であった。
 そしてこの機会に合わせ、エオニアで結婚式を挙げたいという海外からの来訪者も歓迎する。これに満足し、今後もまた訪れてくれるならばより復興も進むことだろう。

 しかし結婚式を挙げるには場所と人と、何より想いが必要である。
 場所は王国側によって合同結婚式の場が設けられる予定だ。結婚式を挙げる資金が不足しているという者も、これに参加することで費用は抑えられるだろう。
 次に、人は絶対になくてはならないものだ。こればかりは若者や来訪者たちの縁と運へ任せるしかないが──もし未熟な恋の芽が育っているのなら、この時期に開花させても良い。
 最後に、想いも必要不可欠な存在である。互いに恋し愛しあう想いであれば言うことはないが、結婚する理由はそれらだけに留まらない。恋、愛で表現できなくとも穏やかな感情で共になる者たちもいるだろうし、或いは打算的な感情から繋がる縁もあるだろう。しかし『何もないけれど結婚した』という話は早々聞かないものだ。

 では──その想いをどう伝えようか?

 言葉で?
 手紙で?
 贈物で?

 一世一代となる告白かもしれない。そう考えたら緊張も気後れもしてしまう。贈り物だとしたら、相手が望む物を渡せるかどうかも分からない。1人で購入しに行くのはかなりハードルが高いだろう。
 ならば、さりげなく2人で買いに行けば良いのである。




「エオニア王国ではジューンブライドに乗じて、専用の市場を開くそうですよ」
 ライセンサーの視線が傍らのチラシへ止まったのを見て、受付嬢がご自由にどうぞと促す。手に取ったそれに描かれたのは、まるで花嫁のような白い花だった。
「マートル……ミルテ、とも呼ばれるお花だそうで。綺麗ですよね」
 そう告げる受付嬢もどことなく行きたそうにしている。女性からすれば花嫁になるのは1つの夢なのだろう。
 市場と言えば、魚や野菜を売る朝市であったり、露店が軒並み連ねる風景が想像されるかもしれない。チラシの誘い文句からすると、エオニア王国の市場は後者のイメージが近いようだ。
 地面に布を敷き商品を並べる簡素なものではなく、ワゴンを用意してディスプレイする形式の市場。記念になるようなアクセサリーからマートルのブーケ、花を飾った飲食物のワゴンなど様々な露店が並ぶようだ。
 仲の良い、仲良くなりたい2人で買いに来てもいいし、もちろん1人でこっそりプレゼント用に買いに来るのでも良い。何も買わずとも雰囲気だけ楽しむ方法だってある。

 さあ──誰と、何を見に行こうか?

●すること
 市場でひと時を過ごす

●詳細
 エオニア王国首都の一角に、ジューンブライド市場が開かれました。エオニアの若者たちで主に賑わっている他、外国からの来訪者も見受けられます。ライセンサーも勿論自由に行き来して構いません。
 ワゴンの連ねる市場には以下のようなものが売られています。

・アクセサリー(ペアリングやネックレス等々。マートルを模したデザインが比較的多い。価格はピンキリ)
・マートル(銀梅花)のブーケ
・花を飾った飲食物
……etc.

 その他、ありそうなものはプレイングへ自由にお書き下さい。雰囲気だけ楽しんで過ごすことも可能です。

 ご無沙汰しております。エオニアとIFシナリオで生えてくる秋雨です。
 6月の花嫁は幸せになれるそうですね。もうラブラブな方も、友人以上恋人未満でジレジレな方も、これを切っ掛けに如何でしょうか?
 ご縁がございましたら、よろしくお願い致します。

▼心情
何か良いものがある、かな?

▼同行者
幼馴染の奏(la0244

▼行動
ワゴンに売られている銀梅花のペアリングを奏が気になって見てる
「……欲しい?(奏の様子見つつ

欲しいといわれて、そうだなぁと考えつつ
「じゃあ、奏が俺と正式に付き合ってくれるなら買ってあげようか、な? どう?

(奏がしゅんとしたら
「んんぅ? それはそれ、これはこれ。ちゃんと奏の事を想ってるし、好き、だから。ゴメン、ややこしかった、な
(OK貰えたら買って奏の左の薬指に指輪を嵌めてやり俺のは紐に通して首から掛けて貰う

花のアイスも食べてまったり
アイス交換等もする


  • 88la0088
    人間33才|セイント×ネメシスフォース

同行:紅迅(la2548)、ファオ(la0555)
「そこのお嬢さん方、よければご一緒にどうかな」
知り合い二人を見かけたので声をかけたのが全ての過ち。
(見た目は)美女二人の財布役。今月金フィッシャー像あったかな(遠い目)

戦火に見舞われたそうだが、この様子では復興は順調のようだな、と考えつつ支払い
厚い財布が薄くなる。
(見た目だけは)美女二人が楽しそうに買い物している様子を眺める。逃げられない。きっとホーリーストリングとかされる。

「二人とも、お目当てのものは何かあったかね?」
紅迅には高級チョコとブレスレットタイプのお守り(つけてあげる
ファオには銀梅花のリース
をプレゼント


  • 太陽の守護者
    吉良川 奏la0244
    人間17才|スピリットウォーリア×グラップラー

心情】「いろいろなものが売っているみたいだね!何かよいものはあるかな…?
目的】鳴くんとお買い物!
同行】鳴くん(la0075
行動】色々なお店を回って、銀梅花のペアリングが目に留まる
「あるリングが気になる……
「うん、欲しい!

指輪をはめてもらって
「わぁ、キレイ! ありがとう! 大事にするね!

