オープニング詳細|WTRPG11 グロリアスドライヴ
  1. グロリアスドライヴ

  2. SALF本部

  3. 【FI/金乱】受動と能動

連動 連動 【FI/金乱】受動と能動 ガンマ

形態
イベント
難易度
危険
価格
500
ジャンル
FI 金乱 バトル 
参加人数
251~25人
予約人数
10010100
基本報酬
125000G
125SP
1250EXP
おまけ報酬
10000G
相談期間
4
締切
2020/05/11 20:00
完成予定
2020/05/31 20:00
機体使用
-
関連シナリオ
-

●通信
「……おいザルバ、ザルバ、ディードのボケが来たなんざ聞いてねえぞ……業務外だし管轄外だ、そっちでどうにかしろや」
「そこの邪魔者は追い払え。それが管理人としてのお前の仕事だ」
「はぁ……俺はただただ労力だけがかかる仕事が一番嫌いなんだよ……」


●取引と駆け引きと命の綱引き
 南陽インソムニア『酒池肉林』。
 黄金の地に降り立つ異形らにとって、その絢爛たる光景はなんの感慨も生まない。
「最低限の仕事しかしない、無能で怠惰な管理人だ」
「この地の――『肉林』だったか。たいそうな名前を付けたものだな。生ぬるい真似をする」
「では任務開始」

 鉄の足が、黄金の世界に踏み入り始める。
「……言うねえ……」
 その霧の奥、悪魔は溜息を吐いた。

 一方――
 君達は霧の中での大人数行動の実地調査部隊として、この酒池肉林にいた。
 主な任務は情報収集だが――ふと、君達は気づく。ナイトメアがいない。
 これは妙なことだと歩いていれば、ぽつねんと木が生えているのを見つける。その根元には人間が10人、幸せそうな顔で眠っていた。
 今なら救助できるのではないか。そう思った直後である。

「……おい、人間」

 どこからともなく声がした。その場にいる君達全員の耳に届いた。
 その声は――酒池肉林管理エルゴマンサー、バルペオルのものである。
「仕事だ。報酬は人間の命ひとつと、ナイトメアに襲われず無事にここから出られる安全。どうだ? ……まあ拒否権はないんで、聴いてくれや――インベーダーが来た。お前らをちょうど取り囲むように接近中。奴ら、お前らも肉林も殺す気だぜ。……そこで、だ」
 バルペオルはくつくつと笑った。何の感情も滲ませない声音で。
「俺が支援してやろう。だがちょいっとお代が必要だ……俺達の餌が何か、学校で習ったろ。精神力……お前らの上質な魂を少々。そうすれば、その量に応じて俺が直々に手伝ってやる」
 罠じゃないさと声は響いた。相変わらず淡々と、バルペオルは気だるげに言う。
「俺としても……連中は目障りでね。お前らは救助対象を護る、俺は邪魔者を追い払う、利害は一致してるわけだ……オマケに、お前らは俺がどんなことをできるか知ることができる。素敵だろう? エルゴマンサーとの共闘データなんて、お前ら、研究資料としてメチャクチャ欲しいだろ?」
 それにしてもインベーダーという脅威と戦い抜いた成果が人間の命一つとは。全員ではダメなのか、不満を抱いた者は口にしたことだろう。
「嫌なら俺は手伝わないよ。そこの10人共々、連中に嬲られるのを俺は眺めてるだけだし――お前らが疲弊したところで漁夫の利するだけだ。……ま、俺には得しかないわな。俺は別にそれでもいい」
 バルペオルはにべもない。それから、露骨に溜息を吐いた。
「はあ……面倒臭い。交渉とか申請とか手続きとか本当に面倒だ……エンピレオになんか言って分体でも作ってもらうべきだったかな……はあ……お前らは良いよな休暇とか福利厚生があるからよ……ザルバのボケが……ディードのクソボケ死ね……ああ今のはオフレコな。いいからやれ。とっとと蹴散らせ。もう奴らが来てるぞ」

 言下――
 君達は不穏な影を、黄金の彼方に認める。

 さあ、どうする?

※『●通信』はPL情報

●目標
インベーダーの撃破
肉林を護る
 ├半数死亡でバルペオルがPCを「使えない」と判断、敵対化。
 └死亡者0で、一人だけ連れ帰ってよい。二人以上はバルペオル敵対化。非推奨。

●登場
インベーダー*多数
 人型機械のような外見。物理/知覚使い分け可。非常にステータスが高く、危険。
【快楽堕落】【無明已無】対象。(HPは5%ずつ削れる)
・兵士型:腕に仕込んだ銃剣状器官を有する。特化はないが弱点もない。
・防御型:ダブルシールド状器官を有する。回復なども行うタンク役。 
・砲撃型:腕に仕込んだ砲状器官を有する。遠距離からの強烈な火力支援。


エルゴマンサー『バルペオル』
 リプレイ開始時、その場にはいない。
【無明已無】P。視界内の『敵』と認識した存在の生命を、毎ターン終了時に「最大HP分の10%」失わせる。
【有漏晩餐】P。全攻撃に『継続ダメージ(大)』が付随。

 PCが「肉林に一切関与しない」限り、PCに対し
・【無明已無】の対象外に。
・攻撃/妨害を行わない。

 PCが生命半分以上時のみ、バルペオルへの精神力提供を承諾宣言することで以下の支援。
 生命提供は支援要請したPCのみ適用。複数人宣言可、一人何度でも宣言可。
・現存生命を全て提供、1d6で奇数で重体、偶数で気絶→敵へ強力な全体攻撃 or 判明済みAスキル一つ使用
・現存生命を全て提供し、気絶→敵全体へ弱攻撃しつつ、強烈な【行動妨害】 or 2ターン【移動不能】
・最大生命の半分を提供→宣言PCへ強力な【好きなグッドステータス一つ】
・他、工夫次第

肉林*10
 眠れる一般人。

●状況
『酒池肉林』内部。特設ページ参照。
 インベーダーは【無辺天眼】【金色楽土】の対象外。

 リプレイ開始時、PCは木を取り囲むように布陣している。
 四方八方からインベーダーの攻勢。

 こんにちはガンマです。
 よろしくお願い申し上げます。

 バルペオルの支援なしに突っ切るのは難易度が跳ねあがります。支援じゃぶじゃぶ使えば「普通/易しい」程度になります。
 気絶してもクリーンナップフェーズで復帰可能。後遺症はないのでご安心を。
 また、PC同士の距離が離れていると、視界不良の点から、連携による判定ボーナスは得られにくいです。お気を付けを。
 東西南北で4班にチーム分けするといいでしょう

初手各班で別れる前に、バオペオルへの支援要請班が位置どる場所へセイグリッドガーデン配置。
「人道もクソもないのは承知の上だよ。支援を期待している」

西班として行動。
中距離からの回復及び援護射撃が主。
前衛足りなそうならコレオグラフで前へ。
敵位置は味方の探知/視覚の交渉結果他、足音、砲撃音などから方向と距離を判断。

優先度は兵士/防御型>砲撃手。
中衛時は味方と攻撃対象合わせ撃退優先。
前衛時は主に防御型の視界を塞ぐように立ち回り、攻撃や体で妨害行動に徹する。さっさと倒してくれ(

