オープニング詳細|WTRPG11 グロリアスドライヴ
  1. グロリアスドライヴ

  2. SALF本部

  3. 【果冠祭】裸実猿の来襲

【果冠祭】裸実猿の来襲 月華霊夜

形態
ショート
難易度
普通
価格
1000
ジャンル
バトル コメディ 
参加人数
104~10人
予約人数
10010100
基本報酬
200000G
200SP
2000EXP
おまけ報酬
20000G
相談期間
3
締切
2019/08/28 08:00
完成予定
2019/09/07 08:00
機体使用
-
関連シナリオ
-

●地中海に浮かぶ

 ナイトメアによって壊滅し、国という形を維持するのすら困難な『エオニア王国』。
 国を背負う幼い王女は、考えた。
 途絶えている祖国伝統のお祭りを復活させられないか、と。
 国主が前に出て、明るい話題を供する事が大事なのだ。
 この国の未来は続いていくのだと示す必要があるのだ。

 もともとの祭りと同じものは出来ない。
 例えば、果物を大勢でぶつけ合うメインイベント。食べ物を無駄に出来るほど、国の財政は豊かではない。有り体に言えばむしろ貧乏だ。


 ――ぶつけるものは、ペイント弾。
 使われるはずだった果実は、沢山の料理に変えて皆で食べればいい。

 ――ここは今やSALFの前線基地。
 古きに拘らず彼らにとっても楽しいものにするべきだ。

「我と共に、全員が参加者になれる楽しい祭りを作っては貰えませぬか」


 そんなこんなで、開催される運びとなった果冠祭。

 だが、忘れてはならないことがある。
 エオニア王国はヨーロッパ戦線に程近い‥‥と、言うよりも真っ只中だ。
 国のほぼ全域がナイトメアとの競合地域状態であり、SALFの軍事基地も各所にある。
 正しく、対ナイトメアの最前線の1つとも言える地域なのだ。

 そんな場所で、こうした催しが行われるということは――。

「キャアアアアアアアアアアッ!」

 会場にナイトメアが現れることもある、ということ。
 甲高い悲鳴を上げて逃げ惑う半裸の美女達‥‥え、半裸?

「ウホッ!!」
「ウホホホッ!!!」
「ウッホォ~~~っ!!」

 そんな彼女らを追い回していたのは、見たところ普通のゴリラのように見える。
 が、断じてゴリラではない。普通のゴリラは、もっこりしたブーメランパンツなんて穿いていない。
 何よりも腕が4本もあったりはしない!
 そんな奴らが大きな籠を背負い、中から果実のような物を取り出しては投擲している。

「キャアッ! 何これぇっ!?」
「服がっ、服が溶けちゃうぅっ!!」
「いやぁん! あたしのスマホ~っ!」

 その果実が命中した女性達の衣服や装飾品などが、音を立てて融解を始めていた。
 どうやら生命体を除いた有機物や、無機物を溶かす成分を含んでいるらしい。
 人体には影響がないようだが‥‥。

「ウッホ、ウホホホホッ!」
「いやぁぁぁぁ、何だか手つきがやらしいぃぃっ!!」

 完全に鼻の下を伸ばしながら、ワキワキと指を蠢かせ迫るゴリラ型ナイトメア。
 ジワジワと迫って来るその様は、正しく変質者そのものっ!
 このままでは折角の果冠祭が台無しにされてしまう‥‥!

 ライセンサー達は一刻も早く、現地に向かわれたし‥‥!!

●目的
 ゴリラ型キメラ達を殲滅すること

●現場
 果冠祭の某会場。
 周辺の避難は未完了。野次馬多数(全て男性)。

●敵情報
 ゴリラ型キメラ×8
  外見は本文参照。小型(3m)で、成態想定。籠の中に、特殊な果実を生成。
  果実は衣服や装備品を溶かしてしまう効果が確認されている。通称『裸実(かじつ)』。
  果汁は妙にベトベトしていて、気持ちが悪い。何故か、水着は溶けないとか。

  基本的な行動原理は、女性を裸にして追いかけ回すというもの。
  それにより生じる精神エネルギーを糧にしているらしい。
  屈強な身体をしているが、身体能力は生身のライセンサーと互角。

