オープニング詳細|WTRPG11 グロリアスドライヴ
  1. グロリアスドライヴ

  2. SALF本部

  3. 【金乱】価値と天秤

連動 【金乱】価値と天秤 ガンマ

形態
ショート
難易度
危険
価格
1500(EX)
ジャンル
金乱 特務 
参加人数
103~10人
予約人数
10010100
基本報酬
250000G
250SP
2500EXP
おまけ報酬
20000G
相談期間
4
締切
2020/05/03 20:00
完成予定
2020/05/18 20:00
機体使用
-
関連シナリオ
-

●凪に窶す

「おおエンピレオ様! この身を御身が為に捧げます!」
「火は絶やしてはならぬのです、天に届くよう! 届くよう!」
 『天の灯火』は自らの肉を捧げた。使徒を育てる苗となり、いずれ至高天へ至るために。

「もう逃げるのに疲れたんだ、でも罰も嫌なんだ! 怖いんだ!」
「そ、そうさ、ここで眠るだけ、時効が過ぎるまで……それまでここは安全なんだろう!?」
 犯罪者共は逃げて逃げて逃げ続け、罪に対して罰のように逃げ狂い、安寧を求めて辿り着いた。

「私はヴァルキュリアです。旧式だから不要だと廃棄されました。……ここなら、居てもいいんですか?」
「散々な人生だった。せめて、最期は嘘でもいいから幸せを感じて逝きたいんだ」
 名もなき市民は悲しい目をして、静かに座り込んだ。

 繝吶Ν繝輔ぉ繧エ繝シ繝ォは彼らを全て許容する。閉じ込める。「いいよ」と言う。そうすれば人間らは安堵の笑みを浮かべ、感謝を述べ、そして安らかな眠りに落ちるのである。
 そう、誰だって救われたい、受け入れられたい、否定されたくない、居てもいい場所が欲しい、甘やかされたいのだ。安らかで幸福な夢は彼らを決して傷つけず、そして決して離さない。
 ――甘い夢は上質な精神に。とびきりの馳走に。黄金に彩られ、どこまでも甘く。

 ああどの世界でも一緒だなぁと悪魔は思った。何の感慨もなく。揺蕩う霧の中、そうして曖昧に微睡んでいる。


●黄金よりも尊いものとは?
 南陽インソムニア『酒池肉林』の本格的な調査任務が始まった。
 君達の任務は現地の下見。それは地形調査や敵勢力の調査、要救助対象の位置や数の確認などが含まれていた。

 この魔境のナイトメアは絶望的な自己再生能力を有する。現状、どれだけ攻撃を加えても煙を切り裂くかのようで意味がなく――太刀打ちができない。ゆえに戦闘は非推奨。君達は悪夢を避けて、気配を殺して行動していたことだろう。

 そうして無事に幾つかの情報サンプルが集まり、さてそろそろ帰還――といったところで、事態は動く。

 君達はふと、甘い水に浸り、木にもたれて眠る人々――『肉林』を発見する。
 眠るその顔には見覚えがあった。
 そう、君たちは気付くのだ。彼らはSALFの報告書や、手配書やニュースなどで見たことがあった顔だ。

 人類救済政府『天の灯火』の面々およびそのリーダーであるマッチスティック。
 そして国際的な、危険極まりない凶悪犯。

 ――残酷な罪を犯した者らがいるではないか。

「最近騒がしいな……また来たのか、人間」

 突然、声がした。どこからか分からない。
 だが気付けばすぐ近くに、四肢を畳んだ白亜の異形が――その天辺に、この魔境の支配者であるエルゴマンサー、バルペオルがいるではないか。
「……ああー……」
 バルペオルは肉林を一瞥し、それから君達を見る。
「……気になるの? 連れて帰りたいのか。ふーん……」
 どうやら彼は、彼らの事情を把握しているようだ。長煙管を揺らし、瞬きをゆっくりと一回し、表情はそのままこう言った。「じゃあこうしようかね」と。

「その1、お前らがこいつらを2人以上連れ帰ろうとする――俺はそれを全力で阻止する。まあ、殺すよ。
 その2、1人だけ連れ帰る人間を選ぶ――選んだ理由や所感を話すなら許可。邪魔しない。
 その3、何もせずに帰る――俺は黙って見送る。多少の会話なら付き合ってやらんこともないがね。
 その4、連れ帰るとか関係なしに俺と殴り合いたい――まあ、その心意気は認めてやるよ。好きにしな。多分ぶっ殺すつもりでいくけどね」

 肉林には、天の灯火、凶悪犯、ただの一般人の三種類。
 この中から一人だけなら、理由を話せば連れ帰っていい――そう言っている。

 ――だがそれは、他ならぬライセンサーに「人間に価値をつけろ」と強いている。

 一方で一人以上を救うべく動く方法もある。ただそれは壮絶に強引な手段であり、途方もなく危険――いや、『無謀』であると理解すべきだ。
 そして人に価値を付けるという行為を放棄し、引き返すという道もまた、一つの正解ではある。恥ずべきことでは決してない。

「答えが出るまで待ってるよ……ゆっくり考えるがいいさ」

 そう言って、バルペオルは答えを待つ間、目を閉ざす。
 さて――君達は、何を選ぶ? 何を成す?

※『●凪に窶す』はPL情報

●目標
バルペオルからの情報収集。
PCが生還する。
失敗条件:PCの離脱失敗者が出る。

●登場
エルゴマンサー『バルペオル』
 能力未知数。会話には応じる。
【無明已無】パッシブ。視界内の『敵』と認識した存在の生命を、毎ターン終了時に「最大HP分の10%」失わせる。
【有漏晩餐】パッシブ。全ての攻撃に『継続ダメージ(大)』が付随。
・現時点で確認済みのアクティブ攻撃
「抵抗で判定させ、失敗した対象に『回復不能(効果値小)』を付与する超範囲攻撃。ダメージ発生せず」
「攻撃力は低いが、命中に特化した超範囲知覚攻撃。命中対象のグッドステータス解除」

ナイトメア『白亜の玉座』
 バルペオルが座っている存在。未知。

肉林
・人類救済政府『天の灯火』のレヴェル。5人。老若男女とリーダー。
・指名手配犯。3人。悪質な連続強盗殺人犯、幼児専門の人身売買関係者、危険思想的政治犯。
・ただの一般人。2人。美しい少女型ヴァルキュリア、醜い老翁。
※バルペオルに対し……
「お前が選べ」→「やだ」
「お前はどう思う?」→「全部等しく肉林だな」
「邪魔しないってマジ?」→「マジ。戦闘行為はしかけないよ」
基本的にバルペオルに結論を委ねる行為は成功しない。

●状況
 インソムニア『酒池肉林』内部。
 ロケーションについては特設ページ参照。
 帰路は確立している(帰路に関するプレイング不要)

※「ここは俺に任せて先に行け」は『シナリオ失敗』に直結するものとして警告します。
 また、同様のプレが複数人に見られた場合、上記のプレイングは自動失敗するものとして扱います。

