オープニング詳細|WTRPG11 グロリアスドライヴ
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  2. SALF本部

  3. 捜してください、迷子の……詐欺師?

捜してください、迷子の……詐欺師? 和倉眞吹

形態
ショート
難易度
普通
価格
1500(EX)
ジャンル
日常 
参加人数
43~8人
予約人数
10010100
基本報酬
200000G
200SP
2000EXP
おまけ報酬
20000G
相談期間
3
締切
2020/03/15 12:00
完成予定
2020/04/04 12:00
機体使用
-
関連シナリオ
-

(ここも去り時かなぁ……)

 与えられた部屋のベッドへ寝ころんだ男は、ぼんやりと思った。
 この、所謂『放浪者』用特別地域の施設へ拾われてから、かれこれ三ヶ月は経つ。

 拾われた、と言うよりそうし向けた、と言ったほうが正確だろうか。
 ナイトメアが出現してもう何十年。
 異世界からの侵略によって人間が居住可能な地域が狭まったとは言え、日常生活を営むことができなくなった訳でもない。となれば当然、生きるためには仕事を見つけなければならない。
 だが、当年45歳のこの男は、失業したあと再就職が困難な状態だった。

 そしてある時、行き倒れていた所をある放浪者特別地域の施設スタッフに拾われた。

 この最初の出来事は、全くの偶然だった。
 しかし、助けられたベッドの上でふと思い付いた。
 記憶のない振りをし、咄嗟に身分証も隠した。すると、スタッフは勝手に『放浪者』だと勘違いしてくれた。
 当面は異界から来たように装い、地球の言語――今現在いるのも日本だったので、日本語を辿々しく勉強しているように見せかけていた。
 だが、半年も経ったある日のこと、急にスタッフに言われたのだ。
『もうそろそろ言葉も自由に話せるようになったようだから、SALFの就職試験を受けてみないか』
 と。
 一瞬、喜びそうになった。何せ、男は再就職難だったのだから。
 けれども、ハタと思い直した。
 試験を受けることで身元がはっきりしてしまったら、記憶のない振りをしたことは勿論、放浪者でないことも分かってしまう。
 その場では言葉を濁し、返事を保留し続けていたが、施設スタッフの無言の催促に耐え切れなくなった。堪り兼ね、施設から支給されていた金と、金目になりそうな調度品を持って、こっそりと逃亡した。
 追手が来ないか、しばらくは戦々恐々だった。だが、隠れながらも生活していれば自然金は尽きる。
 最初の施設からかなり離れた特別地域の施設の近くで、内心ドキドキしながら同様に、今度は行き倒れの振りをしたら、拍子抜けするほどあっさりと成功した。
 記憶喪失、放浪者の振りも簡単に信じて貰えた。そうしたことが数度重なり、今では男はすっかり立派な『放浪者詐称師』になっていた。
 しかし、ナイトメアの侵略により、まともに生活できる範囲が狭まっており、日本の元々の面積も相俟って、国内ではそうは繰り返せない。

(……金がある内に、今度は高飛びするかぁ……)

 英語はあまり得意でないし、移動の間に、乗った飛行機などがナイトメアに撃墜されない保証もないが、もう仕方がない。
 飢えて死ぬか、ナイトメアに殺されるか、『死』という同じ結末への過程が違うだけだ。だったら、生き延びる目があるほうへ賭けるしかない。
 うん、と自分に頷き、男は起き上がって身支度を始めた。

「今日、皆さんに集まっていただいたのは、他でもありません。人捜しをお願いしたいのです」
 人捜し? とライセンサーたちは首を傾げた。
「あの、人捜しなら、警察に頼むのが筋なのでは?」
 一人のライセンサーが手を挙げて発言する。
 オペレーターの女性は、神妙な顔で頷いた。
「通常の人捜しならそうです。ですが、今回行方不明になっているのは、ある放浪者用特別地域の施設にいた放浪者なのです」
 ああなるほど、という空気が室内に満ちる。
「それだけではなく、つい先程、別の特別地域で見かけていないか、写真付きで問い合わせたところ、捜査対象の放浪者が数ヶ月、その問い合わせ先の特別地域の施設に滞在していたそうなのです」
 えっ、と声を上げたのが誰だったのか。それは、一体何を意味するのだろう。
「ついでながら付け加えますと、問い合わせたのは複数の特別地域です。その全ての特別地域宿泊施設から同様の回答を貰っていまして……」
 その場に集まったライセンサーたちは、揃って「おいおい……」という表情を隠し切れていない。
 どういうことか、明確には決め兼ねるが、不穏な空気を感じない者はいないだろう。
「行方不明になった放浪者の情報は、お渡しした資料に記載してあります。それと、直近の情報として、その行方不明になった特別地域敷地内の大型ショッピングモールに入る所を目撃されていますが、出てくる所は確認されておりません。差し当たって、そのショッピングモールでの捜索を重点的にお願いします。見つけ出して保護したのち、ひとまずは速やかにこちらへ連れ帰って下さい。宜しくお願いします」