味方生命力半分以下で回復スキル。雨龍君と連絡とり合いつつ連携。漏れ及び被りがないように。
特にツインヒール使用時はそれぞれ別の相手に使うようにし結果的に4人同時回復できるよう調整。
範囲スキル使用時盾に持ち替え。
砲撃手も視界効果を受けているかは要観察。敵砲撃が肉林へ届かせるかどうかで判断。
分かり次第味方へ通達。

  • 魔女殺し
    Ashen Rowanla0255
    人間31才|ネメシスフォース×スナイパー

『肉林』は重要か
放置して潰し合せるが最も効果的だろうが……無理だな
しかし『侵略者』か。笑わせる。まるで自分たちは違うとでも言うのか

バルペオルに『侵略者』の情報要求
「依頼なのだろう。手間を省いてやる、情報を寄越せ
■行動
東班
基本後衛。立ち位置注意し味方前衛で射線切る
GS・BS上書き避け
攻撃時のみ魔導書装備

接敵前に【残響】で他班含め強化
戦闘初手は【余燼】で焼き払い、以後は混戦か否かで【禍告】と使い分け
数減らし優先

劣勢時は霧紛れて周り込み、カーズミストで行動不能狙う
基本砲撃、脅威度合いによっては防御を

「仕事が捗るなら異論ないよ。役に立って貰おう」

■行動
北/前衛担当
範囲攻撃での削りと回避タンクを担う
回復役、後衛ないし肉林への突破阻止を重視
特に射撃型に肉林が撃たれる事態を全力回避
壁役の梓と連携、生命が危険域の際は彼女の後方に下がり回復を待つ

開幕から受け流しを発動
生命半使用で攻撃、回復を待ち回避アップの支援要請を行い突撃
ブラッディクロス/ゲイザーで可能な限り多くを攻撃
複数を巻き込めない場合は直近・手負いを殴る
支援効果は切れ次第上記手順でかけ直し

■緊急時
敵の肉林射程圏内への移動が避けられない場合に申請
全体攻撃が未使用なら優先使用
使用済なら全体弱攻撃と行動妨害を


心情
同行者都築 聖史la2730
バルペオルは信用していないが、自分だけで一般人を守れないのも事実
行動
肉林に兵士型達が向かわないよう食い止める
・攻撃:メテオダイブで正面敵攻撃、優先順位は兵士>防御>砲撃
・インベイダーが肉林をターゲットにした際→アリーガードしディフェンダーで盾換装
・東味方非宣言かつ生命力半分以上の時、支援要請2ターン【行動妨害】を敵に付与→勇猛なる行軍+味方に回復してもらう
・味方支援要請の際、支援受けた味方より前に出てメテオダイブ、味方標的時射線妨害もしくはアリーガードでディフェンダー使用
無駄かもしれないがバルペオルに呼び掛け。生命を犠牲にする場合は味方が支援を受けていない状態で使用。敵の位置情報が把握できている場合は呼び掛けない。優先度は行動妨害>バルペオルの視界
「あなた敵が見えているのでしょう!?私達に敵の位置を教えてください!…追加料金で代価ならお支払いしますよ」
伝えられた情報はインカムを通じて全員へ共有

そうですか。

目標
一般人生存
敵撃破

支援要請班

何度も精神を喰い千切られる感覚というのは、此方の世界では如何程なのでしょうね
精神力3
意識ある間は四方の戦況分析併行
序盤5Tは気絶迄を対価に
一度目弱+移動不能→移動不能効果延長に変更可能か問い
不可なら敵抵抗力によるものか確認
序盤以降彼我戦力差確認し弱・強判断
強を選択以後重体で沈まない限り強を
強攻撃時効力確認
敵の手が此方に届く際
意識あれば一般人>ライセンサーで抱え飛雀及び全移

こうした共闘もひとつの手段、誰も死なせませんよ
斬華さん、シオンさん、参りましょう
【南班】
・基本
個人としてバルペオルからの支援は受けない
味方同士離れすぎないように立ち回る
初手は「桜東」で補助、以後回復を優先しつつ切れたら再付与
視界不良対策に音を良く聞き分け敵の位置把握、味方と共有
優先:防御>砲撃>兵士、味方と対象を合わせて数を減らす
・戦闘
壁役の背中を護る
回復不要時、単体には杖で殴りつけ
複数には「天罰」
味方が危険時には間に入り庇う
・回復
シールド損傷の激しい味方に「胡蝶」、複数で「天佑」使用
味方の生命に常に気を配り、連携しながら回復を分担
常に全体の生命半分以上を保つ

  • 雛鳥の紅緒
    ツギハギla0529
    ヴァルキュリア18才|セイント×ゼルクナイト

北班

初手に守味光※但し他のGSが付与されてる者は対象外
以降効果切れ直前手番に使用し効果維持
「壊れちゃ駄目よ、戦友!

中衛として前衛を抜けた敵の足止め

生命力半分以下の味方が複数いる時天佑の雨雫
生命力3割以下の味方がいる時神恵の雨雫
「纏めて癒すわ、近寄って!

守味光と回復の必要がない時バルペオルに交渉
「お前は楽園内の全てが見えていたわよね。なら気絶しない程度に生命力持っていっていいから全敵の位置と種類を教えて。ついでに皆に伝えてくれると嬉しいのだけれど?
伝えてくれない場合は自分が皆に伝える

〇行動
支援要請専門班
レーヴェンla3495方針準拠
味方回復スキル範囲内で行動
同班味方と交代で「敵全体へ弱攻撃しつつ強烈な【行動妨害】or2ターン【移動不能】」を
支援要請、敵に継続付与
付与内容は要連携、指示あれば従う
気絶復帰後次の支援に備え回復しつつ敵攻撃から肉林や気絶者を盾で守る
敵攻撃対象肉林or気絶者→自身最大生命力半分以上有→防御力UP支援要請し(足りなければ要請無)幻想ノ壁使用
回復スキルは仲間と使用タイミング被らぬよう注意
「今回はお願いするのだわバルペオル
「休暇を貰えるなら何をしたいか聞いてもいいかしら?ちなみに花はお好き?

心情
「敵の思惑に乗るのは癪だが状況ゆえに致し方あるまい」
屈辱的な提案ではあるが断ることも出来ぬ
『今は』救える者を確実に救うとしよう

目的
敵を迎撃して死亡者を0にする

行動
南班対応
前衛として味方を護り抜く
白兵攻撃は盾で受け流す
基本的に防御に集中して攻撃は任せる
戦況を把握して情報を伝える
幻想壁で被害を抑える
基本的に盾を持ち戦闘を行う
周囲の損傷から効率良く回復する
幻想壁・Aガードで危険な攻撃から味方を庇う

台詞

〖北組〗
【心情】「奴が気になるが、こっちが先か…」
【目的】インベーダーの撃退
【同行】北組
【行動】防衛線を守る事を重視

前衛の後ろから殲滅射撃
防御→砲撃→兵士の順に狙う
(前衛を突破した敵が居ればそちらを最優先)

二丁散弾銃をメイン、アウトローSをサブで使用
対象単:コンボ+アグロファイア
対象多:大勢狙える時はコンボ+デスベラード
(弾が無けれベラード優先)

射撃スキル切れ後、爆裂剣に持ち替え白兵戦にシフト。
コンボ+インフェルノオンスロートをメイン一体ずつ屠る

  • 戦場のActress
    三代 梓la2064
    人間34才|スピリットウォーリア×グラップラー

◆心情・台詞:アドリブ歓迎
さてと、何の因果か分からないけど今日のところは協力しましょ
そっちの方があなたも無駄に情報晒さなくていいし、早く終わるし。願ったり叶ったりでしょ?

