オープニング詳細|WTRPG11 グロリアスドライヴ
  1. グロリアスドライヴ

  2. SALF本部

  3. 古代遺跡の村「ノルトブローゼ」

古代遺跡の村「ノルトブローゼ」 九里原十三里

形態
ショート
難易度
易しい
価格
1000
ジャンル
冒険 防衛 
参加人数
83~8人
予約人数
10010100
基本報酬
180000G
180SP
1800EXP
おまけ報酬
20000G
相談期間
3
締切
2020/04/03 20:00
完成予定
2020/04/13 20:00
機体使用
-
関連シナリオ
-

●ローマの記憶を残す村
 エオニア王国の北部から中部に位置する村「ノルトブローゼ」はローマ時代の遺跡を今も数多く残す、歴史ロマンにあふれた土地である。
 有名なのはリゾート施設「ランテルナ」のローズガーデンの奥にある「ランテルナ遺跡」だが、他にもノルトブローゼには素晴らしい遺跡がいくつも存在する。
 しかし、それらの多くはナイトメア襲撃の影響などで発掘が進まず、放置されたままになっていた。
 ライセンサー達は今回、エオニア王国から要請を受け、そんな未発掘の遺跡の調査に立ち会う事になった。

「そもそも、だ! ランテルナ遺跡は大浴場の遺跡といわれているが、あれも広大な遺跡の『一部』であって、全部ではないのだ!」
 大げさな身振り手振りを交えながらそう話すのは、エオニア王国の農林水産大臣ドニス・アンセルだ。
「私の死んだ爺さんはいつも言っていた! 『ノルトブローゼはかつて、高度な文明を築いた街だった。村の下には美しいローマの街が眠っているのだ』とな! だから水路の工事が始まる前に、今回の発掘現場はしっかり調べてもらわねばならんのだ!」
 ドニスはエオニア王国の国主である王女パルテニア・ティス・エオニス(lz0111)の下で農業・林業・水産業のトップを任されている「元気な熱血大臣」だ。
 彼は今、ノルトブローゼやその周辺に農業用の水路を整備しようと計画しているらしい。
「水路は特産品のミーベルやエオニアの農産物を育てるためになくてはならないものだ! しかし、地面を掘ってみないと遺跡がどこにあるかはわからん! ノルトブローゼは『村の全部が遺跡』だという説もあるからな! 水路の工事の途中にうっかり貴重なローマの遺跡を壊してしまっては取り返しのつかないことになる! だから今回は私もきちんと現場を確認するためにこうして参加したわけだ!」 
「ノルトブローゼは村全体が遺跡……以前、僕が参加させていただいた勉強会でもそういうお話をお聞きしました」
 ライセンサーとともにドニスに同行していた文化人類学者の弓長十斗(lz0084)がそう言った。
「既に発見されている街の跡や、貴族の邸宅跡……それから巨大な『地下神殿』。そういった遺跡もナイトメアの襲撃以降、調査が中止されてしまっているそうですね」
「ええ、その通りです」
 そう言って十斗を振り返ったのは、地元の若き女性考古学者アグネテ・ディエスだ。
 アグネテはライセンサー達を手招きすると、計画図を手に今回の発掘場所の説明を始めた。
「あれをご覧ください。ドニス大臣が計画されている農業用水路はちょうど、この『荒れ地』を迂回する形で作られることになっています。先日の発掘調査では、そのすぐ横に『ローマ時代の石畳の道の跡』が続いていることが分かりました」
 アグネテの指さす先にあったのは、タイルのように敷き詰められた六角形の石の列だった。
 古代ローマ人の手で整備されたこの道は荒れ地を横切り、北側の小高い丘の上まで続いているという。
 それはつまり、この道の終点である丘の上に「何か」がある証拠なのだ――そう、アグネテは言った。

●埋まっているのは豊穣の女神の神殿?
 ライセンサー達の仕事は、発掘調査を行うアグネテや発掘スタッフらの護衛をすることだった。
 エオニア王国にはSALFの基地が設置され、多くのライセンサー達が常駐しているが、エオニア王国のある島の内部では未だ、ナイトメアの出現報告が止むことはない。
 ノルトブローゼの村内のこの「荒れ地エリア」にもナイトメアが潜める藪や草むら、岩場などがあり、最近でも村民から「ナイトメアらしきものを見た」という報告が上がっていた。
 話によればそのナイトメアは黄色く、「ノノ」という声を上げて鳴くとのことだ。