※〔〕内はPL情報です。PCがそれを知るには、何らかの行動が必要となります。

▼目的
行方不明の放浪者を捜索、保護して特別地域の保護施設へ連れ帰る。
ついでに説教するもよし(説教理由は以下参照)。

▼放浪者情報…配付資料より
名前:田口 光輝(たぐち こうき)/年齢:見た目30代半ば(実年齢45歳)
身長:185cm/体重:75kg
容姿:短く刈り込んだ黒髪、面長で顎先は厳つく、鼻筋は長い。浅いへの字口に垂れ目で濃い眉。やや猫背気味。
備考:名前は拾われた時に、彼が「自身の名だけは覚えている」と言って名乗ったもの〔本名〕。
ただ、他の放浪者特別区域にて名乗った名は、その時々で違う。
〔 二年程前に勤め先が倒産し、以来半分ホームレスのようになっていた。独身。
 ある土地の放浪者保護特別地域付近で行き倒れ、たまたま助けてくれた特別地域勤務のスタッフが放浪者と勘違いしてくれたことをきっかけに放浪者詐称を繰り返すようになり、あちこちの放浪者保護施設でお世話になっている。
 SALFへの就職をほのめかされると、身元が割れるのを恐れ、その施設からは失踪する。失踪の際、支給された金を持ち出す他、施設の備品を窃盗して金に換えている。
 健在である両親からは捜索願が出されている状態。〕

▼現状…配布された資料と、オペレーターからの説明内容より
・施設内で最後に目撃されたのは、朝食時。
昼食時に私室として与えられた部屋を施設職員が覗いた際には姿が見えず、捜した結果、朝食直後に宿泊施設を出たのが分かっている。
・最新目撃情報:施設敷地内の大型ショッピングモールへ入ったのを目撃されており、そこから出たことは確認されていない。

▼その他
ショッピングモールの規模は、通常の大型のものを想定して頂いて大丈夫です。
入っているお店なども自由にお書き下さい。余程何か、ショッピングモールに通常入っている種類から外れているなどがなければ採用致します。

こんにちは。和倉です。
今回はなりすまし詐欺解決です。宜しくお願いします。

プレイングを書いて頂く際、

・誰が読んでも分かる文章を心掛ける
・プレイング提出時点で所持していないスキル、武器等は使用しない
・スキル、武器等はできれば正式名称で表記する
・公式作品のパロディは描写を控える

をご留意頂けると嬉しいです。宜しくお願いします。

楽しんで頂ければ幸いです。
皆様のご参加を、お待ち申し上げております。

  • 王国の猛将
    ラルフla0044
    放浪者15才|ゼルクナイト×セイント

まずは資料ついでに脱走された所で、無くなったものはないかを確認
まず、複数箇所での目撃、かつ同時期にいない事から同一人物が移動してる可能性はほぼ確。
そして、そんなのが歩き回って移動しないだろうし、何かしらの金銭入手手段がある?ただし情報から真っ当な職は無い筈、ならば…とまずは窃盗罪持ちな事落とし込み

で、窃盗犯ならまずは盗品を換金しに来てると読み、リサイクルショップ等に聞き込み
次に、金があるなら衣食住関連や、リサイクルショップで行こうとしてた場所を見に行く
こまめにインカムで情報共有しつついたら進行禁止、全力移動による確保
窃盗犯、そうでなくてもあちこちで行方不明になる奴なら逃げるだろうし。

とりあえず確保したら、分かってる罪状の量、重さに応じたキツさで拘束かける
まずは、名前とかを改めて確認、何で、どんな所出身で、どう言う言語を話している場所の人間か
カマかけもしてボロだし狙い。発言内容復唱してオペレーターに情報回してく
「大丈夫、目的は〈連れ帰る〉だから、どんな事吐いても首から上と下がサヨナラとか許されないから」
死への過程が違う云々には「お前が盗んだ物は別に穀潰し生かす為にあった物じゃないけど」
人間で、親が捜索願い出してると分かれば「報告の為ご両親に挨拶に行くか、親の顔が見てみたい〈本気〉とかレアケース過ぎるし」

  • 首があるなら刈ってみせる
    紅迅 斬華la2548
    人間25才|セイント×ネメシスフォース

全く…困った方もいたものです!お姉さんはおこですよ?