購入後は花のアイスを食べつつ、まったり
アイスを交換して食べたり
「そのアイスもおいしそう!私のとちょっと交換しよっ

la1531/恋人のシオンさんと
賑やかな空気を感じながら市場を巡る
「人には、幸せを求める強さがありますね」

一瞬視界に入ったのは、小さな石が飾られたシルバーのペアリング
「あ、いえ…その、」
ほんの数秒目で追っただけなのに、指輪に惹かれていたのがバレていました…
恥ずかしさにそわそわしながらも手に取り眺める

「…頂いて良いのですか?」
購入された指輪を渡されれば、目を丸くしてから、今度はとびきり幸せそうに微笑む
「貴方とのお揃いが増えるのが嬉しいです…大切にします」
今日は、素敵な一日になりましたよ
これからも、もっと沢山の想い出を重ねていきましょう
それが、幸せな形になる日まで

  • 太陽の守護者
    V・V・Vla0555
    ヴァルキュリア16才|ゼルクナイト×セイント

同行:88(la0088)、紅迅 斬華(la2548)

我々に声をかけるとはお目が高い!
そして我々に好きなものを奢ってくれるとな!なんと太っ腹な紳士だろう!(言ってない
おっと何処へ行こうというのだね??(捕獲用にホーリーストリング発動)

銀梅花のリースいいな!
ドライフラワーにすれば、長く飾っておけるしな~~♪
限定のティーセットに目移りしつつ…しかしなかなかのお値段…むむ
だがこういうものは一期一会!
悩んだ末にお買い上げ

買い物に付き合ってくれたお礼に、ミーベルのアイスフレーバーティーを88殿と斬華殿に奢る
それと、シンプルな銀のストラップを
今日はありがとうな♪

【心情】
今日は、英雄としての面が表に出た由利菜ちゃんとエオニアの市場で過ごすわ。
普段とは違って新鮮ね~

由利菜ちゃんって、英雄の魂と二人で一体の存在なのよね。ってことは…愛する人と分離してデートはできないってこと?
んー、まぁ事情があるのは分かってるわ。

【目的】
市場で過ごす

【準備】
香水とメイクセットでおめかし

【同行者】
月鏡由利菜

【行動】
ネックレス・イヤリングなどのアクセサリーを買っていく
姉妹でお揃いのアクセ、良くない?
そろそろ、モデル撮影用のアクセサリーを刷新しようと思ってたのよ。新しいブライダル会場の花嫁モデルや、夏雑誌の撮影も控えてるし

同行:ユキナ(la1795

「6月の花嫁…ユキナは憧れたりする?
「あたしはピンと来ないの…
「ゼウスの妃ジュノに由来するらしいけど…彼って浮気者だし(笑
「でも…こうして幸せの中を歩くのは心が躍るわ

ユキナと連れ立ち市場を巡る
知らぬ間にその手は繋がれていて
フとした瞬間、普段より心が弾む自分に気付き、驚くも心地好い
その時、目の端に映った小さな銀色の…
「ねぇ…ユキナ、あの指輪…見て!
…銀色の猫とマートルのモチーフを配したピンキーリング
「ユキナさえ良ければ…お揃いにしない?
彼女が手に取ったのは…少しあたしの小指には大きくて
でも嵌めてくれた左手の薬指にはピタリと納まって

心が、跳ねた

…何を、想っているの?言葉が零れそうで出て来ない
気付けば薬指から指輪は外されていて…何とも言えない気分になった

この気持ちは何?
ユキナと居る時間は不思議で光の中に居るよう
この感覚を幸せ、というのだろうか
あたしは今、何色に染まっているのだろうか
何故か、黒では無い気がした

言葉に出来ないユキナへの想いと幸せ
今は左手の小指に嵌め。幸せが、この想いが留まるように

心情
「未来を担う若者の活気があるな」
結婚という言葉に憧れを持つのは当然か
望も普段より興奮気味であるしな
夢や未来に想いを馳せるのは、より良い未来の為か

目的
エオニアの復興状況を見る
市場の雰囲気を望と愉しむ

行動
恋人:来栖望【望】
市場を散策して国と民の状況を確認する
望の目を引くペアリングを購入して手渡す

台詞
「如何ほどの被害を受けても人々の歩みは止まらぬな」
「ほお、興味を引く品があったようだな」
「望の為に購入したのだ。他の誰にも渡すつもりはないぞ」
「この国、世界の展望が開けたら想い出を形に変えるとしよう」
形→結婚指輪

同行:ケイさん(la0743

「憧れ…結婚自体に興味がないです
「でも”病める時も健やかなる時も”と言うのは…良いと思います
(極小さな声で
「…ケイさんとなら

彼女が楽しそうなのが嬉しい。

…手を、繋ぐ。ケイさんの手が心地良い。

お揃いの…指輪。
「…このサイズの方が良いです
ケイさんの手を見、左手の薬指に合う指輪をそっとケイさんの指に嵌める。不思議な気分。
「でも、小指でも良いですね
ケイさんの薬指から指輪を外し、自分の小指に指輪を嵌めて…何故か少し残念な気持ちになった気がした。
ケイさんの小指と自分の小指…揃って同じモノが在る…今はこれで十分。
何時かは伝えよう。私の気持ちを…。

  • 首があるなら刈ってみせる
    紅迅 斬華la2548
    人間25才|セイント×ネメシスフォース

同行88(la0088) ファオ(la0555)

「ふふ~ん♪お姉さん達に声を掛けるとは中々いい度胸ですね♪財布の首が無くなる覚悟は出来ていますか?今更もう遅いですよー!ファオちゃん!捕獲です!♪(同時にホーリーストリング)」

3人楽しく市場を回る
「わー♪このブレスレット可愛いですね♪魔除けの効果もあるそうですよ?お守り的な物かしら?(ちらっ)」
付けてもらって照れる
「えへへ~♪なんだか照れちゃいますね♪」

「ファオちゃん!このチョコも美味しそうですよ!♪」
お礼に二人にミーベル酒と3人お揃いのキーホルダーを贈る
「今日はありがと!また一緒に来ましょうね♪」




  • 白の守護者
    音切 奏la2594
    放浪者17才|ゼルクナイト×セイント

ふっふっふジューンブライドの下見を欠かさない私は出来る姫!!
※恋人はいません
※出来る予定もありません

綺麗なお花のグッズで姫力を上げれば、皆私にメロメロになる事間違いなしですわ!
このお花の化粧水は新商品ですわね!買います!
こちらのパックも新商品ですって!買います!
姫はいつでも美しくなければ!