※「その2」を行う場合は綿密に相談して下さい。
 救助対象がバラバラだった場合は、意見がまとめられなかったとみなし、強制的に「その3」となります。

 こんにちはガンマです。
 成したいことを成してください。
 その1と4は壮絶な危険であると警告します。
 よろしくお願い申し上げます。

  • 凪の果てへと歩むもの
    常陸 祭莉la0023
    人間19才|ネメシスフォース×セイント

■心情
できれば言う事無視して全員連れて帰りたいが対策がない今は待つ時と判断
正義に関する理念は揺らいでいるがやりたい事を通したい事は変わらない
■行動
赤羽の交渉に合わせて質問を始める
質問中のバルペオルの様子を確認
都合が悪いかであからさまに不機嫌になれば深入りしない
「…覚えてる?
「これ(白亜の玉座)動けるの……?触って、いい…?
許可をもらえたら触り材質、感触、温度、関節や構造をみる
玉座に触ってる途中にバルペオルに近づける機会があれば煙管から出ている煙、匂いについて近づいて確認
霧と似たようなor強力にした成分を感じられるか見る
もらえなければ他の人が質問・行動してる間に玉座を観察
「前も、吸ってた…けど、その、キセルは…?
「タバコの、別の形…知識としては、知ってた…けど。こんなに長いの見たことなくて…気になった
「美味しいの、それ?
聞き返されたら吸った事ないかわ分からないと答える
帰還の際は所持品からぬいぐるみを酒池肉林内部に残していく
置いて帰る事を強く拒否されたら一旦回収し出入口付近に置いて行く
「気に食わなかったら、捨てていいけど…できるなら、置いといてね。いつか、取りに戻るから
「今は…一人しか連れ出せないけど、全員、この夢から引っ張り出さないといけないから。それに、バルペオルのファンの人…かなり、勝手。監督責任、やり切れないなら…大本、断つ

  • 追憶の罠を超える者
    涼風 心葉la0033
    ヴァルキュリア17才|セイント×ネメシスフォース

【心情】
今回の人質に人権や生存権を主張する権利はないでしょう。
自ら生きる事を放棄し、幸せな夢に浸りたいという欲望のために敵の餌となった彼等の行動は
人類への裏切り行為であり、SALFへの敵対行動です。
…そして人として生きられなかった僕はここの人達を許せない。

【方針】
選択肢2
連れ帰る者:ヴァルキュリアの少女

【行動】
バルペオルには礼儀正しく挨拶を
「こんにちは。『酒池肉林』管理者バルペオル。僕はSALF所属の涼風 心葉と申します。」
「SALFの上層部は貴方との交渉を渋っていまして。上層部の説得の為にいくつか質問してもいいでしょうか?」
交渉するふりをして欲しい情報を探る
「『永続的にちょいと』とは具体的に『どのくらいの頻度で何人くらい』必要でしょうか?」
(肉林を構築するのに必要な命の数を探る)
「渡す人間の残りの命は最低『どのくらいの残り時間』が必要ですか?例えばあと数日で死ぬ様な重病患者でもいいのでしょうか?」
(肉林で生きていられる日数を探る)

嗅覚使用し甘い匂いの判別&分析
何処でも匂いの強さは同じか、何に近い香りか(香水、果実、花
麻薬のような物でしょうか…一応アヘンや大麻などの匂いは覚えてきたのですが

一人だけ選ぶ段階では
「それではヴァルキュリアの少女を。」
「僕が欲しいのは情報です。
一番情報を持っていそうなのはレヴェルのリーダーですが、彼に情報を吐かせるのは困難でしょう。抵抗されても面倒です。
他の人は情報量に大差はなさそうですが、ヴァルキュリアであれば口を割らずとも専門の技術者がいれば情報を引き出せる。機械の記憶媒体は人と違って記憶違いなんてしませんし。」
一番容易に正確な情報を引き出せそうな者を

戦闘は避けるがもしもの時の為に回復スキルとバルペオルのそばにいる仲間を引き寄せるホーリーストリングを用意
全員生存&帰還最優先

  • 星々を結ぶ絆
    水樹 蒼la0097
    人間20才|スピリットウォーリア×グラップラー

心情
本音を言えば、みんな助けてあげたいです。だけど、ここにいる人だけを助けたところで、このインソムニアにいる人全員を助けられるわけではありません!だからこそ、今は、耐えないとです……!

行動
本来の目的はこの『酒池肉林』の調査、なのでバルペオルに遭遇した時点で此処にいる人たち全員を助けるのは不可能。だからこそ、次につなげるために今は情報収集に努めるよう行動
そのため、あまり不用意に機嫌を損ねる行動はしないように注意

バルペオルに聞いてみたいこととして
①今回、一人だけなら連れて帰っていいというのは、どういった心境で、私たちの何を知りたいのか
⇒気まぐれ、というにはルールが厳格なので、何を考えているか知りたい
②ここが『肉林』であるのならば、どこかに『酒池』もあるのか、それはどういったものか
⇒酒池肉林というぐらいならば、酒池と呼ばれる何かがあるはず。むしろ、この霧、水、その群体がバルペオルであり『酒池』そのものではないか?と考察。エヌイーと別の形での群体?

また、今回助けようとするヴァルキュリアの少女が、助けられたいと思っているかどうかはわからない。むしろ、一般人であるからこそ自分からここに来た可能性が高いが、だからこそ、命をあきらめなくともよい、生きる価値は自分で見つけるもので、もし、見つからないのであれば一緒に探してあげる、なんなら、勝手にお節介を焼くと宣言

選択肢
その2:一人だけ連れ帰る。対象は少女型ヴァルキュリア。

その他5人について
・本体は置いていくが身分を証明できるもの等遺品を持ち帰ってもいいか
・不可なら全員の写真を撮る
の2点を交渉。
「人間というのは不便なもんでね、証明できる物証がないと難しい事が多すぎる」
「あんたからすりゃあ、食料の周りにある不純物を持って帰るだけの行為の筈だ。そのくらいは許してくれないか」

赤羽君を始めとした交渉の余地がある等の質問に合わせ以下を問いかけ。

・酒池肉林の範囲は現在に至るまで拡大しているのか否か、前者なら拡大速度
・内部の勢力や範囲が広がった際の、必要な最低人数の増加具合
・此方と武力的衝突を行わない場合、インソムニア維持のための必要数を減らす(規模縮小)は可能か
・灯火の火を始めとした希望者の出入りを、バオペオルの能力で禁止することは可能か

「過程の話ばかりと思うかもしれないが、交渉材料について具体例や資料がなければ上に通すことも出来ない。そちらも理解するところだと思うね。」

  • 創造の旗を掲げた者
    赤羽 恭弥la0774
    放浪者23才|スナイパー×スピリットウォーリア

◆方針
情報提供での利害一致を示唆し以降の情報収集の円滑化を狙う
会話による情報収集

◆行動
質問内容は事前に重複無いよう味方内で調整
相互に悪影響を与えぬよう調整(話す内容が異なるなど

会話の際、冒頭に交渉
バルペオルの戦力情報開示による相互不可侵の可能性を提言
「誤魔化しも挑発も逆効果だと思うので率直に。あんたの力の詳細を教えてくれ
「俺たちの干渉がないことが希望だと聞いている。勝ち目がないとわかれば手を出すべきではないとSALFに進言する。それがあんたのメリットだ
「情報を得られるのが俺たちのメリット

