オープニング詳細|WTRPG11 グロリアスドライヴ
  1. グロリアスドライヴ

  2. SALF本部

  3. 【DG】想いを電子の海へ乗せて

連動 【DG】想いを電子の海へ乗せて 雪芽泉琉

形態
イベント
難易度
易しい
価格
1000(EX)
ジャンル
DG  日常 
参加人数
221~25人
予約人数
10010100
基本報酬
90000G
90SP
900EXP
おまけ報酬
10000G
相談期間
4
締切
2020/01/16 20:00
完成予定
2020/02/05 20:00
機体使用
関連シナリオ
-


 戦略的音楽隊──それは緒音遥が目指す、一つの理想だった。
 歌いながら、演奏しながら、戦場で味方を鼓舞し、指揮を高め、カッコ良く戦うアサルトコア部隊。
 とはいえ現実化するには様々な問題がある。いくつもの実績を積み重ね、粘り強く交渉していく。
 これを緒音は『プロジェクト・ステラ』と名付けた。
 前回作成したPVは大変好評だった。次のステージは──

「音楽といえば、やっぱりライブでしょ」

 企画書片手に緒音がやってきたのは、イタリアとクレタ島の間に位置する、地中海の島国エオニア王国。
 欧州で起きた大規模襲撃事件が解決し、健闘したライセンサーを労う祭りを開きたい。そう言ってイベント費用をSALFから引き出した。
 次は会場を押さえるのだ。

 緒音の話を聞いて、10歳の幼き王女パルテニアは、思わず立ち上がって目をキラキラ輝かせた。

「ライブをまたやるのか!」
「はい。ライブと屋台を楽しむ祭りをやり、その映像をネットに流します」

 昨年の夏、ミーベルステファノスという祭りの際に、ライセンサー達がライブをするのを見て以来、王女はすっかり音楽に夢中だ。

「昨年の祭りのおかげで、エオニアの方はライセンサーの音楽に好意的ですし、多くのライセンサーにエオニアという土地を知ってもらうのも、この国の復興に役立つと思います」
「それは大変ありがたいことなのですが……海でよろしいのですか?」

 王女の秘書兼家庭教師であるエレクトラは、不安げな表情。緒音が会場として海を使用したいと言ったからだ。
 温暖な気候と言っても、冬は寒い。真冬の海のライブで良いのだろうか?

「ご安心ください。ライセンサーは真冬の海に慣れています」

 2月の海が定番だもんね。

「我も目の前でライブを聴きたいのだが……」
「いけません。お風邪を召されたらどうするのです。ライブはネット映像でご覧になってください」

 そう諫められ、王女はしょんぼり。夏のライブで見た民の熱狂。輝く瞳。民達と共に見るのでなければ、味わえない物がそこにはあった。

「それならライブビューイングはどうかしら?」
「らいぶびゅーいんぐ?」
「一カ所に人が集まって、皆で映像を見るイベントです。今回の事件でグロリアスベースも大変な被害がでたので、慰労も兼ねて、グロリアスベースでライブビューイングをする予定でしたし、エオニアもどこか大きな会場を借りて……」
「民と一緒に、我もライブを見られるのだな」

 王女がぱーっと笑顔を浮かべると、エレクトラも流石に反対しなかった。
 国民と王女が一緒になってライブを楽しむ。その共有体験こそが宝だ。
 こうしてエオニア王国の海で、イベントが開催される事となった。



 イベントの開始前、緒音はライセンサー達をスタジオに集めて任務の説明をした。

「このイベントの目的は3つあるの」

 ピンクのネイルで彩られた指先を一つづつ立てながら説明する。
 一つ。欧州事件で頑張ったライセンサーへの慰労。
 一つ。戦略的音楽隊の実績作り。
 一つ。世界中の人々へ、SALFの正義を伝えるビデオメッセージ。

「人類救済政府の声明により、ナイトメアと戦うSALFのやり方が良いのか、揺らいでしまった人達もいるわ。そういう人達に、SALFを信じて欲しい。ライセンサー達が平和を守るから安心して欲しい。そういうメッセージを伝えたいの」

 メッセージは一人あたり五分以内。内容は自由。スタジオや編集時間の都合で、凝った演出はできないが、持ち込みで小道具を使ってもよい。
 一連の事件で見た人類救済政府の振る舞いを話し、人類救済政府信用ならないと伝えても良い。
 SALFを信じて欲しい、私達が皆を守るよなどと、一般人への応援や励ましをしても良い。

「屋台を出したり、客として音楽を聴いたり、祭りを楽しむ人達は、メッセージ映像への一言コメントに協力してほしいの」

 メッセージ映像への協力が仕事になるので、残りは祭りで遊んでも問題ない。スタジオでの録画なので、すぐ終わる。

「このメッセージの合間にライブ映像を流そうと思うの。みんなが憧れるスターのようなライセンサーをね」

 緒音がぱちーんとウィンク。
 ライセンサーは戦闘だけではなく、みんなが憧れるスターでもあるんだという印象を作りたい。アサルトコアでライブをするのも、ただのミュージシャンではなく、ライセンサーの音楽だというイメージ作りなのだ。

「まあ、難しい事は考えずに、祭りを楽しんで。今回はみんなの慰労会が一番重要なんだから」




 真冬の海に浜風が吹き、寒さで震えそうになる中で、ライブセットの準備が始まった。

「音響と照明だけで、ステージは作らなくても良いのかい?」
「ええ、アサルトコアが自由に動き回れるように、何もない方が良いわ。それもあって海なのよ」

 砂浜の波打ち際に、広々と空間がある。七色の照明が舞台を照らし、ステレオスピーカーが、砂浜に座って眺める観客達の隅々まで音を運んでくれる。
 パフォーマンスエリアのサイドに、2つの大きなスクリーン。これはコックピット内のライセンサーを写す為のもの。
 アサルトコアに乗ったままの歌・踊り・演奏を、映像で観客に姿を見せるのだ。

 ライブに参加するメンバーと打ち合わせ。緒音はピンクのルージュでに彩られた唇を楽しそうに釣り上げて語る。

「今回はアサルトコアの肩や手に乗って、生身で見せるライブ演出もOKよ。誰もアサルトコアを操縦しないのは困るから、みんなで役割分担してね」

 背後に広がる豪快な海。昼は青空が広がり、夕暮れは空も海も赤く染まり、夜は星空が綺麗に広がる。
 それぞれの時間帯にあった、パフォーマンスができるだろう。

「祭りの巡回もしつつ、私もライブを楽しませて貰うわ。思いっきり応援しちゃうわよ」

 緒音はサイリウムをぶんぶんと振った。ライブの応援用に配るらしい。ちらりと砂浜に並ぶ屋台のテントを眺めてにやり。

「どんな料理が並ぶのかしら。できれば美味しいお酒を飲めると良いわね」

 わりと飲んべえな緒音である。
 ライセンサーとはいえ寒さは堪えるだろうと、ストーブも用意した。酒を飲みつつ、食べつつ、ライブ鑑賞も悪くない。
 しかし、ライブを最前列で見るなら、立ち見だろう。応援したいミュージシャンのイメージカラーのサイリウムや内輪を片手にはしゃぐ姿も楽しい。
 あるいは遠く人気のない砂浜で、耳を澄ませてライブの音と熱を感じても良いかもしれない。


 このライブの熱さも、観客のライセンサーが感じた楽しさも、熱狂は動画を見てる人々にも伝わるだろう。
 エオニアやグロリアスベースでは、ライブビューイングで大勢の人が一つになって楽しみ。
 世界の人々が、思い思いの形でネットを通して見守る。
 想いを電子の海へ乗せて、祭りの熱よ、世界中に届け。

※アサルトコア使用はライブ参加者のみ


●目的
 祭りを楽しむ


●行動
 以下から1つ選んでください。屋台は交替で空き時間に祭りで遊ぶは可

・ライブ
 アサルトコアと一緒にライブ。曲やパフォーマンス内容は自由。交代制で複数組がライブも可
 縦横10×15Sq分アサルトコアのパフォーマンススペース。ステージのバックは海。サイドに大きなスクリーンが2枚
 海の中に入ってパフォーマンスもOKだが、観客は砂浜から見ます
 安全の為に全スキルと射撃武器の使用は禁止。近接武器や、装備を使った飛行パフォーマンスはOK
 曲の事前準備はOKですが、それ以外の裏方はNPCが行います

・屋台
 料理を作って振る舞ってください。材料や設備は一般的な祭りの屋台で使う物なら手配可能
 料理内容は自由。寒いので暖かい料理が喜ばれるかも。寒さ対策のストーブや、椅子や・テーブルの設置可
 メッセージ撮影必須

・客
 ライブを見たり、屋台料理を楽しんだり。砂浜を歩いたり、行動は自由
 メッセージ撮影必須


●NPC
緒音遥
 男疑惑のある、アラサーの美人オペレーター。医師免許持ち。流行に敏感でオシャレ好き、女子力高め。ライセンサーの為になる企画を、積極的にSALFに提案している
 当日は会場を巡回し、PC達の手伝いつつ、お酒を飲んだりライブも楽しみたい


●状況
 リプレイは祭りの最中がメイン。メッセージ動画は事前録画で、祭りの合間に描写されます
 祭りの場所はエオニア王国の砂浜。天気は晴れ。時間帯は14〜20時。17〜18時頃に日没。照明があるので光源の心配は不要
 必要な資材は緒音が手配します
 祭りはヨーロッパ各地から多数のライセンサーやSALF職員がくる。一般人は来ません

 エオニア王国はギリシャの影響を受けた食文化ですが、一般的な食材なら何でも手に入る。エオニア王国の名産はミーベル
 ミーベル:桃の様に甘く柔らかい果実

※質問卓設置可。緒音が答えます

 みんな抱きしめて! 銀河の果てまで! がやりたかった雪芽泉琉です
 真冬の海で【DG】お疲れ様でしたイベントが始まるよ!

 ライブをしたい、屋台で料理を振る舞いたい、食べながらライブを見て応援したい、自由に遊びたい。どれでも可です
 メッセージもPCさんらしい、個性あふれる言葉や行動で。真面目でもふざけても、想いが籠もっていればいい

 想い出の一日になるような、素敵なプレイングをお待ちしております

  • 凪の果てへと歩むもの
    常陸 祭莉la0023
    人間19才|ネメシスフォース×セイント

ライブが見たくて来た
「チョータロー、AC使う…かな。あの、PVみたいな感じ…かな
どの屋台に行くか、いい席があるか考えてるとモニカから来たメッセを見て屋台へ
「…ミーベル飴、ください……!(冬呼の屋台で)
「屋台、人手…いる?
止まり木でいくつか簡単なミーベル料理を覚えたので用意されてる材料を使って作ったり
裏方的に人手が足りない所に回って手伝う
視線で「おいしいですよー」的なメッセージを送り集客に貢献しようと

・メッセージ
「…えーと、ライセンサー…がんばって…ます
何を言うか割と真剣に悩み結局当たり障りのない言葉
後はピースピース
虚無の時間はカットをお願いする

  • 未来をその瞳に
    霜月 愁la0034
    人間16才|ゼルクナイト×ネメシスフォース

★行動
客としてお祭りを見て回って楽しむ
お菓子作りや料理が好きなので、特に食べ歩きを楽しみながらお疲れ様気分を味わう
(……次は中米で大きな戦いがあるからのんびりはしてられないけど)
(今は束の間の平和を楽しんで、明日からまた頑張ろう)

★メッセージ
演出等は無し、ライセンサーであること以外は一般的な人間として普通に、真摯に話す
「何が正義で何が悪かって、わからなくなることもありますよね」
「SALFが絶対的な正義だ、と言うつもりはありません。
でも、ナイトメアから人々を守る。その役目だけは変わりません」
「これからも頑張るので、……信じてくれると、嬉しいです」

アド絡み歓迎

  • 竜殺し
    七瀬 葵la0069
    放浪者14才|ネメシスフォース×セイント

※アドリブ、セリフ作成、他PCとの絡み等ご自由に

■やる事:ライブ(ソロ参加)
■ライブ内容
いわゆる痛塗装AC「ペインコート」を持ち込み
(ペインコート=痛塗装の意、名前だけ見るとカッコよさげ)

演奏開始と同時にコクピットハッチ開放しつつ、アサルトコアの掌を胸の前に移動させ、その場所に飛び乗ってから「歌唱3」「舞踏1」を使用。
「……ん、歌は、得意」

歌はオリジナル曲ではなくエオニアでメジャーな歌(燃え系)と許可があればエオニア国歌
「……ん、皆が知ってる、メジャーな歌、歌うね」
「……えと、国歌、斉唱」

■服装
ネコミミセンサー付き白装甲服なパイスー(全身図参照)

アドリブ歓迎

▼心情
たまには、こういうライブも良いかも、ねぇ?