私ACにはお花の名前を付けておりますの
FF-01は『グラジオラス』で『ひたむきな愛』
SJ-02Sは『ハナミズキ』で『私の想いを受けてください』
次のACにはマートルと名付けてもいいかもしれませんね
ささやいた思いが聞こえるほど近くに愛する人がいるのは、きっと素敵な事でしょう?


小隊の皆とエオニア王国に旅行に行く計画を立てている
下見を兼ねてさくらと楓と市場を見に行く
「良い雰囲気の国だな」
チョコレートのワゴンに立ち寄る。さくらがSNSで呟いてた店はここか
チョコレートの甘さと珈琲の苦さを楽しむ
さくらの友人の若葉と凪に会ったら挨拶
楓の質問に首を傾げ
「正直今はさくらとの手合わせが一番楽しいな。あと、このチョコと珈琲も美味い」
「お前もいるしな。……怪我とかするなよ。無事でいろ」
一族の跡取りとして、元の世界に帰ったら考えねえといけないんだろうけど、な
楓が女性らしい格好に言及した事に驚く。何か心境の変化でもあったのか
皆で民族衣装を着るのは楽しそうだなと旅行計画

仙火と親友のさくらと市場見物
チョコレートのワゴンで新作のチョコを頼みコーヒーを飲む
次エオニア王国に来たら仕掛けてみるって決めてたからね
答えは分かり切ってるけど訊いてみようか
「この世界に来て随分経つけど。仙火は恋愛とかどうなんだい?」
答えに苦笑。うん、やっぱり恋愛より酒と飯と剣だよね(
前を向いてくれただけで嬉しいけどさ。仙火の心配に胸が温かくなる
「君こそ無茶しないでね」

「この国の衣装は可愛いね。次は僕も着てみようかな」
「その時はさくらも付き合ってよ」
さくらの友人の若葉と凪に会ったら挨拶

仙火と楓と同行
『【甘薔】甘きは残り香と成るか』で協力したチョコレートのワゴンへ
新作のチョコはあるでしょうか?
若葉と凪直伝の珈琲も提供されていると嬉しいです。とても美味しかったですから
SNSで新作を紹介しつつ、チョコレートと珈琲に舌鼓
もし凪と若葉に会えたら挨拶を
「やはりあの珈琲とチョコレートの組み合わせは良いですね」
「式には呼んで下さいね。必ず駆けつけます」と微笑む
楓の質問に思わず咳き込み
仙火の回答には「次も私が勝ちますよ」と再戦に向けて熱意
楓がスカートを…驚きながらも頷きます。絶対似合うと思います

  • 月下の姫騎士
    月鏡 由利菜la3027
    放浪者21才|ゼルクナイト×スピリットウォーリア

【心情】
久々だな、ユリア殿。私は言わばもう一人のユリナ。…そうだな、この話し方をしている状態は『蒼の女騎士』とでも定義してくれ

まあ、そうなる。今はさほど気にはしていないが。
それにしても、この状態でユリナちゃんと呼ばれるのは妙な気分だ…

【目的】
市場で過ごす

【準備】


【同行者】
ユリア・スメラギ

【行動】
ユリア殿と共に市場で買い物をする
イヤリングに、ネックレスか。これはユリナも喜ぶだろう
ミーベルの果実があるなら、それも買いたい。ミーベル料理はまだ経験が少ないしな

  • この名を誇る
    黒帳 子夜la3066
    放浪者21才|ネメシスフォース×スピリットウォーリア

「あの子が結婚した時も、このような天気だったでしょうか

○行動
同行者:白野飛鳥(la3468)
呼称:飛鳥さん
義理の甥

市場を見て回る
露店を見ながら何か飛鳥さんへの贈り物になりそうなものもチェック
ふと彼が立ち止まったのに気付く
アクセサリーの露店
自身はバングルに目が留まる
「すみません。私はこちらを
「刀を振るうには邪魔になってしまうやもしれませんが……

大切な甥が喜んでいるのを見、そして自身へ贈られた事に何となく気恥ずかしさを覚え
「喜んで頂けて何よりでございます。私も、その……嬉しいです
「さて、飛鳥さん。喉は渇いていませんか?先程、良い露店を見かけたのです

南雲檸檬(la3168)と夫婦で行動
「なかなか華やかな催しだな

色々なワゴンを眺めながら市場を散策
檸檬が銀梅花のブレスレットを欲しがったらペアで購入する
「ふむ、簡素だが綺麗な花の意匠と言う感じか
「…なるほど、これが欲しいのか、檸檬

購入したら檸檬とともに付けて
「まあ、これくらいの落ち着いたデザインであれば普段使いとしても良いか

その後は再び市場を歩きながら軽食を取ったりして楽しむ
「ふむ、なかなか凝ったデザートだな
「せっかくだからあの店で昼食でもとって行くか?

アドリブ称号絡み歓迎

【心情】
士元とこういう場所に来るのは久しぶりですねぇ?

【同行者】
夫の南雲 士元(la3160)

【行動】
士元と共にワゴンの市場を見て廻る
ふと、マートルをモチーフにしたペアのブレスレットに釘付けになる
「士元、これはとても良く思いませんか?(きらきら

結局お揃いで買ってもらう
「ふふふー♪ どうでしょう? 似合いますか?
「士元も似合っていますよ、ずっと付けていてくださいませね!