  獲物は女性や、可愛らしい少年ばかりを突け狙う。
  妨害しようとする男性に対しては、威嚇行動をとり排除しようとする。

●登場NPC
 a.野次馬
  自称ライセンサーのファンであり、避難誘導を拒否った猛者達。
  基本的に邪魔にはならない。また、何を言っても無駄。
  「ライセンサーの皆さん、頑張ってっ!!」

 b.SALFスタッフ
  ライセンサー達の行動を補佐するスタッフ。
  あらゆる技術を駆使して、ライセンサー達の尊厳を守ってくれる。
  「皆様は、安心して戦って下さいね!」

 c.被害女性達(一部少年含む)
  キャーキャー言いながら逃げ惑っています。
  ライセンサーを見つけると、助けを求めて跳び付いてくるかも?(果汁塗れ)

●注意事項
 本作戦中、装備をロストする可能性が極めて高い。
 一切の保証はされないので、持ち込む場合は自己責任で。

折角のお祭りだというのに、なーにをやっているんでしょうね私は。
という訳で、2Divのミニ連動【果冠祭】。お色気担当の月華霊夜です。

このままでは、健全なお祭りが不健全なものになってしまいます。
それを阻止する為に、皆様の奮戦が求められていますよ。
既に手遅れ? いや、大丈夫でしょう。うん、セーフセーフっ!

それでは、皆様のご参加をお待ちしております。
あ。解説は最後まで確りと確認をお願いしますね!

  • アンバランス・グラマラス
    月魅森 恋雫la0029
    人間13才|ネメシスフォース×セイント

■情報
・服装:白系のワンピース(特注サイズ)
・一応『着替え』は持参し、『SALFの方』に預けておく

■行動
・『距離が有る間は[フォースアロー]か[射撃]』『近づかれたら[杖]に持ち替えて殴る』を基本に対応
・『裸実』の害は見て分かってはいるが、『的(=胸)』が邪魔で避けるのは難しい為、或る程度『撃ちあう』方針
・途中で『武器』が破損したら『副武器』の品に持ち替えて継続
・『被害者の方』が届く範囲にいる場合は、[全力移動]で庇える位置に/結果『被害者』に抱き着かれたり、それで服が溶けたりする可能性も

・途中ふと『裸実』=『果実の一種』なら『食べられる』可能性を考え、食べてみた結果、酷いことに
・口にした結果=『1:周りを剥こうとする/如何にも』『2:脱衣衝動/[裸にする]為の実なので有りそう』『3:膨乳&膨尻/急成長して服が弾け飛ぶ&[体質]的には一番有りそう』『4:胃の中で膨張/此方も[内側]から服がはじける&[食べ過ぎた場合]の効果として[恥ずかしさ]の吸収なら有りそう』の何れか(若しくは複数)の効果が
・尚『味』に惹かれて『籠』を強奪しに行く(結果[討伐]に繋がる?)&他の方に勧める可能性有/体質的に『量』はかなり食べられる

・終了後『籠』の中の『裸実』を再度口にしようと

  • 王国の猛将
    ラルフla0044
    放浪者15才|ゼルクナイト×セイント

裸体にされてパニックか、人間は大変だなぁ。まあ女性優先だから、人間の女性は大変と言うべきか

狙われない(可愛らしい系じゃないし狙われないと思う?)から普通に戦闘
とりあえず周りがパニックしてても、敵逃して任務失敗にならないように作業
遊ぶのも大事だけど、仕事である以上普通に処理する人が居ないと。自重せずにやるなら尚更

具体的には主に幻想之刃や審判で識別範囲ばら撒き。審判の場合味方の回復も
範囲攻撃の外にいる敵にはフレイムロードやスナイパーライフルで脳天ぶち抜きしかける
まあ無くなってもいい装備ばかりとはいえ、金とメダル考えたらあんまり消費したくはないし距離とって処理
いつも通り女性に関しては種族違うしスルー。つーか金目の物破壊する液まみれとか他の男性のところに行けば?と。野次馬でもいいよ?
…まさか野次馬にHURATHIな真似する奴…野次馬内の裏切り者とかいなかろ、いても処刑やろから

果実残るなら他の食う人の様子みて回収するか否か決める

万が一、万が一だよ?
ターゲットに入ってて襲ってたら、人の金溶かして来たら…R指定(ゴア)を用意するよ?
宵闇斬で足止めて、うん。
いくらスタッフが尊厳守るといっても労力勿体無いし、衣服だけ溶かすなら、敵の皮膚もセーフよな?生きたまま剥いで腰巻にでも使おう。
人の物壊したら、自分の物で補填すべきよな?

はわわ、もう夏も終わりだというのにまた変なナイトメアです…
しっかりやっつけないといけませんね…!