▼行動
【ステラ隊】のアサルトコア組として参加
アサルトコアに乗って奏たちの生身ライブ組の演出の補助を行いつつ、
自身は、コックピット内でミキサーを持ち込んで、歌と音楽のミキシングを派手に行う
「さて、派手に行く、よ!

基本的には、奏の演出の援護を担当
但し、他のメンバーが援護必要時は可能な限り援護する
飛行が必要ならスヴァローグで飛行
全力移動のようなスピードが必要なパフォーマンス時はラオフェン使用して移動

奏たちメンバーや他のアサルトコア組とは連携を意識して行動

  • 戦場のピアニスト
    化野 鳥太郎la0108
    人間39才|ネメシスフォース×スピリットウォーリア

ライブ参加/ソロ/AC搭乗
鍵盤型IEは本来IMDのブースト用だが、今回は演奏に集中
「命令系統はIMD出力モード『想像のままに』、音量は最大全開で!」
「俺は好きに弾く。だからお前も好きに飛んでいいよ、VOLARE」

◆演奏
始まりは緩やかなバラード
水飛沫に合わせ強く強くアタックを重ねる
前向きになれるような、力強さのある旋律へと移る
後半は英詞を重ね歌う
『海が繋がる、空は一つ、数多ある世界もまた』
『だから俺はいつだって隣人だ』
『護ろう。その背を押そう。必要なら怒ることも』
『星はいつだって空にある! 君が見上げる空に!』

最後のみエオニアの言葉で
『君が立つ限り俺は友でいよう、ずっとね!』

◆AC
海岸の方へ一礼
曲に合わせ穏やかに低空飛行し海面を滑る
水飛沫を上げて星浮かぶ空へ
高く高く飛び、旋回
星のように優しい青い光の尾を空へ引きながら

◆その後
「いつも良い場所抑えてるから」
出番以外はケヴィンさんの屋台で食べつつライブ鑑賞

アドリブ称号歓迎

【心情】
♪私たちと願う平和の絆を皆で未来へと繋いで♪

【準備】
イーリュンと一緒に! いくよー!

【行動】
【ステラ隊】で仲間と一緒に生身でライヴ参加
歌って踊って、明るく楽しく、ライヴを盛り上げる
平和を願いつつ、アップ・テンポな場を作る

アサルトコア組の援護に合わせて、私は高柳マスター(la0389)操縦のアサルトコアの手や肩に乗せて貰ったり、
飛行して貰ったりして派手に演出してもらいます
「みんな! さあ! 飛んで弾んで行くのですよー!

盛り上げるところはとことん息合わせてみんなで盛り上げていく
歌唱や舞踏スキル使用し時には全力移動で舞台上を駆け回る

「意外と楽しいんだよなあ……趣味でやるなら悪くない」(屋台で売りさばきながら)

屋台。ステージが見易く音が聞こえる場所に位置取り、屋台と同時ライブを楽しむ。

コンソメベースで、大量の玉ねぎを寸胴鍋でしっかり煮込んだオニオンスープ。
小さく切ったフランスパンと、たっぷりの溶けるチーズを載せ提供。
流石に冷えるからな。温まって行ってくれ。立ち食いだが寒くない様ストーブは用意しよう。
石油ストーブか、可能ならデカいドラム缶に蒔や大きな木材ボンボン入れて火を燃やす感じの。
あったけぇし、割り箸や容器も燃やせて一石二鳥ってな(
アドリブ・絡み歓迎。ライブ参加者が来た際には1杯奢っても良い。
「ま、お疲れさんってことで。サービスだサービス」

一言メッセージ
「色々あるかもしれないが、まあSALFは頑張ってるよ。あんたらがあんたらのまま暮らせるようにな。信じてやってほしい」

  • 太陽の守護者
    吉良川 奏la0244
    人間17才|スピリットウォーリア×グラップラー

心情】ライブを通じて世界の輪を広げたい!
目的】皆と楽しくライブ!
行動】【ステラ隊】参加
予め【塗】で青い海やエオニアをイメージした塗装を私のACにお願いしライブ中の舞台の一部として使用
私は生身で歌い踊る
会場の一体感高め私達に親近感持って貰う為サビの振付を平易にし歌う前に振付をお客さん達に説明「私たちと一緒に踊ってくれますか?
ライブでは主に鳴くんのACと組み飛行中のACの手に乗ったりしながら歌う
♪太陽のように皆を照らして 素敵な笑顔の花を咲かせよう♪

【ステラ隊】内容
戦略的音楽隊の理念に基づき味方を鼓舞し、皆が憧れるようなグループライブで魅せる
お祭りに相応しい明るい雰囲気で!

  • 夜明け告げる者
    高柳京四郎la0389
    人間28才|ゼルクナイト×スピリットウォーリア

佐々音紗緒(la0165)に頼まれライブに協力する為に参加
「頼まれたので手伝いに来てみれば…また変わった演出を考え付くものだな、うん

【ステラ隊】参加し、アサルトコアの手や肩に乗ってパフォーマンスをする紗緒を落とさないように上手く操縦しサポート・演出
飛行の際はプレーンブースターの飛行スキルで飛翔
「これは何気に難しいな…危険の無い様にしないとな

基本的に参加者を乗せている時のアサルトコアの動作はゆっくりと行い、乗せていない時は多少高速で動いたり飛行し緩急を付けて見栄えを意識する
「まぁ、やるからには観客に楽しんでもらわないとだな

心情
緒音さん、プロジェクト・ステラの成功はあたし達にお任せ!
吉良川君、ミキシングを頼むわ

ライブ前、客席を見て
(あれは…!愁君、来てくれたのね!)
(大切な人が見ていてくれるのなら、更にやる気が増すわ!)

目的
ライブ

準備
アイドル衣装(とれヴさん設定図準拠)
ステラ隊と歌や振り付けの合わせ練習。顔を手に近づけたり、華麗なスピン意識

同行者
【ステラ隊】

行動
生身でライブ参加、歌唱3と舞踊3でボーカル&ダンス
王国の復活と重なるよう明るく、格好良く&可愛らしく
「カナちゃん、紗音ちゃん、侃君、行きましょ♪」
「ハァイ、エオニア・ナショナルズ!ユリア・スメラギよ♪今日はプリンセスをはじめとする王国の皆の為に…あたし達が歌い踊るわよ!」
「そして…あたしの大切な人にも、このボーカルとダンスを捧げるわ!」

歌詞の一部
「信じれば奇跡芽吹く 更に育て幸福の花開け」

【ライブ後】
「みんな、お疲れ様ー!屋台で何か食べていかない?」
「愁君っ!あたし達のライブ、見てくれた?」

【行動】
「んー…美味しい。今日はもうエオニアに泊まりで酔い潰れるわー(ほろ酔い)」
メッセージ撮影の後、客として参加する。ライブを見たり屋台料理を楽しんだり、
美味しいお酒を飲む。寒い日はホットビールで、砂糖を入れて少し甘めに作る。

【メッセージ】
アフリカ陥落から30余年、大勢の人が苦しい日々を過ごしているわ。
敗北を重ねても命を守るために戦い続けた人(アイザックや家族ら)…、
故郷を奪われても命を繋ぐため苦渋の決断をした人(ハムディ達)…、
彼らを敗者にも悪者にもしないために、私たちSALFがあると信じてるわ。
一緒に戦いましょう。ナイトメアに人間の底力ってものを見せてやりましょう!

  • アイスの女神
    桃簾la0911
    放浪者22才|グラップラー×スピリットウォーリア

瑛士(la2663)と屋台
『お汁粉アイス乗せ』『アイスの天ぷら』を提供

アイスは温かいものとも合います
この無限の可能性をもっと広く知らしめねば

■準備
お汁粉は寸胴鍋満タン
汁粉用バニラアイス、天ぷら用ミーベルアイス作成
ミーベルアイスは丸めて薄い食パンで包み冷凍保冷(30個限定
コンロ、揚げ油等一式用意

ストーブ、椅子、机設置を様子見に来たアウィン(la3388)にさせる
「ふふ…それは被害妄想というものですよ?(輝く笑顔
手伝い駄賃にお汁粉アイス乗せ与える

■行動
お汁粉は瑛士に任せ、天ぷら担当
注文受けてから食パン包みミーベルアイスを天ぷら衣つけて揚げる
「加熱し過ぎてはいけません…今です!(真剣
「さくっと熱々と冷たさのコラボをどうぞ。アイスは万能です(微笑
瑛士のツッコミや視線はスルーだが、アイデアを褒められれば得意げな顔
「ふふん、そうでしょうそうでしょう♪
客にアイスの魅力も布教
瑛士のフォローに感謝

■メッセージ
世界中で平和にアイスを食べられるよう、わたくしは力を尽くします
…アイス教徒として(ぐっ

あ、『勿論SALFとしても』と字幕追加出来ますか?←

  • 春を誘うダンス
    la1158
    人間19才|グラップラー×スナイパー

◆AC
外観:青空にも夕焼空にも海のそれにもするりと溶け込む、なのに目を引く鮮烈な藍
グラデーションで末端が透明
操縦桿は無く広々。歌と踊りで操縦

●メッセージ
SALFを、ライセンサーを信じなくても僕は問題ないと思うよ
正義の反対は悪じゃなくて、また別の正義なんだし
ただ、君の信念・誇り・自分らしくいられる核・もしくは…守りたいもの
それをどんな時でも(自身の胸元を叩いて)ここに持っていてほしいな。
貴方達が光(希望)を抱き続ける限り、我々は持てる力の全てで貴方達の一番星を守るよ

●ライブ
①【ステラ隊】
アイドル達のバックダンサーとして操縦
サビの振りは揃え、大サビで空に星の雲を描いて飛ぶね

②ソロ
PV撮影で歌った曲をアレンジして歌い踊る
《悪夢の先に向かって 僕は手を差しのべる》
《僕の舞は微風となり やがて君の舟運ぶ八重の潮風になるだろう
僕の歌は光となり やがて君を導く一等星になるだろう》
始めは水中で機敏に(水中カメラさん頑張って追って!)
大サビで空中に飛び出し旋回
星を指さす

  • 首があるなら刈ってみせる
    紅迅 斬華la2548
    人間25才|セイント×ネメシスフォース

アイス教を布教するチャンスです!桃簾ちゃん(教祖兼女神)も来ているようですし、頑張りますよぅ♪

行動
一般スキルで手作りアイス屋台出店
どれも最高級の素材を使用
岩手県産ミルクとタヒチ産バニラを使ったアイス
ベルギー産チョコを使ったチョコアイス
ミーベルアイス
素材の味を生かした3品
「寒い冬にもアイスは美味しいですよ♪いかがですか?」
サービスで温かく甘いミルクティーを出す
機会があればパルテニアちゃんと桃簾ちゃんにアイスサービス

