オープニング詳細|WTRPG11 グロリアスドライヴ
  1. グロリアスドライヴ

  2. SALF本部

  3. 【堕天】『ネザー』上空攻防戦

連動 【堕天】『ネザー』上空攻防戦 岩岡志摩

形態
イベント
難易度
難しい
価格
500
ジャンル
堕天 バトル 防衛  
参加人数
251~25人
予約人数
10010100
基本報酬
115000G
115SP
1150EXP
おまけ報酬
10000G
相談期間
5
締切
2019/08/07 23:00
完成予定
2019/08/19 23:00
機体使用
関連シナリオ
-

●開始
 ロシアが短い夏を迎えるこの時期。それは突然にはじまった。
 それまで散発的に聞こえていた推進機関の爆音が、突然大音響となって基地周辺の都市区画に響き渡る。
 この時期、都市に点在するSALF居留地では、発進準備を終えた待機中のキャリアー部隊が、ほぼ同時に活動を開始していた。
 各都市を離陸した編隊は、次々と寄り集まってひとつの帯状の流れとなり、目標――インソムニア『ネザー』に向け伸びていく。
 インソムニア『ネザー』攻略作戦が発動された。
 遠くニュージーランドで、インソムニアの攻略に成功した今、それは不可能ではなくなったからだ。
 もちろん厳重な箝口令がしかれてはいたが、居留地周辺の住民たちの間では数日前から、この作戦の噂が囁かれていた。
 ある居留地区画の近くのパブでは、この時刻に亭主が妻と店の掃除をしていたが、基地の、突然の爆音に驚く妻に対し、亭主は半ば得意げに言った。
「ほらお前、俺の言った通りだったろう。今日から大作戦が始まるんだ。だから昨日は常連のライセンサーが、店に来なかったんだ」
「何言ってんのよ! 私が心配してんのは、飲み代のツケを溜めたまま、帰ってこないライセンサーが出ることよ! 戦死や捕まって踏み倒されちゃこっちが大損害よ! いっそ私がナイトメアの拠点に行って、取り立てたいぐらいだわ」
 突飛な妻の発想に、驚いた亭主は呟いた。
「SALFのお偉方も、どうせ大作戦をやるなら、ウチの女房みたいな連中を束にして直接送りこんだ方が勝てるよなぁ……。あの剣幕には、きっとナイトメアの親玉も降参するさ……。それに、俺も助かるんだがね……」
 そんな店主の呟きを置き去りに、SALFライセンサー部隊は怒涛の勢いでナイトメア占領地域を突き進んでいく。
 だがこれは陽動だった。

●迎撃 
 SALF上層部は『ネザー』周囲にいるナイトメア勢の数が多く、殲滅戦では攻略に時間がかかり過ぎると判断していた。
 そこでSALFは総攻撃に見せかけた陽動で敵を誘引し、敵戦力の薄くなった箇所を一点突破し、精鋭を『ネザー』に送り込む方針へと変更した。
 流星作戦の名のもと、味方の援護を受け、皆様を載せたキャリアーはインソムニア「ネザー」上空まで到達することに成功した。
 ネザー上空に達したキャリアーを、ナイトメア達が迎撃する。その動きはキャリアー観測手にも把握できた。
「敵は2時、10時の方角よりウィッシュボーン(Y字散開)陣形で来ます!」
 前方2方向からの攻撃により、挟撃を目論んでいると思わせ、キャリアーを後退させる。
 そんな戦法らしいが、この時のキャリアーはあえて前進を選択。
 キャリアーから見て2時、10時方向より飛来した敵部隊――テンペストはキャリアーの後方で虚しく交差した。
 キャリアーは前進を続け、ナイトメア達を後方へと置き去りにするも、観測手が次の脅威を報せる。
「新手の敵ナイトメア、3時方向より急速に接近! 突っ込んできます!」
 キャリアーに向け、3時の方角より猛然と1体の大型ナイトメアが突っ込んできた。
 当然キャリアー側も対空砲火を浴びせかけているが、何故か攻撃はことごとく弾かれ、沈む気配がない。
 不意に大型ナイトメアのいる方角から複数の閃光が炸裂した。強烈な光が周囲の色を奪い、キャリアー乗員達の視界が一瞬奪われる。
 そして光が消え視界を取り戻した時には、既に大型ナイトメアが間近に迫っていた。
 艦長は即座に指示を飛ばす。
「面舵一杯。……間に合わんかもしれん。乗員は衝撃に備えろと伝えてくれ」
 指示に従い、キャリアーの船体は右へと船首を向けるも、大型ナイトメアはキャリアーへ吶喊を続け。
 ロシア上空に重量物同士が衝突する異音が響き渡った。 

●Qは突きつける
 キャリアーと衝突した大型ナイトメアより、太いワイヤー付の投錨のようなものが次々と射出され、キャリアーの甲板へとしがみついていく。
 つかの間ナイトメアとキャリアーが接続され、ワイヤー状の何かが張り詰めるような音が複数、宙に響き渡った。
 キャリアー側も船体を左右に揺らし、接続から逃れようとするが、離れる直前に大型ナイトメアより1体の人影と複数のナイトメアがキャリアーへと跳び、甲板上に舞い降りる。
「ネザーへようこそ。今回は皆様の御希望を叶えに参りました」
 その人影――エルゴマンサー「Q(クイーン)」は挨拶と共に用件を告げる。
「私を倒してみませんか?」
 他人事のようにQは自身の討伐を提案した。
 現れたQにキャリアーに同乗していた現地ライセンサー達が銃器状EXISを向け、立て続けに発砲した。
 銃声が弾け、無数の弾丸状エネルギーがQに殺到するも、その悉くが直前で見えない壁に弾かれ霧散した。
「話を聞きなさい」
 そう言うとQは片手を上げ、Qの乗ってきた大型ナイトメアから機銃めいた突起が無数に生え、一斉にキャリアーの機関部に向けられる。
「撃ち方止め! 何が望みだ?」
 梅宮 史郎(lz0071)が味方の射撃を制止すると前に進み出てQに問い、Qは手を下げて機銃の照準を外す。
「この空の上で私達を殺すか撃退できれば、攻略の一助となるでしょうね」
「俺達はお前の『ゲーム』に参加する義理はないぞ」
 史郎の言葉にQは冷笑を浮かべる。
「勘違いしているようですが、私は貴方がたに『お願い』しているのではありません」
 Qの言葉と同時に、後方の母艦よりQの背後に巨人のような存在――ナイトギアが振動をあげ、甲板に降り立つ。
「『全員この船ごと壊されたくなかったら、死ぬ気で抗いなさい』と命じているんですよ」
 Qは冷然と選択を突きつける。
 それに対し史郎はQと交渉の末、25人までの動員とアサルトコアの使用を認めさせる事に成功した。
 今回は緊急かつ重要な作戦行動の最中ということもあり、報酬は多めに提示されている。
 最重要任務はただ1つ。
 Q達に勝ち全員で生き残れ。

●選択肢
 今回選択可能な行動は以下の3つ。
 1:Qと戦う。
 2:甲板上で、空から襲来する敵を迎撃する。
 3:飛行して、空にいる敵と交戦する。
 以下簡易見取り図。判定上での甲板の広さは無限。
 甲板上:
 □□□□□□□□□□
        ◆  ☆:選択肢1PC初期位置
       ◆   Q:Q(クイーン)
  ☆1  Q    □:甲板端
       ◆   ◆:ナイトメア(計8体)
        ◆  
 □□□□□□□□□□

 以下周囲空域図:

   母
 敵 ↓3敵
  \↑/
   船2
    
●Q(クイーン)
 華美な衣装を纏う女性の姿で、自らをQと名乗るエルゴマンサー。キャリアー甲板上でナイトギアに搭乗した。性格は享楽的。
 以下本人が今回自己申告した能力。

