オープニング詳細|WTRPG11 グロリアスドライヴ
  1. グロリアスドライヴ

  2. SALF本部

  3. 【3C】アイシャの初陣

連動 【3C】アイシャの初陣 茶務夏

形態
ショート
難易度
普通
価格
1500(EX)
ジャンル
3C バトル 特務 
参加人数
106~10人
予約人数
10010100
基本報酬
200000G
200SP
2000EXP
おまけ報酬
20000G
相談期間
4
締切
2020/04/12 20:00
完成予定
2020/04/27 20:00
機体使用
-
関連シナリオ
-

●祖父と孫娘
 アイシャ・サイードは朝に弱い。
「ほれアイシャ、朝だよ」
「んーーーーーー」
 祖父のハシムに優しく揺り起こされ、しかしまずは唸るだけ。
「あと、じゅっぷん……」
 もごもごと言うと、毛布の中にくるまってしまう。
 そして十分後。
「ほれ、アイシャ」
「あと、ごふん……」
 そして五分後。
「ほれ、アイシャ」
「ん~~~」
 むずかるように声を上げ、それでももそもそと起き上がり。
「……おはよ」
「はい、おはよう」
 寝ぼけ眼をぐしぐしとこする孫娘に、ハシムは微笑みかける。
 彼がゲリラ組織「アズラン」の創設者にして長くリーダーを務め、組織を時に厳しく束ね上げてきた人物であるとは、その柔らかな笑みからは想像もつかないだろう。



「……アフリカへ、もうすぐ出撃するの。まずは偵察」
 朝食を食べながら、アイシャは口を開いた。
「…………そうか」
 ハシムは一言だけ答えると、食事を続ける。
 食卓には二人だけ。ハシムの妻もアイシャの母方の祖父母も、慣れない土地での難民としての暮らしに苦しんだ果てに若くして亡くなり、アイシャの父母――ハシムの息子と嫁――はアズランの活動の最中に亡くなった。
 食べ終えて食器を片づける時に、ハシムは改めてアイシャに言う。
「……アイシャが無理して行く必要は、ないのだよ」
 ハシムは、孫娘の行動を止めはしない。しかしいつも、やめてもいいと言わずにはいられなかった。
 たった一人の家族なのだ。
「うん。でも、私がやりたいことだから」
 アイシャは祖父がアフリカの奪回にどれほど心血を注いできたかを知っている。彼の活動が、生まれ故郷を追われ時に差別され生きてきた人々の心をどれだけ支えてきたか知っている。
 祖父が自分を気遣って言ってくれていることは重々承知しているけれど、彼の悲願を叶えたいという気持ちはそれ以上に強かった。
 たった一人の家族なのだ。

「カードを一枚引いてみなさい」
 出発を控えたアイシャに、ハシムはタロットカードの束を差し出す。故国では占い師を営んでいた彼の占いはよく当たる。
 アイシャはカードを引いた。
「『魔術師』か。始まり・好機・交流。やってみることが何かをもたらすはずだよ」
「ありがとう……行ってきます、おじいちゃん」

●上陸
 アフリカ大陸。人類発祥の地にして、およそ三十年前に人類が失った大地。
 ナイトメアとの力の差ゆえに長らくヴェールに覆われていたこの地に、ようやく外の人類は再び足を踏み入れるに至った。
 だが、いきなり奪還までは無理な話。まずは情報を入手せねば。

 リビアの首都トリポリは、地中海に面した港町である。しかしその首都としての威容は、地中海から観察できるほどに衰えきっていた。
 ビルが崩れているのは、ナイトメアに襲撃されたからだけではない。長の年月、メンテナンスもされずに劣化・風化した果てのものも数多い。
「人が今なお住まわされているのか、ナイトメアはどのように配置されているのか、確かなことは何もわからない。我々の不用意な介入が、却って生き残る人々の害となる危険性も低くはない。なので、今回はその近郊を選んで上陸することにする」
 キャリアーの中で水月ハルカはそう説明すると、アイシャに声を掛けた。
「アズランの目的からすると、歯がゆい思いをさせているとは承知している。しかし、すまないが今はこらえてもらいたい」
「我々とて、ことを台無しにするために三十年間待ってきたわけではない」
 アズランのリーダーではあるが、ここでは新人のライセンサー。微妙に立場に悩むアイシャだが、外向けの口調で押し通すことにした。
「耐えて軽挙妄動を慎むくらいの能はある。詫びるなら、アズランにではなく今なおナイトメアの軛に囚われている方々にしていただきたい」
「……それはそうだな」



 やがてキャリアーは、動くものの見当たらない海岸に着陸した。
 強い陽射しが肌に突き刺さるようだ。キャリアーの立てる音と波の音以外に、聞こえるものはない。
 人の気配のない、人を拒むような大地。それは今の特殊な状況ゆえと信じたい。
「ここが、アフリカ……」
 生まれて初めて父祖の地を踏んだアイシャは小さな声で呟いた。

●崖の向こうに何がある
 海岸から内陸へ進むにつれ、ナイトメアに見つかり戦闘となる。超音波を使うコウモリに、人間よりやや小さい程度のスリープバードに、ミイラ人間。これら三種とランダムに遭遇する。
 ナイトメア相手の戦闘は初めて経験するアイシャだ。使い慣れたものに近いサブマシンガンで主に牽制などに努めるが、さすがに勝手が違った。
 だが、それは最初からわかっていたこと。
「こちらへ」
 一行を導き、アイシャは進みやすいルートを行く。そんな彼女を見てハルカは感嘆する。
「初めてここに来たとは思えないな」
「アズランは同志や難民たちから、彼らが暮らしていたアフリカ各地の細かな情報を聞き取ってきた。詳しく記録し、必要なものは各員の記憶にも叩き込んでいる」
 地中海に面しつつもサハラ砂漠も迫る土地。乾いた大地を進みながら、アイシャは思いを巡らせる。
(トリポリ近くのこの地域は、ザイナーブさんが暮らしていた)
 同志ジャファルの母親にして「元」同志の大柄な女性。先の見えない戦いに疲れ、アズランを抜けた人。クレタ島の彼女のお宅でかつてごちそうになったトリポリの郷土料理、トマト味の牛肉スープにはショートパスタが入っているのが珍しかったっけ。
 アイシャは戦士である。が、それ以上に故地を思う者である。祖父や同志の切なる思いを受け継ぐ者でもあるし、ライセンサーとしては駆け出しでもある。
(敵は、いない……)
 周囲を慎重に観察しながらも、その足は奥へ奥へと向かう。
 この最前線に、まだまだ非力な自分が参加している意味をさらに求めて。