メッセ「皆様ごきげんよう♪少しだけお時間を頂戴します…。悪夢が人類を食料としか見ていない以上、和解はあり得ません…。皆様はお腹が空いても何も食べずに生きていけますか…?結局はそういうことなんです…。今は良くても人類救済政府はいつか破綻します。皆様にとって悪夢が恐ろしいのは分かります…。だからこそ私達が命を賭けて刃を振るいます!悪夢の首を悉く刈り尽くし、出来るだけ多くの命を守る努力をします!ですがSALFも完璧ではありません。絶対に応援しろとは言えません。ただ…人類救済政府に与することだけは、どうかお考え直し下さい…。お願いします!」


  • 陽波 飛鳥la2616
    放浪者22才|スピリットウォーリア×スナイパー

寒い日の屋外だと、やっぱり温かいものが良いわよね
折角だから、日本の料理を作ってみようかな?
美味しい豚汁を作りたいわ

単に私が豚汁を食べたい気分だったんだけどね(
ん、温かさが身に染みるわ
(休憩中に豚汁食べてライブ見たり)

○屋台
豚汁の屋台を出す
野菜たっぷりの温かい豚汁を出したいかな
豚バラ肉に大根、ごぼう、玉ねぎ、里芋、長ネギ、いんげん・・
こんな感じで行こうかな

○メッセージ
私達は、皆の心から不安も取り除けるように
皆を守り続ける為に、精一杯戦います
皆の命を、尊厳を、人の未来を守りたいから

助けが必要な時は何時でも呼んで下さい
そこがどこであろうと、私達は駆けつけるから

・屋台
桃簾(la0911)と同行
呼ばれてきた売り子兼監視要員
今回は桃ちゃんが揚げ物するとか言い出したのでわりと気が気ではない
5秒に1回くらいの割合で桃ちゃん見てる

〇準備
お汁粉作るんだけど寸胴いっぱいなので両手で大きなへらを回したりと体力勝負
お汁粉にアイスを載せ出していく

いや、アイスそこまで万能じゃないんで
…ていうかほんと良くその天ぷらアイスなんて思いついたね

桃ちゃんの執念の力作は素直に称賛する
揚げながら提供しだしたら桃ちゃんが手を放している間はフォローする


〇メッセージ
僕らが最善、とは言わない
けど、僕は…少なくても誰かに救いを押し付けられるくらいなら闘う

屋台でたこ焼きを作る。
たこ焼き器の半分は普通にたこ焼きを焼く。生地に出汁を混ぜて、生地そのものに味がつくようにして。
もう半分は、ホットケーキミックスの生地にフルーツを中に入れてチョコを掛けたお菓子を作る。ミーベルってのも加熱してもいける果物なら入れてみよう。

まあ、人類救済政府を信じたいっていう人がいるなら、それは別に良いんじゃないの?
どんな宗教宗派を信仰するかは個人の自由だし。

ただ何を信じるのかは、自分の目でよく見て、自分の頭でよく考えて決めた方が良いよ。「誰かがこう言ったから」とかそんな理由じゃなくてね。
信じられるのは何なのか、よく見極めてからでも遅くはないよ、きっと。

心情
アサルトコアの塗装は良いが、歌は不安だな

準備
アサルトコアの塗装や修繕をする
塗り直しやラミネートなどの修繕をする
タグは【塗】
細かい指示があれば
それに従う
魅せるためにも抜かり無くやるべきです。

ライブ
ソロ
アサルトコア搭乗
曲調
EDMでアップテンポ

曲名
ダークブルー
不器用な翼
何度目の間違いか?
積み重ねた物語が
混じりはしなかったけれど
飛び続けて、いつか
ダークブルーを抜け目映い宙の海へ

衣装・演出
スクリーン上に機械の翼の白銀の鎌を持った戦乙女
人の姿で身に纏っている
電子の世界で宙を駆け地球を背に星の海へ
動きは、機体連動する

今日のミーベルは格別だ

客で参加

桃簾(la0911)の屋台準備
ストーブ、テーブル、椅子の設置といった力仕事を手伝わされる
「姫…最初から私に手伝わせる気でしたね?(遠い目
何だかんだで頭が上がらない
駄賃にお汁粉アイス乗せを貰うが、冬呼(la3621)への差入れにもう一杯購入

冷めない溶けないうちに冬呼の屋台へ
「冬呼殿、何か手伝うことはないか?
「これは姫の屋台の品だ。温かいうちに食べると良い
頼まれたことを軽く手伝い
薄着でないか体を冷やしてないか心配、相変わらずの過保護
ミーベル飴も購入

他の屋台巡りも楽しみ、欠かすこと出来ぬ酒を調達
緒音を見つけ声かけ
「お疲れ様、緒音殿。戦略的音楽隊とは面白い発想だな
「良ければ一緒に飲まないか?(酒瓶どーん
飲みつつ食べつつ近況を語りつつ、ライブ観賞

■メッセージ
これ以上の哀しみを生まぬ為、持てる力を尽くすと誓う
私に出来ることはそれだけだから
あなた方が信じてくれることが私達の力になる、それは覚えておいて欲しい

  • 比翼の鳥・連理の枝
    神取 冬呼la3621
    人間16才|ネメシスフォース×グラップラー

準備
屋台向けスマートボール(ビー玉を使う簡易ピンボール)を借りる
行動
「美味しいミーベル飴はいかが?
りんご飴形式でミーベル飴と柑橘風味の飴湯を売る
「チャレンジたーいむ!
お会計ごとにスマートボールに1回挑戦
得点と同じ本数の飴をもらうか飴湯をおまけでもらえるか選べる
また、プラスチックの球形ケースや厚紙のホルダーをサービス
食べてる途中でも置いたり仕舞ったり可
「はいどーぞ
友達、教え子が来たらコーティングに使った飴を垂らして作った蝶々飾りをおまけ

アウィンさんからの差し入れに「なるほどアイス…」と生産者に思いを馳せる
手伝いの申し出には「ありがとう、容器出すのを少し助けてもらえると嬉しいかな」

メッセージ
「積み重ねて、慈しんできたもの、必ず次へ継げるように私達が守ります

  • プロサバイバー
    モニカla3729
    人間20才|スナイパー×セイント

「あ、教授(la3621)だ!屋台やってたんですねー」
何か丸鶏を持って歩いてくる
伝統料理?です、エオニアで屋台ならこれしなきゃいけない気がして…と説明しつつ飴ちゃんを買う
ところでアウィン(la3388)君見ましたよ今日はいいんですかと軽くつついてから自分の屋台に戻って準備

カメラに屋台が映ると鳥を持って(王女に)手を振る

祭莉(la0023)君に仕込み中の写真を添えて
『来てるの見たよー、手伝ってくれるよね♡』とラ○ンする
交代でライブ鑑賞も考える

メッセージかぁ、ううーん
「ミーベルも伝統料理も美味しいよ、エオニア来てね!」
あ、違う?
そんな事だけ考えられる世界が正義だよ!

  • Homme Fatale
    柞原 典la3876
    人間29才|セイント×ネメシスフォース

【客】で参加

プロジェクトやらはよう分からへんけど、報酬貰うて慰労会うてのはええなぁ
一応ちょこちょこ任務も大規模作戦なんかも頑張ったしな
ぎょうさん屋台も出とるし、あちこち行ってみよかな(各所へのリアクションは一般的)
酒と肴になるようなモンも手に入れな

スタッフ、緒音嬢さんやったっけ?
見たら「お疲れ様」言うとこか
あんじょう生活するんは挨拶も大事やし
ついでに一緒に飲んでもええな、酒好きそうやったさかい
ライブ見物ものんびり

メッセージ
余所行きとっときの微笑で「この世界を護る為に頑張りますね」
…とでも言うとけばええやろ、嘘やないし
死ぬまでは生きる為に気張らんと

アド絡み歓迎

●ライブ1
 冬は曇りがちなエオニアには珍しく、美しい青空が広がった。青い海をバックに、砂浜に作られた特設ステージ。
 そこでこれから始まるライブに、皆が注目していた。

 ライブのトップバッターに登場したのは、頭頂部がネコミミで、機体全体にアニメ風イラストの痛塗装が目立つペインコート(痛塗装)だった。
 どよめく観客達の前で、ペインコートは立ち止まり、掌を胸の前に移動させた。
 コクピットハッチが空き、中から七瀬 葵(la0069)が登場。
「……ん、歌は、得意」
 アイドルに憧れるお年頃。歌にダンスに練習はばっちりだ。
 ハッチから飛び降り、アサルトコアの手のひらに乗る。
 アニメの中から登場したような、白い猫耳パイロットスーツ姿だ。身体のラインが露出しにくいスーツだから、胸部は目立たず、葵のきりりと凜々しい可憐さが際だった。
 ぽつりぽつりと語りかける
「……えと、国歌、斉唱」
 唇から紡がれたのは、予想外のギリシャ語でエオニア王国の国歌だ。最初に気づいたのはエオニア支部の職員だった。どよめきが沸く。
 葵もギリシャ語が解るわけではないが、この日の為に耳コピして歌を覚えた。
 痛塗装のド派手な見た目に反して、エオニアへの敬意を感じる出だし。歌い終えて頭を下げた時には、自然と拍手が起こった。
「……ん、皆が知ってる、メジャーな歌、歌うね」
 曲が切り替わって、熱いロックなビートが鳴り響く。10年前に日本で流行ったロボットアニメのテーマソングだ。今頃になってエオニアで放送され、今ヒットしているらしい。
 得意の歌とダンスを駆使して、アサルトコアの手のひらで踊り、唄う。
 先ほどとはうって変わって、燃える様な熱い歌唱とキレキレのダンスに、観客達も腕を振り上げて応える。
「……ん、ありがとう。……この後も、ライブ、楽しんで」
 淡々とした表情で、観客に手を振って、コックピットに戻っていった。

 続いて登場したのは、白銀が煌めくような塗装がされたシルバーシックルだ。
 スクリーンにコックピット内部の様子が映される。機械の翼の白銀の鎌を持った戦乙女の姿をしたエイラ・リトヴァク(la3147)の凜々しい横顔をが。
 アサルトコアのペイントが好きというエイラは、今日のライブでも自慢の腕を振るって、自身のアサルトコアを塗装した。星の輝きを思わせる塗装は『プロジェクト・ステラ』を意識したものだ。
「……アサルトコアの塗装は良いが、歌は不安だな」
 そう、ぽつりと呟いた言葉は、マイクに乗せない。
 スクリーンに『ダークブルー』という曲名が表示された。アップテンポなイントロが流れ始めると、迷いを振り切るように首を振り、思い切って歌い出した。
『不器用な翼、何度目の間違いか?』
 不安を抑えて懸命に歌う。この日の為に練習してきたのだから。
『積み重ねた物語が、混じりはしなかったけれど』
 シルバーシックルと共に、戦場を駆け抜けた。何度も失敗したけれど、それを乗り越えてきた。今日も相棒と一緒だから、きっと大丈夫。
 慣れてきた所で、歌だけでなく、アサルトコアの手を簡単に振り、海と空を指さす。
『飛び続けて、いつか、ダークブルーを抜け、目映い宙の海へ』
 それはいつかに繋がる物語。歌い終えて、ほっと一息ついて、退場する。
 ステージは終わった。でもエイラの祭りはここからだ。塗装屋として、他の機体の塗装も仕上げる。


●メッセージ・前半
 祭りの様子から画面が切り替わる。霜月 愁(la0034)が礼儀正しくお辞儀をして、真摯に語り始めた。
「何が正義で何が悪かって、わからなくなることもありますよね」
 人類救済政府の声明に、迷ってしまった人々を責めることなく、寄り添うように優しく言葉が紡がれる。
「SALFが絶対的な正義だ、と言うつもりはありません。でも、ナイトメアから人々を守る。その役目だけは変わりません」
 中性的な美貌に真剣な表情を浮かべ、優しく真摯に、しかしその奥に芯の強さを感じさせて語りかける。
「これからも頑張るので、……信じてくれると、嬉しいです」
 そう言って、また丁寧に頭を下げる。
 誰もが当たり前に笑える世界を取り戻す。それが愁の目指す未来で、その為に戦い続ける。そう決意を込めて。