目的
詐欺師の確保

行動
「ショッピングモールにいるとのことですけど…。地道に探しますか♪」
詐欺師の特徴を伝えながらモール内のお店の方やお客さんに聞き込み
地下から上へ向かって捜索※できるだけ仲間と手分けして探す
お互いの位置を確認し合い、無駄と逃がす可能性を減らす

探索・追跡スキルと首刈りお姉さんの会話術を駆使
捜索中自分の目でもしっかり探す

「こういう方見かけませんでしたか?どっちへ向かったか分かりますか?」
上のフロアに上がる前に周囲を見回し、見逃していないか確認
エスカレーターなどですれ違う可能性も考慮する
見つけたら仲間に報告する

確保したらなぜこんなことを繰り返したのか話を聞いてあげる
「一体なぜこんなことを?」

話を聞いた上で田口さんに語り掛ける
「もうこんなことはやめましょう?確かに今の世の中は、ナイトメアのせいで窮屈で危険、それに中々働きにくいと思います…。ですがお姉さん達はそんな世の中が少しでも変わるように命を賭けてナイトメアと戦っています。今人間同士で傷付け合ったり、奪い合ったりするのは愚かなことだと思いませんか?まだやり直せます!罪を償ったらまた一生懸命働いてみませんか?SALFで良ければ紹介しますよ!こう見えて結構顔は効くんです!」

担当機関に突き出す前に説得してみる

「失踪時、他に変わった点は?」
施設備品が無くなるという話が聞ければ物盗りの可能性考慮…いずれにせよ
「彼は本当に放浪者…なのか?」
名前を偽り転々と施設を巡り意図的に居なくなる不審な行動、発見時に放浪者と思い込み対応している点等を指摘し、オペレーターに警察への照会を依頼

ともあれまずは本人を見つけねば
仲間と通信で連絡を取り情報共有
範囲が重ならぬよう手分けしてモール内捜索

・正体を偽り行動→服装を変える可能性
・朝食直後に失踪→空腹の可能性
・所持金はそう多くない
以上の点からファストファッション系の服屋やフードコート等を中心に探す

捜索に感づかれ警戒されぬよう店を見て回っている態を心掛ける
【探索・追跡】駆使し見落とさぬよう注意
対象の特徴は印象に残りそうか…店員等に聞込み足取りを探る

外へ出ようとする・逃走を図った場合は【全力移動】で追跡・捕獲
気づかれていない場合はそっと近づき確保
「田口 光輝さん…で間違いないですか」
仲間が対応時は近くに待機し逃走に備える

  • 寡黙な翡翠
    LUCKla3613
    放浪者29才|グラップラー×ゼルクナイト

正真正銘本物の『記憶喪失の放浪者』。故に思うところがある
「…俺とは違う匂いがする。記憶を持たず、手掛かりもない…そんな状態で保護施設からの逃亡など、考えたとして実行するか?現環境に何の問題もないのに?」

捜索中にデパートから出られては元も子もない
可能なら監視カメラを見せて貰い出入り口を監視
不可なら自分で歩いて見回る
仲間とこまめに連絡を取り、捜索位置が被らないよう調整

逃亡時の服装からは一刻も早く変えたいはずなので、店舗は古着屋を中心に見回る
「…新品の、流行の服を着ている転移したばかりの放浪者はいない。殆どの場合だが」

発見時、捜索対象が逃げる場合全力移動で捕獲
捜索対象が自分に気づいていない場合隠密しつつ接近し確保
「田口光輝だな。捜索依頼が出されている。…逃げるのは止した方が良い」全力で追うので

「記憶喪失の放浪者か。俺と同じだ」疑っているが最初は信じた振りで引き出す
「戦場が恐ろしいか、それとも別の理由か。だが、好意を無碍にして黙って逃げるのは感心しない」
自白時「だろうな」しれっと
改めて「本物の、記憶喪失の放浪者だ。最も、俺は俺の名すら知らんが」と名乗りなおす
転移したばかりの時自分も保護施設には世話になっており、放浪者の命綱だと理解している
「お前は、人の情を食い物にした。理解しているな」
「『放浪者』が信用されなくなったら、お前はその責任をどう取る」