疑義を呈されたら以下を提示
軍事力の開示による抑止力は国家間でも常套手段、現実的な話
勝敗不明だと情報収集も兼ね何らか攻勢や偵察を掛ける可能性大
SALEへの進言は一定の影響力あるが根拠がある方が望ましい(諸国の説得材料として
本当に勝ち目がなければ被害を出すだけなので攻勢をかける可能性は低い

◆質問
・ここにいる限りは負けない…と聞いている。その理由を教えて欲しい

理由を受けて以下の質疑
・再生する用だが一撃で仕留めれば死ぬのでは
・どの程度の威力なら死ぬのか。例えば都市を狙ったエヌイーの攻撃並みか
・この辺一体吹き飛ばせばどうか
・例えばアサルトコア等で霧を無効化するバリアが展開可能なら優位は減るのでは
・実は本体とか弱点とかあるんじゃないか
・霧の外から超長距離で攻撃をし続ければ

上記に関するSALF側の可否は上層部や技術陣への確認を要し現時点では不明と話す

◆その他
・触れる
「純粋な興味だが。触って良いか?
許可を得たら服や肉体に触れ人や機械との差異を確認

・連れ帰る
1人連れ帰るに1票
誰かは任せる

・肉林
肉林の人の顔を確認し覚える
今からこの人たちを見捨てる=殺すと同義と捉え心に刻む
「もし家族に会えたらちゃんと話さないとな

  • 空の守護者
    狭間 久志la0848
    放浪者25才|グラップラー×ネメシスフォース

○目的
バルペオルから情報収集
生還

○行動
・バルペオルへの質問
①此処に居る人間は”バルペオルを好きな連中が勝手に集めてきた”って前に聞いたらしいんだが
以前、此処にそういう連中を黄金の霧の地に運んでると思しき使徒と交戦した事がある
俺はてっきり黄金の霧の地=酒池肉林の事だと思ってたんで、酒池肉林のエルゴマンサー、つまりお前が運ばせてると思ってたんだが、お前が関わってないって事は他のエルゴマンサーが動いてたりするのか?
それとも、”バルペオルを好きな連中”ってのは使徒を使役できるくらいにナイトメアの中での行使権を持ってたりするのか?

②その時に運ばれてた連中ってのも、揃いも揃って生に絶望し、終の場所を求めるような奴ばかりだったが、ちょっとハッピーな夢を見せて此処で眠らせるのに、そういうバックボーンがあると都合がいいのか?
あと、お前って此処で寝てる奴等の事情まで把握してるように感じてるんだが、実際のところ、どうなんだ?過去の記憶とか確認できたりするのか?

③寝てる奴の事情が把握出来ているなら
この肉林で眠るに至った経緯を教えてくれ。誰を連れ帰るかの判断材料にしたい
→旧式だから不要だと廃棄されたヴァルキュリアの少女を連れ帰る人間の候補として自分も希望する(指名が他参加者と異なる場合は意見を控える)

心情
…前回もですけど、ラスボス直々にお出迎えって熱烈歓迎過ぎやしません?
目的
情報収集と生還
準備
さらしをバラクラバ代わりにし、ゴーグルで目元を隠す
行動
生還を第一に考えて行動
戦闘行為は絶対に行わない
バルペオルを視界に捉えるギリギリの位置に陣取り常に挙動と周囲の警戒
前回の依頼で撮影許可を貰ったので動画で撮影

質問できる流れになったら
「その座ってる奴って歩きたくないから作ったんです?それとも、例えばこう…変形したりとかビーム撃ったりとか?」
「あそこの肉林…マッチスティックと呼んでるんですが、此処に来たとき何か言っていました?」
と質問する

連れ帰る人については他の人の判断に任せ、回収作業等裏方に徹する
回収後、離脱する際も警戒を怠らない

もし戦闘状況になりそうな場合、友軍に声を掛けて全力移動とヒール2種を随時使用しつつ即離脱を試みる

■心情
1人は連れ帰っていいだって?
つまり1人連れ帰ることにデメリットがないかメリットがあるんだろうねえ
何が仕掛けられていることやら
■目標
酒池肉林の空間効果を無力化する方法を探る
ヴァルキュリアの少女に外の世界で生きていく希望を与える
■行動
☆バルペオルに質問
バルペオルが空間効果を維持するには常に肉林から大量のエネルギー摂取が必要だと仮説を立て検証
「人間にも美食を追求するやつがいるが、あんたにとってこの肉林の見る夢は美味しいのかい?」
「あたしは美味しい物は少し食べれば満足できるたちだが、こんなに人がいるってことはあんたはたくさん食べたいのかね?」

☆連れ帰る者を1人だけ選択
ヴァルキュリアの少女を選ぶ
いずれは全員助け出す。しかし今のあたしらじゃそこまで力が及ばない
なら、連れ帰った先で一番しっかりと生きて行けそうなやつを選ぶよ

☆ヴァルキュリアの少女へのアフターフォロー
幸せな夢から覚めて絶望することだろう
酒池肉林に戻ったり狂気に陥ったりしないよう落ち着くまで側についている
心に抱えている苦しさを全部吐き出してほしい。つらかったねえ
SALFと交渉してオペレーターか何かの職で、役割と居場所を作ってやりたい
夢を見ているときのことを尋ねたいが、それは彼女が外の世界での幸せを手に入れてからだね

(天の灯火の連中見ながら)
ったく、こんな所で暢気におねんねとは…
やっぱあのパワーアップした使徒はここが関係してんのか。

まあ、仮に誰も選ばなくたって「なんで助けられたのに助けなかったんだ」って批判は出るさ。
どうせ批判を受けるなら、誰か選んで「人の価値を天秤にかけた」ことを批判されておこうぜ。

中身が分からないように密閉した箱に入れた純金の等身大フィッシャー像をバルペオルに差し出す。騒がしているお詫びにってことで。
「さあ、何が入ってるでしょうか?」みたいにクイズを出す。中身を見れるかどうかで視界の判断材料に。

ここに居る限り負けないって言ってたみたいだけど、「ここ」ってのは酒池肉林の中? それともその…ユニークな椅子(白亜の玉座)の上?

あんたがこの霧を発生させているなら、ひょっとしてあんたが場所を動けば霧の範囲も移動するのか?
もしそうなら絶対に霧の外に出ることないし無敵なんじゃね?

眠っている人の所持品を持ち帰ることになったらそれを手伝い、荷物やポケットを探る振りをして監視カメラアプリを入れたスマホを仕込む。仲間がバルペオルの体に触っている時など意識が他に向いていそうなタイミングで。
撮った映像はSALFの方で確認できるようにしておく。
バレたら潔く諦める。

目標優先に
みんなで帰ります!