「それでも、エオニア王国の復興の手を止めるわけにはいきません。我々はこの国でエオニア国民として生きることを諦めてはならない……農作物を育てるための水路の整備も、遺跡の調査も、どちらも私達にとっては大切な事です」
 アグネテはそう、力強く言った。
「私達の今の課題は、『ナイトメアに負けない国づくり』です。遺跡の調査・保存という文化活動もその1つ。ローマの遺産は貴重なエオニアの財産として、後世に守り伝えていくべきものですからね」
「そうとも! アグネテ先生のいうとおり!」
 ドニスも大きく頷く。
「我々一般国民はナイトメアと直接戦闘することは出来ないが、奴らに気持ちで負けるようなことがあっては絶対にならんのだ! 昔から我らがそうしてきたように、ミーベルを育て、野菜を育て、そして魚を獲って生きる! もちろん遺跡も大切に守る! ここは我らの国なのだからな!」

 エオニア人は守られるばかりの弱い人々では決してない。
 アグネテやドニスの言葉はライセンサー達にそんな印象を与えた。
「アグネテ先生はあの丘の上に、『神殿』の遺跡が隠れてるのではないかと考えているようです。これを見てください。神殿に供えられたと思われる土器の写真です。あの丘の近くから発掘されました」
 十斗がそう言ってライセンサー達に見せた写真の土器には、小麦で編んだ冠を被り、果物と花で満たされた大きな動物の角を抱えた女神の姿が描かれていた。
 どうやらこれは、ギリシャ神話に登場する豊穣の女神「デーメテール」のようだ、と十斗はいう。
「女神が抱えているのはデーメテールのシンボルマークである『豊穣の角(コルヌコピア)』です。ここに描かれている桃のような果物も、なんだかエオニアのミーベルに似ているように見えませんか?」
 丘の上にあるのはこのデーメテールを祀る神殿の可能性が高い――アグネテや十斗はそう考えているらしい。

「よかったら、ライセンサーの皆さんも発掘に挑戦してください。もちろん、お願いしたお仕事に支障のない範囲でですが。地元のお母さんたちが、休憩のおやつにミーベルのケーキと冷たいフルーツティーも差し入れてくださったんです」
 そう、アグネテはライセンサー達に声をかけた。
「エオニアの遺跡がどんなものか、この機会に皆さんにも知っていただきたいんです。道具はお貸ししますので、手が汚れるのがお嫌でなければ、少し遺跡を見てみませんか?」
 幸い、発掘が進んでいる場所のすぐ近くには今のところナイトメアの気配はない。
 そこで、ライセンサー達は今回、以下のように分かれて動くことにした。

 1.発掘を体験したりアグネテやドニスの話を聞くなどしつつ、発掘スタッフのすぐ近くで護衛任務にあたる
 2.遺跡の周りの藪、草むら、岩場などを調べ、ナイトメアが潜んでいないか探す

 ちなみに、十斗は今回アグネテの調査の手伝いとして参加するらしい。
 水路の予定地の視察で来たというドニスも、手持無沙汰なのか、発掘を手伝う気満々のようだ。
「ふむ! 豊穣の女神デーメテールの神殿が見つかったならば、エオニアの農業の守り神になってくださるかもしれん! パルテニア様にも良いご報告ができるであろう! では、ライセンサー諸君! 護衛の方は頼んだぞ!」
 そう言うと、ドニスはスコップを手に元気よく丘を登っていった。
 もしかしたら、遺跡を発掘する中で女神デーメテールの像や神殿に祀られた宝石など、何か「お宝」も見つかるかもしれない――少々そんな期待もしつつ、ライセンサー達は今回のエオニアでの任務に当たるのだった。

 今回のシナリオの目標は以下の通りになります。
 メイン目標達成で「成功」となりますが、難易度は低いのでよほどおかしなことをしなければほぼ「失敗」はないものとお考え下さい。

 メイン目標:「調査が終わるまでアグネテやドニス、発掘スタッフらの護衛を務める」
  サブ目標:「遺跡からお宝を見つける」「ノルトブローゼ村民に目撃されたナイトメアを見つけて退治する」

●できること
 以下を両方かけもちしても、片方だけに専念してもOKです。

【護衛】
 ナイトメアとの戦闘や、周辺警戒がメイン。
 成功度によって、【発掘】の効率が上がります(最低2人必要)
 遺跡を傷付けないよう、武器やスキルに細心の注意を(無差別攻撃の使用に注意!)

【発掘】
 発掘作業のお手伝い。道具は用意されています。相応しい一般スキルを使用するといいことあるかも……?
(【1D100】で出目がよかったりクリティカルしたら、発見者としてノルトブローゼの記録に名前が残ります!)