 自動浄化
 不利な変調を、生命1d6消費ですぐさま回復。パッシブ。

 命令遵守
 範囲(4)内にいる味方全員に付与された【注視】効果を解除。

 脚縫
 攻撃、命中を-30した上で、自身の範囲(6)以内にいる敵最大3体に射撃攻撃。ダメージを与えた敵に【移動妨害】(3)を付与。

 疾風怒濤
 超出力による機動。1d3回の行動ステップ。

●特殊ルール
 今回全員にプレーンブースター及び外付けバッテリーを貸与済。
 ブースターの使用回数が0になった時、メイン行動フェーズを全て消費することで、1度だけブースターの使用回数制限が3に戻る。

●目標
 Qを撃破するor撃退する
 副目標:キャリアー撃墜を防ぐ
 
 登場
 Q:OP内●Qの詳細を参照。

 ナイトメア×29
 アルギス×1
 母艦型ナイトメア。サイズL。略称「母」。飛行能力を持ち、機銃状突起が船体から無数に生えており、それらを使って攻撃する。別のナイトメアを搭載する場合もある。選択肢3のみ登場。
 ・リフレッシュ(パッシブ)
 不利な状態異常が付与された際、生命力を1D6点消費することで、直ちにそれを解除する。
 ・掃射
 射程1~10sq/範囲5sqに弾幕を張る。識別可。

 ヤズメレ×2
 防御型ナイトメア。サイズSS。常に浮遊し下記能力を使用。略称「妖」。
 ・防陣
 射程3sq以上からの攻撃を防ぐ防壁で対象1体の身を包む。ヤズメレ自身が撃破されるか射程3sq以内からの攻撃を受けると1撃で消える。選択肢1のみ登場。

 ズーナ×6
 カブトガニめいた形状のナイトメア。サイズSS。常に浮遊し下記能力を使用。略称「蟹」。
 ・ショック
 自身を中心として範囲(2)以内の敵にダメージが発生しない衝撃波を放つ。命中した敵に【行動不能】(3)を時々付与。選択肢1のみ登場。

 テンペスト×20
 攻撃型。全長約13m、全幅約7m。略称「嵐」。
 機動力に非常に優れる。白兵戦闘手段はない。キャリアー進行方向の両斜め先より各10体ずつ襲来。
 物理・知覚射撃攻撃を行う。選択肢2、3のみ登場。

・ドッグファイト
 命中判定の際、対象の回避を大きくマイナスした状態で対決を行う。
・リフレッシュ(パッシブ)
 不利な状態異常やバッドステータスが付与された際、生命力を1d6点消費することで、直ちにそれを解除する。

 状況
 インソムニア「ネザー」上空のキャリアー甲板。敵撃破または撤退後まで増援やキャリアーにある兵器での攻撃など各要請は一切不可。装備・携帯品以外の使用は原則却下。専用EXISで通信可能なインカム貸与済み。

 Qとの決戦です。
 選択肢1では判定上皆様が戦闘中に甲板から落ちることはありませんが、敵も同様です。
 他選択肢の方が選択肢1に加勢した場合、Q達は増援を呼び、3ターン後に敵増援(テンペスト20機)が現れ、難易度が1段階上がります。加勢しなければ敵増援はありません。
 今回皆様の行動次第では重体もありえることを予め申し上げておきます。
 質問は出発2日前まででしたら回答可能な範囲は梅宮史郎が答えます。

選択肢:2
右翼側の敵を迎撃


「アッシュ、カバー頼むわ。こっちは殆ど砲台にならざるを得ない…っ!」
ヘルピットホールを主兵装運用。コクピットの精密射撃用デバイスを使った直距離射撃で撃ち落とす。
なお、「バズーカで精密射撃」とかしれっとやらかす。


迎撃中も背中の電子戦ユニットと左肩のレドームフル稼働。
周辺の敵位置を座標化し、可能な限りリアルタイムで味方に送信。

  • 斬首の鬼Lv4
    陸道 空la0077
    放浪者25才|スピリットウォーリア×グラップラー

選択肢1
「ゲーム・・ねぇ・・・付き合う身にもなれってんだ」
華倫(la0118)とリロードはずらしてすきを減らし挟撃や同時攻撃など連携して行動
メイン兵装でQの武器や四肢を狙いそれを弾くようにして攻撃をそらしたりして仲間が攻めやすいようにしたり、サブ兵装で牽制を行ったり、弾切れを装って接近しフラッシュリロードを利用した奇襲を仕掛けて意表をついたりと仲間の攻撃を誘発する行動を繰り返し自分の行動を刷り込む
そして機を見て接近から神風を起動し動きながら死角を付き全力の斬撃を放つ
「楽しんでもらえたら上々。その首狩れないのが残念だがな」

「さあて、今回も空戦は腕の見せ所だよ。」
今回のPVの売り込み先はジョゼ社だ。空戦特化に改造した補助ACで華麗なる空中戦の
PVで売り上げに貢献しかつ自分の人気も稼いじゃう。やり手の女ヤンキー傭兵、それがホリィである。
SJ-01「デスクリムゾン」で出撃。マサト・ハシバとペアを組んで行動。
ハシバにはフォロー及び支援を任せて自分は主攻としてテンペストを集中的に狩る。
ハシバ機をテンペストに追わせてそれをさらに追撃することで相手の選択肢を狭めて
撃墜しやすくする。状況が変われば主客を入れ替えることも辞さない。

テンペストを狩った後はアルギスに目標変更。空戦組全機で連携して撃墜する

  • ブラッディロザリア
    野武士la0115
    人間23才|スピリットウォーリア×ゼルクナイト

[心情]
自称Qって事?そんなのアタシの女子力の方が上だって事を魅せてあげるわ!
[行動]
Q対応。鉄仙(FF-01)に搭乗して戦闘。
積極的にQに対して仕掛けるが、周りのナイトメア対応班がある程度合流出来るまでは
防御へ念頭を置いて、Qの攻撃の種別や方法。手の内を把握。
[戦闘]
『自称Qってコト?ちょっと恥ずかしくないのかしら!?』と、戦乙女と呼ばれて気に入ってたりする自分の事は棚に上げて!
ライフルでランスで戦闘。スキルのシューターを利用
『所で、アナタはお酒の味が分らないって事でいいのかしら!?』
それは、とても残念なヤツね!
ブースター利用のランス刺突『くらいなさい!清天通!!』

  • ぴっちりむっちり姫
    華倫la0118
    放浪者15才|スナイパー×セイント

選択肢1

◆同行
陸道 空(la0077)
リロードはズラし
別方向同時攻撃や援護射撃の支援
消耗抑え&火力支援&BS付与頻度軽減
移動妨害中敵挟撃で敵射程外に逃がさない

◆方針
(Qの目的はゲームでなく任務でしょうか? わたくしたちは致命的な見落としをしてはいないでしょうか
敵の目的を考察
Qに「これもゲームですの?」と問う
足止めや陽動を懸念
この戦闘で敵が得られるメリットを観察
勝利時の戦果だけでなく戦闘そのものの利も
(命を晒すだけの理由があるはず
敵の術中にハマって依頼内外に焦眉の急あれば全軍に撤退を提案

脚縫放置キャリア狙われ警戒

◆行動
優先
回復支援>攻撃
主にバルカン使用

GS無い前衛にアクティブシールド
同班味方回復支援
生命7割程度維持

敵戦術
蟹と脚縫で動き止め
防陣で防御し一方的射撃攻撃と予想

故にQ取巻優先撃破
逃げ撃ち対策に味方と別方向から挟撃
抵抗高めにしてBS無効化
優先順位 妖>蟹
初期位置より散開し敵陣端から攻めていく
防陣付与前の敵撃破狙う
対防陣
妖本体撃破or武器一時持替近接攻撃