「ミーベルも伝統料理も美味しいよ、エオニア来てね!」
 元気いっぱいの笑顔で、画面に向かってぶんぶん手を振るモニカ(la3729)だが、ちょっと企画の趣旨が違うね。
「あ、違う? ……そんな事だけ考えられる世界が正義だよ!」
 慌てて言い直す。だが、その通りで、当たり前の日常を楽しめる平和。それこそ新の正義なのかもしれない。
 ライブビューイングで見ていた国民や王女達も嬉しそうだ。

 映像受けするように愛想笑いを浮かべたケヴィン(la0192)が写る。
 クレタでレヴェルに扇動されたアフリカ難民を思い出した。人類救済政府に傾いてしまう人々は事情を抱えている。
「色々あるかもしれないが、まあSALFは頑張ってるよ。あんたらがあんたらのまま暮らせるようにな。信じてやってほしい」
 ケヴィン自身はライセンサーの任務を仕事と割り切っているが、本気で人を救いたいと、情熱を傾ける物がいるのは知っているから。
(これで仕事は終わりだし、後は祭りを楽しむかな)

 同じくクレタでの事件に関わった常陸 祭莉(la0023)はカメラの前で、何を言うか真剣に悩んでいた。
 誰がこの映像を見るだろうか? 人によって置かれた立場も思いも違うから。何が効果的なのかわからない。迷ってなんとか言葉を絞り出す。
「……えーと、ライセンサー……がんばって……ます」
 真剣に悩みすぎて、結局当たり障りのない言葉になる。さらにカメラを向けられ、言葉が出てこなくて、とりあえずピースピース。
「……」
 もはや虚無というか罰ゲームではないだろうかと想い始め、ピースをハサミの用にチョキチョキ動かす。
 ここ、カットで。

 余所行きとっときの微笑を浮かべ、柞原 典(la3876)は語りかける。
「この世界を護る為に頑張りますね」
 色気の漂う魔性の美青年の姿に、画面の向こうの女性陣が黄色い声をあげたとか。なお本人は……。
(……とでも言うとけばええやろ、嘘やないし。死ぬまでは生きる為に気張らんと)
 そんなドライな感情は一ミリも出さずに、スタジオを出た。


●屋台1
 海だ! 冬だ! アイスだ! 寒い? いいえ、アイス教徒は風邪を引きません。
 桃簾(la0911)は上機嫌で、ミーベルアイスを丸めて、薄い食パンで包み冷凍庫へ。なお冷凍庫の扉は磐堂 瑛士(la2663)が開けてくれるので、ご安心を。
「……ていうかほんと、良くその天ぷらアイスなんて思いついたね」
「ふふん、そうでしょうそうでしょう♪」
 得意げな笑みでどやぁな桃簾を見て、思う。
(桃ちゃんが楽しそうなのは良いんだけどね。揚げ物って大丈夫?)
 出店を一緒にやって欲しいと呼ばれてやってきたが、お姫様育ちの桃簾が、本当に天ぷらを揚げられるのか。わりと気が気ではない。しっかり監視しておかねば。 
 そんな二人の隣に、アイス屋台の出店を出したのは紅迅 斬華(la2548)だ。
「アイス教を布教するチャンスです! 桃簾ちゃんも来ているようですし、頑張りますよぅ♪」
 アイス教祖兼女神がいるのだから、冬の海でも関係ない。ガンガンアイス売ろうぜ。
 最高級の素材に拘って、三種のアイスを作っていく。岩手県産ミルクとタヒチ産バニラを使ったバニラアイスと、ベルギー産チョコを使ったチョコアイス。それにやっぱりエオニアといえば、ミーベルアイス。
 料理上手のお姉さんなので、テキパキ作っては、隣の教祖にアイスを供給。
「桃簾ちゃん♪ アイスの味見はどうかしら?」
「いただきます!」
 アイスは全て尊いのですが、それはそれとして教祖的にアイスの品質チェックをしなくては。決してアイスが食べたいだけではない。
「美味しいです。斬華」
「桃簾ちゃんに喜んで貰えて、お姉さん嬉しいです♪」
 本当は王女にも食べさせてあげたかったが、会場には来ないと聞いて。せめて映像越しにでも美味しさが伝わるようにと、綺麗に盛り付けた映像を撮影してもらった。
 その横でアウィン・ノルデン(la3388)は遠い目をしながら、ストーブ、テーブル、椅子の設置を黙々と続けていた。
「姫……最初から私に手伝わせる気でしたね?」
「ふふ……それは被害妄想というものですよ?」
 アイスを食べて、ご機嫌に輝く笑顔の桃簾。
 二人は同郷の知人という事になっている。共通の友人が沢山いるのに、奇跡的にすれ違い続けた末に、最近初めて顔を合わせた。
 初手から腹パン、壁ドンの勢いに飲まれ、以来アウィンは桃簾に頭が上がらない。
 その傍らで、 瑛士は寸胴鍋満タンの汁粉作りに、汗を流す。
「寒いはずなのに、熱いんですけどぉ!」
 何せ量が多い。焦がさぬように、両手で大きなへらを回し続ける力仕事に、真冬の海でも汗が出る。
 汗水垂らして瑛士が作った汁粉を、桃簾はお椀によそって、優雅にアイスを乗せた。
「アイスは温かいものとも合います。この無限の可能性をもっと広く知らしめねば」
 あれ? アイスってそんなに深いものだったけ? と瑛士は自分の常識を疑いそうになって、慌てて突っ込む。
「いや、アイスそこまで万能じゃないんで」
 瑛士のツッコミを華麗にスルーして、堂々と差し出した。
「アウィン。これは駄賃です。受け取りなさい」
 姫様直々にお汁粉アイスを手渡され、畏まって受け取った。どうやら手伝いは終わりらしい。
「……もう一杯、頂いてもよろしいでしょうか?」
 届けたい人がいる。冷めない、溶けないうちに二人分運ぼう。

 愁は一人砂浜を歩き、祭りの空気を楽しんでいた。
(……次は中米で大きな戦いがあるからのんびりはしてられないけど)
 しかし激しい戦闘任務に出続けるからこそ、時にはゆっくりしないと、調子を崩してしまう。
 祭りでは彼女のライブがあるようだ。華麗なダンスや歌う姿を思い浮かべ、思わず口元がほころんだ。
(今は束の間の平和を楽しんで、明日からまた頑張ろう)
 海風の寒さに温かい物が食べたくなって、陽波 飛鳥(la2616)の豚汁の屋台に立ち寄った。
「寒い日の屋外だと、やっぱり温かいものが良いわよね。折角だから、日本の料理を作ってみようかな? 美味しい豚汁を作りたいわ」
 ヨーロッパ料理に慣れた人達には物珍しく、日本にいた人は懐かしく。野菜たっぷりの温かい豚汁を。
 大根の皮を剥いて一口サイズ。ごぼうは泥を落としてささがきに、玉ねぎはスライスして、里芋は下ゆでして面落とし。出汁で煮込んで、豚バラ肉を加えると汁の上に脂が浮いて良い匂いに思わず鼻がひくひく。
 後から長ネギ、いんげんの彩りで入れて、最後に味噌を溶けば完成。
 そこへ愁がやってきた。
「美味しそうですね。すみません。一杯頂いても良いですか?」
「うん、温かいうちにどうぞ。良かったら温まっていてね」
 屋台の前に椅子とストーブ。温まりながら食べられる。
 熱々豚汁を一口啜り、里芋をぱくり。あふあふと思わず声が漏れそうになりながら、じっくり噛みしめる。
「とても、美味しくて、ほっとする味です」
「寒いから温かい物をと思って……単に私が豚汁を食べたい気分だったんだけどね」
 仕込みも終わったし、客も少ない。ちょっと休憩しようと愁の隣に座る。豚汁を口にすると、暖かな汁が身体に染みて内側から温かくなりそうだ。
「ん、温かさが身に染みるわ」
 一口、一口、大切に味わって、食べ終えた器をじっと見て愁は思う。
(冬の海でライブは、身体が冷えてしまいますよね)
「すみません。これ1人分とっておいて貰えませんか? 食べさせてあげたい人がいて」
「もちろん良いわ。まだまだたっぷりあるものね」
 ほかほかストーブの前で、遠くステージを眺める。ライブを聴きながら屋台をするのも楽しみだ。

 ライブの歌声を聞きながら、煙草を咥え、典はふらふらと屋台を見て周る。
「ぎょうさん屋台も出とるし、あちこち行ってみよかな」
 酒の肴になりそうなものをと見回して、たこ焼き屋を発見。
 詠代 静流(la2992)が両手に持った錐で、器用にコロコロと回して焼いていく。
 たこ焼き器の半分に並ぶのは普通のたこ焼き。生地にしっかり出汁を効かせて、生地そのものも美味しく味わえるように。もちろんたこもたっぷりだ。
 もう半分はホットケーキミックスを使ったデザート焼き。せっかくだから名産のミーベルを使って。旬がすぎてるから缶詰になるけれど、小さめにカットして生地の中に入れていく。
「たこ焼き一つこおてもええやろか? 普通の方」
「ああ、お代は良いよ。SALFから予算貰ってるしな」
 心の中で呟く。タダ飯ばんざーい。
「なら、遠慮無く頂くわ」
「ソースとマヨネーズは?」
「たっぷりやなぁ」
 ソースの香り、湯気で鰹節が踊る姿が美味しそう。ほかほかのたこ焼きを片手に、次は酒の調達だ。
 酒の屋台を見渡して、首を傾げる。ミーベルという果実酒が特産らしい。ワインも豊富だ。
「ワインも嫌いやないけど、どうしたもんかなぁ……」
 たこ焼きに合いそうにない。その時隣でジュリア・ガッティ(la0883)の声が聞こえた。
「ホットビールをお願い。砂糖を入れて少し甘めにね」
「ほっとびーる?」
 日本人的に馴染みがなくて、思わずポロリと言葉が漏れた。ジュリアはビールを受け取りつつ答える。
「あら、知らないのね。黒ビールがおすすめよ」
 砂糖やスパイスを効かせても美味しいが、黒ビールだとコクが良いらしい。ジュリアは一口飲んで、口元を緩ませる。
「んー……美味しい」
 ほろよい気分で美味しそうに飲んでるジュリアの姿を見ると、典も飲んでみたくなる。
「はぁ……熱燗みたいなもんやろか? ビールならたこ焼きにも合いそうやし、俺もそれにしとこ」
 逆にジュリアはたこ焼きを見て興味津々。
「それは何処の国の料理かしら?」
「日本やわ。これはたこが入ってるやけど、なんやミーベルが入った、甘いのもあったなぁ」
「ミーベル。それは食べてみたいわね。ありがとう」
 酒飲み同士の情報交換を終え、典はストーブの設置されたテーブル席に座って、たこ焼きをぱくり。ホットビールを一口。
「ん、出汁が効いてて美味いなぁ。ビールもなんやおもろいわぁ」
 たこ焼き屋にやってきたジュリアは、興味深く静流の焼く姿を見つめた。丸々として、ユーモラスで可愛い食べ物だ。
「ミーベルが入ったお菓子があるのよね?」
「お菓子の方ね。ほいっ、チョコもかけておくな」
 焼き終わったお菓子焼きにチョコをかけると、ジュリアの瞳が輝いた。
「美味しそうだわ。これ、どうやって食べるの?」
「箸……より、爪楊枝の方が良さそうだな」
 静流が爪楊枝を付けて差し出すと、ジュリアは口に放り込んだ。
「ああ……チョコが甘くて、ミーベルが酸っぱくて、美味しいわ」
 ミーベルのお菓子を食べたら、ミーベル酒も飲みたくなった。
「……今日はもうエオニアに泊まりで酔い潰れるわー」
 リミッター解除して、飲みまくる。