●ナイトメアについて
 ノルトブローゼ村民が目撃したナイトメアで遺跡周辺の藪、草むら、岩場などに潜んでいます。
 目玉が1つある黄色いおまんじゅうのようなナイトメアで、「ノノ」と鳴きます。
 大きさは15cmほどで、防御力は肉まん程度。
 今のところほぼ無害ですが、これから進化して凶悪化してしまう可能性が。
 ライセンサーが近づくと移動1くらいのスピードでぽよんぽよん跳ねて逃げます。

●ドニス・アンセル
 エオニア王国の農林水産大臣。42歳。
 国主である王女パルテニアの下で国土の復興計画に当たっている元気な熱血大臣。

●アグネテ・ディエス
 エオニア王国で発掘調査・研究を続けている考古学者。見た目年齢は20代前半くらい。
 発掘スタッフを率いて、ノルトブローゼの村にある遺跡の全容解明を目指して調査を進めている。

●おやつ
 エオニアの特産果物「ミーベル」のケーキとフルーツティーです

まだその全容は分かりませんが、ドニス大臣のいう「死んだ爺さんの話」が本当なら、ノルトブローゼの下には美しいローマの都市が眠っているのかも。
今回はその解明の第一歩ですね!

  • 凪の果てへと歩むもの
    常陸 祭莉la0023
    人間19才|ネメシスフォース×セイント

■心情
おやつ
「エオニアの、名物……美味しい、から
表情には出さないが小動物のように嬉しそうになる
■行動
【護衛】メイン
聴覚で鳴き声を探る
姿を確認したらフォースアロー、複数体いれば遺跡を壊さぬよう識別して2番
フォースアローを使い切ったらセレブロに持ち替え通常攻撃
「……脆い?
負傷はヒールで回復
敵の発見・討伐情報は通信機で連絡
【発掘】側から敵発見情報があればそちらに向かう
必要であれば全力移動を用いて距離短縮
他に【護衛】担当がいれば敵の逃げ場を防ぐよう連携を取る
遺跡とその周辺から全部いなくなるまで手分けして捜索・討伐
「こいつら…どっから、湧いて来た…
現在エオニアに侵略するナイトメアの動きが多く見られる
弱い個体でも高度な知性を持った上位個体との関係は否定できないので警戒

敵がいなくなったら【発掘】を手伝う
おやつに惹かれて参加したので遺跡や古代文明とかは全然詳しくなく深く突っ込んで調べる事もなかった
詳しそうなフユコ(la3621)に解説を求めてトウレンたちと一緒に聞く
反響音など気になった事を聞いて発掘の手掛かりにする
「フユコ……おやつの、時間……
「(トウレンに)アイス……ないの、残念だったね
「なるほど…その発想が。確かに…アイス

  • 未来をその瞳に
    霜月 愁la0034
    人間16才|ゼルクナイト×ネメシスフォース

★心情
「古代遺跡って、何かロマンありますよね!」
歴史好きなのでちょっと興奮気味

★行動
【発掘】中心、時々【護衛】
発掘スタッフの近くで周辺を警戒しながら発掘を手伝います。
遺跡の発掘についてはド素人ですがやる気だけはあります!
汚れることは特に気にせず、手伝えるだけのことをやります。
力仕事も任せて下さい。こう見えて立派な大人の男なので(見えない)

歴史にも遺跡にも興味はありますが、知識的には聞きかじり程度しか持っていないので、解説等の話も興味深く聞きます。

発掘時は専門家の注意を聞いて、遺跡を傷付けてしまわないように慎重にやります。
探索・追跡のスキルは随時使用。何かの痕跡を見つけたらその周囲を重点的に調べます。
「これだけの広さを発掘するとなると、根気が必要ですね」
でも、少しずつ遺跡の全容が明らかになっていく過程もまた良いものですね!

発掘中も最低限の警戒は怠らず、何かあればすぐ対応できるように心の準備をしておきます。
……あちこち見て回りたい気持ちもありますが、そこは依頼なので。依頼中はスタッフの傍を離れないようにします。
土の中にナイトメアが埋まっていないかとかも念のため(RP的に)警戒。
ナイトメアが出たら(初めて見る敵なので)念のため敵の様子を観察してから、逃げられる前に凍り閉ざす銀で撃破します。

アド絡み歓迎

〈プレイング〉
今回自身は【護衛】を専任。
他【護衛】の別行動(発掘ほか)を念頭に、索敵情報の取り纏めや発信を受け持つことに。
都合休憩時間が少なくなりがちなので、
・携行品の間食利用によるケア(特にタンブラーはフルーツティーを前もって入れるとか)
・依頼達成後のご褒美(おやつのケーキは持ち帰りか、最悪後で現地観光で購入など)
を視野に入れておく。

【護衛】にあたり、索敵では音を重視。
これは村民のナイトメア目撃情報
(藪/草むら/岩場等に潜む,跳ねて移動,鳴き声,小型)
から、物理的な痕跡や目視による発見は比較的難しいと判断してのこと。

また、索敵情報から潜伏先に法則があれば、根絶も狙える。
よって以下方策を積極的に使用。
・現地地図へ発見位置及び移動先の記録
・(発見時)逃走するナイトメアの追跡