撃破できたら
ナイトギア内生存者救出と遺体奪還

  • 死を厭わぬ魔女
    山田 詠歌la0151
    放浪者23才|スピリットウォーリア×セイント

【目的】
 選択肢2。甲板の右側で、空から襲来するテンペスト10体を迎撃する
 出来れば、近くまで引きつけてから『ファイアバグ』を叩き込みたい

【行動】
 長距離戦に拘っているような行動をとるわ
 腰が退けていたり、射程だけは優れているベヒモス砲に拘ったりね
 「相手が不得意で自分が得意な距離で戦おうとするのはナイトメアも同じのはず。近づいて来たらG37を使った『ファイアバグ』をお見舞いしてあげる」
 敵を攻めきれない場合は『メディカライザー』を使いつつ時間稼ぎよ

 もし、『ファイアバグ』でテンペスト複数に攻撃出来る様な編隊を組んでいるなら……
 引きつけ作戦は破棄。射程に入り次第攻撃する

  • 命、咲き誇る
    一本柳 凛咲la0214
    人間20才|スピリットウォーリア×グラップラー

「上官は仕事熱心のようだな。お前の目的とはこれは違うだろうに」
ここで我々を止めた所で奴が得られる所はそうなかろう
取られると後ろ盾が無くなり面倒と言ったところか
あいつ実は肩身の狭い中間管理職か?
「なんだ、また人間みたいなことしてるな」
少なくとも最初の時のような楽しそうな感じには見えんな
「そろそろリスクの高い事もしといたほうがいいんじゃないか?」
安全圏だけではゲームの楽しさを全て味わえ切れないぞ
初手からQに向けて切り込み
KAMIKAZEから始めて白兵戦
壁をやってくれてる味方と連携して長期戦の構え
範囲でまとめてやられないよう適宜距離を取りつつ再接近を繰り返す
Qのみになったら本格的に対応になるが逃げる気もするので逃走を警戒
以降は出し惜しみなしで食いつこう
私自身は逃がす気も退く気もないぞ
全体に継戦能力に疑があり其方と利害一致したなら深追いはしない

  • もふもふ救命士
    トーヤla0375
    ヴァルキュリア10才|グラップラー×セイント

ここで少しでも削っておければ、攻略戦時に有利になる可能性はある

選択肢1

Qと対峙する者とQを挟んだ反対側やQの死角へ廻り込みつつ、ヤズメレにレヴィアタン砲の砲撃からバカンザの弾幕で攻撃
撃破後はQに仕掛ける味方への支援攻撃
Qの向かう先への脚への砲撃や、攻撃する際に砲撃を撃ち込む事で行動の邪魔をする
なるべく死角や意識の向いていない方向から攻撃、動きが鈍ったらバカンザの射程まで接近し弾幕後に離脱
攻撃を受ける際は、防御を固め思念式展開装甲を使用
周囲味方がマズイ場合はガードポジション
「動きの起点を潰せれば」
「連携を繋げることが必要だ。その繋ぎを作る」

「全機無事か?被害状況は?」

  • 夜明け告げる者
    高柳京四郎la0389
    人間28才|ゼルクナイト×スピリットウォーリア

選択肢3
母破壊目的に動く
「仮にQを倒しきれなくても母艦を潰してしまえば…

常時飛行維持最優先
武蔵(la0849)とペア組み歩調合せ行動
嵐半数以下になるまでは武蔵と連携し2人で1体ずつ攻め嵐撃破
嵐対応時は可能な限り母の掃射範囲を避けて行動
銃使用しリロード間隔はなるべく武蔵とずらして行う
「さぁ、行こうか…頼むぜ、武蔵

嵐半数以下になった後は母攻撃へ移行
母上へ着艦し機銃へ接近して剣で砲塔切り倒し掃射妨害
砲塔修復しない様ならそのまま潰していき修復するなら母本体を攻撃して母の損傷を広げる
母の機銃や本体攻撃時は両ファングスキル使用しダメージ広げる
「さて、と…派手に暴れようか!

  • GLORIOUS DRIVE
    白玉 纏la0406
    ヴァルキュリア18才|ゼルクナイト×グラップラー

【心情、目的】
大作戦前にビシっと決めるっす!

【行動】
選択肢1
周囲の敵は任せQ対応、最初脚縫を考慮し距離をとってサブ武器で射撃攻撃
味方が移動不能時フォロー、または周辺敵掃討後に特殊兵装『神風―KAMIKAZE―』使用し切り込む。その後はメイン武器で攻撃、敵攻撃にアクセル・モード使用し対応
「ここらでいっちょ、やってやるっすうぅぅ!!」

選択肢3
僚機:ホリィ・ホース(la0092)

僚機としてホースをフォロー
優先はキャリアー狙い>対上空部隊>対甲板部隊>敵母艦護衛
可能なら2対1、最低でも2対2で立ち回り、敵がそれ以上増える場合は友軍または選択肢2に援護要請し、迎撃ポイントまで誘引
僚機の攻撃時、牽制射撃による敵の回避機動の制限、またはホースの攻撃を妨害する別の敵への牽制
ドッグファイトにはカウンターを仕掛け、【バリア】で防ぎつつ接近し【嵐牙】を叩きつける

敵母艦攻撃へ移る場合は、銃をバズーカに換装
射程外から僚機を狙う機銃を破壊し、余裕があれば【嵐強化】付きで敵機発着口or船尾ブースター部分を集中攻撃する

・行動
選択肢:2
敵の迎撃

基本的にはグランディネによる迎撃となるか
距離によってはブランディストックを用いるも有りと言えば有りだが…そこまで敵が距離を詰めてくれば、或いは此方から寄って届けばの話となる
他、特殊兵装に関しては敵の密集具合に応じて判断
使うならば数が限られている以上、最大限の効率を狙いたい所ではある

以上を踏まえた上で、姉であるティアナとの連携及び援護を最重視

◆心情
「ドラゴンコネクトセット!キャリアーを好きにやらせてたまるか!
◆目的
味方も船も傷つけさせない
◆同行者
柚子丸(la2167)
◆行動
【花火】
「必殺!龍猫砲三連!!

【連弾】
『牽制役』が嵐に射撃し、『本命役』が回避を予測し射撃を当てる(可能であれば牽制役は嵐の回避ルートを絞らせる
柚子丸機が牽制、タキ機がスキル1使用し本命攻撃
タキ機のスキル残量が無くなり次第、お互いメイン武器を持ち替え役割を交代し続行

【移動】

・その他
味方が多くの敵に狙われていた場合はその敵を攻撃し救援
キャリアーの側面や裏に行く嵐を見たら飛行部隊に方角を含め連絡

選択肢3

▼方針
同行者:高柳京四郎(la0389)とα班、連携し嵐を迎撃
嵐半減時点で母攻撃に切替、Qの早期撤退を狙う

▼個人
スヴァローグも使用して京四郎の前方で飛行
前方と上方からの攻撃に警戒しつつ射撃し、京四郎が攻撃する隙を作る
敵の体当たりのみ回避、その他は回避せず思念式展開装甲・エンハンスドDEFで防御
リロードは京四郎と時点ずらす
嵐半減するまでは母の掃射から距離置く

対母)
攻撃前に、掃射を避けつつ母から11枡の距離まで近づいておく
京四郎の前方で、2人同時に一気にゼロ距離まで近接
京四郎に同調しソードで射程内機銃を破壊

選択肢2

いよいよだな…非道なやり方をすれば人類の怒りを買う事を見せてやりたい、ね…

左側からくる敵を迎撃する位置に布陣、射程に入り次第攻撃開始
スパークグレネードは巻き込みに厳重注意しつつ、敵密集地があれば味方に退避を呼びかけつつ好機には積極使用
プラズマシューターは纏めてこちらに向かってきた時の迎撃用