眠っている方の状態確認
あまり意味はなさそうですが、一応、医療1で詳細を

眠りにつく流れって、どういう
自らの意思が必要なのかとか、煙をずっと吸ってたら勝手に眠りにつくのかとか
眠り続けているのは煙を吸っているからかとか
このへんの、カラクリ?聞いてみなきゃ

・バルペオルさん
その角、本物ですか?
ちょっと触ってみたい
不安なら 武器は外しますけれど
ダメかな
ダメな気はする
ダメもとで
そろそろーっと近寄りつつ訊ねてみる
ちょっとくらい『傲慢』にって、ハシモフさんも仰ってた…ので?
ダメなら残念ですが、諦めます。目標、優先

黄金の煙
煙管も長くてお洒落ですね
なんて、見てる

あ、でも煙管、も、角も
私あんまり抵抗力がなく、なくて
触ったら危ない、とか、あるのかな
本人に聞いたら答えてもらえたり、とか…


指名手配犯さん。逃げてきた、のかな
壊さなくてはならない理由、もうひとつ、できました

●繝吶Ν繝輔ぉ繧エ繝シ繝ォ

 黄金の、甘い香りの中――。

 さてどうするか。まずは何にしても挨拶だ。
「……覚えてる?」
 常陸 祭莉(la0023)がバルペオルを見上げる。悪魔は「まあね」と雑に答えた。
「僕に関しては初めまして、ですね。こんにちは、『酒池肉林』管理者バルペオル。僕はSALF所属の涼風 心葉と申します」
 涼風 心葉(la0033)は礼儀正しく一礼をした。バルペオルは煙管の先を微かに揺らすだけを返事の代わりにした。
 現状で敵意はなく、苛立っている・不機嫌等の様子もなく――レイヴ リンクス(la2313)はいつものように顔を隠した姿で、ギリギリまでバルペオルと距離を取り、胸ポケットのスマートホンのカメラがキチンと作動しているか確認する。前回の邂逅時に許可はもらっているため、情報収集としての動画撮影だ。
「……前回もですけど、ラスボス直々にお出迎えって熱烈歓迎過ぎやしません?」
「別に歓迎はしてねぇよ……近くにいたから顔でも見てやろうと思っただけだ」
 ふぅ。バルペオルは金の煙を吐いて、人間達を見下ろした。
「で、どうする。前みたいに殺し合うか」
 その言葉には全員が、キッパリとNOを突き付けた。「そう」とバルペオルは関心なさげに答えた。それから――件の選択肢を問いかける。

(本音を言えば、みんなを助けたい……)
 水樹 蒼(la0097)は唇を噛む。しかし例えば、ここで命懸けの無茶をして人々を助けたところで――インソムニア全域にいる者は助けられない。
(だからこそ、今は、耐えないとです……!)
 それは祭莉も同様だった。バルペオルの言葉を無視してしまいたいが、今は雌伏の時。少年の中の『正義』は揺らいでいるが、やりたいことを貫きたいことは変わらない。

 対照的に――

 心葉が眠れる肉林を見つめる目は冷たい。彼らに生存権を主張する権利はないと考えている。
(自ら生きることを放棄し、幸せな夢に浸りたいという欲望のために、敵の餌となったなんて)
 人類への裏切りであり、SALFへの敵対行為だ。そして何よりも――人として生きられなかった心葉は、彼らを決して許せない。
 レイヴも同様だ。この地に自らの意思で来ている時点で、犯罪者や一般人の区別なく全員等しくSALFの敵、レヴェルである。とまあ、宮仕えゆえおくびにも出さないが。
 詠代 静流(la2992)もまた複雑な気持ちだ。彼の視線の先には人類救済政府『天の灯火』の連中がいる。やはりあの強力な使徒は、この酒池肉林が関係していたのか。
(ったく、こんなところで暢気におねんねとは……)
 そんな静流の眼差しをレイヴは察する。彼もまた『天の灯火』の者らを一瞥した――何の感慨もなく。
「追っていた獲物はズル賢い狐ではなく、底なし沼に自ら飛び込むような兎でしたか……そんな奴等にしてやられるとは」

 さて、感想もそこそこに。
 何を選び、何を成すか?

「1人は連れ帰っていいだって?」
 ヴァルヴォサ(la2322)は訝しむ目をバルペオルに向けた。
(……つまり1人連れ帰ることにデメリットがないか、向こうにメリットがあるんだろうねえ……)
 何が仕掛けられていることやら。
 心地いい気はしない。静流は肩を竦めた。
「まあ、仮に誰も選ばなくたって、『なんで助けられたのに助けなかったんだ』って批判は出るさ。どうせ批判を受けるなら、誰か選んで『人の価値を天秤にかけた』ことを批判されておこうぜ」
 ライセンサーの意見はまとまった。
 だが、結論を急く必要はない。何かしらバルペオルとやりとりをしてからでも問題はないだろう――向こうも『タイムリミット』は設けていない。
 ではと口を開いたのは心葉だ。
「SALFの上層部は貴方との交渉を渋っていまして。上層部の説得の為にいくつか質問してもいいでしょうか?」
「構わねぇよ。ご自由に」
「どうも」
 会釈をして、心葉は赤羽 恭弥(la0774)を見やった。恭弥は一つ頷きバルペオルを見上げる。
「誤魔化しも挑発も逆効果だと思うので率直に。あんたの力の詳細を教えてくれ」
「ええ……話すと長いから面倒なんだけど……」
「俺たちの干渉がないことが希望だと聞いている。勝ち目がないと分かれば手を出すべきではないとSALFに進言する。それがあんたのメリットで――情報を得られるのが俺たちのメリット」
「ああ、そういう。でもさ、ああ……うーん……能力の規模や凄さでいうとエンピレオの方が普通に上なんだが? 俺には無理だよインソムニアを1人で2つ管理するとか、あんな都市壊滅ビーム撃つとか、兵器開発とか。……でもお前ら、エンピレオぶっ殺したんだろ? じゃあお前――名前――」
「赤羽 恭弥だ」
「赤羽恭弥の前提はその時点で成り立たなくなるだろーが」
 そう来るか、と恭弥は内心で眉根を寄せる。のらりくらりと煙に巻くつもりなのか、本当に話すのが面倒なのか……だが食い下がる訳にはいかない。
「それは直接的な戦力の話であって、現にオレ達はあんたと戦っても勝ち筋はない。軍事力の開示による抑止力は国家間でも常套手段で、現実的な話だ。勝敗不明だと情報収集も兼ねて、こうやってあんたの城をつっつく連中が現れる――まあそれがオレ達なんだけども」
「……でもさ、話しちゃったら攻略の糸口にされちゃうじゃん」
「まあ……うん」
「でも、そーだな、お前の『なんとか現状をどうにかしたい』っつーひたむきで健気で必死な様子が気に入った。いかにも人間臭くて。……お前さてはこういうの好きだな? ああ、いいねえ。いいねえ」
 意外なところに琴線があったものだ――バルペオルは緩やかに口角を吊った。
「でも能力全部は流石にね。長すぎるのと面倒臭いから。Q&A方式でいこうや。はい、ご質問どうぞ」
「わかった、ではお言葉に甘えて。……ここにいる限りは負けない――と聞いている。その理由を教えて欲しい」
「ライフで受けてるから」
「……もっとお手柔らかな表現で……?」
「ライフで受けてすぐ回復すればちょーつえー理論」
 さては真面目に全部教えてくれる気はないな。恭弥は溜息をぐっと飲みこみ、言葉を続ける。
「再生するとのことだが一撃で仕留めれば流石に?」
「まあ理論上はね」
「どの程度の威力なら、あんたは死ぬ? 例えば都市を狙ったエヌイーの攻撃なら?」
「あ~……アレか~……うーん……アレならまあ耐えられるかな」
「それは、ここいら一帯が吹き飛ばされても平気ということ?」
「まあ一発ぐらいなら。連打されたら流石にきついかな。……でもさ、人間よ。そんな惑星の地形が変わる規模で、かつ連打もできるような超絶兵器があるなら……そもそもナイトメアとの戦争に勝っちゃってるんじゃないの」
 それは恭弥が次に用意していた、「霧の外から長距離射程攻撃すれば勝てるのか」「霧を無効化できるバリアがあればどうか」という質問の答えにもなっていた。つまり「触っただけでナイトメアを絶対殺せる剣」のような、便利すぎてありえない机上の空論だと切り捨てる。
「他には?」
 バルペオルが一同を見渡す。ならばと次に名乗り出たのはヴァルヴォサだ。
「人間にも美食を追求するやつがいるが、あんたにとってこの肉林の見る夢はおいしいのかい?」
「まあね。味よし質よし」
「……あたしはおいしい物は少し食べれば満足できるたちだが、こんなに人がいるってことは、あんたはたくさん食べたいのかね?」
「まず前提として……ここの肉林は俺だけのものじゃない。その上で……なんだ、まあ、バトルとか面倒事で消耗すれば、消耗しただけ腹は減るわな」
「ここの維持にはどれぐらい消耗するんだい?」
「省エネにしてれば全然かかんねぇよ。お前らが無駄に俺やここのナイトメアをつついたりしなければね」
 遠回しに、SALF側が仕掛ければ被害が増えると脅迫めいたことを口にしている。善意や友好的要素はそこにない。