ナイトメアを確認次第、ハンドガンの射撃で攻撃していきます…
が、反撃で裸実をぶつけられて服が溶けちゃいます。
野次馬の人達に裸を見られないよう身体を隠そうとしますけれど、そうすると攻撃どころか動くことも侭ならなくなって…ナイトメアが迫ってくれば、逃げられず捕まっちゃいます。

何とか抵抗しますけれど、身体を弄られたり揉まれたりすると力が抜けてしまって…
そのうちに、されるがままになっちゃいます。
恥ずかしい仕打ちにも抵抗できず、野次馬の人達にも全部見られちゃうと思います…。

他の参加者さんに助けてもらったら戦闘には復帰します。ハンドガンが残っていればそれで攻撃を。

  • 新たなる道
    黄昏 空la0099
    放浪者18才|スピリットウォーリア×ゼルクナイト

現場に到着し敵の様子を眺めるとひどい頭痛を感じる
「…変態レベル、ターゲット確認、排除、開始」
お巡りさんこの人(ナイトメア?)です、と突き出せないのが何故か口惜しい
さて、敵はこちらの装備を溶かすようだから、必要最低限で来てみたが…何とかしてみせるさ!

まず、この変態、もといナイトメア達を包囲する事を念頭に行動する
ここで逃して新たな変態を生み出させるわけにはいかない!
(主に女性陣にとっては敵であるだろうから…)
とりあえずこれ以上現場で逃げ回っている人達に敵が纏わりつかないように庇おう

敵にとっては楽しみ(?)を邪魔されたこちらを排除しようとしてくるだろう
味方が包囲しつつ、オレに関してはある程度敵の注意を引きつけてみよう
ロードリーオーラを発動、注視効果で釘付けにし、その隙を味方に攻撃してもらおう
死角からの攻撃も有効になるだろう
オレ個人としては鉄槌をメイン武器として、使いつぶすくらいのつもりで使用する
もし先端が解けちゃって鈍器部分が無くなってしまったとしても、槍みたいに突く事は出来るだろう
もしもの時の為にハンドガン、薙刀も持って行く
鉄槌が使用不可になったらそちらも使っていく
近接武器+幻想之刃で複数の敵を攻撃

逃げる一般人や身動きが取れなくなっている味方をアーリーガードで庇う
野次馬の目に長い事晒させるのも忍びないので何か肌掛けみたいなもの準備していこうかな

  • カチャーシーのニーニー
    金剛明la0352
    人間16才|グラップラー×スピリットウォーリア

ゴリラバスターの称号を持つ者として、ライセンサーの中のゴリラとしてナイトメアのゴリラを倒しに来た。
「武器以外の装備がロストしても、敵を倒せれば一向に構わんウホ!」
語尾がゴリラになってる。

「二人ともよろしく」と袋井 雅人(la1089)月魅森 恋雫(la0029)のカップルは友人なので挨拶、彼らがピンチになれば可能な限り助けに行く。

ハプニングには動じない、敵のゴリラも裸だなら俺も武器以外は裸のゴリラになって立ち向かう。

飛雀幻舞で敵の攻撃も、邪魔になりそうな存在も回避を試みる。
敵が味方の女性に悪さをしてる隙をついて、縮地突撃などで殴り殺しにかかる。
ライセンサーのゴリラは敵のゴリラに情け無用。
敵の威嚇、ゴリラ舐めんな俺が、俺こそがゴリラだ!
と殴り殺しにかかります。
ルール無用の悪党に正義のパンチをぶちかましに行きます。
敵の攻撃は、回避主体ですが場合によっては受けて耐えてから反撃を挑みます。

味方や被害者を巻き込まないような場所を探して移動してから
「ゴリラカッターッ!」
と叫んで、敵だけを狙ってきちんと識別をしてブラッディクロスを使い切るまで使い敵を攻撃する。ちなみに、ゴリラビームやゴリラアローはまだ出ない。

・何か最近こんな依頼ばっかりだな、と思いつつ参加。
果実に当たらなければ問題ないと拳銃で遠距離戦。
水着は着ていないので当たったら問題ばかりしかなくなる。
「野次馬といい相手の能力といい、何か既視感しかないですね~…。というかこういう依頼ばかりですね~、最近~…(汗)」