上空で戦う仲間の支援射撃を意識
敵動向の把握、分析に努め通信で共有、回り込みや背後を狙う敵は警告しつつ狙撃
それ以外は消耗の大きい敵を狙い数を減らすことを念頭に

右側とも通信で情報連携、横やりの警戒と偏りあれば移動も考慮

自分含め付近の友軍の危機には盾に持ち替え守り固め支援を要請

  • 頼れる盾役
    山神 水音la2058
    人間18才|ゼルクナイト×スピリットウォーリア

【心情】
 「相手がどんなに強くても負ける訳にはいかないよね」
【行動】
選択肢3
レティセンスを中心とした攻撃でテンペストの迎撃を優先していくよ
主に狙っていくのは味方を攻撃しようとしているのと味方の攻撃を回避していてこちらに対応できそうない奴からだよ
味方が危険な時はファングブーストを使って敵を落とすことで味方を守っていくよ
数が減ったら半数ほどが母艦を攻撃するみたいだからその時はランスで母艦の攻撃していくよ

  • 常在料理人
    森野 紫苑la2123
    放浪者26才|スピリットウォーリア×グラップラー

アドリブ歓迎

「先ずは露払いと行くかぁ」
初手、妖に迫り3SQ以内から攻撃
もう1体の妖が残っていたらそちらにも接近し3SQ以内から攻撃
「さて、本命にかかるとするか!」

Qの背面射界に回り長距離からプラズマシューター 可能なら蟹巻き込み狙う
「3、2、1、Fire!」と発射タイミングをカウントダウンし通信で味方に知らせ連携を誘う

撃ち尽くしたら剣に換装 周囲を旋回して間合いを図る
足を狙ってファングブーストを叩き込み足技と機動技を牽制する
「ちったぁ大人しくして貰おうか!」

Q撤退後も戦闘継続していたらブースターで飛んで他に加勢 嵐は銃で、母は剣で攻撃
「そろそろ店仕舞いだぜ!」

アドリブOK
心 情:「砲戦で後れを取る訳にはいかないねー」
目 的:敵の撃破
同行者:弾道寺タキ(la0723)
行 動:選択肢2左翼に配置
味方の被弾170を超えたらメディカライザー

【花火】「必殺!龍猫砲三連!!」
射程5以内で敵が密集した辺りに苦無(ファイアバグ)を次々と投げ込み、
そこにタキのファイアブレス(プラズマシューター)を重ねる
炸裂する様を花火に見立てた火炎系合わせ技の三連撃で10時方向の嵐を薙ぎ払う
終ったら各々サブ武器に持替

【連弾】牽制:嵐の鼻先に銃弾をばら撒き動きを阻害 本命:「狙い通り!」

【移動】左翼の嵐が済んだら右翼へ 右翼も済んだら飛んで母の攻撃に参加

選択肢3

心情
 「船を沈められるわけには・・・手早く片付けないとね」

目的
 テンペストの殲滅

準備
 通信は常に開いておき、仲間と密に連絡をとれるように

行動
 左側から来る敵を迎撃。神風を使用し肉薄し、接近戦に持ち込む。次にダイブ・モードを用い、反撃してくるなら、回避しつつ後退し、仲間のところまで誘い出し、逃げるなら追撃し、仲間のところまで追い込む。連携しての波状攻撃、周囲360度に気を配り、立体的な戦闘を展開。

「いくわよ。高機動モード、フルブースト!」(神風)
「さぁ、見せて、あなたの真の力を」(ダイブ・モード)

  • 魔法刀士
    如月樹la2977
    放浪者20才|ネメシスフォース×グラップラー

・心情
「Qと……ねえ。まあそちらは味方に任せて自分は周囲退治といこう!」
・戦闘方針
選択肢2で左右10体ずつに分けて、右翼担当
最初→サブ1武器装備で射撃攻撃で狙う。リロードはスキル2を使い切る勢いで行う
スキル2使用回数使い切り後→メイン装備で切り込む
回避→命中下げられるのでスキル1使って回避試みる
危なくなったら(HP20~15%位)→味方の回復期待、もしくは一旦下がって射撃→安全な場所でリロード

  • 月下の姫騎士
    月鏡 由利菜la3027
    放浪者21才|ゼルクナイト×スピリットウォーリア

【心情】
「Q…このテール・プロミーズでお相手しましょう」

【目的】
敵全滅

【準備】
味方機の識別不可範囲攻撃の範囲に入らない

【同行者】
森野紫苑
「範囲攻撃の後に切り込もうと思います、森野さん」

【行動】
メイン武器格闘、射程や火力重視時は剣
高度不足時ブースター使用、回数回復行う

先にQ周囲のヤズメレやズーナを倒した後、Qとの戦いへ
ヤズメレの防陣警戒、優先的に倒す

間合い詰め、ジャンプ力不足補う際は神風使用
「アジリティ・アサルト!」

敵攻撃喰らいそうな時はアクセル・モード
できるだけQ相手用に取っておく
「ジェミニ・イリュージョン!」

「倒せると思う。でなくとも壁役として動く全員で生き残る」
選択肢1
準備
 押さえ込むため、支援機の同行者と組み
立ちつづける体力回復や支援スキルを掛けて欲しいと伝えて
Qやズーナの攻撃を護り援護する
同行者
華倫la0118
行動
 アサルトコアに搭乗して
盾で支援機・主力を守る
思念式拡散波動を使用して注視状態に
エンハンスEDFで攻撃は下がるが専守で護りを固め
最後まで倒されないとを意識してシールドを癒やす様に伝える
槍でなぎ払うか盾で抑える
ズーナかQに行動を奪われたら
バッテリー使用行動回復
「初めましてですね。Q、戦いきりますよ」
落ち着いて話しをする
「耐えてみせます立てる限り

  • 危うきに近寄らず
    柳生 彩世la3341
    放浪者17才|ゼルクナイト×スナイパー

「死ぬ気で全力で!抗ってやる!」
【行動】
選択肢3にて行動
開幕敵が多いところにプラズマシューター使用。
二回目以降は敵が多く味方がいない地点に使用する。
それ以外ではファングブースト使用後攻撃する。
メインがリロード必要になったときにサブに持ち替える。
常に飛行状態。遊撃として動く。左右、どちらかが押されてるほうに行き支援をする。
テンペストの数が減った後は母船攻撃メンバーの支援を行う。
基本的に後方からの射撃に努める。