「一切関与しない」って言い方、意地悪ね
言う通りに尖兵になって戦ってあげるから、肉林の護衛行動くらいは許してくださいな
彼らに死なれると困るのよ、わたし達もね

◆行動
初手で最大生命から相応の割合で生命を提供:自身に【継続回復】付与を乞う
次手以降は条件満たす限り「現存生命を全て提供し、気絶→敵全体弱攻撃&2ターン【移動不能】付与」を試みる
北側で肉林への砲撃はカットするが自身倒れぬよう最小限。供給装置の役目を果たす

話術は使うが、回りくどい駆け引きはせず単純明快に要求と報酬を提示する
肉林内での管理人の万能性がどの程度か(言外に)確かめたい
索敵と情報共有、頼めるかしら?

「ふふ、ごめんなさい。ちょっと細工をしていて
槍+皇帝耳飾+護符が生命最大。退去前に生命を喰わせるなら量を増やしておく
少しでも満腹になって態度や攻勢が緩むなら一時の支払いは安い

  • 首があるなら刈ってみせる
    紅迅 斬華la2548
    人間25才|セイント×ネメシスフォース

今日の所は首を見逃してあげます♪利害の一致というやつですね♪

目的
肉林の守護

行動
「悪趣味な場所ねぇ♪望さん!九十七ちゃん!シオンさん!気を付けてね♪」
【南班】
肉林には干渉せず、肉林への攻撃を射線を遮り盾になりつつ戦闘
味方と攻撃対象を合わせ、確実に敵の数を減らす
複数巻き込めるなら味方・肉林識別し極光天照使用し首(敵武装装着部位)を刈る
防御>砲撃>兵士
「全部置いてって♪(首)」
生命100以上減ってるなら味方敵出来るだけ巻き込み禍津風使用

囲まれないよう位置取り
敵の一撃が150ダメージを越えるならバルペオルに生命を捧げて物理防御GS貰う
150ダメージ未満なら知覚攻撃GS貰う
「ふふふ♪持って行きなさい♪その内首と一緒に返してもらうので♪」

危険な状態の仲間は射線を遮り守る

単体攻撃は、敵の武装箇所(首)を狙って攻撃
「ちょりゃ♪」

戦闘機動は、一歩一歩不規則に歩幅と足運びの速度を変え、敵の攻防間合いと距離感を狂わせ戦う
摺足なので重心と不要な上体のブレも発生しない
防御は大剣で受け流す

生命200以下で高天原使用
5割以下で神津使用


  • 陽波 飛鳥la2616
    放浪者22才|スピリットウォーリア×スナイパー

「バルペオル、生命力の半分を渡す、攻撃力が欲しい

使える力は使う
それで守れるなら
リスクも糧に最大火力で行く

私は【西】班
範囲攻撃は仲間の巻き込み注意し極力多数敵巻き込む

前衛
班員と5sq以内で連携
接敵前は仲間と警戒方向分担し目と耳で警戒提案

砲撃型の肉林狙い警戒
前衛の兵士型から叩き数減らし砲撃型への射線と突破口作る
無理なく狙える状況なら砲撃型を優先的に叩く
防御型が邪魔なら仲間と火力集中か生命消耗時の天翔裂波
負傷敵に追撃し確実に撃破

灰の剣聖で暴走し
エフォートファイアの1射目を波動砲で撃ち、2射目を散弾銃に持ち替え撃ち2連射
以降は雷切と灰の剣聖で攻撃

大剣で防御

  • 転生のタンザナイト
    都築 聖史la2730
    人間22才|セイント×グラップラー

■交友
コレット・アストレア(la0420)

■行動
東担当
肉林護衛

遅延行動主体
味方が倒れないよう即時回復を心がけつつ肉林護衛最優先
優先順位→肉林護衛>回復>攻撃

基本的に回復以外は肉林から離れない
移動は肉林から移動力のみで隣接できる場所まで(敵の攻撃からすぐ護衛できるよう
接敵時、盾で応戦。前衛側に押し返すよう攻撃
個人で無理せず協力要請積極的に(自身への巻込攻撃容認

前衛2名同時気絶、敵の肉林捕食の危機的状況のみエルゴマンサー支援要請
生命半分使用のGS付与
自身に防御アップ付与。敵を抑え込んで討伐までの時間稼ぐ
前衛抜けた敵が複数なら後衛高火力保持者に攻撃力アップ付与で排除優先

残生命5割でヒール
前衛の敵攻撃による気絶者は出さないよう
エルゴマンサー支援使用で気絶→フィールキュア(前衛最優先
残生命6割複数人で範囲回復

依頼に成功し報酬が貰えるなら「大人(男女不問」で一応希望は出してみる(情報量優先し

目的:
パルペオルに手を貸すのは癪だけど、人質の命には代えられない。
コンディションは良くないけどできる事はあるはず。

行動:
支援役として行動。
重体だけど精神力提供はできるのかをまず確認。
可能であれば当然一番強い全体攻撃しかないね!という感じでお願い。
それも先手の一撃であれば効果的だと思われるので、いの一番にやる形。
防御型に回復されてしまう可能性は高いが、それで進軍の時間も稼げるはず。
不可能であれば他の味方が精神力提供後に気絶した際、
気絶者の応急手当を行いながら周辺の警戒。

「利害は一致というか脅しだろ。エルゴマンサーは性格悪いやつしかいないのか?」
やるなら出来るだけの情報を手に入れてやるが。

東担当
他場所とも通信とりあい情報共有(砲撃の射程等
バルペオルの情報は参考程度、警戒怠らない(敵が真実のみを伝えるとは限らない
常時スマホで録画

砲撃撃破優先
護衛任せて前に出る
砲撃を庇う防御を死霊沼で足止めし突破
砲撃に咲き乱れる赤→距離詰め剣で切る、数体密集していたら幻想之刃使用
腕の砲が自分に向かない様に懐に潜り込む

砲撃撃破後は肉林に近い敵から撃破
範囲回復時は極力射程内に入る

人質を肉林から出して目覚めたら即当身で意識狩り病院搬送手配(発狂自殺防止

なんか、ややこしいことになってきたな~。

北に配置。後衛で行動。
ロールスキルで効果値上げたカーズミストを防御型に使用。
防御型が行動不能になったら、その間に兵士型や砲撃型を攻撃。
攻撃スキルを使う時は魔導書に持ち替え。スキル切れなら銃やレンズで通常攻撃。
ピンチの味方が居たら、その人の回復を優先。

戦闘が終わったらバルペオルにディードとかいう奴の情報を尋ねる。
取引として、情報をもらえるなら代わりに俺の生命を提供する。ぶっ倒れるギリギリまで生命を提供し、回復スキル残ってる分だけ回復と生命提供を繰り返す。
お互いムカついてるのは一緒なんだし、奴らをぶっ飛ばすのに俺らを利用してみたら?