・投げてくる果実を撃ち落としつつゴリラを攻撃。
撃ち落とした時に汁がかかってるとは気が付かずに。
銃がロストするようならソードに切り替え斬りつけていく。
周りが大変な事になっていたら焦りつつ攻撃。
何かに躓いて思いっきりゴリラに頭突きかましながら転んでしまったりも。
衣服の状態には最後まで気が付かず野次馬達には大サービス状態。
「遠くからチクチクと行きましょうか~。あの実も当たる前に撃ち落としてしまえば~」
「あまり強くないようですし、近接戦でもいけそうですね~。それなら頑張りまs…ふぁ、きゃぅん!?」
「け、剣も溶けて…こうなったら拳と蹴りで頑張るのですよ~。幸い数は多くないですし~。全員が大変な事になる前に終わらせましょう~。………時すでに遅そうですけども~(汗)」

・依頼後、何とか無事に倒せてホッとするもとっくに衣服は全部無くなっていた。
「何とかなりましたかね~…あら、あ、きゃぁぁ!?」

  • 宇宙系マスコット
    てくたんla1065
    放浪者10才|セイント×グラップラー

「ゴリラ流行ってるん?今年のトレンドかいな」

【心情】
「溶けたら勿体ないやんなー」
高価な物等が溶けてしまったら勿体ないので早めに倒した方がいいと思う

【準備】
「ちゃんと空気読んで水着着てきたでー」
装備品を溶かしてしまうとの事なので、お手軽装備
元々全裸状態だけど、雰囲気でスク水を着用(♂)

【行動】
「ゴリラの脳ミソって美味いんかいな?」
「出オチっちゅーんやろ、こーゆーの」
自分はゴリラ対象外なので、様子見つつ倒していく
出来るだけまとまってる所を狙う
女性が全裸になろうが、てくたんにとっては「みんな大体地球の生き物」だから
特に気にとめない

ゴリラが女性に夢中になっているところを少し離れた場所(死角)から狙う
ガーディアンストライクで攻撃
回復にはハイヒール
女性参加者がダメージを受けていたりしたら、傍でシールド回復しつつ審判の雨雫で攻撃

※アドリブ可

本依頼には黒いトランクス型の水着を着用して参加。
いつもの眼鏡は溶かされると困るのでコンタクトレンズを着用。

現場に着いたらあまりのとんでもない光景に思わず目が血走る。
装備をロストしないように裸実対策で水着を着て来ているが、要救助者達がベトベトの裸体で抱きついてくる感触が凄過ごすぎて狼狽える。
要救助者達は抱きしめたり優しい言葉をかけながら保護してSALFスタッフへと引き渡す。

親同士が決めた婚約者の月魅森恋雫(la0029)さんの動向には気を付けておく、何かあったらすぐに助けに駆けつけられるようにしておく。
月魅森さんが裸実をギラギラとした怪しい目で見ているので、もしもの際はゴリラとの戦闘の邪魔にならないように月魅森さんを全力で取り抑える。

ゴリラ達との戦闘では仲間のライセンサー達とガチで連携して戦う。
スキルはケチケチせずしょっぱなからバンバン使用。
ゴリラ達をライセンサーの仲間達で包囲するように意識しながら位置取って戦闘する。
どんな相手だろうと油断しないようにする。

現場で起こるヤバいHなトラブルはどんな時でも安心のSALFスタッフにお任せする。
この現場の光景やベトベトの裸体の感触や仲間のライセンサー達の女性陣の水着姿をしっかり脳に焼き付けておく。

目的:
装備を溶かす悪いゴリラたちをやっつける。
溶かされた装備品の恨みを知れ!

行動:
事前に大切な装備はSALF職員に全て預けておく。
でも武器がないと困るので、ボクシンググローブ位は付けておく。
また、服装はスクール水着の一張羅にする。暑いし。夏だし。
……というかこの国スクール水着という概念があるのだろうか?

戦闘開始後はロードリーオーラを使用して一気に接近。
これで被害女性達は安全に逃げられるはず!多分!
そしてゴリラがこっちに向けて一斉に果実を投げつけてくることは確定的に明らかなので、
他のゴリラを盾にして果実を防いでいく。まあ装備は外してあるしベタベタする位でしょ。
ボクシンググローブが溶けても仕方ないよね。素手でもなんとかするのがライセンサーだ!