「美味しいミーベル飴はいかが?」
 神取 冬呼(la3621)の楽しげな声が、客を呼び込む。
 昔懐かしスマートボールの屋台。ゲームの結果に応じて特典にミーベル飴と柑橘風味の飴湯が貰える。ライセンサーの若い子達に人気を博していた。
「チャレンジたーいむ!」
「よっしゃぁ!」
「はい。飴湯サービス」
「もう一回やりたい」
 食べてる途中でも置いたり仕舞ったりできる用、飴湯を置く厚紙のホルダーも用意済み。ミーベル飴を入れるプラスチックの球形ケースも。
 この祭りに教え子達も来ているようだ。きっと寄ってくれるだろう。ミーベル飴を作る時のあまりで、蝶々飾りのおまけを作った。教え子達にあげよう。
 そう考え最初に思いついたのが彼で、思わず体温があがった。いや、みんな可愛いし。首をぶんぶん振ったその時だった。
「あ、教授だ! 屋台やってたんですねー」
「もーにかさん。いらっしゃい……鳥?」
 モニカが何故か丸鶏を持っていたので、思わず突っ込む。
「伝統料理? です、エオニアで屋台ならこれしなきゃいけない気がして……」
 『空と海と大地の交わるところ』というエオニア王国の料理を、夏のお祭りの屋台で売った。すっかりモニカの得意料理になった。
「お、エオニアの伝統料理? ふむふむ。後で食べに行かせてもらおうかな。あ、この飴はおまけ!」
「可愛い! ありがとうございます。ところでアウィン君見ましたよ、今日はいいんですか」
 モニカがニヤニヤ突っついてみると、冬呼はポロリとボールを落とした。
「う、うん。まだ見かけてないけど、きっと寄ってくれる……」
「冬呼殿」
「ひゃ、はい! あ、アウィンさん」
 振り返ると、いつの間にかアウィンが来ていた。容器を冬呼に差し出していた。
「汁粉アイスというらしい。温かい……のだと思う」
「ありがとう。美味しそう。モニカさんも一緒に……」
 と言ってて気がついた。いつの間にかいない。
 屋台を休憩し、二人で座って汁粉を食べる。
 冬呼が身体を冷やして体調を崩さないかと、アウィンは心配になる。汁粉を啜りつつ顔色を伺うが、楽しそうに笑っている。その笑顔を見るだけで嬉しい。それ以上を望んではいけないのだと言い聞かせ。
「美味いな。姫の屋台で頂いてきた」
「なるほどアイス……」
 食べながら生産者に思いを馳せる。桃簾とアウィンの関係は聞いている。冬呼にだけ秘密を打ち明けてくれた。その信頼が嬉しい。例えただの教師、呑み友だと思われていたとしても。
 ……などと、本人達は思っているが、端から見ると、何故まだ付き合っていないんだ? というくらい良い雰囲気だ。
 冬呼の首元が心許ない気がして、アウィンは自分のマフラーをとって、ぐるぐる巻き付けた。
「あ、アウィンさん?」
「身体を冷やすといけない」
「ちょ、ちょっと待って。これじゃ屋台ができないよ」
 手袋に帽子にと、もこもこに着せようとしすぎて身動きができない。仕方なしにマフラーだけで我慢した。
「すまない……何か手伝うことはないか?」
「ありがとう、容器出すのを少し助けてもらえると嬉しいかな」
 こうして2人で屋台を続ける。交互にちらりと、顔色を伺いながら。

 ケヴィンはステージが良く見える特等席に屋台を構え、演奏を楽しみながら屋台をしていた。
「意外と楽しいんだよなあ……趣味でやるなら悪くない」
 プログラム的に気になってる曲はまだ先。そわそわしつつ、オニオンスープを作る。大量の玉ねぎを寸胴鍋で炒め、コンソメベースの出汁でしっかり煮込んだ。
 小さく切ったフランスパンを入れ、たっぷりの溶けるチーズを載せたら、オニオングラタンスープにもできる。
 屋台の前にストーブを用意して、食べる人が寒くないようにして、自分の隣には火をたいたドラム缶を置き、ストーブ代わりにしていた。薪や木材をポンポン入れていく。
「あったけぇし、割り箸や容器も燃やせて一石二鳥ってな」
「あったかいよねー!」
 ケヴィンの隣に屋台を作ったモニカはご機嫌だ。鳥を捌いてる間は火を使わないから寒い。隣が暖かい方が快適だ。ライブを見るのに良い場所だし。
 最後の鳥を捌く前、ちょうどカメラスタッフがやってきたので、鳥の足首を掴んで、カメラ目線でぶんぶん手を降った。
 きっと、たぶん、この映像を見ている王女に届くと信じて。この料理は王女と一緒に作った想い出の品で、喜んで貰えるといいなと願いを込めて。
 ぐつぐつ煮込んで、鶏ガラ出汁をとって、野菜や魚を刻んで、料理の写真を撮る。
 さっき祭莉の姿を見かけた気がして。写真付きでメッセージを送る。
『来てるの見たよー、手伝ってくれるよね♡』

 化野 鳥太郎(la0108)は観客として楽しみたいと、祭りの会場内で食べ物を買い漁って、ケヴィンの店の前で立ち食いしていた。
「なんで余所で買った物をココで食べるんだよ」
「ケヴィンさん、いつも良い場所抑えてるから。ちゃんとケヴィンさんの分も買ってきたよ」
 ライブが一番よく見える場所で、どっしり腰を据えて食べようと買い漁ったのだ。ビニール袋にどっさり入った屋台料理を並べ、ほいっと容器を差し出した。
「……まあ、ありがたく……って、アイス? この寒さで?」
「屋台が出てたんだよ。アイスの天ぷらもあったよ」
「天ぷら? え? 揚げるの? アイスを?」
 食べてみたい気持ちもあるが、店を離れられない。それに体を冷やしすぎると、また化野が煩い気もした。
 バニラとチョコとミーベル。三種のアイスを交互に食べて、合間に熱々スープを飲んで。
「あー! スープ美味しい」
 オニオンスープを美味そうに食べる化野を見て、こういうのも悪くないと、ケヴィンは心の中だけで思った。
 化野はモニカから料理を受け取りながら、にししと笑った。
「これが『空と海と大地の交わるところ』か。夏の祭りの時は、食べられなかったんだよね」
「あの時は、ライブで忙しそうだったもんね」
「みんなで演るのは楽しいが、ゆっくり見られないのが残念なんだ。今日は見る側も楽しみたくてね。侃さんの出番が楽しみだよ」
 侃(la1158)と化野は同じ芸能プロダクションに所属し、夏のステージやPV撮影でも共演した。頼もしい仲間である。
「楽しみだよね。あ、そろそろ次のライブが始まるみたい!」
「ステラ隊か。侃さんも参加するみたいだね」
 今日一番大がかりのライブが始まるらしい。楽しみにステージを見た。


●ライブ2・ステラ隊
 エイラはライブの前に、アサルトコアの塗装の最終仕上げをしていた。
 事前に塗装は終えていたが、今日の空の色を見て手を加えたかった。頭部を確認中、下から声が聞こえた。
「ありがとうございます! 綺麗ですねっ!」
 水無瀬 奏(la0244)が手を振っていた。エイラが今塗装している都牟羽は奏の機体だ。
「大切な機体を任せてくれてありがとうございます。最高の仕上がりにしてみせます」
 任務で塗装屋の腕を振るうまたとない機会。信頼に応えたい。
 一方、奏はライブ前に緒音に挨拶に行く。
「緒音さん! 今日はよろしくお願いします」
「よろしくね。ライブ楽しみにしてるわ」
 以前PV撮影の任務でも緒音に会った。戦略的音楽隊の理念を聞き、実現したいと思った。
 都牟羽には歌を操作の補助に使用する、サウンド・トレース・システムを搭載している。戦場で戦いつつ唄うのは、まさに奏にぴったりだ。
 ユリア・スメラギ(la0717)も緒音へ挨拶に行く。
「緒音さん、プロジェクト・ステラの成功はあたし達にお任せ!」
「ありがとう。とても頼もしいわね。ライブ楽しみにしてるわ」
 ユリアは奏とハイタッチ。
「カナちゃんと同じ舞台に立てるの嬉しいわ」
「ユリアさんと一緒は、頼もしいのですよ!」
 イルカ大好き、イルカ的アイドルを目指す 佐々音 紗緒(la0165)の瞳も輝いた。紗緒が所属するアイドル部のリーダーは奏で、ユリアも仲間だ。
「仲間と一緒に、ライブができるのは、嬉しいです! イーリュンも喜んでます!」
 そんな紗緒達の手伝いにやってきたのが、高柳京四郎(la0389)と吉良川 鳴(la0075)だ。
「頼まれたので手伝いに来てみれば……また変わった演出を考え付くものだな、うん」
「たまには、こういうライブも良いかも、ねぇ?」
 鳴は奏の幼馴染みで、京四郎は紗緒の務める喫茶店の店主だ。
「えへへ。マスターと一緒にライブできるの、嬉しいですよー♪」
「ライブと言っても、アサルトコアの操縦しかできないが、落とさないように上手くしよう」
 鳴もアイドル部に所属しているが、表舞台に立たない裏方志望で、ミキサーを担当している。その腕を知っているユリアは、ぽんと肩を叩いた。奏も隣で笑顔を浮かべてる。
「吉良川君、ミキシングを頼むわ」
「鳴君、お願いしますね」
「おー、2人とも頑張れ、よ」
 紗緒はぱたぱたと歩いて、侃の肩をとんと叩いた。
「侃さーーーん、よろしくお願いしまーす!」
「紗緒ちゃん。よろしくね。自分のライブの準備もあるから、ステラ隊はお手伝いになってしまうけど」
 紗緒はアイドル部と別に、侃のプロダクションにも所属している。頼れる先輩の存在に、思わずイルカのぬいぐるみをぎゅっと抱きしめた。
 戦略的音楽隊の理念に基づき『ステラ隊』と名付けられた6名は、円陣を組んで手を重ねた。
「みんな、行くよ!」
「おー!」
 かけ声と共に各自持ち場へ向かう。味方を鼓舞し、皆が憧れるようなグループライブで魅せるのだ。
 開始前、ユリアが観客席の方をちらりと眺め、輝くような笑顔を浮かべた。
(あれは……! 愁君、来てくれたのね!)
 恋人の愁が見てくれる。それは何よりもユリアを力づけてくれる。
(大切な人が見ていてくれるのなら、更にやる気が増すわ!)
 Let's goという風に、ユリアは手をあげて宣言する。
「カナちゃん、紗音ちゃん、侃君、行きましょ♪」
「「「はい」」」