  • オールラウンダー
    坂本 雨龍la3077
    放浪者15才|グラップラー×セイント

「立っている者は親の仇でも使え、と言いますし」

西所属

防御GSを要請、効果切れで都度つけ直す。回復/耐久を底上げし、班員の回復、及び必要に応じ盾として振る舞う。立ち位置は前衛かそのやや後方を、Tヒールや雨雫の回復効率を最大化するよう適宜変更。(被ダメージが適度に分散するよう)
防御は味方/肉林への射線妨害時のみ。基本は回避か、移動不能敵などで射線を遮ることで被弾面積を減ずる。
重体者は担いで肉林に投げ込む。

支援要請について。半分ではなく全生命の譲渡(気絶)で強度の増したGSを得られるようであれば初回のみ肉林で行う。また他者の支援要請に自身の生命を上乗せすることも、状況が許せば適宜。

インベーダーかい?。多いね。

東側
後衛
ストライクシールドを用いて盾役
近接ではないのだから位置を確認ね
仲間やエルゴマンサーに手を借りる
優先順位は、防御>砲撃=兵士
回復支援

祝福を使って物理防御を高めるわよ。
死霊沼を放ち後方を削る
審判の雨雫で癒やし敵を溶かす
プロテクトフィールドで仲間のシールド強化

支援【好きなグッドステータス一つ】【防御力アップ】

  • 小さきアトラス
    佐和 千昂la3236
    放浪者12才|ゼルクナイト×ネメシスフォース

欲をかきすぎて両方敵に回すよりも乗った方がマシだよね

西班
前衛から少し下がり防御支援と肉林護衛
優先するのは肉林の護衛
バルペオルのデータはなるべく欲しいけど
肉林は一般人だから余波が掠っただけでも死にかねないし
インベーダーやデータ取りに気を取られすぎて肉林に被害が出たら元も子も無い
離れすぎたり砲撃に気を取られすぎて隙間を狙われないように気を配る
幻想之壁で前衛を支援するが
敵の攻撃が肉林に届きそうならアリーガードも使用し肉林の被害防止優先
守りに余裕があるなら銃に持ち替えて見える範囲の敵を狙撃し前衛援護
肉林が安全な状態になり自分のHPに余裕があれば防御大幅アップのGSが出来るか試す

【行動】
支援要請班として行動
同じ支援要請班と被らないようにしながら全生命力提供。行動妨害or移動不能要請
味方からの支援要請あればそれを。なければ行動妨害>移動不能
それ以外ではスキルを使用し支援要請班もしくは近くに来た生命力提供した味方を回復する
回復する対象が一人の場合、全快出来るのなら雪妖精の癒し。出来ないのならハイヒール
複数の場合は神恵の雨雫

防衛成功後チョコレートバーをバルオペルに押し付けてから帰る

ディードだか糞悪夢だかァ!こっちを巻き込むなゴラァ!

【目的】
・護衛任務完遂

【行動・戦闘】
・【南班】
・斬華ちゃんの後衛へ
・ライフルで射撃をしつつ各前衛の回復に努む
・生命半減で半分生命提供宣言【攻撃力UP】獲得の後、自己にヒール
・前衛が抜ける際は穴埋めで一時前進
・前衛時乃至全体攻勢時、ショットガン装備のアグロファイア使用で吶喊
・人に仇成す悪は全て殺す、今日であれ、今度であれ

※諸々アドリブOKですの

「最も効果的な手段を活用しましょう。バルペオルさん、宜しくお願い致します

◆方針
支援要請の専門班として行動
肉林近くに布陣し庇う

◆行動
セイグリッドガーデン範囲内で行動し継続回復を維持
同班メンバーと交代で「敵全体弱攻撃、行動妨害or移動不能」の支援要請
移動不能を常時継続、可能なら行動妨害も重複
支援要請が被らないよう順番を調整、順番表を作り管理
気絶復帰後は次の支援に備え生命半分以上に回復

他班で全生命使用の支援要請を行う人には支援要請班に招集
気絶後は中央に横たえ肉林と同様に敵攻撃から庇う

  • 深慮の葉
    日下 葵葉la3792
    人間21才|ネメシスフォース×スナイパー

♪心情
「やっぱり、見られてた」
バルベオルの驚異を、正しく理解。
その割、申し出は随分気前がいい。
さっさと片して、はやくおうちに、かえりたいけど。
「この敵も、面倒そう」

♪行動
ただ、このままでは、戦いにくい。
▽説得
「この霧の中の、視界。所望する」
あなたの面倒を、きっと減らしてあげられる、と説得。
見られては不味いものは隠せばいいし、敵よりも遠くを見渡せるくらいで構わない、とも。
負担大きく、中央の支援班が引き受ける場合、移動バフを貰う。

♪戦闘
西側。杖から本や銃や盾に持替。
飛鳥の範囲技に入らないような中段に、位置取る。
視界がある場合、味方への指示や支援班への要請を優先。
「意志疎通、してる」
浸透して直接肉林を狙おうとする敵を、優先させる。
▽詠唱
起動式「集中、深化」
傾注(6)。視界・思考をクリアに。状況に合わせオンオフ。移動バフを貰っている場合、そのまま動く。
ミスト「させない、災厄の霧」
肉林を狙う砲撃型や防御型の防御を縛る。
レールガン「貫け、雷光」
回数を撃てる。盾型が庇おうとも後ろの敵も貫く。
銀「穿て、氷鎗」
長射程追撃用。飛鳥の範囲と併せる。

  • 九尾の狐
    更級 琴葉la3872
    放浪者20才|セイント×ネメシスフォース

「んー、いや、私も戦力としては比較的場違いだとは思うが、まさかこれまで場違いな奴らが来るとはのぅ…まぁやるしかないか」

行動
南班
基本的にインベーダー対応、後衛からのサポート、味方の生命力管理
前衛に【Lウォール】使用、切れたら即追加し(他味方がGS付与連携有ればそっち優先
回復時は敵が近くにいるor複数回復させたい場合【審判】での回復
それ以外は【ヒール】

攻撃は可能な限り知覚攻撃してきたタイミングで受けに行き、攻撃したら物理攻撃が来ることを読み即後退

なるべく防御型、もしくは兵士型で被ダメを少なめに
生命力が少ない場合はライフルで

●血煙霧中 01

 黄金魔境、彼方に見ゆるは侵略者――

「く……ッ!」
 雪室 チルル(la2769)は眉根を寄せた。
 本来であればチルルは勇猛果敢に先陣を切ったことだろう。だが今の彼女は重体の身だ。
(ぼろっぼろだけど……さいきょーのあたいは負けない!)
 できることはあるはずだ。そう決意しては、声を張る。
「バルペオル! 手を貸すのは癪だけど……人質の命には代えられない。あたいのこんな状態でも、『やってくれる』んでしょうね?」
「もちろん」
 ならば、とチルルは迷わない。
「あたいのチカラをあげる。――連中をぶっとばして! 先手必勝よ!」
「……いいぜ」

 刹那。チルルのシールドが砕け散る。目を見開いた少女は壮絶な虚脱感を覚え――立っていられなくなり――
 倒れ伏す瞬間に垣間見たのは、燦然たる黄金の光雨が敵陣へと降り注ぐ光景。

「……そうですか」
 マクガフィン(la0428)は昏睡状態へと陥ったチルルを抱き留め、もたらされた破壊に呟いた。
(何度も精神を喰い千切られる感覚というのは、こちらの世界ではいかほどなのでしょうね)
 なれど乙女に躊躇はなく。当人を慕う人がいるなら沈むべきでない。そして、己を対価に使えることも承知の上。
「これを対価になら随分安く済むものです。……しからばインベーダーの足止めを」
 悪魔と取引。そうすればシールドが割れ、意識が遠ざかる――黄金の霧が煌めき、インベーダー達の足を動かす機能を毒で封じた。