「雑魚の出現は今のところ散発的だが……」
 敵を新たに一体斬り捨てながら、ハルカは独り言ちた。
 西アフリカのナイトメア勢力圏がどうなっているかについては、ヨーロッパへ物資の取引などでやって来たレヴェルたちを捕えて尋問し、ある程度まで情報を得ている。近々そちらへも実地の偵察任務はなされるはずであった。
「同じアフリカ、こちらでも同種のものはあるかもしれん……」
 と、アイシャがいささか先行し過ぎていることに気づく。
「突出は控えてくれ」
「すまない……しかし、ライセンサーは強い力を身につけていると思う」
 先日の戦闘、足止めのために巨大な牛に自ら轢かれに行った者たちがいた。他の数多の活躍と共に、あの姿は脳裏に鮮烈に焼きついている。
「なので、まだもう少し行けるのでは?」
 今のところ、敵の影は見えない。偵察任務であり、ハルカとしてもアイシャの主張を無下に退けるわけにもいかない。
「あの崖は、我々の知る情報にはない」
 指さす先には、白茶けた大地を抉ったように落ち込んだ崖がある。崖の下に何があるかは、ここからではわからない。上から覗き込むか、その両脇にある坂道を降りていくしかなさそうだ。
「では、あの崖の下がどうなっているかを確認したら引き揚げるとしよう」

●任務
 トリポリ近郊の調査。
 全員の無事な帰還。

●状況詳細
 午前中。晴れていて、天気が崩れる心配は皆無。かなり暑い。
(PL情報:マップを3→2→1と列を南下して行くにつれ、入手できる情報は増える。遭遇する敵の種類と数も増える)

●簡易マップ(一マスは数十メートル四方)
□□□□□□□□□1南
坂坂■■■■■坂坂2
坂坂崖崖崖崖崖坂坂3
□□□□□□□□□4
□□□□ア□□□□5北
崖:険しい崖のふち(PL情報:高さは十五メートル)
坂:南(上)に降りていく坂道
■:崖の陰に隠れている部分で、北側(4より下)からは観測不能
ア:アイシャとハルカ
PC初期配置は5よりも北

●敵詳細
コウモリ型ナイトメア×?
 反応・回避・命中高め。生命低め。超音波:射程5、軽い知覚ダメージと共にBS【回避低下(5)】を付与。
 PCと同数であれば、ライセンサー側が余裕で戦える程度の強さ。

スリープバード×?
 移動力・物理攻撃高め。主な攻撃は突進からの体当たり(物理、射程1)。鳴き声:自身を中心に範囲5、ダメージはないが回避不能、抵抗判定に失敗すると【行動不能(3)】を付与。
 PCと同数であれば、ライセンサー側がかなり有利に戦える程度の強さ。

ミイラ人間型ナイトメア×?
 生命・抵抗高め。包帯:射程3、物理ダメージと共に状態変化【行動不能(4)】を付与。
 PCと同数であれば、ライセンサー側が多少は有利に戦える程度の強さ。

●NPC
アイシャ・サイード
 無茶をするつもりはないが、PCが半数以上戦闘不能になるか、PCに何かしらの指示をされるまでは、退却は考えず1の列を目指して動く。
 クラスはネメシスフォース×セイント。スキルはフォースアロー、ヒール、全力移動。

水月ハルカ
 スキルは回復系中心で、全力移動も。

今回のシナリオは、失敗になるのはむしろ困難なくらいの難易度かと思います。
しかし立ち回りでミスすると一人二人程度なら簡単に重体になるくらいのバランスを意識しています。打ち合わせとプレイングはなるべく入念にお願いいたします。
帰還後のシーンなども描ければと考えています。無事の任務達成を期待しております。

  • 太陽の守護者
    吉良川 奏la0244
    人間17才|スピリットウォーリア×グラップラー

心情】「アイシャさん、よろしくです! アフリカの地を解放するためにいっしょにがんばりましょう!(握手を求めつつ
目的】列1を調査し皆で無事に帰還
行動】
西(右)の坂道を目指しつつ銀龍さんと範囲を被らない様にしつつ列2の観測不能な場所に探気使い、敵がいるか(いるならどれくらいか)調べる
分かった事は仲間達に伝えつつ、西の坂道を下る
行きの坂道下りと帰りの坂道上りは全力移動で突っ切る

私は前衛に位置しミイラ優先で攻撃
後方へミイラが行かない様に立ち回る
複数の敵を巻込めそうなら耀円舞で攻撃
私の危機時はアイアンW使用
仲間の危機時は庇う
BSは持ち前のアイドル魂で耐え「こんなことで私は止まらないよ!

列1から周囲の様子を調査(余裕があればスマホのカメラで撮影
もし列1に敵が多すぎだったり、障害物等があって突破が難しい時は来たルートを引き返し最短距離で離脱
列1が西から東へ抜けられそうなら敵を排除しつつ進み、東の坂道を上がって帰還

アイシャさんなんとなく距離を取ってる気がするから距離を縮められるといいなぁ
初陣との事なので依頼中も心身両面でフォローを忘れず
ライセンサーとしては先輩でも、アフリカの知識では後輩、だから対等な立場だね!
背中を預けあった私たちも同志だよ!

【心情】
「ナイル川へ陽動に向かってくれた仲間のためにも、
 何か成果を見つけて帰還したいわね」

【目的】
マップ■部分の調査、全員の無事な帰還

【全体方針】
下記の調査ルートを予定する。

□←←←←←←↑□
坂↓■■■■■↑坂
坂↓崖崖崖崖崖↑坂
□↓□□↑→→→□
□↓□□ア□□□□

・坂の上り下りは「全力移動」で時間短縮する
・崖下到達時、重体者が居るなら引き返す
・崖下到達時、崖下が敵数過多なら引き返す

【行動】
「アズランが聞き取った情報に、あの崖が無かったのなら
 敵の占領後に作られた可能性もあるわ…気をつけて」
崖がナイトメアの手によって作られた可能性を考慮して注意、
崖をカモフラージュにした敵施設ならスマホで撮影しておく。

「ミイラに捕まると厄介よ!アイシャ、前に出すぎないで!」
敵はミイラ>バード>コウモリの優先順で撃破する。
ミイラにはライフル、接近時は散弾銃で射撃して近接戦の前に
ダメージを与え前衛を援護する。バード、コウモリはSMGか
自動拳銃で『対空射撃』を使って攻撃、リロード時間2の銃は
『高速装填』でリロード、隙を短縮する。

帰還後は皆に冷たい飲み物を入れて一息をつける。

  • 気配り「おじさん」姉さん
    薄衣 千利la0907
    放浪者22才|ネメシスフォース×スナイパー

※アドリブ、称号歓迎
■心情
「さあて…調査らしいがどうなる事かねえ……」

■行動
【方針】
坂の移動は全力移動
基本他の人と固まって

敵がそこそこ集まっている所には範囲スキル
味方が敵の近くの場合は凍り閉ざす銀、近く無ければ咲き乱れる赤
「数が多くなられちゃ困るからな、だったら早く倒せるように努めるのは大事な事だ!」
「敵の頭上を炎(氷)が通りまーすってか?」

ミイラには積極的に光り眩む白
殲滅用の威力全振り状態
「固い敵もいるって聞いてるからな、ならやることは最大火力で被害が出る前に消し炭にする!」
「噂のミイラさんは早期のご退場を願うな!」

・優先順位と武器の持ち替え目安
威力=魔導書、命中=銃
スキル>通常攻撃(銃)