  • 安酒場のヌシ
    有枝 優樹la3349
    人間54才|ネメシスフォース×スピリットウォーリア

●3→空戦
 『ネザー』上空で、ライセンサー達はエルゴマンサー『Q(クイーン)』達との交戦を始める。
 諸事情でムギホ・イイヅカ(la2846)、有枝 優樹(la3349)は参戦できなかったが、ライセンサー達が操るアサルトコア(以下『AC』と略)が轟然と疾走し、甲板を蹴りつけて空へと舞い上がっていく。
「さあて、今回も空戦は腕の見せ所だよ」
 SBs-01白鳥を駆動し一気に宙へ駆け上がったSJ-01『デスクリムゾン』の中で、ホリィ・ホース(la0092)はそう言うと通信を開く。
『それじゃ、最初は私が主攻。ハシバが助攻や支援ということでいいんだよね?』
『それで問題ない。事前の取り決め通りだ』
 ホリィとFF-01『ヴィゾフニル』を駆るマサト・ハシバ(la0581)は通信越しに短く言い交すと、それぞれ左翼側より接近するテンペスト(以下『嵐』と略)達に突入する。
 嵐より機銃弾が束になって『デスクリムゾン』に殺到するも、その直前にホリィは『デスクリムゾン』の機体を捻らせた。
 嵐の火線は『デスクリムゾン』の残像を貫き、次の瞬間『デスクリムゾン』とSBs-01白鳥を駆使する『ヴィゾフニル』が互いに高度を入れ替え、マサトは照準に嵐の機体を捉える。
「戦争だ。あきらめてくれ」
 嵐に向けマサトは呟き、ストームファングを起動する。
 くすんだ白銀色に金色の配色が陽光に映える『ヴィゾフニル』が急速に嵐へと迫り、交錯する瞬間『ヴィゾフニル』のソード・ブレンネンが唸りをあげた。
 オーラの旋風が巻き起こり、その旋風が剣光の軌跡を描いて旋回した時、その一撃を受けた嵐の身より血が噴出し、その防御を低下させる。
 嵐が防御を回復させる間に、その頭上から『デスクリムゾン』が襲いかかり、グウィバーW245が咆哮した。グウィバーW245より太い火線が吹き伸び、ホリィの一射は運よくそのまま嵐の身を貫き、生命を断った。
 嵐は血霧と共に霧散し、その中をアルフィンレーヌ(la2183)が駆るMS-01J『ティタン・デ・リュミエール』が通過した。
「船を沈められるわけには……手早く片付けないとね」
 アルフィンレーヌはそう呟いて機体を操ると、アルフィンレーヌを模したぬいぐるみのような外見の『ティタン・デ・リュミエール』が、嵐達の中へ突き進む。
「いくわよ。高機動モード、フルブースト!」
 アルフィンレーヌが特殊兵装『神風―KAMIKAZE―』を起動すると『リュミエール』が一気に加速。
 一息で肉薄した『リュミエール』より繰り出されたエラスモテリウムラムが、嵐の身を深く穿ち、その威力を嵐の身に炸裂させた。
 『リュミエール』は血を噴いた嵐の背後へと駆け抜け、腕を振り反転。嵐へ追撃をかける。
 右翼側から来る嵐達は山神 水音(la2058)が駆るFF-01『overcome』と、柳生 彩世(la3341)が駆る『FF-01』が応戦する。
「私は味方を攻撃しようとしているのと、味方の攻撃を回避していてこちらに対応できそうない奴から狙っていくよ」
 水音はそう言うと機体を翻し、該当する嵐へと躍りかかる。
 レティセンスM695より放たれた『overcome』の弾丸状エネルギーと、嵐からの射撃音が交錯した。
 『overcome』のシールドは幸運にも致命打を防ぐことに成功し、『overcome』の一射は嵐の身を穿ち、その血を噴出させた。
「死ぬ気で全力で! 抗ってやる!」
 裂帛の叫びと共に、彩世は『FF-01』の特殊兵装『プラズマシューター』を起動。
 G37アサルトライフル+1より放たれた彩世の光弾状エネルギーが宙を貫き、その直線上を薙ぎ払う。
 彩世の『プラズマシューター』は縦列で突進する嵐達の群れを複数捉え、射線上にいた嵐達の身を引き裂き、血飛沫をあげさせる。
「相手がどんなに強くても負ける訳にはいかないよね」
 その1体へ『overcome』が追撃をかける。
『山神、俺が援護する! 背中は任せろ!』
 通信を介し彩世からの力強い声に『ではお願いするね、彩世さん』と応じ、水音は汎用性や攻撃力向上を目的に改修され、青と黒の塗装がされた『overcome』を嵐達のただ中へ突っ込ませ、彩世の『FF-01』が追随する。
 味方の奮戦を背後に見て、高柳京四郎(la0389)の駆るFF-01『麒麟児』はプレーンブースター+4を駆動し、NBs-01スヴァローグを駆動させた葛城 武蔵介(la0849)の駆るHN-01『リゲル』と共に、前方の嵐を迎撃する。
「仮にQを倒しきれなくても母艦を潰してしまえば……」
 先のことを考えた京四郎に、武蔵介は『麒麟児』の前へ『リゲル』を滑らせ、通信を送る。
『回避は俺の性に合わないから、俺があんたの守りを引き受けるほうがいいだろう?』
『そうだな。まずは周囲にいる敵を1体ずつ確実に撃破してからだ』
 短いやり取りの後、武蔵介は思念と感覚をよりダイレクトに伝わるよう改修された『リゲル』を嵐へ直進させ、自身の思念がより機体へと反映されることを目指す改修がされた『麒麟児』を京四郎は随伴させる。
 前方から来た嵐は2体。このうち1体へと狙いを定め、『リゲル』と『麒麟児』が縦列で突進する。
 嵐が射撃で応戦する。対する『リゲル』も思念式展開装甲を起動し、着弾の火花が『リゲル』の身に咲いた瞬間、シールドの損傷を軽減する。
『今だ、京四郎』
『防御感謝だ、武蔵』
 そう言って『リゲル』が横に逸れ、感謝を武蔵介に送った『麒麟児』がB02アサルトライフル+4で嵐を狙撃する。
 発射焔と共に放たれた『麒麟児』の弾丸状エネルギーは、宙を裂いて嵐へと着弾し、『リゲル』のレティセンスM695からの一射と共に嵐の身を貫いた。
 『麒麟児』『リゲル』の連撃を受けた嵐の身は引き裂かれ、血霧を撒いて墜落する。
 それでも全てを防ぎ止めるのは難しく、迎撃を突破した嵐達がキャリアーへと突入した。