良い買い物をしたらお腹が好きましたので、花を飾ったプリンを士元と一緒に食べますよ♪
誘われたら昼食も勿論食べます
「楽しいですねぇ、士元
「美味しいですね! ふふふ♪

何故俺はここにいる(真顔)
嫌、俺が悪いよ
依頼で出てるなら交通費はSALF持ちじゃねぇかラッキー
エオニア王国限定のビールと煙草を試してみたかったんだよなぁ
…なんて軽い気持ちで混ざったのは

ジューンブライド…ねぇ
(喫煙所で煙草吸いつつ考える
(ビールと煙草はGETした
…眩しいな
俺も失う前なら、自分が強いと信じていた頃なら
あんな風に眩しい思いを持てたのだろうか
久しぶりに失った者を思い出す
あぁ…あいつはあんな白い花が似合う
きっと渋る俺の手を引いて、市場に連れて行くのだろう

この国のビールも煙草も…空気も、甘ったるいな
俺には合わねぇ
お前がいないと…俺には何も合わねぇんだな

同行:ふゆ(la3621)婚約者

花が飾られた飲物を飲みながら、会話しつつ散策
「以前の祭では王女と市場を訪れたな
変装してお忍びで伝統料理の食材を買物されたのだが、恐らく店主にもバレていた」

途中ワゴンで銀梅花を一輪だけ買求め
「花嫁を飾る花なのだよな?…俺のだと予約しておこう
そっと冬呼の髪に挿す
「うん、綺麗だ(微笑

買物はエオニア伝統模様の布製品を
一緒に暮らし始めたので、ランチョンマットやコースター等、二人の日常で使うものを選ぶ
「エオニアの花嫁花婿達も、こんな風に二人で新生活の品を選んだりするのだろう」
彼女と想い出を重ねた『エオニア』が今後の生活の傍らにあることを嬉しく思う

  • 羽ばたく導きの鳥
    白野 飛鳥la3468
    放浪者21才|グラップラー×セイント

「あの子というと、母さんの事ですね!どんな結婚式だったんですか?

○行動
黒帳子夜(la3066)と同行
呼称:トバリさん(無意識にだとトバリ伯母さん
義理の伯母

伯母の話を聞きつつ、露店を見て回る
ふと、アクセサリー露店にあるマートルのデザインのネックレスを見つける
普段和装が多い伯母だが、たまに着る洋装も似合うので、と
「すみません。このネックレスをください

「トバリさんに。高校生まで育ててくれてありがとうございました、の意味も込めまして……
「え、俺にも?わぁ!ありがとうございます!
照れつつも喜んでくれた事が嬉しい。伯母のプレゼントも嬉しい
「そうですね。はい、是非!

  • 比翼の鳥・連理の枝
    神取 冬呼la3621
    人間16才|ネメシスフォース×グラップラー

同行:アウィンさん(la3388)婚約者

「まさに華やかだねぇ
飲み物の花をつん、と指でつつき上機嫌に
「そうなんだ…ふふ、なんだか暖かい風景だったろうね
以前の任務の話も楽し気に聞く

ワゴンで花を買うアウィンにどうするのかと目で追うと
予約されてたので
「素敵な予約札だねぇ
くすぐったげに照れ笑いする

「こうして新しい暮らしに思いをはせながら、楽しく選ぶのだろうね
自宅で使うさまを想像しながら、色合いなどを選ぶ

  • 闇のブローカー
    Y・Ela3784
    人間28才|ゼルクナイト×グラップラー

エオニア…
以前よりは随分と情勢も落ち着いたようですし、一度買付に行くのも良いかもしれませんね
こういう海上貿易の要衝は必然、文化も洗練されるもので…
宝飾や衣服なら、別の場所で良い値がつくかもしれません
今回は様子見の積りですけれど、取引ができそうな職人さんはいらっしゃるかしら~

…と、貿易目当てに赴いただけだったのですけれど
(合同結婚式の話を伺って)…それはまた、華やかな催しですね~…
道理で浮ついた雰囲気を感じましたけれど…少し、羨ましくもあり
私には程遠いお話ですからねぇ~、色んな意味で…
なんてことを考えながら、少しだけ、人の往来をぼんやり眺めます

  • これからも隣で
    珠興 凪la3804
    人間20才|スピリットウォーリア×ゼルクナイト

同行
若葉la3805

結婚は来年、卒業してからの予定
式の参考にと参加
終始楽しい

▼ワゴン巡り
若葉が好きそうな物を見つけては声をかける
「あっちのもおいしそうだよ
「いいね、やろう!
「マートルならハーブティーにしてもいいな
さっそく材料も買って帰ろう

「イベント用に出してるかもね
バレンタインで関わった店が来てないか探す
日暮さんに会ったらご挨拶

▼式場見学
近くにあれば立寄る
二人で式の真似事
一緒に歩くのもブーケを持つのもやってみようとして気付く
「この場合、どっちがどっちなんだろう?
二人らしい式にしたいな
腕を組み一緒に歩く
「うん、待ち遠しいね
幸せそうに微笑み返す

同行
凪la3804

結婚は卒業後を予定
式の参考にと参加
終始楽しそう

▼ワゴン巡り
飲食物や銀梅花など見て回り、色々食べたり作り方を聞いてみたり
「ほんとだ、行ってみようよ
「これ、食用花を使ったらどうかな?
「いいね、香りが楽しめそう
今度、二人で作ってみようか

「トリュフ美味しかったよね、新作あるかな
ランテルナのワゴンを探す
日暮さんに会ったら挨拶
日暮さんにも式に参加してもらえたら嬉しいな

▼式場
近くにあれば立寄る
二人で式の真似事
「んー…二人で持てばいいんじゃない?
うん、形式に拘らず俺達らしくしたいよね
腕を組み共に歩く
近い将来に想い馳せ微笑
「来年が待ち遠しいね