目的:
トリポリ近郊の強硬調査。
邪魔する敵は全部殴り倒す。

準備:
・作戦
NPC含め全員一丸となって行動。
初期地点から崖に向かって進んだ後に西側を崖伝いに進む。
坂道に出たら全力移動で一気に駆け上がった後に1番を東側に進んで周辺の捜索。
反対側の坂道に到達したら再び全力移動で一気に抜けて撤収を行う。
基本的には坂道で戦闘する事を避けて行動。

・準備
戦闘終了後に備えて救急キットを用意。
また、周辺を撮影できるようにスマホを用意。

行動:
前衛として行動。
先頭に立って前を進んでいき、敵の注意を引く囮役として行動。
戦闘では注視スキルで相手の注意を引き、真正面から攻撃を仕掛けて戦線維持。
攻撃優先順位はミイラ>鳥>蝙蝠の順。
ミイラについては相手の攻撃が来る前に一気に接近して先手を取って攻撃。
接近した際複数の敵がいるようであれば範囲攻撃で一気になぎ倒す。
また、鳥や蝙蝠については攻撃が届かない可能性を考慮し、
遠隔スキルないし遠隔武器で迎撃を行う。
撤退時は殿として行動。時間を稼いでいく。

  • 必殺ビンタ
    アンタレスla2909
    放浪者20才|グラップラー×スピリットウォーリア

「アフリカね…30年も敵の手中にあったとなれば十分に警戒した方がよさそうね」

【行動】
【方針】に従い固まって移動
ミイラを主目標とし前に出て獣靴にて攻撃、人型なので重心を崩すよう足を掬ったり攻撃のため伸ばした腕を蹴り払うなどしてまともに戦わせない
包帯に対しては狙われた際にバックステップで避けれない様ならあえて突っ込み距離感を狂わせ相手を足場に跳躍するか股下をすり抜けて回避する
複数体に囲まれた際は十字を使用
味方が包帯で動けない場合はカットに入り敵を蹴り飛ばすか獣靴の爪か刀で包帯を切断する

蝙蝠は距離に応じて狙撃銃か散弾で銃撃し近づいて来たら獣靴で羽を蹴り飛んで距離を開けられないように

眠鳥は回避不可の天敵なので距離がある際は狙撃で鳴声の射程に入らないように撃つ
体当たりしてきた際は跳ぶか横に身をずらして避け躱し際に踵落しを打ち込んで一撃離脱を防ぎ鳴かれない様口内に散弾銃の銃口を突っ込んで発砲するか獣靴の爪を喉か口に突き刺して潰す

アイシャが気を急いて突出しない様気を配る
声をかけて注意を促し、聞かないor危ない際には襟首掴んで後方へ引きずる
「気が逸るのは仕方ないけど、急いては事を仕損じるわよ」

崖下まで侵攻後崖下の様子を出来る限り手帳に書き込み後で提出

撤退時味方が動けないなら抱えて紫電で離脱
危険時は陽炎使用

また会ったな、サイード。
お、君のクラスは俺と同じ組み合わせなんだな。
これは悪いお手本にならないように気をつけんと。

移動時は味方の少し後ろで行動。
基本的に盾をメイン装備にしておく。

味方の誰かが行動不能になったらホーリーライトで解除。
負傷が大きい味方が居たら(盾装備で)ハイヒール。
そのどちらも必要ない状況なら攻撃に加わる。バスターライフルで攻撃を2回して、以降はゴーグルをリロードしながら使う。

崖の下を覗ける位置に来たら、下の様子をスマホの動画で撮影してみる。

敵の数が多くなってきたら魔導書に持ち替えて死霊沼を使う。
最後の1回は温存しておき、撤退する際に移動妨害を兼ねて使う。
離脱する際は全力移動で。
行動不能等で身動きできない味方が居て、解除も出来ない状況なら抱えて逃げる。

どうよ、初陣の感想は?
ネメシスセイントってのは、先陣を切って戦うわけじゃなく、身を挺して誰か守るわけでもない。
もし戦闘で俺らが最初に倒れたら、作戦そのものが瓦解することもありえる…そういう役割なんだよな。

火力で敵を倒すか、回復支援で味方を支えるか…最後まで倒れずきっちり役割を果たすことが一番の味方の助けになるんだ。
だからまあ…どんな戦場でも倒れないことを意識して立ちまわって、ちゃんと生き残るようにな。

  • エージェント
    あいla3513
    放浪者18才|グラップラー×スピリットウォーリア

「おー!なかなかいー感じの大自然!やっぱり本場は違うデスね~♪…んー、まぁ、勿論ナイトメアがいないって前提デスけどね」

行動
味方メンバーについて同行。ルートは味方に任せ敵撃破メインでの行動
敵撃破優先度はミイラ>バード>コウモリ、生命力の高い順に
リアクションは基本回避、味方が行動できない場合は代わって防御しカバー

スキル攻撃は全てミイラに使用
ミイラを早期発見し距離があるうちに【龍震虎咆】で削り一気に処理
発見時の距離が近かった場合は【旋空連牙】でなるべく処理

生命力が半分以下の場合は積極的に【勇猛なる行軍】での回復

バードは体当たりしてきたタイミングでの反撃で仕留める。
コウモリはリアクション:防御で、超音波使わせないようなるべく接近でコウモリが攻撃しやすいように立ち回り

その他発見できる敵以外にも周りを要警戒

「まぁこのくらいが相手なら、鎌でサクッと行けちゃうデスけど…映画とかデスと、こーゆーときいつの間にかメンバーが一人二人と忽然と減って……、なーんて、流石にそんなことあるわけないデスよね~♪」

  • 捉月の夢
    テラペイアla3973
    ヴァルキュリア15才|セイント×ゼルクナイト

▽参加動機
アイシャ君、ボクはSALFライセンサーのテラペイアさー。よろしくぅ!
ボクはオペレーターだから、アフリカの情報自体は色々聞いてる。けど、聞いた状況を実際に現地で確かめたいんだ

▽心情
ボクもいよいよアフリカ戦線に投入されるんだ。
ニュージーランドと中国との三方面同時展開って、それだけの余裕がSALFにも出てきたって解釈していいのかな…?

▽目的
トリポリ付近の調査後撤退
アイシャ君を守り切る

▽準備
前衛の探気使いの人に索敵して貰ってから、慎重に進む
戦闘時は他PCと複数で挑むことを心掛ける

弾切れ時、緊急で敵を相手にしなければならない状況でなければリロする
アイシャ君やハルカ君がピンチになった時すぐ駆けつけられるよう、全力移動スタンバイ

▽行動
後衛からアイシャちゃんとの早期合流と護衛、味方の回復重視で動くよ
コンディションがイエローやレッドなら、ボクがグリーンへ持ってくよ!

味方の生命力半分以下で、神恵の雨雫で回復。基本的には複数の怪我時に使うが、状況次第では単体でも使う
ホーリーライトは行動不能のみの治療に使う

敵への攻撃は「回復する相手がいない」「回復スキル切れ」「トドメが刺せそうな場合」のどれかに該当する場合行う。基本はイカヅチでの遠距離攻撃
行動不能を持つスリープバードやミイラ型を優先
敵の数を減らすのも立派な防御手段だよね?