尚主目的が護衛であることから、
・敵の移動先に護衛対象ないし味方がいる場合の周知及び敵排除
・記録した位置情報の法則性について周知及び注意喚起
なども忘れない事。

【心情】
「考古学は分からないけど、文化遺産の保存には賛成だわ」
「さっき見た土器の絵画や彫刻なら、私も見てみたいしね」

【目的】
発掘を手伝い、美術価値のありそうな出土品を探してみる。

【行動】
「じゃあ、お宝を見つけるために頑張ってみましょうか」
【発掘】に参加する。髪は邪魔にならないよう後ろで束ねる。
有事に備えて【護衛】とはインカムで連絡を、自動拳銃を
ホルスターで携帯してナイトメアに警戒しておく。

・スコップを使って新しい現代の土の層を掘る
・掘った土を台車に乗せて外部に運び出す
・古い年代の層に入ったらジョレンで土を削っていく
・土の色や硬さ、混ざり物が異なる部分を線引きする
・土器や石器の出土品は、木ベラ・木箒で土を落とす

「アグネテさん、この辺り何か人工物みたいに思えて…」
作業を必要に応じて、アグネテやスタッフに教わって手伝う。
美術(絵画・彫刻)の経験で、作業による汚れは気にならない。
壁画や人形・神像などの出土品が出たら、出来を鑑賞している。

【休憩】
「いつも美味しいけど、ひと仕事した後は格別ねえ」
「うーん…ローマ時代の神殿…こんな感じかしら」
休憩時はミーベルのケーキと冷たいフルーツティーを頂きつつ、
スケッチブックに丘の上に立つ神殿の姿を想像で描いてみる。
ローマ風にならい、パルテノン神殿のような外観を思い浮かべる。

  • アイスの女神
    桃簾la0911
    放浪者22才|グラップラー×スピリットウォーリア

気持ちで負けない…とても大切なことです
諦めたらそこで試合終了だと、古の文学でも言っていました
ああ、漫画とも言いますね←
エオニアの民の逞しさは知っていますが、更なる手助けが出来るのなら尽力しましょう
十斗は久方ぶりです、息災のようで何より

【護衛】
近所住みの友人・瑛士(la2663)と周辺警戒

予め村民に聴取しナイトメア目撃場所を確認
移動はしているだろうから参考情報として
鳴き声、地面の弾んだ跡の有無、出入りし易い岩影、密度高い叢など注意し索敵
潜伏し易いポイントが多そうな場所では探気でサーチ
「近づけば逃げるという話でしたし臆病なのでしょうか…瑛士、そこの叢に入ってみて
「…入って?(微笑
追込み漁的に捕捉するべく瑛士に指示
発見したら活殺自在、一撃必殺するウーマン
巡回状況は随時EXISインカムで全員と情報共有

【発掘】
少し体験
「ローマ時代というと、どれくらい前の時代でしたか…?
冬呼(la3621)や十斗に詳しい話を聞きながら、珍しい体験にうきうきと
冬呼の手元を見て、自分も倣いながら慎重に真剣に作業
唯の土瓦礫と発掘対象は目利きで識別

おやつ食べながら
「フルーツティーは凍らせるとシャーベット。つまりこれはある意味アイス(真顔
やはりアイスの話は外せなかったし瑛士には微笑で圧

アドリブ絡み歓迎

諦めたらってその台詞僕はちょっと昔の漫画で見た気がするけど
いい言葉だからきっと別の世界でも誰かがいってたんだよね…うん
はー、なるほど
エオニアは文化系の発展を選んだわけだ
昨今の情勢からすると勇気のいる選択だけど
そう望むなら頑張りますかね

【護衛】
桃ちゃん(la0911)と共に行動
ご近所の友達で割と一緒に行動することがある

住民から事前情報を収集、時に気になるのは襲撃時の状況
これらから共通点を探し奇襲を防ぎたい
又、戦闘でシールド損傷した味方は逐次回復
茂みなんかに行けと言われれば渋々仕事なので頑張る
「…え、それ僕なの?桃ちゃん行きなよ。ア、ハイ」
敵発見時は射撃で支援
大丈夫そうなら眺めてる
「ほら、桃ちゃんがんばれがんばれ」


【発掘】
桃ちゃんの後ろで一緒に詳しい話を聞きながら眺めたり手伝ったり
後ろから見てると解ることもあるかもしれない
楽しそうな桃ちゃんをスマホで撮影できたらする
これが桃ちゃん活動記
がれきや発掘対象で気が付いたことがあれば共有する
自分も出来るなら探索1を使用し発掘に挑戦