 ヨランダ=エデン(la3784)はエオニア王国首都に降り立ち「まぁ」と思わず呟いた。
 人、人、人。国民からいかにも観光客まで。若年層が多く見えるのは決して気のせいではないだろう。
 商人として買付のため様子見に来たのだが、これは一体どうしたのか。
 誰か──できれば取引が可能な職人が良い──話が出来る者を探すヨランダはジューンブライドの市場へ足を踏み入れる。露店を出す職人から合同結婚式の話を聞いたヨランダは目を瞬かせた。
「それはまた、華やかな催しですね~……」
 羨ましくない、と言えば嘘になる。けれど彼女にとっては色んな意味で程遠い話題でもあった。
 だから『叶わないのだ』と思いながらもほんの少し、人の往来を眺めて──気が済んだら、本来の目的を遂行しに行こう。

 市場をめぐっていた吉良川 鳴(la0075)は、水無瀬 奏(la0244)の足が止まったことに気づいて遅れながらも立ち止まった。彼女の視線を追いかけると、そこにはアクセサリーの露店がある。
(あのリング……)
 奏が展示されているその中でも見つめていたのは銀梅花をモチーフにしたペアリング。自分と、鳴でお揃い──なんて。
「……欲しい?」
「わっ」
 声をかけられて小さく肩を跳ねさせた奏は、そこでようやく鳴が待ってくれていたことに気づいた。バクバクと走る心臓を宥めながら彼の言葉の意味を考えて、そして視線の方向を見て。
「……! うん、欲しい!」
 もしかしてお揃いにしてくれるのだろうか。先ほどとは異なる意味で心臓が早く脈を打つ。
 だが。
「じゃあ、奏が俺と正式に付き合ってくれるなら買ってあげようか、な?」
 どう? と視線を向けた鳴が見たのは──なにやら落ち込んだ奏の姿。これは想定外だ。
「か、奏?」
「……何だかものにつられて付き合うみたい……」
「んんぅ?」
 別にそういうわけではないのだけれど。そういうつもりだったわけではないのだけれど。しかし彼女には誤解を抱かせてしまったようだ。
「ちゃんと奏のことを想ってるし、好き、だから。ゴメン、ややこしかった、な」
 誤解が解けたならば2人揃って露店の前へ。鳴の指輪は紐を通して首からかけて。そして奏の指輪は──彼女の左薬指へ。
 幸せそうに微笑んだ2人はその後もぶらぶらと露店をめぐり、花のアイスを購入して脇道に入る。ベンチなどはないけれど、道を逸れてしまえば人通りもそこまで多くない。
「そのアイスもおいしそう!」
「交換、する?」
 そう問えば彼女が嬉しそうに笑うから。甘いものは苦手だけれど、これくらいは良いかもしれない、なんて。
「奏」
 可愛らしい彼女が顔を上げたなら──その唇に、口づけを。

 ──思えばあの瞬間が全ての過ちだったのだと88(la0088)は後に語る。
「そこのお嬢さん方、よければご一緒にどうかな」
 声をかけた88へ振り返った2人──V・V・V(la0555)と紅迅 斬華(la2548)の目がきらんっと光る。あ、もうやばい。
「ふふ~ん♪ お姉さん達に声を掛けるとは中々いい度胸ですね♪」
「そして我々に好きなものを奢ってくれるとな! なんと太っ腹な紳士だろう!」
 言っていない。そんなことは断じて、ひと言も言っていないぞ!!
 くるりと方向転換する88。その背中へV・V・Vと斬華はホーリーストリングを放ち、自分たちの元へと引き寄せる。
 ああ、今月は金のフィッシャー像はあっただろうか。連行されながら88は空を見上げたのだった。
「わー♪ このブレスレット可愛いですね♪」
 斬華は露店でディスプレイされている細身なブレスレットをまじまじと見つめる。いくつもの石が連なったそれには魔除けの効果があるらしい。
 一方のV・V・Vは銀梅花のリースと睨めっこ。限定品だというティーセットにも目移りしてしまうが、結局はリースへ戻ってきてしまう。ドライフラワーにすれば通常よりも長く飾っておけるだろう、が。
「しかしなかなかのお値段……」
「ファオちゃん、ファオちゃん」
 唸るV・V・Vの服を斬華が軽く引っ張る。顔を向けたV・V・Vへ、彼女は視線で示して見せた。

 ──『いる』じゃないですか、お財布が。

 視線を向けられた88は拘束を解かれて尚そこにいた。何故か? 逃げ出した途端、再捕獲されるのが目に見えているからである。
「……2人とも、お目当てのものは何かあったかね?」
「はい! ファオちゃんも、ね♪」
 88は示されたブレスレットとリース、そしてその値札を見る。
(この様子では、復興は順調のようだな……)
 既に現実逃避をしながら財布を取りだす88。そこへあっと斬華が声を上げる。
「ファオちゃん! このチョコも美味しそうですよ!♪」
 示したのは隣の露店で売られている高級チョコレート。そちらもか。
 88はそれらを購入してあげると、斬華へはブレスレットを付けてやる。手首で煌めくそれに、斬華はなんだか照れてしまって──ああ、頬が熱い。
 しかし88だけに払わせるもの流石に良心が咎める、と。V・V・Vはミーベルのアイスフレーバーティーと、シンプルな銀のストラップを2人へ。そして斬華はミーベル酒と揃いのキーホルダーを贈る。
「今日はありがとうな♪」
「また一緒に来ましょうね♪」
 美女2人から口々に礼を告げられる88。懐はかなり痛いが──感謝を述べられ悪い気は、しないのであった。