  • 落涙刃文の剣鬼
    銀龍la4012
    放浪者16才|グラップラー×スピリットウォーリア

◎心情
アイシャって子、しっかりしていてすごいな。
私もつい最近初陣を経験したばかりだけど、あの時はすごく緊張してたっけ。
これが覚悟の違いなのかな…。
◎行動
【方針】に協力する。
問題なければ、やや先行気味のアイシャに随伴する。
気を張っているかもしれないので心配している。
「急く気持ちはわかるが、あまり無理はするな」
索敵は『龍眼』でナイトメアの位置を察知を試みる。
指定はマップでいう■の部分。
同じスキル持ちの人と被らないように注意する。
敵を発見したらみんなに合図を送る。
◎戦闘
基本的に先手必勝。
最速最短で相手が完全に反応するより前に斬擊するスタイル。
回避、防御も最小限にすることで素早く体勢を整えて次の行動に備える。
スキル『ブラッディゲイザー』でなるべく多くの敵を巻き込んで攻撃を行う。
敵の『行動不能』攻撃に注意する。
もし受けてしまった場合、スリープバードの場合は自傷して、ミイラ人間の場合は包帯を切断を試みて、それぞれ『行動不能』の解除を試みる。
仲間が『行動不能』に陥った場合は気付け、及び包帯の切断で救助を試みる。
△退却時
『全力移動』で離脱する。
行動不能になっている人がいたら肩を貸して一緒に離脱を試みる。
誰一人絶対に見捨てない。

  • 胸に抱いた覚悟
    la4017
    放浪者20才|スナイパー×グラップラー

※アドリブと称号歓迎
【心情】
 「調査、か……昔はよくやっていた、な。」

【目的】
 調査をしながら、全員で無事に帰る。

【行動】
 基本行動は【方針】の通りに
 坂の上り下りは全力移動を

 戦闘はスリープバード>コウモリの優先順位で負傷具合の低い敵にBS狙いの心射撃
 ミイラに対しては通常攻撃で、負傷具合の高いものから
 高速装填は積極的にで攻撃への復帰を早めに
 殲滅行動というよりは、味方の援護の立ち回り

「調査時に戦闘……どこでも敵が存在する世界では変わらないものだな。」
「失せろ、私の目的は調査だ。」
「貴様の行動は厄介だ。」

●偵察行動への下準備
「アズランが聞き取った情報にあの崖がなかったのなら、崖自体が敵の占領後に作られた可能性もあるわね……気をつけましょう」
 アイシャらに追いついたジュリア・ガッティ(la0883)が、注意を促した。
 一旦その場に全員が集まり、小休止しながらここからの方針を再確認する。

「さあて……崖の下の調査で一区切りと言うが、どうなることかねえ……」
 薄衣 千利(la0907)が言う。着ているTシャツにでかでかと書かれた文字は「慢心」だが、当人は気楽そうな笑みを浮かべつつも、その眼差しは周囲への警戒を怠らない。
「何があるのか楽しみね! 敵の本拠地とかならすぐにでも攻め込んでやりたいわ!」
 雪室 チルル(la2769)が元気に言い放つ。
「そこまで話は早くないだろうけど……そろそろ何かが出てきてもおかしくはないわよね。スマホで撮影の準備とかはしておきたいかしら」
「三十年も敵の手中にあったとなると、十分に警戒した方がよさそうね。各自が記録を意識しておきましょう。誰が帰れなくなっても報告できるように」
 ジュリアが苦笑し、アンタレス(la2909)は悪い事態を想定しておく。
「まずは調査が最優先ね! 一丸となって行動しましょ、そして全員で無事に帰る!」
「ナイル川へ陽動に向かってくれた仲間のためにも、何か成果を見つけて帰還したいわね」
 チルルとジュリアの言葉に異論を唱える者はいない。

「おー! なかなかいー感じの大自然! やっぱり本場は違うデスね~♪ んー、まぁ、もちろんナイトメアがいないって前提デスけどね」
 あい(la3513)は休憩に重きを置いて、やや離れたところでアフリカの風景を満喫していた。やや暑いもののからりと晴れて湿気とは無縁の青空が広がり、大地には灌木がぽつんぽつんと点在するぐらいで砂漠に限りなく近い乾燥地帯が遠くまで続く。雄大な光景に、悪魔の黒いしっぽも弾んで揺れた。
 と、他に離れて佇んでいた影に気づく。
「調査、か……昔はよくやっていた、な」
 虚(la4017)は放浪者になる前のことを思い浮かべていた。
 あいは虚のそんな様子を見て、それ自体には何も触れず、ただ近寄っていくと気軽な調子で話しかけた。
「映画とかデスと、こーゆーときいつの間にかメンバーが一人二人と忽然と減って……、なーんて、流石にそんなことあるわけないデスよね~♪」
 不穏な言葉に虚は身を一瞬強張らせるが、あいに底意がなさそうなのは見て取れた。
「無事に帰るさ、全員で」
 一旦目を瞑り首を振ると虚は答え、あいは微笑を返した。

 そしてアイシャに興味を示す者たちも。
「改めてですけど、アイシャさん、よろしくです! アフリカの地を解放するためにいっしょにがんばりましょう!」
 握手を求めつつ、水無瀬 奏(la0244)は明るく言う。
(この人、きれいで可愛いけど、ぐいぐい距離を詰めてくる……)
 内心少し気圧されながら、アイシャは平然を装って握手した。
「よろしく」
「アイシャ君、ボクはライセンサーのテラペイアさー。よろしくぅ!」
 テラペイア(la3973)もぐいぐい来る。元は無口なアンドロイドだったが、覚醒してからはお調子者とすら呼べそうなキャラになったヴァルキュリアだ。
「ボクはSALFのオペレーターでもあるから、アフリカの情報自体は色々聞いてる。けど、聞いた状況を実際に現地で確かめたいんだ」
「よろしく頼む。そうか……。私も、まだ人々から聞いた話でしかアフリカは知らない。実地で調べることが重要だと思う」
(アイシャって子、しっかりしていてすごいな)
 銀龍(la4012)は、やや遠巻きからアイシャの受け答えを見ながら感嘆する。
(私もつい最近初陣を経験したばかりだけど、あの時はすごく緊張してたっけ。これが覚悟の違いなのかな……)
 立派な少女の支えになりたい。そう思い、銀龍は先行気味のアイシャに随伴することにした。
「急く気持ちはわかるが、あまり無理はするな」
(うわ、ちょっと偉そうに聞こえちゃったかも?)
 気を張っているかもしれないアイシャを心配しているのだが、任務時はどうも素っ気ない男口調になってしまう。
「そこは気をつけたい。身の安全には留意するので、援護してもらえると助かる」
(ニンジャ、かな? キリッとしていてかっこいい人だなあ……素敵だけど、緊張する……この返事、威張ってるように聞こえちゃわないかな……)
 アイシャも内心で銀龍と同じようなことを考えながら、表面上は平然と振る舞っていた。
「また会ったな、サイード」
 詠代 静流(la2992)もアイシャに声を掛けた。
「静流か。今回は肩を並べて戦わせてもらう」
 先日の、ナイトメアによるエオニア襲撃。あの時は静流がライセンサーとして戦い、アイシャはアズランを率いて人々の救助に徹していた。戦い終えた後、言葉も交わしていて、少し硬い言動の奥に意外と身近なものを静流は彼女に感じていた。
「君のクラスは俺と同じ組み合わせなんだな」
「そうか、そうなるな……。ご指導いただければ幸いだ」
「これは、悪いお手本にならないように気をつけんと」
 おどけつつも、自分で意識する以上に静流は表情を引き締めていた。
 同じく前回依頼でアイシャと面識があるジュリアも、アイシャを微笑ましく見ていた。リーダーとしての強さと少女らしい優しさに好印象を抱いている。
(初陣と念願のアフリカ……焦らないようフォローしないとかしら)