 砂浜の真ん中に奏の機体・都牟羽が立つ。青い空と海、エオニアの象徴ミーベルが描かれていた。エイラの塗装によって、無骨な雰囲気より、海辺の舞台に相応しい明るさに。
 都牟羽が手のひらを前に差し出すと、コックピットから飛び出したユリアと奏が、ひらりと飛び乗った。
 ユリアはツインテールに白い花を飾り、ワインレッドと紺の衣装に薔薇が咲く。セクシーなミニスカ衣装。
 奏はピンクの大きなリボンで結んだポニーテール。青と白のチェックの、爽やかなミニスカ衣装。
 対照的な2人が背中合わせでポーズを決めると、観客達は大きな歓声をあげた。
 ユリアは会場全体を見渡して、高らかに宣言する。
「ハァイ、エオニア・ナショナルズ! ユリア・スメラギよ♪ 今日はプリンセスをはじめとする王国の皆の為に……あたし達が歌い踊るわよ!」
 それから愁をじっと見て言葉を続けた。
「そして……あたしの大切な人にも、このボーカルとダンスを捧げるわ!」
 ユリアの言葉の意味に気づいた愁は、笑みを浮かべてぽつりと呟く。
「……ユリアさん」
 奏は観客達に振り付けを見せつつお願いした。
「私たちと一緒に踊ってくれますか?」
 会場の一体感高め、観客に親近感持って貰う為、サビの振付を平易に覚えやすくアレンジしている。
 見よう見まねで観客達が踊って見せると、奏は華の様な笑顔で手を振った。
「ありがとうございます!」
 都牟羽の横に、鳴のシャングリ・ラが並び、手を差し出す。奏はその手に飛び乗った。
 京四郎のFS-Xが手のひらに紗緒を乗せて並ぶ。
 紗緒の衣装はフリルとリボンがたっぷりで、ピンクと白が基調のミニスカ衣装。髪の右側に黄色のリボンを結んで元気いっぱい。
「イーリュンと一緒に! いくよー!」
 紗緒のかけ声に、鳴はコックピット内に持ち込んだミキサー機材に、指を乗せる。
「さて、派手に行く、よ!」
 軽快なイントロが流れると、奏、ユリア、紗緒は片手を空に伸ばし、声を重ねた。
『『『Welcome To エオニア』』』
 笑顔で3人が手を振ると、会場のボルテージをあがった。
 歓声を浴びながら、ぴったりと息を合わせアイドルらしい振り付けで踊り出す。
 バックの海でもライブに彩りを添えるように、侃の機体Chamäleonが踊り出す。砂浜から近い浅い海とはいえ、水中戦用のアサルトコアだからこそできる離れ業だ。

 明るく伸びやかな歌声に導かれるように、シャングリ・ラとFS-Xがゆっくりと飛び立つ。
 唄い手を落とさぬよう注意を払いつつ、コックピットの中で京四郎はぼやく。
「これは何気に難しいな……危険の無い様にしないとな」
「マスター行きますよ」
 鳴は器用にミキシングと操縦を同時にこなし、京四郎とタイミングを合わせ空を舞う。
 ぶつからないぎりぎりの距離をキープし、機体の手を伸ばし合うと、奏と紗緒の距離も近づく。
「みんな! さあ! 飛んで弾んで行くのですよー!」
 紗緒はイルカのように飛び跳ねて、ぴょんっと隣の機体に飛び乗ると、奏と手をタッチ。
 人差し指を頬に当て弾けるような笑顔で紗緒は歌う。
『♪私たちと願う平和の絆を皆で未来へと繋いで♪』
 またぴょんっと跳ねて、FS-Xに戻る。
「紗緒ちゃん。足下に気をつけて、無茶はし過ぎないように、ね」
 あまりに紗緒が自由に跳ねるから、海に落ちてしまわないかと京四郎はヒヤヒヤだ。
 地上の都牟羽の手のひらの上で、ユリアが華麗なスピンを披露する。真上に掲げたユリアの手を広げると、中から赤い花びらが舞った。
『♪信じれば奇跡芽吹く 更に育て幸福の花開け♪』
 手のひらを顔の近くでひらひらと瞬かせ、コケティッシュな笑みを浮かべ投げキッス。
 奏が手をあげて合図すると、鳴は頷いた。
「ん、奏。行く、よ」
 シャングリ・ラがゆっくりと手を肩に近づけると、奏は高く宙を跳んで肩に乗り移る。
 太陽へ向け手を伸ばし、ひらひらと瞬かせポーズを決めてウィンク。
『♪太陽のように皆を照らして 素敵な笑顔の花を咲かせよう♪』
 陽の光の様に眩しいほどの笑顔で歌声を響かせた。
 サブスクリーンに花が咲く映像が流れ、まるで花畑にきたような雰囲気を醸し出す。
 シャングリ・ラとFS-Xはゆっくりと地上に降りて、都牟羽の隣に並ぶ。
 奏と紗緒が飛び移り、ユリアの隣に並んだ。

 唄い手を下ろした所で、曲は間奏に入った。
「まぁ、やるからには観客に楽しんでもらわないとだな」
 京四郎がそう言うと、鳴はミキシングの手を止め、操縦に意識を割く。
 二つの機体は今度は全速で浮上。時に全力移動で素早く宙を駆け抜け、時にゆっくりと地上に近づいて。緩急をつけながら空を飛び回る。
「みんな! 準備は良いかな!」
 間奏が終わる直前に奏がかけ声をあげると、歓声があがった。
 シャングリ・ラとFS-Xがカーブを描いて交差した所で、Chamäleonが海から飛び跳ねた。水飛沫が空に星の雲を描く。
 そのタイミングで、唄い手の3人が声を重ねサビを歌う。Chamäleonが手本のように踊ると、それを真似て観客もC踊りだす。
 演じ手も、観客も一つになって、海上が笑顔の花で満ちた。


●メッセージ・後半
 カメラに向かって、背筋を伸ばし冬呼は語りかける。学校の授業と同じ、多くの人に解りやすく。
「積み重ねて、慈しんできたもの、必ず次へ継げるように私達が守ります」
 これまで人間が積み重ねてきた歴史と文化を、護り次世代に繋ぐ。その誓いを刻む。

 それに続いたアウィンは、クールな表情で淡々と言葉を紡ぐ。
「あなた方が信じてくれることが私達の力になる、それは覚えておいて欲しい」
 脳裏に怪人事件がよぎった。欧州襲撃事件の裏側で起こった悲劇。あの時の誓いを、改めて言葉にする。
「これ以上の哀しみを生まぬ為、持てる力を尽くすと誓う。私に出来ることはそれだけだから」
 これから起こる涙を減らす為、アウィンは走り続ける。

 うって変わって、微笑みを浮かべた桃簾が画面に写る。
「世界中で平和にアイスを食べられるよう、わたくしは力を尽くします……アイス教徒として」
 ぐっと握りこぶしを作って力強く宣言する。テロップには『勿論SALFとしても』と字幕付きだ。
 思わず肩の力が抜けるような宣言が、人々の心を和ませる。当たり前の日常を護るのもSALFなのだ。

 桃簾の撮影を横で見ていた瑛士は小さく溜息をついた。
(いつでも、どこでも桃ちゃんらしいよね)
 熱く語る事なんてないが、伝えたい事ならある。
 真面目な顔でカメラの前に立ち、口を開いた。
「僕らが最善、とは言わない。けど、僕は……少なくても誰かに救いを押し付けられるくらいなら闘う」
 自分は戦う事に向いてないと思っているが、それでも闘う必要があるから、ライセンサーになった。一番大切な本音は口にしないけれど。

 飛鳥は人類救済政府の人間に扇動された人々を見た。彼らは傷ついているから、不安だからレヴェルの言葉に縋ってしまった。
「私達は、皆の心から不安も取り除けるように、皆を守り続ける為に、精一杯戦います。皆の命を、尊厳を、人の未来を守りたいから」
 人々の命だけでなく、心も護りたい。不安を打ち消してあげたい。優しく微笑み、画面の向こうへ向けて手を差し出す。
「助けが必要な時は何時でも呼んで下さい。そこがどこであろうと、私達は駆けつけるから」
 悲劇を繰り返さない為に。助けを呼ぶ声があるなら、助けに行く。
 飛鳥が差し伸べる救いの手に、縋る人が世界の何処かにいる。

「皆様ごきげんよう♪ 少しだけお時間を頂戴します……」
 斬華は頭を下げて思い浮かべる。欧州の襲撃事件、人類救済政府の陰謀、テルミナス。今回の事件をもっとも多く見てきたのは、きっと斬華だろう。
 悔しい思いをした事もある、何とか救えた命もある。
「悪夢が人類を食料としか見ていない以上、和解はあり得ません……。皆様はお腹が空いても何も食べずに生きていけますか……? 結局はそういうことなんです……」
 ライセンサーになって一年以上。ナイトメアの首を刈り続けた斬華の結論は、ナイトメアとは和解できない。
「今は良くても人類救済政府はいつか破綻します。皆様にとって悪夢が恐ろしいのは分かります……。だからこそ私達が命を賭けて刃を振るいます! 悪夢の首を悉く刈り尽くし、出来るだけ多くの命を守る努力をします!」
 今までも恐るべき強さで持って、敵の首を刈り取ってきた。これからも刈り尽くし、守り続ける。
「ですがSALFも完璧ではありません。絶対に応援しろとは言えません。ただ……人類救済政府に与することだけは、どうかお考え直し下さい……。お願いします!」
 人々の理解があってこそ、SALFも力を発揮できる。人類救済政府の誘惑に駆られぬようにと想いを込めて。

 うって変わって静流はけだるげな雰囲気のまま、話し始める。
「まあ、人類救済政府を信じたいっていう人がいるなら、それは別に良いんじゃないの? どんな宗教宗派を信仰するかは個人の自由だし」
 クレタで見たあのレヴェル・ハムディは、間違ってたけど悪い人間ではなかった。何かを信じなければ生きられない人もいるのは事実で、頭ごなしに否定するだけでは受け入れられない者もいるだろう。だから理解から入る。
「ただ何を信じるのかは、自分の目でよく見て、自分の頭でよく考えて決めた方が良いよ。『誰かがこう言ったから』とかそんな理由じゃなくてね」
 自分で考える事を辞めて流された結果、転落してしまえば後戻りもできず、後悔しか残らない。ハムディはそうだった。
「信じられるのは何なのか、よく見極めてからでも遅くはないよ、きっと」
 人類救済政府の提示する安易な餌に飛びつかず、じっくり考えて欲しい。そう警告を残して。

 ジュリアは今回の欧州の襲撃事件で、様々な者を見てきた。1人1人を思い浮かべ、慎重に語り出す。
「アフリカ陥落から30余年、大勢の人が苦しい日々を過ごしているわ」
 クレタで人類救済政府に誘惑されそうになったのは、30年前にアフリカから逃げてきた人達だ。ヨーロッパに居場所がなく、アフリカに帰りたい一心で、人類救済政府の誘惑に飛びつこうとした。
「敗北を重ねても命を守るために戦い続けた人」
 カイロ防衛戦の敗戦から続くヨーロッパ戦線の歴史。ヨーロッパを守る為に戦い続け、いつかはアフリカ奪還を誓ったアイザックとその家族ら。そのおかげで故郷で平和な暮らしができた。
「故郷を奪われても命を繋ぐため苦渋の決断をした人」
 ハムディは故郷アフリカへ帰る為、生きる為、人類救済政府のレヴェルとなった。今、彼は獄中で、自分の選択を後悔しているだろう。
「彼らを敗者にも悪者にもしないために、私たちSALFがあると信じてるわ」
 戦い続けた者、苦渋の決断をした者、今を生きるのにも苦しむ者。全てを助ける為にSALFがいて、同時にSALFだけでは成し遂げられない。
「一緒に戦いましょう。ナイトメアに人間の底力ってものを見せてやりましょう!」
 当事者意識がなくなれば、人は流されてしまう。SALFと一般人が手を取り合って、乗り越えるべき問題だ。
 人類救済政府の声明は世界中に広がったが、特に大きな影響を与えたのは欧州だ。人類救済政府の活動が活発だから、レヴェルに陥りやすい落とし穴も多い。
 欧州で苦しい生活をしている人々に寄り添おうとした言葉は、大きな影響を与えるだろう。