そしてゴリラは女性を裸にするという攻撃をするのは分かっているので、
じゃあ裸にされることを前提に殴り掛かれば実際問題ないはず。
という事で水着が破かれようが何だろうが関係なく殴り続ける。
目撃者を倒してしまえば実質何も見られていない精神。
よしんば野次馬がたくさんいたとしても、
どうせ倫理規制的な何かで白く輝いて直視できないからセーフ。

戦闘が終わったらとりあえず別の水着に着替えてお祭り再開。
さすがにゴリラを倒した後なら特に問題はないだろう。
果実がうっかり混じっていたとかそんなことがない限り。

アドリブ、お色気歓迎
【心情】
果冠祭の参加を朝から楽しみにしてたため早く倒して再開させたい
「わざわざ祭りの日に襲撃かけなくてもいいじゃない、変態KY共め」
【目的】
ゴリラ抹殺、被害者の救助
【格好】
女性用水着上下、デニムショートパンツ、パーカー
【準備】
水2L、バスタオル
【行動】
まずSALFスタッフに、被害者達の服と水とタオルの手配を依頼してから戦闘に参加
「最前線で出てくるナイトメアがコレって…敵指揮官は何考えてるのかしら?」
自分も狙われそうなのは自覚しているため、基本はフォースアローと審判の雨雫での遠距離攻撃で、敵を被害者から引き離す様に餌として動く
「果冠祭の予行練習と思えばいいか…」
「やっぱりごついゴリラ相手じゃ癒されないわ、美少女に転生してから出直してきなさい!」
接近されてしまったらインパクトアタックを使い相手の股間目掛けて武器で全力のアッパースイング
「気持ち悪いもの近づけてんじゃないわよぉ!」
周囲に余裕が出てきたら被害者をスタッフの方へ誘導する方向にシフト
「こっちならあたし達に巻き込まれないから安心してちょうだい」
敵を倒して籠と裸実が残ったら金儲けの気配を感じるが断念してSALFに提出
「果汁をスプレーにしてジョークグッズに…いや、出所バレたらイロイロ面倒そうね…」


 果冠祭で賑わう会場に、突如として姿を現した奇抜なゴリラ型ナイトメア群。
 ナイトメア達は女性に次から次へと裸実を投げつけ、下卑た笑みを浮かべて追い回す。
 その蛮行を目の当たりにした袋井 雅人(la1089)は、目を血走らせていた。
 普段なら眼鏡がキラーンっと光るとこだが、今回はコンタクトレンズなので割愛である。

「何てうら‥‥酷いことをするんでしょうか‥‥!」

 途中で言い直したのは、決して許嫁である月魅森 恋雫(la0029)が居たからではない。
 尤も、当のご本人はと言えば彼とは別のことに視線を釘付けにしていたのだが‥‥。
 彼女の視線の先にあるのは‥‥ゴリラ達が背負っている籠いっぱいに詰まった裸実。

 ごくり。そう、恋雫の喉が鳴った。

「‥‥アレは、どのようなお味が‥‥」
「つ、月魅森さん?」

 ある意味でゴリラ達よりもギラついた眼で、じっと裸実を見つめる様に雅人は戦々恐々。
 すっと、彼の肩に手が置かれた。共通の友人である金剛明(la0352)が、無言で頷く。
 彼の眼は語っていた。何かあった時は、手助けすると。
 ‥‥もしもの時は、自分達で彼女を諫めよう。そうしよう。

「はわわぁ、もう夏も終わりなのに‥‥」
「もぉーっ! 折角のお祭りだって言うのに、空気読んでよね!!」
「然しこの状況、凄く既視感がありますね~。というか、こういう依頼ばかりのような‥‥」

 余りの状況にリオ・カッツ(la0049)は困惑を隠せず、トレニア=ルサールカ(la3539)は大いに憤る。
 大崎・愛菜(la0926)は、此方に声援を向ける群衆に見知った顔を見かけ、微苦笑を浮かべた。
 ‥‥いやいやお嬢さん。依頼は、こういうものばかりではありませんからねっ!
 それにしても、酷い光景だった。黄昏 空(la0099)は、眉間を揉みながら呟く。

「お巡りさん、変態ですと突き出したくなるな‥‥」
「人間は大変だなぁ。この場合は、女性は大変だと言うべきか?」
「うちはちゃんと空気読んで、水着を着てきたでー」
「‥‥マイペースだね、君達は」

 が、正しく他人事な様子のラルフ(la0044)と、その肩のてくたん(la1065)には思わず苦笑が浮かぶ。
 うさぎのゆるキャラな外見で水着姿なのは、可愛らしいが‥‥。
 ともあれ、何時までもこうしてはいられない。
 スクール水着姿の雪室 チルル(la2769)が、準備万端とばかりに拳を振り上げる。

「大事な服とかを溶かす悪いゴリラ達をやっつけるよーっ!」

 溶かされた衣類などの恨みを思い知れーっ! そう言った思いのこもった叫びにライセンサー達が頷く。
 逃げられたらことなので、包囲殲滅あるのみっと、彼、彼女らは三方向へと散った。