「失踪時、他に変わった点は?」
 ラシェル・ル・アヴィシニア(la3428)は、手渡された資料に目を落としたまま、手を挙げてオペレーターに質問する。
「そうですね……他の施設では、名乗った名前が違ったり……あと、換金できそうな備品がいくつかなくなっていたらしいです」
「こちらでは?」
 ラルフ(la0044)が質問を重ねる。案の定、行方不明となった田口光輝が昨日まで寝泊まりしていた部屋からも、やはり金目のものがいくつか消えていたという回答が返ってきた。
「加えて、複数の保護施設での目撃……か。問い合わせた保護施設で、同時期にはそういった、急に消息を絶つような人物はいなかったんですね?」
「ええ。少しずつ時期がズレています」
「だとしたら、同一人物が保護施設を渡り歩いて移動してる可能性はほぼ確定か……」
 ラルフは独りごちながら、口元へ手を当てた。
「全く……困った方もいたものです! お姉さんはおこですよ?」
 鼻息も荒く言った紅迅 斬華(la2548)は、ふんぞり返って腰に手を当てる。
「それにしても……彼は本当に放浪者……なのか?」
 ふと思い付いたように口にしたラシェルは、「そもそも、どういう観点から彼が放浪者だと?」とオペレーターに再度質問した。
「どういう……と訊かれましても……発見時は施設の前で倒れていて、どうしてここで倒れていたのかを尋ねると、自分のことは名前以外の何も覚えていない、と言われるので……」
 それを聞いた、LUCK(la3613)が口を開いた。
「……俺とは違う匂いがする」
 彼は、正真正銘本物の『記憶喪失の放浪者』だ。故に何か、思うところがあるらしい。
「どういう意味ですか?」
 斬華がLUCKに目を向けて問うと、彼は斬華だけでなく、オペレーターも含めた全員に答えるように言った。
「記憶も持たず、手掛かりもない……そんな状態で保護施設からの逃亡など、考えたとして実行するか? 現環境に何の問題もないのに?」
 自分だったらとてもではないがやらない、と言外に含んでいる。
 LUCK自身、この世界へ転移したばかりの頃は記憶が一切なく、保護施設にはひとかたならぬ世話になった。保護施設は、放浪者にとっては、寧ろ命綱だ。その命綱を、好き好んで手放すことなど考えられなかった。
「そう言えば、この田口……さんは、どういうきっかけでいなくなったんですか?」
 LUCKの言葉でまた思い付いた疑問を、ラシェルは口に乗せる。
「きっかけ……と言われても……」
 と、今度はオペレーターは口元へ手を当て、俯いて考え込んでしまった。これと言った、はっきりとした徴候が思い当たらないようだ。
「例えば、急に様子が変わった時期があったとか……」
 ラルフが、助け船を出すように例示する。すると、「そう言えば」と思い付いたようにオペレーターは顔を上げた。
「SALFへの就職を打診されると表情が暗くなって即答はされなくて……ウチでは一週間くらい前に打診させて貰ったんですが、少し考えさせて欲しいと言われて」
「それ、もしかして他の保護施設でもそうだったんじゃ」
 ラルフが言うと、オペレーターは首を振った。
「いえ、そこまではまだ……問い合わせておきます」
「でも、そうだと仮定すると、意図的に居なくなってるってことですね……」
 確認するようにラシェルが呟く。聞けば聞くほど不審だらけだ。というか、窃盗をやらかしている時点で普通に犯罪者である。
「あの、すみません。警察に、照会をお願いできますか?」
 顔を上げてラシェルが言うと、オペレーターは戸惑ったように首を傾げた。
「え、あの、どういう……」
「倒れていて記憶がない……本人のその言葉だけで、こちらでは放浪者だと思い込んで対応してたわけですよね。つまり、こちらの世界の住人だという可能性は考えてなかった」
「あ」
 明らかに『それがあったか!』という顔になったオペレーターは、「すぐに」と言ってきびすを返して駆け出す。
 ミーティングルームを飛び出していくその背を追うように、その場にいたライセンサーたちも捜査を開始すべく席を立った。

「ともあれ、まずは本人を見つけねば……」
 ミーティングルームを出た一同が足早に歩く中、ラシェルが一人ごちるように言うと、斬華がそれに頷く。
「ショッピングモールにいるとのことですけど……地道に探しますか♪」
「探索中にデパートから出られては、元も子もない。可能なら監視カメラを見せて貰って出入り口を監視したいところだな」
 LUCKがそれに答えると、「そもそも、そんなのが歩き回って移動しないでしょうし」とラルフが続く。
「何らかの金銭入手手段があると思っていいかも知れません。但し、情報からすると、真っ当な職はない筈ですし、オペレーターの話から察するに、窃盗も常習化してると見て間違いないと思います」
「ということは……」
 纏めるように言った斬華に視線を向け、ラルフはもう一度首肯した。
「窃盗犯なら、まずは盗品を換金しようとするでしょう。私はまずリサイクルショップに聞き込みに行きます」
「それと、洋服ショップかな」
 口を開いたのはラシェルだ。
「偽名を使って行動することもあるところ見ると、服装変える可能性もあるし」
「それは俺も考えていた。逃亡時の服装からは一刻も早く変えたい筈だ」
 同意したLUCKは、言葉を継ぐ。
「店舗は古着屋を中心に見回るといいかも知れない」
「どうしてですか?」
 斬華が、首を傾げた。
「新品の、流行の服を着ている転移したばかりの放浪者はいない。殆どの場合だが」
 なるほど、と斬華は掌に拳をポンと打ち鳴らす。
「じゃあ、俺はファストファッション系の服屋と、フードコート中心に探しますね」
 と言ったのはラシェルだ。
 朝食直後に失踪したのなら、空腹の可能性もあり、且つ所持金はそう多くなければ、服は低価格に押さえられるファストファッション系の店に行っている可能性も捨て切れない。
「俺は監視ルームに行ってみて、監視カメラを見る許可が下りなければまた連絡する」
「じゃっ、お姉さんはそれ以外の所を回ってみますね!♪」
 四人は、こまめに連絡を取り合うことを確認し合い、一旦別れた。