 同時、フェーヤ・ニクス(la3240)もバルペオルへと。
『嫌だけど、生命力、あげる』
「何が望みだ?」
『連中の動きを鈍くして』
 得体のしれぬ怪物に命を喰わせるのはやりたくないが――勝つ為ならば。眠りに落ちるようにフェーヤは倒れる。悪魔の呪いが、乙女の命を糧にして侵略者達を虚脱状態にする。

「身体機能に異常。バルペオルの術――」
「早急に回復を――」
 インベーダー達は完全に混乱状態に陥っていた。有漏晩餐、膨大なダメージには肉体浸蝕の毒までついている。

 しかしその詳細をライセンサー達が視認することは難しい。
 ならば。
「『一切関与しない』って言い方、意地悪ね……。さてと、何の因果か分からないけど今日のところは協力しましょ。そっちの方があなたも無駄に情報晒さなくていいし、早く終わるし。願ったり叶ったりでしょ?」
 言う通りに尖兵になって戦ってあげるから――三代 梓(la2064)はバルペオルへ呼びかける。
「その通り。さあ、何を望む?」
「索敵と情報共有、頼めるかしら?」

 つまり目を寄越せ、と。
 コレット・アストレア(la0420)、日下 葵葉(la3792)、ツギハギ(la0529)も同じ望みを抱いていた。

(エルゴマンサー……信用などできませんが、この身一つで全てを護れないのも事実)
 コレットは表情を引き結ぶ。
「あなた敵が見えているのでしょう!? 私達に敵の位置を教えてください! ……追加料金で代価ならお支払いしますよ」
「この霧の中の、視界。所望する。……あなたの面倒を、きっと減らしてあげられる」
 このままでは、戦いにくい。葵葉も言葉を重ねた。見られては不味いものは隠せばいいし、敵よりも遠くを見渡せるくらいで構わない、とも。
「お前は楽園内の全てが見えていたわよね。なら気絶しない程度に生命力持っていっていいから全敵の位置と種類を教えて。ついでに皆に伝えてくれると嬉しいのだけれど?」
 ツギハギも言葉を重ねた。悪魔は面倒そうに息を吐く。
「俺……『目で見る』って概念が分かんないわけ。つまりお前らにありえざる知覚機能を無理矢理つけることになる。どうなっても知らねぇぜ? まあ、お前らの脳でも情報処理できるように調整してやるけどよ」

 返答の途端――梓、コレット、葵葉、ツギハギのシールドが半分割れて、知覚が周る。五感の全てが異常拡大を起こし、壮絶な頭痛が起きた。立っていられない。吐き気を耐えきれない。うずくまって胃の中身をひっくり返す。機械のツギハギは吐瀉の代わりに深刻なエラーにうずくまる。
 それでも。『分かる』。見えるのではない、『手に取るように分かる』のだ。
 コレットは剣を杖代わりに立ち上がると、蒼い顔のままインカムを介して友軍へ知覚情報共有を始めた。

「こうやって、見てたんだ」
 葵葉も口元を拭ってどうにか立ち上がる。バルベオルの驚異を正しく理解した。気前のいい怪物で良かった。溜息を一つ。さっさと片してお家に帰りたいものだ。
「この敵も、面倒そう。……意志疎通、する」
 友軍へ知覚情報の共有を。同時に、超集中状態へ。
「集中、深化。世界は、動く。――私が、のぞまなくとも」

「人道もクソもないのは承知の上だが……助かる」
 ケヴィン(la0192)は肉林周囲の【支援要請班】へセイクリッドガーデンを施した。本来であれば敵であるバルペオルに魂を捧げるなど。だが、生きて帰るためならば。ケヴィンは【西班】の一員として前を向いた。

 飛び出すのは二人、陽波 飛鳥(la2616)と坂本 雨龍(la3077)。

「バルペオル、生命力の半分を渡す、攻撃力が欲しい」
「立っている者は親の仇でも使え、と言いますし……ではこちらは防御力を。それから多少多めに持っていっていいので、飛鳥さんの更なる強化を」
 その声に悪魔が嗤う。シールド損傷を代償に、二人の体に力が漲った。
(使える力は使う。それで守れるなら――!)
 飛鳥はシュヴァリエ・ブランシュにありったけの想いを込める。膨れ上がる感情は暴走し、狂える心は白き光の刃となった。

「私の剣は――私の心は――『突き破る焔』ッ!」

 灰の剣聖。黄金の光焔を纏い、灰髪を振り乱し、飛鳥は刃を振り落ろす。稲妻のような光がインベーダーを飲みこんだ。そして塵も残さない。
 直線上に巻き込まれなかった兵士型らが凶器を飛鳥へ向けた。立て続けの銃声――だがそれは割り込む雨龍が、白槍「コレオグラフ」と共にその堅固なシールドで受け止める。

「バルペオル、俺にも防御を寄越せ」
 異聞「ヴァン・ガード」に武装を持ち替えるケヴィンが鋭く言い放てば、二つ返事で願いは叶う。ふらつくような心地が一瞬したが、行動に躊躇はない。
「支援する。思いっきり暴れてくれ」
 回復弾雨。仲間の頭上に展開される無数の銃口から放たれるのは、治癒の弾丸。超知覚を得た仲間から届く情報で敵の位置はある程度把握できている。ケヴィンは集中力を保ちながら次の行動を即座に取り始めるのだ。
「前衛は頼んだ」
 武装を機銃「ピンクスパイダー」に。霧の向こうへと、向ける。

 【西班】はケヴィンと雨龍によって防御回復面は万全だ。
 だからこそ飛鳥は迷いなく武器を奮える。波動放射砲「ヴァグラルテ」による神速の抜き撃ち連射。努力により培われた絶技。唸る衝撃波は波濤のように、インベーダー達を木っ端にしていく。防御型ですら耐えきれない。

 決してインベーダーが脆いのではない。前提としてチルル達の力を代価にインベーダーは大きく負傷しており、そこにありったけの支援が乗った飛鳥の、想像を絶する超火力が叩き込まれているのだ。
 だが敵からすれば『厄介』なだけに狙われる。
「っと、そうはさせませんよね普通に考えて」
 雨龍は飛鳥に随伴する盾だ。移動不能を治癒され切り込んでくる銃兵型の前に立ちふさがり、展開するシールドで受け止めていく。
(……流石にそこらのナイトメアとは違いますね)
 思念の盾を介して伝わる衝撃は重い。広がる亀裂とバックファイアに雨龍はかすかに目を細めた。支援なしに真っ向勝負をしていたならば、かなりの苦戦を強いられていただろう。
「さて」
 少年は草花の芽吹く幻影を纏う。治癒の光で、自らのシールドをたちまち修復していく。

 だが回復役は向こうにもいる。防御型が前線の者らを治癒せんとするが――
「させない、災厄の霧」
 葵葉が放つカーズミストが、その意識を一時的に刈り取った。
 乙女は禁書「スペルエラー」を手に、悪魔の知覚を以て世界を感じる。全て全てが掌の上にあるような。世界の方が葵葉の想像へと収束していくような。
「貫け、雷光――穿て、氷鎗」
 立て続けの詠唱。蒼き稲妻は防御型ごと敵影を焼き、凍れる杭は撃ち漏らしを掃討するように。逃れられる者はいない。