 テラペイアは、アイシャらの様子を見守っているハルカに近づいた。
「ボクもいよいよアフリカ戦線に投入されるんだ」
「そのようだな。オペレーターとの兼務は骨だろうが、期待している」
「ニュージーランドと中国との三方面同時展開って、それだけの余裕がSALFにも出てきたって解釈していいのかな……?」
「ニュージーランドに関しては放浪者の集団への対応と聞くし、それほど戦力を割く必要もなかろうが」
 フラグを立ててしまいつつも、ハルカは答える。
「ロシアと太平洋のインソムニアを落とし、交通・物流の回復と迅速化が進んでいる。何より、レイクサムナー以降の士気の増大が、各地で攻勢に出られる一番の要因だろう。アフリカ奪還も叶えば、その勢いはさらに増す」
「そのためにも、今回の初調査は大事だね」
「SALFに失望していたアズランの助力を得られたことも大きいしな」
「そうだね。この流れを台無しにするようなことはしたくない」
(アイシャ君を守りきろう)
 テラペイアは内心で決意した。



 一行は、まとまって南へ進む。崖の下はまだ見えない位置だ。
「じゃあやってみますね」
 奏と銀龍が、それぞれ離れた場所に立つ。奏の探気、銀龍の「龍眼」、二つの力が崖の下にいるかもしれないナイトメアの気配を探ろうとする。
 だが一回目は空振りに終わった。
「崖が結構深いのかな、それとも本当に何もいない?」
「あまり崖っぷちへも行きたくないが……もう少し底を意識して探ってみよう」
 西の坂道を目指して歩きながら、もう一度。互いの範囲がかぶらないようにしつつ、敵がいるかと、いるならどれくらいかを調べる。
 銀龍は自身に龍をまとうイメージを浮かべた。能力の発動に応じて瞳が変貌し、体内を巡る龍――気が、精神と感覚器官を研ぎ澄ませる。そしてナイトメアの気配を探り、その数と位置を把握する……。
 ……我に返ると、顔を若干強張らせた奏と目が合った。自分も大差ない表情になっているかもしれない。
「えっと、銀龍さん、あれって……」
「うむ……」
「どうしたデス?」
 あいが無邪気な口調で問いかける。
「探気の端っこに少し引っかかったくらいなんだけど……わりと、いっぱい……」
「ただ、あれだけの量が一ヶ所にということは、大した大きさではないと判断できよう。ここへ来るまでに遭遇した中で言えば、コウモリではなかろうか」
 これは希望的観測になってしまっていないかと悩みつつも、銀龍は推測を述べる。

「あのコウモリなら、少しばかり多くてもどうにかなるわね!」
「段違いに強力な小型ナイトメアが大量に待機させられているという危険性も否定はできないけれど……」
 チルルの意見もアンタレスの意見ももっともではある。
「……もう少し、進んでみてはどうだろうか?」
 眉間にしわを寄せながらも、絞り出すようにアイシャが言った。功を焦って闇雲に提案しているわけではないと、誰の目にもわかる。
「先ほどの打ち合わせで決めた通りに行動すれば、厄介な敵の場合でも離脱は早急に可能ではないかと思う。大量にいるのがどんな敵なのか、せめてそこまでは調べた上で帰還したいと……」
「回復は任せて! 逃げきるまでは、支えてみせるから!」
「サイードも含めてセイントが四人いるわけだしな。手が足りないとは言わないさ」
 テラペイアが胸を叩き、静流が続く。

「けっこう急なもんだな」
 千利は坂を見下ろして口笛を吹いた。
「と言っても10度はないくらいかしらね」
 応じたジュリアが再度説明する。
「この西側の坂をまずは一気に駆け降りるわ。たぶん戦闘になるでしょうけど、ここで重体者が出たら即座に全速力で引き返す。そして敵があまりに多すぎた場合も引き返す」
「調査時に戦闘……どこでも敵が存在する世界では変わらないものだな」
 虚が小さく呟いた。
「そういうことにならずに済んだら、崖の下に何があるかじっくり調べながら東の坂まで行って……まあ、坂道の途中で戦闘になるのは厄介だし、やっぱり一気に登っちゃう感じで帰りましょう!」
 奏の言葉に全員が肯く。

「じゃあ、あい君はよろしくね」
「簡単そうな仕事でごめんなさいデス」
 テラペイアとあい、先日エオニアの事件でも力を合わせた二人が言い交わす。
「どっちが簡単かはまだわからないと思うぜ。まあ、気をつけてな」
 静流が、口調としては気だるげに言った。

●坂の下と上
「行くよ!」
 奏を先頭に、ライセンサーたちが急坂を駆け下りる。この中では一番足の遅いアイシャに合わせた結果、坂を完全に下りきるには至らない。
 ハルカも含めてその数、十一人。
「建物!」
 左側に姿を見せた存在に、チルルら何人かが叫ぶ。
「しっかしこりゃまた……」
「ある意味自然というか、思いっきり不自然というか……」
 一行の中では少し後ろに控えている千利と静流の呟きももっともなものだった。
 この世界に暮らす誰もが見たことのある、小学校のような役場のような公立病院のような、味もそっけもない直方体の白い建物がそこにあった。まだほぼ横から見ている段階だが、三階建ての各階には均等に窓が並び、カーテンのつもりか白い布が下がり、一階中央には入口らしきものがあり、ただそれだけ。
「どんなナイトメアが設計したかは知らないけれど、ここまで装飾のない建物って却って難しいんじゃないかしら」
「倉庫の方がまだ生活感があるわね」
 アンタレスの評価にジュリアが同意する。
「ハルカ君、この建物……西アフリカに滞在していたレヴェルの証言にあったものと似てるよね」
「うむ。こうなると用途はやはり……」
 テラペイアとハルカが短くやり取りをした。

 彼女たちに反応するように、敵が姿を見せた。
 見張りに出ていたものが戻ってきたのか、坂の上部、西側からコウモリが二十体ほど。
 そして建物の中から窓を越えて、これまた二十体ほどのコウモリと、二十体ほどのスリープバード。
「先ほど感じた気配はこいつらのものだったか」
 少し安堵を見せつつ、銀龍は斬龍刀「宵空」をやや手元に構えた。
「失せろ、私の目的は調査だ」
「また苦手なのがぞろぞろと……」
 虚が大型ライフルのシュテルンエロズィオンを構え、アンタレスは天敵のスリープバードに顔をしかめる。
 これほどの数を無視して先には進めない。ひとまず迎撃するしかないだろう。