 真っ先にモールのバックヤードへ向かったLUCKは、監視ルームのスタッフに手伝って貰いながら、まずは午前中からの映像をチェックしていた。
 見せて貰うことができなければ、自分の足で見回るつもりだったが、SALFのライセンサーであることを明かし、任務による捜索に必要だと説明したら、すんなり許可が下りた。
「今のところ、外に出た様子はないことが分かった。これから出入り口を見張る」
 装着したインカムに向かって言うと、一斉に仲間の『了解』という声が聞こえた。

「お姉さんは、地下に入りました♪ これから上へ向かって捜索開始しまーす♪」
 斬華は、誰にも見えないと分かっているのに、敬礼してインカムに答える。
 互いの位置を確認し合い、無駄と逃がす可能性はできるだけ排除しなくてはならない。
 駆使するのは、探索・追跡と、首刈りお姉さんの会話術スキルだ。勿論、自分の目でもしっかり探しながら、モール内の客や店員に聞き込んで回る。
「……短く刈り込んだ黒髪で、面長で顎先は厳つくって、鼻筋は長いんです。浅いへの字口に垂れ目で濃い眉で、やや猫背気味って男の人、見かけませんでしたか?」
「さあ、見かけないなぁ」
「見てないねぇ」
「そうですかぁ……ありがとうございます」
 答えてくれた買い物客にペコリとお辞儀して、もう一度目視で確認する。斬華は、現在地をインカムに向かって知らせ、その場をあとにした。

「了解です」
 ラルフは、インカムに向かって応じながら続けた。
「今、リサイクルショップで聞き込み終わりました。確かに田口光輝の特徴に合致する人物が、ここで換金していったそうです。店を出たのは午前十一時頃だということですが……」
『換金額はどのくらいか分かる?』
 インカムから、ラシェルの声が訊く。
「そうですね……ひとまず、宿泊場所を選ばなければ数日は困らない額です」
『そっか……資金を手に入れたなら、次は着るモノと食事の調達だね』
「じゃあ、どっちがどっちに行きます?」
『そうだなぁ……じゃあ、俺がフードコートに行くよ』
「では、私は古着屋に回ってまた連絡します」
 その時、『ホントですか!?』という斬華の興奮気味な声音が、全員の耳を突いた。

 一階へ上がった斬華は、店舗の端から聞き込みをしていた。
「本当に今言った特徴の人ですかっ!?」
「うん。猫背気味で背が高かくて、他の特徴にも合致してたし……間違いないと思うよ」
「そっ、それで、どっちへ向かったか、分かりますか?」
 深呼吸しながら問いを重ねる。
「向こうかな」
 客が指さす方向を確認し、斬華は相手に礼を言うと、すぐさま手近にあった案内図に飛び付いた。
「LUCKさん!」
 監視ルームにいるLUCKに、自身の現在地と聞き込んだ内容を伝え、その方向にある出入り口を確認してくれることを頼むと、自身は再度周囲を見回したあと、二階へのエスカレーターに飛び乗った。
 分かったのは方角だけだ。一階にいるか二階に上ったかはまだ分からない。
 下へ向かうエスカレーターにも、すれ違う可能性を考慮して注視しながら、斬華は二階へ足を踏み入れた。

『お姉さんはひとまず、二階の証言のあった方向へ行ってみます!』
『俺は引き続き出入り口と、紅迅の言った方向にある場所を重点的に監視する』
『私は念の為、さっきの予定通り古着屋に向かったあと、紅迅さんが言った方角へ向けて、一階を捜索します』
「了解。俺も、フードコートを念の為見てから紅迅さんの言った方角に行くよ」
 仲間からの連絡に答えながら、ラシェルはあくまでも店を見て回る体を心掛けていた。捜索に気付かれ、警戒されない為だ。
 探索・追跡スキルを駆使し、見落とさないように注意を払う。
 斬華の話から察するに、対象の特徴は印象に残りやすいほうらしい。
 フードコートに至る道すがらも、ラシェルは行き合った店員や客に聞き込みをして足取りを探った。