 真っ先に地を駆けて、真正面から突っ込んだのはチルルだった。
 其方に居るゴリラは2体。いずれもが、目の前の獲物に夢中で彼女には気付かない。
 故に、チルルが真っ先に行ったこと。それは――。

「ほらほら、こっちだよー!!」

 自らに注視を集めるスキル、ロードリーオーラの発動!
 我こそが、お前達が討ち取るべき君主であると知らしめる想像の力は、確かに効果を発揮した。

「ウホホッ!!」
「ウホォ~~~~っ!」

 異性良く此方に近付いてくる、水着姿のチルルを見止め、ゴリラ達は喝采を上げる。
 早速、挨拶ばかりに裸実が投擲されて、彼女の身体にあたり爆ぜる!

「うあっぷっ、口に入った。うわぁ~、あっまいっ!」

 予め装備はSALFスタッフに預けた水着姿のチルルは、裸実の効果に一切臆することはなかった。
 が、べったりと地肌にこびり付くその果汁は気持ち悪く、尚且つ、諄い位に甘い‥‥!
 美味しい、とはお世辞にも言えなかった。味まで悪いとは、正しく最悪の果実である。
 そうやってベトベトになっていく姿を見て、ゴリラ達の興奮も否が応でも高まるというものだ。

(不味いのか。回収しようかと思ったが、止めておくか)

 何処までも他人事のように捉えながら、肩にてんたくを乗せたままのラルフが心の中で独り言つ。
 美味しいようであれば回収しようかと思っていたが、それはないなら用はない。
 本当に狙われないというのは、楽な仕事で――‥‥などと考えていた時であった。

「た、助けて下さいっ!!」
「お兄さん、助けてぇっ!」
「えっ」

 チルルの行動により、難を逃れた被害者達が駆け寄って来るではないか。
 然も、衣服を溶かし装備を破壊する果汁塗れで、だ。
 他所に行け? いやいやご冗談を、今、すぐ傍には君しかいません‥‥!!
 ああ、いや、てんたくも居た。

「おっと、こらあかん。堪忍なっ」
「ちょっ!」
「「助けてぇっ!!」」

 てんたくがラルフの肩から飛び降りるのと、女性達がしがみついてくるのはほぼ同時だった。
 まさか、助けを求めて来る被害者を無碍に扱うなど、ライセンサーとして出来る筈もない。
 というより、したとしても逃げてくる彼女らが、そんなことに構う筈もない。
 放浪者であり種族が異なる故に、こうして抱き着かれても何も感じることはないのだが‥‥。

 ジュウウ~~‥‥。

 溶けていた。

 別になくなっても構わないとは思ってはいたが、費用的に見て失いたくはないと思っていた装備が。
 どうにかこうにか、彼女らを引き剥がして逃がす頃には、衣服を含めて見事にボロボロに。
 唖然とした顔で、デフォルメされた狼の視覚効果が現れた裸体を見下ろす。

「‥‥ラルフはん?」
「‥‥人の金をよくも‥‥」
「うおおっ、マジギレやん‥‥」

 おずおずとてんたくが声をかけた瞬間、ラルフの怒りに火が点いた。
 その矛先は、今ちょうど、チルルと殴り合いと言う名の遊びに興じていたゴリラ達へと向く。
 下品に鼻の下を伸ばし、四本腕で彼女の四肢を抑えんとしている彼ら。
 その様子が、ますます火に油を注ぐ結果となり――彼は、怒りの咆哮を上げながら駆けだした。
 鈍く湿った音と共に、何か道路に飛び散り、野太い悲鳴が上がる。

「‥‥ゴリラの脳ミソって美味いんかいな?」

 ボソリと呟いたてんたくは、2人を援護する為に動き出すのであった。


 裸実は、恐ろしく甘い。その事実は、恋雫の食欲を大いに刺激する情報であった。
 そして実際、頬に付着したその果汁を口にした瞬間から――彼女は、我を失った。
 それはもう、発育途上な裸体の全てが露わになって尚、自らゴリラ達に挑まんとする位に!

「袋井さん! お放し下さいっ! 私は、私はアレを、アレをもっとぉっ!」
「いやいやいや、駄目ですよ! 明らかに誘っているじゃないですかあれぇっ!」

 豊過ぎる胸の頭頂部を含める隋所に、大量の湯気を生じさせた恋雫を雅人が羽交い絞めにしていた。
 そうしなければ、目の色を変えた彼女は3体のゴリラ達の中に突っ込んで行っただろう。
 明らかに恋雫の肉果実を凝視し、ワキワキと指を蠢かせている野獣達の中に、だ。
 どんなことが起きるのか、若干の興味が――いやいや、婚約者として断じて看過することはできない!