「……とんでもないな……」
 【西班】の後方、肉林を護れるように気を回しつつ、佐和 千昂(la3236)は仲間達の大活劇に呟いた。バルペオルの支援は凄まじい。インベーダーが弱く見えるほどに。
(まあ、でも、欲をかきすぎて両方敵に回すよりも乗った方がマシだよね)
 機工・天磐盾を手に、少年は備えている。インベーダーの砲撃型は範囲攻撃を持っている。範囲こそ狭いものの、あれが肉林に向かえば一発アウトだ。ゆえに千昴はいつでも幻想之壁を展開できるように身構えていた。いつ『その時』が来るのかと思うと、全く穏やかな気持ちにはなれない。
「……どうせ『失敗』したら僕らを殺すつもりなんでしょ」
 呟いた。耳元でくつくつとバルペオルが含み笑う。
「そうさ。だから気張れよ人間。……お前はどれだけ自分を捧げて、何を望む?」
「……じゃあ防御力を」
「くれてやる。上手に使えよ」



●血煙霧中 02

 ――【東班】。

(放置して潰し合せるが最も効果的だろうが……無理だな)
 過日の残響――仲間達に魔術を施しながら、Ashen Rowan(la0255)は敵影を見、悪魔を呼んだ。
「依頼なのだろう。手間を省いてやる、情報を寄越せ」
「触手性癖グロリョナ派閥。メカっぽいのはどこぞの世界から持ってきたみたいだな――住人の『ガワ』ごと。ちなみに俺は構造とかは知らねーし分からん」
「他に情報は?」
「あいつら身内意識がエグくてな、よその派閥に何にも教えたがらねぇワケ。でも……このにおいなぁ、多分どっかに弱点あるぜ」
「そうか」
 会話はそこで終わる。奴との無用な『繋がり』は避けるべきとローワンは考えていた。隻掌をかざし、灯火の余燼――幻想火刑がインベーダーを焼く。
(しかし『侵略者』か。笑わせる。まるで自分たちは違うとでも言うのか)
 灰と火の粉が金に舞う。次なる魔術の為、男は静かに呼吸をひとつ。

「この身、綺羅星なれば――! 砕け散りなさい、メテオダイブ!」
 ローワンの魔術が明滅する戦場を一閃に駆けるのはコレット。悪魔の知覚によって脳が壮絶な情報酔いを起こしているが、膝を突くわけにはいかぬ。突貫の勢いを敵の前線にて炸裂させれば、星が落ちるかのような衝撃がインベーダー達を圧した。
「前線の兵士型は私が食い止めます! 砲撃型の距離と方角は――」
 全てが『分かる』。吐き気と戦いながらコレットは情報を共有する。
「請け負った」
 応えたのは陽乃杜 来火(la2917)だ。龍の眼差しでひと睨みすれば、防御型の足元に死霊沼が顕現する。足止めと共に前へ、次に狙うのは後方の砲撃型だ。
「燃えろ――!」
 展開するのは咲き乱れる赤。黄金の霧に、色彩が灯る。
 だが黙ってやられる連中ではない。幾つもの砲口銃口がライセンサーへ向く。立て続けの攻勢――後衛のローワンを護ったのはエイラ・リトヴァク(la3147)だ。
「インベーダーかい? 多いね」
 着弾の煙が立ち上るストライクシールドを構え、エイラは溜息を吐く。バルペオルの力で、そのシールドは半壊こそしているが堅牢だ。
 仲間達が積極的にバルペオルの支援を用いて足止めをしている関係上、後衛に位置取っていれば射撃攻撃以外は敵に届かない。ゆえにエイラは手近な者に片っ端からプロテクトフィールドを施すと、バルペオルへの支援要請によってシールドを失った者達の為に審判の雨雫を降らせるのだ。
「さて、攻撃もしていかないとね」
 次に発動するは死霊沼。汚泥を纏う透明の機械翼の幻影が浮かび――来火が足止めした防御型とはまた別の個体へと妨害の術を放つ。

 都築 聖史(la2730)もまた、防御を主体に立ち回る者だ。肉林の護衛となり、戦況を見渡す。コレットからの情報共有を頼りに、移動力が許す範囲――肉林へすぐUターンできるまで――で仲間の元へ駆けつけ、治癒の術でそのシールドを修復していく。
「はぁっ――はぁッ――」
 絶え間なく敵からの砲撃と銃弾が降る戦場。息を弾ませ、すぐそばで起きた爆発に鼓膜の苦痛を感じつつ、聖史は仲間の為に尽力する。また一つ、治癒の光が黄金の霧の向こうへと飛んだ。
(敵の数が多い……!)
 インベーダーの動きは阻害できており、全体的な損傷も与えられているが、奴らの攻撃力はどうにもならない。防御に尖らせた者でなければ、一発貰うだけでもかなりの痛打となる。油断ならない状況だ。

 来火は戦況の様子を、胸ポケットに挟んだスマートホンで録画撮影しつつ。警戒心は最大に、最前線にて大剣グラン・シャリオを構えていた。支援要請班の献身による徹底した足止めで、後衛まで切り込むのは容易かった。
 だが敵の後衛――ただでさえ進行を食い止めている――に切り込むということは、味方の回復と防御も届きにくい危険地帯へ踏み込むということ。ズラリと向けられる砲は、バルペオルの呪いによって精度が少しは落ちているものの――集中砲火を浴びればただでは済まないだろう。
 インベーダーは、雑魚ではない。
「ピンチだなぁ。手を貸そうか?」
 バルペオルが問う。来火は顔をしかめた。
「利害は一致というか脅しだろ。エルゴマンサーは性格悪いやつしかいないのか?」
 言下に幻想之刃――しかし、切り込み過ぎた来火はほどなく力尽きることとなる。



●血煙霧中 03
 インベーダー達はライセンサーへと狙いを定めた。猛烈な攻勢をしかけてくる彼らを前に、肉林を狙っている余裕はない。

 戦線を強固に支えるのは、肉林の傍にいる【支援要請班】だ。
 彼らは互いに協力連携し、敵への状態異常を切らさないよう・被らないよう工夫している。そのおかげでインベーダー達はほぼ常に移動不能と行動妨害状態に陥っていた。だけでなく、ひっきりなしにバルペオルによる全体攻撃に晒されて、えげつない強度の継続ダメージを受け続けている。
 その代価に【支援要請班】は、気絶して覚醒して回復してまた気絶する。

『回復、任せて。――雪妖精よ、癒しの雪を』
 雪妖精の癒し。フェーヤが具現化させる妖精が粉雪を降らせ、一同のシールドを治癒していく。
「最も効果的な手段を活用しましょう。バルペオルさん、宜しくお願い致します」
 レーヴェン メディルファム(la3495)は肉林を護るように立ちつつ、悪魔へ告げる。何度も気絶と覚醒を繰り返して、その白衣は金色の水に濡れて汚れていた。
「どんどん俺に捧げるといい。なんならお前の全部をくべてみるか?」
「医者が倒れる訳にはいきませんので」
 レーヴェンは毅然と首を横に振る。直後、彼のシールドは全損した。
 バルペオルのこれらの力は「同意」がなければ使用できないらしい。そして瞬間的に大量の精神を要すると思える。ならば非適合者の肉林を糧にしてこれらの技を使うには、一気に相当数の犠牲が必要となるだろう。
 それでも今は、肉林は生かされている。
(戦時に生存を保障できるのは僥倖、QOLは次の段階にて考えましょう)