 話を聴いていた心葉が次に口を開く。
「あなたが言う糧の要求について、『永続的にちょいと』とは具体的に『どのくらいの頻度で何人くらい』必要でしょうか?」
「その時々の状況やらで変わるからなんとも言えねぇが、そんな悪意的な数と頻度じゃねぇよ」
「仮に酒池肉林に人間を渡すとして。渡す人間の残りの命は最低『どのくらいの残り時間』が必要ですか? 例えばあと数日で死ぬような重病患者でもいいのでしょうか?」
「別になんだっていいよ。こだわってないし」
「……なるほど」
 頷きつつ、心葉は嗅覚センサーで分析したにおいを電子の脳で分析する――なんとも形容しがたい、既存のもので例えにくい香りだ。当然、麻薬等のにおいとも似ていない。香りの強弱については、どこにいても均一に感じる。

 件の黄金の煙については祭莉も気になっていた。なので段階を追って質問を始める。幸いにしてバルペオルが不機嫌そうにしている様子はない。
「これ動けるの……? 触って、いい……?」
 指さしたのは白亜の玉座だ。
「まあね。触りたいなら好きにしたら」
 バルペオルは何の躊躇もない。では――祭莉は警戒は心に携えながら鎮座する白亜に歩み寄り、そっと掌で触れてみた――無機質のようなつるりとした触り心地だ。だがわずかに温度があり、それが生物であることを知らしめる。構造については動いているところを見なければよくわからない。
「その座ってる奴って歩きたくないから作ったんです? それとも、例えばこう……変形したりとかビーム撃ったりとか?」
 その様子を見守りながらレイヴが質問する。
「まあのんびりしたいからだな。一応、戦闘力もあるよ。ナイトメアだしね」
 そんなバルペオルの回答を聴きつつ、祭莉はエルゴマンサーを見上げた。視線は、奴が咥えている煙管に。
「前も、吸ってた……けど、その、キセルは……? タバコの、別の形……知識としては、知ってた……けど。こんなに長いの見たことなくて……気になった」
「これ? ただの飾り。気になるなら吸ってみるか」
「……え。……。おいしいの、それ?」
「人間の舌に合うかはしらん」
 そう言って、「はい」と何の遠慮も躊躇もなくバルペオルは長煙管を祭莉へ投げ寄越した。少年は思わず受け取ったが、それが見た目に反して存外に軽いことに驚く。
「ええ……」
 どうすべきか仲間達を見る。皆、何とも言えない顔をしている。「流石に即死したりはしないんじゃないの」とバルペオルが頬杖をついて見守っている。ひとまず回復はいつでもできるようにしておきつつ……口の部分を拭ってから、祭莉はおそるおそる煙を吸ってみることにした。
「うっぐ げほっげほっ! おえっ」
 甘ったるすぎるにおいが粘膜を冒して、噎せた。例えるならばガムシロップの中で溺れたような。だがそれだけだった。体に特に不調は出なかった。ずっと口の中と鼻の中が甘ったるい感じがするが、それだけである。祭莉は早々に煙管をバルペオルに返した。
(……酷い目に遭った……)
 結論から言うと、煙管の煙や香りは、この黄金の霧と全く同じだ。特に強弱も感じられなかった。本人が「飾り」と言っていたので、本当にただの飾りであると思われる。

 ふと、恭弥は祭莉の行動を見てからバルペオルへ問いかける。
「純粋な興味だが。触って良いか?」
「何に? ……俺に?」
「……まあ、そうなる」
「変なこと考えつくんだな人間って」
 バルペオルは不思議そうにしながら、煙管の先を揺らした。そうすれば白亜の玉座が蠢いて、地上の人間の為に階段を作る。「どうぞ」と言われたので恭弥はその階段を上る――特に足の裏から違和感などは感じなかった――そうすれば眼前にエルゴマンサーがいる。流石に、威圧感がある。その気になればたちまちに人一人など縊り殺すことができる捕食者だ。そのことをゆめゆめ忘れないようにしつつ、膝の上に無造作に横たわらせているバルペオルの手の甲に触れる。
「……人間とそう変わらない感触だな。意外に温かい……」
「まあ擬態してるし」
 それから恭弥はバルペオルの纏う服にも触れてみる。見た目通りの感触。違和感や気になることなどは特に感じられない。バルペオルは顔の表情一つ動かさずにされるがままであるが、
「あのさ……楽しい?」
「いや……別に」
 と恭弥が答えた瞬間、バルペオルの手がヌッと伸びて恭弥の顔を掴んだ。緊張がライセンサーに走る――が、敵対行為ではないとすぐに判明した。単純に、「そっちが触るならこっちも触る」であった。
「うっわ皮膚うっす。骨やわらっか。ここにばっかり重要な器官を詰め込んでるのってぶっちゃけ弱点でしかなくない? ハハッ脆そ~。こんな肉体構造でよく俺達に戦争しかけてるよな。素直に称賛するよ。そういうの好きだよ俺は」
 バルペオルは口元だけを笑ませて恭弥を解放した。
(……寿命が縮んだ気がするってこういうことか……)
 はぁ。溜息を吐いて恭弥は下がる。