 そして坂の下へ向かおうとしたコウモリの群れを、後方から襲う者がいた。あいだ。
「まぁこのくらいが相手なら、鎌でサクッと行けちゃうデスよ」
 固まっていたところへ龍震虎咆! 一気に数体片づける。
 全力移動を準備していなかったあいは、一行とは別行動を取ることにした。坂の上で待機し、もし坂を下りた面々が強敵に全滅させられた際には情報を持ち帰るために逃げ延び、敵の数が多いときは挟撃で倒しつつある程度を引き受ける、そんな役回り。
 何体かには下へ向かわれたものの、大半はあいに食いついた。
「十二体、ですか……どうにかしてみせるデース」
 不敵に笑い、あいは鎌を構える。
「あれ? これってあいが最初に消える一人ってことになってるかもデス?」



「固まっているうちに!」
 首刈り大鉈を構えた奏が先手を取れた。敵陣に踏み入って、複数の敵を巻き込み「耀円舞」! ワルツのリズムで振るわれる武器が星のごとく煌めいて、多数のコウモリとスリープバードを一撃のもとに沈めてみせる。

(先手必勝!)
 銀龍も最速最短を心がけて動く。ブラッディゲイザーでできるだけ多くの敵を巻き込んで攻撃した。

 コウモリが多数動き出し、超音波を浴びせていく。ダメージこそ低いがかわすのは難しく、しかもライセンサーたちの回避力を低下させていく。
「こいつらだけならどうとでもなるんだけど」
 そんな中でも平然とすべての攻撃を回避しながら、アンタレスはスリープバードを警戒し続けていた。

「雑魚だらけね! あたいたちの敵じゃないわ!」
 皆を鼓舞するようにチルルが言い、敵のど真ん中に飛び込んで「スノウグレア」! 雪のような粒子エネルギーが彼女の周囲を舞い、スリープバードの目を惹いて一手に引き受けんとする。

 それでも、すべてのスリープバードを抑えられはしなかった。
 ここにいるスリープバードはやたら移動力が高い。戦場を飛翔し、崖側から離れた位置にいた者たちにもたちまち迫る。
「落ちてもらうわ!」
「貴様の行動は厄介だ」
 アンタレスが狙撃で敵の射程外から仕留めようとし、虚も心射撃で行動を封じる。
「面倒な連中ばかりよね……!」
 ジュリアも対空射撃で撃ち落としにかかった。
 しかしそれらをすり抜けた個体は、眠りにいざなう鳴き声を広い範囲に放つ。何人かは耐えきれずに寝てしまい、行動不能に陥った。
「よけられない以上は!」
 銀龍は刀で自傷することで、どうにか意識を保ち続ける。

「コンディションがイエローってところだね、ボクがグリーンへ持ってくよ!」
 テラペイアや静流、ハルカがホーリーライトで行動不能を解除していく。

 千利は坂の上から固まって降りてくるコウモリへ目をつけた。
「数が多くなられちゃ困るからな、だったら早く倒せるように努めるのは大事なことだ!」
 魔導書を構え、咲き乱れる赤が炸裂し、まとめて始末する。

「すまない……」
 行動不能から回復したアイシャは、回復してくれた静流に頭を下げた。
「しかたないさ。ただ、自分のクラスに合わせた立ち回りは覚えた方がいい」
「それは……」
「いや、説明は後だな。まずはここを切り抜けてからだ」

 奏や銀龍が相手に先んじて動き、範囲攻撃がさらに唸る。
 弱ったスリープバードを見抜き、アンタレスは鳴き声を上げようとしたその口にショットガンの銃口を突っ込むと即座に発砲。
 チルルは集ってきたスリープバードどもに「パスチャライゼーション」で氷爆発を食らわせ、大きなダメージを与えていく。
「耳鳴りが欠点よね、これ」
 なお、この爆発がなぜ範囲内の味方に当たらないかは、チルル自身も良くわかっていない。
「見よ! この超越した火力を!」
 千利は今回攻撃力に全振りしたからか、かなりノリノリだ。
「いやー、ちょっと言ってみたかったんだよな? ネタにされやすい奴の台詞だけど」
 虚は高速装填で隙を作らず攻撃を畳み掛けていく。ジュリアも弾薬多めのサブマシンガンで継戦を強く意識。
「鳥の散開を少しでも防げば対応しやすいな」
 静流は盾から魔導書に持ち替えて死霊沼を使い、何体ものスリープバードにダメージを与えつつ足を鈍らせた。
 それでも再度放たれる鳴き声。テラペイアやハルカはホーリーライトで対処。アイシャは銀龍に倣い、ナイフで自傷して鳴き声に抵抗した。
「このっ!」
 サブマシンガンは弾切れだったが、フォースアローが弱っていた遠くの一体を落とす。
「ナイス! リロードも今のうちにね」
「ああ!」
 初陣のアイシャを気にかけていた奏が声を掛け、アイシャも快活に答える。
(アイシャさんなんとなく距離を取ってる気がするから、距離を縮められるといいなぁ)
 思いながら、奏は鉈を振るっていった。

 やがてスリープバードとコウモリの群れを全滅させることができた。



「崖の上はどうなってるかしら?」
 ジュリアはあいに連絡を取る。
「こっちには増援は来てないデス、どうにかなりそうデース」
 あいは龍震虎咆を使いまくってコウモリの数を減らし、敵の攻撃は鎌で受けてのダメージ軽減に徹した。今は残り少なくなってきた敵を勇猛なる行軍で倒しつつ、自身の回復に努めている。

●ぎっしりと
 崖の下の一行は、手早く打ち合わせを済ませようとする。
「さて、これで打ち止めになってたら話は早いけど……」
「そこまで都合良くもいかないだろう」
 ジュリアと虚が、沈黙を保つ建物を横から見ながら話す。
「それでも、まだ重体はおろか気絶者すら出ていない。これにて帰還というのは、あまりに物足りないよね」
「そうね。あの建物が、実はアズランの調べから漏れていたものがたまたまナイトメアの巣みたいなものになっているだけなのか、ナイトメア側の何らかの意図による建造物かすら、いまだ定かでないし」
 テラペイアにアンタレスが応じ、そこに銀龍が加わった。
「もう少し踏み込めれば、私の龍眼で中を探れる」
「私も探気で――」
「水無瀬は、まずは戦闘に専念した方がいいと思う。コウモリと鳥が出てきた以上、ミイラがまったくいないとも思えないしな」
 静流が奏に指摘した。
「あいつは、野良で一体出てきた段階でも手こずりそうな気配がぷんぷんだったな。これまでに出くわした経験がある人、おじさんにレクチャーしてくれるとありがたい」
「じゃあ私が」
 千利の呼びかけに奏が応じる。
「まあ、結局のところ邪魔する敵は全部殴り倒せばいいのよ!」
「無事のお帰り、上で待ってるデース」
 チルルが力強くまとめ、あいが通信を入れた。



「では、行こう……!」
 アイシャを中心に、一行は建物を正面に見られる位置まで踏み入った。
 固まりすぎてはスリープバードの鳴き声に一度に巻き込まれる者が増えてしまうが、ばらばらでは各個撃破も懸念される。適度な距離を探るように、広がって進んだ。