 他方、早速に自身を捜す者がいるとは知らない田口は、二階にあるフードコートの片隅で食事を終え、トレイを所定の場所へ戻した。
 持ち出した備品を換金して得た金で、着衣は目立たないものに変えたし、腹もひとまずは膨れた。
 一通りの用が済んだら、長居は無用だ。しかし、今後のこともあるので、現在地から程近い書店へ立ち寄ることにした。
 旅行へ行くわけではないが、高飛びする以上、目指すは旅行雑誌である。
(それに最近、単純な読書もしてないしなぁ……)
 放浪者を装っていた手前、好きな書店巡りもご無沙汰で、正直鬱屈していた。
(……まあ、ちょっとくらいならいっか)
 海外に行ったら、当分読書が本格的にできなくなる。主には言語の問題で、だ。
 念の為、周囲をキョロキョロと見回した田口は、書店へ足を踏み入れる。その姿を、複数のライセンサーが見ているとも知らずに。

「……見つけました」
『……だな。俺も今確認した』
 斬華とLUCKは、それぞれに田口が書店へと入る姿を確認していた。
『どこですか?』
 訊いたのは、ラルフだ。
「二階の書店です。お姉さんは追跡に入ります」
『分かりました。急いで向かいます』
『私も、今古着屋で聞き込みを終えた所なので、すぐに』
 ラシェルとラルフの声が口々に言う。
『俺も今からそちらへ向かう』
「了解です」
 最後に言ったLUCKに答えながら、斬華は気を引き締めた。何せ、一番近い場所にいるのは自分だ。ここで取り逃したら話にならない。
 すう、と深呼吸した所で、『紅迅さん』とインカムと現実から同時に声がした。
 無意識に声のしたほうへ顔を向けると、ラシェルが小走りで駆けてくるところだった。
「今、入ったところです」
「了解。俺が行きます」
「じゃ、お姉さんはこの辺で待機しますね」
「お願いします」
 書店の出入り口に視線を張り付けたラシェルに、会釈するように頷くと、ラシェルは頷き返して田口のあとを追った。

 程なくLUCK、ラルフの順で書店前へ到着し、LUCKは書店の中へ、ラルフが斬華と一緒に書店の外の見張りを受け持った。
「うまく説得できるといいけど……」
 書店エリアに二つある出入り口の片方で、本を見る素振りで周囲を見張っていた斬華は、そっと呟く。その呟きを、インカムが拾ったのか、もう片方の出入り口にスタンバイしているラルフが、『どうでしょうね』と吐き捨てるように答えた。
『相手は窃盗犯ですよ。そうでなくても、あちこちで行方不明になる奴ならまず逃げるでしょうし……』
 ラルフの脳内は、逃げる前提の対応しかないようだ。斬華としても無論、こんな騒ぎを起こす相手を決して好ましくは思わない。
 けれども、田口がこういうことをするには何か、彼自身どうしようもない理由がある筈だ、と思う。
 とにかく今は、書店内へ入ったラシェルとLUCKの報告を待とう。そう内心で思い、斬華はラルフに「そうですね」とだけ返した。

「LUCKさん、聞こえますか?」
『ああ。今、向かって左端から捜してる。そっちは?』
「反対側から捜してます。今のところ、対象は見当たりません」
『分かった。どちらかが見つけたら声を掛けよう』
「了解です」
 先刻、移動の間にラルフが教えてくれたところによると、どうやら田口は古着屋で着替えを購入したらしい。その時間帯の監視カメラを確認したLUCKによれば、あまり特徴のない上下だったようだ。
 となると、やはり顔を直接見たほうがいいだろう。すれ違う客の顔をさり気なく確認し、探索・追跡を駆使しながら歩く。
『……アヴィシニア』
 本棚の間を確認していると、しばらくしてからLUCKの声がラシェルを呼んだ。
『見つけた。多分、間違いない。旅行雑誌のコーナーまで急いで来てくれ』