 とは言え、このままでは良い的なのは事実。
 あっという間に恋雫の白いワンピースは跡形もなくなり、自分の獲物も融け消えた。
 かと言って殴り合う為に彼女を手放せば、それはもう物凄いことになってしまうだろう。


 ならばどうする――そう、友人を頼れば良いのだ。

「おらぁ、ゴリラ舐めるなウホッ!!」
「ウホッ!?」
「ウホホホォッ!!」

 ゴリラ達が、恋雫に興味津々であった隙を突いて、ゴリラを破壊する者‥‥明が突っ込む!

「悪のゴリラめ! 俺が、俺こそがゴリラだぁぁぁっ!!」

 えぇっと、何だかよく解らないが凄い勢いだっ!
 見物人達も、余りの勢いに押されてか「お、おぉ?」っと戸惑い気味のご様子。
 そもそも、ゴリラなナイトメアに対して、ゴリラを舐めるなとはこれ如何に!?

「ゴリラ、カッタぁぁぁっ!!」
「「「ウホオオォォォッ!?」」」

 薙ぎ払うように十字を描く漆黒の刃が、空間に血の沸騰の如き赤い軌跡を浮かび上がらせる。
 身体を引き裂かれる痛みに悲鳴を上げるゴリラ達は、反撃とばかりに明に殴りかかってゆく。
 そうした奮闘を前に、雅人は恋雫の胸を‥‥もとい、身体を揺さぶって訴える。
 何やら見物人から歓声が上がっているが、この際だ、気にしている場合ではない‥‥!

「月魅森さん! さぁ、加勢しましょう! ゴリラを倒せば、裸実も手に入ります!」
「‥‥そう、ですね。倒して奪ってしまえば良いんでした‥‥!」

 説得の方向性を変えると、恋雫はアッサリと納得して頷いた。
 未だにその眼には、激しい食欲の焔が燃えているのだが‥‥今は兎に角、敵を倒すことが先決!
 たわわな果実が揺れては弾み、見物人達のボルテージも最高潮に達しつつあった。

「皆さん! 彼方の実は、僕が予約済みですからね! 其処をお忘れなく‥‥!!」
「も、もう、何を言っているのですか袋井さん‥‥!」
「ウホォッ! 二人共、惚気てないで早く救援を‥‥!!」

 尚、完全に余談ではあるのだが‥‥。
 ゴリラが倒されると共に、裸実は残らず溶けて消えてしまう運命にあることを、誰もまだ知らない。


 各方面で、激しいゴリラとの闘いが繰り広げる中で‥‥此処が一番、盛り上がっていた。
 何が? それは勿論、ライセンサー達の闘いを見守る見物人達が、である。

「く、くそ‥‥卑怯な‥‥!」

 口元を抑える手の隙間から、鮮血を滴らせながら空が呻きながら片膝を付いて俯いていた。
 余程、激しい戦いだったのだろうか。顔は耳まで真っ赤に染まり、呼吸も荒くなっている。
 既に装備は半壊状態であり、彼の肢体もまた淡く輝く謎の光に局所的に覆われている。

 いったい、何があったというのだろうか!!

 ――え? 前置きは良いから、早く状況を見せろ?

「ああぁぁ、恥ずかしいですぅっv もっとぉ、もっと見てくださぁぁいっvv」
「何をするんですかぁっ! ちょっと、見えないですよ~~っ!」
「ちょっと、この変態っ! 何て格好をさせるのよ! は、離しなさいぃぃっ!」

 何ということでしょう。

 3体のゴリラ達に、リオ、愛菜、トレニアが取り押さえられてしまっているではないか!
 どうしてこんな状況になったのかと言われれば、中々に説明が難しい。
 抽象的に例えるのならば、こう、転がした物の結果がこうなってしまったというべきか。

「リオちゃぁん! 頑張ってくれぇっ!」
「くそぉ、俺達はこうして見守ることしかできないっ!」
「ああぁぁ、い、良いんですぅv それが良いんですぅぅ、もっとぉぉvv」

 リオは両手を頭の上で拘束され、膝裏に手を入れるようにして後ろから抱えあげられていた。
 そのままゆさゆさと揺さぶられれば、メーター級の爆乳が激しく揺れ動き、謎の霧が張り付いて離れない。
 頬を真っ赤に染めながら訴えるその様に、見物人達は遠慮なく熱い眼差しと声援を送っている。