 と、入れ違いになるように一歩、だけどおずおずと、風見 雫鈴(la3465)はバルペオルを見上げていた。
「あの……」
「……変わったにおいがするな……放浪者か。なんだ」
「その角、本物ですか?」
「あ?」
 なんでそんなことに興味を持つ? と言わんばかりにバルペオルは片眉を上げた。
「……まあ確かにデコから生えてるが、それがどうかしたのか?」
「あの、あの……ちょっと触ってみたいなって」
「いいけど……お前ら、揃いも揃って変なところに好奇心あるのな」
「ちょっとくらい『傲慢』にって、ハシモフさんも仰ってた……ので?」
「ハシモフ? 誰だそりゃ」
 どうぞ、とバルペオルは促す。ダメもとだっただけに雫鈴は驚きつつも、玉座の階段をそろりそろりと上った。そうすればバルペオルは目の前だ。微動だにしていない。雫鈴は黄金の装飾を纏う深紅の双角をまじまじと眺めた。
「触ったら危ないとか、ないですか……?」
「流石に先端は刺さるんじゃねぇの。魔術的ななんやかんやはねぇよ別に」
 はい、と首を傾けて触りやすいようにしてくれた。雫鈴は緊張しながら、そうっと指先から触れる。つやつやしていて、生物的というよりも宝玉か何かのような。バルペオルも言っていたが、触ることで特に何か起きるわけでもない。不思議な気配も感じることはない。飾りで何となく生やしているのだろう。
 ふとバルペオルが恭弥の時のように手を伸ばす。悪魔の手は雫鈴の頭を、前髪をかき上げるように掴んだ。その白い額を眺める。
「……なんだ生えてないのか。においが薄すぎるからそうかもとは思ったけど」
「あ、あははー……?」
「ていうかいつまで触ってんだよ、あんまりサワサワすんじゃねぇよ人間に触られんのおちつかねーんだよ」
「あっそのっごめんなさい……!?」
 雫鈴はパッと手を離した。それから、バルペオルが咥えている煙管を次に見る。
「煙管も長くてお洒落ですね」
 祭莉の対応から見るに、この煙管は何かしらのマジックアイテムでもなさそうである。なので雫鈴は煙管から立ち上る黄金の煙を見た。
「この黄金の霧の中で……人々が眠りにつく流れって、どういう……?」
「IMD適合者じゃないなら問答無用。適合者なら同意するか、シールド粉砕して1日ぐらい転がしておけばまあ寝る」
「この煙を吸うと眠っちゃうんですか?」
「まあね。正しくは吸うっていうよりも霧の中にいるって感じ」
 だから呼吸の要らないヴァルキュリアが眠っているのだ、と肉林の一つをバルペオルが指した。この黄金の霧は、マスクやら酸素ボンベやらで対策できるものではないらしい。
「眠り続けているのも、やっぱりこの、煙のせい?」
「そ。ここから出せば肉林は起きるよ」
「なるほど……」
 この質問をする前に雫鈴は肉林の様子を医療知識を用いて観察したが、安らかな顔で眠っているだけのように見える。特に医療観点から気になる点はなかった。
 さて触る用事も済めば雫鈴は下がる――その中で、幸せそうな顔で眠っている凶悪犯をちらと見た。
(……指名手配犯さん。逃げてきた、のかな)
 ここを壊さなくてはならない理由がもう一つ、確かに雫鈴の中で芽生えた。

 さて、次の質問者はケヴィン(la0192)だ。
「仮定の話ばかりと思うかもしれないが、交渉材料について具体例や資料がなければ上に通すこともできない。そちらも理解するところだと思うね」
「いいよ。机上の空論でも沈黙よりは暇じゃない。どうぞ。鉄と肉のにおいがするそこの人間」
「それじゃあ早速――酒池肉林の範囲は現在に至るまで拡大しているのか否か、前者なら拡大速度を」
「広がってないよ。まあ上から命令されたら広げたり縮めたりするだろうが」
「内部の勢力や範囲が広がった際の、必要な最低人数の増加具合は?」
「精神ってさ~……割と人間の個体差があるわけよ。なんとも言えん」
「こちらと武力的衝突を行わない場合、インソムニア維持のための必要数を減らしたり……それこそ、規模を縮小することは可能か?」
「そうだなぁ……うーん……減らすのは却下されそうなんだよな、上に。成果ってそんなもんだろ、底なしの努力、終わらない献身、無尽蔵の要求。は~ヤダヤダ……で、他に質問は?」
「『天の灯火』を始めとした希望者の出入りを、バオペオル、お前の能力で禁止することは可能か?」
「壁を築くとか締め出すとかはちょっとできねぇな……ていうかそういう侵入権限干渉ができれば、端からお前らをシャットアウトしてるっての……」
「エンピレオとは戦場で戦ったが、信者にあれこれ話すタチと思えない。来た奴は全員ここで眠るなら、そもそも噂が流れるはずがない。最初の噂の蒔き餌は何者だ? あんたが用意したのか、それとも他の奴等なのか」
「全員眠ってるわけじゃないし……ナイトメア大好きな連中はお前らとはまた違う情報を持ってるんだろうし……なんだっけ、噂? あれはマジで俺の差し金じゃねぇよ。お前ら人間同士の問題ね。……ああ、あと、エンピレオは基本的に質問されたらなんでも話すような奴だから、信者だのに聞かれたら話す可能性だってあるんじゃないの」
「なるほど……」

 では次の質問、と言葉を続けたのは狭間 久志(la0848)だ。
「ここにいる人間は『バルペオルを好きな連中が勝手に集めてきた』って前に聞いたらしいんだが……以前、ここにそういう連中を黄金の霧の地に運んでると思しき使徒と交戦したことがある」
「ほう、そりゃご苦労さん」
「……俺はてっきり黄金の霧の地とは酒池肉林のことだと思ってたんで、酒池肉林のエルゴマンサー、つまりお前が運ばせてると思ってたんだが、お前が関わってないってことは他のエルゴマンサーが動いてたりするのか? それとも、『バルペオルを好きな連中』ってのは使徒を使役できるくらいにナイトメアの中での行使権を持ってたりするのか?」
「あーそのことね。使徒になった連中の強い使命感の残滓と、エルゴマンサーやインソムニアに奉公すべしっていう下位ナイトメアの本能じゃないの」
「なるほど……では次。件の事件の時、運ばれてた連中ってのも、揃いも揃って生に絶望し、終の場所を求めるような奴ばかりだったが……ちょっとハッピーな夢を見せてここで眠らせるのに、そういうバックボーンがあると都合がいいのか?」
「双方合意の方が都合がいいだろ? 無理矢理つれてくると、トラブルになるじゃねぇか。不要な人間を受け入れてやるっていう交渉カードにもなり得るし。……俺もね、侵略童貞じゃないの。ノウハウがあるの。そういう実体験上ね」
 悪辣だな――とは心の中だけに留め、久志は淡々と質問を重ねた。
「お前ってここで寝てる奴等の事情まで把握してるように感じてるんだが、実際のところ、どうなんだ? 過去の記憶とか確認できたりするのか?」
「流石に読心術まではできねぇよ。『どうしたの?』って優しく聞けば、大抵のヤツはゲロるぜ。中には聞いてもないのに、俺を神様かなんかと思ってつらつら自分語りする奴もいる。ああ、皆、救われたいんだろうねぇ」
 全く心がこもっていない発言だ。バルペオルは肉林に何の関心も同情もないのだろう。
「お前も居場所が欲しいなら、ここにいていいよ。虚ろなにおいがする異世界の人間さんよ」
「断る。……それと、そのお前がよく口にする『におい』ってなんだ?」
「お前ら人間の概念でいうところの『におい』って表現が一番近いだけだよ。抽象的すぎてこの世界の言語じゃ出力できねぇ」
「分かった。……さて、この眠っている者達の事情は把握しているのか? そうなら、彼らがここで眠るに至った経緯を教えてくれ。誰を連れ帰るかの判断材料にしたい」
「はぁ……面倒臭いが、まあ、いいよ。一回しか言わないからね。俺は二度手間が嫌いなの」