●屋台2
 ライブが見たくて祭りにやって来た祭莉は、そわそわステージを気にして見た。
「チョータロー、アサルトコア使う……かな。あの、PVみたいな感じ……かな」
 プログラム的にまだ時間はある。まず屋台を楽しみ、いい席を探しておこう。そう思って歩いていたら、冬呼の屋台を発見。
「……ミーベル飴、ください……!」
「祭莉さんいらっしゃい。はい、どうぞ。これおまけ」
 受け取ったミーベル飴をしゃくりと囓ると甘酸っぱい味が、口の中に広がる。
「……ん。美味しい。……えっと、屋台、人手……いる?」
 エオニアにあるカフェバー止まり木で、簡単なミーベル料理を覚えた。人手が足りなければ、裏方仕事くらいなら手伝う。
「ありがとう。こちらは大丈夫かな。アウィンさんも手伝ってくれてるし」
 そう話していた所で、モニカからメッセージが送られてきた。『行ってらっしゃい』と見送る冬呼に、ぺこりと頭をさげて、モニカの屋台へ向かった。
「あ! こっちこっち!」
 モニカがぶんぶん手を振って待っていた。隣にはケヴィンの屋台。前にはテーブルがあり、ステージがよく見える。
 熱い料理をふーふー冷まし啜っている化野を見つけ、祭莉は声をかける。
「……チョータロー。出番、平気?」
「俺の出番まで時間あるから、ここでライブを見てた」
 そこへパイロットスーツ姿の葵が通りかかる。ケヴィンが声をかけた。
「良い歌だったな。よかったらスープ飲んでかない?」
「……ん、頼んでない?」
「ま、お疲れさんってことで。サービスだサービス」
「……ん、遠慮無く」
 受け取ってハフハフとスープを飲みつつ、化野と一緒にライブを見る構え。

 一方祭莉はモニカの屋台で手伝い開始。2人なら交代しつつ、のんびりライブを見られる。
「……何やれば、良い?」
「野菜の下ごしらえと、売り子手伝ってくれる?」
 こくりと頷いて、野菜の皮を剥いたり切ったり。黙々と作業を続ける合間に、モニカが作った『空と海と大地の交わるところ』を食べ、屋台の前を通りかかる客へ、視線で『おいしいですよー』と訴えかけてみる。
「……ほんと、美味しい」
「今日は色んな所から、客が来てるし、エオニアを好きになって帰って貰えたらよいよね!」
 エオニアとは縁が多く、モニカの愛着も大きい。ヨーロッパ支部のSALF職員はエオニア王国と縁が薄い者も多い。少しでもこの国を好きになって帰って貰えたら嬉しい。
「教授の所行った?」
 祭莉は飴を取り出しながら頷いた。
「……飴、貰った」
「あ、私も貰ったんだ! ミーベル飴、美味しいよね」
 飴の言葉に、葵はじっと視線を送る。甘い物は好きだ。スープでお腹が膨れたら、猛烈にお菓子が食べたくなった。
「……ミーベル。売ってるの、どこ?」
「えっと……飴は、あっちで……」
「アイスもあったし、たこ焼き? にも入ってるらしいよ」
 祭莉とモニカに甘い物情報を貰った葵は、直ぐに買いに走った。

「アイスの天ぷらください」
「少し待つのです」
 桃簾は注文を受けてから、流れるようなスムーズな仕草で、食パン包みミーベルアイスを取り出して、天ぷらに衣つけ、油の中にそっと入れた。
 何も言わなくても、瑛士が冷凍庫を開けるのは当然という風情だ。
 本当に揚げ物をして大丈夫なのか心配すぎて、瑛士は5秒に1回くらいの割合で桃簾を見てるので、冷凍庫の扉を開け損なう事はない。
 カラカラと鳴る揚げ油を、真剣な表情で桃簾はじっと見る。不安げな表情で瑛士も桃簾をじっと見る。
「加熱し過ぎてはいけません……今です!」
 さっと手早く揚げたてのアイスを取り出すと、ふぅ……と息を吐いた。そそくさと器に装い、差し出す。
「さくっと熱々と冷たさのコラボをどうぞ。アイスは万能です」
 微笑を浮かべて客に手渡す間に、瑛士は油の温度計をさっと確認し、高くなりすぎたら下げるのを忘れない。
「桃ちゃん、凄いね」
「そうでしょうそうでしょう♪ この日の為に揚げ物の練習をしてきたわたくしに、抜かりはありません」
 桃簾の指に絆創膏が巻かれているのは、それでか……と納得しつつ、瑛士は桃簾のフォローを続けた。
 ふと、エオニアからイタリアって、近いのではと瑛士は思いつく。
 去年の春、イタリアで桃簾にアイス教について熱く語られた時には、ついていけないと思ったが。
「なんだかんだで、染まっちゃったよね」
 こうしてアイス教の布教を手伝うくらいには。

 だいぶ良い感じに酔っ払って、椅子に座り込んだジュリアを見かけ、緒音は声をかける。医師免許持ち。もしもの時は応急処置だってできる。
「大丈夫かしら?」
「大丈夫です。ホットビール、美味しいわね。一緒にどうでしょうか?」
「そうね、私も一緒に飲むわ。ホットビールも美味しそう」
 目上だと判断して敬語ができるくらいなら、まだ大丈夫だろう。ホットビールを買ってきて隣に座る。
「スパイスが効いてて、ほんのり甘くて、カクテルみたい」
「ですよね」
 まったり飲んで、良い気分でごろごろしてるのを、典は遠目に見つけた。
「スタッフ、緒音嬢さんやったっけ? お疲れ様、言うとこか」
 イベントの企画者に挨拶するくらいしておこう。挨拶は元サラリーマン的常識だ。
「お疲れ様、一緒に飲んでもええの?」
「お疲れ様。もちろん。人が多い方が楽しいわ」
「そっちの嬢さん、さっきはおおきにな。ホットビールえらい美味かったわぁ」
「気に入って貰えてよかったわ。おかわり飲む?」
「ああ……でも、なんや、つまみがあった方がええなぁ」
 辺りを見渡して、近くに飛鳥の豚汁屋を見つけた。具だくさんな豚汁は、酒の肴になりそうだ。
「三つ頼むわ。酒の肴に飲もう思て」
「もちろんどうぞ。具はたっぷりな方が良いわね」
 ちゃんと食べずに飲んでいると、体に悪いかも知れない。そう気遣って。
「おおきに。ぬくいなぁ」
「一緒に持って行くわ。一人で三つは持てないでしょう?」
「手間かけさせて、悪いなぁ」
「私も休憩したかったし。お酒は遠慮しておくけど、一緒に食べるわ」
 飛鳥と典が豚汁を持ってきて、賑やかに食事。
「乾杯! みんなお疲れ様」
「お疲れ様や。プロジェクトやらはよう分からへんけど、報酬貰うて慰労会うてのはええなぁ」
 典は欧州事件の任務を受けたり、オーストリアの戦いに参加したり、それなりに頑張った。
「現場で頑張ってるライセンサーに、ご褒美の機会を作りたいの」
 緒音がそう言った所で、アウィンが酒を抱えてやってきた。
「お疲れ様、緒音殿。戦略的音楽隊とは面白い発想だな。良ければ一緒に飲まないか?」
 どーんと差し出された酒は、エオニアでは手に入りにくい、日本酒や焼酎だ。互いに酒好き、会うなら欠かせないだろうと、持ってきたのだ。
「きゃー、ありがとう。ホットビールも美味しいけど、豚汁にはこっちの方が良いわね。焼酎のお湯割り飲みたいわ」
 典はアウィンの顔を見て、ふと気づく。
「ああ、沖縄でおうた、兄さんやなぁ」
「あの時飲んだ酒も美味かったな」
 懐かしみながら、互いに酌をしあいながら乾杯。
「お湯なら、うちから持ってくるわね」
 飛鳥が気を利かせて、お湯をとりにいく。ちらりと見た感じ、ジュリアがだいぶ酔ってみえた。
「豚汁も酔い冷ましにいいと思うけど、念の為お茶もあったらよいかしら?」
「緒音殿。酌をさせてくれ」
「ありがとう。こうして飲むのも久しぶりね」
 そんな風にのんびり話しつつ、まったり飲んで、食べて、五人でライブを見た。


●ライブ3
 海が夕陽に照らされる頃、侃のChamäleonがステージの中心に立った。
 空と海にするりと溶け込みつつ、目を引く鮮烈な藍とグラデーションが美しい機体だ。
 サブスクリーンに、コックピット内の侃の姿が映し出された。髪をきちっと纏め、紺と白に金の飾りがついた華やかな軍服風衣装は、美青年にも、男装の麗人にも見える。
「SALFを、ライセンサーを信じなくても僕は問題ないと思うよ。正義の反対は悪じゃなくて、また別の正義なんだし」
 そう言いながら、胸元を叩いた。
「ただ、君の信念・誇り・自分らしくいられる核・もしくは……守りたいもの。それをどんな時でも『ここ』に持っていてほしいな」
 1人1人の心の奥にある、大切なものを忘れないで欲しい。そう願って。
「貴方達が光を抱き続ける限り、我々は持てる力の全てで貴方達の一番星を守るよ」
 人々の希望を──一番星を守る。そう言いながら、侃は真上を指さした。
 それがライブが始まる合図だった。

 イントロが流れた瞬間、化野は気づき、懐かしむ様に微笑む。
「これ、あの時のPVだね」
 ライブの合間にスクリーンにPVが流れていたので、他の客も気づく。
 コックピット内の侃が踊り出すと、その動きをトレースしChamäleonも踊り出す。
 砂浜を駆け出し、海の中に飛び込んだ。
 あっと人々が驚くと、水中で泳ぐChamäleonの姿がスクリーンに映る。
 もう一つのスクリーンには、踊りながら歌う侃の姿が。
『僕の舞は微風となり やがて君の舟運ぶ八重の潮風になるだろう』
 風をイメージするように、ゆっくりとターンを決め、素早く蹴って前に進む。軽やかさとしなやかさがChamäleonを優雅に見せた。
『僕の歌は光となり やがて君を導く一等星になるだろう』
 空の色が刻々と変化し、太陽の光が弱々しくなる。空に一番星が浮かんだ。
 その時、Chamäleonが一気に急浮上し、空に向かって飛び上がった。宙でふわりと旋回しながら、一番星を指さす。
『悪夢の先に向かって 僕は手を差しのべる』
 海から空へ、その大胆な演出に、わあっと歓声があがった。それを聞きながら、人魚のように水飛沫を上げてChamäleonは踊り終えた。


●屋台3
 化野は思わず立ち上がって、目一杯拍手を鳴らした。
「あーやっぱ侃さんの演出はいいな! 今の歌最高だね!」
「よかったな」
 隣で電子煙草を吹かせながら、聞いていたケヴィンの表情が楽しそうで、化野も嬉しそうに笑った。
「でもそろそろ化野君の番じゃないの?」
「……チョータロー」
 祭莉は健闘を祈るように、ぐっとサムズアップする。
「いってらっしゃい!」
 モニカに元気よく見送られ、化野はライブの準備に向かう。
「ねえ、残りも少なくなってきたし、もう店じまいしちゃわない? ジュリアも来てるらしいし、最後に一緒に見たいなって」
「……ん。ゆっくり、ライブ……見たい」
「残った分は、ライブ参加組への差し入れにするか」
 ぱたぱたと店じまいをすると、ジュリア達の所へ向かった。
 一方、冬呼も急いで店じまいをする。アウィンから屋台が終わったら、一緒に飲まないかと誘われていた。緒音と合うのも久しぶりだし、一緒に飲みたい。