『了解です』
 LUCKは、隠密スキルで気配を殺し、棚の陰から旅行雑誌コーナーで本を手に取っている田口を見つめた。
 連絡を入れて程なく、『LUCKさん』とラシェルの呼ぶ声が聞こえる。
『反対側に着きました。この通路の幅なら挟み打ちにできますよ』
「分かった、行くぞ」
 旅行書籍の棚の端と端で、互いの姿を目視したLUCKとラシェルは、目と目で頷き合い、足を通路へ踏み出した。
「すみません」
 先に田口と思しき男の元へ辿り着いたラシェルは、そっと男の顔を覗き込みながら、穏やかに言った。
「田口光輝さん……で、間違いないですか」
 相手はギョッとした顔つきでラシェルを見、それからものも言わずにきびすを返す。だが、その進行方向にはLUCKが立ちはだかっていた。
「田口光輝なら、捜索依頼が出されている。……逃げるのは止した方がいいぞ。全力で追わせて貰うからな」
 田口はもう一度、ラシェルとLUCKを応分に見回して、「うわぁああ!」という悲鳴だか気合いだが分からない雄叫びと共に、ラシェルを突き飛ばして駆け出した。
「わっ! ヤバい、逃げました!」
 不意打ちを食ったラシェルは、体勢を立て直しながら外にいる仲間に叫ぶ。その時にはLUCKも、言葉通り全力移動で飛び出していた。
 ラシェルも同様に全力移動を展開して追い掛ける。
 身構えていたラルフが、出入り口に駆け出して自身の前を通り過ぎた男に向けて、進行禁止を発動した。無数の金糸に絡め捕られた男は、動きを止めざるを得ない。
「……もう一度伺いますよ。あなたは、田口光輝さん?」
 ややドスの利いた声音で、ラルフが問う。
 その頃には、他の三人も、それぞれが男を取り囲む位置に集まっていた。が、男は目をウロウロと蠢かせるだけで答えようとしない。
「もしかして、日本語が分からない、とか?」
「それはないな。もし分からなければ逃げ出す理由はない」
 ラルフとLUCKが容赦なく外堀を埋める。
「出身はどこ?」
 しかし、重なる問いにも男は答えない。
「まあ、いいよ。どうせ施設のほうに確認取ればすぐ分かることだから、ひとまず写真撮影でもする?」
 ラルフが、携帯端末を取り出して構える仕草をすると、途端に男の顔色がさっと変わった。
 内心ほくそ笑みながら、ラルフは冷ややかに続ける。
「大丈夫、目的は〈連れ帰る〉だから、どんなこと吐いても首から上と下がサヨナラとか許されないから」
 それはちょっと脅し過ぎじゃ、と斬華は思うが、賢明にもそれを口にはしなかった。残る仲間二名の視線も、ラルフとほぼ同意に見えたからだ。
 すっかり青ざめて、ガクガクと震え始めた彼が、白旗を揚げたのは程なくのことだった。