 ――そう言って、バルペオルはライセンサー達に肉林の事情を伝えた。

 ふむ、とレイヴは相槌を打つ。
「あそこの肉林……マッチスティックと呼んでるんですが、ここに来たとき何か言っていました?」
「エンピレオを蘇らせたいってスゲー躍起だった」
 レイヴとバルペオルのやりとりに、雫鈴もその凶悪犯を一瞥する。人間の命は平等などと言うが、件の放火事件からいい印象はない。

 そろそろ誰を選ぶかの結論を下す時だ。だがその前に――と蒼が口を開く。
「今回、一人だけなら連れて帰っていいというのは、どういった心境で、私たちの何を知りたいがためですか?」
「んー……」
「……気まぐれと言うには、ルールが厳格な気がして」
「ふふ」
 バルペオルがかすかに含み笑った。
「そういう顔が見たいから。前に来たお前らにも言ったんだけど……俺はね、奇麗なものが好きなワケ。『怠惰』に立ち向かってくる『勤勉』がね。だって悪夢で悪魔だから」
 温度もなく、バルペオルはそう言った。
「この世界は俺に克てるのか、楽しみだよ。とても」
「打ち克ってみせます。必ず」
 蒼は真っ直ぐにそう告げた。それから深呼吸を一つして、続きの質問をなげかける。
「ここが『肉林』であるのならば、どこかに『酒池』もあるのですか?」
「あー。なんだ、言い方悪かったかな。ここは『酒池肉林』。俺はあの寝てる人間共のことを肉林ってオシャレに呼んでるだけ。こういうのって情緒がいるだろ? 酒池肉林でぐぐってみな」
 酒をもって池と為し、肉を縣けて林と為す。それになぞらえたネーミングにすぎない、とバルペオルは答えた。
「つまり『酒地』というものはあくまでも名前であって、『酒地』という特別なロケーションは存在しないということです?」
「そ」
「……この霧、水、その群体がバルペオルであり、エヌイーのような群体なのかと」
「ほう、面白い発想だな。だが俺はエンピレオみたいな群体じゃねぇよ。まあこの霧は俺のスゲー力。この世界の言語で出力するなら……なんだろうな……感覚器? 魔法陣? 領域? 延長線? うーんどれもシックリこねぇな……まあだいたいそんなん」

 他には、とバルペオルが促すので、次に静流が問いかける。
「霧の中なら神出鬼没、距離があっても見聞きできる……あるいは、この霧がお前自身、なんて可能性もあるか?」
「いい線いってる。大体そんな感じ。延長線って言ったろ。ま、エンピレオみたいな本体がインソムニアって規模じゃないし、あいつほど情報処理能力がある訳じゃないんだけどね。分体じゃないし群体でもない。ていうかアイツが規格外すぎんだよ……ほんとどうやってお前らアイツに勝ったの? 怖……」
「そりゃどーも。次の質問だ。ここに居る限り負けないって言ってたみたいだけど、『ここ』ってのは酒池肉林の中? それともその……ユニークな椅子の上?」
「前者」
「あんたがこの霧を発生させているなら、ひょっとしてあんたが場所を動けば霧の範囲も移動するのか? もしそうなら絶対に霧の外に出ることないし無敵なんじゃね?」
「うーん……まあ理論上は俺が動けば霧の範囲も移動するんだけど、『こう』までするのにすごい準備がいるっていうか……なんだ……インソムニアの展開と維持って大変なんだよ。あ、先に言っておくが俺、衝撃にすげーつえーから、安易に吹っ飛ばせるとか思うなよ」
「……ご回答どうも」

 さて――
 会話もそこそこに。ライセンサー達は、選択肢の結論を口にした。

「それではヴァルキュリアの少女を」
 心葉がバルペオルにそう伝える。
「僕が欲しいのは情報です。一番情報を持っていそうなのはレヴェルのリーダーですが、彼に情報を吐かせるのは困難でしょう。抵抗されても面倒です」
「いいよ。……本当にソイツでいいんだな?」
 バルペオルがうっそりと笑う。ヴァルヴォサは毅然と答えた。
「いずれは全員助け出す。でも今のあたしらじゃそこまで力が及ばない……なればこそ、連れ帰った先で一番しっかりと生きていけそうなやつを選んだだけさ」
 それが例え、他人の命に価値をつけるような行為でも。選ばなかった人間を見捨てる――『見殺し』にしたのと同義でも。
 恭弥は選ばれなかった人間ひとりひとりの顔を心に刻む。次にここに来た時、彼らは全員死んでいるかもしれないのだから。
「……もし家族に会えたらちゃんと話さないとな」
「罵られて石を投げられても? 今までの努力を全て否定されても?」
 恭弥の呟きにバルペオルが問う。恭弥はしっかと頷いて、その覚悟と決意を示した。

 では、とレイヴが機械の乙女を担いだ。肉の体よりもかなり重いが、まあ運べないことはない。
 同時に、ケヴィンはバルペオルに提案する。
「残った人間の身分を証明できるようなものや……言い方は悪いが、遺品みたいなものは持って帰ってもいいか? 人間というのは不便なもんでね、証明できる物証がないと難しいことが多すぎる。……命は等しく紙屑のように軽い。だから別のモノに価値を付ける。あんたからすりゃあ、食料の周りにある不純物を持って帰るだけの行為のはずだ。そのくらいは許してくれないか」
「あー……まあ、ポケットの中とかにあればね。好きにしたら」
「わかった」
 ならばとケヴィンは肉林のボディチェックを行う。持ち物はほとんどない。『天の灯火』に至っては誰も何も持っていない。凶悪犯がポケットにサイフを入れていたぐらいか。しかし身分証明の類は……偽造だったり他人のものだったりである。

 ――その瞬間。

「おい」
 バルペオルが声を発する。それはケヴィンを手伝っていた静流へ。彼はスマートホンを監視カメラ代わりに肉林へ仕込もうとしていたのだ。
「お前。それ以上やったら殺すよ」
「……バレたか」
「呆れるほど卑怯だなぁ。小狡すぎて感心したから逆に許す」
 言下、静流の手の中の端末が粉々に砕け散った。静流はバルペオルが見ていない隙にと目論んだのだが、バルペオルの眼球は飾りらしい。本人が霧を「延長線」と表現していたように、この霧の中で不意打ち騙し打ちは不可能なのだろう。
「ええと……その件については素直に謝る。もうしない」
「いいよ」
 あっさりと許してくれた。静流はもちろん、ケヴィンも安堵しつつ、口を開く。
「彼らの写真を撮っても?」
「どうぞ」
「……どうも」
 ケヴィンは一人一人の顔を撮影していった。

 さて質問も尽きた。「さっきのお詫びと言ってもなんだけど」と、静流は担いでいた大きな箱を下ろした。もしもバルペオルに遭遇できたら試してみたいことがあったのだ。
「さあ、何が入ってるでしょうか?」
「でかい金属。……純金かぁ。で、それがどうかしたの」
「分かるのか?」
「お前が、なーんか……うっすらと魔物めいたにおいするのも分かるよ」
「……へえ」
「ていうか何それ、持って帰ってよね。趣味悪すぎて引くわ」
「趣味悪いって……」
 静流は手元の密閉したつもりである箱に目を落とした。これは純金の等身大フィッシャー像である。