「なんだっけ、紀元前からあった国家でネロとかいたやつだっけ
ゲームでしか知らないけど。」

おやつ食べてる桃ちゃんがフルーツティーをアイスとこじつけてるのは
いつもの感じでツッコむ
「いやそれ凍ってないから、アイスじゃないから」

  • 転生のタンザナイト
    都築 聖史la2730
    人間22才|セイント×グラップラー

発掘メイン
遺跡発掘は初心者でもできるお手伝い
遺跡の撮影や記録の手伝い、出土品の整理
出土品の清掃等(ついてる土を刷毛で払ったり、ルーペで細部見たり
考古学者ではないので、エオニアの歴史の話(過去に出土した形状や材質)を聞きつつ、発掘のヒントにする

携行品積極使用
作業中「探索・追跡」「目利き」常時使用
出土した近くを探して更なる関連物を探したり、発掘作業に役立つ手がかりを探すのに使用
得た情報は考古学詳しい人に精査依頼

遺跡から出土されるものから、当時その場所がどんな役割をしてたか想像し、遺跡の全容解明の手がかりになりそうな意見交換

エオニアの国花等、ミーベル以外の国を代表するモチーフがあれば手がかりになったりするでしょうか?
(自国で産出・交易入手問わず)国を象徴・代表する石があると装飾品に使われやすいと思う
デーメーテル以外で国で長く語り継いだ伝説や物語があるならその鱗片もあるかも

  • 比翼の鳥・連理の枝
    神取 冬呼la3621
    人間16才|ネメシスフォース×グラップラー

【発掘】

準備
エオニアおよび周辺の古代ローマ時代前後のデーメテール信仰に
関する史料や発掘品、類似の神話を持つ神に関する神殿形状の画像情報と
現在までの地形変動や大きな気候変動を調べスマートフォン端末へ
くれぐれも落とさないよう、ストラップ太めの首掛けケースに入れる

心境
師匠、研究室の前主任教授殿もエオニアあたりの文化圏含めた
研究してた時期あるみたいだから興味はあって
何か面白い発見があるといいねぇ

この手の事がとっかかりになって、文化や歴史が知れることや
人材やお金集まるきっかけになれば、今のこの国にもとても良いしね

行動
近隣分野の研究者としても非常にワクワクしながら参加
遺跡の発掘の概要知識はあるものの、チームや国ごとでのやり方も
あるので説明は確り聞き、手伝いに従事
人工物がないか『探索・追跡2』『目利き3』と事前調査を駆使
また、実際に発掘作業を行う際も範囲の最外縁など
護衛組と合流してスタッフを守れる立ち位置にいる様にする

「しかし、先に見つかった街道が『石畳』となると
期待が高まるのも分かるなぁ
他メンバーに説明を求められたら
「ローマ時代に整備された街道は、凄く広大で
流石に整備のされ具合も色々あってさ。『石畳』だと
本当に多くの人が赴く、大切な場所に向かって作られるから
やっぱりその先は神殿、と思うに十分な根拠かなと