●2→対空
 キャリアーを守るライセンサー達のACもまた、嵐達を迎撃する。
『アッシュ、カバー頼むわ。こっちは殆ど砲台にならざるを得ない……っ!』
『……了解、だ。……援護する……姉さん』
 SJ-01『ニュクス』を駆るティアナ・L・ベイリー(la0015)の要請に、FF-01『ケラウノス』を動かし、双子の妹でもあるアシュレイ・L・ベイリー(la0591)は応諾。ともに嵐を迎撃する。
「『ニュクス』の性能なら、この距離からでも命中させられるはず……!」
 まず『ニュクス』が飛来する嵐にヘルピットホールを向け、発射した。
 砲声と共に噴進弾状エネルギーが飛翔音を散らして駆け上がる。
 銀色のフレームに黒色の外套を纏うような外観の『ニュクス』は通信や索敵性能、狙撃性能の向上を目的に改修されており、『ニュクス』の一射は正確に嵐を捉え、その身を貫いた。
 嵐の身が揺らぎ、血がしぶく。
 ここで姉であるティアナとの連携及び援護を最重視するアシュレイが、『ケラウノス』を前進させる。
 金色のフレームに黒い外装を纏うような外観の『ケラウノス』もまた、索敵や近接戦闘の性能向上を目的に改修されている。
「……このまま、撃ち落とす」
 『ケラウノス』の構えるグランディネが咆哮し、嵐の身を弾丸状エネルギーが貫き、損傷を蓄積させる。
 さらに山田 詠歌(la0151)の駆る、全身を赤紫色で塗装されたSJ-01『赤紫』が駆けつけ、右翼側の迎撃に加わる。
「私は長距離戦に拘っているような行動をとるわ。腰が退けていたり、射程だけは優れているベヒモス砲に拘ったりね」
 詠歌は嵐達への欺瞞行動をとり、嵐達を近距離まで引き寄せるつもりだった。
「相手が不得意で自分が得意な距離で戦おうとするのはナイトメアも同じのはず。近づいて来たらG37を使った『ファイアバグ』をお見舞いしてあげる」
 詠歌の『赤紫』がG37アサルトライフル+4を嵐に向け引き金を引く。
 宙を裂き飛翔した『赤紫』の弾丸状エネルギーが満身創痍の嵐の身を射抜き、貫かれた嵐は血霧の螺旋を描き墜落する。
『如月さん、続きはお願いするわね』
『了解だ。きみの策に乗った方がよさそうだな』
 詠歌は同僚の如月樹(la2977)に連絡を入れると、通信機の向こうより快諾する言葉が返ってきた。
「Qと……ねえ。まあそちらは味方に任せて自分は周囲退治といこう!」
 MS-01J『シルヴェストル』の中で、樹はそんな言葉を発し、殺到する嵐達を前に機体を真横へ翻し、ダイブ・モードを起動。
 嵐の1体が鋭い火線を『シルヴェストル』に放つも、風の精霊の名を冠し、回避性能と機動力向上を目指した改修が施された『シルヴェストル』は幸運にも回避に成功し、嵐の攻撃が虚しく宙を貫く。
 攻撃後の嵐と『シルヴェストル』が一瞬交錯し、その瞬間『シルヴェストル』はG37アサルトライフル+2を撃つ放ち、閃き飛んだ弾丸状エネルギーが嵐の身を穿ち、血をしぶかせる。
 そして左翼側でも井木 有佐(la0921)の駆る『FF-01』が防戦を始める。
「いよいよだな……非道なやり方をすれば人類の怒りを買う事を見せてやりたい、ね……」
 そう誓うと有佐は通信を開く。
『こちら井木です。甲板上の味方に伝達します。これより範囲攻撃を行いますので、私の前方から退避をお願いします』
 目上の人に向ける丁寧な口調を心がけ、想定される範囲の味方に退避を勧告した上で、有佐は特殊兵装『スパークグレネード』を起動した。
 『FF-01』の星河一天より発射焔が閃き、射出されたグレネード弾状エネルギーが宙を駆けあがると、ある空間上に雷撃の花を咲かせた。
 範囲内にいた嵐達は雷撃の網に絡め取られて身が弾け、血霧が噴出する。
「ドラゴンコネクトセット! キャリアーを好きにやらせてたまるか!」
 同じく左翼を守る弾道寺 タキ(la0723)がFF-01『エノガルドブレイブ』を奔らせ、今回タキと連携する白勢の柚子丸(la2167)の駆るSJ-01『月影・破』が随行する。
「味方も船も傷つけさせない。やるぜ柚子丸」
「了解だよ、タキ君。砲戦で後れを取る訳にはいかないねー」
 ドラゴンのような姿に改修され、機体の肩に家紋が貼られた『エノガルドブレイブ』と、機体の各所を換装し射撃性能と支援能力強化を目的に改修した『月影・破』は連携し、それぞれ嵐達を射程内に捉える。
「いくぜ、『連弾』!」
「承知、だよ」
 タキが叫びをあげ、柚子丸が短く応じ、まず『月影・破』が牽制役となり、嵐達へ特殊兵装『ファイアバグ』を起動。
 『月影・破』の構えるヒポポタマスマウス+1より、火炎弾状エネルギーが解き放たれ、飛来する嵐達のただ中で炸裂した。
 宙に火焔の花が咲き、範囲内にいた嵐達を幸運にもその大半を絡め取り、嵐達の損害を継続させる。
『狙い通り! おそらく敵はこの後こう……』
 柚子丸からの連絡に従い、本命役の『エノガルドブレイブ』が特殊兵装『プラズマシューター』を起動。
 『エノガルドブレイブ』の口より射出された光弾状エネルギーが宙を貫き、射線上へ飛んできた嵐達を巻き込んだ。
 タキの『プラズマシューター』は多く嵐を捉えることに成功し、嵐達の身が引き裂かれ、血霧を撒いて落下し霧散する。
 タキや柚子丸、他のAC達の迎撃で数を削減されても、嵐達はなおもキャリアーに襲いかかった。

●1→対Q
 ナイトメア「ヤズメレ」(以下『妖』と略)がQを守っていると判断した森野 紫苑(la2123)と月鏡 由利菜(la3027)が、それぞれFF-01『黒獅子』とMS-01J『テール・プロミーズ』を駆り、妖の撃破に動く。
「味方の範囲攻撃の後に切り込もうと思います、森野さん」
「了解だ、月鏡。先ずは俺が露払いと行くかぁ」
 由利菜の意見に紫苑は賛意を示し、黒色の甲冑に身を包み、胸部に黒い獅子の頭部を模した意匠を纏った『黒獅子』が、B02アサルトライフル+4を咆哮させる。
 大気を裂いて飛翔した弾丸状エネルギーは、そのまま妖の1体の身を射抜き、妖は血霧を噴きQの防壁と共に消え、『プロミーズ』も残る妖へと肉薄し、流れるような動きでハッケイ101式+1を放った。
 骨を叩き割る異音と共に由利菜の一撃は妖の身を血霧に変え、Qの守りを力づくで粉砕した。
「ではQ……このテール・プロミーズでお相手しましょう」
「さて、本命にかかるとするか!」
 妖を屠った『黒獅子』がQへ、『プロミーズ』がナイトメア「ズーナ」(以下『蟹』と略)へと向かう。
 そこへ白玉 纏(la0406)の駆るMS-01J軽装突撃型仕様『アルミラージ』が、Qへ切りこんでいく。
「大作戦前にビシっと決めるっす!」
 纏は特殊兵装『神風―KAMIKAZE―』を起動。
 頭部の角や耳を思わせるブレードアンテナが陽光を反射し、挌闘戦向けに改修された『アルミラージ』は一気に加速。Qへ肉薄すると、ハッケイ101式をQの機体腹部に叩き込む。
 打撃音が響き、『アルミラージ』の一撃で弾き飛ばされたQの機体が後退し、一本柳 凛咲(la0214)の駆る『MS-01J』が追撃をかける。
『なんだ、また人間みたいなことしてるな』
 数回目の顔合わせになるQ相手に、凛咲は声をかける。
『お前の目的とはこれは違うだろうに、上官は仕事熱心のようだな』
 ここで我々を止めた所で奴が得られる所はそうなかろう、と凛咲は思う一方、特殊兵装『神風―KAMIKAZE―』を発動する動きは淀みない。
 一気に加速したMS-01JがQへと突っ込み、一息で肉薄したQめがけヨウダイブレードが振り下ろされ、Qの機体に斬痕を刻み、血をしぶかせる。
「ゲーム……ねぇ。……付き合う身にもなれってんだ」
 漆黒を纏い、強度と機動性向上を目指して改修されたMS-01J『煉獄』の中で陸道 空(la0077)はそう呟くと、連携する華倫(la0118)の駆るSJ-01『嫦娥』へと通信を開く。
 【Moon-Maiden】の銘を持つ『嫦娥』の機体は、白から四肢の先端の山吹色へのグラデーションが陽光に映えている。
『華倫、味方の切りこみを支援した方がよさそうだよな?』
 空からの連絡に、華倫は頷いた。
『そのようですわね空様。今のところ回復が必要なお味方はいらっしゃらないようですので、今は支援射撃を行いましょう』
『了解だ。タイミングは合わせる』
(Qの目的はゲームでなく任務でしょうか? わたくしたちは致命的な見落としをしてはいないでしょうか)
『これもゲームですの?』
 華倫はQに問いを投げかけるがQは答えず、やむなく華倫はC-203アサルトバルカン+4を蟹へ向け、『煉獄』のオリオンM986がQに向けられる。
 『煉獄』のM986と『嫦娥』のC-203がそれぞれ吼え、Qの機体と蟹の1体を打ち据えQの生命を削り、蟹を撃ち砕き血煙に変える。
「自称Q(クイーン)ってコト? ちょっと自分で言ってて恥ずかしくないのかしら!?」
 野武士(la0115)はFF-01『鉄仙 -Clematis-』の中で叫び声をあげ、言動が痛い人間を見るような目をQに向ける。
「そんなのアタシの女子力の方が上だって事を魅せてあげるわ!」
 自身が戦乙女と称されたら気に入るだろうと思ったことは脇に置き、野武士は特殊兵装『プラズマシューター』を起動。
 『鉄仙』の構えたB02アサルトライフルより宙を貫いて飛翔した光弾状エネルギーが、途中にいたナイトメア『ズーナ』(以下『蟹』と略)の身を破砕して血煙に変え、そのままQに着弾すると、その威力をQの機体に炸裂させた。
「Qの動きの起点を潰せれば……」
 HN-01『月洸』の中でトーヤ(la0375)はそう言いながら、Qへレヴィアタン砲の砲口を向ける。
「味方の連携を繋げることも必要だ。私はその繋ぎを作るのが当面の役目だ」
 トーヤはそう言ってレヴィアタン砲の引き金を引き、放たれた『月洸』の噴進弾状エネルギーがQに着弾してQを打ち据え、Qより周囲への銃声が3度響く。
「そんな攻撃を受ける義理はねえっす!」
「躱してみせます。ジェミニ・イリュージョン!」
 『アルミラージ』はアクセル・モードを駆使してQの射撃を運よく躱し、『テール・プロミーズ』もアクセル・モードが奇跡的に間に合い、虚空を射抜かせ回避に成功する。
 そしてエイラ・リトヴァク(la3147)の駆るHN-01『ルーンスクリプター』がコロウカン+1を掲げ、華倫の前に割り込んだ。
「初めましてですね、Q。あたしは戦いきりますよ」
 宣言と共にエイラと『ルーンスクリプター』は弾着の衝撃に揺さぶられるも、Qの射撃を食い止めた。
「耐えてみせます。立てる限り」
 空色に銀色の装飾を施した鎧騎士といった外観の『ルーンスクリプター』を屹立させ、エイラはそう誓うも、残る蟹達が一斉に衝撃波を放った。