 ならばと次に祭莉が、所持品の中からねこのぬぐるみを取り出した。
「じゃあ……これは……?」
「なんだそれ、出来の悪い剥製だな。……あ、玩具か。さっきのヘンテコな性癖を感じるブツよかマシだな」
「……なら、あげる」
「あ?」
「気に食わなかったら、捨てていいけど……できるなら、置いといてね。いつか、取りに戻るから」
 祭莉は真っ直ぐに、怪物を見上げる。
「今は……一人しか連れ出せないけど、全員、この夢から引っ張り出さないといけないから。それに、バルペオルのファンの人……かなり、勝手。監督責任、やり切れないなら……大本、断つ」
「ふーん。分かった。じゃあちょっと投げろ」
 バルペオルが片手を差し出すので、祭莉は猫のぬいぐるみをその手に投げた。受け取ったバルペオルは――ぬいぐるみの腹を爪で裂くと、中の綿をぶちぶちと抉り取った。糸をちぎって目と鼻と耳をとった。そうして、ペラペラになったぬいぐるみの皮をプランと揺らした。祭莉へ見せつけるように。
「俺が勝ったら、お前のワタをここに詰めよう。目と鼻と耳と生殖器も縫い付けよう。お前が勝ったら、まあ好きに修理なり廃棄なりすりゃあいい。俺は構造上死体が残らねぇと思うから、俺を詰めるのは諦めな」
 バルペオルは虚ろに笑って、こう言った。

「……俺は期待してるんだぜ。お前らは俺の終点になるのか、糧に過ぎないのか……」



●帰還と、それから
 取引通り、ライセンサーは無事に酒池肉林から脱出することができた。ナイトメアに襲われることもなく、だ。
 黄金の霧の中から出てほどなく、ヴァルキュリアは目を覚ます。そして――叫んだ。幸福な夢から残酷な現実に引き戻されたのだと気付いた。
「私をあそこへ帰してください」「自分の意志で向かったんです、邪魔しないで」「もうどこにも居場所はないんです」「あの幸せな夢しか欲しくない」――半狂乱になる彼女を、ヴァルヴォサは精一杯抱き締めていた。
「命を諦めないでください……!」
 蒼は必死に彼女へ呼びかける。
「生きる価値は自分で見つけるものです。でも、もし見つからないのであれば、私が一緒に探します。なんなら、勝手にお節介を焼きますから――」
「私を捨てたのは貴方達ニンゲンでしょう! 身勝手ばかり! 何が分かるんですか!? 誰かに振り回されるのはもうたくさんなんです! 放っておいて!」
 人間ならば泣いていたことだろう。徹底的な拒絶――ぐっ、と蒼は唇を噛む。

 ヴァルキュリアは――倫理観の一切ない話をすれば、所詮は機械だ。バラしてしまえばデータサルベージなど容易かろう。記録媒体だけを持ち帰る手段もあるにはあっただろう。あまりに非道な行為であると非難は免れ得ない行為だが。
 ――だがヴァルキュリアには心が宿る。非道なる行為をされれば、人間でいうところの『発狂』を起こして、全てがダストデータとなる危険性があった。人間とて、もしも自分が気付けば脳だけになっていることに気付けば、その精神は恐怖と絶望で砕け散ることだろう。

 そして今も尚、その心は完全崩壊へと至りつつあった。

「……つらかったねえ。いいさ、全部ここで吐き出しちまいな。大丈夫……あんたがこれ以上捨てられることを、あたしは絶対に許さない」
 ヴァルヴォサはただ、抱き締め続ける。その腕から逃れようとする鉄の手が、ヴァルヴォサを殴ったり叩いたりしようとも、シールドも展開せずにそれを受け入れていた。

「ううううううあああああああああああああ!!!」

 ヴァルキュリアの悲痛な悲鳴が響き続ける。
(……あたしには抱きしめてやることくらいしかできない。無力だねえ……)
 それでも。ヴァルヴォサは救いたいと願った。今までたくさん、救えなかったことがあるから。

 ――ヴァルヴォサの献身により、帰還の艦が到着する頃には、ヴァルキュリアは叫んだり暴れたりすることはなくなっていた。だがその目は何も映さず、沈黙のままうずくまっている。話しかけても何の反応も示さなくなってしまったが、自傷や逃走をしなくなっただけでも前進か。

(それだけ……彼らを捉えている夢は、魅力的で幸福で、離れがたく忘れがたいのか……)
 久志は遠巻きに彼女を見つつ物思う。
 ヴァルヴォサも久志も、居場所のない彼女の為、SALFで何か仕事を斡旋できないか上に交渉するつもりだ。その願いはおそらく聞き入れられるだろうが――
「重度鬱病患者に仕事ってできますかね?」
 レイヴは肩を竦める。軍人ですら心を患えば前線に立っていられなくなるのだ。全ての気力を尽き果ててしまっているヴァルキュリアが、他の人間と同じように仕事をできるようになるには――相当なリハビリと労力が必要だろう。そもそも本人が仕事を拒絶する可能性もあるわけで。
(それでも、一歩ずつでも)
 ヴァルヴォサはヴァルキュリアの隣、その肩を優しく抱いている。役割と居場所ができれば、支える誰かがいれば。
 ふと、その時だった。
「幸せな……夢でした……満ち足りて……苦しさなんて一つもなくて……許されていて……輝いていて……揺蕩うようで……温かくて……ずっとこのままでいれるなら……そのまま終わることができたならよかったのに……他にはもう何もいらないのに……夢にすがることは罪なんですか……?」
 ヴァルキュリアがブツブツと呟く。首の皮一枚、細い糸一本――それでもヴァルキュリアの心は完全崩壊せずになんとか最後の正気が保たれていた。それはヴァルヴォサの献身に他ならない。
 ヴァルヴォサは静かに、彼女のナイロンの髪を撫でていた。少しずつでも、彼女の心が元通りになっていくことを祈って。

 同時に思うのだ。こんな存在が、あの酒池肉林に、いったいどれほど眠っているというのか――……?



『了』

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参加者一覧

  • 凪の果てへと歩むもの
    常陸 祭莉la0023
    人間19才|
    ネメシスフォース×セイント
  • 追憶の罠を超える者
    涼風 心葉la0033
    ヴァルキュリア17才|
    セイント×ネメシスフォース
  • 星々を結ぶ絆
    水樹 蒼la0097
    人間20才|
    スピリットウォーリア×グラップラー
  • 金の炯眼
    ケヴィンla0192
    放浪者37才|
    セイント×スナイパー
  • 創造の旗を掲げた者
    赤羽 恭弥la0774
    放浪者23才|
    スナイパー×スピリットウォーリア
  • 空の守護者
    狭間 久志la0848
    放浪者25才|
    グラップラー×ネメシスフォース
  • 終わりを知らぬ戦人
    レイヴ リンクスla2313
    人間14才|
    スナイパー×セイント
  • 冷たき火の蜥蜴
    ヴァルヴォサla2322
    放浪者28才|
    グラップラー×セイント
  • 会いたい人
    詠代 静流la2992
    放浪者18才|
    ネメシスフォース×セイント

  • 風見 雫鈴la3465
    放浪者14才|
    ゼルクナイト×グラップラー

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