 すると、建物から明白な反応が返ってきた。
 窓に垂れ下がる布をかき分け、またもコウモリが現れる。数は今回も二十体ほど。
 そして、同じくらいの数のスリープバードも姿を見せたのだが……今回はおまけもついていた。
 人間大の大きさのそれらが、両足でミイラを掴んでいる。スリープバード一体につき、ミイラ一体。高い移動力は衰えもせず、ライセンサーたちを包囲気味に布陣していった。
「この数はきつい……」
「落ち着いて! まずはカーテンがめくれている今の内に記録や撮影を!」
 詰め寄ってくる敵群と、若干の距離はある。アイシャをアンタレスが叱咤し、手帳にメモを走らせる。
 チルルや静流、ジュリアらが準備していたスマホを構え、大まかに打ち合わせていた担当区画に沿って撮影していった。
(あれ……?)
 中心を撮影していたジュリアは、三階の部屋の奥に、どこかで見たようなものを見出した。

 その少し後ろから、銀龍は最後の龍眼を用いて、二階を中心に一階や三階も含めなるべく多くの部屋が範囲に入るよう調べ……声を上げそうになるほど驚いた。
「どうした?」
 怪訝そうな顔でアイシャが訊いてくる。
 パニック気味になっている銀龍だが、こんな場面でドジっ子の一面をばらすわけにはいかない。
(落ち着いて私! こういう時、かっこいい言い回しがあったはず!)
「良い知らせと悪い知らせがある」
「では、悪い知らせから聞こう」
 ハルカに促され、銀龍は報告した。
「建物の中にはまだナイトメアが山ほど控えている……数えるのもうんざりするほどに」
「良い知らせは?」
「今のところ、そいつらが動き出す気配はない」
「とは言え、迎撃に出ているこの数を相手にするだけでも無理ゲーよね」
 メモを終えたアンタレスが、ビーストレガースで大地を踏みしめながら言う。全員がスリープバードやミイラに先んじて全力移動できるならいいが、一人だけ遅れでもしたら集中攻撃で骨も残るまい。それに、スリープバードの動きの良さは、全力移動で引き離しきれるかどうかも怪しい。
「スリープバードさえある程度どうにかすれば、振り払って退却はできるかも?」
 奏が提案した。
「いい案だと思うわ。ミイラはスリープバードに運んでもらえなければ追いつけないでしょう」
 ジュリアがスマホをしまいサブマシンガンを構えて賛同した。
「そうね、無理は禁物よ! あたいみたいにさいきょーじゃないと危ないわ!」
 チルルが言って突撃、まずはスノウグレアで敵の注目を大いに集めた。



 スノウグレアが効きまくってくれたのが不幸中の幸い。スリープバードどもの多くは親の仇みたいな勢いでチルルに突っ込んでいき、ストライクシールドにダメージを防がれまくる。
 しかしミイラの包帯をすべてかわしきるには失敗し、ぐるぐる巻きにされて身動きが取れなくなる。こうなるとシールドが使えず、ダメージはバカにならない。
「これでどう!」
 アンタレスはミイラを蹴り飛ばして相手の重心を崩しながら、靴の爪で包帯を切断した。静流がチルルにハイヒール。
「ミイラに捕まると厄介よ! アイシャ、前に出すぎないでね!」
「殲滅をする必要はないし、自分で倒す必要もない」
 ジュリアが注意を促しながら対空射撃、スリープバードに銃弾を叩き込む。彼女や虚に倣い、アイシャも手近なスリープバードへ銃撃していく。
「鳥もアレだけど、噂のミイラさんも早期のご退場を願うな! 最大火力で被害が出る前に潰しきる!」
 千利は凍り閉ざす銀!
「敵の頭上を氷が通りまーすってか?」
 仲間が弱らせていたスリープバードやミイラを選んで落とすことができた。
「当たるわけには!」
 銀龍は回避に徹し、防御も最小限にすることで素早く体勢を整え次の攻撃につないでいく。
「させないよ!」
 奏はテラペイアをかばい、スリープバードの突進を身に受けた。アイアンウィルはまだ使う必要もない。
「ありがとー!! みんなにお返し!」
 テラペイアは神恵の雨雫で、乱戦の中ダメージを負っていた周囲の面々を回復していく。ハルカは鳴き声を食らった者にホーリーライト。



「これはミイラよ! つまり包帯が無ければただのゾンビね!」
 パスチャライゼーションで敵をまとめて攻撃しながら言い放つチルルの言葉はもっともだが、ゾンビも基本的にはタフであり、倒しづらい相手ではある。
(誰一人絶対に見捨てない!)
 熱い思いを抱いて銀龍もミイラの包帯を切断し、動けなくなった仲間を救助する。
「こんなことで私は止まらないよ!」
 眠りを誘う鳴き声も持ち前のアイドル魂で耐え、奏は最後の耀円舞! 主にスリープバードを何体も落としていく。
 スリープバードに眠らされミイラに包帯で襲われるコンボを何度か食らってしまったアンタレスだが、行動できるようになれば包帯など恐るるに足らず。
 かわして跳躍、ミイラにかかと落としを叩き込むと、その力を四方へも炸裂させて、鮮血のような紅の針が噴出しスリープバードらを刺し貫く。「血針『十字』」が華麗に決まった。
「ラスト一体、大盤振る舞いしてやるか!」
 千利は光り眩む白を最後のスリープバードに放ち、沈める。
「後は退却だね!」
「追いつかせはしないぜ」
 テラペイアは神恵の雨雫、静流は死霊沼、それぞれ最後の一回を駆使して撤退の下準備。
 アイシャは周囲を見渡し、少し前にスリープバードの突進を食らっていた千利へヒールした。
「お、ありがとうな。おじさん助かったぞ」
(……おじさん?)

(引き返す前に確認はしておかないと……)
「ごめんなさい、あの建物に攻撃を仕掛けてみてくれないかしら」
「? 了解だ」
 高速装填を使いきりライフルのリロードをしていたジュリアに請われ、虚は建物の壁へライフルを構え、放つ。
 と、銃弾は壁に到達する前に、膜のようなものに阻まれた。
「あれは」
「……参ったわね。ここ、どう見ても大した意味はなさそうな施設なのに」



「さあ、戻ろう! 無事に帰るまでが偵察任務だよ!」
 奏が号令をかけ、全員が同時に走り出す。
 アンタレスや銀龍らは行動不能者が出れば抱えることも考えていたが、幸いそうしたことにはならず、坂道を登っていった。
「しつこいわね!」
 しんがりを務めたチルルのすぐ後ろを、位置関係もあって振り払いきれなかったコウモリが数体追ってくる。
 と、その一体が光の矢に射抜かれた。
「おかえりなさいデース」
 坂の上でコウモリを倒し終え、リカーブボウ「ジョーカー」を構えて待っていたあいの援護だ。
 さらにバスターライフルで静流が、雷撃砲「イカヅチ」でテラペイアが、坂の上にたどり着くや振り返って追撃。
「敵の数を減らすのも立派な防御手段だよね?」
 スキルが尽きるまで回復に専念気味だったテラペイアは、攻撃もしっかりこなしてみせた。