●撃退
 依然キャリアーの周囲では空戦が続く。
「今度はあたしが諸君を引き寄せる番だ。ついてこれるだろう?」
 追いすがる嵐達に向け言い放つと、旋回を繰り返す『デスクリムゾン』の中で、ホリィは通信を開き叫びをあげた。
『いまだよハシバ! できるだけ弱らせるんだよ!』
『了解だ。待っていろ、今片付けるぞ』
 機体の中にマサトからの通信が響き、『デスクリムゾン』の旋回を追う嵐めがけて、マサトの『ヴィゾフニル』が、横合いから轟然と突っかけた。
 『ヴィゾフニル』からのストームファングがオーラの旋風を纏って嵐に放たれ、横殴りに叩きつけたソード・ブレンネンの剣身が、嵐の横腹を斬り裂いた。
『だいぶ削れたはずだ。後は頼んだぞ』
 マサトの通信に応じるように、急降下より上昇に転じた『デスクリムゾン』が嵐の真下から躍りかかる。
(華麗なる空中戦のPVで売り上げに貢献し、かつ自分の人気も稼いでもいいだろう?)
 内心そんな事を思いながらも、ホリィは冷静にグウィバーW245を撃ち放つ。
 即座に弾丸状エネルギーがほとばしり、直撃を浴びた嵐の体が叩き折られ、血霧と化し四散した。
 飛び散る血霧の中を突き抜けた嵐をアルフィンレーヌが見咎め、機体を翻して旋回した。
 『リュミエール』は軽快な動きを見せて、嵐の1体に食らいつく。
「さぁ、見せて、あなたの真の力を」
 ダイブ・モードを発動した『リュミエール』は嵐からの火線をひらりと躱し、そのまま『リュミエール』と嵐は縦方向の急旋回に突入した。
 視界に映る地表と空が続けざまに入れ替わる間に、アルフィンレーヌは通信を開く。
『山神様、敵の誘引に成功しました。挟撃は可能でしょうか?』
『可能だよ。いまアルフィンレーヌの援護に向かうよ』
 通信の向こうより水音からの応諾の声が届くと共に、嵐の頭上へ到達した『overcome』が急降下に転じる。
『敵を落とすことで味方を守っていくよ』
 水音の到着と声を確認したアルフィンレーヌが『リュミエール』を反転させ、一気に嵐へと肉薄する。
 『リュミエール』と『overcome』、嵐の3体が宙で交錯した。
 交錯の瞬間、『リュミエール』のエラスモテリウムラムと『overcome』のシュヴェールト・フリードリヒの軌跡が陽光を弾き、3体が離れた瞬間、嵐の血がしぶいた。
 挟撃で体を砕かれた嵐が血霧を撒いて墜落し、その身が霧散して消える。
 この時遊撃役となり動いていた彩世の『FF-01』が、残る嵐達と渡り合っていた。
「全員で生きて還ると決めたんだ! 負けてたまるか!」
 自分は支援に徹すると決めている。
 突っ込むよりも周りを支援したほうが、この依頼の成功につながると信じ、彩世は特殊兵装『プラズマシューター』を再度発動。
「味方には、手を出させない!」
 彩世の叫びと共に、G37より光弾状エネルギーが宙を引き裂いて奔り、射線上にいた嵐達を一気に貫いた。
 彩世の一射は奇跡的にも嵐達にとって致命的な一撃となり、引き裂かれ、生命を断たれた嵐達が血霧を曳いて次々と墜落する。
 周囲の嵐の数が半減したのを確認した京四郎や武蔵介が、『麒麟児』と『リゲル』を前方へ進ませると、前方から進撃する大型ナイトメア「アルギス」(以降『母』と略)の姿が視認できた。
『さぁ、行こうか……頼むぜ、武蔵』
『引き受けた。俺も守った後攻撃に同調させてもらう』
 京四郎とのやり取りを終え、武蔵介が『リゲル』を先行させ、表情を引き締めた京四郎が『麒麟児』を母へと猛進させる。
 これに対し母は猛然と射撃を開始。全身より突き出した無数の機銃型突起が一斉に火箭を噴き上げる。
 弾着の衝撃に、エンハンスドDEFを展開した『リゲル』が揺さぶられるも、依然として武蔵介は直進を止めず、『麒麟児』も突進。
 飛来する攻撃が甲高い音を残して飛び過ぎる中、ついに『リゲル』と『麒麟児』は母を射程内に捉えた。
「さて、と……派手に暴れようか!」
 京四郎が叫びと共にさらに母へと突撃する。機銃を撃ちまくる母の巨体に肉薄しストームファングを起動。
 すり違いざまに抜き放った『麒麟児』のアサルトソード「リーネア」+4の剣身が、母の巨体を斬り裂いて血を噴出させ、防御を低下させる。
 母は生命を消費して防御を回復させるも、その間に『リゲル』が母へと追撃する。
 対空砲火を乗り越え、母に肉薄した『リゲル』がソード・ブレンネンを『麒麟児』が斬り裂いた箇所へと滑り込ませ、飛行しながら斬痕を広げ、さらなる損傷を強いる。 
「俺にはこういうやり方が性に合ってるんだよ」
 弾着の衝撃と痛みを感じながら、平然と武蔵介は母にそう言い放ち、『麒麟児』と連携して母を斬っていく。
 京四郎と武蔵介は母の釘付けに成功したが、この時後方でAC達の弾幕を張りながら、宙を駆け回るキャリアーの艦体に、複数の着弾の火花が閃いた。