 静流は焼けるだけ、たこ焼きとお菓子焼きを焼いて、どっさりと持ってくる。
「はいよ。出前お待ち」
「ありがとう。これ美味しいのよね」
 机の上にごろんとしてたジュリアだったが、また食べたいとむくりと起き上がる。そこへモニカ達がやってきた。
「ジュリア! 飲んでるー?」
「ええ。良い気分よ。モニカ」
 緒音は静流の持つたこ焼きをじーっと見てる。
「そっちのたこ焼きも食べていいかしら?」
「おう、ライブやってる奴の分は、残してあるしな。出汁を効かせたし、美味いよ」
「ありがとう」
 静流が座った所で、祭莉がそっと『空と海と大地の交わるところ』を差し出す。
「……エオニアの、伝統料理……らしい」
「お、あったかそうで、食べ応えありそうで、美味そうだな」
 鳥に魚に具だくさんの料理を食べ、静流の体もぽっかぽか。
 そこへ冬呼もやってきて、緒音にぺこりと頭をさげた。
「緒音さん、お久しぶりです」
「冬呼さん久しぶりね」
「冬呼殿。こちらへ」
 すっと席をたって当然の如く、自分の隣へエスコートするアウィン。気恥ずかしくて、ちょっとだけ間を開けてしまいつつそっと座った。
「あ、日本酒持ってきたんだ。貰おうかな」
「冬呼殿。つまみも沢山用意しておいた。今日は屋台で疲れただろうから、栄養はしっかりとったほうが良いぞ」
「う、うんそうだね」
 最近、酒を飲む度に餌付けされているような気もする。恥ずかしいけれど、ちょっと嬉しい。
 さらにアイス教徒達もやってきた。
「皆、ここにいたのですね」
「お姉さん達も、アイスの出前です」
「頼まれてないけどね」
 瑛士が苦笑する横で、葵はもぐもぐとアイスを食べている。
「ん……アイス、美味しい」
 桃簾は満足げに頷いた。
「追いアイスもあります。遠慮なく食べなさい」
「……えと、この後、まだ、ライブ、残ってる」
 桃簾の誘いを断って、葵はステージの方へ向かう。
「アイスへの愛を感じるわ」
「追いアイスって……なんやおもろいなぁ」
 緒音が感心する横で、アイス教徒を知らない典は驚きつつ、賑やかなのは悪くないと思った。
 日が暮れてきた砂浜を、色々見回っていた愁が、皆の姿に気がついた。
「あ、こちらにいらしてたのですね」
「ごめんなさい。探させてしまったかしら?」
 愁が飛鳥に声をかけると、ぺこりと小さく頭をさげた。
「いえ。のんびり見て回って、そろそろ座ろうと思ってた所です」
「頼まれてた豚汁は残してあるわ。安心して」
 店が片付けられていたので、売り切れてしまっただろうかと心配していたが、ほっと胸をなで下ろす。
 そのまま皆が飲み物、食べ物を持ち寄って、わいわいする頃に、最後のステージが始まった。


●ライブ4
 星空に包まれたコックピットで、化野は鍵盤を撫でた。
「俺は好きに弾く。だからお前も好きに飛んでいいよ、VOLARE」
 時には相棒と一対一で、演奏に浸りきって、音の波に溺れても良いだろう。
 VOLAREがステージに登場する頃には、すっかり日が暮れて、空は星に溢れていた。観客へ向けて一礼する。
「命令系統はIMD出力モード『想像のままに』、音量は最大全開で!」
 そろりと鍵盤に指を置くと、化野が全身を使って弾き始める。ダイナミックな演奏姿とは正反対に、始まりは緩やかなバラードだ。
『海が繋がる、空は一つ、数多ある世界もまた』
 穏やかな音色に乗って、VOLAREは海面を滑る用に飛び立つ。水飛沫をあげる度に、強く強くアタックを重ね、緩やかな曲調にリズムが刻まれていく。
『だから俺はいつだって隣人だ』
 徐々に力強さのある旋律へと移して。エールを送って前向きにさせるような、力強さを秘めて。
『護ろう。その背を押そう。必要なら怒ることも』
 英語の歌詞に切り替わり、水飛沫を上げてVOLAREは星が浮かぶ空へと飛び立つ。高く高く、限界高度まであがり飛び、ゆっくりと旋回した。
『星はいつだって空にある! 君が見上げる空に!』
 星空を背景に、星のように優しい青い光の尾を空へ引きながら、VOLAREは海へと戻っていく。流れ星の余韻を残し、曲は緩やかに終わりを迎える。
 最後に化野は画面に向かって、にかっと笑った。
『君が立つ限り俺は友でいよう、ずっとね!』
 それはギリシャ語だった。
 その映像を見ていたパルテニアは気づいた。この言葉は自分に向けてなのだろうと。
 夏の祭りの時も、曲を作って楽譜をくれた。今も自分を応援してくれてるんだと思ったら、嬉しくて思わず頬が緩んだ。

 観客の拍手が鳴り響く。VOLAREが海岸に戻ってきた所で、他のライブメンバー達のアサルトコアも、砂浜に並んだ。
 拍手が鳴り響く中、全員揃って挨拶だ。
 アサルトコアから飛び降り、砂浜に横並びになると、演者達は手を繋いで、客へ頭を下げた。
 奏は、仲間達に目配せし、せーのと声をかける。最後の言葉は事前に決めていた。全員で一斉に叫ぶ。
「想いを電子の海へ乗せて!」
「祭りの熱よ、世界中に届け!」
 客が叫び返すと、また頭を下げて挨拶をした。アンコールの声があがり、どんどんと大きくなっていく。
 これだけ期待されて、答えないわけにはいかない。
「カナちゃん。あたしも、あの曲歌ってみたかったの。行きましょ♪」
 ユリアの言いたい事が何か、奏はわかった。
 戦略的音楽隊の始まりの曲。PV撮影時に作られた『Dear HERO』だ。
「鳴君。お願い」
「音源があるなら、合わせる」
 他のメンバーとさっと打ち合わせし、それぞれ自身の機体や、仲間の機体の手に乗った。
「もう一曲聴いてください。──Dear HERO」
 囁くようにタイトルを告げると、ドラム音が鳴り始めた。


●アフター
 ライブを終えて、まだ音楽の熱が冷めきれない頃、ユリアが仲間達に声をかけた。
「みんな、お疲れ様ー! 屋台で何か食べていかない?」
 その言葉に否と応えるものはいなかった。緒音達が集まる席に向かった。
「お疲れ様。とっても良いライブだったわ。皆ありがとう」
 緒音は笑顔で労うと、用意していた席へ招く。愁の姿を見つけ、ユリアの顔にぱっと笑顔の華が咲いた。
「愁君っ! あたし達のライブ、見てくれた?」
「はい。とても素敵でした」
「ありがとう!」
「あの……これを。体を冷やしてしまったのではと思って」
 そっと豚汁を差し出す愁に、嬉しくて思わずユリアは抱きつこうとして、止められた。
「豚汁が冷めないうちに、どうぞ」
「そうね。せっかくの愁君の優しさをダメにしてしまったら、もったいないわ」

「あったかいオニオンスープはどうだい。サービスするよ」
 ケヴィンがライブ参加者達を労うように、スープを配っていく。化野は受け取り、笑顔で問いかける。
「ケヴィンさん、どうだった!」
「……化野君の曲『も』よかったよね」
 ちょっと素直ではない返事でも、化野は嬉しそうだ。
「……チョータロー。お疲れ様。歌……よかった」
 祭莉はライブで喉が渇いただろうと、用意していたミーベルジュースを差し出す。
「わあ! ありがとう。ライブの後の一杯は最高だね」
「今日のミーベルは格別だ」
 エイラも同意するように、こくこく頷いて、ミーベルジュースを飲む。初めてエオニアに来た時から、すっかりミーベルが好物となってしまったのだ。
「ミーベルならアイスもいかが♪」
「ありがたく頂こう」
 さりげなく斬華が勧めるアイスを、エイラは受け取って美味しそうに食べた。

 紗緒はチョコのかかった菓子焼きをくちにして、ぱーっと笑顔を浮かべた。
「マスター。このミーベル入りのたこ焼きみたいなの、美味しいです! お店でも出せないですか?」
「なるほど、確かに美味しい。でもミーベルが手に入らないからな」
 京四郎が悩ましげに首を傾げると、静流がアドバイス。
「これ缶詰使ったんだ。季節じゃなかったんでね。缶詰なら土産に買って帰れるだろ」
「土産を使い切るまで、期間限定なら、できるだろうか?」
 もう一口、菓子焼きを食べて味わいつつ、京四郎は思案した。
 ミーベル飴をなめて、鳴はぽつりと呟く。
「これがミーベルか」
 夏のイベントの様子はネットでも流れ、奏が紹介していた。ミーベルも興味はあったが、今までエオニアに縁はなかった。
「鳴君、お疲れ様」
「うむ。ありがと」
 奏が差し出すミーベルジュースを一口飲むと、疲れた体に染みた。
「いい、ライブだったな」
「手伝いに来てくれて、ありがとう!」
「マスターが、大変そう、だったけど」
 京四郎は微笑しながら、答える。
「俺は操縦だけに専念できたからな。吉良川さんの方が、操縦しながらミキシング大変だったんじゃないか?」
「楽しかった、よ」
 ステージに立った者も、ライブを見た者も、どちらも楽しく祭りを満喫した。
 録画された映像に、祭りの熱が鮮やかに映し出されるくらいに。

 この日のライブの様子は、ネットを通じて、世界中の人々に送られた。
 ライセンサーのメッセージは色々で、だからこそ良い。
 動画を見た人々の立場は千差万別で、世界の何処かにいる誰かに、その想いは伝わるだろう。
 華やかに、可憐に、ダイナミックに、優しく、明るく。ライブの様々なパフォーマンスは、好評でライセンサーのイメージアップに大きく貢献しただろう。
 夜空に輝く星のように、真昼の青空の彼方の星のように、スター達の輝きは、人々の心に残り続ける。

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重体者一覧

重体者はいませんでした。

参加者一覧

  • 凪の果てへと歩むもの
    常陸 祭莉la0023
    人間19才|
    ネメシスフォース×セイント
  • 未来をその瞳に
    霜月 愁la0034
    人間16才|
    ゼルクナイト×ネメシスフォース
  • 竜殺し
    七瀬 葵la0069
    放浪者14才|
    ネメシスフォース×セイント
  • シルバーバレット
    吉良川 鳴la0075
    人間24才|
    スナイパー×セイント
  • 戦場のピアニスト
    化野 鳥太郎la0108
    人間39才|
    ネメシスフォース×スピリットウォーリア
  • プロジェクト・ステラ
    佐々音 紗緒la0165
    人間17才|
    ネメシスフォース×セイント
  • 金の炯眼
    ケヴィンla0192
    放浪者37才|
    セイント×スナイパー
  • 太陽の守護者
    吉良川 奏la0244
    人間17才|
    スピリットウォーリア×グラップラー
  • 夜明け告げる者
    高柳京四郎la0389
    人間28才|
    ゼルクナイト×スピリットウォーリア
  • 魅惑の紅月
    ユリア・スメラギla0717
    人間22才|
    ゼルクナイト×セイント
  • GLORIOUS DRIVE
    ジュリア・ガッティla0883
    人間20才|
    スナイパー×ネメシスフォース
  • アイスの女神
    桃簾la0911
    放浪者22才|
    グラップラー×スピリットウォーリア
  • 春を誘うダンス
    la1158
    人間19才|
    グラップラー×スナイパー
  • 首があるなら刈ってみせる
    紅迅 斬華la2548
    人間25才|
    セイント×ネメシスフォース

  • 陽波 飛鳥la2616
    放浪者22才|
    スピリットウォーリア×スナイパー

  • 磐堂 瑛士la2663
    人間17才|
    セイント×ネメシスフォース
  • 会いたい人
    詠代 静流la2992
    放浪者18才|
    ネメシスフォース×セイント
  • 雷迅
    エイラ・リトヴァクla3147
    ヴァルキュリア45才|
    ネメシスフォース×セイント
  • 比翼の鳥・連理の枝
    神取 アウィンla3388
    放浪者24才|
    ネメシスフォース×スナイパー
  • 比翼の鳥・連理の枝
    神取 冬呼la3621
    人間16才|
    ネメシスフォース×グラップラー
  • プロサバイバー
    モニカla3729
    人間20才|
    スナイパー×セイント
  • Homme Fatale
    柞原 典la3876
    人間29才|
    セイント×ネメシスフォース

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