おやつは美味しくいただく
「集中力使うから、糖分が本当にありがたいです…
そして桃簾さんのアイス理論に
「ストロングな愛を感じる…
と、生暖かい目で見る


 古代のエオニアの信仰には幾つかのパターンがあるらしい。
神取 冬呼(la3621)はそう言った。
「ローマ帝国の被支配地域ではローマの神々と元々いた神を同一視するような信仰が生まれることがあるんだ。ノルトブローゼもそうだったんだって」
 冬呼の端末には、同じ村内にある「ハーデース地下神殿」の資料があった。
 ハーデースもローマから来た冥府の神だが、エオニアでは古い疫病の神と同じものと考えられていたらしい。
「そうですね。先ほど見ていただいた資料のデーメテールも、エオニアの『ミーベルステファノス』に登場する豊穣の女神によく似た姿をしています」
 アグネテもそう言って頷く。
「あくまで仮説ですが、ノルトブローゼではこの2つの女神が1つになり、『デーメテール』として信仰されていたのかもしれません」
「同じ国内での信仰の違いも、近隣分野の研究者としては興味深いですね」
 端末を操作しながら、冬呼は発掘現場の確認を続ける。
 その向こうでは、ジュリア・ガッティ(la0883)が髪を束ね、気合を入れていた。
「考古学は分からないけど、私も文化遺産の保存には賛成だわ。さっき見た土器の絵画や彫刻なら見てみたいしね」
 ジュリアはナイトメアとの遭遇に備えてホルスターに拳銃をセットすると、重機作業するスタッフの方へ向かった。
 まずは土を運び出すらしく、霜月 愁(la0034)も「任せてください」と気合を見せた。
「ネコ台車借りますね。大丈夫ですよ。僕もこう見えて、立派な大人の男ですから」
 発掘スタッフらにその細腕を若干心配されつつ、愁は汚れるのも厭わず作業に加わった。
 まずローマ時代に近い地層を表に出し、そこから丹念に掘り進めていくと、まず出てきたのは石灰岩の柱だった。
「ここで折れて……北側に倒れてるのね。なら屋根はこっち?」
 エンタシスの柱が徐々に姿を現してくるのを見ながら、ジュリアは建物の全体像を考察する。
 付近の岩山にも、よく見ると人の手による加工の跡があった。
「アグネテさん、この辺り何か、人工物みたいに思えて……多分、階段よね?」
「そうですね。元あった岩山をそのまま利用していたのかもしれません」
 他の遺跡にはそういった特徴が見られた、とアグネテはいう。
 愁も作業を手伝いながら、徐々に姿を現し始める遺跡の姿にわくわくしている。
「発掘は素人ですが、これは僕にも分かります。ここから階段をこう登って……あの丘のてっぺんに何かあったんですよ、きっと」 
 さらに、別の場所からはなぜか大量のミーベルの種が出土していた。
「神殿へのお供え物でしょうか……数千個分はありますね」
 都築 聖史(la2730)が層になった種を少しずつ取り除いていくと、ミーベルの種の中に何かキラリと光るものが見えた。
 見つかったのは、装飾部が平らになった「インタリオリング」と呼ばれる指輪だった。
「この指輪は印章(ハンコ)として用いられていたものです。持ち主や造られた年代が分かるかもしれません」
 聖史は使い込まれた付箋だらけのジュエリーブックを片手に、少し興奮気味に言った。
 指輪は金製で、家紋のようなものが彫り込まれていた。
「シリアやエジプトがローマに加わった後はガラス工芸が伝わりますし、それ以前の宝飾品にはエメラルドやアメジストなども使われていましたが……」
 ルーペで拡大し、聖史は刻印をじっくり確認する。
「インタリオリングは粘土や蝋に押し当てて使うので、金、銀だけのデザインが多いんです。この刻印は……『花の枝を咥えた雄鶏』のように見えますね」
 聖史がそう言うと、ドニスが「何だと?!」と声を上げた。
「それは『エイロース』家の印章【雄鶏とミーベル】ではないか!」
 エイロースは古代ノルトブローゼの権力者だという。
 ノルトブローゼ市街地では彼の屋敷が出土しているようだ。
「ユリウス・クラウディウス朝の中期の人物です。ああ、まさかここで彼の名が出てくるなんて!」
 アグネテはそう言いながら、記録簿に聖史の名を記載した。
 指輪の発見者としてこれから名前が残る事になるだろう。