「人には、幸せを求める強さがありますね」
 来栖・望(la0468)の言葉にシオン・エルロード(la1531)は市場へ視線を巡らせながら頷く。若者の活気に、結婚という言葉への憧れに、望も普段よりどこか興奮しているように見える。
(夢や未来に想いを馳せるのは、より良い未来の為か)
 未来を想えば、どれほどの被害を受けたとしても屈することはない。それが人間という事だろう。
「──ほお、興味を引く品があったようだな」
「あ、いえ……その、」
 つと声をかけたシオンに、望は思わず頬を染める。ほんの数秒目で追ってしまっただけなのに、この人はどうして気付くのだろう。
 もちろんそれは彼が望のことを気にして、視線を向けているからに他ならない。今だって頬を赤らめた恋人へと視線を向けているのだ。
 シオンは彼女から不意に視線を外し、露店へ歩み寄るとその指輪──ペアリングを迷わず購入する。目を瞬かせる望の前へ戻ってきた彼は、今しがた買った指輪を差し出した。
「……頂いて良いのですか?」
「望の為に購入したのだ。他の誰にも渡すつもりはないぞ」
 その言葉に、目を丸くして。望の表情は幸せ一色に彩られる。
 嗚呼、もうこれだけで素敵な1日だ。彼と2人での大切な思い出。大切な、指輪。
 その喜びようを優しい目で見守ったシオンは彼女の名を呼んで上を向かせた。
「この国、世界の展望が開けたら想い出を形に変えるとしよう」
 ペアリングという想い出を、結婚指輪という形へ。
 その意図は伝わっただろうか。望ははい、と微笑んで頷いた。
「これからも、もっとたくさんの想い出を重ねていきましょう」
 溢れんばかりに。思い返して幸せが詰め込まれているように。
 そして凝縮されたそれが──いつか、幸せな形となるように。

「この話し方をしている状態は『蒼の女騎士』とでも定義してくれ」
「わかったは。普段とは違って新鮮ね~」
 月鏡 由利菜(la3027)の口調に特段驚くわけでもなく、ユリア・スメラギ(la0717)は楽しそうに笑う。
「さあユリナちゃん、行きましょ! まずはアクセサリーからよ」
 ぴっと前を指し示すユリアからはふわりと香水の匂いが漂う。その匂いに目を細めた由利菜は、自らの呼ばれ方に何とも言えぬ気分を味わいながら後をついて行った。
 一段と女性客の集まる露店へ2人の足は近づく。美人2人の気配に女性客は同性ながら頬を染め、いつしか彼女たちが見るためにスペースが空けられていた。
「イヤリングに、ネックレスか」
「ねえ、姉妹でお揃いのアクセ、良くない?」
 ほらとユリアが同じデザインのアクセサリーを手に取る。片方は自らへ当ててみせて、もう片方は義理の姉妹である由利菜へと当ててみせて。どちらもよく似合いそうだ。
「ああ、これはユリナも喜ぶだろう」
「じゃあ決まりね」
 頷いて購入する2人。特にユリアはモデル撮影用のアクセサリーを新しくしようと思っていたから、この機会は渡りに船だ。
(新しいブライダル会場の花嫁モデルや、夏雑誌の撮影も控えてるし)
 銀梅花をモチーフにしたアクセサリーは清楚で涼し気だ。きっとドレスや服にも合うだろう。
「ユリア殿、ミーベルの果実を探しに行っても良いか?」
 それで料理をしてみたいのだ、と言う由利菜に頷いたユリアはアクセサリーの露店から離れる。ミーベルはもう少し先の季節だっただろうか、それとももう流通しているのか。こればかりは探してみないとわからない。

「6月の花嫁……ユキナは憧れたりする?」
 市場を散策するケイ・リヒャルト(la0743)は隣を歩くユキナ・ディールス(la1795)へ問いかける。彼女はケイへ視線を返すと、小さく首を振った。結婚自体には興味が無いのだと。
「でも”病める時も健やかなる時も”と言うのは……良いと思います」
 そっか、と呟いたケイの耳に「ケイさんとなら」という小さな声は届かない。届かなくて良いから、ユキナも追及しない。
「あたしはピンと来ないの……」
 こうして幸せに浮き立つ中を歩くのは、とても心が躍るけれど。実感としてはイマイチ湧きづらいのだ。
(由来の神話もあるけど……彼って浮気者だし)
 ジューンブライドの由来となった神話では、夫たる神が浮気者として知られている。本当に花嫁は幸せになれるのだろうか? ……なんて。
 市場には若者が多く、気づけば2人の手は繋がれていた。それが人混みによるものなのか、それとも幸せそうなカップルに触発されたのかはわからないけれど。
(今、心が弾んでる)
 ケイはそんな自分に驚いて、けれどそんな驚きも心地よくて。
(……手。あたたかい)
 ユキナはその温もりに、無表情ながら1つ目を瞬かせる。そんな折、ケイが声を上げた。
「あの指輪……見て!」
 視線を上げれば、そこには銀色のネコとマートルをモチーフとしたピンキーリング。2人は露店の前で足を止め、しげしげと眺める。
「ユキナさえ良ければ……お揃いにしない?」
 ケイの言葉にユキナはまた目をぱちり、と瞬かせて。彼女の手を見て、それから様々なサイズの指輪を見て、そのうちの1つへ手を伸ばした。
 ケイの小指にはほんの少しばかり大きな指輪。それをユキナは──彼女の薬指に嵌める。

 ──どきん、と。心が跳ねた。

(……何を)
 想っているのか、なんて言葉が零れて来そうなのに。どうしてか出てこない。
「でも、小指でも良いですね」
 あっという間に指輪は外され、ユキナはケイの小指に合う指輪を嵌める。その瞬間、どうしてかユキナは残念な気持ちになったような気がした。
 それは嵌められたケイも同じ。何とも言えない気分にこの気持ちは何なのか、と自問するほかない。
(あたしは今、何色に染まっているのだろうか)
 ユキナと居る時間は不思議で、まるで光の中にいるようで。染まるはずのない黒も、何かに染まっているような気がして。

 この感覚を『幸せ』とヒトは言うのだろうか。

 2人はお揃いのピンキーリングを身に着ける。今はこれで十分。揃って同じモノが在るだけでいい。
(けれど、何時かは……)
 そう心に秘めるユキナの傍ら、ケイは左小指に嵌った指輪を右手で握りしめる。どうかこの幸せが、この想いが留まるように、と。