●撃破
 嵐達の銃撃がキャリアー艦上の構造物を貫いた。
 今回『キャリアーに嵐の攻撃が到達した時、その船体を庇ったり守る』人物が有佐以外いなかったため、キャリアーは被弾した。
「確かに友軍の危機には守りを固めるつもりではいたが……」
 そう言いながら有佐の『FF-01』がティンベーAD+1を掲げ、致命的な箇所への攻撃を防ぎ続けた結果、キャリアーの墜落は免れた。
『支援要請だ。右翼側の守りを固めた方がこれ以上の損害は低く抑えられるだろう?』
 通信から飛び込んでくる情報から、彼我の状況を把握した有佐が周囲の味方に支援要請を送り、即座に反応が返ってきた。
「俺達の目の前で船を傷つけやがって! 報いは受けてもらうぜ!」
「落とし前もつけさせていただきますよ」
 防衛を任されながら、キャリアーに損傷を許してしまった『エノガルドブレイブ』と『月影・破』が被弾した側へ回り込み、猛然と嵐達に襲いかかる。
「「必殺! 龍猫砲!」」
 タキと柚子丸が同時に叫び、今度は『エノガルドブレイブ』が先に『プラズマシューター』を撃ち放ち、その後を『月影・破』からの『ファイアバグ』が追う。
 『エノガルドブレイブ』からの光弾と『月影・破』からの火炎弾をまともに浴びた嵐達の身が一斉に弾け、炎状エネルギーに包まれ砕け散り、血霧と化して消えていく。
 この時詠歌の『赤紫』にも複数の嵐達が殺到していたが、機体の中で詠歌が凄まじい笑みを閃かせる。
 ――かかった。
 『赤紫』は嵐達を十分引きつけたところで、G37の銃口を嵐達に向け、特殊兵装『ファイアバグ』を発動した。
「騙されてくれてありがとう。さようなら」
 詠歌の言葉と共に射出された火炎弾状エネルギーが幸運にも嵐達のただ中に炸裂し、火焔の花が咲いた。
 嵐達の身が炎状エネルギーに包まれ、損傷を蓄積させていく。
『今、火に包まれてる敵で残り全部みたいなのよ』
 詠歌の連絡を受け、他の箇所で嵐達を倒した『ニュクス』と『ケラウノス』が駆けつけると左右に分かれ、十字砲火となる位置につく。
『アッシュ、この位置なら片方が回避されても、もう片方が確実に命中できるよ』
『……了解。……これ以上、攻撃……させない』
 ティアナとアシュレイは短いやり取りの後、それそれの方角から『ニュクス』と『ケラウノス』が嵐達へと狙いを定め、引き金を引く。
「撃ち砕く」
「……切り裂く」
 ヘルピットホールの砲声に、グランディネの発射音が重なった。撃ち放たれた噴進弾状エネルギーと銃弾状エネルギーの奔流が嵐達を絡め取り、嵐達の身がちぎれ飛ぶ。
 血霧を噴いて嵐達が墜落する中、フラッシュリロードで装填を終えた『シルヴェストル』が残る嵐を捉えていた。
「きみの出番はここまでだ」
 そう言うと樹は『シルヴェストル』のを嵐に向ける。
「自分だけ見逃されるとは思っていないだろう?」
 発射焔が閃き、飛翔した『シルヴェストル』の弾丸状エネルギーが嵐の身を貫き、射抜かれた嵐は血霧を噴いて墜落し、消えた。
 残るはQと蟹、母のみ。

●Q退却
 蟹の衝撃波が『黒獅子』達に再度襲いかかり、紫苑のカウントが中断する。
 銃声が合計6回、ACのシールドが被弾する音が4回響く。その中にはQの背後や死角に回り込んだ筈の『黒獅子』、『月洸』、『煉獄』も含まれていた。
『Qに死角はないと考えた方がよさそうです。またQの攻撃力と残る蟹も脅威です。もう何人か蟹へと向かえませんか?』
 これまでQの動向を見定めていた野武士が、味方に向け現在までに判明した内容を伝達し、蟹への対処を依頼する。
 野武士の指摘した通り、Qに集中攻撃を加える間蟹へもう少し多く戦力を割き、敵に死角はなくQの攻撃力が高いと想定し作戦を組んでいたら、Q達は迅速に撃破出来たかもしれない。
『皆様、今修復させて頂きますわ』
 『嫦娥』の特殊兵装『メディカライザー』が味方のシールドを修復する間、『ルーンスクリプター』が思念式拡散波動を発動。
「Qは倒せると思う。でなくともあたしは壁役として動いて、味方を守る」
 思念装甲をオーラとして纏う姿で蟹達の注意を集め、衝撃波を自分に向けさせながら、エイラはそう呟き味方を援護する。
「大切なのは全員で生き残ることなんだ」
 エイラは味方が立ち直る時間を十二分に稼ぎ、その間に『プロミーズ』が蟹達と交戦する。
「これ以上皆さんの邪魔はさせません。アジリティ・アサルト!」
 由利菜が叫びと共に特殊兵装『神風―KAMIKAZE―』を起動。
 『プロミーズ』が一息で蟹の至近距離まで迫り、放たれたハッケイ101式が蟹の身を直撃し、一撃で粉砕された蟹は血煙と化し消える。
『手伝うぜ、月鏡』
 ここで華倫の治療を受けて回復し、Qに一撃を入れてきた紫苑が加勢を申し出た。
『助かります、森野さん』
 快諾する由利菜の返事を受け、『黒獅子』が蟹へ特殊兵装『プラズマシューター』を発動。
「そろそろ店仕舞いだぜ! ちったぁ大人しくして貰おうか!」
 叫びと共にB02より光弾状エネルギーが射出され、紫苑の前方にいた蟹達を薙ぎ払い、血煙に変えていく。
 この頃には華倫による修復にも目途がつき、空とガードポジションで味方を守っていたトーヤがそれぞれ華倫に礼を述べ、Qと再び対峙する。
 まず『煉獄』がQにM986を撃ち放つ。放たれた一射がQの機体を乱打し、トーヤの攻撃に繋げる。
「ここで少しでも削っておければ、攻略戦時に有利になる可能性はある」
 トーヤはこの戦いの後のことも視野に入れ、引き金を引く。
 『月洸』のバカンザM30より弾丸状エネルギーがほとばしる。命中弾を浴びたQの機体を穿ち、さらに出血を強いた。
『ところで、アナタはお酒の味が分らないって事でいいのかしら!?』
 野武士の問いにQは『ええ』と応じ、野武士は『それは、とても残念なヤツね!』と内心叫ぶも、『鉄仙』はアサルトランス「マフルート」+4を構え、Qへと突進する。
『くらいなさい! 清天通!』
 叫びと共に、稲妻となって突き出された「マフルート」がQの機体を穿つ音が響く。
「そろそろリスクの高い事もしといたほうがいいんじゃないか?」
 そう言いながら凛咲の『MS-01J』はQとの間合を詰めていく。
(安全圏にいるだけではゲームの楽しさを全て味わえ切れないぞ)
 『MS-01J』のヨウダイブレードがQを袈裟懸けに斬りつけ、斬られたQの機体より血がしぶく。
「ここで、決めてやるっすうぅ!」
 甲板の縁まで追い詰められたQに向け、纏の『神風―KAMIKAZE―』が再度発動。
「あたし達をぉ……なめるなっすうぅ!」
 纏の咆哮と共に『アルミラージ』のハッケイ101式が一息でQの機体に達し、打撃音を響かせる。
 纏の一撃を受け、踏みとどまったQは何故か上空に向け発砲した。
 やや遅れて京四郎と由利菜よりそれぞれ『母が退却した』『蟹は殲滅しました』との連絡が届く。
『今回も私の負けでいいですよ』
 いまだ倒れる様子もないQが投了を告げ、退く仕草を見せる。
『私自身は逃がす気も退く気もないぞ』
『できる余力はありますか?』
 Qの切り返しに凛咲は追撃を止めた。
『皆様。時間をかければQを討てると思われますが、その前に船を失う確率も高くなりますわ』
 華倫が味方に連絡を入れ、冷静に現況を指摘する。
 華倫の話を受け、空も追撃を止めた。
『楽しんでもらえたら上々。その首狩れないのが残念だがな』
 名を聞かれ、空は応じる。
『俺の名は陸道 空。おまえの首を狩る者だ』
 刹那の会話の後、Qはそのまま甲板から宙へと落下し、底の見えない『ネザー』の闇へと消えていった。

●制空成る
 飛行していたAC達も次々とキャリアーに帰還する。
「全機無事か? 被害状況は?」
 トーヤからの問い合わせにキャリアーから回答が届く。
 ACは全て無事。船は損傷を負ったが当面の飛行は可能。
 それが今回の戦果だった。

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