「何か気になる物があるなら、遠慮なく行っておいでよ。雑務はこっちで消化するからさ」
 アークレディア・クレセント(la0542)はそう仲間に声をかけながら、休憩用テントの中のタッフからタンブラーを受け取った。
 水分補給用に、とフルーツティーをたっぷり入れてもらったようだ。
「おやついっぱい……うれしい……エオニアの、名物……美味しい、から」
 常陸 祭莉(la0023)は木の実を見つけた小動物のようにフルーツケーキを見ている。
 後で休憩時間にもらう事にしたようだ。
「アークレディア……向こうも……大きい機械で、掘るって」
「ああ、今回発掘しない場所も除草とかするらしいから、わたし達が先に確認しないとな」
 準備をしながら、祭莉とアークレディアはそんな話をする。
「脅威度の低いうちに根絶したいところだね。ナイトメア相手に後手、っていい思い出がないもんサ。さぁて、キリキリ働きますかぁ」
 フルーツケーキの包みを腰にぶら下げ、アークレディアは現場に向かう。
 祭莉はその反対側のエリアに回ることにした。
(いる……草の中……)
 草むらに踏み入るとすぐに、「ノノ、ノノ」と鳴き交わす声が聞こえた。
 祭莉はピカトリクスを開き、狙いを定めた。
「こいつら……どっから、湧いて来た……」
 【Ⅱ】弐の手は怜悧に、天の眼が射殺す――。
 飛竜のイメージが空に浮かび上がり、青い閃光が草むらを射抜いた。
「……脆い?」
 祭莉に仕留められたナイトメアは潰れたミカンのようになってこと切れていた。
 どうやらかなり弱そうだが、これがもっと強い上位個体に繋がっていないとも限らない。
「シュウ……何匹か……そっちにもいるかも」
 祭莉は通信越しにそう伝えた。
 それを聞いた愁が発掘現場の近くの藪に入っていくと、そこからも「ノノー!」という声が響き、黄色い球体が飛び出した。
「皆さん、僕の傍を離れないでくださいね!」
 一目散に逃げだした3匹は、あえなく愁の「凍り閉ざす銀」の氷の槍で仕留められた。
その頃、アークレディアはヴァニタスフィストを手にナイトメアの群れを追っていた。
(こんなにいたのか……どうやら群れで動くみたいだな)
 逃げていく「ノノ」を追いかけて退治しながら、アークレディアは群れが南側の畑に向かって逃げていくのを確認していた。
「発掘用の地図、1枚もらえるか? 多分、この線から南側は危険だから入らないほうがいい。もしかしたら、畑の中に『コロニー』があるかもしれない」
 アークレディアは発掘スタッフに声をかけ、白地図の上に赤い線を引いた。
「午後の発掘に支障がないように、まずこの線から北側にいるナイトメアは全部追い出そう。そっち、アンタに任せてもいいか?」
 スタッフに説明しながら、アークレディアはインカムで祭莉に声をかける。
 祭莉は通信越しに「追い出す」と返事をした。
 2人がナイトメアを追い込んだ方角には、別行動していた2人のライセンサーの姿があった。
「気持ちで負けない……とても大切なことですね。諦めたらそこで試合終了だと、古の文学でも言っていました」
 桃簾(la0911)がそう言うと、「そうだな」と磐堂 瑛士(la2663)が頷いた。
「その台詞、ちょっと昔の漫画で見た気がするけど、いい言葉だからきっと桃ちゃんの住む世界でも誰かが言って……」
「ああ、漫画とも言いますね」
「やっぱり漫画なのか。この世界の漫画なのか」
「ふふ、とにかくエオニアの民の手助けが出来るのなら尽力しましょう」
「昨今の情勢だと、文化の保存・発展の道ってのは勇気のいる選択だけどね。エオニア国民がそう望んでいるなら頑張りますかね」
 2人がいるのは村民がナイトメアを目撃したという場所だった。
 瑛士が聞いた話によれば、「ノノ」は泥酔して道に寝ころんでいた村人に群がっていたらしい。
「あとは、庭でぎっくり腰になった人とかね。丸腰で動けない人間しか狙わないみたい」
「近づけば逃げるという話でしたし、臆病なのでしょうか……瑛士、そこの草むらに入ってみて」
 桃簾は唐突にそう言って道端の茂みを指さした。
 鳴き声が聞こえたようだ。
「ほら。鳴いてます」
「鳴い……て、るけどさ。え、それ僕なの? 桃ちゃん行き」
「……入って?」
「ア、ハイ」
 しぶしぶ雑草をかき分けて茂みに潜り込む瑛士。
 すると、その数秒後――。
「ノノー!!」
「わぁあ! 桃ちゃん、ナニコレー?!」
 瑛士の目の前に飛び出したのは十数匹の黄色い塊。
 だが、まだまだいるようだ。
「瑛士、左に1匹逃げました! 逃がさないで下さい!」
 桃簾はそう言うと、バトルアクターを振り抜いた。
 活殺自在の一撃は効果覿面、ナイトメアはいとも簡単に真っ二つになった。
「よーし、じゃあ追い込むよ! ほら、桃ちゃんがんばれがんばれ!」
 瑛士はバスターライフルGRを構え、草むらに向かって撃つ。
 周囲はあっという間に「ノノー!」の声で溢れた。
「ものすごい数ですね。そちらはどうですか?」
 桃簾は手当たり次第にナイトメアを倒しながら、インカム越しに声をかけた。
 すると祭莉が「ボクもそっち行く」と返事した。
『トウレン達のほうに……50匹くらい……逃げた』
「ですって。瑛士、聞いてました?」
「50?! 桃ちゃんこれ、午後の発掘に参加できるの?!」
 ライセンサー達は午前中、合わせて200匹近い「ノノ」を退治する事になった。
 だがその甲斐あって、休憩時間になる頃には発掘現場周辺からその姿はなくなっていた。