(ふっふっふジューンブライドの下見を欠かさない私は出来る姫!)
 音切 奏(la2594)は市場をきょろきょろと見渡し、どんな露店があるか探す。
 ちなみに現在お相手はいない。未来の旦那様はいつ出会えるのか。
「まあ、綺麗なお花のグッズ!」
 買います!
「このお花の化粧水は新商品ですわね!」
 買います!
「こちらのパックも新商品ですって!」
 買います!
 気になった商品を次々購入していく奏。姫はより姫らしく、美しくあらねばならないのだ。
 市場を通り抜ける頃には、彼女の両手に数えきれないほどのペーパーバッグがある。最後に通りかかったのは花屋の出張ワゴンだった。
 銀梅花──マートルを多く扱った華やかなワゴンに奏の足が止まる。思い出すのは自らのアサルトコアだ。
 ある1機にはグラジオラスの名を。ある1機にはハナミズキの名を。花言葉はどれも恋愛に関するものばかり。
(次はマートルでもいいかもしれませんね)
 その花言葉は『愛の囁き』。
 囁いた思いが聞こえる程近い距離。そこに愛しい人がいたら──きっと幸せで、とっても素敵なことだから!

「あの子が結婚した時も、このような天気だったでしょうか」
 露店を見ていた黒帳 子夜(la3066)がふと空を見上げると、同じようにしていた白野 飛鳥(la3468)がつられて顔を上げる。あの子。彼女が言うあの子と言えば、恐らくは母の事だろう。
「どんな結婚式だったんですか?」
 興味を持った義理の弟に話を聞かせていた子夜は、ふいに彼が隣からいなくなったことに気づく。振り返ると数歩前で飛鳥は立ち止まっていた。
「アクセサリーですか」
「はい。……あ、すみません。このネックレスをください」
 店主へ告げ、金を払う飛鳥。子夜もこちらを、とバングルを指さす。包まれたそれを、飛鳥は子夜へ差し出した。
「高校生まで育ててくれてありがとうございました、の意味も込めまして……」
 常は和装だが、たまに着る洋装も良く似合っている。その時につけてくれたらと思いながら渡す飛鳥へ、今度は子夜からも同じ包みが差し出された。
「私からも。刀を振るうには邪魔になってしまうやもしれませんが……」
「え、俺にも?」
 ありがとうございます、と満面の笑みを浮かべる飛鳥。まさか自身も贈られるとは思っていなかったから気恥ずかしいけれど、こうして大切な甥が喜んでくれるのなら何よりだ。
「……さて、飛鳥さん。喉は渇いていませんか?」
 良い露店を見つけたのだと言う子夜に、飛鳥は是非と微笑んだ。

「なかなか華やかな催しだな」
 南雲 士元(la3160)は妻である南雲 檸檬(la3168)と共にワゴンを眺める。2人はアクセサリーのワゴンを見かけるとその足を止めた。
 簡素だがその分花の意匠が際立っている。美しい、と言って然るべき物だ。
「士元、これはとても良く思いませんか?」
 そう告げる妻の瞳がとても輝いていて。言いたいことを察するとなるほど、と呟いた。
 欲しいのだ。お揃いで。
(まあ、これくらいの落ち着いたデザインであれば普段使いとしても良いか)
 何より、彼女が喜んでくれるから。
「ふふふー♪ どうでしょう? 似合いますか?」
 つけたブレスレットを嬉しそうに見せつける檸檬。似合わないわけがない。士元もずっとつけていて欲しいという彼女からの願いに彼は頷いた。
 色々とめぐれば腹も空くもので。軽食にと選んだのは花を飾ったプリンだった。
「ふむ、なかなか凝ったデザートだな」
「美味しいですよ、士元!」
 視覚で楽しんでいる間にも檸檬はスプーンでぱくり。ふふふ、と嬉しそうな声を漏らし、士元もつられて口に入れる。とろけるような甘さが口の中へと広がっていった。
 次はどこへ行こうか。軽食だけではすぐ腹も減ってしまうだろう。どこかで昼食も取らなければ──。

 何故アシュリー・クラネス(la3257)はここに居るのか。いや、全ては自分が悪いとしか言いようがない。
(エオニア王国限定のビールと煙草を試してみたかったんだよなぁ……なんて。依頼の内容もっと見るんだった)
 そう、交通費はSALF持ちだからと軽い気持ちで混ざってしまったのである。ちなみにビールと煙草はバッチリ入手した。
 少し離れた喫煙所で煙草を吸いながら、市場の賑わいを眺める。そこを行きかうカップルは何とも眩しく見えた。
(俺も、失う前なら……)
 持てたのだろうか。自分が強いと信じていたあの頃であったなら。
 久しぶりに失った者を想起する。白い花が似合う『あいつ』を。渋るアシュリーの手を引き、市場に連れて行くだろう『あいつ』を。
(ビールも煙草も……空気も、甘ったるいな)
 合わない。そう断じてアシュリーは喫煙所を立ち去る。
 ──お前がいないと……俺には何も合わねぇんだな。