 インベーダー達は下位ナイトメアのようなケダモノ連中ではない。知能があり、連携をしてくる――防御型が行使する範囲回復が、周辺のインベーダー達の異常や損傷を修復していく。流石に何度も食らえば学習してきたか。切り込みにくいと判断するやその場で陣を組み、遠距離からの射撃主体に切り替えたようだ。
 だがそれでいい。一気呵成に切り込まれると肉林が殺戮される危険性が高い。
 ならばそれを維持するために。フェーヤは今一度バルペオルを呼んだ。魂の火を代価に悪魔を使役し、呪いの光を降り注がせる。

 戦況はライセンサー達の優勢だ。
 西側はとにかく制圧力が凄まじい。
 東側はやや防御に偏っているが、複数の範囲攻撃によって戦線を問題なく保てている。

 では、北側と南側はどうか――



●血煙霧中 04

 ――【北班】。

「壊れちゃ駄目よ、戦友!」
 ツギハギが灯す守味光が、仲間のシールドを覆った。ツギハギの視界はノイズで酷いものだが――知覚できる。怠惰なバルペオルがナビゲートしない代わりに、仲間達の目となるべく視覚的情報を共有する。

「奴が気になるが、こっちが先か……」
 ブラストショットガンを構え、ネムリアス=レスティングス(la1966)は金色の地を蹴る。
「インベーダーだか何だか知らんが。地球式の挨拶だ、受け取れ」
 蒼炎まとう銃口を向ける。一射、コンボ、デスペラード。雨霰の散弾は鉄の暴風。鉛玉の猛襲にインベーダー共の装甲が一斉にひしゃげる。
 ならばと防御型が回復術を使う。足止めも同時に解除し攻勢を仕掛けようとするが――

「駄目よ」

 梓がくつりと微笑んだ。その生命力を代価にまたもや悪魔の呪いが渦巻く。侵略者を凍り付かせる。
 今日の梓の役名は『悪女』。敵に徹底した破滅をもたらす、不幸の女。『狡猾』な彼女は抜け目がない。あらかじめバルペオルに継続回復を要請した彼女は、気絶から目覚めればまた即座に生命提供をできる状態になっていた。シールドに余裕のある状況が長いということは、咄嗟の盾にもなれるということ。梓は肉林の傍で無防備な彼らの万が一の盾ともなっていた。
「彼らに死なれると困るのよ、わたし達もね」

 二丁散弾銃「バスターブリザード」を義手の中で回す。発砲、コンボ、アグロファイア。立て続けの着弾、発破、吹雪のように。ネムリアスの恐るべき連射に堅牢な防御型すら砕かれる。
「バルペオル」
 武装を回転式拳銃に持ち替え、男は問う。
「貴様にとって正義はなんだ?」
「正義も悪も泡沫の妄想さ。……それでも尚、と挑んでくる『人間』が、俺は好きだぜ」
 お前はそうなのか? 悪魔は問う。男は鼻で笑ってやった。

「準備完了――お待たせ」
 侵略者へ飛びかかったのはアグラーヤ(la0287)だ。ブラッディゲイザー。刃手甲から放たれる破壊の念は刃となり、インベーダーを傷付ける。
「仕事が捗るなら異論ないよ。役に立って貰おう」
 アグラーヤはバルペオルの加護を受けていた。グッドステータスは最大ひとつまでしか受けられないゆえ、攻撃力を選択。代価のシールドは仲間に修復してもらい、万全の体制。

 そんなアグラーヤに、ネムリアスに、インベーダーらの銃口が向く。攻撃が降り注ぐ。だが――当たらない。研ぎ澄まされた二人の回避力に対し、行動妨害をかけられた敵の攻撃精度が落ちているからだ。掻い潜り叩き落とし撃ち落とし、二人は動けぬ敵陣へと切り込んでいく。

「……こっちも仕事だから」
 アグラーヤが静かに告げ、烈火すら生温い血潮の奔流が敵陣をズタズタに引き裂いていく。命の一部を糧にするその攻撃に一切の躊躇いはない。そのド派手な立ち回りで敵の意識を引いていく。

「頼もしい限りよ、戦友!」
 彼らの憂いがないよう、ツギハギは盾を構えて立つ。万が一でも敵が後ろへ抜けてきても、必ず食い止められるように。
 そんなツギハギの後方、詠代 静流(la2992)は溜息を吐いた。
「なんか、ややこしいことになってきたな~」
 冥魔の翼の幻影を背に、静流は展開した魔法陣より不浄な霧を放った。それは状態異常を治癒したばかりの防御型にぶつかり、その動きを強烈に制限する。
 さて、前線はアグラーヤとネムリアスが大暴れしてくれている。それに花でも添えようか、と静流は魔導書「ラ・ルーヌ」を開いた。
「ちょっとヒヤッとするぞ?」
 放つは三連の氷杭、凍り閉ざす銀。強烈な魔術に兵士型が貫かれる。

 北班の怒涛の攻勢は続く。



●血煙霧中 05

 ――【南班】。

「んー、いや、私も戦力としては比較的場違いだとは思うが、まさかこれまで場違いな奴らが来るとはのぅ……まぁやるしかないか」
 更級 琴葉(la3872)は肩を竦めながら、リフレクトウォールを南班の仲間に付与していく。
「切れたら言うのだぞー。あと回復が必要なら同じくちゃんとお願いしますって言うのだぞー」
 琴葉は後衛、南班の回復役だ。

 ズ、と前に出るのは特異な歩調の紅迅 斬華(la2548)。迎え撃つように敵の攻撃が降るが、彼女のシールドはわずかに波打ったのみである。
 ならば。
「今日の所は首を見逃してあげます♪ 利害の一致というやつですね、ふふふ♪ ――さあ持って行きなさい♪ そのうち首と一緒に返してもらうので♪」
「あー、俺には首って部位概念がねぇんだわ」
 そう返しつつ、バルペオルは斬華の精神を代価に更なる力を与える――刹那。

「お姉さんの決戦首刈術シリ~ズ♪ ――『極光天照・閃迅首刈』」

  敵意なく、拍子なく、予備動作なく。黄金の霧の中、剣閃のみが瞬いた。
「首、全部置いてって♪」
 七剣星「オルタナ」をぬらりと構え、斬華は更に敵陣へ切り込んでいく。その背後に、首を断たれた侵略者共がくずおれる光景を晒しながら。
「ちょりゃ♪」
 晴れ晴れとした極光の下、乙女が躍り、刃が舞い、断たれる首が黄金の地に転がる。美しくも猟奇的で、あまりにも効率的な破壊だった。
「悪趣味な場所ねぇ♪ 望さん! 九十七ちゃん! シオンさん! 琴葉さん! みんな気を付けてね♪」
「オーライ!」
 応えたのは十八 九十七(la3323)だ。斬華が怒涛の範囲攻撃で次々と敵を削るのならば、撃ち漏らしをキッチリ片付けるべきだろう。
「ディードだか糞悪夢だかァ! こっちを巻き込むなゴラァ!」
 ブラストショットガンを片手に、斬華に追随し駆ける九十七は歯列を剥いた。その身には嫌で嫌で仕方がないがバルペオルの加護を受けている。なれど勝利なき正義に意味がなければ、形振り構っていられない。
「オラァ糞悪夢はことごとく処刑断罪確定なんだよボケがァアアア!」
 アグロファイア。神速の二連射、鉛玉の暴風が、立ち上がろうとしていたインベーダーを木っ端に砕く。無慈悲なトドメだ。実際、慈悲はない。