「フユコ……おやつの時間……」
「ああ、ありがとう。聞いたよー。祭莉さんのほう大変だったんだって?」
 一休みしよう、と声をかけ合い祭莉と冬呼は休憩場所へ。
 ミーベルのおやつの他、ちょっとした軽食も用意してもらえたようだ。
「いつも美味しいけど、ひと仕事した後は格別ねえ」
 ジュリアは発掘現場を眺めながら、よく冷えたフルーツティーを楽しむ。
 フルーツケーキもフルーツティーも、「ノルトブローゼのお母さんたち」の手作りのようだ。
「ケーキ美味しい……アイスないの……残念だったね」
 凍ったのはもう少し暑くなってからね、とお母さんたちに言われた祭莉が桃簾に声をかける。
 だが桃簾は「いいえ?」と笑みを浮かべた。
「フルーツティーは凍らせるとシャーベット。つまりこれはある意味アイス」
「いや桃ちゃんそれ凍ってないから、アイスじゃないから」
「アイス」
「あ、ハイ」
 ミーベルの入ったアイスティーのピッチャーを手に、桃簾はツッコミを入れた瑛士に謎の圧をかける。
 その光景に、冬呼が「ストロングな愛を感じる……」と呟いた。
「でも集中力使うから、糖分が本当にありがたいな……そういえば、桃簾さんも午後からこっち来るって?」
「はい、瑛士と一緒に。冬呼、ローマ時代というと……どれくらい前の時代でしたか?」
休憩を取りつつ、桃簾は冬呼に連れられて現場へ。
 瑛士は2人の後を歩きながら、カメラを起動した。
「冬呼さん、ローマって、紀元前からあった国家でネロとかいたやつだっけ? ゲームでしか知らないけど」
「この遺跡はネロの少し前らしいね。そうそう、先に見つかった街道の『石畳』はね、東と南の2つのルートに続いてるんだって」
これから見つかる物への期待が高まるね、と冬呼は声を弾ませた。
「石畳……大事なの?」
 後からついて来た祭莉がケーキを頬張りながら首をかしげる。
 すると冬呼はこう説明した。
「ローマ時代に整備された街道は凄く広大で、全部が石畳に整備されてたわけじゃないんだ。本当に多くの人が赴く、大切な場所だけだったんだよ」
 だからその先は神殿、と推測したアグネテの考えは当たっていたのだろう、と冬呼は言った。
「夏に向けて、一般向けの遺跡の見学会なんかもやりたいんだって。人材やお金が集まるきっかけになればいいよね」
「見学会か……だったらなおさら、この辺りの安全確保をしっかりしないとな」
 アークレディアはそう言うと、午前中で確認できた内容をアグネテやドニスに伝えた。
 村の南側にはまだ「ノノ」が隠れている可能性があるという。
「わたしは午後も『ノノ』の追跡に専念するつもりだ。だけど村から根絶するならもっと徹底的にやらないとな」
「うむ、よく調べてくれて感謝する! まずは住民たちにも注意喚起せねばな!」
 ドニスは改めてSALFにノルトブローゼの巡回などを依頼すると言った。
 そして午後の発掘ではいよいよ、岩山の上に向けての調査も始まった。
「フユコ、この石の下……何かな? 音が違う……」
「これ、もしかして噴水の一部じゃない? ほら、祭莉さんここに彫刻がある」
 冬呼と祭莉が調べた場所からは、石灰岩でできたローマの噴水が出土した。
 瑛士は撮影を続けながら、そこから東側に向かって掘り進めていく。
「噴水がそこで……じゃあこっちの土の山も何か埋まってるかな?」
 遺跡の全体像を想像しながら、一行は発掘を続ける。
 すると、冬呼の指導を受けながら発掘作業していた桃簾が重要なものを掘り当てた。
「おお……『桃ちゃん活動記』を作ろうとしてたら、思わぬ大発見!?」 
瑛士がカメラを回しながら興奮気味に声を上げる。
発見された石灰岩の壁には、衣装を身に纏って舞う女たちの姿と共に、ミーベルの果実や花で飾りを施された豚の姿が彫刻されていた。
「あの十斗、このレリーフは巫女の祭……でしょうか?」
「やりましたね桃簾さん。恐らくこの絵は、『テスモポリア祭』ですよ」
 十斗(lz0084)がそう説明した。
 テスモポリア祭は女神に捧げられた女だけの祭りで、豚もデーメテールの神獣とされている。
「そういえば、ミーベルは今もエオニアの国花だそうですね。ミーベルを珍重する文化が紀元前からここにあったと考えると、すごいことですね」
 姿を現した壁画や出土品を見ながら、聖史がそう口にした。
 このように「ミーベル」がキーワードになるのはローマ期のエオニアの遺跡にしかない特徴と言えるだろう。 
「うーん、ローマ時代の神殿……こんな感じかしら」
 ジュリアは最後に、1枚の美しい想像画を描き上げた。
 発掘現場のスケッチの上に、ローマ風のパルテノン神殿のイメージを重ねたようだ。
 もしかしたらこの場所に、そんな建物が建っていたのかもしれない。
「この遺跡の全容を見るには、まだまだ時間が必要ですね」
 岩山の上から見下ろし、愁がそう呟く。
「でも、こうやって少しずつ古代の街の姿が明らかになっていくのを見られるのも、いいものですね!」
 きっとこれからも、この村では思わぬ発見があるに違いない。
 その事を楽しみに、ライセンサー達は今回の任務を終えたのだった。

成功度
大成功
拍手数
5

現在の拍手ポイント:0

あなたの拍手がマスターの活力につながります。
このリプレイが面白かったと感じた人は拍手してみましょう!
拍手1回につき拍手ポイントを1消費します。

MVP一覧

MVPはいませんでした。

重体者一覧

重体者はいませんでした。

参加者一覧


スレッド一覧

スレッドタイトル(レス数)最新投稿日時