「まさに華やかだねぇ」
 神取 冬呼(la3621)は市場の雰囲気に、そして花が飾られた飲み物にそう評する。つん、と花弁を指でつつくと彼女は上機嫌に笑った。
「以前の祭では王女と市場を訪れたな」
「そうなんだ……ふふ、なんだか温かい光景だったろうね」
 お忍びで食材の買い出しに行ったのだと言うアウィン・ノルデン(la3388)に目を細める冬呼。その光景を想像しながら、2人はぶらりと市場を散策する。
 ふと足を止めたのは花のワゴン。銀梅花を1輪だけ購入するアウィンへどうするんだろう、と冬呼が目で追っていると。
「……俺のだと予約しておこう」
 頭に触れられる。手が離れてから同じように手を伸ばすと、そこには先ほど購入していた銀梅花が飾られているようだった。
「ふふ。素敵な予約札だねぇ」
「うん、綺麗だ」
 何がだなんて野暮なことは返さない。誰にも取られまいとする彼の思いがただただ、嬉しかった。
 再び歩を進める2人は、主にエオニア伝統模様の布製品を買い求める。ランチョンマットやコースターなど、日常で使えるものだ。
「エオニアの花嫁花婿たちも、こんな風に2人で新生活の品を選んだりするのだろう」
「うん。こうやって新しい暮らしに想いを馳せて……」
 ああでもない、こうでもないと楽しく選ぶのだ。今、一緒に暮らし始めたアウィンと冬呼のように。
 ここで見るのと、自宅で実際に飾った時にはまた違ったように見えるだろう布を眺める冬呼。どんな色合いが合うだろうかと様々な色を見比べっ子する彼女をアウィンは束の間優しい眼差しで見つめる。
「……?」
「ああいや、何でも」
 首を傾げられたので首を振って返し、アウィンは布へ視線を戻す。
 彼女と思い出を重ねたエオニア、その伝統模様。それが今後、生活の傍らにあることを嬉しいと感じながら。

「あっちのもおいしそうだよ」
「ほんとだ、行ってみようよ」
 珠興 凪(la3804)と皆月 若葉(la3805)は連れ立って市場を歩く。気になるものがあれば食べ、飲んで、銀梅花を眺め見て。
「これ、どうやって作っているんですか?」
 店員に聞けばああこれはね、と丁寧に教えてくれる。2人で聞きながらさらにアレンジなども考えて見たりして、そりゃあいいと店員にも良い反応を貰って。
「マートルはハーブティーにしてもいいな」
「いいね、香りが楽しめそう」
 凪の言葉に若葉は頷き、視線を巡らせる。あちらには材料を扱うワゴンがありそうだ。
 そこへ立ち寄ってハーブティーのための材料を買い込んだ2人は、以前販売を手伝ったランテルナのワゴンがないかと更に市場を歩く。
「トリュフ美味しかったよね」
「うん。イベント用に新作とか、出してるかも」
 などと言っていれば──ワゴンと共に、よく知った人影を発見する。
「日暮さん!」
 若葉の声に日暮 さくら(la2809)が振り返って顔を綻ばせる。その後ろには不知火 仙火(la2785)と不知火 楓(la2790)も一緒だ。
「こんにちは」
 凪の言葉を皮切りに互いへ挨拶をして、やはり話題は屋台のチョコレートへ。
「新作のチョコはあるでしょうか?」
 凪、若葉と同じ思いだったらしいさくらにありますよと答える店員。中のジャムを変えたらしい。
 皆で購入すると、共に出される珈琲と新作を舌で楽しむ。さくらは勿論SNSでの紹介を忘れない。
「うん、美味しい」
「やはりこの組み合わせは良いですね」
 そうしてチョコレートを食べ終われば、凪と若葉は探したい場所があるのだと3人へ別れを告げる。近くに在るのなら式場の見学がしてみたいらしい。
「式には呼んで下さいね。必ず駆けつけます」
 ぜひとも、と笑って去っていく2人。見送った3人は市場の雰囲気を楽しみながらぶらりと散策を始めた。
「良い雰囲気の国だな」
 仙火は往来の人々を眺めながら呟く。旅行計画の下見も兼ねていたが、他の皆で来るにも良さそうだ。同じように雰囲気を感じながら楓はそういえば、と仙火へ話題を振る。
「この世界に来て随分経つけど。仙火は恋愛とかどうなんだい?」
 ダメ元だとわかっているが、やはり気になるものである。ちなみに背後で何やら咳込む声もするが、敢えて突っ込まない。
 当人は首を傾げ、なんてことなしに返してくる。
「正直今はさくらとの手合わせが楽しいな。あと、さっきのチョコと珈琲も美味い」
「次も私が勝ちますよ」
「いいや、次は俺だ」
 そんなやり取りをする2人に──どちらかと言えば仙火に苦笑する楓。まあ、そうだろう。やはり恋愛より酒と飯と剣だった。
 しかし「それに」と続いた言葉に目を瞬かせる。
「お前もいるしな。……怪我とかするなよ。無事でいろ」
「……君こそ」
 その心配に胸を暖かくさせながら微笑む。そして視線を巡らせて、民族衣装をまとう少女へ留まった。
 もし、あれを自分が着てみたら──。
「この国の衣装は可愛いね。次は僕も着てみようかな」
 楓の発言に他2人が民族衣装と、楓を交互に見る。
 スカートだ。女性らしいぞ。あれを、楓が?
(何か心境の変化でもあったのか)
「……絶対に合うと思います」
 目を瞬かせる仙火に、驚きながらも頷くさくら。
「その時はさくらも付き合ってよ」
「小隊の皆で着ても楽しそうだな」
 思いついたことを口に出した仙火。ああ、それはきっと──楽しい旅行の一幕になることだろう。

「こんな感じかぁ」
 首都の片隅にあった教会へ辿り着き2人は建物を見上げた。聞けばここでも結婚式は挙げられるのだと言う。
 今、本物はできないから真似事を。結婚式を想像しながらやろうとして──2人は顔を見合わせた。
「この場合、どっちがどっちなんだろう?」
 どっちが、とは勿論『どっちが花嫁で、どっちが花婿なのか』である。これによってブーケを持ったり、エスコートする役目が変わるだろう。
「んー……2人で持てばいいんじゃない?」
 凪の問いに若葉は笑って答える。花嫁も花婿も、2人でやればいいのだ。
 これまである形式に押し込めなくても良い。自分たちが挙げる結婚式は『自分たちのための』結婚式なのだから。
「……来年が待ち遠しいね」
「うん。待ち遠しいね」
 来年。卒業をしたら、凪と若葉は一緒になる。近いようで遠い未来に想いを馳せ、2人は微笑みあった。

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