●一歩一歩
 十二人はキャリアーまで無事帰還した。アフリカ大陸を後にして、機体は空に舞う。
「お疲れさま」
「ありがとう」
「ありがとデス!」
 ジュリアは皆に冷たい飲み物を入れて一息をつける。アンタレスやあいは心地よく乾きを潤した。

 皆から少し離れた場所で、虚は一人佇んでいた。
 今回の調査という行動に、別の世界にいた昔を思い出す。少しだけ感傷的になっていた。
 それを自覚はする。素早く切り替えようと思うが、戦闘も終わった今、心の動きは弛緩している。『あの子』や相棒、先輩に後輩など仲間たちを思い出してしまう。
「……私が『化け物』となった後……奴らは――」
 思い出して少しだけ心配するが、自嘲気味に思考を中断した。
「いや、今の私に心配されたところで、か。何せ私は……奴らの敵になってしまったのだから」



「うまくいったわね!」
 戦闘終了後に備えて救急キットを用意していたチルルだが、その出番はなかった。大量の敵の攻撃を常に受けつつも、イマジナリーシールドを完全に失うほどの事態にはどうにか至らなかったのだ。
「しんがりを引き受けてくれた君のおかげでもあるな。ありがとう」
「さいきょーなんだからそれぐらい当然よ!」
 ハルカの言葉にチルルは胸を張る。
「ちょっといいかしら、ハルカ」
 ジュリアはハルカに、退却直前の経験を語った。
「それは……リジェクションフィールドの一種ということか」
「たぶん」
 そして、スマホで録画した映像も再生する。
 三階中央の部屋、コウモリが飛び立ちカーテンが翻った時にわずかに見えたのは、黒い八角錐の物体。
「こちらの方がかなり小ぶりだが……レイクサムナーにあったインソムニアのコアに似ているな」
「えっ! やっぱりあそこが本拠地だったの?」
「それは違うかな」
 興奮するチルルをテラペイアがなだめた。
「クレタ島から西アフリカに一時逃れて、地中海へ出てきて捕まったレヴェルたちがいるんだけどね。彼らの証言の中に、今回の建物とよく似たものが何度か出てくるんだよ。彼らも遠巻きに見ただけだから用途も何も知らないということだったんだけど」
「用途としては、今回の調査で推測できそうだな。ナイトメアを大量に詰め込んだ基地――一種の支城のようなものだろう」
「こういうものがアフリカのあちこちにあるってことね! これを片っ端からぶっ壊していけば、あいつらもいずれ音を上げるってことかしら!」
 ハルカの言葉にチルルは色めき立つ。
「でも、インソムニアと同様にコアがある……アサルトコアで一気に進軍も破壊もできず、いちいち生身で侵入してコアを潰して、という段取りが必要なのね」
「面倒ね!」
「けど無視や放置もできないだろうし……厄介だね! 一歩一歩やっていくしかないだろうけど」

 このミニインソムニアには、やがてアフリカ出身のライセンサーにより、彼の母語での「不眠症」――「ハヌーン・ラァーン」との呼び名がつく。



「どうよ、初陣の感想は?」
 静流がアイシャに話しかけた。
「慣れないことはやはり難しいものだな。……だが、調査を進めて全員で無事に帰還するという目的を達成できたのはよかった」
 そこまで答えてから、アイシャは静流の言ったことを思い出す。
「そうだ、あの時の言葉……」
「ネメシスセイントってのは、先陣を切って戦うわけじゃなく、身を挺して誰か守るわけでもない」
 静流は自分の経験を語る。
「けど、もし戦闘で俺らが最初に倒れたら、作戦そのものが瓦解することもありえる……そういう役割なんだよな」
 アイシャは深く肯く。今回、静流が倒れていたらどんなことになっていたか。
「火力で敵を倒すか、回復支援で味方を支えるか……最後まで倒れずきっちり役割を果たすことが一番の味方の助けになるんだ。だからまあ……どんな戦場でも倒れないことを意識して立ちまわって、ちゃんと生き残るようにな」
「よく覚えておく。教えてくれて、ありがとう」
 倒れそうになった反省を胸に、アイシャは礼を述べた。

「アイシャさーん!」
 そこへ奏がやって来る。
「私はライセンサーとしては先輩でも、アフリカの知識ではアイシャさんの後輩、だから対等な立場だね!」
 言って、奏はアイシャをハグした。その振る舞いと、対等という少し予想外の言葉に、アイシャは戸惑いながらも心の柔らかい部分を撫でられたような快さを感じる。
 奏は戦闘中、アイシャが周囲を見もせず深入りするようなら叱りつけてでも止めるつもりだった。だが退却直前の千利へのヒールを見れば、そんな拙い段階はとっくに通り過ぎているとわかった。
 彼女はしっかり強くなっていくだろう。そんな子と、これからも力を合わせて戦いたいし、仲良くなっていきたい。思いを込めて、言葉を重ねる。
「背中を預け合った私たちも同志だよ!」
「う、うん……」
 やや俯いて、ちょっと気弱げに答える可愛らしい声。少し踏み込めたのかなと奏は感じ取る。

「やあやあ、可愛い子たちが仲良くしてる光景は最高だね」
 当の千利も現れた。
「アイシャ君は最後にヒールをありがとうな! おじさん命拾いしちゃったよ」
「あの……どうして『おじさん』と?」
 放浪者のようだし何か深い事情でもあるのかもと思いつつも、アイシャは好奇心に負け千利の一人称について訊ねる。
「何でだろうな? でも面白いだろ?」
 千利の言葉にアイシャはきょとんと目を丸くし、やがて目を細めて軽やかに笑った。

(意外と……可愛い?)
 銀龍はちょっと離れたところからアイシャの様々な表情を眺めていた。素直に教えを請い、抱きしめられて困惑し、ユニークな言動に笑みをこぼす、凛々しい戦士の別の顔。
(ちょっとお話ししてみようかな……)
 こちらも気を張りがちな少女は、案外似ているかもしれない少女の元へと近づいていくのだった。

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参加者一覧

  • 太陽の守護者
    吉良川 奏la0244
    人間17才|
    スピリットウォーリア×グラップラー
  • GLORIOUS DRIVE
    ジュリア・ガッティla0883
    人間20才|
    スナイパー×ネメシスフォース
  • 気配り「おじさん」姉さん
    薄衣 千利la0907
    放浪者22才|
    ネメシスフォース×スナイパー
  • 最強女学生
    雪室 チルルla2769
    人間14才|
    ゼルクナイト×スピリットウォーリア
  • 必殺ビンタ
    アンタレスla2909
    放浪者20才|
    グラップラー×スピリットウォーリア
  • 会いたい人
    詠代 静流la2992
    放浪者18才|
    ネメシスフォース×セイント
  • エージェント
    あいla3513
    放浪者18才|
    グラップラー×スピリットウォーリア
  • 捉月の夢
    テラペイアla3973
    ヴァルキュリア15才|
    セイント×ゼルクナイト
  • 落涙刃文の剣鬼
    銀龍la4012
    放浪者16才|
    グラップラー×スピリットウォーリア
  • 胸に抱いた覚悟
    la4017
    放浪者20才|
    スナイパー×グラップラー

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