「い、いったい何が起きているんですかぁっ! 何も見えません~~っ!」
「‥‥ごくり‥‥」
「だ、黙っていようぜ‥‥知らない方が良い、うん、きっと良い」

 愛菜はと言えば、ゴリラの手で完全に視界を塞がれ、両手を後ろに捩じり上げられている。
 本人は気付いていないのが、激しい戦い(?)の影響で、既に一糸纏わぬ有様だ。
 デフォルメされた狐さんマークを張り付かせて悶える様を、見物人達は固唾を飲んで見守る。

「密着しないでよっ! コラァっ! あたしは抱き枕じゃないのよっ!!」
「‥‥俺、もうあの子が男の子でも良いや」
「同士よ。漸く、此方の世界に目覚めたようだな」

 トレニアに至っては、片足を掲げるような態勢のままでゴリラに抱き着かれてしまっている。
 生臭い吐息がはきかけられ、毛むくじゃらの身体に密着されて不快感はいや増すばかり!
 彼が侮蔑の言葉を喚き散らしながら見悶え、煙の面積が増えるにつれて見物人達が何かに目覚めてゆく。

「くそ‥‥これでは、迂闊に手が出せない‥‥」

 ‥‥もうここまで言えば、お解りであろう。
 そう、空は余りに刺激の強すぎる光景を見せつけられて、鼻血を噴いてしまったのである。
 特にリオに至っては、自分から「触ってくださぁぁいv」なんて訴えてくるのだから‥‥!

 この状況は、他方面の殲滅を終えた仲間達がやって来るまで続いた――‥‥。


 結果から言おう。

 ライセンサー達の献身(?)の甲斐もあり、ナイトメアはその全てが討伐された。
 逃げようとした個体もいたようだが、逃走経路を塞がれていてはどうしようもない。
 何よりも、ライセンサー達の怒りを買ったのが、彼らの最大の敗因であろう。

「‥‥結局、1つもまともに齧れませんでした‥‥」
「まぁまぁ、月魅森さん。そもそも、あのゴリラの生成した物だった訳ですから」
「金儲けに使えるかなーと思ったけど、味程甘くはなかったわね‥‥」

 着替え終えた後、まだ落ち込んでいる恋雫を雅人が必死に慰めていた。
 ライセンサー達は、裸実に興味を抱いた者も多かったが、先述の通り残らず消失している。
 ‥‥或いはアレは、ゴリラの身体の一部だったのかもしれない。それはそれで、気持ち悪いのだが。
 と言うか、トレニアさん? 何を言っているのかな? え、冗談? ならば良いんですけども。

「あううう、わ、私は、私は何て恰好をしていたんでしょう~‥‥あううう‥‥」
「あ~‥‥まぁ、うん。虫に刺されたと思って‥‥」

 全てが終わった後で、自分の身体の有様に気付いた愛菜は、空から渡されたバスタオルに包まっていた。
 何しろ、最初から最後までまーったく気付かずに、全裸のままで戦い続けていたのだ。
 何やら彼女のファンは増えたようだが、本人にしてみれば全く嬉しくはないだろう。

「はわぁぁ‥‥v 何だかまだ火照っていますぅ‥‥v」
「リオさん、此方の飲み物をどうぞ‥‥!」
「新しい着替えも用意してますよ!」

 同じくバスタオルに覆われたリオは、何故か複数人のファンに囲まれて世話を焼かれていた。
 何故に彼女の服のサイズなどを知っているのかは‥‥まぁ、ファンだから仕方がないね!

「さーて、それじゃあ、お祭りは再開ね! え? 後片付けがあるから、もう少し先? えーっ」

 仕事を終えて、そのまま祭りに参加するつもりだったチルルの、残念そうな声が聞こえる。
 まぁ、片付けさえ終われば直ぐにでも再開されますから、我慢してもらうしかない。
 尚、今回の任務に参加したライセンサー達には、お礼として記念硬貨が贈与されたという。

成功度
大成功
拍手数
6

現在の拍手ポイント:0

あなたの拍手がマスターの活力につながります。
このリプレイが面白かったと感じた人は拍手してみましょう!
拍手1回につき拍手ポイントを1消費します。

MVP一覧

MVPはいませんでした。

重体者一覧

重体者はいませんでした。

参加者一覧

リンク参加者一覧


スレッド一覧

スレッドタイトル(レス数)最新投稿日時