「あーあ、残念。発言内容復唱してオペレーターに情報回す用意もあったのに……」
 『自分は田口光輝です、間違いありません』と遂に白状した男を、ひとまず先程の保護施設のミーティングルームに連行したあと、ラルフはボソリと漏らした。
「でもあの……何で自分、こんな扱い受けなきゃいけないんです?」
 室内にある椅子に座って小さくなっていた男――自分は田口だと認めた彼は、青い顔をしながらも懸命に言い募る。
 すると、四者四様の視線が田口に集中した。
「……言った筈だがな。捜索依頼が出されたと」
 LUCKに顔を向けられて、田口はまたビクリと身体を震わせた。
「ど、どうして……」
「聞いたところによると、お前は記憶喪失の放浪者だそうだが」
「……そ、そうですけど……」
「ならば、俺と同じだ」
 LUCKは田口の言い分を信じた振りで、話を引き出す作戦に出る。
「自分について記憶も手掛かりもない状態で、ここを出て行方不明になったら、施設のスタッフが心配するに決まっているだろう」
「そ、それは……」
「これも聞いた話だけど」
 LUCKの視線から逃れるように下を向く田口に、ラルフも尋問に加わった。
「SALFに勧誘された時、あんまり気が進まなかったんだって?」
「え、あ、……はい……」
「それで逃げ出したの?」
「逃げ出した……っていうか……」
 田口の受け答えはどんどん歯切れが悪くなっていく。だが、LUCKも追及の手を緩めない。
「戦場が恐ろしいか、それとも別の理由か。だが、好意を無にして黙って逃げるのは感心しない」
「それは俺も同感だな」
 それまで黙っていたラシェルも、口を開く。
「どんな理由であれ、施設の方々の厚意を踏みにじったことに変わりはない」
 反対に、田口は遂に沈黙してしまった。その沈黙を、ノックの音が破る。
「失礼します」
 入室してきたのは、田口の捜索を依頼してきた女性オペレーターだ。
「先程照会するよう頼まれていた件ですが……まず、他の保護施設からいなくなった経緯は、ほぼ今回と変わりありません。SALFへの就職打診のあと、しばらく考えさせて欲しいという返答ののち、忽然と姿を消していたそうです」
 オペレーターの言葉に、ライセンサー四人の視線が田口に突き刺さる。
「それと、警察からもご回答がありました。その方は、田口光輝さん、45歳。三年ほど前に失踪して、ご両親から行方不明者捜索願いが出されています」
「……だろうな」
 予想通り、と言わんばかりにLUCKがしれっとこぼす。
「……報告の為、ご両親にも挨拶に行くか」
 盛大な溜息と共に、ラルフも呟いた。
「親の顔が見てみたい〈本気〉とかレアケース過ぎるし」
「罪に問われるかは分からんが……まずは誠心誠意の説明と謝罪だな」
 普段、穏やかに見えるラシェルも、珍しく苛立っているのが分かる口調だ。
 そんな中、『みんなのお姉さん』を自称する斬華だけは、田口の正面に座って「一体なぜこんなことを?」と静かに尋ねた。
 斬華個人としては、確保したら、とにかく話だけは聞いてあげたいと思っていたのだ。悪事ではあるが、それを繰り返したのにはきっと理由があるのだろうから。
 男性陣三名と違った柔らかい口調に、田口も顔を上げる。
 怯えるような視線に、斬華はできるだけ優しい表情を心掛け、田口の発言を促すように小さく頷いた。
 彼は尚も躊躇うように視線をウロウロとさせたが、ここまで来たらもう、なるようにしかならないと腹を括ったらしい。
「あ、あの……あの、本当に済みませんでした、でも、あの……悪気はなかったんです」
 一見、身勝手にも思える出だしで彼がポツポツと語ったのは、突然のリストラ、実を結ばない再就職活動の日々、その果ての偶然と出来心による発端からの詐欺行為の全容だった。
「……そ、それで、あの……ここでも遂にSALFへの就職の打診があって……就職できることだけ見たら凄く有り難かったんだけど、でも、話受けたら放浪者じゃないことがバレるし、日本国内じゃそろそろ足が着くと思ったし、ここを出たらあとは餓死するか、ナイトメアに殺されるかで結局死ぬかも知れないことに変わりないし……」
「それで……旅行雑誌を見ていたのは、今度は高飛びしようと思ったから?」
 斬華に確認するように問われて、田口は首肯する。
 すると、ラルフが苛立った吐息と共に吐き捨てた。
「お前が盗んだ物は別に穀潰し生かす為にあった物じゃないけど」
 斬華は、覚えず苦笑を浮かべたものの、ラルフをたしなめるようなことは言わなかった。言い方はキツいが、彼の言い分も一理はあるのだ。
 畳み掛けるように、今度はLUCKが口を開く。
「改めて名乗ろう。俺は本物の、記憶喪失の放浪者だ。もっとも、俺は俺の名すら知らんが」
 ゴーグル越しに睨まれたように感じたのか、田口がまた小さく飛び跳ねるように身体を震わせ、LUCKを見上げた。
「お前は、人の情を食い物にした。理解しているな」
「そ、それは……」
「保護施設はそもそも、放浪者には命綱だぞ。もし今後、この世界に飛ばされてくる『放浪者』が信用されなくなったら、お前はその責任をどう取るつもりだ」
「……っ、それはっ……!」
 田口の顔色が初めて変わった。口調も、それまでのものとは明らかに違う。
 今後、この世界に飛ばされてくる、本物の『放浪者』たち、彼らに対する保護施設側の信用とその喪失――それらを、LUCKの言葉で初めて認識したらしい。
 先刻、捕まってここへ連れ戻された時とは違う意味で青ざめているのが分かる。恐らく、放浪者を騙ったその意味を、これまでは深く考えていなかったのだろう。
「家族に相談する……という選択肢はなかったのか?」
 取り返しの付かないことをしたかも知れない、と理解し始めているのを見て取ったのか、ラシェルが、いつもの穏やかな口調で問う。
「そうですよ。もう、こんなことはやめましょう?」
 深々と俯いてしまった田口の顔を覗き込むようにしながら、斬華も語り掛けた。
「確かに今の世の中は、ナイトメアのせいで窮屈で危険、それに中々働きにくいと思います……」
 事実を述べると、自然下がった視線を、「ですが」と挟んで元通り田口に向ける。
「お姉さん達は、そんな世の中が少しでも変わるように命を懸けてナイトメアと戦っています。今、人間同士で傷付け合ったり、奪い合ったりするのは愚かなことだと思いませんか?」
「それは……思いますけど、でも……」
 眉尻を完全に下げた田口は、今更どの面下げて真っ当な道に、とでも言わんばかりだ。
 だが、斬華は食い下がるように続ける。担当機関に突き出す前に、どうにか次の道へ進めるよう説得したい。
「まだやり直せます! 罪を償ったらまた一生懸命働いてみませんか?」
「えっ……」
 田口は目をしばたたいた。
「そりゃ……働けるのならそうしたいですけど……」
 彼の脳裏には、連日連敗だった再就職活動の日々がよぎっているのは明らかだ。けれど、斬華は笑顔で言葉を継いだ。
「SALFでよければ紹介しますよ! こう見えて、結構顔は利くんです!」
「それに、あなたにはご両親がいるんでしょう」
 口調を改めたラシェルも、口を添える。
「あなたのことを想い、心配してくれる人がいるということは、あなたは一人ではないということです」
 目を見開いた田口は、穏やかに頷いているラシェルと斬華を交互に見比べ、やがて涙を流しながら俯いた。
 家族の支えは、何にも勝る――それが、田口の立ち直るきっかけになればと願いながら、ラシェルはやがてやってきた担当機関のスタッフに連れられて施設をあとにする田口の背を見送った。

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