 九十七を護るように立ち回るのは魔盾「フォスキーア」を構えるシオン・エルロード(la1531)。
「敵の思惑に乗るのは癪だが、状況ゆえに致し方あるまい」
 バルペオルからの提案は屈辱的だが、断ることもできない。
「救える者を確実に救うとしよう――『今は』」
 そのために、仲間達を守り抜く。シオンは悪魔と取引し、シールドの堅牢さを得た。降りしきる砲弾、銃弾、いずれも薄いシールドならば容易く食い破る凶器であるが――シオンのシールドは不動そのもの、揺るがない。幻想之壁が煌めく。その中で凛然と、彼は在る。どこまでも気高く、誇らしく。
「防御は請け負った。攻勢は任せるぞ」
 力強く言い放つ、その声に頷いたのは来栖・望(la0468)だ。
「こうした共闘もひとつの手段、誰も死なせませんよ。斬華さん、シオンさん、参りましょう」
 桜東の風――それは寄り添う心。大切なものをを決して傷つけさせまいという強固な想い。シオンの背中を護りながら、望はインベーダーらへ天罰の刃を降らせる。裁きの刃と交差して、インベーダーらの砲撃が降る。だがそれはシオンが守ってくれる。シオンと望は比翼連理の一体であった。
 望は音で戦況を把握しようと思ったが、いかんせん大人数が派手に戦い合っている。音で何かを判別するのは困難を極める状況だ。なれど、バルペオルに精神を捧げた仲間達が代わりの目となってくれている。
 しからば戦い抜くのみだ。望は祈りを捧げた。
「未来を示せ、幽玄の翅――」
 胡蝶の夢。それは敵の攻撃を徹底して受けているシオンのシールドを直ちに癒していく。

 南班は耐久超偏重、なれど制圧力も十二分か。前述の通り、足止めを執拗にされることからインベーダー達も前進を諦め射撃戦に切り替えている。霧のおかげで後衛のライセンサーが狙われることもなく――逆にライセンサーは、視界を得た仲間からの情報で敵の位置を把握することができている。

 しからばと琴葉は武装をバスターライフルGR-117に持ち替えると、目となってくれる仲間の声に従い、霧の彼方へ銃口を向けた。
「……モヤモヤして見え辛いが、本当にこっちの方角であっておるのか?」
 ええい当たるも八卦当たらぬも八卦。引き金を引けば、銃声がまた一つ戦場に響き渡った。

 戦いが続き――じりじり、インベーダーらが後退を見せている。

「おっと、一匹も逃がすなよ」
「……でしたら、これを糧に。これから命を啜れなくなるまで」
 マクガフィンは迷わなかった。悪魔の薄笑みが耳元で聞こえ――意識が遠のき――以降、マクガフィンは重体の身となるまで、何度もバルペオルに強烈な全体攻撃を要請するための贄となる。

 ――マクガフィンの力を代価に、煌めく破壊の光が降り注ぐ。

 肉林の者らを護れるように立ちはだかりつつ、アルバ・フィオーレ(la0549)も【支援要請班】として味方陣の最奥にいた。例によって彼女も気絶と覚醒と回復を繰り返している一人だった。
 何度も倒れて目覚めて、これが夢なのか現実なのか。ふらふらくらくらした意識の中、アルバは問う。
「バルペオル、休暇を貰えるなら何をしたいか聞いてもいいかしら?」
「ずーっとぐうたらしてぇなぁ。戦争とか侵略とか何にも考えずに、メシだけ食って寝てぇわ」
「ちなみに花はお好き?」
「嫌いじゃねぇよ。……お前からはなんだか花のにおいがするな」
「わたし、花の魔女だもの」
 ふふ、と乙女は微笑んだ。それから戦場を見、悪魔に告げる。
「……お願いするのだわバルペオル。わたしを糧に」
「今だけお前の使い魔になってやろう、魔女さんよ」
 そして、アルバの意識はそこで途切れる。後に彼女は知る。敵陣の裏にバルペオルが現れ、その姿が揺らぎ、撤退しようとしていたインベーダーの群れを『撲殺した』と。

 それからもうしばらく戦いは続いて――……やがて、酒池肉林内は再び静寂に包まれた。



●血煙霧中 06

「よう、ご苦労さん」

 声がした。と思ったら、いつの間にか一同の近くに白亜の玉座があり、その上にバルペオルがいる。戦意はないようだが――これは牽制だ。「さっさと帰らないなら今ここで殺す」ということだ。
 フェーヤは怪物を見上げると、チョコレートバーを取り出した。
『あげる。私の好物。甘くておいしい』
 食べることの喜びを知れ。ぽいと放ると、バルペオルがそれをキャッチする。
「固形物そんなに好きじゃないんだけど……まあ貰ってやるよ」
 言うなり、包装を破って中のものを一口。味の感想はなかった。包装については「ゴミは持って帰ってね」と丸めてフェーヤに投げ返した。

 ツギハギはバルペオルへ一歩、凛と声を張った。
「重体になるまで私の魂を吸っていいから、もう一人連れ返させて」
「命が平等なのはお前らの謳い文句だろぉ。お前が代わりにここで寝るなら、その願い聞いてやるぜ?」
「ッ……!」
 機械乙女は悪魔を睨んだ。「良い顔だ」と怪物は薄ら笑った。
 悔しいが――まだツギハギには成すべきことがある。中国だけでない、世界中で事件が起きているのだから。

「バルペオル、欲張ろうってワケじゃないが、一ついいか?」
 次に静流が問いかけた。
「ディードってなんだよ? 何者だ?」
「あー……でかい、きもい、きたない」
「もうちょっと具体的に」
「お前らの使うアサルトコアぐらいでかい。見た目の趣味がエグくてきもい。食い方も性格も汚い。俺は嫌い」
「……ナイトメアにもいろいろあるんだな」
「お前ンとこだって天使だの悪魔だのあったろ」
「知ってるのかよ」
「長生きだからね」

 さて、言い方は悪辣だが『報酬』だ。聖史は成人済の者を一人、その背に担ぐ。きっとこの者は、目を覚ましたらライセンサー達へ恨みを向けることだろう。だが。
「逆恨みされるのは、なれてますから」
 呟いて、踵を返す。ここを解放すれば――何百何千に恨まれるだろうから。

 兎角、一先ずの任務は終わった。
「糞悪夢は■す……今度■す……うし、大丈夫ですの」
 九十七は自問自答し、溜息を吐く。かつてナイトギアの燃料が人だったこともあり、心の中で「二度と尽力は得るものか」と呟いた。
 そして去り際、今一度、酒池肉林の名を冠した地獄を振り返る。停止を謳う、虚無の地獄を。そうして誓うのだ。

 ――人に仇成す悪は全て殺す、今日であれ、今度であれ。



『了』

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